確定申告も愈々終盤戦に突入し提出期限が愈々来週月曜日に迫って参りましたが先週までに大方の申告を終了しましたので後は帳簿の締め切りなど残務整理の時間を残すのみとなりなりホッとして居ります。(^^)
2月28日初入荷から垂水の街は何処彼処でイカナゴを炊く匂いが充満し、魚屋さんにも負けじと郵便局は親戚送りイクスパックの長蛇の列となって居ますが、不運にも5日の水曜日垂水沖で貨物船やタンカーなど三隻の衝突事故で沈没船から死亡者だけでなく南東10km西側15kmに重油76キロも流れ出す騒ぎとなり、あの美しい景観の大蔵海岸に重油が打ち上げられて白砂が油に塗れる惨状でありその回収騒ぎに大騒ぎとなっています。神戸市など18漁協が当面いかなご漁の自粛を決めましたが、短期間の最盛期であり3cmから一週間で成魚になるイカナゴ漁を数日出漁できない損失は漁師さん達にとっては莫大なものであったでしょう。(;;)報道によれば魔の密集海域と呼ばれる南北300mしかない垂水沖の狭い海路に三隻とも自動操縦であったそうですから、民でさえこれでは官(イージス艦)など当然でしょうね(;;)
税務署からは2010年度電子申告割合50%目標(06年度実績はたったの2%)を謳い文句に、昨年度より大々的に我々税理士及び関与先への電子申告の勧奨が囂(かまびす)しく、多額納税者に対して個人法人を問わず税理士経由で電子申告開始届の提出が求められています。届出書の提出を済ませても直ちに電子申告をせねばならぬ訳ではありませんが何れ近い将来半ば強制されることが目に見えている処から私自身が電子申告をしていないと関与先の電子申告の代理送信どころではない処から意を決して19年度の確定申告を電子申告にて行うことにし、愚息や具娘達の協力(と言っても実際には丸投げ?)の下に漸く申告書の送信から電子署名までを先週完了致しましたが、電子申告を済ませて感じて得た印象は、国税庁のお役人が全く申告実務に無知蒙昧であり、更に納税者を全く信用して居ないことの一言に尽きました。医療費控除や消費税申告はある程度容易に行えるのですが、医療費以外の添付書類についてはメチャ厳重であり、電子申告送信票には提出区分の欄がありそれぞれ「電子」「提出省略」「郵送」の三欄 (持参欄がないので、混雑の税務署へは持ってくるな!と謂うこと?) のどれかにチェックを入れるようになっていますが、一番簡単そうな「提出省略」こそが一番の曲者であり、昨年までは所得の内訳書等の裏側に各種証明書類や源泉徴収票をペタペタと貼りつけ申告書に挟んで提出していたのが、提出省略を選択することで手間が省けると思って喜んでいたらあに図らんや、提出省略とは本物の証明書類をを添付しなくても良い代りに入力画面にその詳細を記入する手間を要することが判明し、何のことはない今年は結局各種証明書類や源泉徴収票をペタペタと貼り付けた所得の内訳書を昨年同様税務署まで持参提出する羽目に立ち至りました。提出省略する際にはこれらの書類をそっくりその儘電子申告上に入力する手間が煩雑で時間を要することこの上なく、既にうちの事務所の申告ソフトで出来上がっていた所得の内訳書に証明書類等を貼り付けたものを税務署に持参した方が遙かに効率的であることが分かったからでありました。(;;)
所得の内訳書に所得の種類と相手先と収入金額と源泉所得税額を記入すれば何の支障もなく納付乃至は還付税額に辿り着けるものを、国税庁のお役人は愚かにも源泉徴収票をそっくりその儘記入させることで源泉徴収税額の過大記入が防げるとでも思って居るのでしょうか、普段税務署は源泉徴収票のコピーはダメだ本物を持ってこいと口を酸っぱく言っていながら、電子申告上納税者にコピーを作らせているのはどう言う訳でしょう、源泉徴収票は甲表乙欄(勤務先二箇所目からの給与)なら税額の捏造は容易ですから税法を少し齧(かじ)っている者ならその辺は先ずお見通しであり、還付金に纏わる詐欺事件が横行する所以でありますが、それすら気付かないで無駄な労力を費やして源泉徴収票をコピー入力させておいて電子申告の提出省略とは笑わせるではありませんか。
きっと私のように申告書の頭部を電子送信し、添付書類を提出省略しないで持参又は郵送する納税者が少なくないと思われ、税務署の内部事務が幾重にも錯綜し混乱するのは必定です。国税庁は早急に添付書類等の提出省略を簡素化して所得の内訳書への記入だけで済むようにしないと電子申告の普及に従って税務署の内部事務が増加する不条理を醸し出すことになるのが分からないのでは情けないですね(;;)
此の儘では電子申告者の増加は医療費控除位でありますが謂わば医療費控除申告者など負の納税者であり決して税務署の歓迎すべきものではなく、税務署のメインはあくまで事業所得者ですがその事業者の一人である税理士がこんな煩雑なことはやってられんと感じているのですから、現在の電子申告が欠陥だらけの未成熟なものであることがお分かりでしょう。国税庁は税理士に納税者の代理送信を呼び掛け協力要請していますが、現在の申告書ソフトは前年のデータが残されていますから入力は50%以下の事務量で済みますが、電子申告の代理送信となると毎年基本情報(納税者の住所氏名や生年月日等)から入力する羽目となりますから我々には決して歓迎すべきものでなく、国税庁にその辺を考慮して頂かないと代理送信はペイしないので現状が改善されない限りするつもりはありません。
各税務署では数少ない電子申告担当者(1署に一人か二人)が現在のEタックスが平成10年度に10%達成すら訝しいと言っていますから、国税庁のお役人も大きな机に踏ん反り返っていないで少しは税務署第一線の生(なま)の声や申告書類の代理送信を勧奨されている我々税理士の声を謙虚に聞く耳を持ったらどうなんでしょうね。{%怒りwebry%}
電子申告を国民に勧めるためには現在行われている今年か来年の申告税額を何れかの年に限って5000円限度を控除するみみっちいことを止めてドーンと5万円控除位に増やせばEタックス利用者が激増するでしょうし、我々税理士も関与先の申告の仕甲斐があると謂うものです。現在の手法では5000円一回切りの控除では電子申告のための費用や時間からしてまるで採算が合いません。国税庁は電子認証のNTTカード読み取り機購入代金が6000円することを知っているのか?{%怒りwebry%}
法務省では既に法人設立時の定款に貼付する収入印紙4万円を電子認証に限り免除することにしていますから国税庁もそれ位の出費を覚悟しないと2010年度の50%達成は疎か20年度20%すら危ういのではないかと思います。国税庁は一般の納税者が電子申告をすることで自らが有利になることを認識しないことには彼等が決して摺り寄ってこないことを分からぬ道理がなく、それには大幅な電子申告控除を創設して誘えばよいのです。その内数年して誰もがEタックスに馴染んだ頃を見計らって電子申告控除をゼロを目標に少し宛減額して行けばよいのであり、それ位のことが分からぬなんて国税庁もアホですね。(^^)
先週の諺格言の答え
【烏鳥の私情】(うちょうの しじょう)
子が親に養われて育った恩を忘れずに、孝養をつくす情愛の喩えです。
烏は、生まれた子に母親が60日間口移しに食べ物を与え、子は成長後60日間親に口から食べ物を与えて養うという伝説からできた言葉ですが、人間を襲う場合でも男性は避けて女性や子供を狙うと謂われ、ずる賢くて悪役の見本のような鴉がこんなに親孝行で子思いとは意外な気がしますが、だからこそ数が増えこそすれ減らないのでしょうね。
待ちに待った08年の女子ゴルフがやっと開幕しましたね、本年度賞金女王の筆頭に挙げられている我等が横峯さくら選手は2日目3日目と68を出して通算10アンダーとし宿敵上田桃子や古閑美保は蹴落としましたが、日本語もろくに喋れない伏兵の太っちょ韓国選手に優勝を攫われ2位とは無念残念でした。(;;)来週に期待を繋ぎましょうか。
無念と謂えば年齢的にラストチャンスとなった高橋尚子選手は北京五輪代表の座を懸けて最後の名古屋国際マラソンでありましたが、10km地点でのトイレ行きアクシデントから失速して完走はしたものの2時間44分は彼女にとって屈辱以外の何物でもなかったことでしょう。彼女への沿道の声援は物凄く、TV視聴率にも大いに貢献したものと思われますが、時の流れは争われず彼女は栄光の10年に終止符を打ちました。優勝は21歳初マラソン天満屋の中村選手であり、女子マラソン界にも明らかに世代交代の新しい波が押し寄せたものと思われます。高橋尚子選手これからの一生涯を一昨年秋小出監督の食事制限の凡ミスのせいで独走からの失速で敗れた東京国際を何より悔むことになるでしょうね。(;;)