月日の経つのは何故か早くて今年も年の瀬を迎え、東日本大震災から1年9か月も経ったのには愕くなあ、寒くなると夜空に輝く星が美しい。何時だったか福島の方が述懐されていたが、あの大震災の夜には三陸の夜空には零れ落ちそうな星が燦めいて、満天の星とはこのことかと思う程、それはそれは美しかったそうだ。多くの方々が眠れないので夜中に空を眺められ星が余りに美しいのに気付かれたのだが、どうしてそんなに星が美しかったのか考えて見た。その訳は震災と津波のせいで東北地方全ての電気が消えていたためだったのではなかろうか。さすれば今から100年以上も昔は夜の電気も殆どなく大気中の二酸化炭素も少なかったろうから星はもっともっと美しかっただろうな。星は我々人間の生活の希望であり潤いであり救いであったに違いない。聞いた話では今でも沖縄の周辺に鏤められた孤島で夜を過ごすと雲さえなければ満天の星に浸れるそうだよ^^。
処が米宇宙ベンチャー・スペースX社のCEOのイーロン・マスク氏は先月27日、地球から火星に8万人を移住させる将来構想を明らかにしたそうだ。今世紀前半の実現を目指しているとか…、 火星への飛行費用は1人50万ドル(約4000万円)要るそうだが、到着できたとしても空気も食べるものもあるとは思えないし、向こうでどうして生活するのだろうか?人気取りの詐話師だろうと思うが、世の中には変な奴も居るもんだな、星は星として遠くから眺め愛でてやれないものか-)。
先週の「ど根性菊」の写真は好評だった^^。普通秋咲きの寒菊は11月の終わり頃か12月の初旬に決まって蕾を付けるそうだが、その律儀な性格を地温の低下を察知することに拠るものだと思い込んでいた私は、地球温暖化の昨今どうして開花が遅れないのか不思議で仕方がなかったが、岡山県笠岡の北木島辺りでは10月になると「夕暮れ時、菊の花畑に一斉に電灯が灯され軈(やが)て消灯し、毎日消灯時間を少し宛早める」と書いてあるのを本で読んだ。そうすれば菊達は電気が灯ったのを日照時間と勘違いして冬が未だ未だ先なんだなと安心し開花をサボるそうだ。誰もが開花を待っている筈だし花も咲きたがっているのに、どうしてそんな無駄なことをするのかと思ったらその理由は、他の土地で花がなくなる冬に咲いて欲しいからなんだって…、市場での花の数が少なくなれば値が高くなる、そうだったのか、菊の開花は温度ではなく日照時間だったのだ。なるほどな^^。そう言えば朝顔の苗に夕方早めにダンボールを被せるとか読んだ記憶があるよ。
毎夜日経夕刊の囲碁欄を見るのが倣わしだが、プロの対局譜は我々アマチュアには難解でなため、局面はちらっと見るだけで何時も観戦記だけ読んでいる。囲碁欄は将棋欄と並んで何時も12面辺りの最下段にあるが、隣の将棋欄の解説も序でに読む、将棋は全く分からず門外漢だが勝負の世界とあって観戦記者の筆次第で結構面白い。先週は女流王座戦で弱冠17歳の加藤桃子王座と挑戦者の本田小百合三段異色の対局だった。此の組み合わせはとても面白く加藤桃子王座は未だ奨励会1級だが、昨年16歳で王座になりたての防衛戦であり、挑戦者の本田小百合三段は14歳で棋士になり、今回常勝将軍里見香奈女流四冠を下して21年目にして悲願のタイトル初挑戦を果たしたのだ^^。結果は武運拙く桃子王座に三連敗し挑戦者のタイトル奪取は叶わなかったが、将棋は体力勝負だからできれば先のない35歳の本田三段に勝たしてやりたかったな。
此の対局の観戦記の担当は、第一期竜王で通算600勝の棋士島朗九段だったが、この方の筆致が又素晴らしく、過去観戦記を書かれた文壇の多くの有名作家(菊池寛、佐々木茂索、里見弴、永井竜男、大岡昇平などなど)に決して劣るものではなかった。「相手の作戦は決して得ではない筈だが…そうだ、勝負は理屈じゃないんだ、私を負かしに来て居るんだと桃子は思った。」…など対局者の心理描写が絶妙であり、「きょうの着手の応酬は地味に見えても衝動の抑制が随所に利いて居る。真のトップをきめるに相応しく、煩雑さを厭わず結論を急いでいない。其れは素晴らしくすてきなラリーだった」島九段と女流棋士の棋力の差は香車一枚以上あるから対局者の胸の内は手に取るように分かるのだろうと思ったが、将棋指しであり乍らプロの観戦記者顔負けの筆力とその静謐な叙情詩のような観戦記には夢とリズムがあり詩歌を詠んでいるように楽しい^^、他の棋士が書かれた観戦記が全て評論のような堅苦しい手駒の手段に尽きたものに終始して読み辛いのに比べ、その余りの落差に唯々舌を巻き驚いた。この人小説でも書けるのではないかとネットを調べたら将棋の本ばかりでなく河出書房から文庫本まで出して居られた^^。
囲碁の方は川端康成が本因坊秀哉引退碁の観戦記を書かれた位で、文壇の先生の観戦記も殆どなく、棋士にも島九段のような筆達者な棋士が居ないので詰まらないな。
尼崎の連続殺人事件の加害者と見なされ拘置中だった角田被告が獄中で横になった儘Tシャツの袖を首に巻いて自殺したが、引っ掛けるべきものもなしに本能に逆らって息を詰め縊れ死ぬのは容易な業ではなくとても驚いた(゚ロ゚)。こんなことで簡単に死ねるとなれば自殺願望の多い我が国だから同調者が続出するのではあるまいか:-)、警察も其処までばらすことはなかったと思うが、そう言わないと管理の不届きを糾弾されることを恐れたのだろうな:-)。
今月11日兵庫県西宮市立の8保育所で、職員がその日休んだ子供の給食を食べて居たことが市の調査で分かったそうだ。誰かが密告したに違いないが、恐らくお零れに預からなかった同僚からだろうな。捨てるのは勿体ないと謂うのが理由だが、市は「公費で買ったものなので廃棄すべきだった」とし、食べた職員を処分するかどうかを検討しているそうな…(;;)、何だ!廃棄して捨てるゴミを増やして平然としている西宮市の態度には魂消るな。如何に廃棄ゴミを少なくするか腐心する役所の人間の言葉とは到底思えない、常識が疑われるぞ!こう謂うのを「建前論」と言う。コンビニでも最近は賞味期限切れ直前の食品を値引きして販売しているではないか、処分されるとすれば食べた職員が特定の者であって公平を欠いた点であり、保母さんなども含めて全員が抽選にでもされていたら良かったと思うし、市は廃棄せずに処理できたことを大いに賞賛すべきだった。廃棄されるべき食品など絶対にあってはならないと思う。我々は飯粒一つ零しても拾って食べないと目が潰れると親に叱られた。役人と言う連中は規則々々と根性悪だな:-)。こんな連中に限って役得だとほざいて自宅の固定資産税など滞納しているに違いないと思う:-)。「休まず、遅れず、働かず」は役人の定義であり有姿だが、もう一つ「非常識」も加えないとならないな:-)。
先週も点滴に行ったが、終って抜針時に針跡を消毒した際、看護婦さんから「お酒弱い?」と聞かれた、その通りなので「うん」と言ったら、「弱い人は消毒の跡が赤くなるんよ」と言われて驚いた(゚ロ゚)。長く生きているがそんなこと言われたのは生まれて初めてだ。お酒は好きだが少ししか飲めないので知人と飲みに行くことがない。沢山飲めてカラオケなんか唄える人が羨ましい、私は直ぐに心臓がどきどきして眠くなってしまうからだ(;;)。皮肉なことに、うちの妻はお酒を全く飲まないが、昔、血管のカテーテル手術をしたとき先生から「貴女はお酒が強いでしょう」と言われたのでとても妬ましく思ったものだ。持って生まれた体質だろうが、お酒を飲みたい者が飲めないで、お酒を飲まない者が飲めるなんて世の中不公平だな:-)。
先週の常用漢字の表外読みの答
世界に(普く)知られて居る。(あまねく)でした
今週の常用漢字の表外読みの問題
それは人倫に(戻る)行為だ
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