永く皆の目を楽しませてくれた紫陽花も終わり、池では先月誕生したメダカ達が成魚の10分の1位のから、更に痛くない注射針でも斯くも細くないと思われる程小さい奴まで梅花藻の隙間を嬉々として泳ぎ戯れている(^^)。先週、愚娘が何処かから小さく可愛らしいオタマジャクシを30匹ほど掬ってきてメダカの赤ちゃんの遊び友達にしてくれた。大きくなってみないとイボ蛙か青蛙か分からぬそうだが、又一つ楽しみが増えたぞ。
三つの写真は良く見れば何れも何処かにトンボが写っている。上のは池の中央上部で舞って居り、中のは濾過器の板の手前に右向きで、下のは矢張り板の手前で此方を向いて飛んでいるが尻尾が虎斑だからお分かりだろうか。先週の木曜日のこと、懐かしい「むかしトンボ」の雌が一匹飛んで来て池を巡って10分ほど寛いで居たが、軈(やが)て何処かへ帰って行った。飛び乍ら数十回もチョンチョンと尻尾の先を池の水に浸けて居たから或いは卵を産んでいたのかも知れぬ(^^)。此の藻の厚さでは魚たちに喰われることは先ずないから来年ヤゴが孵るかも…、来夏はヤゴの抜け殻が楽しみだな(^^)。然しよくまあ、住宅街のど真ん中にある此のチッポケな池を訪(おとな)うなんてトンボにはきっと遠くからでも溜まり水の匂いが嗅げるんだろうな。
幼い頃トンボは私の宝物だった。家のすぐ近くに叢があり葦が少しだけ群生していて中に自然の小さい水溜まりがあり、学校から帰って跣足になりそっと近づくと決まって水辺に銀ヤンマのカップルが逢瀬を楽しんでおり、素手で捕まえることもできたのだ。貴重な雌が手に入ると羽の根元を細い凧糸で×字に括り竹の先に1m程伸ばして、その辺りの田圃(昔は沢山あった)で飛ばすと田圃の上空を舞って蚊を食べて居た銀ヤンマの雄が本能に駈られて凧糸に繋がれた雌にしがみついてくる(雌の頸に雄の尻尾の先を挟んで連れて行こうとする)から労することなく面白いように取れ、夜蚊帳の中に入れて母親に怒られたものだ。銀ヤンマの雌は羽根に褐色の色が付いていて昼間単体で飛んでいるのを見ることがなかったから余程個体数が少なかったのだろう。この歳になってもトンボを見ると胸がときめき幼い頃の郷愁に搔き立てられて血が騒ぐのは雀百までなんだろうな。
突然先週毎日新聞大阪支社から電話があって「みんなの広場」への投稿が採用されたとのこと…(^^)、2週間もしたら全国紙に掲載されるとか。思えば7年前、当時5年生だった孫の漢検受験に触発されて初めて挑戦し、69歳で準二級に合格した際「老いて学べば、死して朽ちず」の見出しで投稿し掲載(2005.11.13ブログ参照)されて以来のことだが、一日僅か4名か5名に過ぎない全国版掲載は晴れがましい限りだ(^^)。投稿の内容は先月漢字検定の当日更新したブログの一節に記載した81歳の女性が準一級の検定を受けられた件(くだり)を400字(規定になっている)にダイジェストしたものであった。「みんなの広場」は二重投稿を禁じて居るが、うちのは自前のブログだからいいんだろうな、投稿掲載予定を告げる大阪支社の担当者は電話口で執拗に私の受験回数と女性の年齢に拘り、私が「5年生まれと言われたので82歳ですか?と聞いて否定された」とまで言ったら漸く納得されたが、恐らく当の女性が記事を読んで年齢が違っているとイチャモンが付くことを懸念してのものだったろう、然し女性は誰も若く見られることを喜ぶ筈だから若し誕生日が過ぎ82歳になって居ても81歳と書かれた方が嬉しいのと違うのかな?次回10月の検定日には是非新聞を持参して彼女にお渡ししたいものだと思ったが、お互いが老齢だし健康不安だってない訳ではないから、次回彼女に会える確率は決して高くなく、どうにかして「みんなの広場」のことを報せてあげたくて京都の漢字検定協会に電話したら私の告げた女性の席と滅多にない高年齢から目当ての女性は容易に特定できたのだが、先様への連絡に付いては「個人情報」だ「守秘義務」だと宣って一向に埒があかず、結局近く毎日新聞に掲載されることだけ漢検から先方に伝えて頂けることになったのだが、次回10月の漢字検定に私が投稿を掲載された新聞を持参して相手の女性を待つ、と伝えて貰うことに決着した。漢検もまるでお役所のようで頭が硬くて融通が利かないな。悪いことをしている訳ではないから、受験者に対してもう少し融通を利かし今回のエピソードを漢検の宣伝にでも利用すれば受験者獲得に資するのでは…などと考える頭の柔らかい奴は居ないのか!文科省の役人でも天下りして居るのかな?などと考えて居たら、次の日再び漢検から電話があり例の女性に電話が通じ、彼女は私のことも良くご記憶だったそうだが、この方は年に一回6月にしか受験されないらしく、その旨の連絡であった(;;)。来年6月なんてそんな先まで私は元気で居られるやろか?彼女は住まいを旭が丘と言って居られたから、うちから徒歩で10分位の処に住んで居られる筈なんだが、ほんまに融通の利かぬ漢検にも困ったもんやな!
先日新聞の片隅に三宮のジュンク堂で法律書のカバーを取り替えてレジで支払いし1800円弱を騙(だま)し取った裁判所の職員が警備員に捕まったと書かれていた。「?」と一瞬戸惑ったが、考えて見ると最近の書籍は本自体ではなくカバーに価格のバーコ-ドが印刷されて居ることに気付いた。職員は高価な法律書のカバーに廉価な法律書(法律書は文庫本と違って分厚いのが高価だとは限らない)のカバーを差し替えてレジのバーコードリーダーを潜り抜けたものだが、キャッシャーは本の題名とカバーの題名など確認するゆとりなどまるで持たないし、まして難解な法律書とあれば尚更だろう(;;)。さすれば何故発覚したのだろうか?恐らく本棚周辺でカバーの交換作業をしている不審な様子が防犯カメラの映像で確認され、無線でレジ近くの警備員に連絡がありレジ終了を待っての呼び止めで発覚したに違いない。万引きさえなければ本屋は存分に儲かる商売だから、昨今書籍店が万引き対策に全力を挙げて取り組んでいることに気付かなかった此の裁判所職員が愚かだった、僅か1800円余りを惜しんだ結果が警察の方は職業柄起訴猶予になるだろうが、役所への通報で減俸10分の1三ヶ月とか懲戒されることになったろうから、将来の昇進停止や肩叩きなどを併せ割の合わぬ努力だったな(;;)。それにしてもカバーの差し替えとは流石知恵の廻る裁判所の職員だ、若しかして判例で同じ手口の事件があり真似たのかも知れないな。書籍店も最近は万引きに加えて客の電子書籍への移行更にはアマゾンなど通販業者の攻勢が物凄く売上不振に悩んでいるところだから、この事件以後更に死角を減らすための防犯カメラの増設から警備員の増員まで気を配らねばならぬのは大変だろう(;;)。最近では本のスリットが挟まれていることで出店時に防犯ベルが鳴り響く方法も採用されているようだが、秋葉原の電気店なら兎も角未熟なアルバイト店員の多い本屋では客とのトラブルが増すばかりだろう(;;)。セコイ私など本屋で中身を斜め読みして気に入った本を物色しておいてアマゾンに発注することに決めているから重い本を持ち帰ることもなくラクチンだ(^^)。上手く行ったら中古本が検索できて1円で買えるもんな、その内書籍店は大規模店だけに淘汰されてしまうのではなかろうか(;;)。
滋賀県の児童虐め事件が遂に一面記事となり、九州の豪雨河川決壊を抑え込んだ(;;)。被害届不受理で味噌を付けた滋賀県警は捜査員25人体制から40人体制に増員し汚名挽回を図っているが、校長を初め教育委員会連中の責任を回避しようとする歯切れの悪さと見苦しさには全く腹立たしい。一言「虐められている児童を見て見ぬ振りして居た自分達が悪う御座いました。どうか懲戒免職にして下さい」と言えんのかいな!
先週の常用漢字表外読みの答え
事ここに到って道は(谷まった) (きわまった)でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
心張り棒を(支う)