♬雪やコンコ♫の灯油販売も石焼き芋のチャルメラ声も聞かれなくなって愈々本格的な春の到来となった(^^)。1年で一番気候の良い季節は秋だと謂われるが我々程の年齢になると「枯れ葉」を想像する秋より、草木の新芽がぐんぐん伸びる春の方が前向きになれて良いと思う。庭の片隅の二輪草も漸く一輪莟(つぼみ)が綻んできたようだ(^^)。
一昨日遂に消費税法の改正法案が閣議決定した。従来なら閣議決定した法案は翌日にでも参議院を通過して立法化したものだが、今の民主党は烏合の衆で玉石(石ばかり?)混淆であり、国民新党の亀井親分が狼狽した造反や、小沢派の陰湿な嫌がらせでどうなることやら気が揉める毎日だ。
消費税を上げないことには日本経済がどうにもならないことは誰にも充分に分かって居るし、私は改正を承認するに吝(やぶさ)かでないが、我々は肝腎なことを忘れて居るのではないだろうか。消費税を10%にして得られる税収は約13兆円であり、何故か現在では当初自民党が謳った社会保障の充実や福祉予算に廻す余裕は全くない情勢だ。どうしてなら平成19年度までの我が国の一般会計予算は82兆円であったのが、今年の歳出総額は所謂隠れ借金を入れて96兆円にも上るがこの間GDP(国民総生産)は低下して居るのに歳出規模が14兆円も増加しているのは、社会保障に使用されたものでも何でもなく、自民党政権なら少しは財務省官僚の横暴を制禦する術(すべ)を心得ていたのだが、民主党の閣僚には少しも財政に対する知識や能力がないため、政権の交代のどさくさに紛れて官僚に強請られて理由のない予算を掠め取られたせいだが、新政権の発足に際し手取り足取り全て官僚にお膳立てをして頂かねば船が前に進まぬツケがこの14兆円であり、何れ官僚達が天下るために各官庁の外郭団体に振る舞われた補助金に使用されたものと思われるが、さすれば究極10%の消費税予算の全ては税率が幾らになったとて福祉予算には鐚(びた)一文行かず、官僚達が自分達の老後の潤いとして天下り団体に温存することになろうな(;;)。
このような無体な14兆円の穴埋めに消費税の増税が用いられることに国民は欺瞞と大きな憤りを感じ徹底抗戦すべきだが、その辺がド狸共によって上手くカムフラージュされ隠蔽されている。だから国民の指弾する相手はアホな民主党閣僚ではなく、予算を司る財務省官僚であることを決して忘れてはならないぞ:-)。
因みに現在65兆円とも謂われる隠れ借金とは一般会計から借りず特別会計から借りたりした複雑な財政制度のカラクリを利用し、世人には分からないようにした伏魔殿の産物である。
二輪車の春が漸く到来した(^^)。今週は日経ビジネスの話題からバイクに触れさせて頂こう。時折記して居るが、バイクは私の青春時代の象徴であり、青年時代から四半世紀を経て40台半ばにしてハーレーダビッドソンを駆けることになった嬉しさは今も忘れず夢に出てくる(^^)。「何時かはクラウン」なんてCMがその頃流行ったが、ハーレーはトヨタのクラウンと変わらぬ価格だったから若者には無縁のものだったし、ハーレーのアメリカンスタイルは熟年層をイメージして居り、若者にはハーレーよりホンダのドリーム250CC辺りが似合って居た。ハーレーライダーになるまでは私は日曜日朝になると決まって犬の散歩を兼ねて2号線東垂水の陸橋から下を眺め沢山のツーリング部隊が整然と西へ疾駆して行くのを見るのが楽しみだった。多くの国産車の中に混じってトライアンフやドカティー更にはBMWが彩りを添えて居り雑誌でしか見ないバイクの実物を見ることができたのはとても懐かしい想い出だ。
処が愕いたことに先日の日経誌に拠れば最近の青少年はバイク離れし、30数年前には我が国バイクの台数が328万台あったのに昨年の出荷台数は僅か44万台にまで減少したとか(;;)最近では車体も軽量化しヤマハSR400(総重量173kg)などの登場により非力な女性にも転がせるようになって女性ライダーが増えたと言うのに、現在世界で6000万台とされる二輪市場の中で5割近くの生産を我が国のホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキが占め乍ら、此の惨状はどうしたことか、そう謂えば最近書店でバイク雑誌を見掛けなくなったなあ…(;;)、
バイクの減少は深夜大通りを疾駆する暴走族が減っているだろうから強(あなが)ち悪いと謂う訳ではないが、何故か現代の若者にマッチョな連中が少なくなり、キラキラと目を輝かせている若者を余り見掛けない(;;)。さすれば残る若者は覇気に乏しくて自己主張がなく存在感すら稀薄な草食人間とストーカーなどを趣味としている陰湿な連中と後は痴漢ばかりでは情けない。そして彼等は概してバイクなど危険なものに近寄らぬよう後退(ずさ)さりして御身安泰を図っているように思えてならない(;;)。
元来若者は無産者だから大人に成長する過程で、権威に刃向かって反体制的な生き物になるのが自然ではないだろうか。熟々(つらつら)考えるに借金が多すぎて国家が存亡の危機に瀕しているのに、己が保身のみを考えて居る政治家や官僚達が跋扈する現世は、50数年前の安保当時より数段タチが悪く、当然に此等の不自然な平和を押し潰そうとする若者が真っ先に奔出し、キャンパスをバイクなどが駆け抜けて世の不条理を告発し弾劾しようとする筈なのだが、「笛吹けど踊らず」何処の誰もが事勿れ主義に徹した上、無気力になり去勢された如く恬澹(てんたん)としている様は如何様にも訝(いぶか)しく情けない。1960年安保闘争で警官達に踏み殺された東大学生の樺美智子さんが泉下で泣いて居るぞ!
バイクを疾駆させたことのない方には分からないと思うが、足の裏に感じるスピード感は車では全く得られないものであり、車体の安定を保ちながら向かい来る風との対峙は体力を極度に消耗するが、アクセルを噴かせ風を切り大地を疾駆しているさまは将に滾(たぎ)らせた青春そのものであり生きていることを実感し、青春の鬱屈を跳ね返せるこれぞ若者の特権であり、煩悩とエネルギー発散の最適な手段なのだ。
処が、今の多くの若者が如何に無気力になったと謂っても、人間の煩悩と謂うものはそうそう簡単になくなるものではなく、発散の吐き出し口を見失った彼等若者の向けられた先が毎日のように報道される陰湿でいじましく不埒な痴漢行為になるのではなかろうか。
「青年よ、バイクを駆けて青春の鬱屈を一掃せよ!」
先週の新聞記事だが、岐阜県関市の市立小学校の卒業文集で児童に「透明人間になったら何をしたいか」とか「もし1億円が当たったらどうするか」などの質問に答えさせて、前者の質問を選んだ児童7人が「人を殺す」や「強盗する」などと不適切な内容の回答を寄せ、担任のアホ教諭が回答のチェックもせずそのまま製本し配布したことが分かった:-)。父兄から抗議を受けて学校側は文集を回収しこの部分を差し替えて再配布することにしたそうだが、作文を書かせることは良いことでもテーマを考えろよな。普段先生が自ら妄想していることを深くも考えずに出題したと思われるが、先生のおつむの程度はこんなものかと唖然とした:-)。前の質問はきっと先生がエッチなことを考えて居たに違いないから、低俗で劣悪な思想は児童7人と余り変わらないよな(;;)。
文集のテーマはどうして「大臣になったら」とか「社長になったら」なんて高邁な発想に至らなかったんだろう?「夢」は大きいほど素晴らしいと思うけどなあ…。
然し、現世の児童達は全員「大臣」にも「社長」にもなりたくないのではなかろうか:-)。
先週の常用漢字表外読みの答え
彼女は言い寄って彼の心を(掌)にした。(たなごころ)でした
今週の常用漢字表外読みの問題
彼女は(繊い)手で私を招いた。