鵯越駅

今日は大切な衆議院選挙の日だ、お天気は良いが朝から寒く何処も投票率が案じられる、今回の選挙で国が負担する費用は約700億円だそうだ、中身を仔細に調べれば胡散臭い費用が結構あると思うが誰も声を上げないのは無関心だからだろう、赤ちゃんまで1人700円の税金を負担させられているのに誰も何も言わない日本人は怪訝しな人種だね。立候補者が負担する選挙事務所家賃に宣伝カー使用料事務職員にウグイス嬢などへの給与なども馬鹿にならないと思うがそれでも国の負担である選挙費用700億円の10%にも及ばない。総務省天下りの印刷会社への広報など印刷代と日曜出勤の公務員達の手当が殆どだと思うがそれにしても多いね。一度どんな風に使われて居るか支払明細などを一般公開して欲しいものだ。

赤穂四十七士の吉良家討ち入りは元禄15年の今夜行われたが、討ち入り前に彼等は全員近くのそば屋で腹拵(こしら)えをしたそうだ、さもありなん、播州赤穂は関西だからと饂飩(うどん)では話が締まらなくて講談師が困るよね^^。60年前片岡知恵蔵が大石内蔵介で薄田研二が吉良上野介を演じた映画を思い出す。どちらも東映映画だが一世を風靡した笛吹童子で中村錦之介の敵役だった吉田義夫と並んで薄田研二は憎々しい顔付きで評判であり、二人とも京都の道を歩くと子ども達に石を投げられて困るので眼鏡にマスクが欠かせなかったとか…^^、

先日三宮へ行く昼下がりはガラガラ電車でJR4人掛けのシートの通路側にポツンと一人座って居たらアラフォーの女性二人が須磨から乗車して私の前と真横と斜めに向かい合って掛けられた、アレ?隣同士に座らないの?真っ正面に座らないの?と怪訝に思ったが直ぐに謎が解けた、このお二人は聾唖者だったんだ。斜に掛けられたのは真正面では手の動作が近すぎて間隔が狭すぎるのだろうね、斜に相手を見詰めながら身振り手振り百面相の会話は手話のできない私にはチンプンカンプンだったが、前の女性の目が常に相手に対する微笑みで充たされて居るのを知り、私は仕合わせ感で胸が一杯になった^^。最近の人達は話すとき相手と目を合わさないように努めている連中がヤケに多い、態(ワザ)と目を外してアサッテを見ながら話す手合いだって居る。昔は相手に話すとき必ず相手の目を見るのが常識だったよな。それにしてもあの微笑みに溢れた慈愛の目はあれからもずっと忘れられない。私の横に座った女性もきっと同じ眼差しだったんだろうなと思った。昔は健常者も誰もあんな風に話して居たのにね。

うちの恥を曝すようだが、先日私が仕事に出かける際玄関入り口の傍に受付も兼ねて座って居る職員に「行って来ます」と言ったら入力中のパソコンから目を外さずに「行ってらっしゃい」と宣ったのが目の端に入った。私が「挨拶は相手の目を見て言わなアカンよ」と言ったら、即座に「先生も見てませんよ」と返され唖然とした、タメ口だろ(゚ロ゚)。この職員は口は堅いし仕事はそこそこできるし、玄関の履き物もちゃんと揃えてくれるが、今の世代だから家庭や学校で「長幼の序」とか仕事上の身分の上下なんて常識を教えられなかったに違いない、当人は少しも悪びれてない処が困ったモンだ、今更言って納得して貰えるトシでもないしね。この娘(こ)は悪びれずにズケズケと本音を吐くから単細胞な私には分かり易いけど、スパルタ教育で上下身分の区別を学校でしっかりと教えられた私にはこのタメ口は堪えた、でも今の若者では「相手の目を見て言わなアカンよ」と言ったら「パワハラ」ですよと詰られないだけ未だマシなんかな?

7月に入れたばかりの入れ歯の引っ掛けが先週壊れて噛むとき不安定なので予約なしに歯医者に行ったら後から来た人が先に呼ばれたりして1時間位待たされた挙げ句入れ歯を嵌めてみて「此の儘でも噛めますよね」で終わりだった(;;)。「下手な技工士で申し訳ない」と壊れた入れ歯を恐縮されると思ったらそうじゃなかったんだ。勿論お詫びなど何もなかった(;;)。「半年経たんと次のを保険で入れられませんよね」だって…(><)。医療費の明細書を見ると初診料から外来診療環境体勢加算からリハビリテーション代まで計360点も毟(むし)られていた(;;)、入れ歯の造りが雑だったせいだと私は思うが、一方的に私に非があると思わせるこの明細書にはコツンときた、何が初診料や!飛び込みが外来診療環境体勢加算とは嗤わせるぜ!リハビリテーション代は壊れた入れ歯を口にセットしたことらしいが、先生に慫慂されて口に歯を嵌めたのは私だ、この歯医者さんはきっと7月に入れ歯を入れた際、約束の10時にクロネコヤマトが入れ歯の配達に間に合わなかったため入れられず、午後再度訪院させられたがその際再診料を一日2度取ったことを私が文句を言ったのでそれを根に持たれて居たのかも知れないな。セコイ話でゴメンm( _)m。でも腹立つよな!

一昨日仕事で神鉄の鵯越に行った。用件はお得意先の相続税の事案で相続財産である土地の地形や道路の幅員調べだった。道路の脇にしゃがんで巻き尺で測っている処を地元の人に怪訝(いぶ)かられて誰何され、身分を名乗るとその方は其処の自治会長さんだった、過疎地域となって空き家が多く昼間不審者を見回って居られるらしく隣の人にも無関心な薄情な昨今の世相に反比例して奇特な方も居られるものだとを感心した。昔のことをよくご存じで40年前のことなど語って親しくなり巻き尺の測定を手伝って貰ったりとご苦労を掛けた。
帰り上り坂を息急(せ)きって駅に辿り着くと目の前の踏切がチンチンチンと鳴って閉まり、神戸行きの電車が来た。慌てて巻頭写真の細い通路を改札に駆け込んだが、この駅は自動改札の無人駅で電車を見るとプラットフォーム側に座って今にも発車しそうな雰囲気の運転手さんと目が合った。「待って、中で切符買うから入れて!」と叫んだら私を見て「ダメです」と断られた、「そんなこと言わんで…」と縋ったが、矢張り「ダメです」と言われ、田舎の一(ひと)電車逃したら20分も待つのかなあ…と諦めムードに入ろうとしたら、「規則です、切符を買って下さい、待ってます」とよもやの一言!「え?切符買うの?」「買って下さい、幾らでもいいから買って出るとき清算して下さい、待ってます」ともう一回真顔ではっきり言われた。運転手さんの顔付きは本気だ、仏様だ^^、さあ大変切符自販機の在処(ありか)を探したら真横にあった、小銭入れを掻き回して100円玉を幾つか取り出し今度は硬貨の入れ口を探ったら此も目の前にあった^^、お釣りもしっかり握り自動改札口をすっ飛んで電車に飛び込んだがこの間2分位だったが開いたままのドアから冷たい風が舞い込み暖房を冷房に変えて居る車内の乗客から向けられた冷たい怨嗟の眼差しが私の細い躰に一杯食い込んだ。見ない振りをして「乗客の皆さんゴメン」と心の中で言って終着駅の新開地まで3駅間を隅で小さくなっていた。デジタル時代について行けないアナログ人間の年寄りがモタモタしているのを運転手さんも乗客達もきっと歯がゆい思いだったろうね、頭だけでなく目も悪いからどうか赦してゴメンm(_ _)m。
でも30年前来たときは無人駅で駅員さんが居なかったが車掌さんから切符を買っていたモンな。
人情味溢れていいよな、ローカル線って…^^、JRだったら30秒遅れたら始末書らしいから私の哀訴など全く無視され発車したに違いない、でも運転席がプラットフォーム側だったことが私にとって幸いだった、否否、ローカル線でも発車時刻は厳正なもので2分の遅れは大変だ、きっとこの運転手さんは顔に似合わずとても心優しい方だったんだろうね^^。早速神鉄の本社に礼状を送っておこう^^。
冬の金曜日、外は寒いけど心暖まる昼下がりの出来事だった。

先週の仮名付けの答え
彼は仕事に熟(な)れている、 よく熟(う)れた果物、 塾々(しみじみ)身に沁みた

今週の仮名付けの問題
(直)向きに勉強する (直)に交渉する (直)葬