春一番が去って先週後半は暖かく今日も良いお天気でしたね。今年はいかなごの入荷が早く先月29日にはお魚屋さんに長蛇の列でしたから垂水にも春がやってきたことを実感しました。(^^)然し、いかなごの小売価格はキロ当たり1080円と超高値であり、親戚送りに50キロ100キロと炊かれる方には大変なご負担ではないかとお気の毒でなりません(;;)
仕事柄ここんとこ毎週ブログの巻頭は確定申告と医療費控除のボヤキに尽くされています。先週は清徳丸事件で紙面が満杯だったため掲載が1週遅れとなりましたが、2月22日の金曜日は毎年恒例の税理士による確定申告無料相談日への指定派遣日であり、どんよりと曇った寒い中を8時半に事務所を出て垂水漁港の水産会館へ相談税理士の一人として行って参りました。如何して何時もこんなに辺鄙な海岸縁(べり)の寒い場所を相談所にせねばならぬのか納税者をバカにしているのではないかと理解に苦しみますが、どうやら来所者の殆どが還付申告者とあっては納める申告者が稀なことで税務署の態度がでかくなってのものでしょうか。(;;)
神戸市垂水区役所の所在する駅前にあるレバンテには大ホールもあり、相談会場にはうってつけだと思うのですが会場使用料が高いのか、或いは雑踏警備に難があるのでしょうか公の相談会場にはなれません。但し内緒の話ですが明日3月3日から7日まで区役所を訪れた人でないと分からぬよう非公開で我々税理士による無料相談所が開かれますから皆様も須磨税務署管内の方は29日で終了する寒くて遠い水産会館を避けてこの1週間の間に区役所へ行かれたら良いと思います。昨年も同様に催されたので固定資産税課へ行った帰りに覗いてみたら来所者が皆無で当番の税理士が二人所在なげに欠伸などしていましたヨ。(^^)
閑話休題(それはさておき) 私の当番日は申告期間の真っ最中であり午前午後共に大勢の申告者(殆どが納税者ではなく還付希望者)でありましたが、医療費の領収書だけ持参して“さあ還せ!”の方が未だ少なくありません。申告用紙などは用意されていますが、肝腎の税金の記載された年金の源泉徴収票を持参されない方が少なくなく、中には持参されても税額がゼロと気の毒な方が居られますから税務署ももう少し医療費控除の還付金に至る経緯を詳細に周知させるべく広報すべきだと思いました。
税金への無知と謂えば、今から13年前阪神淡路大震災直後の確定申告無料相談会場で、税額ゼロの源泉徴収票を持参され“誰も何十万円も還ってきたと言っているのに、私は家が全壊して子持ちの寡婦(やもめ)暮らしなのにどうして1円も税金が還らないのや?”と激しく詰め寄られた女性が居られましたが、この方も扶養家族も居ずに独身なら幾らか源泉徴収がされて居たでしょうから還付税金があったでしょうが扶養控除や寡婦控除のお陰で課税所得がゼロになっていたことが仇となり、その怨みが偶々相談会場で担当になった私への八つ当たりとなったものでありましたが、自宅がお役所の実地検分の伴わない一部損壊証明書で100万円も還付された高額所得者が少なくなかった処から災害時には行政も支払った税金を還すだけでなく積極的な弱者への援助をする労りに欠けたのではなかったかと痛感したものでした。(;;)
今年も申告のため来所された方は年金などの老人が70%位であり、残りは中途退職や住宅取得借入金控除の若い方でしたが、総じて謂えることは皆様扶養家族や配偶者の生年月日の月日はスラスラ書けるのに生まれた年が思い浮かばない処が共通しており不思議でした。(^^)逆が普通だと思うのですが記憶と謂うものは不思議なものですね。皆様は如何ですか?
それにしても事務所では当たり前のように使っているパソコンの使用できない相談会場の一日は永く、隻眼での電卓使用の計算事務は疲労度が高く帰所したときはくたくたでものを言うのも億劫であり、こんなハードな仕事が後2年(税理士会の相談免除は75歳から(;;))も続くのかと思うと憂鬱でなりません。早く75歳になりたいし、なりたくもないし…(;;)
75歳と謂えば皆様は本年4月より後期高齢者(前期高齢者は居るのか?)と呼ばれる悪しき制度が発足するのをご存じですか? 余り聞き慣れない言葉ですが実は75歳以上の方を後期高齢者と呼んで通常の高齢者と区別し本年4月より家族から独立して別個に国民保険料が徴されるようになりました。(;;)
これまでの国民保険料の仕組みは一家族内の全所得を合算して決められていましたから、一家で一千万円の所得があろうと最高額の56万円位で頭打ちでしたが、今年からは後期高齢者については保険証も新設され、別枠で高額な保険料が徴されることになりました。保険料の金額はその人(後期高齢者)の所得に8.07%を乗じた額に均等割として43924円が加算(最高で50万円頭打ち)された金額を支払わねばならぬことに定められたのでした。(;;)
従って名義だけお年寄りの家賃収入などがある運の悪いご家庭では一家で最高106万円もの保険料の負担を強いられることになって、一家の生計予算再編成を迫られる危機となり、お年寄りは愈々肩身の狭い存在となります。お年寄りは自分の国民年金から払えば食費も残らない勘定になりますから居場所が狭められ姥捨山へ行きたい心境に駆られることでしょう。又この新しい制度の陰湿で恐ろしい処は、国民保険料が住民税を基礎に計算されるのに対し、後期高齢者には所得控除を除いた総所得金額が計算の基礎にされている処です。
通常の国民保険料の計算方法は、皆様ご存じのように神戸市の場合住民税×1.89倍+加入者均等割27950円×加入者数+世帯別平等割29950円で最高56万円止まりとなりますから、保険料の対象が所謂所得控除後の金額であるに対して後期高齢者のそれは総所得金額から住民税の基礎控除(33万円)だけを引いた金額が直接対象とされるために、医療費控除はもとより扶養控除や社会保険料控除などが適用されずにモロに8.07%が襲いかかって参ります。(;;)
従って医療費などが嵩んで所得控除の方が多くなり住民税が掛からない場合でも本人が後期高齢者となれば飛び上がるほどの保険料負担になることになりますが、全ては総所得金額に医療費控除などの所得控除を無視した結果であり、行政がお年寄りに医者に行かせまいと画策しているとしか考えられません。
更に阿漕なことはこの後期高齢者の保険料が自発納付ではなく介護保険のように国民年金から天引きされることです。厚生労働省の意図する真意は恐らく“お年寄り早く死んで下さい、国のため…”ではないでしょうか。(;;)
この新しい法律は単細胞にもお年寄りは世帯主の従属物のように定められていますが、世の中には様々な家族が存在しますから、私の場合だと無職の妻と重度障害の子供の三人家族ですから、生きている限り私が世帯主を勤めねばならず、従って3年後には私が世帯主兼後期高齢者の一人二役を演ずる結果となって最悪の106万円負担組とされるように読み取れますが、74歳なら56万円で75歳になったら106万円に増額されるなど如何様に考えても不条理であって腑に落ちぬものであり、繁忙期の確定申告を済ませ次第、区役所の後期高齢者の係りを訪れてみようと考えています。何分新しい法律ですから当方の期待する明解な回答は得られそうもありませんが…(;;)
先週1週間各紙紙面の1面と3面(最近では31面)ではイージス艦事故に纏わる不祥事に尽くされて居り、27年前の殺人事件三浦和義容疑者のサイパンでの逮捕など本来なら時効や一事不再理の否定など我が国には想像も付かぬ驚嘆すべき事件でありましたが、イージス艦の事件に対しては余りにも影が薄く三浦被告にとっては有難いことであったでしょう。
暗々裡に文字通り水面下で行われたイージス艦事件の様々な隠蔽工作には一国民として愕くばかりであり、清徳丸の父子の生死など何処吹く風かと押しやられて防衛省と海上保安庁が“言った”“否、聞いていない”と事件解決の主導権争いは野党の追及をも招き、縦割り行政の醜い一面を曝け出して居りますが、原因は昨年秋海保第三管区と海事と不法投棄物を巡って諍いがありお互いの間に蟠(わだかま)りがあって関係がぎくしゃくしていた矢先に今回の事件ですが、こんなときにこそ福田総理の決断が望まれますが、 “彼(石破)には彼の考えがあるでショ”などと他人事のような答弁には国民誰しも唖然と致します。
【海上保安庁 主な事件・事故(平成19年7月20日の記事)】
海保も早く省に格上げして貰って防衛省と同じ土俵でものを言いたい処でしょうね。
イージス艦には更には艦内での飲酒問題まで飛び出しています。“火のないところに煙は立たぬ”であり夕食時の飲酒など日常茶飯事であったでしょうが、こんな事件を惹き起こしたばかりに飲酒による注意力散漫が前方不注意や不充分な申し送りの原因になったことは想像に難くありません。
それにしてもあの強面の石破防衛相の詭弁にはほとほと感心しますね。あの難解な石破語録は独特のものであって質疑者の質問に対しての身の躱し方は実に巧妙で、口下手な日本人に対するアメリカ人の詭弁を思わせられますが、彼のように “黒い鴉は白い鷺”と言い遁れる弁論術を身につけないと、いっちょ前の政治家にはなれないようです。福田総理以下閣僚人全員が詐話師の集まりと見ました。(;;)
処が、誰も上手く外国語が喋れないばかりにアメリカや中国の高官にはいいようにあしらわれていますから歯痒いですよね。最近では何でも殺虫剤メタミドホスの混入は中国ではなく日本のせいにされているそうですよ。福田総理も舛添厚労相も怒らないのか!{%怒りwebry%}
先週の答え
【白河夜船】(しらかわよふね)
熟睡して居て前後を知らないことの例えであることは何方もご存じでしょうが、語源についてはご存じない方が多いのではないでしょうか。
昔室町時代に京都を見てきたと偽る者がそれを聞いた人から京都の白河のことを聞かれて困り、川の名だと思って船で夜通ったから知らないと答えた話からこの言葉が生まれました。昔は誰もが善人で平和な時代だったことがよく分かりますね。詰まらない問題だったので今週は骨のある問題にしましょう。
今週の問題
【烏鳥の私情】(うちょうの しじょう)
この格言の意味をお答え下さい