東日本大震災から1ヶ月半が経過したが、何だか数ヶ月以上過ぎ去ったような気がしてならない。被災地の方々は時間をもっと長く感じて居られるのではないだろうか。被災者の方には帰るにも家がない、土地がない、安全性がないと“三ない尽くし”で将に四面楚歌の極に到ったものと思われるが、先週花冷えの夜など此方より遙かに寒い東北を思い心が凍る。一体から政府は何をしているのか。手を拱いて居ないでボランティアの災害地入りを拒否せずに有償で受け入れるべきではないか。仕事がなくてハローワーク通いの多くの若者に仕事と生き甲斐を与えてやるのが施政者の役目ではないのか。彼等若者達からはきっと役人の規則に縛られない闊達な協力が得られるものと私は信じて疑わない。
江戸時代には屡々襲う大火に備えて火事があると直ちに“お救い小屋”が作られたそうだが、1000坪ほどの小屋(大屋か?)が僅か半日で建てられたそうな…(^^)現世では高度な技術を駆使する建設機械が数多(あまた)存在するのに未だ完成した仮設住宅は僅かに百戸とか(;;)この落差は一体何処にあるのか?きっと当時の施政者と今の施政者を比較対象すれば私心を去って国民を思う心の軽重にあるに違いないと思う。既に数千億円の義捐金が寄せられている居り、多くの著名人から善意か売名か分からぬが東日本大震災に対して多額の寄附を表明されているが、大切なことは寄附金が正しく被災者の手許に或いはボランティアの労働に対して支給されているか充分なチェック機能が為されているかが気になってならない。オレオレ詐欺より悪質な手合いが涎を垂らして義捐金を待ち受けて居るのではないかと危惧している。どうも被災者には義捐金がなかなか巡ってこないようだ(;;)どうやら赤い羽根共同募金などの怪しい募金団体がより多くテラ銭をごまかすのに時間を取られているものと思われるが、この緊急時にそんなさもしいことでどうするか!政府は国民からの温かい義捐金を使って早急に寝具と電化製品の完備した仮設住宅を建設し、有償ボランティア(義捐金から払えばよい)の力を借りて被災者の入居の応援をせよ!そして政府は税金より大切なお金だし各募金団体の義捐金の収支について公認会計士協会に依頼して監査報告書を作成させて国民に公表させねばならぬ!この際だからこれまでの経験を生かして連舫大臣達を総動員しての募金団体の仕分け作業も効果的だろう。収支報告についてはきっとどの団体の報告書も不適正意見が附されるに違いない(;;)が、さあ浄財を提供した国民を納得させるために政府はどう対応するのか見物だ!
私は親父のバリカン(痛かった!)を卒業して散髪屋へ行くようになったのは中学生になってからだが、散髪と洗髪が済んだ後は必ず自ら顔を洗わされたものだしそれが慣わしだと思っていた。処が先日日経の夕刊関西欄を読んでいると、洗顔については関東では客が自分で顔を洗うことは絶対になく店員が蒸しタオルで顔を拭くと書いてある。そう言われれば漱石の“草枕”にも散髪屋での蒸しタオル事件があったことを思い出した。はて?散髪屋は理容専門学校で免許を取るから各都道府県で教育の方法が異なるのも訝しいと思ったが、日経記者が神戸の理容専門学校で確認したところによると客自身に顔を洗わすことは教えていないとのことだそうな…(;;)、然らばどうしてそのような風習が伝播したのかその理由は理容学校を卒業した者は先ず数年間理髪店で修行するのが一般的だがその修業時代にその地方に昔から引き継がれた洗顔方法が先輩や親方から教え継がれたものではないかと考えた。因みに日経の調査によると客が自身で洗顔する地域は近畿以西に偏っており、東は奈良、和歌山県から西は広島、島根県までの9府県であり、何故か三重県や山口県、滋賀県など隣接県では一部を除いてそんな風習が殆どなく、隣接県以外では全く風習がない状態が確認されたそうだ。滋賀県の組合関係者など“客が自分で顔を洗うとは一体どう言うことですか ?”とまるで理解できない様子であり、其れに引き替え隣の京都府では”自分が洗わんと汚れがしっかり取れんと思う、爽快感が違うよ“と異なった意見なのは隣接県でありながら不思議だなあと思ったが、60年以上散髪屋で洗顔している私には蒸しタオルは”おしぼり“のような不潔感が拭えず好きになれない。真夏時に冷たい水での洗顔など最高だと思う。恐らくこの風習は過剰サービスを避けようとする店と料金への転嫁を懼れた客との歩み寄りによる吝(しわ)い関西人らしい合理的な結論ではなかったかと考えた。関西の風習大いに賛成だ(^^)
先週私の母校神戸商大卒業生の集いである淡水会から年に一度の会報が届けられた。神戸高商、神戸商大と一本の縦の線であったのが何時の間にやら姫工大や看護大学なんかと合併させられて兵庫県立大学と名前が変わったのは不本意であり母校が遠く翳んできた(;;)。届けられた会報で何時も真っ先に目が行くのはクラブ活動のページだが、残念乍ら我が母校から囲碁部が消滅して既に30年以上が経過し未だ復活の兆しとてなく、10年前TVアニメにまで登場した“ヒカルの碁”ブームも神戸商大にだけ無縁のようだった(;;)。
齡(よわい)を重ねると走馬燈のように昔のことが脳裏を巡る。毎度昔のことばかりで恐縮だが、思えば昭和31年春、当時碁キチばかりの集い囲碁同好会だったのを、兵庫県大学対抗戦で商船大学、甲南大学、関西学院、神戸外大などを蹴散らして神戸大学と共に県代表となって近畿大会に出場した実績を引っ提げて学校と折衝した結果、見事“部”に昇格を果たし年間予算6000円と運動場片隅にあった進駐軍払い下げ蒲鉾兵舎の部室一室を獲得したことは何より感慨深く忘れられない思い出だ(^^)。我が校の学生総数僅か1000人余とあっては他校の学生数とのハンディキャップが大きく数の上では圧倒的に劣勢であり、近畿大会にまで勝ち上がったチームは運動部、文化部共過去全くなかったことが部昇格の決め手となった(^^)。処が学校から与えられた蒲鉾左側の隣室(右横は卓球部で実害なし)には不運にも我々が入る以前からESSが棲みついて居て日中(ひなか)下手クソな英語をアイウエオカキクケコと日本語で喚(わめ)き合って小五月蝿く、臍下丹田に力を籠めて雑念を去り沈思黙考Sound of Silenceの我々囲碁部員達を始終悩ませて居たものだが、トイレがメチャ遠かった(100mも)ため、誰もがこっそりとその辺の雑草に栄養補給(除草剤?)して居た尾籠なことなどを含め、今となればそれはそれで懐かしい想い出となって甦る(^^)。
ESSの彼奴らは商社などに就職したと思うが、あの下手くそな英語が果たして入社した会社で役に立ったのかなあ?
それから幾星霜を経たことか、歳月の経過は無情なもので、当時チームとして一丸となって力を併せ他校と戦った連れションの友も全て泉下の人となり、今では不肖私独りが老残の身となり生き恥を晒しているのは無念遣る方ないが此が人の世の倣いと謂うものか(;;)。
合掌
先週の常用漢字表外読みの答え
(約しい)生活 (つましい)
今週の常用漢字表外読みの問題
亡き父を偲ぶ(縁)とする
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