街が奏でるジングルベルも今年の不景気で何故かもの悲しく聞こえる。昔、鍋底景気の折「クリスマス」を「クルシミマス」と謂ったことがあったが、年の瀬の商店街は最早「クルシミマス」を通り越して断末魔の様相を呈してきた(;;)。
騒々しい選挙も終わったが、3年前に自民党政権の置いていった不始末が余りにも大きすぎて処理できなかった民主党の瓦解で再び自民党が政権を握ることになったのは皮肉だったな。誰も自民党に勝たそうなどとは思って居なかったけど民主党だけはイヤだと謂う思いが、究極自民党の勝利に繋がったのだが、全ては小選挙区の齎(もた)らした弊害だろう。意外な選挙結果に国民も驚いたが、自民党が一番驚いたに違いない。此の儘では対抗馬の居ない自民党の独裁政治は民主党時代よりずっと酷くなるから一番喜んだのは国益より省益優先を叫ぶ高級官僚達だろうな。5年以下の退職について退職所得の税金2分の1課税廃止の法案が通った直後でまだしもだったな^^。
「供託金600万円と街宣車1台150万円に加えてポスター代アルバイトの給与と選挙の立候補をするには優に千万円を超す資金が必要だから並の人にはできない」と新党改革代表の舛添要一は街頭で叫んでいたが、どうなんだろう、私は並の人に立候補して欲しくない。一人前に票が取れれば供託金は帰ってくるし、我が国の政治を司る国会議員になるのだから千万円程度の金が用意できるのではなくては其の器でないし、でなければ有象無象の手合いが続出するから厭だ。立候補者に対して國や地方自治体が投ずる莫大な費用(前回は800億円)のことを舛添さんは知って居るのかな、2000人立候補しても一人頭4000万円を要する勘定だから選挙に投ぜられる税金は莫大だ!投票所で人数合わせのようにぽつねんと座っている人達もボランティアなんかでなく、ちゃんとした日当を取って居るのだぞ。
話は変わるが昔尾崎行雄と言う政治家がいて昭和16年東条英機が内閣を組閣すると、彼は議会政治に見切りを付け山の草庵に籠って晴耕雨読の生活に浸り、上京もしなかった。終戦後の選挙で尾崎行雄は一度も選挙活動をせず無論金も持ってなかったが、三重県の人達は彼の人徳を偲び彼が95歳で亡くなるまで彼の引退を認めずに有志で供託金を積み、何の選挙活動することもなく彼を衆議院銀議員として当選させてきた。有為の人となれば陋屋に棲まって居ても誰もが投票するので何時も最高点で当選する慣わしであったが、もうそんな政治家も居なくなって久しいな:-)。
高校生の頃「水色のワルツ」と共に大好きだった二葉あき子の「さよならルンバ」を先日懲りもせずに「you tube」で聞こうとしたら、2年程前フジTV連ドラだったキムタクと林志玲(リン・チーリン)の「月の恋人」で、空港での二人の別れのシーンが歌のバックに現れた。リン・チーリンが日本語でキムタクに話し掛けている口の動きが何故か日本語の発音と僅かに違うことに気付いたが話している言葉が日本語であることは唇の動きから分かった。「さよならルンバ」の歌声のために二人の会話は全く聞き取れず已むなく口許を見ていたせいだが彼女はしっかりと正しく口を開いていた。

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コマーシャルではリン・チーリンをよく見掛けるが、此の写真の蜻蛉型サングラスを掛けた彼女の顔はコマーシャルと雰囲気が違って小さくて可愛く、台湾南部の人ととても思えぬ位色白で良家の子女風であり、勿論眼鏡を外した後も輝くばかりに可愛かったな、さよならを告げられ振られる役ではあったがあのキムタクがすっかり霞んで見えたぞ。特に美人と言う程でもないから優秀なスタイリストが付けばアラフォーだってあんな風に変身するんだと魂消た。彼女が小首を傾げて微笑みながら相手の目を見てゆっくりと話す其の所作はその品の良さに於いて日本の女優とは格違いを思わせ、比較されるべき上質の日本女優が誰一人居ないことを知った:-)。その理由は何故なのか考えて見たら、彼女が上質なのは彼女が正しく教えられた日本語を正しい口の動かし方で相手をしっかりと見詰めながら懸命に話しているからだった。
この頃誰もが相手を見詰めて話さなくなり日本語をいい加減にしか話さず言葉もすっかりダメになった、日本人は誰も彼女に倣って基本に返り、正しい発音で日本語を話すよう努力すべきだ。NHKのアナだってこの頃怪しげな日本語を喋っている:-)。我々は今になって日本語の正しい話し方を台湾人から教わるとは思わなかったな:-)、とても恥ずかしい。リン・チーリンをご存じのない方は一度フジTVの連ドラだった「月の恋人」をどうぞ、DVD化されて居ます。
蜻蛉型サングラスが顔を小さく見せることができることは知らなかった、リン・チーリンは可成り面長だもんな。
空港管制官五-六人のスタッフが羽田空港で数十機の離着陸を誘導するドラマだが緊張感の絶えない事件の連続が視聴者を魅了するフジTV「TOUKYO エアポート」が今夜最終回を迎える。処が昨日の夕刊「ニュースクリック」に此の番組に水を差すハプニングが報道された。高知空港で着陸許可を求めた旅客機の無線に管制官が応答しなかった(;;)。2人態勢のシフトであったが、原因は一人が夕食を買いに外出し、一人は居眠りしていたそうだ(;;)。1日僅か42便の発着で1時間当たり3.5機の作業だから暇を持て余し、つい気が緩んだのかも知れぬが航空機の離着陸に管制官の誘導は不可欠だから彼等の行為は赦されない。勤務時間中に食事を買いに行くなど職場放棄であり、職務の重要性を鑑みて懲戒免職すべきだろう。居眠りの管制官は緊張感を欠いた勤務態度も又厳罰に値するが、便意を催してトイレに行ったと考えれば、買い物に行った管制官の咎が遙かに大きいと言わねばならぬ:-)。羽田の管制官と高知の管制官と給与が倍ほど違うとも思えんがそれでも高知の管制官は羽田に勤務したいだろうな。独りだから寂しくて居眠りしてしまったんだろうな。
「上書き保存」と「名前を付けて保存」此はパソコンの文章や計算式でお馴染みの選択肢だが、此の選択肢が男女の恋愛について顕著だとさるコラムに書かれて居た。一つの恋愛が本意不本意に拘わらず終わり、次なる恋が始まると男は必ず以前の想い出を「名前を付けて保存」するが、女は容赦もなく「上書き保存」するそうだ(;;)。男が未練がましいのは倣い性だが、女の「上書き保存」は力強く男らしい?とでも言えようか実にさっぱりしたものだ。私などこの歳になって大きいのや小さいのや数個も「名前を付けて保存」ファイルを心に抱えて蟠って居る:-)。そして時々旧いファイルの中から15歳の私、18才の私、20歳の私、27歳の私、そして44歳の私などを取り出して感慨に耽り再び記憶のファイルに戻すがついぞ消去しようとしない。男って本当に女々しいな。
先週の常用漢字の表外読みの答
それは人倫に(戻る)行為だ、(もとる)でした
今週の常用漢字の表外読みの問題
1(粉)は10糎米です。