松の内もあっという間に終り、早くも22年度確定申告3月15日の跫音がヒタヒタと忍び寄って来たのが肌で感じられます(;;)。年中行事とは謂え月次の作業を熟しながらの急からしい日程ですから寒い時期でもあるし税理士なんてホンに因果な商売です(;;)。
久し振りに芦屋のNさんから送られてきた白梅を今年もご紹介しましょう。私は薔薇のような華やかな花は好まず、この手の清純な花が何よりの好みです(^^)
早いもので明日は悪夢の阪神淡路大震災から16年目を迎えます。忘れもしませんがあの日、家の傍の道路が割れて都市ガスが噴き出したとき、走って5分の消防署に駆け付けて事態を急報したら、それは大阪瓦斯に言ってくれと取り合って貰えなかったことを今も良く憶えております:-):。まるで“火事になってから言ってきて呉れ”と言われて居るようでしたよ(;;)。お役所の横の連携の悪さは定評がありますが、緊急事態にも臨機応変できない彼等の態度には税金泥棒や!と業を煮やしたものです。もっと大昔のこと60年位前学生時代でしたが夕刻神戸駅前有馬道の近くを歩いていたとき、若者達が入り乱れてどつきあいの喧嘩をしているのを目撃し、偶々通りの向こうに居たお巡りさんに通報したら、“彼処は生田署の管轄や”と相手にして貰えなかったことまで思い出しました。交差点の西側は兵庫区でしたから兵庫警察署の縄張りなのでした(;;)。
殺人事件でもあれば、“他所の管轄や”などほざいていられなかったでしょうが、若者の喧嘩如きは彼等にとっては煩わしいだけで、この喧嘩を生田署へ伝達したらきっと“忙しいのにつまらぬことを言ってくるな!”とお小言を食うのがオチだと分かっていたことでしょう(;;)。阪神大震災もあれだけ大きい被害になった背景の一つにはこのようなお役人の縄張り意識があったことは否定できないでしょう。自分の仕事も満足にできない役人に他の仕事までせよと言っても聞いて貰える道理もなく“勤務中はできるだけ楽をする”役人の習性は何年経っても変わらないのでしょうね(;;)。
今年は卯年ですが、此処数年来マンションでも飼える数少ないペットとしてウサギを飼育される方が急に多くなったとか新春の紙面を賑わして居ました(^^)。ウサギを飼われた経験のある方はお分かりと思いますが、ウサギは飼ってみても犬や猫のように啼きもせず又容易に懐かないため、と謂っても、実際には兎は喜怒哀楽に対する表現力が乏しいので深い愛情を持って長く接して居ないと少し宛懐いてきていることが飼い主には分かり辛いのですが、急からしい今の若い方にはそれが牴牾(もど)かしくて直ぐに飽きられるのか、公園や河川敷に捨てられるウサギが結構多く、05年は10匹だったのが、昨年は関東地区で50匹、大阪で40匹も保護されたそうです(;;)。捨てられた多くの兎が野犬などに襲われて食べられるため保護される兎は氷山の一角ですから一体からどれ位の兎が捨てられていることやら、実(まこと)に痛ましい限りです。
その一方で我が国では現在推定で400万匹と謂われる兎が飼われながら、犬猫病院と謂われるペットクリニックでは兎のことはまるで分からず、連れて行っても多くの兎が病気の原因が不明の儘死んで行くそうです(;;)。
そんな気の毒なペットオーナーに福音が齎されました(^^)。それは此のお正月日経新聞文化欄に三段抜きタイトル『跳ねるウサギ医者』と題して紹介された現在さいたま市で“さいとうラビットクリニック”を開業されている斉藤久美子先生の登場でした(^^)。
先生が何故にウサギ専門になられたのか、その動機は動物病院を開業されて15年位した80年代に“うちのウサギを診て”と謂う電話が掛かり始めたそうです。ウサギのことは何も分からないので“診られません、すいません”と謝り続けて居られたそうですが、あるとき獣医学書の出版社の社長から、“最近本が売れなくて…(;;)”と零されて、ウサギを思い付かれて日本ではウサギの図書が皆無なためウサギの英語医学書を見付けて来て翻訳され“うさぎの臨床”と謂う医学書を発売すると、獣医さんが買うのでしょうが此の世界では異例の3000部超も売れたそうです(^^)。きっと何処の獣医さんもウサギの治療依頼に困って居られたようです。この本のお陰で“斉藤先生はウサギに詳しい”と謂う評判となり、他所の動物病院からウサギの紹介が相次ぎ(^^)講演依頼まであって何時の間にか“日本獣医界のウサギ係”にされ、終には大学院まで通って猛勉強の末遂に99年“さいとうラビットクリニック”を開業されたそうです(^^)。獣医学の専門誌では“斉藤先生の快(暴)挙”と書かれたそうですが、本人も“ウサギ”だけで食って行けるのかと半信半疑だったそうですよ(^^)。然し各地の動物病院の紹介やクチコミで遠方からも“うちのウサギを診て”と多数押し掛けられるようになり、今では平均一日50匹超も診察されようになられたとか…(^^)
下世話なことですが、ペットの治療費は健康保険も効かず高額ですから最低一匹5000円として一日25万円にもなりますから一月で600万円の水揚げは看護師も不要であり、ペット好きの女子アルバイトを時給800円で傭えば済み、そこいらの人間様相手の開業医が逆立ちしても到底敵わぬ稼ぎですよね(^^)。
そうそう、ウサギの飼育を放棄する原因の一つには“懐いてくれない”“愛嬌がない”“どんどん大きくなる”以外にも“治療費が高い”も入っているとか(;;)斉藤先生のクリニックには捨てウサギを保護したので飼いたいと連れてこられる方が結構多いそうです。
動物を飼育する場合は単にペットとしてではなく彼等を家族ぐるみで一家の一員として認めてやることなのですが、ウサギは犬や猫と違って存在感が稀薄であり、擦り寄って来るでなく内気な性格が、世話の代償として相手から何かを求めて止まない心の貧しいこの時代ですからシャイな兎が次第に気儘で気短な飼い主に疎まれるのでしょうが、ペットへの愛情に代償を求めるべきではありません。ペットの存在が自らの心の癒しとなればそれだけで充分なのです。うちにも昨夏ビオトープで孵った川エビ(1cm位)が玄関のミニ水槽に居ますが、警戒心ばかり強い彼等はお世辞にも可愛いと言えません。でも石塊に落ちた餌を両手?で懸命に抱え込んで食べている姿を見ていると仕事で疲れた心がホンワカと癒されます(^^)。ペットへの期待はその程度で充分なのではないでしょうか。
先週の表外読みの答
赤児が(憤る) “むずかる”でした。
今週の問題
世の中の“目紛い”変化 ヒント 送り仮名を入れて6文字です。