バーベナ
写真は春に植えたら咲かなかったバーベナが咲きました。周囲の雑草の開花に勇気づけられて先月咲き出したがとても可愛い花だ、宿根草だから心に懸けてやれば来年も咲いてくれるだろうな^^。

近年何故か子育てができない親が多すぎるようだ、できないどころか夜泣きすると子を叩いたり、泣く子の頭を揺さぶって重傷を負わし警察のご厄介になる罰当たりな事件が新聞に載らない日が珍しい位だ、私はその原因の多くが今の親達が子ども時代に経験しなかった生活環境にあると思う。
我々の子どもの頃は小学校(正確には国民学校だが…)から帰ると家の色々な用をするのが当たり前で、その一つに弟や妹の負んぶをする役割分担があったから嬰児(ややこ)の扱いにも襁褓(おむつ)の取替えや、泣く児をあやすのにも馴れていたし、嬰児が夜ぐっすり眠れるように砂遊びやら虫取りやら木登りで疲れさせるなど懸命の努力を惜しまなかったものだが、隣の小母さんとこの子を頼まれて背中のふたり子守もそれ程苦にならなかったし、弟妹のない友達に一人を押しつけたりして遊び競争のバランスを併せて居た。今にして思うに負荷付きの運動は子ども達にとって絶好の体力増強になったようだ^^。私には11歳も飛び離れた弟が居り学校から帰宅したら直ぐに弟を背中に括り付けられ(当時は宿題などなく時節柄紙がないので試験もなかった^^)寒いときは弟を「ねんねこ」に負ぶって外に放り出されて居たが、そんな子は他に沢山居たから普通だったし、風呂焚きなどの薪を山へ取りに行かされることと比べたら括り付けられた嬰児の一人や二人など自分の躰の一部と思えば何てことはなく、弟には迷惑だったろうが友達と駆けっこもして居たし、ベッタン(メンコ)もできたし全然ラクな用事だったんだ。
余談になるが、瓦斯風呂のないあの時代は焚き木を燃やして週に1回だけ風呂を沸かしていた。風呂も五右衛門風呂と謂う奴で焼け付く鉄板の上に丸い平板を置きそれを両足で踏んで入るので足を外すと鉄板地獄だから大袈裟なようだが命懸けだった(;;)、薪が貴重なのでお湯も踵(かかと)の上くらいしか入ってなくその少ない湯を躰に掛けるのが入浴だったんだ。貴重な薪を買うお金が勿体ないので私は親の言い付けで絶えず薪取りに行かされて居た、行きたくなかったが当時親の命令は絶対であり言いつけに背くとご飯も貰えず表に叩き出されるから服従するしかなかった。その薪取りとは裏山へ枯木を探しに入り、枝を2尺(60cm)位に折って薪(たきぎ)に整え二宮尊徳のような背負い薪を作って持ち帰る作業だが、生木は燃えないため枯木だけ捜すのは容易でなく、道のない山は歩くだけでも下草で膝が擦り剥け、木に登っては棘で手が血だらけになり、枯木と間違って木の枝で寝ている蛇は摑んで愕いて木から落ちたりと他人(ひと)には話したくない可成りの難行だった(;;)。
部屋に籠もってはゲーム機に余念がなく、塾では居眠りして居る今の無気力な子ども達には想像を絶することだが、当時は子どもであっても家事に携わるのは当然の義務であり、子守だけでなくしんどい井戸の水汲みや朝の練炭起こしから擂り鉢作業など目が回るほど仕事を言い付けられる毎日で、10燭(今の懐中電灯くらいの明るさ)の電灯では本も読めないし本もないし、柱にぶつからずにトイレに行ける程度だったから電気代が勿体ないと暗くなると家族全員が寝てしまう習慣だったので朝は鶏と変わらぬほど早起きだった。
処が高度成長下に育った子ども達には子沢山だった頃の私達と異なり、弟妹の世話をさせられた経験が先ずないから、親になっても自分の子の泣く理由が理解できないのだろう。答は簡単で嬰児(ややこ)は泣くのが仕事だし運動なんだ、嬰児を昼間寝かすから夜になって目を覚まして泣くので昼間一緒に転げ廻り、走り廻って泣かしたり笑わしたりして遊んでいたら嬰児は疲れ果てて夜起こしても起きないのは自然の理(ことわり)だろう。だから今の親達は子育てに無免許運転だと神戸大学の広木克行名誉教授は書いて居られる。そうか、子育ての免許は子どものうちに生活環境として身に付けて居れば自然に憶えるんだ^^。そうすれば嬰児が泣いても癇癪を起こすこともないよな、夜泣きは嬰児を昼間感(かま)ってやらなかった報いだもんね。今の堪(こら)え性のない親達には小さい頃にこうした貴重な体験の持ち合わせがないから夜嬰児に泣かれて途方に暮れるんだろうね、子育て免許は本で憶える学科なんかでなく実技だったんだ。兄弟姉妹の居ない子どもも近所の友達を介し其処の赤ちゃんと接しその子と触れながら子育てを憶えることが出来たのだが、何時の間にか近所付き合いなどなくなり更には核家族化し、お祖母ちゃんもお祖父ちゃんも子育て経験者として参加できない変な時代になってしまったが誰がそうさせてしまったんだろうね?悲しいよな。先日五木寛之さんがNHKでいみじくも語って居られた。「子どもは戸外で勝手に遊ばせるのが一番良い、子どもは欲しいと思ったら道端に落ちている糞の傍のものでも拾って食べるが放っとけばよく、雑草のように育てれば逞しい人間になれる、過保護は子どもをダメにする」良い言葉だったね^^。昔の親達は偉かった^^、子育て免許って子ども時代に戸外で嬰児と共に自然に学ぶものなんだ。

先週経営不振で廃業した小豆島バスの元役員達が遣い込んだわけでもないのに補助金詐取で逮捕された。この補助金は一定の運送収入がないと貰えない仕組らしく、役員達は補助金の基準を満たすために広告収入やテナントの家賃収入を運送収入だと偽って報告し補助金を得ていたとか…、常識で考えれば収入が少ないからバスの経営を維持するために貰えるのが補助金なのに路線収入が少ないから補助金が貰えないなんてこの法律は何処の誰が作ったのか随分バカげてるね、村落の過疎化が原因でバスの運行本数と収入の反比例に対し助けて貰うのがこの補助金の正しい理解だと誰も思うよね、どうして少ないといけないんだろうな。役人のすることって分からん (><)。弱い者苛めって言葉があるけどこの法律はまるでその言葉通りだ。
参考までに「生活交通路線維持費補助金」の交付要綱を下記に掲げます。
「路線バス等が住民にとって必要不可欠でありながら、過疎現象等による輸送人員の減少のため地域住民の生活に必要なバス路線の維持が困難となっている現状に鑑み、市町村との適切な役割分担を図りながら、生活交通路線として必要なバス路線等を確保・維持するため、予算の範囲内で補助金を交付することとする。」
至極真っ当なこと言ってるようだけど、何処かに役人の作った嫁いびりの落とし穴が隠されているんだろうな(>
<)。

先週の仮名付けの答え
目を擦(こす)る 罪を擦(なす)り付ける 文字が擦(かす)れる

今週の仮名付けの問題
お茶を(点)てる 明かりを(点)す ストーブを(点)ける