学校・教育」カテゴリーアーカイブ

バス事故無傷の不仕合せ

厄除け八幡

自宅の傍にある八幡神社に今年も厄除け祭りがやってきた、お正月の18-20日が決まりだ。此の幟を見ると私は確定申告時期の到来を実感し、毎年今年の申告が最後になるかもしれぬと思い心を引き締めることにして居る。

先日銀行へチャリで行った折、狭い道を無頓着に歩行者の女性が二人横長に並んで身振り手振りで喋りながら歩いて居るので、「危ないですよ」の意味でチリンチリンと鳴らして狭い横の空間を通り抜けた。事務所ヘ戻ってからその話をしたら職員に「チリンチリンは道路交通法違反になり2万円以下の罰金です」と言われた(;;)。私にしたら女性達が話に夢中になって手足が横に食み出して来られることを恐れて鳴らしたチリンチリンだ。話しの身振り手振りが自転車に当たったら私は転ける可能性が高いし、きっと自転車の自損事故とされるだろうから割が合わぬ、それではベルは何のために付いているのだろう。「通りますよ」と口で言わねば罪になるのではベルの存在そのものが否定される。自動車の「ブッブー」と何処が違うのか!然し法律では下記の如く定められて居るのだ。

(警音器の使用等)
第54条 軽車両の運転者は、次の各号に掲げる場合においては、警音器を鳴らさなければならない。
一、左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき。
二、山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。
2 軽車両の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。

2の主旨は歩道に於ける歩行者優先を示唆したものだが、車道は車が多くて危ないし、我々周囲の生活道路には歩道と車道の区別すらなく車の通れない細い道も結構多いから分かったような分からない法律だが、法律上ベルは普段我々が鳴らしていないときに鳴らさなければならぬもので普段何気なく鳴らしているものは違法だと言うことがよく分かったが、誰も殆ど知らないと思う。ベルの装着については道路運送車両法第四十五条にて義務付けられているから付けなければ罰せられるし、鳴らしたら鳴らしたで2万円の罰金では二律背反で怪訝しいよね(>_<)。
いっそ「コラ!そこ退かんかい」なんて大声を出したら通行人を驚かせるがベルの音でないから罪にならんから世の中の法律なんて、わからんもんじゃ(;;)。

先週の毎日新聞が大阪市の中学生の生徒が給食の3割近くを残していると報じた。食べ残し率は全国平均の4倍で残飯になった食材費は年5億円相当に上るそうだ。勿体無いね(><)。
市が仕出し弁当を配るデリバリー方式を採用したため食事が暖かくないのが食べ残しの理由らしいが、お弁当は本来冷たいもので、これまで過保護に学校で調理した暖かいものを食べさせてきたことが原因だろう。此れを世に「乳母日傘」と謂う。食べ残した生徒には翌日から給食を与えない措置を執り弁当持参を要求すべきだろう。給食のない時代に育ち、弁当は焼き芋一箇の経験をし、空腹を癒やすためタンポポまで食べていた私達世代には食べ残しなど想像もつかないことだ、私はこの歳になっても飯粒を零(こぼ)したり残すと目の玉が潰れると信じて居る。
今の世の中は多くの者が富裕ではなく生活に困っている人も少なくない筈だが、食べ物を僅か4割しか自給できない我が国が故に此の有様は涙が零れる。戦後70年少しは食物が潤沢になったとは思って居たが、反面子ども達の食べ物に対する有り難さに対する思いの欠落は誰の責任だろう。
コンビニやバーガーショップの存在や親が子どもにお金を与えたりすることも原因の一つだろうが、先生と親が子ども達に、食べるものがなくて飢えて死んでゆくアフリカ難民の話しなどして食べ物の大切さをトコトン自覚させたら給食を残す生徒を決して出ないと思うんだが…(>
<)。

先週の上州碓氷峠の悲惨なバス事故は可愛い我が子を勉学のため東京に送り出している世の多くの親達に大きな衝撃を与えた。幸いうちの孫は秋からドイツに留学中で愚娘は安堵していたが、同じ学校の一人が死亡している。留学してなければ千に一を覚悟して愚娘は半狂乱の数時間だったことだろう。子どもを上京させた親達は被害者の名前が発表されるまでの半日間が物凄く長かったことだろうな(;;)。
警察は乗客39人のうち死亡が12人で重軽傷者27名と発表したが、内一人は全く怪我がないことが判明し重軽傷者26名と訂正した。あんな酷い事故で怪我をしない者が居たなんて想像もつかないが、此の幸運な大学生の無傷の理由はバスが転覆した際、幸運にも他の乗客の躰がクッションになりその当たった衝撃のショックを引き受けた人の尊い犠牲の上でのことだったに違いないから、彼は無意識の内に殺人者となっていた可能性は否定できない。諸行無常、無傷の彼は剃髪して坊主になるべきではないのか。

先週の読みたくても読めない字
咲いた花が萎(しな)びる

今週の読みたくても読めない字
咲いた花が(萎)える

野坂昭如と「四畳半襖の下張」裁判

ベコニア

今年も後4日となりました。一年の経過の早さには目が廻りそうだ。庭の花も枯れてしまって残っているのはカタバミ以外には露地植えのベゴニアだけとなっている。此奴は葉が肉厚で少々雨が降らなくても枯れないから根っからの不精者には最適の優れ物だ^^。私は赤より白い方がずっと好きです。今年もとうとう最後のブログ更新を迎えることとなったが、恙なく(でもなかったけれど…)一年を終えることができたことを神様に感謝したいと思う。

作家で歌手更に参議院議員として政治家でもあった正義の使徒野坂昭如が今月9日85歳で波乱万丈の人生を終えられた。
今から43年も以前のことだが、戯作家として戦前一世を風靡した永井荷風の著作であるあの文語体の名著「四畳半襖の下張」を彼が月刊誌の編集長として掲載したことが当局の目に触れ、此の作品が既に昭和23年最高裁で猥褻だと罰せられていること、過去のD.H.ロレンス著伊藤整訳の「チャタレー夫人の恋人」事件(1957年上告棄却)、マルキ・ド・サド著渋澤龍彦訳の「悪徳の栄え」事件(1969年上告棄却)を踏まえて裁判所が野坂昭如に有罪判決を出したことに対し、高裁での控訴審で文学作品の論評には欠かせないその道の専門家である五木寛之、石川淳、井上ひさし、有吉佐和子、吉行淳之介、開高健を始め国文学者の吉田精一、批評家の中村光夫など綺羅星の如き多くの著名人が証人として出廷し、「昭和50年代ともなれば時代の推移とともに猥褻の定義も変わるのだ、此の作品は優れた文学作品である」と様々な証言がなされ、野坂昭如の無罪を縷々と訴えられた事件があったことをお歳を召した方ならご記憶だろう。
女性の裸もとっくに解禁になった昭和50年代後半に文学にまるで門外漢である検事や判事達が、文壇の権威者達の意見にどうして従わないのか不思議でならず、此の名作が有罪になったのか当時訝しく思って居たのだが、此の事件の特別弁護人となった丸谷才一のエッセイ集「コロンブスの卵」から「四畳半襖の下張裁判」の弁論要旨を読ませて頂いた、そして私はその要旨から此の裁判に野坂昭如が何故敗訴したかの原因を理解したので皆様にお聞き頂きたいと思う。
この裁判で野坂昭如を擁護する何れの控訴人の証人も著名人であり語り口は理路整然として明快であり、中でも開高健の2時間半に亘る証言は絶賛もので裁判官が時間を過ぎても閉廷を言い渡すのを忘れた程だったそうだ。出廷しているどの検察官や判事から見ても証人は自分達より遠くて高い教養の持主であるため抗弁することができず忌々しくも同感せざるを得ず歯軋りして己が無知を悲しんだことと思う。然し控訴人の致命的な失敗であったのは、巷の声を判事達に聞かせたい一心であったろうが、唯一人市井人で家庭の主婦であった水沢和子証人を出廷させ証言させたことだったと私は考えた。
証人水沢和子の弁論は「此の作品に一般的な善悪はありません、私の子供が大きくなってから読んでも一向に差し支えありません。寧ろ、うちの子供が斯くも難しい文章を読める学力があれば嬉しいと思います」と胸を張ってのものだった^^。此を聞いて職業柄酒席でも猥談一つできない堅苦しい判事達は自分達の世俗への無知を思い知らされ屈辱の怒りで瘧(おこり)のように身体が震えたに違いない。著名人から語られるのなら許容できても一介の主婦の発言では到底聞く耳を持てなかったろう。斯くして「四畳半襖の下張」は最高裁に於いても上告棄却、野坂昭如は罰金10万円が確定したが、一寸の虫にも五分の魂というから、全ては判事達のプライドをズタズタにしたのは主婦の証言であったろうね。此の主婦さえ出廷しなければ判事達は証人の社会的な地位と高邁な思想に尻尾を巻き野坂昭如は無罪が勝ち取れて居たに違いないと思う。そう言えば古来「お前にだけは言われたくない」なんて言葉があったよな^^。水沢証人は性に淡泊な質(たち)であって文語体の流麗な文章の巧みさに魅せられ芸術作品としか考えなかったんだろう。だから書かれた内容については少しも拘る処がなかったのではないかと思った。そうでなければ「うちの子ども云々…」など到底母親として言葉に出せる訳がなく、是認すれば検事や裁判官が芸術作品に対し態と卑猥な解釈をして居るようになってしまうからどうしても無罪にできなかったのだろう。そして水沢証人が我が子を引き合いに出さなければあのとき野坂昭如は勝訴できたと思う。然うしたら彼は勲章の一つも貰えて居たのではないだろうか。証人丸谷才一は文化勲章を貰っているもんね。合掌

懲役刑

野坂昭如さんの裁判が巷の良識者から批判を受けるようになって、漸く法曹界も此れではいけないと古から踏襲して貪っていた眠りから目覚めたのか、その後最近になって殺人事件の時効廃止や刑罰の長短に刑法が変更されるなど劃期的な判断が行われているが先日の新聞で劃期的な判決が載せられていた
裁判は二つあり、新聞左には前方注視が困難な状態になる程酔って、車を運転し乍らスマホに夢中になり、道を歩いて居た通行人4名を跳ねて3名を死亡させ1名には重症を負わその場から逃走した悪辣な若者に対する判決であり、右には女子中学生を連れ出したと男が「猥褻目的略取」と謂う罪に問われた事件の判決であった。
判決結果は左が懲役22年で右が懲役16年だった。一瞬だが左は軽くて右は重いと感じたのだが、どうしてなんだろう?酩酊運転で3人もひき逃げして死亡させれば無期懲役が最低刑だと誰もが思うし、女の子を連れ出しただけで何も悪さをしていないのだったらせいぜい懲役5年辺りが精一杯ではないかと思うが時代が変わってきたんだ。
30年も前だったらきっと左の事件は殺意がないとして恐らく懲役7年位だったろうし、右の事件は精々懲役3年で執行猶予が付いたと思う。世間の目が段々命の尊さや、被害者の少女の心の傷の深さに思い至るようになったからだと思われる、頭の固い裁判官も法律の条文への拘り(未成年を猥褻目的での誘拐略取は刑法で7年以下と定められて居る)を捨てて被害者やその家族の心情を思い遣る時代になったようだ。
5両盗んで打ち首獄門になった江戸時代から比べて、終戦後は法律が軟化し犯罪人の罪が驚くばかりに軽くなって居たが、ここに来て法より重い刑が増えていることはとても喜ばしいことだと思う。裁判員裁判で死刑も出されたしね…^^。

従軍慰安婦の噓

50年前にキッパリと決着した筈の従軍慰安婦問題が又もや再燃し韓国が我が国から更に賠償金をふんだくろうと居ている(>_<)。何処まで汚い連中だ!
写真は戦時中我が国公務員の月給が45円であったとき月給300円で公募された広告だ。我々も我もと応募したが器量の悪い者は全て落とされたそうだから、戦後其奴等の僻みを朝日新聞が記事にしたのが発端だ。悪いのは朝日新聞とそれに便乗した韓国だ。何が強制連行や!朝日新聞は恥を知れ!それにしても韓国は底意地の悪い国だね。

先週の書けないけど読みたい漢字
風船が窄(つぼ)む

今週の書きたいけど読めない漢字
開いた花が(窄)む

皆様どうぞ良いお年を…

「金輪際」を英語で言え!

川口真

先月日経夕刊「こころの玉手箱」は作曲家川口真の登場だった。私と近い世代の方であり、由紀さおりの「手紙」や山口百恵の「いい日旅立ち」弘田三枝子の「人形の家」などこの方の歌は何処か他の人と違うなと感じていたが学歴を見て魂消た。彼はピアニストで東京芸術大学現役入学で楽理科に学ばれた超エリートだったのだ。本来クラシック畑に身を置くべき方なのになにゆえ?と思ったら、何気にアルバイトで弾いたのが、越路吹雪さんのバックバンドであり、多忙で来られないピアニストのご主人の代わりに弾いたピアノが「愛の讃歌」、場所も新宿コマ劇場だったとか、越路吹雪さんの人柄に魅せられ、又売れっ子作曲家いずみたくさんの事務所でアルバイトをしたことなどがきっかけで辿らねばならぬ道を間違えて?しまったのだそうだ。芸大で和声法や対位法をみっちり勉強して居た基礎が大きな力となり、他の作曲家と一味違う作品になったのだろうがクラシックの道に歩まれたらプライドは保てても食ってゆくには大変だと思ったから、歌謡曲への転進は実利主義で正解だったと私は思う。大衆の中に溶け込んで愛されるのが「歌謡曲」であり、クラシックは一部の人の教養を満足させるためのものだと言ったら言い過ぎなのかな?

日経夕刊「明日への話題」で三井住友FG会長奥正之氏が70歳になって初めての運転免許高齢者講習を受講された感想を述べられた。土日も祭日もガードマンと運転手付き黒のベンツ600後部座席が決まりだと思っていたから、こんな偉い人でも自分で車を運転するんやと正直驚いた。感想の中で会長は講習のテストは全て上手くいったが次の関門は5年後の免許更新だと書かれていた。そんなことないよね、ゴールド免許でも70歳以上は3年更新が決まりだよね、私もずっとゴールドだが過去3回3年更新であり、未だ高齢者講習のない68歳の時でも4年更新になり驚いたことを覚えている。3年更新は我々貧乏人だけで偉いお人は5年更新の特別待遇が得られるんだろうか?と僻んだがそんなことないよね。
処で、警察庁や警視庁の偉い人だった人のOBなど6000円も払って高齢者講習を受けているか疑わしいと思う。ひょっとしたら警察関係者は全員免許センターすら行かなくても自動的に免許を更新できているのではないかと思ってしまう(>_<)。今度事件があって警察が防犯カメラを見に来たら聞いてみよう。でも「その通りです」なんて絶対に言わぬだろうから聞くだけ無駄だろうな(;;)。

九月の末に作家車谷長吉について触れさせて頂いたが、今日は彼の作品の特異性についてお伝えしようと思う。それは彼、車谷長吉が平成10年文藝春秋に上梓した作品「変」にて自らが芥川賞の受賞を逃した怨みをぶち上げられたことだ。彼の作品である「漂流物」は平成7年度芥川賞筆頭候補になり、第一回目の投票で賛成者が過半数を制したにも拘わらず、偶々その年に阪神大震災やオーム真理教事件が世の中を震撼させたため車谷の作品が殺人事件であったので授賞に相応しくないとの意見が出てきて授賞から落とされ、(車谷氏曰く)毒にも薬にもならない平穏な日常を書いた保坂和志の「この人の閾」が授賞したことだった。
彼の作品「変」には「彼が5寸釘を9本買って白紙を鋏で9枚の人形に切り抜き、人形にそれぞれ日野啓三、河野多恵子、黒井千次、三浦哲郎、大江健三郎、丸谷才一、大庭みな子、古井由吉、田久保英夫と当時の芥川賞銓衡委員9人の実名を書き、金槌と五寸釘を持って深夜旧駒込村の天祖神社へ丑の刻参りに行き銀杏の巨木に人形を突き立て「死ね!」と、人形の心臓に五寸釘を打ち込んだ」と書いてある、この八つ当たりは将に狂気の沙汰だが彼には理不尽な理由で芥川賞が授賞できなかった物凄い鬱屈が溜まっての行為に違いない。心で思うことは誰しもあるが彼のように実名を作品に登場させて糾弾することは誰もしない。其処が彼の異能作家である所以だろうが、誰も思っていても書けないことをズバリと書いた車谷長吉を私のような世の中を斜に見ている者には誠に痛快極まりない。その後平成10年に彼は「赤目四十八滝」で直木賞を受賞したが、授賞式には上記の9人はもとより寄りつかなかったろうし、色んな文壇の集いにも此の9人は出席を車谷の欠席を条件にしたことだろう。五寸釘の呪いが叶ったのか現在9人中6人が死亡しているから怖ろしい。生き残って居る三人(黒井、大江、古井)もきっと戦々恐々とし不機嫌な毎日を過ごして居るのではあるまいか。
車谷さんは芥川賞の選考委員はだれも凡庸で自分より小物だと思って居たと思われる、何せ彼は広辞苑約2000頁を1日1ページ宛7年掛かって読破するなど国語学者顔負けの知恵者であり逆に考えると選考委員達全員、車谷の才能が自分達より秀でていることを知って畏怖し落としたのかも知れない。私は此の9人の選考委員のなかで車谷と教養が同レベルの文学者は丸谷才一だけだと思って居る。
この怨み節を書いた車谷長吉本人は今年5月誤嚥による壮絶な窒息死を遂げた。彼の魂は未だ成仏できずに深淵の怨みはこの世に残されたに違いない。黒井、大江、古井の三人は内緒で懺悔に車谷の墓所へ訪れているのではないか^^。
「変」は彼の短編集「金輪際」に納められているから、興味のある方はどうぞ…、処で「金輪際」を英語でどう言うかご存じの方は居ますか?わからないよね、答は文末にあります。

最近子供を欲しい人達は沢山居るが作らない理由として、昔は主として自分の老後を見て貰うために子供を必要としたが今の子供にはそんなことは全く期待できないし、教育費など経済的な問題が大きく、投資が浪費となる可能性大であるため子作りに消極的になるのが原因だそうだ。
お店を経営して居る人に聞くと、アルバイトに来る連中には偏差値の高い学校の子ほど融通が利かず頭が悪いそうだ、面白いね^^、又人間としての頭が悪い奴が多いそうだ、偏差値と人間性が反比例するなんて怪訝しな話だが、現在の教育制度では良い学校に入るためには良い人間である努力を放棄せねばならぬのではとても恐ろしいことだと思う、
教育の目的は良い人間に育てることに尽きるのだが、其れを正しく理解しないで、良い学校に入ることと勘違いをしている手合いが多いのではないか?
「良い学校に入った人間」と「良い人間」では絶対的に後者が優先するが、前者の連中に限って注意すると「プライドを傷付けられた」と逆ギレするとか…、親が甘やかすばかりで子をチャンと怒らなかったせいもあると思うが、現在の文科省の教育指導が何故か根本的に誤って居る箇所があるとしかと思えてならないね。
「世の中にはあの人達は子供を作ったら拙いだろうと思える人達がボコボコと子供を産んでは子供達の正しい教育を放置して社会のお邪魔虫を排出して居る、子供のことに真剣に考える人達が却って出産に消極的になる傾向が強い。」此は何時だったか作家群ようこさんがエッセイに書かれたものだがズバリ言えてる、全く同感だ、考えさせられるよね。

先週の書けないけど読みたい漢字
履(くつ)を履(は)いて土を履(ふ)む

今週の書けないけど読みたい漢字
風船が(窄)む

「金輪際」を英語では「Never」と謂います。
「座布団一枚!」の一声が^^掛かりそうだね^^。

65歳以上はインフルエンザ無料??

fATHER'S BLOG

師走が其処までやってきた。先週の日曜日ホームセンターのアグロガーデンヘ行った帰りに偶々渋滞で止まって横を向いたら丁度其処は昔懐かしい母校跡だった^^。
今では姫工大などと合併し学園都市に移転して、名前も兵庫県立大学となっているが明治35年に設立された由緒ある官立の高等学校だったから、学舎跡を記念して碑(いしぶみ)でも建立されているかと思ったら、南側に高層マンションが建って北側にはセブンイレブンに外食のスシローに和食のさとが犇めいて(ひしめいて) “Kobe University Of Comerce” の金文字が彫り込まれた校門も夢の跡で各店の共用駐車場に変貌して跡形もなかったから魂消たな。世知辛い世相を垣間見た思いで憂鬱だった(;;)。
あの当時うちの学校は実は “Collage”(単科大学)に過ぎなかったんだが既に”University” と書いてあったのは将来への大きな夢と希望を持って居たんだね^^。

月初めに散歩中壊れた溝蓋に足を取られて転け、足の臑(すね)所謂「弁慶の泣きどころ」を路面で打って可成り大きな擦過傷ができたので病院に行ったら、待合室の隣に座った小母さんと世間話の間に「あんた区役所の書類があれば65歳以上はインフルエンザ無料やねんよ」と言われた。「私10年以上タダねんよ」と言われた。「1500円助かった^^」と本気にして仕事に出かける途中区役所へ寄ったら成程21番窓口で予防注射無料券のブースに人が一杯並んでいた。見たら全部お婆さんだった。そこで恐る恐る係員に聞いて見たら、(神戸市の)市民税がゼロの人は誰でも無料だと言った。え?うちの家内は市民税ゼロやなかったかな、と念のためにもう一度確かめてみると「(神戸市の)市民税の均等割も払ってない高齢者です」と言われた。そんな人居るんや!均等割を払って居ない人がこんなに沢山居ることを初めて知らされた。生活保護とか原爆被災者などいろいろ事情を抱えた人が対象なんだろうが、区役所は税金や国民健康保険料を取るばかりでなく、マイナス税金である予防注射のお金まで出してくれて居るんやと胸が熱くなった。
それなのに此の10月から税制が改められて、法人市民税や法人県民税の税率が25%も下げられた。その代わり地方法人税なんてのができて国が毟(むし)ってゆくから会社が支払う会社の負担は少しも変わらない。一体から地方法人税は何に使うつもりなんだろう?お上のすることは我々衆生にはまるで分からないが、少なくとも地方自治体にとって嬉しい話でないことは確かだろうな。
病院での擦過傷の手当は薬を付けてガーゼを貼り包帯の代わりに透明のバンドエイドのようなもので抑えてくれ「毎日張り替えて…」と言われたので、ガーゼと接着テープを処方して下さいと言ったら「処方できないので薬局で別に買って…」と突き放された。ガーン!きっとガーゼを替えに毎日外来に来いという謎だろうが、病院へ行くのにタクシー代が2000円も掛かるから絶対ムリだ、泣く泣く薬局に行くことにしたが、傷薬は保険適用でもガーゼなどが保険外なのは薬でないからだろう、医者が貼れば保険適用で自分が貼れば自費なんてちょっと怪訝しいと思ったが、リネン製品は製薬会社の縄張り外だからだが、ちと腑に落ちぬ。薬が1週間分ならガーゼなども1週間分位処方できるのが常識だと思うが、きっと製薬会社と厚労省の陰湿な嫌がらせなんだろう。

マイナンバーが迷走している。通知カードの配達が遅れているばかりでなく、未だ印刷も完了していないとかの噂もあるから政府も信用が無くなったね。どうしてこんなドタバタ騒動になったんだろう、給与所得者に対する28年度の扶養控除等申告書にはちゃんとマイナンバー12桁が印されているから企業も間に挟まって困るよね。来年1月から運用開始と政府が言っているが届かないものはどうしようもないし、国民全員が住民票の場所に住まっている訳でもないから未着のマイナンバーは10%以上は出てくることになるだろう、このままでは12年前に交付された住基カードの二の舞だ。住基カードは確定申告で5000円返ってくる仕組みだったから我々税理士も大いに勧奨してお得意先に喜んで貰ったが、それでも交付された枚数は全国でたったの800万枚だったのだ。今度のマイナンバーは何の恩典もないから、届いても何処かのお店のポイントカード程度の扱いしか受けないんじゃないかしら。受取拒否する人も多いそうだから困ったな(;;)。
政府もマイナンバーで莫大な税金を費消することになったが「国民全員に書留で11月中に…」など大きなことを言った政治家や役人は誰も責任を取らないのか?書留が届いても家族が全員一所に住まっているとは限らないし、不仲で別居の家族も居るに違いなく、書留ならちゃんと届くと考えた税府の発想は余りにも浅薄だったな(;;)。
10行ぐらい上で「二の舞」と入力したら、何故か「一」に漢字変換された?どうして?と数度入力して原因が分かった、アホな私は「にのまえ」と入れてたんだ、二の前は「一」だよな、此のワープロソフトのATOKって賢いんだか、馬鹿なんだか考えてしまうが矢張り賢いんだろうね^^。
この字が充ててあるにはきっと「一」と書いて「にのまえ」と読ます我が国古来の苗字があるんだろうか?

オウムの菊池直子被告に東京高裁は地裁の懲役5年有罪判決を破棄し「無罪」を言い渡した。事件直後に捕まっていたら重罪は免れなかったから彼女は逃げ得だった(>_<)。20年もの時の流れは事件も人の心も風化させたのか、裁判長は「彼女は知らずにサリンを運んだ」と無罪の理由を述べたが、それなら「オレオレ詐欺」の掛け子(電話役)は罪に問われても時給アルバイトの受け子(取りに行く役)は罪に問われないの?曽て外国から麻薬と知らずに運ん込んだ日本人は重罪に課せられたから物凄い矛盾だと思うんだが…。
裁判長は菊池被告の逃亡していた17年間を、深夜の風の音を追手の声と聞いて飛び起きまんじりともできなかった彼女のことを監獄よりずっと辛い毎日だったと考えたのだろうか。

先週の書けないけど読みたい漢字
和漢の籍(ふみ)に親しんだ、

今週の書けないけど読みたい漢字
危急存亡の(秋)

蝋燭(ろうそく)売りの少年

くるま

早朝の散歩に快適なシーズンとなって、少し遠くまで足が延びるようになった。先日第二神明道路の近くまで歩いたら福田川の小さい橋の入り口にこんなものが貼り付けられていた。おそらく神戸市の土木のお役人の仕事であり、市内の河川の小さな橋を見付けてはこの看板を貼って回って居るものと考えたが、人間二人が体を躱し難いこの橋はどう見逆立ちしても四輪車の通行にはムリだ、分かっていても割当てられた看板を消化したかったんだろうな。トラックに積んだ看板を早くカラにするするため貼ったとしか思えない。自分の腹の痛まないお役人のしそうなことだな(;;)、税金泥棒や!

私は先週10日に齢(よわい)80歳を迎えた、小さい頃から50くらいで死ぬ心算で居たから愕いている。流石にそろそろあの世からお声が掛かる時期だろうと思うから今日は思い残すことのないよう70年前起こった身の周りのできごとを聞いて頂こうと思う。
先月終戦後すぐにあった父の選挙の話をしたがその少し前に半年足らずの短い期間だったけど日本中の電力が足りなくて家庭では何処も始終停電して居た時期があった。当時住んで居た姫路も例外でなく突然の停電が当たり前だった。急にプツンと切れ、又不規則にパッと付くのだ。懐中電灯や電池のない時代だし頼れるのは蝋燭だけだったから、蝋燭は町の雑貨屋での売れ筋商品だった。それに気付いた父は勉強もせずごろごろと怠惰な生活を送っていた私に「喝」を入れるべくお得意先のN商店から蝋燭を卸して貰って学校から帰宅すると私は夕方まで外回りの蝋燭売りを命じられた。当時父の命令は絶対だったし、言うことを聞かないと食事が与えられなかったから従わざるを得ない(;;)。父が仕入れた価額は1本10円で私に命じた販売価額は12円であり市価も確か同じ位だった。マッチ売りの少女ならぬ蝋燭売りの少年では絵にもならぬが、偶々戦時中から家にあった軍隊の背嚢に蝋燭を一杯詰め込んで釣り銭も用意して今日は駅前、明日は野里、明後日は東二階町と場所を変えて個人の住宅やお店屋さんの入り口を潜った。1日の歩く距離は1里半か2里(6キロ-8キロ)くらいだった。ピンポン♪などない時代だから初めはお店や玄関の入り口を開けて「こんにちは」と言うのに膝が震え声も震えたが少し宛馴れてきた。何処でどのように売るかは私の裁量に任されており、父は何も言わなかった。唯一本12円の値段だけが約束ごとだった。学友達が皆空き地で野球などしているのを横目に見ながら背嚢を背負って一人とぼとぼ出かけるのは辛かったが父の命令だから背けない、訪問先では個人家庭よりお店屋さんの方が良く買ってくれた。「僕、何年生や」「5年です」「えらいなあ、3本置いとき…」「36円です」「お金落としたらアカンで…」総じてお店屋さんの方が人数も多いし優しくよく買ってくれた。よく「11円なら全部買うたる」と言われたが父との約束ごとなので「嫌や」と断ると少しだけ買ってくれた。取り敢えず値切って見るのは商人の常道なのだ。個人の家の玄関では泥棒や浮浪児と間違えられることが結構あったから、傷つくことが多く経験則から大きい家には先ず行かぬことにした。9尺2間の長屋の小母ちゃん達は買ってくれなかったけど買ってくれそうな人を紹介してくれたり優しくしてくれて嬉しかったのを覚えている^^。帰宅するとお金の勘定をして計算書を作り売上金を父に渡すことでご飯を食べさせて貰えたのだ。
間もなく電気が付くようになり蝋燭の需要がなくなったので蝋燭売りに行けなくなりホッとしたが、今度は満員電車にしがみついて明石の駅前に行き、大きな闇市(今の魚の棚の辺りだが焼け野原だった)に座りこみ背負ってきた背嚢に入れたマルセル石鹸を並べて売ることになったが、此方は蝋燭売りより数段難しくショバ代の支払いやら何やら、あるときはやくざが来たりと到底5年生の子供の手に負えるものではなく経費が掛かって少しも儲からず、満員電車にぶら下がっての明石行きも大変で、ベソをかく私を見て父も諦めたらしく軈て行かなくて良くなった^^。
当時弟は生まれたての赤ん坊だから仕方なかったが3歳上の姉は勉強もせずに家でゴロゴロして飴ばかり食べて居たが、両親に取り入る術(すべ)が上手くて寵を得ていたからメチャ依怙贔屓だと思って当時は父を恨んでいたが、今思えば此れが父の深謀遠慮であり不甲斐ない息子を少しでもマシな人間に叩き直したかったのだろうと思う。
成人してから身の不始末が原因で父に勘当されミシンのセールスをしたとき八尾支店のトップセールスとなれたのはこの5年生での貴重な体験と経験が大きな武器となり私の力となってくれたからだと思っている。何気に知らぬ人の懐に深く入りこむ図々しさを少しだけ身に着けて居たみたいだ。貧乏人ほど気前が良くて人情深く、金持ちほど疑い深くケチであることを5年生にして知らされて居た。此の経験は5年生当時はとても辛かったが、12年後の同じ干支で私を支える命綱となってくれたから、できの悪い我が子を世間を渡れる一人前の人間に変えようとした父の配慮に対し心から感謝すべきだと思っている。お父さん有り難うm(_ _)m。
然し親子の関係なんて考えてみれば此の70年前で世間では天と地ほど異なってきた。現在の親子はお互いの目線が等しく、子どもが親に向かって「糞じじい、死ね!」なんて平気で言って憚らない時代だから、昔の縦の親子関係は良かったと思う。全ては家族が互いに支え合わなければ生きて行けなかったからだ。経済成長って皆のお金や財産は増えたが、その副作用は恐ろしく家族の心をバラバラにしたんだね。

カード2

先月半ばにご紹介した三菱UFJモルガン・スタンレー証券平成4年生まれの女性社員からメロディー付きバースデイカードが印刷でなく直筆で届けられた^^。此の女性証券マンはわざわざ事務所に臨戸されて熱心に慫慂されたので日本郵政などの新規上場株をチョッピリと気持ちだけ購入したが、そんな僅かな株でもネット証券に移換されないため一所懸命なのが以心伝心で私の胸に伝わって来たのでこのバースデイカードを読んで移換するのを遂に諦めた。ネット証券は移換費用を肩代わりしてくれるそうだが、此の商売熱心なお嬢さんを裏切るわけにも行かんもんね。三菱UFJモルガン・スタンレー証券も今どき珍しい有為な人材を手に入れて幸運だったな^^。

ミャンマーではノーベル平和賞のアウン・サン・スーチーさんが今回の選挙で圧勝したと日本のメディア誰もが喜んでいるけどもっともっと喜んでいるのは中国と韓国だ(;;)、彼女って本当は根も葉もない従軍慰安婦に拘り中国や韓国の肩を持つ極端な反日派人間だってことを知っている日本人は多くない。政府は何れ彼女の掌上に載せられてODAとかお金だけ上手く巻き上げられそうだ(;;)。日本は孫悟空か!

先週の書けないけど読みたい漢字
傷の痛みを堪(こら)える

今週の書けないけど読みたい漢字
面白くて(堪)らない

旭化成建材は被害者じゃないの?

大根2

秋も少し宛深まり紅葉の季節が近付いている。もう11月なんだ。歳月の経つのは思ったよりずっと早くあとたった10日で私は80歳を迎えることになるから万感迫る思いだ。
庭の大根も順調に育って三角バッタの好餌となり、モンシロチョウがせっせと葉に卵を産んでいる、卵は軈て青虫となって大根の葉を食べるのだが青虫は葉と同じ色だから見付けるのが殆ど不可能だ、でも青虫にしても蝶々になるために必死だし捕まえて金魚の餌にするのは人間のエゴだから見逃してしてやろうと思う。なんて…悟ったようなことを書いているが、実はもう私の視力では青虫と大根の葉との見分けができない(;;)。
今年の大根はなぜか昨年と違って発芽率が100%だった、そんなに発芽すると思ってなかったのでテキトーに蒔いたのがアダとなり数回間引く羽目になって現在に至っているが、半月もしたらもう一回くらい間引く必要がありそうだ。間引き大根の根っこは辛くて食べられたものでなかったが葉はメチャ柔らかく美味しかった、栄養価も満点らしい^^沢山の方に差し上げて喜んで頂いた^^。

先日近藤康太郎著「新しい民主主義」を読んでいたら、村上春樹が捉まっていた^^。彼、村上春樹は初期に「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を書いていた辺りまでは車嫌いで、この作品の主人公が死んでゆくのも国産のしょぼくれたレンタカーでボブ・ディランを聞きながらだった。その頃の村上春樹は「正月は車が居なくなるから、自分のような散歩者には静かで空気が良い」なんて清潔なエッセイを書いていたのに流行作家になってから急に「車はオープンカーに限る」とか言ってポルシェのオープンカーだって?恥を知れ!と彼近藤康太郎に叩かれている^^。
この人ノーベル賞候補になったせいかやっかみだろうが文筆家の間では評判悪いよね、いつだったか群ようこに「村上春樹の経営する飲食店に行ったら大きなゴキブリが壁に張り付いていた」と書かれたが、目の敵にされて居るのは面白いね^^。本当に立派な作家であれば同業者からこんなバッシングを受けない筈だから何処か彼に人間的な欠陥があるのかな?
村上春樹は翻訳物が出回ったせいで外国人には好評のようだが、わたし的には彼の作品に登場する主人公の性格が分かり易そうで実はとても晦渋だからよく理解できずあまり読みたくない。

先週日曜日午後漢検の検定に出かける少し前に近くで事件があったから防犯カメラを見せて欲しいと警察官が来たので招じ入れたら小柄で皰(にきび)ポチポチの可愛い女性警官だった。名刺も貰ったが名刺の肩書きは「兵庫県巡査」だ。「早く警部にならんとあかんね」と言ったら「絶対ムリ」と真顔で言われた。
事件が深夜でもあり防犯カメラがはっきりしないので上司に相談しUSBメモりーが必要なら私達は三交代なので三日後に来ますからお願いしますと頭を下げて帰って行ったが水曜日には来ず昨日になって「矢張りコピーが要ります」と訪ねてきた。丁度六日後だから休み明けの勤務だろう、でもうら若い女の子が24時間勤務だなんて厳しい職場だね。女性にとって体力勝負の世界だ。お嬢さん、警察は基本男社会だけど女性も頑張ってせめて警部補になって部下の男達を扱かんとあかんよ。

先週の漢字検定は女性警官の応対などで鼻を伸ばして遅刻しそうになり日新町の駅から必死に走って漸く開始3分前に駆け込んだが、動悸が治まるのに時間を要し、息継ぎが終わったら皆問題用紙をペリペリ捲って居て慌てた。80歳にして駆け足5分の体力消耗は当然に思考に影響し、30分経過を告げられたとき未だ8問の対義語、類義語を考慮中だった。9問解答できて「帝都」の類似語には「けいし」しか残らないがそんな熟語はまるで知らん(;;)、回答欄に空欄が目立つが取り敢えず10問全問の答えを書き終わったところで時間を見たら後20分、空欄一杯、ヤバ!
曾ての不祥事以来漢検も少し宛不人気となり参加者も激減しているが、その辺を考慮してか問題も10年前と比べて結構易しくなって居るのに何故か答えが思い出せず書けない字が多くなっているのは加齢のせいだが、その牴牾(もど)かしさには身を捩(よじ)れる(;;)。
その上最近では何故か見たことがない問題が幾つか出題されて戸惑うが此れは曾てなかったことだ、きっと問題が易しくなった結果、200点獲得者には合格証に加えて満点賞が交付されるが満点賞の乱発は漢検のブランドを下げる恐れがあり出したくないからだろうと思う。今回も先ず誰にも書けないと思える問題が帝都を含め2問あった(::)。
今回明石会場での準一級受験者は欠席者1名を除いて僅か15名だった。1部屋に4級と6級の数十名を詰め込んでお釣りがあった。10年前神戸の会場は山手短大の教室だったが、100人教室の3室びっしりと犇(ひし)めいて芋の子を洗うようだったから栄枯盛衰盛者必衰はこの世の倣いだが感無量の思いだ。
(注)帝都の類義語は「京師」だった(80年生きていて初めて見た熟語だ(;;))

大分県中津市が市の処理場の工事に旭化成建材が関与していないと発表していたが先週此れを撤回した。旭化成建材が4次下請けに入っていたそうだ。普通孫請けなんて聞くことがあるが曾々(ひいひい)孫請けなんてのまであるんだ(´Д`)、下請けと孫請けに曾孫請け達は工事代金の鞘抜けをして居るんだろうが、建設業界の複雑さには唯々魂消るね。私は旭化成建材だけでなく他の同業者もきっと同じような杭打ちデータの改竄をしていると思う。旭化成建材が不運だったのは横浜のマンションの土壌が普通の土地より脆弱だったため2cm傾いたことだった。ひょっとしたら旭化成建材は被害者かも知れないと思う、施主の三井不動産が不当に安い建築金額と早い納期を契約条件に入れていたのが此の事件の発端であり結末ではなかったかと私は見た。真に責任を取るべきはマンションの購入者から多額のお金を受け取り暴利を貪った三井不動産ではないのか?曾孫請けから長さの短い杭を持ち込まれて「工期を守れや!」と言われたらああするより他なかったんだろうと思う(;;)。
横浜を契機に何処も彼処もがデータの改竄ラッシュの出来(しゅったい)だ、改竄などCADのキーボードをポンポンと叩くだけでできるから手間は要らない。「改ざん」と言う熟語が新聞にテレビに幾度も大きく出てくるが、とても読み辛い。杭打ちまで「くい打ち」だ、常用漢字でないからだが「改ざん」を「改竄」を漢字で書いてルビを振れば良いと思うのだが何故だろう、子供達が難しい漢字を覚えさせるのに良い機会だと思う。「お父さん、この字はなあに?」「あれはね、鼠が穴に入っている字で隠れている意味であり、鼠はこそこそと悪事をなす者の喩えがあるから改竄は悪い方に改めると解釈するんだな」「へえーお父さんって何でも知ってるね」と畏敬の眼差しを受けるだろう、最近とみに失墜している父親の権威を回復する絶好のチャンスをこの際生かそうね。
山本夏彦翁は小学生にして四書五経が読めるほど漢字に精通されて居たが、それは毎日ルビ付きの新聞を隅から隅まで読んでいたら自然にそうなったそうだ。因みに明治大正の時代、新聞の字には全てルビが振ってあり子供でも魑魅魍魎は疎か鑱諂面諛(ざんてんめんゆ)でも楽勝だったんだ^^。読み方が分かれば子供達は漢字に興味を抱いて読書に親しむだろう。どうして今の新聞はそうしないのかな?障害者なんて酷い字だよね、障碍者と書きルビをつけたらどうして悪いの?「書き替え字」なんて日本語への冒涜だ!

先週の書けないけど読みたい漢字
見ていないからと仕事を慢(おこた)るな

今週の書けないけど読みたい漢字
この家は百年は(堪)える

税務署の火事

県境

日経金曜夕刊にはフォトジャーナリスト桜井寛さんの「にっぽん途中下車」なるコラムが週一で掲載される、私は毎回楽しみにしているが先日「都県境は小路だった」と東京都と神奈川県の県境が小路の真ん中であると記されて居た。面白い処もあるもんやね^^、写真の左が神奈川県で右が東京都らしい、県境となれば道路管理はどちらがするのか、道路に敷設した瓦斯や水道工事も分担がややこしいね、駐禁などどうなんだろう、向かいの人と学校はもとより国民健康保険の計算も異なり警察から郵便屋さんも管轄が違うから生活の謎が益々増えてくる。私の淡い記憶では県境は全て川か山だと思って居た、でも山だと海との境には道路がある筈だから道路を横断することで県境が定められているのだろうが縦断だなんて此処は不思議だ。恐らく昔は武蔵野の原野だったのが開発されてこんな風になってしまったんだろう。一度路の真ん中に仁王立ちして足を広げ「右足が東京都で左足は神奈川県だ!」なんて叫んで見たいよな^^。

今日の午後は漢字検定だ。受験しだしてから11年目に突入したが何故か仕事が忙しくて過去問なんて見る暇もなく四月前の記憶は殆ど消え去って居る(;;)。こんなことでは合格が叶わぬからなんとか頑張ろうと思うが、此のひと月仕事に押し潰されて勉強が全くできていないのでメチャ不安だ、付け焼刃だけど昨日と今朝だけ過去問を少し解いて見た。
「西施捧心」と謂う四字熟語が出て居る、幾ら考えても分からないので四字熟語辞典を引いたら「西施」は昔中国に居た女性の名前だった(;;)、そんなこと知るか!「堯風舜雨」の意味もどう考えても漢字辞典を繙(ひもと)いても分からなかった。答は太平の世を謂い、古代中国で堯と舜と謂う立派な王様の時代のことだった、そんなことも知るか!全ては高校のとき漢文を選択して居なかったことが致命的だったんだろう、漢文さえ学んでいれば私にも1級挑戦だって叶わぬ夢ではなかった(ウソ?)と思うからとても悔しい。この歳になって今更己の無学を悔いても詮ないけどな(;;)、
上の四字熟語は別にしても、漢書には含蓄があり我々が学ぶ処が多い。来世、再び人間に生まれ変わることができたら絶対に論語の素読から始め漢書を学ぼうと心に決めている。

先日みやざき中央新聞を読んでいたら興味深いことが書いてあった。元検察庁特捜検事だった田中森一氏が30年前世間を席捲した国立大学と文部省課長の「ワープロ贈収賄事件」についての秘密を話されたそうだ。逮捕された文部省の課長は罪は認めたもののお金の使い道については絶対に話さなかったが、追い詰められて遂に「全てを話して私は死にます」と言った。課長は若い男と同性愛で彼に貢ぐためにお金が要ったんだ 、妻子の居る身での同性愛なんて当時の風潮(今でもそうだが)は本人も家族も世間で生きていけない時代だった。罪そのものとは無関係のため 田中検事は調書を書き直して「男」を「女」にすり替えて供述書を裁判所に送った。両刀遣いの課長のことよりその家族を慮(おもんぱか)っての心配りだったろうが、堅苦しい検事さんも偶には粋なことをするね^^。因みこの検事さんはヤメ検の後弁護士として闇社会の守護神と謂われ、当局から睨まれてあの石橋産業事件で有罪となり上告せずに服役したとても珍しい人だ、長くみやざき中央新聞に手記を書かれて居たが昨年病没された。

被告の心情まで思って調書を書き換えてくれるこんなに素晴らしい検事さんが居るかと思えば、一方では20年前東住吉区で子供を焼き殺したと無期懲役に処せられ受刑執行中の親達二人に対して自然発火による無罪を主張する弁護団が再審請求での犯行火事場での実験に続いて検察庁まで此れを覆すべく同じ実験を行ったら、犯行を行った被告が火傷を負わなければ犯行をなし得ない結果が得られたため大阪高裁の米山裁判長は先週金曜日事実誤認による再審を指示し、二人は明日26日釈放されることになり事実上二人の無罪が確定した。弁護団の実験に対抗して、「全ては自白だ!」と安易に望んだ検察側の実験は自分達の主張を覆す結果となり「語るに落ちた」ものだった。自白以外に物証がないのに有罪とした当時の裁判官は当然に弾劾されるべきだが20年前だし秘匿して教えて貰えないよな。
処でこの硬骨な裁判長では例の競馬の馬券事件にて一時所得で30億円だとする国側の主張を退け負け馬券を必要経費の認めた裁判長だ、国に逆らったから最高裁裁判官にはなれないだろうけど偉い人だね^^。
処で受刑者だったこの親達は保険金目的で捕まったものだから当然に保険金は下りなかったものだが今回20年分の利息を付けて貰えるよね^^。その上国からも20年分の労役の対価に加えて拘束された期間に対する高額な賠償金が請求できるから、此の二人は一躍大金持ちとなる多額の報酬を期待するから弁護団も危ない火事の実験までして頑張れたんだよな^^。

火事と謂えば50年少し前に明石駅前の桜町にあった木造二階建ての明石税務署(昔は神戸税務署だって何処だって木造二階建てだった)が火事で焼けた。今と違って納税のデータが国税局にネットワークされているような時代でなく、何でも紙で書いたコピーもないアナログ時代だったから税務署では納税の滞納者が分からなくなり、当時は100円儲けると110円税金が掛かる酷税だったから、税務署を社会の敵と考えていた市民は誰も喜んだ。督促資料が焼失した滞納者が一番喜んだに相違ない。又、申告を調べるにも申告資料も焼失してなかったから税務署も手持ち無沙汰でなすすべがなく商店街の人たちも大喜びだった。
あの頃はあまりの酷税に税金を正直に払う奴が「あいつはアホや」と貶されて居たが、税金が払えるリーズナブルになった時代になった昨今税金を脱税した者が「悪い奴や」と社会的に糾弾されるようになったから、税金は納税者の納得の行くものにしないと逆に徴税に齟齬を来すことを施政者は過去の経験から 学んだのだ。
働きの悪い奴隷に罰として2倍働かすと余計生産性が落ちる理だね^^。

先週の書けないけど読みたい漢字
中学卒だからと慢(あなど)るな

今週の書けないけど読みたい漢字
見ていないからと仕事を(慢)るな

60年前のいろいろ

金閣寺 天竜寺庭園

秋の夕暮れは釣瓶落としと謂うが夜が更けるのは早い、シルバーウイークなのに盛り沢山の仕事で鬱屈して居る私に秋を満喫させてくれたのが先週頂いたEさんの京都散策時の写真だった^^。金閣寺天竜寺の庭園です。日本でしか見られない風景だが、最近では諸外国の方々にも静謐でひっそりした日本の自然の佇まいが理解されて来たようだね。
「金閣寺」と言えば60年前「新潮」に連載された三島文学の代表作を思い出す、あの頃私は未だ20歳で夢多き文学青年?だった。ひよんな旅行から信州で小学校の音楽の先生をしている恋人ができてバイトでお金を貯め大きく胸を膨らませ月一煤塗れになりながらシュッポシュッポと石炭車で中央西線を上って居た。歳月は干支(えと)が一回りしてその彼女も今は亡い(;;)。それ以来遠い儚い思い出となって私の郷愁を誘って居る。
あの頃木曽路は一面桑畑に掩われてお蚕さんの匂いに満ちていた。そのうち生糸の生産が後進国に移り、40年前の中央西線はトウモロコシ畑に変貌し、今では何もなくなった(;;)。

60年前と謂えばもう没されたが作家の車谷長吉さんが面白いことを書かれて居た、昭和30年に小学校への登下校に運動靴が義務付けられ下駄が禁止されたそうだ(;;)、理由は分からないが転倒事故など防ぐための文部省の要らぬお世話だったんだろう。然し下駄を履けば絶対に巻き爪にならないし、従って瘭疽(ひょうそ)で医者に儲けさせることもなかった。歩くのに下駄はバランスが必要だから体幹の強化には大いに寄与したに違いないと思う。禁止令のお陰でそれまで細々と暮らしていた下駄屋さんが殆ど倒産するか転業を余儀なくされたのは当然だろう、私はその頃もう大学生だったから余り記憶にないが、その頃垂水小学校の西側にあった下駄屋さんがなくなったを憶えている、子沢山で良く肥えた色白の奥さんも下駄の鼻緒の担当だったし、道に面した表の作業場には何時も小さい子達がお母さんに群れて仕事の邪魔をして居たがお母さんは少しも嫌がらず何時もニコニコしていた^^。廃業は子ども達からの需要が激減したからだろうね、何処へ行かれたのか知らないが文部省も酷いことをするよな(>_<)。

私の小学校時代は戦争中だし下駄履き以外に藁草履の子どもが多く素足の子も沢山居た、当時は貧しい時代だったから運動靴の子どもの方がずっと少なかった。私は学校から帰ると門の内側に鞄と履き物をそっと差し入れて裸足で遊びに行って居たことを今もよく憶えている、遊ぶのには裸足が最高だった、川を渉って蜻蛉(銀ヤンマ)を追い掛けるのに履き物は邪魔で何より早く走れるからだ^^、でも今の子どもと違って6時にはちゃんと帰宅していた、1分でも遅れると晩ご飯が貰えなくなるからだし、夜になると人攫いが来て連れて行かれサーカスに売り飛ばされると信じ込んでいた。8時には電気代が勿体ないので家族全員が眠って居た。今は9時や10時まで塾通いだなんてどんなに賢い子ができるかと思ったら安保反対もできない軟弱な腰抜けばかりだ、世の中何処か狂ってきたね(;;)。
車谷さんは昭和20年生まれで当時10歳だから下駄履き禁止令には強烈な記憶があるに違いない、昭和30年は鍋底景気だったしズックの運動靴は高価だったから買えない家庭は少なくなかったと思うが、どうして文部省はそんな理不尽なことを言いだしたかよく分からない。製靴業界の代表が政治家にでもなったんだろうな。60年も前のことだからネットで調べてもはっきりした記載がない。
皆さんの中で下駄の歯が禿びたから下駄屋で新しい歯を入れ直して貰った人って居ないよね?靴が禿びたら放(ほか)すしかなかったが、下駄は何度でも歯を替えることができたんだ、どうしても履けなくなったら下駄は風呂焚きの燃料で役に立った、ゴム靴革靴は最後に公害を齎(もた)らすが、木は灰になって畑の肥料で命を終えたから環境に優しい省エネの昔って良かったなあ^^。

来月25日はもう本年最後の漢字検定だが80歳を目前に控えて頭が鈍くなったのと相続税など臨時事件があったりと気忙しく漢字を学ぶ時間が余りない、せいぜい土日の午前中だが仕事の残りやブログ更新など余分の仕事まであって儘ならぬ毎日だ、前回6月の検定に間に合わすべく詰め込んだ漢字の記憶はたった三月(みつき)でシャボン玉の泡の如く消え去って居るから頑張らぬと合格が難しくなる(;;)。土日の午後のネット囲碁対局を暫くお休みすることにしようかな?

小為替

先月相続の添付書類で地方の市役所に戸籍関係の書類を依頼し書類枚数が不明のため小為替千円を送金したら料金が返金された。見ると彼方此方から届いた小為替だ、どうして小為替の発行が私の送付した市と違って大津錦織と小伝馬町なのか訝しく換金時に郵便局で聞いたら、いちいち返金時に手数料の掛かる小為替を買うより他から送られてきたものを流用すれば経費節減になるからだと教えられた。させれば私の送った小為替も何処かへ送られて行くのかな?と聞いてら私の送ったのは千円だから先ず郵便局で換金されて居ますよと言われた、そうだよね、戸籍謄本は1通300円から最高750円だから1000円の小為替は釣り銭には使いようがないよね。処で小伝馬町は江戸時代牢獄のあった町だから分かるが、大津錦織って何処にあるのかな?とネットで調べたら滋賀県大津市の神宮前駅にある郵便局だそうだ。IT時代にアナログのスタンプも案外郷愁があって懐かしかった^^。

先週の書けないけど読みたい漢字
昔人足や馬は駅(うまや)に居た、
(明治時代になり線路ができても中継地点として此の字を使って「駅(えき)」と言った)

今週の書けないけど読みたい漢字
湖畔の道を(漫)ろに歩く

ヨーロッパ人の日本人感

精霊バッタ キリギリス (1)

暑かった8月も漸く終わりを迎えたが、暑さだけは此からまだまだ当分続きそうだ。先週事務所の庭に何処から来たのか精霊蝗虫(しょうりょうばった)が居た、水遣りの私の姿も見て愕き叢(くさむら)から飛び出し窓枠に取り付いた。この辺り数キロ周辺には草原はないしトンボと違って此奴は沢山飛べないから何処からやってきたのか不思議でならない。そっとして翌朝見たら居なかったが何処へ帰ったんだろう?
キリギリスの鳴き声もこの頃はめっきり蚊細くなった。啼いているのは3匹になり、メスも沢山生まれたから大方交配に産卵も済んだ頃と思われる、今年は庭の雑草団が群落をなし雨でも中で凌げる位繁茂し彼等が安穏に生活できる環境になったため夜の内に隣家の庭に飛んで行く不届き者も居ず、生まれた塒(ねぐら)だし、好物のオンブバッタも沢山孵化して飛び回っているから充分寛いで余生を楽しんで居るようだ^^。蜻蛉もチョウチョもよく来ているので人から見れば見苦しい庭だが昆虫の楽園かも知れないね^^。でも水遣り時のヤブ蚊の襲来には唯々閉口している(;;)。
庭の道路側の塀に取り付いている写真のキリギリスは産卵管があるからメスだ。此奴は昆虫の中でも飛び抜けて綺麗だね。捉まえようとしたらスルリと逃げてプランターの草の中に隠れた。捜したが全く見付からない、此奴はバッタと違ってバタバタせず草の中に10分くらいジッと潜んだ儘動かない習性が鳥たちから身を守っている。20分して行ってみたら出てきて居た^^、早速網で捉まえて雑草群落に放してやったが、ウジャウジャ生まれるオンブバッタと違って一番(つがい)に4-5匹しか卵が孵らないキリギリスが容易に絶滅しない唯一の処世法なんだろう。

先月末に古本市場へ行って5円のことで大損こいた話をしましたね。でも懲りずに先々週16日愚妻の教会行きドライヴのついで何気に寄ってみたら「お盆セール」とか銘打って本日まで全品20%OFFと麗々しく張り紙があり、割引券などなくても税込み100円の文庫本が2割引になっていた^^。「ラッキー」と文庫棚へ行き作家を選んでテキトーに16冊抱えてレジに行ったら1278円と消費税の端数が切り捨て計算だった^^、先月の切り上げがきっと顧客の不評を買ったに違いない。帰宅後シンナーでシールを剥がして居ると93円の値札の下にも値札があり350円なんてのもあった(;;)。ま、仕入れコストはせいぜい10円から50円だから損はしていないだろうが、愈々日本人の読書離れが進んで来て末期的症状だ、悲しいね(;;)。

100年企業

来月から孫が学校からドイツへ留学することになった。そこで私は日本人に対してヨーロッパの人々がどんな感情を持って居るのかいろいろ調べてみたら概してEU諸国では日本人は好感を抱かれて居るようなのでとても安心した。全ての根源は日本が100年前の日露戦争でロシアのバルチック艦隊をやっつけたことに由来するようだ^^。東郷平八郎が人気ナンバーワンで各地に銅像まであるそうだ^^。「トーゴー」ってとっても有名人なんだ、そうだよね、ロシアはあの周辺のどの国からも蛇蝎の如く嫌われ居たんだ(今もだけど…)。そして極東のちっぽけな国がロシアに刃向かってやっつけるなんて誰も夢想だにしなかった。兵力はロシアVS日本10対1の大差の中を旅順203高地を勝ち取り更にバルチック艦隊を全滅させるなど世界の誰もが全く考えなかった。蟻が象を斃したくらい世界が驚嘆し一躍日本が一等国になったのだ^^。イギリスでは「教育勅語」こそ日本発展の原動力だと菊地大麓大博士に講演を依頼し、ドイツのヴエルヘルム2世はドイツ軍に「汝らは日本軍隊の精神に倣え」と訓話をした。そしてもう一つ日本が世界で唯一植民地にならず且つ植民地を持たない国だったことを彼等は高く評価している。朝鮮が日本の植民地だったと誤った考えを持つ手合いも偶には居るが、朝鮮は植民地ではなかった。日本は彼等に日本人と同じ教育を施したことを忘れてはならない。奴隷に利敵行為である教育を施した国が何処にあったのか、日本は朝鮮から感謝されて当然であり、彼等の現在あるは日本人のお陰なんだぞ。それが何だ!謝罪が足りぬとか年中ほざいているが根深い劣等感の裏返しだろうな。

閑話休題、ドイツはベンツやVWなど昔からの企業が存続していることで可成り有名だが現在ドイツで100年以上継続する企業は1500社あるそうだ、処が我等が日本は100年以上の会社が2万社を超えるから世界でもダントツであることも誇るべきことだ^^。上の写真のヤナセはその一社だがベンツ専門だからドイツとの因縁は深いよね。
最近ドイツを初めヨーロッパでは現在日本のアニメやコミック本が大流行だ、結構偽物も出回っているが、本物は登場人物が屋内でスリッパを履いているのに、偽物は靴の儘歩いて居るそうで容易に見分けられるらしい^^。道で犬の糞を踏んづけた儘食卓へ、或いはベッドへ、なんて綺麗好きな日本人には想像も付かないことだもんな(>_<)。

又日本のアニメは世界的に有名だ、でも文語体を失って韻を踏まず単調な言葉となってしまって気が引ける日本語だが、それでも美しいと言うヨーロッパ人が多いそうな^^。きっと口の動きが少なく外人のように唾を飛ばし大口開ける所作や両手を使って会話する習慣のない淑やかな処が外人から見て好感度の原因だろう。
世界中で大人気のアニメ「セーラームーン」の日本語に魅せられて日本語を覚えたイタリア人の少女が先日のみやざき中央新聞に紹介された^^、感情移入ができずに表情に乏しいとか言われる日本人だがちゃんと評価してくれる人だって居るんだ^^。

話変わるが彼方では面白いことにコミック本を現地語に訳すときに日本語独特のオノマトペ(擬音語、擬態語)がどうにも手に負えないらしい。キャーキャー むしゃむしゃ どきどき なんて訳しようがなくてその儘書いてあるから今では日本語のオノマトペがその儘ヨーロッパの言葉となって仕舞ったそうだ^^。だからドイツ語もフランス語もオランダ語も キャーキャー むしゃむしゃ どきどき と日本語のオノマトペなんだ^^。彼方にもオノマトペが幾らかあるようだが日本は3000位もあるからどうにもならんのだろう。最近は「ぶぁあああ」とか「ごぉおおお」とか変なオノマトペまで出現したから訳者や字幕スーパー作成者もやって居られないよな^^。

先週毎日新聞の万能川柳にて面白い句にお目に掛かった^^。
「君の子が欲しいと言うと連れてきた」
良く咀嚼して見ると、推敲に推敲を重ねてのプロポーズの言葉に対し、彼女の取ったイエス?の行動だったのだろうが、意表を突かれた彼の混乱ぶりが窺われる心(うら)悲しい句だね、果たして二人はどうなったのだろう、万能川柳ではときどきこう言う面白い句に出会(くわ)すが、川柳を詠むのと作るのが私の健康法だ^^。
「キーボード触れても患者に触れぬ医者」 最近投稿したがボツになった自作です(;;)。

先週の書けないけど読みたい漢字
坐(いなが)らにして天下の情勢を知る

今週の書けないけど読みたい漢字
着物の裾が(解)れる

ジャンケンをさせる散髪屋

コスモス

お盆も済んで雨も降って朝夕少しは灼熱の峠を越したかに思うが、それでも暑いね。
先月の颱風で被害甚大のコスモスも漸く立ち直ってもう綺麗な花を付けている、桜色のコスモスらしくない変わった色だ、中には颱風から立ち直れない儘咲いている健気なのが居る。この花壇はうちの裏の土手の上にあって水遣りが大変だ。ホースを伸ばしての水遣りとなるが夕刻の水遣りはホースの中の水が20m位直射日光に照らされてお湯状態になって居り、却って花の根に害を与えるため仕方なく早朝6時までに水遣りを変更したりと苦心惨憺だ。先週初めの雨は何日振りだったかこれぞ旱天の慈雨と言うんだろうね。庭の草花が急に生き生きと艶(つや)やかになってきたよ^^。

先週何時も行き付けである商店街の理髪店「かんさい」で散髪して居たら面白い光景にお目に掛かった。散髪の終わった客が精算時に「かんさい」に初めての客だと分かると、何故か店の人からジャンケンを挑まれていた^^。耳を澄ませて聞いていると、客がジャンケンに勝ったら料金が300円廉くなり、アイコの場合は200円引き、客が負けても100円引きになる仕組みだそうだ。トクになることだから誰もジャンケンするよね^^、
此の理容院は時間が短くて値が安いので重宝し、最近10年位月一で通っているが私はジャンケンした記憶がないからその後オーナーが考えついたものだろう、とても良いアイデアだ。何気に散髪屋に入った人もジャンケンしたことは忘れないだろうし料金の安くなったことも記憶に残り次回も行こうと思うだろうね、知人にも話すに違いないからクチコミも期待できるよね。尚希望者には次回からのスタンプカードが渡されて料金が割引される仕組みだ、その割引もひと月以内なら200円引き5回行けば500円引きとダブルにポイントが得られるし、ポイントカードが満杯(80回)になると特別ポイントの葉書が送られてくるそうだから楽しみだ^^。「かんさい」はチェーン店だから皆様の近くにもあるかも知れないね^^。

昔近鉄では見たことがあるが、今では新幹線も二階建ての列車ができて東北新幹線で用いられ居るとか、二階部分はグリーン車になって居り螺旋状の階段を上がって行くそうだ。処で此の二階にも当然にワゴンを運ぶ売り子さんが来るが、彼女達は何処からワゴンを二階に持ち上げているのだろう?螺旋階段からは先ずムリだ。実は螺旋階段の裏に乗客に内緒でエレベーターが隠されているんだって…、設計者は賢いな、よく其処まで考えるね、ワゴンは新幹線の車両の一部ではないから出来上がってから「あ、しもた!」では遅いもんな。一階の乗客達もエレベーター制作費の償却の一部をワゴン商品代に附加されて支払わされているのだ、本当は二階の乗客が割増商品代金を払うのがスジだが、それでは売り子の勘定計算が難しくなるし、一階で買って二階に持ち帰るセコイ客だって出てくるから一階二階同一料金に成らざるを得なかったのだろう^^。ワゴンはJRのサービスなのか商売なのかよく分からなかったが、エレベーターまで作られているのでは矢っ張り商売だろう^^。
でも新幹線のワゴン商品はメチャ高いし定番商品だし少しも妙趣がない。私の若かった頃は車内販売などなく窓が開閉できたので専ら窓越しに駅弁と御茶を買っていたが、何処の駅弁もその地の特産物だったから風情があり楽しみだった^^。60年も前のこと、お小遣いを貯めては月一で信州の恋人に逢いに行っていた頃、多治見の駅で稲荷寿司だけ売りに来る小父さんが居てよく買っていたことを憶えている。メチャ美味しかった、どうやら自家製だったよ。

先月末の日曜日愚妻を御ミサに車で教会まで送迎する途中にひと月振りに古本市場に行った、暑い盛りで客より店員の方が多かった。文庫本の値段は前と同じ93円だったが棚が増えていたから文庫本の大部分が93円に変えられている。物凄い冷房の中を作者を選んでテキトーに文庫本をレジに持って行ったら価格と冊数を数えてレジを打ち「12冊で1205円です」とレシートを差し出された。ウソ!一冊税込み100円やなかったん?と問うと、「前は内税でしたが今は外税になって居ます」と澄まし顔、レジをワンタッチで切り捨て計算から切り上げ計算に変えたんだ!「おかしいと思わへんか?2冊買ったら200円のものが12冊でなんで5円増えるんや、ようけ買うた方が高くなるなんて経済法則に逆ろうてるやないか、2冊ずつレジ通したら1200円やろ?」と追い込むと「そうですね」とバイトの女の子は新人らしく素直でしおらしい、早速レジをクリアして2冊分レジ打ちして「200円です」と言ったので2000円渡したら1800円お釣りを呉れた、「あんたねえ、レジだけ6回打ってお釣りは800円呉れたらええんと違う?」と言うと、彼女は素直に納得して黙々とレジを操作しあと5枚レシートを呉れて清算したが、本を袋に入れて渡しながらポツンとひと言「あのう、10冊以上買って頂いた方には来月からの割引券があるんですけど、今回は2冊なので…」それを先に言え!5円に拘って大損こいた、暑さが倍増した真夏のできごとだった(;;)。

先週の週刊文春を読んで居たら道路信号を全て青にさせて目的地へ到着した話が2件も掲載されていた。一つは安倍首相が公用での美術館からの帰り便意を催し「官邸までの全ての信号を青にするよう調整した」との記事で、もう一つはジャニーズの布川敏和の「家の履歴書」で昔歳末のレコード大賞最優秀新人賞を受賞してNHKホールの紅白歌合戦に駆けつける際ハイヤーに乗ったら警察が途中の信号を全部青になるよう配慮してくれたと書かれて居た。前者の警察もある意味職権乱用だが、後者の芸能人は何様のつもりだ!

高槻市の少女殺害事件が世間の危惧通り変質者の殺人事件に発展した、死亡を知らされた凌斗くんのお母さんの慟哭「いやや!」が我々の胸を搏(う)つ。9日を経て漸く容疑者が逮捕されたが二人の命はもう帰らない、本庁から責められていた大阪府警本部長も漸くクビが繋がった。寝屋川、高槻の警察官は朝から晩まで暑さと草熱(いき)れのなかを河川敷や雑木林の捜索で大変だったと思う。最近は小学生も中学生も然したる目的もなく塾通いが当たり前の風潮だが、夜間外出する習慣の延長がコンビニで屯(たむろ)などの弊習を育てたのかも知れない、勉強は自宅で充分だが塾通いは世間体がそうさせるのだろう、悪しき習慣だ。深夜帰宅しなくても親が心配もしないのでは外泊も日常茶飯事なんだ!我々の少年期は6時に帰宅しないとご飯を食べさせて貰ええなかったし、電気代が勿体ないので8時には就寝させられた(朝は4時起きだったけど…)。此の事件を汐に許可証のない児童の夜間外出にペナルティーを課してはどうだろうか。

年金機構のサイバー攻撃を受けて外部検証委員会は「事件は起こるべくして起こった」と厳しく批判した。厚生労働省には3万人もの役人が巣くっているが、ナント!情報セキュリティーを担当しているのは此の12月から発足するマイナンバー制度担当を兼務する情報政策担当参事官室の係長一人だけだ(゚ロ゚)。大切なことをする部署には人を欠き無駄な部署には人が溢れかえるお役所独特の構図だね。5月8日に最初の標的型メ-ルで機構のパソコンが感染した際、厚労省は機構側に全く何も伝えなかったそうだ(;;)。厚労省は機構になんか怨みがあるのか?そうだよな!国民を愚弄した杜撰窮まる社会保険庁の年金欠落事件のとき厚労省は世間から散々監督不行届を叩かれたもんな^^。総理が無能だから仕方ないか!
何故か土井晩翠作詞「星落(ほしおつ)秋風五丈原」が思い出される。「丞相(じょうしょう)病(やまい)篤かりきだ。我が国に諸葛亮孔明は居ないのか!

先週の書けないけど読みたい漢字
彼女の寝姿を見て気も坐(そぞろ)になる 

今週の書けないけど読みたい漢字
(坐)らにして天下の情勢を知る