確定申告も後半戦を迎えて愈々勝負処を迎えていますが、先々週と同じように先週も寒い日と暖かい日が断続し体調の維持に四苦八苦でありました。申告の方は漸く峠を越えた如くであり、件数では約80%は仕上がり既に一部が提出済みとなりましたが、残る20%は難解な特定譲渡の損益通算や医者(12月分の診療報酬が2月末でないと判明しないのでそれまで待機となります)の高額申告が残りましたから件数では残り20%でも量的には30%位になるものと思われ、これからの10日間は息が抜けぬ正念場となりそうです。
芦屋のお得意先から陣中見舞に見事な梅の写真が届けられました。是非皆様にもお相伴して頂きたいと思います。梅の薫りが聴こえるようですね。(^^)

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防衛施設庁の建設土木工事を巡る官製談合事件も漸くその終焉を迎えようとしていますが、最近の2年間だけで施設庁が天下り役人の就職先の確保のために費やした不正支出金額は166億円にも達し、これまで過去30年間に亘って悪しき慣習が踏襲されていたことが確認されましたから総額でゼネコン共の不当利得の総額はナント!数千億円に達するとか…。
談合配分額が天下りOBの年収80倍に連動固定利率になっていることは先々週お知らせしましたがその計算によると過去2年間での落札総額は900億円でありましたから、談合で得た収入は落札額の18%にも上がり、通常の工事利益が22%ありますから総額で40%も儲けていたことが分かります。そして天下り役員の得た報酬は10億円を超えることも小学生低学年の簡単な割り算で算出できます。仮に天下り役人を20名とすると一人当たり報酬額が年に2500万円超となりますから凄いですよね。捕まった審議官達は先輩たちの申し送りに従って悪に手を染めざるを得なかったのでしょうが、将来それが我が懐を潤すものとなると本職(本来の仕事は一体何をしているのやら!)そっちのけで力が入ったものでしょう。
ところが事件発覚で自分達の将来の夢は泡沫(うたかた)の如く消え失せ、懲戒免職の上監獄暮らしとなったのでは“何でわしらだけが!”と栄華の暮らしをした先輩達を恨み我が身の不運を嘆きますよね。全ては天下りの風習が齎した弊害ですから、政府は2年を5年に延長しようとしている再就職を全面禁止せねばなりません。禁止となれば審議官も余得がなくなるため談合などの考慮の余地がなくなり公正な入札が出来る道理ですが、それでは儲けが減って困るのがゼネコンであり政治献金を増やしてまで別ルートを探ることになりますから、鼬(いたち)ごっこは永遠に続くものと思われます。
防衛施設庁は取り敢えず世間の目を一時的に誤魔化すため本年一杯天下りの在籍する企業178社(こんなにあったのか!)を入札停止にすると発表しましたが、これを裏返せば“来年からは入札をどうぞ”と言うことではありませんか。どうせなら“天下りを馘にすれば何時でも入札資格が得られますよ”と言えないのでしょうか。天下り元役人は馘になってもノーパンシャブシャブや銀座のタダ酒が飲めなくなっただけで高額な共済年金があるので生活の心配は全くなく、かえって健康的な生活が過せて長生きできると思うのですが、改革改革と声高に謳いながら天下り一つ廃止できない小泉さんもお零れを頂戴してきた口でしょうから已むを得ぬとは謂え不甲斐ないですね。(;;)
最近の報道の中でこの頃は耐震偽装、偽証罪、虚偽記載から偽装メールまでお出ましであり”偽“の字ばかりが溢れていると書かれていましたがホンにその通りであり、“人が為す”ことが偽だなんて人間の悪の本性を言い表しているようで厭な字ですね。決して信じたくありませんが、人間性善説なんてのは嘘だったのかも知れません。(;;)
昨年を象徴する言葉は“愛”だと発表されましたが、これはあくまで建前でありダントツトップに選ばれたのは“偽”ではなかったかと思いますが“偽”では余りにもイメージが悪いので急遽“愛”に変更されたのではないかと思っています。(;;)
最近ベネッセ教育開発センターが東京都の公立中学生数千人を対象に実施した国語のテストで1学年前に覚えた漢字を対象に出題した処、2年生で覚える“弔う”と漸くの“漸”に推薦の“薦”の字が誰にも書けず正答率がゼロだったそうです。推薦の“薦”は少し難しい字ですが後の二つは小学生でも書ける易しい字の筈であり到底信じられません。ゼロには魂消ましたがもっと魂消たのは全体の正答率がわずか27%であったことと、”国語がとても得意だ“と答えた生徒でも正答率は50%に満たなかったことです。殆どのテストが60点を最低合格ラインとしていますから、これでは全員が不合格ではありませんか。どうしてこんな風に子供達の学力が低下したのか考えてみると、最近の子供たちにはゆとり教育のせいばかりではなく、促成栽培目的の塾通いやゲームやTVに忙しくて読書の風習が廃れたことが大きな要因だと考えます。回答者を成績順に三層に分けて意識調査をしたら“親から本を読むように勧められている”と答えた生徒が上位層に多く、“親が家でよく本を読んでいる”との回答も上位層から多く出たそうであり、教育環境に恵まれているのは明らかに親が読書の模範となっている家庭であることが窺えます。そうそう私が言いたかったことは、中学生の彼らに“偽計罪”や”耐震偽装“などの“偽”の字を書かせたらかなりの正答率が得られたのではなかろうかと言うことでありましたが、考えてみれば読書もせぬ中学生が新聞を読む筈もありませんから、“偽”とどんなに大きな字で新聞の表紙を飾ろうと見ないものは所詮無理だったでしょうね。(;;)
親の背を見て子は育つと昔から謂いますが、最近の親達は自分のことは棚に上げて子供に勉強せよと叱りながら自分達はTVのバカ番組などを観て“ガハハハ…”と笑いながらスナック菓子など食べている光景しか我々には想像できませんから子の模範となれる道理がありません。酷い母親など“勉強をしないとお父ちゃんのようになるよ”など、天に唾するようなことしか言えないのではお父ちゃんの子供でもある子が読書しようとする気になどなれぬことは自明でありましょう。
今の子供達の親達は団塊の世代の次の新世代となりますが、団塊の親達は企業戦士として子供たちの教育にまで手が廻らず、放任された挙句がこのような愚かな親達を作り上げ更には読書もせぬ子供たちが横行するようになったのではないでしょうか。
国語が如何に大切であるかについては藤原正彦氏(お茶の水大学教授で世界的な数学者)は学問の原点は数学だと仰らずに国語だと言って居られます。数学を解くにも理科を解くにも先ず国語の力が必要だと力説されています。そして国語の力を付けるには一にも二にも読書だと断言して居られるのです。読書からは答えを求めるのではなくて、読解力が高められ考える力が養われます。今の子供達は答えのみを求めてその過程を放棄していますから食事で謂えば噛めば噛むほど味の出る一番美味しいところを捨てて軟らかくなったところだけを食べている如くではないでしょうか。自分で考えることもせずに四段活用すら覚えられずして何が英文法ですか、英語を理解するためにも絶対に必要なものが日本語の読解力であることを知って下さい。
最近ある機会に灘中学の国語の04年度入試問題に遭遇しました。大正の中期に生まれ高等小学校を卒業後、当時としては考えも付かぬことであったでしょうが今の日本興業銀行に定年まで勤め女傑であった詩人”石垣りん“の詩集よりの出題でありましたが、内容は昭和初期の下町家族の生活が題材とされた”詩“であり母親に体(からだ)付きが似てきたことを夕まずめ己の影で知り、アルマイトの容器を持って豆腐を買いに行っていた亡き母親に妹と共に思いを馳せる幻想的な”詩”はその時代背景と共に、現代の子供達にはとても難解であり優れた読解力と豊かな感性の持ち主でなければ到底解答できないと思われるものでありましたが、5択やマークシートなど採点方法の容易な試験が罷り通る昨今解答者の読解力や感性を探るためにこのような問題に手間隙(ひま)掛ける学校があることをとても嬉しく思いました。流石は天下の灘中ですね。(^^)
私など幼い頃から芥川龍之介の”蜜柑“を読んでは奉公に出される少女がトンネルを出た列車の窓から田圃で待ち受ける弟達に蜜柑を投げるシーンに至る経緯が未だに不可解で60年間模索しつつ答えを得るに至っていませんが、大切なことは答えではなく考えることでしょうから私は答えが得られなくても良いと思っています。然し彼女はどうしてあの蜜柑を手にすることが出来たのでしょうか、ご存知の方は是非教えてください。数年前龍之介研究会にメールで質問しましたが、答えは返ってきませんでした。(;;)ひょっとしたら車中の傍観者であった筆者の龍之介には蜜柑の入手先などどうでも良いことだったのかも知れませんね。(^^)
またまた巨額脱税事件が発覚しましたね。相続財産82億円の内50億円をスイスの銀行に隠していたとか、斜陽産業の最たるタクシー会社大阪のトモエタクシーの創業者西井理一の財産だそうですから驚きますよね。事件は2002年に創業者が死亡する直前に相続税に配慮して長男良夫が財産隠しを謀ったものですが、元々国内にあったものは何処へ移そうと日本の国税局は金融資産に対しては世界一優秀な情報源(日本の銀行は財務省命令で国税局の奴隷です)を有していますから到底逃げることは出来ません。況して預金をスイスに移したのが相続の直前ですからバレない方が不思議ですよね。
おまけに日本の税務署では大口資産家については資産税所得税共に特別調査部門を設けて、長期に亘って一般の納税者とは別個に監理していますから、資金が移動すれば直ちに金融機関より税務署に通知が行くようになっています。そして過年度所得の脱税などが発覚して時効所得など出ることがあっても税務署では“何れ相続税で払って貰えるからいいんじゃないの?”などと笑っています。昔お得意先だった資産家のFさんは生前幾度も受けた税務調査から”わしの財産がどんだけあるかはわしより税務署の方がよう知っとるわい“とよく言っていられたことが印象深く心に残っております。そんな大口資産家の海外送金を税務署が見逃す訳もなくこの長男も世間知らずのアホボン(と謂っても61歳)でしたね。
ちゃんと申告すれば受けられた配偶者控除50%なども不正所得では受けられず、重加算税と延滞税に相続税法違反の裁判所の罰金をトータルすると40億円を超すと思われますから、このアホボン悪知恵を働かした結果が正しく申告していれば控除が受けられた配偶者控除20億円を加えて60億円ほど余分にお国に奉公したことになります因果応報と云った処でしょうか。皆様も金融資産の脱税は我が国では絶対に報われないものであることを知ってください。それが嫌なら全財産を持ってタックスヘイブンのケイマン諸島にでも移住されたら如何ですか。法人税や所得税は無税でも相続税だけ日本の2倍取られたりして…(;;)
日大苫小牧の暴力事件隠し得(どく)で返さずに済んだ夏の優勝旗には甲子園にまで行きながら試合の直前に無情にも四国に追い帰された明徳義塾の怨念が籠っていましたよね。今回の日大苫小牧高校卒業式終了後の二次会の居酒屋で3年生の野球部員達が繰り広げた飲酒喫煙騒ぎの発覚は騒ぎを見兼ねた来客の通報だと謂うことですが、私には昨年の事件に負い目を感じていた心ある人々が彼等の掌を反したような様変わりへの義憤から起こされた行動であったと考えています。高野連も昨年夏の結論には賛否両論であったでしょうし、世論も大きく揺れましたから、高野連も名誉挽回で今度こそ全会一致で同校に引導が渡されたものと思います。学校も高野連に変に楯突くと夏の大会まで出場停止の藪蛇となりますから、ここは大人しく高野連の言い成りに辞退届の提出となったものでしょう。全ては昨夏の事件が惹き起こしたものでありました。明徳義塾も怨念が僅かでも晴れたでしょうが、本当は自校が選ばれて決勝戦で日苫を遣っ付けたかったでしょうね。
少し早目でしたが卒業式が終わったら3年生でなくなるのでは?と不思議に思いましたがどうなんでしょうね。私達の時代では卒業式は3月25日頃で卒業証書を貰って学校とさようならしていたと思いましたが、今は“蛍の光”や“仰げば尊し”を歌ってもまだ次の日も学校へ行っているのでしょうか、それとも今では12月の早くから推薦の大学受験などあるし、ゆとり教育の影響で3月は勉強はお休みで先生は3年間に1回の安息月なのでしょうね。(^^)
日本女子プロ開幕戦ダイキンオーキッドは若手プロの台頭に発奮したプロ12年目34歳のベテラン西塚選手が初優勝し、さくらちゃんは無念にも1打及ばず2位タイに終わりましたが、ハワイから帰国して風邪を引いた中をキャディーのお父さんと喧嘩をしながらも7アンダーは見事なスコアで立派でしたね。(^^)