学校・教育」カテゴリーアーカイブ

大塚家具の恥

二輪草

今年も可愛い二輪草が庭先で咲き出した。こいつが咲くとやっと春が来たなあと実感する。
先週の日曜日にアメリカに帰られる手筈で航空券を入手されて居たお得意先のNさんが相続登記の署名やら何やらでうちが作る書類が一日遅れた都合で帰米を2-3日ずらしますと何気に仰ったが、何時もなら容易に手に入るキャンセル切符が今回に限ってどうにも手に入らずとうとう搭乗が10日も遅れて4月になってしまったと歎かれたのでとても申し訳なく思った。飛行機なんて何時も定員の70%もあれば充分儲かって飛んでいると思って居たが、春休みやら円安やらで関空も成田もラッシュなんだろうね。普段は格安チケットで青息吐息の航空各社も盆と正月に春夏の休暇は笑いが止まらないな。円安で諸外国からの入国客がメチャ多くなったらしいし、日本人は金持ちだから円安だって海外に遊びに行くには頓着しないモンね。外国客で国内産業が潤うのは良いことだが、莫大な外貨を落として行く彼等は免税を利用して消費税を払って行かないから、政府はきっと複雑な思いだろう。

先日歯の治療へ行ったとき待合に置いてある朝日新聞を読んで居たら、「天声人語」に面白いことが書かれていた。
20代の若者に一昨年の2013年に「あの世を信じるか」と問うたら45%が信じると答えたそうだ。「何を聞くんや、アホと違うか?」と怒るのが真っ当な回答だと思うからどうしてだろう?全く信じられないね。処が55年前の昭和33年にも同じ質問があり「信じる」の回答は13%だったそうだから一体55年間に何が変わったんだろう。昭和33年は私も22歳であり大学を卒業したものの鍋底景気の真っ只中であって学校推薦での就職試験すら叶わなかったが、生きて行くことへのエネルギーは戦中耐乏生活のせいか身体中一杯に持っていたから現世にしっかりと執着していた。恋人を作るのにも必死だったし、あの世のことなんか考えても見なかった。処が今の若者は幼少時から乳母日傘で何事も上手く行って居たため、青年期に達して幼少時の順風満帆の経済的に恵まれた快適な環境が忘れられず、自立に際して自己が確立できないで将来への希望もエネルギーも失って行ったのだと思う、どうして彼等に希望を失われたのかその原因は恐らく今の若者が幼少時の環境が悪影響となって堪え性がなく粘りのない性格となり受験や就職への恐怖と絶望から無気力になり更に最近の傾向として異性への無関心が高じたことが生への執着を失わせて居るのかも知れないね、少子化が進むのも分かるような気がする。失恋もしないから昔若者に多かった自殺もなくなった、自殺だって情熱とエネルギーの産物だから現代の無気力な若者には無縁だ。まるでキェルケゴールの世界だな、「死にいたる病」だ。
一方70歳代での同じアンケートでは昭和33年も平成13年も30%台と殆ど変わらなかったそうだから我々の世代は健全なんだろうね。よかった^^。

先日ゆとり教育が問題になっていた10年くらい前に書かれた村山由佳の作品「楽園のしっぽ」を読んでいたら、現役の東大生に(1/2+1/3)の足し算をさせると2/5と言う解答が少なくなかったと書いてある。5年生で分数の足し算は憶えるが、東大には数学を受験しなくてよい学部があり、センター試験ではこんな易しい問題は出さないからつい忘れるんだろうがちょっと酷いよな、でもこの計算ができない者が正しい日本語が書けると思えないからお茶の水大学教授藤原正彦が「国家の品格」で歎かれるのが肯ける。因数分解もできない学生が此からの日本を導いて行くなんてとても空恐ろしいことだよね(>_<)。
お分かりでしょうが正解は「通分」して5/6です。
因みに8/10×2/6はお分かりですか?「約分」を思い出して下さいネ^^。そうです、正解は4/15です。

幸田文さんのエッセイを読んで居たら、お父さん(幸田露伴)が81歳までボケも出ずに長寿を全うできたのは大蔵喜八郎さんのアドバイスのお陰だと書いてあった、大蔵喜八郎と謂えば乾物屋の丁稚から一代で財をなし帝国ホテルから帝国劇場を創設し、更には日本赤十字社まで造られた大蔵財閥創設の立志伝中の人で明晰だったことは有名だが、この方は天保8年生まれで繁忙な生涯を送りながら昭和3年91歳まで生きられた。どうしてそんなに元気なのか彼より30歳年上の幸田露伴がその健康の秘密を聞いたら、尾籠な話だが次の答が返ってきたそうだ^^。
「自分は毎朝のウンがズイと一本なら心配なし、千切れたら直ぐ用心、食養生が肝腎」。
彼の健康管理を座右の銘として幸田露伴も実践された結果が81歳の長寿に繋がったそうだが、19世紀の人達の平均寿命は60歳を超えなかったから凄いと思う。大蔵喜八郎さんの話を聞いて以来幸田家では健康のことを「一本」と言ったそうだ^^。可笑しいけど実感だね。
私は数年前5年くらい便が不調で一本が出ず、逆上(のぼ)せたり吐き気がしたりと種々な症状が出ていろいろ悩んで居たが、或るとき大沢病院の院長先生の診察を受けたら触診一発で腸のポリープが見付かり手術したらそれ以後規則的に一本が恢復し驚嘆した。だから大蔵喜八郎の一言は私にはメチャ重い。

先週大阪でスピード違反の車をパトカーが見付けて150m追跡したパトカーが違反の車に追突したと報道された。パトカーは「その車停まりなさい」と拡声器で呼び掛けたものだろうが「停まりなさい」と言われて減速したらお釜だなんて酷い警察官も居たもんだね、追跡された車の男性はむち打ちになった上に青切符まで切られて踏んだり蹴ったりだが、昔だったら青切符は赦して貰えたのに時代も変わった。でも青切符なら速度オーバーも20km未満だしどうして追突するかなあ。警察官の運転未熟じゃないの?処で此の隊員は人身の加害者だから普通なら当然免停なんだがその辺はどうなんだろ?講習は受けさせるの?気になるね、新聞社もその辺りをしっかりと調べて記事にして欲しいけど警察とマスコミは事件報道発表の貸し借りがあるからムリなんだろうな。

大塚家具のお家騒動は娘の逆転勝ちで幕を引いたが、世間の物笑いのタネとなったね。老齢のお父さんを人前でコテンパンにやっつけるなんて情けない娘だ。立派に育てて貰った恩を忘れ長幼の序も弁えないこの娘は人間として最低だな!学歴なんてものはその人の人格品性に何らの影響を及ばすものでないことを思い知った(;;)。
大塚家具と言えば高級ブランドだ、今更家具安売り屋の仲間入りは目先の損得にのみ拘り、お父さんが培ったブランドと昔からの顧客のイメージを壊すものだろう。ブランドの大塚家具が安売りスーパーになってこの世界で生き残れるとは私は到底思えない。娘の味方に付いた生保などの株主には長いスパンで会社を判断できる識者が情けないことに居なかったんだろうな、この娘が社長なら何れこの会社はダメになる。でも親子の確執って物凄いな、私も存分に味わってきたが親のことは生前人様には全く話さなかったから大塚家具の娘より私のほうが少しマシだったように思う。

美奈ちゃんハウステンボスのお土産を有難う^^。

先週の書けないけど読みたい漢字
彼は用足し旁(かたがた)町に出掛けた。

今週の書けないけど読みたい漢字
来年は(屹度)合格する

人間の心と経済学

白梅 (1)

3月初旬は花の一番少ない時期だが3月と謂えば梅だ、西舞子お得意先Kさんの白梅をご覧に入れましょう。念入りに手入れをされて居たご主人が亡くなられてもう9年が経つが白梅はそれも知らぬげに咲き誇って居ます、でも少し寂しそうだ。

先月半ばの海中調査時に成魚が居なくて1年漁獲停止まで噂された播磨灘のイカナゴも何処かに隠れて居たらしく垂水の市場では先月末から売り出され1キロ1400円の高値に客の誰もが渋い顔をし乍らも長蛇の列だったが、1週間して1キロ1000円にまで下がった、イカナゴが成長して大きくなり過ぎたのだ。大きくなって嫌われるなんておかしな魚だね、小さくないと食べるとき骨が厄介なんだそうだ。

この辺りの人は誰も佃煮(釘煮)にして知り合いに送るのでこの時期垂水の街中が佃煮の匂いで一杯になる^^。郵便局ではヤマト宅急便を意識して特別製の容器をエクスパックに付けてくれたりと地域の情報に敏感だ^^。
私が子どもの頃は佃煮より5cm位の成魚を釜茹でにして2杯酢などで丸ごと食べるほうが多く栄養価も高かったが、骨の堅さよりも腸(はらわた)の苦かったことを今も忘れない。
イカナゴの1年漁獲停止騒動はプロパガンダだったと謂う噂もあるが、神戸市はこの際だから近隣市町村に呼び掛けて漁師達に1年毎に漁獲を自粛させ播磨灘を汚染させている膨大な海底ビニールゴミなどの浚渫を義務付けたらどうだろうか。聞けば底引き網には95%がビニールゴミで占められ5%の小魚を捕ってゴミは再び海に戻されると漁師から聞いたと怒りの灰谷健次郎は書いて居られた(>_<)。金儲けのタネである海の掃除もしないで「魚が獲れんなあ」はないだろうよ。

昨年亡くなられた宇沢弘文先生の「経済学は人びとを幸福にできるか」はとても楽しい書物だ。先ず題名が良いね^^。難しいことばかり書かれてあるかと身構えて読み始めたらメチャ面白いので魂消た^^。ご存じだと思うが此の先生は40年前に「自動車の社会的費用」を著されて我が国産業界に大きな衝撃を与えられた方だ。彼はノーベル経済学賞に日本人として最も近い学者だと謂われて居たが、それがダメだったのは先生が論敵を木っ端微塵にやっつける正義感の強い性格の持ち主だったからで、ノーベル経済学賞には充分過ぎる実力保持者であったと誰もが思っている。
近代経済学の祖と謂われるケインズを分析してノーベル賞を受賞し、ずっとシカゴ大学で同僚だったミルトン・フリードマンについて「彼は危険な市場原理主義者で、アメリカ経済学を歪めた。この結果がベトナム戦争の枯葉剤であり、更には2008年のリーマンショックである」と真っ向から指弾し、フリードマンの弟子達で固められて居るノーベル賞経済学賞審査委員会の妨げで授賞が叶わなかったのだろうが、其れは先生の本来あるべき姿を貫き通された結果なのだから正しいと思う。
先生の著作は言葉に衣着せぬ論調がとても小気味よくて諧謔に溢れ話が思わぬ方角に飛んで行きページを捲るのがとても楽しい。こんなことは学生時代の経済原論など受講しているときには決して味わえなかったものだから遅蒔きながら齢(よわい)80歳にして宇沢先生の経済学を学んで見ようと思う。
先生は1983年東京大学の教授を務められていた僅か55歳で文化功労者に選ばれた方だ、以下は先生のそのときの回顧録であり「経済学は人びとを幸福にできるか」文中に登場する^^。
受賞者は天皇陛下の御前で一人一人自分の研究を披露する仕組みにされており、研究の成果など難解な言葉の連続だろうから昭和天皇もウンザリされたと思うが、そこは慣例行事だから我慢して座って居られたようだ。このとき同席した一人は文化勲章を受章した建築学の権威武藤清(東京大学教授)だったが地盤の強くない東京で日本初の超高層ビルを建造したこととその安全性について委しく説明された。昭和天皇は武藤氏の話が終わると早速身を乗り出されて次のように言われたそうだ、「君、地震のときは上の階に居る人は大変だそうだよ」。武藤清が設計した超高層ビルは柔構造であり地震の時は上の階に行くほど大きく揺れて地震のエネルギーを吸収する仕組みであり、昭和天皇はそのことを指摘されたのだが、天皇のお言葉に対して武藤氏は答えて「建物は大丈夫です」。昭和天皇が重ねて言われた。「建物は大丈夫でも人間は大変だそうだよ」。武藤氏はこのお言葉に対しても答えて「建物は大丈夫です」。都合三回ほどこの遣り取りが続けられたが武藤氏の返事が少しも変わらないので遂に陛下は諦めて黙ってしまわれたそうだ。何故か可笑しいよね^^、武藤氏も一言くらい「ええ、中の人は大変かも知れませんね」とでも躱せば場が和(なご)んたと思うが融通の利かない此の建築学者は内装屋でも家具屋でもないから、建物さえ壊れなければ中のことは自分達の縄張りではないから知ったことではないとの信念と矜持があったのだろう。それにしても武藤氏の頑な態度に心底抵抗した昭和天皇は愉快な方だね^^。「ハードばかりかソフトも考えろよ」と武藤氏に言いたかったと思うし、武藤氏にしてみれば「建物の強度以外のことは言われたくない」との思いが余りにも強かったのだろう。
武藤氏の後で宇沢先生に順番が回ってきたそうだが、彼は陛下の前で舞い上がってしまって自分で何を言っているのか分からなくなって居たが、それを察して陛下が宇沢先生の話を遮られ次のように言われたそうだ、「君!君は、経済、経済と言うけれど、要は人間の心が大切だと言いたいのだね?」。昭和天皇のこのお言葉は宇沢先生を青天の霹靂の愕きに落とし込んだのだ、それまで経済現象に人間の心を持ち込むことはタブーとされていたから昭和天皇の宇沢先生の窮地を救う何気ないお言葉がそれからの宇沢先生をして「経済学と人間の心」を結びつけるコペルニクス的転回への転機だったそうだ。
この本を読んでマルサスの人口論辺りの解釈でペシミスティックになって居た私はこの面白い脱線記事の挿入には全く仰天してしまった^^。人って中身は分からんもんだね。
昭和天皇は普段「あっそう」としか話されなかったと思ったけど実はとても聡明な方だったんだ^^。それなら曽孫娘はどうしてあんなにバカそうなんだろう。
宇沢語録には笑いを堪えるのに腐心する秀逸なものが数えきれぬが、紙面の都合で何れ後日ご紹介しよう^^。

13歳の少年を殺したあの残虐極まる非道な18歳少年(何処が少年や!)には精通家の意見では少年法が適用され懲役5年がやっとだそうだ(>_<)。
片や新聞一面で18歳は成人と見なしては選挙権とか…、アダルトビデオだって18歳で解禁なんだし、あの極悪少年も18歳も成人と見なして裁判は求刑死刑からスタートしないと国民が納得しないのではないか。そして彼奴の極道を加勢して、ことある都度学校に怒鳴りこみ同級生を恫喝したパンチパーマの父親も罪に問われるべきだろう。又遼太くんのSOSを見逃した母親だって罪は軽くない、母親失格だ。

先週の書けないけど読みたい漢字
彼女と理(わり)無い仲になった

今週の書けないけど読みたい漢字
彼は直ぐに(辯疏)をする

理無い
「理無い」とは理屈ではどうにも理解できない、男女の仲を評して謂う。

はないちもんめ

水仙

近所の土手に咲く水仙です、寒さに凍える頃に咲くこの花は清純そのものだが、意外に花言葉は「清楚」でも「純情」でもなく「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」だからどうも花言葉の意味と花とは似つかわしくないもんだな。でも花言葉は兎も角として斯うして優しい土を見ると心が和むね^^。

子どもの頃こんな土手は沢山あって格好の遊び場所であり、暗くなって母親が呼びに来るまで友達と滑りっこして居たものだ、玩具が何もなかったから自然はなんでも遊び道具だった。冬になると野原に転がって居る大きな石を皆で「よいこらしょ」とひっくり返す五つに一つ位の割合で縞蛇が冬眠していたので尻尾を掴んで傍らで「はないちもんめ」などして遊んでいる女の子に投げ付けてキャッと言わせたりして居たが、あの頃の女の子は逞しくて投げられた蛇を摑んで投げ返したりして決して負けていなかった。30cmから50cm位の縞蛇はマムシと違って温和しく人には害をしないことを誰もが知って居たんだ。皆仲が良かったし女の子も自然に怖いものへの免疫ができて居たから今の子どもには想像も付かぬことだろう。今だったら訴訟もんだろうね。昔は良かったなあ^^。処で「はないちもんめ」って知ってる人も今では居なくなったのかな?

確定申告も酣(たけなわ)だが、国税庁の更なるPRにも関わらず電子申告率が毎年50%と横這いが続き少ししか伸びないで居る。庁では今回遅蒔きながらマイナンバー制移行を受けて税務行政のコスト削減を目指して2017年より携帯で本人確認をとりネットによる申告納税が可能となるそうだ^^。
此れまでは電子申告に必要な住民基本台帳データを読み込むICカードリーダーの取得が必要で申告納税者は数千円を要するのが現状だっだから、電子申告者が伸びないのも当然で過去に電子申告控除(5000円~3000円)が受けられたときは、それなりにカードリーダー取得費用が償われていたがその後は費用の吐き出しだけとなって電子申告者の増加にストップが掛かるのが当たり前だが、民の暮らしに疎い国税庁も漸くそれに気付いたようだ。

岡山県倉敷でのトラック事故は運転手が即刻逮捕されたが翌朝釈放されたことで車輌故障が浮き彫りになり岡山県警による関係先への家宅捜索が行われた、日経夕刊は「運送会社など家宅捜索」と三段抜き見出しだったが、此では運送会社が悪いような印象を受けるが記事を読まないと三菱自動車のトラックに対するリコールが出されたことは出てこない、逮捕された運転手が翌日釈放されて居るから車の欠陥は特定されたのも同然だが、この庇いようは尋常でない処から日経の広告主への慮(おもんぱか)りがありありで感じ悪いよな。
運送会社は加害者ではなく被害者なんだ(>_<)。その点毎日の夕刊は忠実に「三菱ふそう販売店捜索」と事実関係を冷静に見極めた見出しでこのトラックが2年間に変速機など計6回13565台がリコール対象になったことを明かしている。何れ三菱販売店では埒があかずに本社工場に手が延びることになろうが、三菱は「空飛ぶタイヤ」事件のときのように必死で隠蔽工作に乗り出すことだろう、そしてもう既にそのシナリオが完成し、警察庁にも国交省を通じて手が回っているんだろうね。でも弱肉強食の世界だし運送会社(船穂運送)は結局潰され三菱は証拠不十分のお咎めなしとなるんだろうな、不条理だね。どうして誰も文句を言わないのか!

先週毎日夕刊の「近時片々」に「昨今牛乳なし給食の是非が論ぜられて居るが、我々脱脂粉乳世代には何やら羨ましい悩みに聞こえる」と記されて居た。さすれば我々戦前派の多くは給食などなくて甘藷一個か、麦飯に梅干しの入ったアルマイトの弁当持参だったし、それすら持って行けなくて昼時をブランコで過ごす友人を多く知って居る。脱脂粉乳世代の者は我々戦中派の生活環境など考えて見たこともなかったろうな(>_<)。戦争中の苦しみなど全然知らずに分かったようなことを書くな。

競馬のソフトを加工してJRAの全レースに投資し、3年間に28億7千万円の馬券を買い30億1千万円の払い戻しを受けて税務署から一時所得だと5億円の追徴金を課せられた会社員が3月10日の最高裁で目出度く2審の判決通り一時所得ではなく買った馬券を全額控除される雑所得だと5000万円の税額が確定することに決定した^^。
当たり前だよな、「山より大きい獣(しし)出ない」のことわざ通り、1億4千万円の儲けしかないのに5億7千万円払えなんて無茶苦茶だね。法律が時代の流れについて行けない欠陥を暴露したものだが、戦後間なしにできた法律を見直しもせず、時代錯誤の法律をぬけぬけと主張した国税局の常識が疑われる。
仕事柄私は脱税やその後始末である納付税金の資金繰りに長く関わってきたが、税務署も国税局も脱税額の確定には「ナンボなら払えるんや」の結論での図式が必ず存在したのだ。ないもんは取れんし、払えずに自殺でもされたら後味が悪いからだろう。あらゆるものが合理化されたと謂うこの時代にこんな時代錯誤な裁判が3年も続いたなんて信じられないが、課税庁はきっと意地になって居たんだろうね。この判決が確定したら全国から追徴された競馬ファンからの更正の請求(一時所得として取られた税金を返せ)が殺到するはずだ、」国税局では一審判決を根拠にネットでの競馬損益を全てチェックして多くの競馬愛好家から一時所得として多額の税金を取り立て済みだもんな^^。

弁護士は口先三寸と言うが、部下の教育委員を恫喝した大阪府の中原徹教育長って惨(むご)い男やね、元弁護士って皆こんなのかな?選んだ奴の顔が見たいね(>_<)。

先週の書けないけど読みたい漢字
彼は裃(かみしも)を着て峠(とうげ)道を登っていった。

今週の書けないけど読みたい漢字
忙しくて食事をする(遑)もない 

裃も峠も漢字ではなく国字です。先週出題の鞐(こはぜ)も国字でした。日本人が作ったことが丸わかりだね^^。

箱根駅伝の矛盾

御来光を待つ幼女

皆様、新年明けましてお目出度う御座いますm(_ _)m。
昨年同様今年も拙(つたな)いブログですが、どうかお見捨てなくお付き合い下さい。
雪や雨が降るとの報道でしたが、何時ものように予報が外れ幸い好天に恵まれた元日でしたね^^。御来光を待つ菊水山の山頂はご覧の通りの大観衆です。マイナス4度でも300人も集まれば1度位上がることでしょう。幼い少女まで凍る山途459mを登ってきています。何時もEさんから送られ手来ますが今年は一風変わった御来光待ちの映像でした。

八幡神社

元日は早朝1人で近くの八幡神社に初詣に行った。ちっぽけなお宮だから参詣客もちらほらそれでもアルバイトの巫女さんが2人白装束で破魔矢などを売っていた、鎮守の森を住処とする早起きの雀たちも元旦は参拝客で戸惑ったろうな。

お正月と謂えば私達世代は先ず日の丸の旗を連想するが今は誰もお正月を「旗日」だなんて思わないよね。日の丸は我が国選手のオリンピック入賞で思い出す程度だ。昨年「幸福の黄色いハンカチ」で旗に触れる機会があったが、戦前生まれの私には日の丸の旗への思い入れが強い。戦争が終わるまで何処の家も祝祭日には門柱に国旗を掲げて居たし、出征する兵士達を僕ら子ども達まで日の丸の旗を打ち振って歓呼の声で見送ったものだ。お正月を除けば「旗日」は6回しかなかったが今では変な祭日が続出して15回に急増ししっかりと振替休日まであるから並みの月給取りは本当に働かなくなったね、週40時間制となって盆休みに正月休み更に有給休暇まで入れたら1年の内幾らも働いて居ないのではないかしら、我が国の経済活動に影響がなければそれはそれで結構なことだが、世の中には毎日朝早くから起きてから晩遅くまで休みなしに働かないと食っていけない人達も少なくないから、政府はその辺は目を瞑って見ない振りをしている、国民は全て平等だと謳っている憲法なんて一体から何のためにあるのかな?

「旗日」の値打ちが忘れられて、終戦後誰も少し宛ずぼらになり旗を出さなくなった、私と同世代の脚本家久世光彦がエッセイに面白いことを書いて居られたよ、この作家はバブルの頃にマンション住まいから念願のマイホームに移ることができたので昔を思って国旗を掲揚したくなったとか…^^、子どもの頃は旗屋とか紋屋などあり旗も扱っていたのが戦後はそんな店もなくなり、今どき旗なんて何処に売って居るのか分からず彼方此方訊ねたらそれはナント!デパートだったそうだ。松阪屋に電話したら地下のスポーツ用品売り場であり、日本橋の高島屋では7階の呉服売り場、三越では1階のアウトドアコーナー、渋谷の西武は8階ゴルフ用品、新宿の伊勢丹では7回のブライダルサロンだとそれぞれ違う売り場を教えられたそうだ、最後の数寄屋橋阪急では丁重に「お取り扱いしておりません」とのことだったとか、随分面白いね^^、取扱場所を決める決定打はきっと旗ではなく付属品でも欠かせない長いポールだったからだろうな、マンションの窓に掛けられた日の丸の旗なんて見たくもないよね。戦前はきっとどの百貨店も決まった旗売り場が鎧や5人囃子などと一等場所を占めて居たに違いないが終戦後需要が減って陳列場所に困り他の店の真似もできず独自に工夫を凝らして旗の売り場を考え設(しつら)えたものだろう、例え売れなくても百貨店同士お互いの意地と対向意識が窺えるね^^。「滅多に売れない物は置かない」と阪急が面子(めんつ)に拘らなかったのは算盤第一の関西商人らしいよね^^。

昔百貨店なら今はコンビニだ。私は長くコンビニの商品は価格が高いイメージが強くて敬遠し、スーパーばかり利用して居たが最近はコンビニにもよく行くようになった。24時間営業はサービス原価が高いと言う偏見が実は誤りで食料品や菓子類の単品比較でコープなどより幾らか廉いことが分かったからだ、味も品質も決して悪くない。その上早朝散歩族の私にはコンビニは暖房だし冷えて小用を催してもトイレまであるから絶好の休憩所だ。散歩は5時から6時までが多く店員さんは交代前の一番眠い時間帯なんだろう、私の行くセブンイレブンは何故か愛想が悪くて入ってくる私の姿を見て「ませ」と言い、私が帰るときは「した」と言うだけだ。知らぬ顔の店員だって少なくない。初めは何気に聞き流して居たが、そのうち気になりずっと考えていたらその内謎が解けた。彼は「いらっしゃいませ」「有難う御座いました」と言って居るのだが眠いせいか疲れて居るのか全て口の中で発音しているので私には「ませ」と「した」しか聞こえないのだ。どちらも口を開けないと話せない言葉だからだろうね。ローソンやサンクスではちゃんと「いらっしゃいませ」「有難う御座いました」と大声が掛けられるから気持ちが良い、此のセブンイレブンは時給が低くてマシなパートが居ないせいなんだろうかな?客が少ないし…なんて考えて居る、こんなことを書くとセブン&アイホールディングス鈴木会長からお目玉を頂戴しそうだがホントのことだから仕方がない。

今年の箱根駅伝は誰も夢想だにしなかった青山学院大が72年振り断トツで総合優勝したが、その原動力はあの箱根越え柏原選手の記録を塗り替えた神野選手164cm43kgだった。軽量を問われて彼曰く「53kgの選手は10kgのダンベルを下げて走っているようなものだ」とは痛快だったな、体型から連想するのはまるで女性のファッションモデルだ^^。完走後の体重はきっと30kg台になっていたことだろう^^。青学は明治大学と共に最近は地方から希望する学生の人気がメチャ高い、東京に無数にある大学の殆どが神奈川寄りだったり埼玉県のキャンパスが多いから東大は別にして青学と明治の偏差値が高いのは山手線からの近さだろうな。今年も箱根駅伝は年初のTV視聴率を攫い、国道一号線の沿道は大勢の応援で埋め尽くされた。

話の腰を折るようだが「箱根駅伝が大嫌いだ」で始まる年末の新聞評論玉木正之「時評・点描」は痛快だったな、私の気持ちがそっくり代弁されて居た。玉木先生曰く現在男子高校生の内優秀な中距離ランナーの大半が箱根を走るべくスポーツ特待生として関東の大学に吸収され地方の大学との格差を大きなものにして居るが、その格差を批判すべきメディアがジャーナリズムを放棄し箱根駅伝の主宰者となり関東にある大学のみの提灯持ちとなって居ることは笑止と謂うべきで愚かだ。どうして日本中の大学に門戸を広げようとしないのか?過度のメディア露出によるマイナス要因も少なくない、生島淳著「駅伝がマラソンをダメにした」に見られる如く沢山のTVカメラに晒され沿道の大応援に我を忘れ、「襷(たすき)を繋ぐことに懸命の余り「科学的なランニングを放棄し、この駅伝で燃え尽き再起できなかったランナーが少なくない」と言われる。全くその通りだろう。「山の神」と称讃され苛酷な箱根を走破する選手のその後の活躍をついぞ聞いたことがないし、日本選手が世界のマラソンで勝てないのは箱根駅伝によって選手生命が燃え尽き将来を絶たれた有望な若者が多いのが原因ではないかと私は思う。全てはTVカメラと応援旗を打ち振る群衆を意識して舞い上がりマイペースが守れないのは自己の精神力の欠如だろうが二十歳そこそこの若者には無私の境地になれと言うほうがムリだ、関東学連選抜とか予選突破できなかった学校のうち優秀な選手を掻き集めたチームまで走っているが、それなら関西選抜とか西日本選抜を出場させないのは何故か?きっと上位に来られ万一優勝でもされたら困るからだろうね^^、私は箱根駅伝が悪いとは言っていない、スポーツは機会均等が原則だから全国の大学生によって選ばれた学校によって公正に競うものであって欲しい。だから関西に生まれ関西に育ち関西の学校に通った私は関東偏重の箱根駅伝が大嫌いだ。ケニアの選手が学生として走っているのはもっとイヤだ(><)。経済界の拠点を東京から地方へ移転するよう呼び掛けている政府はこの箱根駅伝の抱える矛盾と毒素をどう考えているのか質したい(><)。

40年前私の事務所で7年間も朝7時発の電車で加古川から通って働いてくれた栗本文子さんから来た年賀状にこのブログを見ていると書いてあった^^。播磨町から通って来た藤岡優子さん(今は税理士として活躍している)からも出題の漢字が難しいと書いてあり、フェイスブックも好評らしい^^、少し宛ファンが殖えて居るのにお正月早々とても気をよくしている。今年も気合いを入れて頑張ろう!

先週の仮名付けの答え
向こうに灯(あかり)が見える マッチで火を灯(とも)す 灯影(ほかげ)が揺れている

今週から書けないけど読みたい漢字のコーナーに変わりました。
読みたい熟語は(檸檬) (薔薇) です。
書けたら凄いが、両方書ける人は100人に1人居るかな?

大学院生が新竜王に!

CIMG6982

繁多な年末調整も昨日までに漸く済ませ、今朝はジョン・デンバーの「カントリーロード」なんか聴きながら、何故か僕の故郷って何処だろう?など考えたりしたりし乍ら今年最後のブログを発信します。毎週決まった更新はホームページ時代からだから何年になるんだろう、平成10年にはその頃事務所だった朝霧駅前のことを書いた記憶があり15年以上にはなるのかな、その間入院したこともあり日曜日には外出届けを出して帰宅して原稿を仕上げたりと休みなくしぶとく頑張ったから感無量だ。
写真はお馴染みのEさんが先週奥様共々に一日掛かりでJR大阪駅から大和路経由一筆書き乗車160円に挑戦された帰路琵琶湖湖北の山々(花の百名山の一つ)です。神々しく荘厳な自然の佇まいは人間が如何にちっぽけな存在であるかを諭(さと)されて心が引き締まるね。

今月初旬に阪大の大学院生糸谷哲朗さんが強豪の永世名人森内俊之竜王を破って将棋の新竜王となった。此の人は名人間違いなしと謂われ乍ら29歳で夭逝した村山聖9段と同じ広島将棋センター出身で17歳のとき奨励会三段リーグにて14勝4敗とトップでプロ入りしその翌年現役で大阪大学に入学した異色の人だ、将棋も囲碁もプロになるのは東大医学部に入るより難しいと謂われるが彼は将棋プロテストの際、翌年阪大合格の余力を充分に蓄えて居たのだから将に怪物だな、そうなんだ、彼はプロ入り後のデビュー戦で橋本崇載に勝つた際、橋本が「強すぎる、怪物だ!」と叫んだことから、ニックネームは「怪物くん」になった^^。現在大学院にて西洋哲学を学ぶが、緻密な計算の将棋と感性の哲学の両立は到底人間業と思えない、物凄い人が現れた。羽生四冠や渡辺明二冠もウカウカして居られないね^^。
将棋と謂えば囲碁だが囲碁界には彼のような両刀遣いは居ず、過去のタイトルホルダーは全て小卒又は中卒で、今最多タイトル保持者の井山名人本因坊も中学卒だから糸谷哲朗が如何に天賦の才を有しているか分かるね。「天は二物を与えず」の格言があるが例外だってあるんだね^^。凄いな、世界の糸谷だね。

もう一つの将棋ビッグニュースは戦後の将棋史上最年長のプロ入りを目指していた朝日アマ名人今泉健司さん41歳が今月8日プロ編入試験五番勝負第4局で石井健太郎四段に勝ち、シリーズ通算3勝1敗で念願のプロ入りを決めた^^。この人は14歳でプロ入りを目指しながら年齢制限により26歳で奨励会(唯一の将棋のプロ登竜門)の退会を余儀なくされ、以後アマチュア棋戦で幾度も優勝し、その勝者に与えられるプロ棋戦対局のチャンスを掴んで今回遂に対プロ棋戦10勝以上で且勝率6割五分以上の条件をクリアしてプロ編入試験の受験資格を獲得したものだが26年の歳月は長かったと思う、執念だったね、糸谷さんも凄いが26年間気持ちが折れなかった今泉さんはある意味もっと凄いと思う。それにしても将棋連盟のバリケードは余りにも堅牢だ。彼等の作戦は対プロ10勝以上で勝率6割5分以上なんて絶対に起こり得ないし、万一突破されても5番勝負で若手のバリバリの4段が負け越すなんて絶対に想定できない鉄格子作戦だったに違いない。受験料50万円も余り知られて居ないがちょっと蘞(えぐ)いよな、谷川将棋連盟会長は「アマチュアの気持ちがよく分かっている人だからアマの指導に力を注いでもらいた」と白々しいコメントだが、トーナメントプロにはなれないと見越した差別発言だ、今泉さんは一度も自分がアマチュアだなんて思ったことがないと思うよ。ドンドン勝ってA級入りし谷川会長をアッと言わせたら?

小学校1年生の少年が数検2級に合格したと先日新聞が報じた、過去になかった最年少記録だそうだ、2級は高校三年生のレベル以上だから大検の数学受験が免除されるとか…。この坊やは更に一級を目指すそうだが、近年学生の数学力が低下して40年前小学校で習った計算を今では高校生ですらできない時代だなんて野暮を言うのは止めておこう。
処で数学の上位級を目指すのなら是非文学書をたっぷりと読んで欲しいね^^。「数学の力を伸ばすには国語力が絶対に必要だ」とはベストセラー「国家の品格」の著者お茶の水大学教授藤原正彦の持論だぞ。
パンドラ

先週太宰治の「パンドラの匣(はこ)」を60年振りに読んだ、太宰治には珍しい青春小説だ^^。「パンドラの匣」はギリシャ神話に出てくる誰もが知って居る開けてはならない箱のことだが、普通に読む「パンドラの箱」じゃなかったんだ。調べてみたら「匣」は蓋の付いた小さい手箱で宝石などを入れる箱を言い、我々が普段使っている「箱」は単に物を入れる器であって特定の形を意味せず荷物を入れるものを総称しているのだった、宝石箱と言っても宝石匣なんて聞いたこともないが太宰治は明治生まれで私の親父世代だから漢字に拘ったんだね、他にも丸い竹製の箱を「筥」と書き、四角い竹製の箱が「筺」で、食糧や衣類を入れるそうだ、同じものでも長方形になると「篋」だからややこしいね。函館の「函」は手紙を入れる箱だって…、「ノアの方舟」なんてあるよね、この「方(はこ)」は四角形を表す意味だから正確には箱ではないが漢字を数えると気が遠くなりそうだ、でも明治時代の人達は此等の字を自在に書き分けていたんだ、偉いね、そして日本語って面白い^^、日本人は持ち運びに軽い竹を好んで用いてたんだな、だから「はこ」は殆どが「竹かんむり」なんだ、boxとかcaseが日本語で箱と訳されるが、隙間の方が多いこんなソフトな竹製の「筥」や「筺」は英語ではどう言うんだろうな。
話の序でだが皆さんは「パンドラの匣」に何が入って居るかご存じでしょうね?開けてはならないこの匣を開けてしまうと「病苦」「悲哀」「嫉妬」「貪欲」「猜疑」「陰険」「飢餓」「憎悪」などあらゆる不幸の虫が這い出てきて飛び回り人間達は永遠に不幸に悶えねばならなくなるが、その匣の隅にけし粒ほどの小さい光る石が残っていて、その石に幽かに「希望」と言う字が書かれているそうな…^^、神様が人間に何を言いたいのか皆さんは分かって居ますよね?人間ってどんな悲しいことに遭っても、どんなに苦しく辛いことがあっても何処かで明日への希望に縋って居る、だから人は生きて居れるんだ。

政府は26日来年度の税制改正の大枠を固め発表した。増やす方は伏せておいて子や孫への住宅取得資金贈与の非課税枠を15年から1500万円16年から3000万円にするとドーンと大きく発表した。これぞ金持ち減税の最たるものだ、今後多くの親は子や孫から「家を建てるから金を寄越せ」と迫られるが、子等の期待に応えられる者は僅少だ、多くは子等から「甲斐性なしの親父や爺や」と悪態を吐かれることだろう(;;)。政府も親子の中を裂くような無神経な法律など作るな!

昨夜大学生の孫が東京から帰省し、うちに立寄った。孫を出迎えた妻は相好を崩し、得も言われぬ菩薩のような優しい笑顔で幸せ一杯、私が何時も見ている笑顔とは全く異質なものだった。この歳になっても焼餅なのかな^^。

先週の仮名付けの答え
勉強が疎(おろ)そかになる 彼を疎(うと)ましく思う 人通りが疎(まば)らだ

今週の仮名付けの問題
向こうに(灯)が見える マッチで火を(灯)す (灯影)が揺れている

1年間仮名付け問題に苦労されたことでしょう。来春から「書けなくても読みたい漢字」にリニューアルしてスタートしたいと思っています、乞ご期待^^。
皆様どうか良いお年を…m(_ _)m。

神鉄の運転手さん

鵯越駅

今日は大切な衆議院選挙の日だ、お天気は良いが朝から寒く何処も投票率が案じられる、今回の選挙で国が負担する費用は約700億円だそうだ、中身を仔細に調べれば胡散臭い費用が結構あると思うが誰も声を上げないのは無関心だからだろう、赤ちゃんまで1人700円の税金を負担させられているのに誰も何も言わない日本人は怪訝しな人種だね。立候補者が負担する選挙事務所家賃に宣伝カー使用料事務職員にウグイス嬢などへの給与なども馬鹿にならないと思うがそれでも国の負担である選挙費用700億円の10%にも及ばない。総務省天下りの印刷会社への広報など印刷代と日曜出勤の公務員達の手当が殆どだと思うがそれにしても多いね。一度どんな風に使われて居るか支払明細などを一般公開して欲しいものだ。

赤穂四十七士の吉良家討ち入りは元禄15年の今夜行われたが、討ち入り前に彼等は全員近くのそば屋で腹拵(こしら)えをしたそうだ、さもありなん、播州赤穂は関西だからと饂飩(うどん)では話が締まらなくて講談師が困るよね^^。60年前片岡知恵蔵が大石内蔵介で薄田研二が吉良上野介を演じた映画を思い出す。どちらも東映映画だが一世を風靡した笛吹童子で中村錦之介の敵役だった吉田義夫と並んで薄田研二は憎々しい顔付きで評判であり、二人とも京都の道を歩くと子ども達に石を投げられて困るので眼鏡にマスクが欠かせなかったとか…^^、

先日三宮へ行く昼下がりはガラガラ電車でJR4人掛けのシートの通路側にポツンと一人座って居たらアラフォーの女性二人が須磨から乗車して私の前と真横と斜めに向かい合って掛けられた、アレ?隣同士に座らないの?真っ正面に座らないの?と怪訝に思ったが直ぐに謎が解けた、このお二人は聾唖者だったんだ。斜に掛けられたのは真正面では手の動作が近すぎて間隔が狭すぎるのだろうね、斜に相手を見詰めながら身振り手振り百面相の会話は手話のできない私にはチンプンカンプンだったが、前の女性の目が常に相手に対する微笑みで充たされて居るのを知り、私は仕合わせ感で胸が一杯になった^^。最近の人達は話すとき相手と目を合わさないように努めている連中がヤケに多い、態(ワザ)と目を外してアサッテを見ながら話す手合いだって居る。昔は相手に話すとき必ず相手の目を見るのが常識だったよな。それにしてもあの微笑みに溢れた慈愛の目はあれからもずっと忘れられない。私の横に座った女性もきっと同じ眼差しだったんだろうなと思った。昔は健常者も誰もあんな風に話して居たのにね。

うちの恥を曝すようだが、先日私が仕事に出かける際玄関入り口の傍に受付も兼ねて座って居る職員に「行って来ます」と言ったら入力中のパソコンから目を外さずに「行ってらっしゃい」と宣ったのが目の端に入った。私が「挨拶は相手の目を見て言わなアカンよ」と言ったら、即座に「先生も見てませんよ」と返され唖然とした、タメ口だろ(゚ロ゚)。この職員は口は堅いし仕事はそこそこできるし、玄関の履き物もちゃんと揃えてくれるが、今の世代だから家庭や学校で「長幼の序」とか仕事上の身分の上下なんて常識を教えられなかったに違いない、当人は少しも悪びれてない処が困ったモンだ、今更言って納得して貰えるトシでもないしね。この娘(こ)は悪びれずにズケズケと本音を吐くから単細胞な私には分かり易いけど、スパルタ教育で上下身分の区別を学校でしっかりと教えられた私にはこのタメ口は堪えた、でも今の若者では「相手の目を見て言わなアカンよ」と言ったら「パワハラ」ですよと詰られないだけ未だマシなんかな?

7月に入れたばかりの入れ歯の引っ掛けが先週壊れて噛むとき不安定なので予約なしに歯医者に行ったら後から来た人が先に呼ばれたりして1時間位待たされた挙げ句入れ歯を嵌めてみて「此の儘でも噛めますよね」で終わりだった(;;)。「下手な技工士で申し訳ない」と壊れた入れ歯を恐縮されると思ったらそうじゃなかったんだ。勿論お詫びなど何もなかった(;;)。「半年経たんと次のを保険で入れられませんよね」だって…(><)。医療費の明細書を見ると初診料から外来診療環境体勢加算からリハビリテーション代まで計360点も毟(むし)られていた(;;)、入れ歯の造りが雑だったせいだと私は思うが、一方的に私に非があると思わせるこの明細書にはコツンときた、何が初診料や!飛び込みが外来診療環境体勢加算とは嗤わせるぜ!リハビリテーション代は壊れた入れ歯を口にセットしたことらしいが、先生に慫慂されて口に歯を嵌めたのは私だ、この歯医者さんはきっと7月に入れ歯を入れた際、約束の10時にクロネコヤマトが入れ歯の配達に間に合わなかったため入れられず、午後再度訪院させられたがその際再診料を一日2度取ったことを私が文句を言ったのでそれを根に持たれて居たのかも知れないな。セコイ話でゴメンm( _)m。でも腹立つよな!

一昨日仕事で神鉄の鵯越に行った。用件はお得意先の相続税の事案で相続財産である土地の地形や道路の幅員調べだった。道路の脇にしゃがんで巻き尺で測っている処を地元の人に怪訝(いぶ)かられて誰何され、身分を名乗るとその方は其処の自治会長さんだった、過疎地域となって空き家が多く昼間不審者を見回って居られるらしく隣の人にも無関心な薄情な昨今の世相に反比例して奇特な方も居られるものだとを感心した。昔のことをよくご存じで40年前のことなど語って親しくなり巻き尺の測定を手伝って貰ったりとご苦労を掛けた。
帰り上り坂を息急(せ)きって駅に辿り着くと目の前の踏切がチンチンチンと鳴って閉まり、神戸行きの電車が来た。慌てて巻頭写真の細い通路を改札に駆け込んだが、この駅は自動改札の無人駅で電車を見るとプラットフォーム側に座って今にも発車しそうな雰囲気の運転手さんと目が合った。「待って、中で切符買うから入れて!」と叫んだら私を見て「ダメです」と断られた、「そんなこと言わんで…」と縋ったが、矢張り「ダメです」と言われ、田舎の一(ひと)電車逃したら20分も待つのかなあ…と諦めムードに入ろうとしたら、「規則です、切符を買って下さい、待ってます」とよもやの一言!「え?切符買うの?」「買って下さい、幾らでもいいから買って出るとき清算して下さい、待ってます」ともう一回真顔ではっきり言われた。運転手さんの顔付きは本気だ、仏様だ^^、さあ大変切符自販機の在処(ありか)を探したら真横にあった、小銭入れを掻き回して100円玉を幾つか取り出し今度は硬貨の入れ口を探ったら此も目の前にあった^^、お釣りもしっかり握り自動改札口をすっ飛んで電車に飛び込んだがこの間2分位だったが開いたままのドアから冷たい風が舞い込み暖房を冷房に変えて居る車内の乗客から向けられた冷たい怨嗟の眼差しが私の細い躰に一杯食い込んだ。見ない振りをして「乗客の皆さんゴメン」と心の中で言って終着駅の新開地まで3駅間を隅で小さくなっていた。デジタル時代について行けないアナログ人間の年寄りがモタモタしているのを運転手さんも乗客達もきっと歯がゆい思いだったろうね、頭だけでなく目も悪いからどうか赦してゴメンm(_ _)m。
でも30年前来たときは無人駅で駅員さんが居なかったが車掌さんから切符を買っていたモンな。
人情味溢れていいよな、ローカル線って…^^、JRだったら30秒遅れたら始末書らしいから私の哀訴など全く無視され発車したに違いない、でも運転席がプラットフォーム側だったことが私にとって幸いだった、否否、ローカル線でも発車時刻は厳正なもので2分の遅れは大変だ、きっとこの運転手さんは顔に似合わずとても心優しい方だったんだろうね^^。早速神鉄の本社に礼状を送っておこう^^。
冬の金曜日、外は寒いけど心暖まる昼下がりの出来事だった。

先週の仮名付けの答え
彼は仕事に熟(な)れている、 よく熟(う)れた果物、 塾々(しみじみ)身に沁みた

今週の仮名付けの問題
(直)向きに勉強する (直)に交渉する (直)葬

子育ての無免許運転

バーベナ
写真は春に植えたら咲かなかったバーベナが咲きました。周囲の雑草の開花に勇気づけられて先月咲き出したがとても可愛い花だ、宿根草だから心に懸けてやれば来年も咲いてくれるだろうな^^。

近年何故か子育てができない親が多すぎるようだ、できないどころか夜泣きすると子を叩いたり、泣く子の頭を揺さぶって重傷を負わし警察のご厄介になる罰当たりな事件が新聞に載らない日が珍しい位だ、私はその原因の多くが今の親達が子ども時代に経験しなかった生活環境にあると思う。
我々の子どもの頃は小学校(正確には国民学校だが…)から帰ると家の色々な用をするのが当たり前で、その一つに弟や妹の負んぶをする役割分担があったから嬰児(ややこ)の扱いにも襁褓(おむつ)の取替えや、泣く児をあやすのにも馴れていたし、嬰児が夜ぐっすり眠れるように砂遊びやら虫取りやら木登りで疲れさせるなど懸命の努力を惜しまなかったものだが、隣の小母さんとこの子を頼まれて背中のふたり子守もそれ程苦にならなかったし、弟妹のない友達に一人を押しつけたりして遊び競争のバランスを併せて居た。今にして思うに負荷付きの運動は子ども達にとって絶好の体力増強になったようだ^^。私には11歳も飛び離れた弟が居り学校から帰宅したら直ぐに弟を背中に括り付けられ(当時は宿題などなく時節柄紙がないので試験もなかった^^)寒いときは弟を「ねんねこ」に負ぶって外に放り出されて居たが、そんな子は他に沢山居たから普通だったし、風呂焚きなどの薪を山へ取りに行かされることと比べたら括り付けられた嬰児の一人や二人など自分の躰の一部と思えば何てことはなく、弟には迷惑だったろうが友達と駆けっこもして居たし、ベッタン(メンコ)もできたし全然ラクな用事だったんだ。
余談になるが、瓦斯風呂のないあの時代は焚き木を燃やして週に1回だけ風呂を沸かしていた。風呂も五右衛門風呂と謂う奴で焼け付く鉄板の上に丸い平板を置きそれを両足で踏んで入るので足を外すと鉄板地獄だから大袈裟なようだが命懸けだった(;;)、薪が貴重なのでお湯も踵(かかと)の上くらいしか入ってなくその少ない湯を躰に掛けるのが入浴だったんだ。貴重な薪を買うお金が勿体ないので私は親の言い付けで絶えず薪取りに行かされて居た、行きたくなかったが当時親の命令は絶対であり言いつけに背くとご飯も貰えず表に叩き出されるから服従するしかなかった。その薪取りとは裏山へ枯木を探しに入り、枝を2尺(60cm)位に折って薪(たきぎ)に整え二宮尊徳のような背負い薪を作って持ち帰る作業だが、生木は燃えないため枯木だけ捜すのは容易でなく、道のない山は歩くだけでも下草で膝が擦り剥け、木に登っては棘で手が血だらけになり、枯木と間違って木の枝で寝ている蛇は摑んで愕いて木から落ちたりと他人(ひと)には話したくない可成りの難行だった(;;)。
部屋に籠もってはゲーム機に余念がなく、塾では居眠りして居る今の無気力な子ども達には想像を絶することだが、当時は子どもであっても家事に携わるのは当然の義務であり、子守だけでなくしんどい井戸の水汲みや朝の練炭起こしから擂り鉢作業など目が回るほど仕事を言い付けられる毎日で、10燭(今の懐中電灯くらいの明るさ)の電灯では本も読めないし本もないし、柱にぶつからずにトイレに行ける程度だったから電気代が勿体ないと暗くなると家族全員が寝てしまう習慣だったので朝は鶏と変わらぬほど早起きだった。
処が高度成長下に育った子ども達には子沢山だった頃の私達と異なり、弟妹の世話をさせられた経験が先ずないから、親になっても自分の子の泣く理由が理解できないのだろう。答は簡単で嬰児(ややこ)は泣くのが仕事だし運動なんだ、嬰児を昼間寝かすから夜になって目を覚まして泣くので昼間一緒に転げ廻り、走り廻って泣かしたり笑わしたりして遊んでいたら嬰児は疲れ果てて夜起こしても起きないのは自然の理(ことわり)だろう。だから今の親達は子育てに無免許運転だと神戸大学の広木克行名誉教授は書いて居られる。そうか、子育ての免許は子どものうちに生活環境として身に付けて居れば自然に憶えるんだ^^。そうすれば嬰児が泣いても癇癪を起こすこともないよな、夜泣きは嬰児を昼間感(かま)ってやらなかった報いだもんね。今の堪(こら)え性のない親達には小さい頃にこうした貴重な体験の持ち合わせがないから夜嬰児に泣かれて途方に暮れるんだろうね、子育て免許は本で憶える学科なんかでなく実技だったんだ。兄弟姉妹の居ない子どもも近所の友達を介し其処の赤ちゃんと接しその子と触れながら子育てを憶えることが出来たのだが、何時の間にか近所付き合いなどなくなり更には核家族化し、お祖母ちゃんもお祖父ちゃんも子育て経験者として参加できない変な時代になってしまったが誰がそうさせてしまったんだろうね?悲しいよな。先日五木寛之さんがNHKでいみじくも語って居られた。「子どもは戸外で勝手に遊ばせるのが一番良い、子どもは欲しいと思ったら道端に落ちている糞の傍のものでも拾って食べるが放っとけばよく、雑草のように育てれば逞しい人間になれる、過保護は子どもをダメにする」良い言葉だったね^^。昔の親達は偉かった^^、子育て免許って子ども時代に戸外で嬰児と共に自然に学ぶものなんだ。

先週経営不振で廃業した小豆島バスの元役員達が遣い込んだわけでもないのに補助金詐取で逮捕された。この補助金は一定の運送収入がないと貰えない仕組らしく、役員達は補助金の基準を満たすために広告収入やテナントの家賃収入を運送収入だと偽って報告し補助金を得ていたとか…、常識で考えれば収入が少ないからバスの経営を維持するために貰えるのが補助金なのに路線収入が少ないから補助金が貰えないなんてこの法律は何処の誰が作ったのか随分バカげてるね、村落の過疎化が原因でバスの運行本数と収入の反比例に対し助けて貰うのがこの補助金の正しい理解だと誰も思うよね、どうして少ないといけないんだろうな。役人のすることって分からん (><)。弱い者苛めって言葉があるけどこの法律はまるでその言葉通りだ。
参考までに「生活交通路線維持費補助金」の交付要綱を下記に掲げます。
「路線バス等が住民にとって必要不可欠でありながら、過疎現象等による輸送人員の減少のため地域住民の生活に必要なバス路線の維持が困難となっている現状に鑑み、市町村との適切な役割分担を図りながら、生活交通路線として必要なバス路線等を確保・維持するため、予算の範囲内で補助金を交付することとする。」
至極真っ当なこと言ってるようだけど、何処かに役人の作った嫁いびりの落とし穴が隠されているんだろうな(>
<)。

先週の仮名付けの答え
目を擦(こす)る 罪を擦(なす)り付ける 文字が擦(かす)れる

今週の仮名付けの問題
お茶を(点)てる 明かりを(点)す ストーブを(点)ける

空腹で「寝むれず?」

水引草

今日の花は「みずひき」です。紅白に見える花序がお祝いの水引に似ているから此の名前が付いたのだと思う、15年前うちの女子職員が重いのに土山の自宅から満員電車の中を土ごと1株持参されたが、その後大きな葉っぱが庭中に浸蝕してお邪魔虫となり、駆除しても毎年彼方此方から出てきて今の時期だけ咲く珍しい変わった花だ、傍に咲く夏の名残である露草とのコントラストが鮮やかで美しいね^^。

寝むれない

先日NHKの「クローズアップ現代」を見ていたら愕くべきテロップが流れた。「空腹で眠れず」が「空腹で寝むれず」になっている (><)。意味も文字も送り仮名まで違って居るがNHKの賢者達は誰一人何も思わなかったのかなあ、国谷裕子さんだって気付かぬ筈がないと思ったが…(;;)、就寝する意の「眠る」と横になる意の「寝る」は少しだけ意味が違うし、「寝むる」という字がないことも小学生6年生で教わる。せめて平仮名だったら良かったのに…、この頃はNHKだからと信用できなくなったね、ダメになったのは朝日だけではなかったんだ(;;)。
何時もながら正しい日本語に拘ることばかりを書いてゴメンm(
_)m。一寸しつこかったかな。

京都大学野球部のエース田中英佑選手にプロ野球千葉ロッテから京大選手初のドラフト指名が掛かった^^。兵庫県下屈指の進学校である白陵高校で野球部に入部し夏の甲子園予選でこの学校に開闢以来の初勝利を齎(もたら)したのがこの田中選手であり、9人の部員を集めるのが難しい進学校の環境での快挙だった^^。現役で京大に入学し工学部で勉学の傍ら友人に誘われて野球部に入り、ノーコンだったが149kmのスピードが監督の目に留まり以後監督の指導で多彩な球筋を会得してみるみる上達して立命館を相手に21回無失点に抑え、更には関西学院大学を9奪三振で完封して、京大自身が持つ連敗記録を60で止めたことで彼の人生の転機となりその後成長し続けたんだ、4年間に京大の投手として最多勝の8勝も上げたからプロに目を付けられたんだね^^。何しろ打線の援護など全く期待できなかったから8勝は孤軍奮闘であり半分以上完封だったろうな。彼は投球の勢いで帽子が飛ぶので有名だった^^、文字通り「渾身」だったんだろうね。プロ入りは商社への内定を決めていた彼が下した新たな決意だが果たしてプロで活躍できるだろうか?彼のプロ入りは一般の人から見て軽挙妄動だと思われるだろうが、彼が商社を選んだとしたらプロ野球からの勧奨辞退は生涯悔いの残るものだったに違いないから私は彼の決断が正しかったと思う。
♪人生楽ありゃ苦もあるさ♬ 水戸黄門の唄じゃないが、人生たった一度だし生活安定の単調だけなんて何か虚しいモンね。
白陵高校も今後は文武両道校として飛躍すべく田中選手のピッチングフォームを銅像にして校門前に飾ったらどうだろうね。処でそうなると飛ばした帽子を何処に置くのか難しい、校門に引っ掛けてあったりして…^^。

女性閣僚のうち二人して躓いたが、退めさせる本命は松島法務大臣だったらしく小渕経産相はオマケだった。でも松島さんの団扇事件は微罪なのにキャバ嬢のようなケバケバしい言動が災いし、更に民主党から刑事告発されたことで結果的に裁判所が法務大臣を裁くことになったがそんな馬鹿なことができる訳もなく自民党関係者から見放されての更迭だったが自業自得だったね、元朝日新聞記者であったことも逆風だったよな、顔も朝鮮顔で品がなかったしね。
小渕さんも色々ボロが出ているが、箱入りお嬢さんには何も知らされて居ないことだったと思う、国家老がしっかりと答弁のシナリオを書いてやれば容易に切り抜けられたと思うが、その国家老が疾(やま)しいことをしてたのと違うのかな?

先週犯罪者の多い割りに何故か特権の多い在日コリアンを敵視する右翼団体「在特会(在日特権を許さない市民の会)」の桜井誠会長が「ヘイトスピーチ」の規制を巡って橋下徹大阪市長との面談がNHKニュースで報じられたが面白かったね^^。ガラが悪くて品のないまるでヤクザの喧嘩やったね、お互いの育ちの悪さがよく分かった。喧嘩を売ったのは実は橋下さんだったが、「あんたが言いだしたことやろ」から始まった桜井会長の言葉「一地方の首長如きが巫山戯たことを言うな!」とは喧嘩を買うために予め用意した言葉だったろうね。理は桜井誠にあった。桜井さんは橋下市長が同和出身者だから在日の味方と思ったんだろうな、警備関係者も止めないでどつき合いさせたらよかったよね、桜井会長は肥満型やからきっと橋下さんが勝ったと思うよ^^。でもどついたら傷害罪やし橋下さん困ったのと違うかな?桜井会長の言い分は充分に理解できたが、余りにも次元の低い互いの中傷発言には朝日新聞本社社長室で自刃された彼(か)の右翼の巨頭故野村秋介先生がきっと哭いて居られると思うよ(;;)。でもベンツに乗って生活保護を掠め、税金を払わないで従軍慰安婦の虚言を撒く朝鮮人や韓国人など大嫌いだから、私も「在特会」に入ろうかな?

今日の午後は本年2回目の漢字検定に行こうと思う。遂に足掛け10年目となるが会場の明石明康殿は前回椅子が高くて失敗したから今回はパソコン眼鏡も持参することにした、果たして合格点を確保できるかどうか死力を尽くして頑張ろうと思う、私にとって漢字検定受験は少し宛忍び寄ってくる認知症に対する戦いの宣戦布告なんだ。頑張るぞ!

先週の仮名付けの答え
妻と逸(はぐ)れる 話が逸(そ)れる

今週の仮名付けの問題
袖が(解)れる 靴紐を(解く) 心が(解)れる

才能は自分で捜そうよ

ビンカ

日差しも弱まり本当の秋が近づいて来た。今では体感できる秋はごく僅かしかないからしっかり享受しよう。先週早朝の散歩時に花博士の小母さんの家の前でばったり会い「持つとる?」「ううん」「持って帰り」これだけのヒソヒソ話を耳元で囁かれ写真のビンカ(日日草)の鉢を頂戴した。ヒソヒソ話になるには理由があって、何でも隣のお宅が深夜商売の方で朝6時は就寝直後なので五月蠅いと文句が出るので声が立てられないそうな(;;)。寝入り端は熟睡だから少々の音では聞こえない筈やけどね、隣に気兼ねして道端の立ち話もできぬなど情けない時代になったよな。昔は何処も4時前に鶏が起床を告げて居たが誰も文句を言わなかったぞ。

何時ものみやざき中央新聞からだが、文科省の調査では昨年度不登校の小中学生は12万人に上ることが分かったとか…(;;)、原因は子どもにあるのではなく今の子どもに適応した教育環境が失われて居る学校のせいだそうだ、私のようなド素人でも今の教育が余りにも画一化され子ども達それぞれの個性を無視したものであることはよく分かる。運動会で1等賞の旗がなくクラス別リレーや騎馬戦など昔は運動会の花形だったが今は見掛けない、怪我をさせないためとか足の遅い子を差別しないのが理由だそうだが、普段運動が大好きで勉強は苦手な子も沢山居てその子達が唯一晴れ姿を見せる筈の運動会が1等賞の旗も貰えずに試験の成績の良い子どもだけもて囃される教育環境には全く納得行かないな(>_<)。

人間は皆それぞれ異なった能力を有しているが一部の平均的な能力を持った子ども達だけが今の学校教育に順応していると認められセンター試験を通過して社会のレールに乗り、他の者はスポイルされて放置される。従って全てに60点以上のコピー人間ばかりできて個性的な職人や一芸に秀でた名人が育たなくなってしまったんだね。
昔「異邦人」を書いたアルベール・カミユと謂う仏の哲学者が「超脱」なんて言葉を使って一般的な範疇を超えた能力の持主のことを言ったが、今の教育環境では「超脱」した能力の持主を評価できずにバカと呼ぶ(;;)、みやざき中央新聞に拠ればイギリスの教育アドバイザーのR氏は言ったそうだ「人間は石油などの天然資源を求めてきたが、一番発掘せねばならぬ人的資源の発掘を忘れ殆どの人が自分の才能に気付かぬ儘に一生を終える」此って教育の為すべき一番の役割だよね、R氏の講演からだが、或る少女は小さいときから落ちつきがなく教室で座って居られなくて動き回るので病気だと問題児扱いされていたが、或る医師が母親からそれを聴き、彼女を音楽の流れる部屋に置いて外に出てそっと覗くと少女は音楽に合わせて躰を動かしていた、医師は母親に言った、「彼女は病気でなくダンサーです」、この医者に巡り逢わなければ彼女は「Gダンスカンパニー」を主催することもなかったし「オペラ座の怪人」の振り付けを担当し世界中の人々に感動を与えることもなくタダのバカとして生涯を送ることになったのだ、今の教育って怖ろしいね、身の毛が弥立(よだ)つよね。今の教育に期待できないのなら、皆さんは自分で自分や自分の子ども達の「能力探し」をして見ませんか?
「何の才能もない」のではなく「未だ見付かっていないだけ」ではないかしら?他の人と変わった処を今の教育は指弾するけど本当はその少し変わったトコがその人の優れた能力ではなかろうか。学校の教師や親になど頼らないで自分に隠された才能を自分自身で見付けるのも悪くない。私ごとで恐縮だが私は囲碁を「アタリのポン抜き」から独学で憶えた。不思議がられるが碁は相手がなくても碁盤と碁石があれば棋譜や書籍を見ながら一人で何時間でも過ごせる。私には友人が居ないから何時も独りで碁盤の前に居た。大学1年生の夏休みは家で日中(ひなか)囲碁大辞典を並べて定石を憶え、夕方から碁会所に通って7級から初段(今の5段位)になった^^。全国大会では勝てなかったけどそれは私の能力の限界だったから仕方がない。でも小さい大学だったが学校で一番強くなれたことや近畿地区代表選手に選ばれたことなどが私の生涯の矜持となり、税理士試験でも仕事でも自分の力を存分に信じて臨めることができたから囲碁を嗜(たしな)んだことは正解だったと思っている。然し私の棋力の発見が生まれつき丸みのない角だらけの性格で友人が誰一人できない狷介な性格に起因して居たのは皮肉だった、何が幸いするか分からないね。学校の先生にはずっと嫌われてきたモンな…(;;)。皆様も自分で自分の能力探しをされたら如何ですか?

13年前特許を巡って日亜化学との確執から8億円訴訟を起して敗れ世間の話題となった中村修二氏が怒りの中村から笑顔の中村となったノーベル賞だった^^、円安の時期だし良かったね。過去日本人の授賞者は数え切れないので、お隣の韓国や中国がとても僻んでいるが、もともと頭の作りが違うから仕方がないよね^^、でもそれなら何故日本人は囲碁で彼等に勝てないのかな?
パキスタン17歳の少女マララさんがノーベル賞とは委員会も偉かった^^、旧套墨守の我が国など考えも及ばぬことだ。僅か11歳で女子教育の必要を訴え、タリバンに撃たれ重傷を負ったが奇跡的に恢復した彼女の国連でのスピーチは誰もが理解できる素晴らしい英語だったね、あのスピーチが世界を揺さ振ったんだ。スピーチ最後の一言「Education fast(早く教育を)」は途上国の人達に希望と勇気を与える印象深い言葉だったね。

先週の仮名付けの答え
決して疾(や)ましいことはない 彼は疾(と)っくに逝った

今週の仮名付けの問題
愕いて目を(瞬く) (瞬く)間に通り過ぎた

松本清張さんの短編

夕方庭の雑草に水を遣って居たら幼稚園位の子どもを連れた母親が通り掛かり、子どもがうちのプランターにお菓子の包み紙を捨てたのを慧眼見逃さず「コラッ」と叱ったら母親に怖い顔で睨まれた(;;)。この頃は子どもに甘い毎親ばかり蔓延って困ったモンだ、親が子どもを叱らないで他人に叱らせてどうするか!子どもって叱られないと自分の非が分からないんだよね、子どもの躾(しつけ)もできないで日本の国を段々ダメにする次代をぼこぼこ産む無自覚な母親が多くなったのには心底情けない(;;)。世も末だな!

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世知辛い世の中だが、私の期待は裏切られることなく今年も庭ではキリギリスが誕生した^^。先週の日曜日池のメダカに餌をやって居ると叢で何かがピョンと飛んだ、目を凝らして良く見たらキリギリスの赤ちゃんだった^^。もう生まれて半月以上にもなるようだが全く気付かなかった、昨年より見付けるのが1週間早かった。蛇苺の葉っぱに止まって居るのがお分かりでしょう。他に沢山生まれているようだ^^、先々週ご紹介したトカゲに食べられないことを願い、出かけた序でにコーナンに立ち寄ってトカゲの食糧にとコーロギの赤ちゃんを沢山買ってきて庭に放した、可哀想だけどキリギリスを絶やす訳には行かぬものね。コーロギは大型熱帯魚の餌として売られているもので私だけが残酷なことをして居る訳ではないから分かってね。
何時もキリギリスを分けて貰う金魚屋の桜谷さんに言ったら、トカゲより燕の方がずっと怖いで…と言われてしまった(;;)。

牡丹が終わったので雨後でもあるし木曜日に株を樽プランターから出して雑草の庭に植え替えた。一抱えの穴を掘っていたら底から大きな蝉の幼虫が出てきた^^。蝉になるには少し早いのでもう一度土に戻そうと掌に包んだら此奴は思い切り私の中指の根元を挟んだ(;;)、離そうとしたがまるで離れず鋏の力は強くなるばかりで必死の様だ、痛くて指が切れたようだ、でも殺すのは可哀想だし窮余の一策、掘った土の中へ掌を潜り込ませてじっとしていると暫くして鋏が外され楽になった^^、此奴は此の強い鋏で地中を開拓して食べ物を捜しているのだと察したが、私の掌を外敵と勘違いしたのかな?昼下がりのとんだハプニングだった^^。

最近数十年振りに松本清張作品を読んでいる。何回目になるか分からない位だがこの歳になると読み応えのある長編はしんどくて根(こん)が続かず専ら短編になるが、彼の作品は短編の方が読む者の心を抃(う)つ。「張り込み」や「二階」そして「黒地の絵」など何れも男女間の心の内の葛藤をモチーフにし愛する男への悲しい女心を描いたものだが、読者の儚い期待を裏切る結末が牴牾(もど)かしく心を揺さぶり、彼女達の終着駅が身を捩るほど哀れで残酷で他の作家には先ず書けない秀作が多く、特に「張り込み」など一瞬燃え上がった淡い女の夢の実現と直後の絶望が描かれて居り絶品だ。
反面清張さん程悪女を書かすとこれ程手練れな作家は居ないとは宮部みゆきさんの書評だが「鬼畜」にしろ「霧の旗」或いは「一年半待て」など男にはできない残虐さは怖い位だ。
清張さんの作品を読んでいると「黜陟(ちゅつちよく)」とか「敗衄(はいじく)」など浅学の私にはまるで理解できぬ難読漢字がそれこそ湯水のように出てきて辞典を引いている時間と本を読んでいる時間とどちらが長いか分からぬ程だ^^。それはそれで別の楽しみがあるのだが、彼は小学校を卒業しただけで給仕や印刷工場の見習いをしながら時間があれば図書館に通って文学全集を読んで居たから漢字は全集を読んでは辞書を繰って独学で習得したのだろう、偉いね、彼の作品には「風丰」(風貌)とか「彳む」(佇む)など画数が少ないのに漢字検定1級の配当漢字にも登場しない字がぞろぞろ出て来るからその都度戸惑ってしまう、漢検辞典(6000字)に見付からない字は大漢和辞典(2万字)を引くことになるが高等小学校卒業なのに…凄いなとつくづく思う。

清張さんが用いる漢字には我々世代の人間が普段用いる字と違って独特の字があり、「楽しむ」を「愉しむ」、「恐い」を「怕い」、」「恐れる」を「懼れる」、「驚く」が「愕く」、「頼む」が「恃む」、「訴える」が「愬える」と好んで忄(りっしんべん)を用いられるが昭和の字と謂うより彼が登場人物の心の動きを重視したからだろうと思う。それ程漢字に精通した清張さんでも時折誤字があり「忌まわしい」を「忌わしい」と書かれる。活用は「忌む」から送られる変化だから「忌まわしい」が正しいから弘法も筆の誤りだろうね。でも「忌々(いまいま)しい」なんて言葉もあるから漢字って難しい。出版社も清張さんの原稿は校正フリーパスだったんだろうな。己の無学を曝すようだが「微恙(びよう)」なんて言葉は清張さんの本から憶えた。辞書を繰ると「恙」は病気のことなんだ、軽い病いのことを「微恙」と言ったんだ、そう言えば小学唱歌「故郷」の2番に「♬恙(つつが)なしやとも垣♪」なんて歌詞があったのを思いだした^^。「恙なし」を何となく「無事で居ること」かな?と思って居たが、病気をして居ないことだったんだね、序でだが「とも垣」なんて素晴らしい言葉が「垣をしっかりと結ぶように人と人との交わりのことだなんて今の連中には分からんだろう」と言われたのは鋭い舌鋒で昭和稀代のエッセイストと謂われた今は亡き山本夏彦さんだったよね^^。

今日の女子プロゴルフサイバーエイジェント最終日はグラビアアイドル宛ら17歳18歳のスリムなフレッシュアマチュア二人が首位発進と謂う前代未聞の展開となり、惜しくも優勝には届かなかったが女子プロ全員真っ青だったね^^。最近はお好み焼き屋の小母さんっぽい体型重量級韓国人の優勝が多く、ファンが離れているから我が国ピチピチギャルの躍進には逃げたファンもきっと帰ってくるだろう^^。女子プロツアーも年齢制限35歳と体重制限55kgにしたらどうだろうね?見に来ている観客って男子プロと違って技量ではなくルックスとファッションとショットの姿態だもんね、整体士みたいな朝鮮スタイルなど誰も見たくないよ。

ブルータスお前もか!小保方さんの調査委員会の連中のボロがいろいろと綻び掛けてきた。足下に火が付いて彼等も他人事ではなくなってきたね、いい気味だ^^。

今週の仮名付けの答え
① 潤う ② 潤む ③ 潤びる
①うるおう ②うるむ ③ほとびる(水や湯で指先がシワシワになること)
(例) 風呂に入りすぎて指先が潤びた

今週の難読漢字の問題
① 白地 ②白湯   ①は難しいですよ。