コスモス

お盆も済んで雨も降って朝夕少しは灼熱の峠を越したかに思うが、それでも暑いね。
先月の颱風で被害甚大のコスモスも漸く立ち直ってもう綺麗な花を付けている、桜色のコスモスらしくない変わった色だ、中には颱風から立ち直れない儘咲いている健気なのが居る。この花壇はうちの裏の土手の上にあって水遣りが大変だ。ホースを伸ばしての水遣りとなるが夕刻の水遣りはホースの中の水が20m位直射日光に照らされてお湯状態になって居り、却って花の根に害を与えるため仕方なく早朝6時までに水遣りを変更したりと苦心惨憺だ。先週初めの雨は何日振りだったかこれぞ旱天の慈雨と言うんだろうね。庭の草花が急に生き生きと艶(つや)やかになってきたよ^^。

先週何時も行き付けである商店街の理髪店「かんさい」で散髪して居たら面白い光景にお目に掛かった。散髪の終わった客が精算時に「かんさい」に初めての客だと分かると、何故か店の人からジャンケンを挑まれていた^^。耳を澄ませて聞いていると、客がジャンケンに勝ったら料金が300円廉くなり、アイコの場合は200円引き、客が負けても100円引きになる仕組みだそうだ。トクになることだから誰もジャンケンするよね^^、
此の理容院は時間が短くて値が安いので重宝し、最近10年位月一で通っているが私はジャンケンした記憶がないからその後オーナーが考えついたものだろう、とても良いアイデアだ。何気に散髪屋に入った人もジャンケンしたことは忘れないだろうし料金の安くなったことも記憶に残り次回も行こうと思うだろうね、知人にも話すに違いないからクチコミも期待できるよね。尚希望者には次回からのスタンプカードが渡されて料金が割引される仕組みだ、その割引もひと月以内なら200円引き5回行けば500円引きとダブルにポイントが得られるし、ポイントカードが満杯(80回)になると特別ポイントの葉書が送られてくるそうだから楽しみだ^^。「かんさい」はチェーン店だから皆様の近くにもあるかも知れないね^^。

昔近鉄では見たことがあるが、今では新幹線も二階建ての列車ができて東北新幹線で用いられ居るとか、二階部分はグリーン車になって居り螺旋状の階段を上がって行くそうだ。処で此の二階にも当然にワゴンを運ぶ売り子さんが来るが、彼女達は何処からワゴンを二階に持ち上げているのだろう?螺旋階段からは先ずムリだ。実は螺旋階段の裏に乗客に内緒でエレベーターが隠されているんだって…、設計者は賢いな、よく其処まで考えるね、ワゴンは新幹線の車両の一部ではないから出来上がってから「あ、しもた!」では遅いもんな。一階の乗客達もエレベーター制作費の償却の一部をワゴン商品代に附加されて支払わされているのだ、本当は二階の乗客が割増商品代金を払うのがスジだが、それでは売り子の勘定計算が難しくなるし、一階で買って二階に持ち帰るセコイ客だって出てくるから一階二階同一料金に成らざるを得なかったのだろう^^。ワゴンはJRのサービスなのか商売なのかよく分からなかったが、エレベーターまで作られているのでは矢っ張り商売だろう^^。
でも新幹線のワゴン商品はメチャ高いし定番商品だし少しも妙趣がない。私の若かった頃は車内販売などなく窓が開閉できたので専ら窓越しに駅弁と御茶を買っていたが、何処の駅弁もその地の特産物だったから風情があり楽しみだった^^。60年も前のこと、お小遣いを貯めては月一で信州の恋人に逢いに行っていた頃、多治見の駅で稲荷寿司だけ売りに来る小父さんが居てよく買っていたことを憶えている。メチャ美味しかった、どうやら自家製だったよ。

先月末の日曜日愚妻を御ミサに車で教会まで送迎する途中にひと月振りに古本市場に行った、暑い盛りで客より店員の方が多かった。文庫本の値段は前と同じ93円だったが棚が増えていたから文庫本の大部分が93円に変えられている。物凄い冷房の中を作者を選んでテキトーに文庫本をレジに持って行ったら価格と冊数を数えてレジを打ち「12冊で1205円です」とレシートを差し出された。ウソ!一冊税込み100円やなかったん?と問うと、「前は内税でしたが今は外税になって居ます」と澄まし顔、レジをワンタッチで切り捨て計算から切り上げ計算に変えたんだ!「おかしいと思わへんか?2冊買ったら200円のものが12冊でなんで5円増えるんや、ようけ買うた方が高くなるなんて経済法則に逆ろうてるやないか、2冊ずつレジ通したら1200円やろ?」と追い込むと「そうですね」とバイトの女の子は新人らしく素直でしおらしい、早速レジをクリアして2冊分レジ打ちして「200円です」と言ったので2000円渡したら1800円お釣りを呉れた、「あんたねえ、レジだけ6回打ってお釣りは800円呉れたらええんと違う?」と言うと、彼女は素直に納得して黙々とレジを操作しあと5枚レシートを呉れて清算したが、本を袋に入れて渡しながらポツンとひと言「あのう、10冊以上買って頂いた方には来月からの割引券があるんですけど、今回は2冊なので…」それを先に言え!5円に拘って大損こいた、暑さが倍増した真夏のできごとだった(;;)。

先週の週刊文春を読んで居たら道路信号を全て青にさせて目的地へ到着した話が2件も掲載されていた。一つは安倍首相が公用での美術館からの帰り便意を催し「官邸までの全ての信号を青にするよう調整した」との記事で、もう一つはジャニーズの布川敏和の「家の履歴書」で昔歳末のレコード大賞最優秀新人賞を受賞してNHKホールの紅白歌合戦に駆けつける際ハイヤーに乗ったら警察が途中の信号を全部青になるよう配慮してくれたと書かれて居た。前者の警察もある意味職権乱用だが、後者の芸能人は何様のつもりだ!

高槻市の少女殺害事件が世間の危惧通り変質者の殺人事件に発展した、死亡を知らされた凌斗くんのお母さんの慟哭「いやや!」が我々の胸を搏(う)つ。9日を経て漸く容疑者が逮捕されたが二人の命はもう帰らない、本庁から責められていた大阪府警本部長も漸くクビが繋がった。寝屋川、高槻の警察官は朝から晩まで暑さと草熱(いき)れのなかを河川敷や雑木林の捜索で大変だったと思う。最近は小学生も中学生も然したる目的もなく塾通いが当たり前の風潮だが、夜間外出する習慣の延長がコンビニで屯(たむろ)などの弊習を育てたのかも知れない、勉強は自宅で充分だが塾通いは世間体がそうさせるのだろう、悪しき習慣だ。深夜帰宅しなくても親が心配もしないのでは外泊も日常茶飯事なんだ!我々の少年期は6時に帰宅しないとご飯を食べさせて貰ええなかったし、電気代が勿体ないので8時には就寝させられた(朝は4時起きだったけど…)。此の事件を汐に許可証のない児童の夜間外出にペナルティーを課してはどうだろうか。

年金機構のサイバー攻撃を受けて外部検証委員会は「事件は起こるべくして起こった」と厳しく批判した。厚生労働省には3万人もの役人が巣くっているが、ナント!情報セキュリティーを担当しているのは此の12月から発足するマイナンバー制度担当を兼務する情報政策担当参事官室の係長一人だけだ(゚ロ゚)。大切なことをする部署には人を欠き無駄な部署には人が溢れかえるお役所独特の構図だね。5月8日に最初の標的型メ-ルで機構のパソコンが感染した際、厚労省は機構側に全く何も伝えなかったそうだ(;;)。厚労省は機構になんか怨みがあるのか?そうだよな!国民を愚弄した杜撰窮まる社会保険庁の年金欠落事件のとき厚労省は世間から散々監督不行届を叩かれたもんな^^。総理が無能だから仕方ないか!
何故か土井晩翠作詞「星落(ほしおつ)秋風五丈原」が思い出される。「丞相(じょうしょう)病(やまい)篤かりきだ。我が国に諸葛亮孔明は居ないのか!

先週の書けないけど読みたい漢字
彼女の寝姿を見て気も坐(そぞろ)になる 

今週の書けないけど読みたい漢字
(坐)らにして天下の情勢を知る