永かった確定申告も漸く終局を迎えようとしております。税務署提出は殆ど終わりましたが、後は残った書類の整理と納税者にお渡しする申告書の控えと事務所保存の控えの分別や返却書類の整理などに尚数日を要します。一昔前なら決算書の写しで通っていたものが、バブルこの方金融機関が税務署印のある申告書でないと融資に応じてくれないし、一度借りると完済まで毎年提出を求められますが、その儘返して貰えなかったり(返したと言い張られます(;;))お得意先が紛失されたりするために予備として事務所でも1部控えを保管し万一に備える習慣が続いています。(;;)
今日は再び芦屋のお得意先から送られてきた沈丁花とヒヤシンスをお届けしましょう。(^^)
ヒヤシンスと謂うと硝子のコップ咲きしか思い出せませんが露地で咲く花も風情があって可愛いですね。沈丁花の馨りが春を実感させていることでしょう。反面数少ない冬の花としての役割を終えようとしている山茶花の残り花が寂しげですね。(;;)

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とうとう日銀の福井総裁は政府の反対を押し切って遂に量的緩和の解除に踏み切りました。総裁もこれまで自信がないため景気は回復基調の踊り場にあるなどと回りくどいことばかり言い続けてきた手前そろそろ解除せねば格好が付かなくなったものでしょうが、それにしても“量的緩和の解除”などと変に難しい言葉を使うから一般庶民は“一体何が解除や、何かが緩やかになってわし等が潤うことでもあるんやろか”と思いますよね。量的緩和の解除などとはマイナスのマイナスをオブラートで包んだまやかし表現であり、分かりやすく言えば“日銀は30兆円余も銀行に無利子で貸していたお金を少し宛引き上げ元の6兆円にまで出し渋りますよ、銀行への貸出金利も取り敢えずはゼロでもそのうち段々上げますよ”と謂うことですから、一般庶民にとって預金金利を上げるのは銀行の裁量であって、全く関係がなく少しも嬉しくありません。それどころか昨年秋より早くも住宅ローンの金利値上げが続いておりマンション業者の宣伝にまで利用されようとしています。(;;)
そもそも量的緩和は前任者のアホな速水優総裁が2000年8月に政府の反対を押し切ってゼロ金利を採用したお陰でその後景気は逆効果に暗転して失速し、深刻なデフレスパイラルが訪れたことに狼狽した日銀が導入したのが量的緩和でありましたが、それにも関わらず更なるデフレの進行に自らの犯した罪の深さに日銀が日夜慄(おのの)いていたことは誰もが知る事実です。経済が複雑化した昨今、田沼元禄時代じゃあるまいし、お金の量を増やしたからデフレが治まるほど経済界が単純なものであれば誰も苦労はありません。日銀が他の省庁に倍する高給を貪るだけが仕事となり日銀たる役目を果たさなくなって早や5年半、最近では公定歩合とか公開市場操作(open Market operation)の言葉を聴かなくなって久しく、最早死語になった如くでありますから、福井総裁も給与泥棒のような日銀の姿から中央銀行たる存在感を取り戻すことに必死の思いであったことでありましょう。
政府にしても取り敢えず反対しておけば量的緩和の解除が誰もが恐れるデフレに逆行したとき、“それ見ろ、わし等はまだ早いと言うたやんか!”と大衆の共感が得られますからその辺を読み込んでの反対でしょうから悪賢いですよね。そんなことより、これまで日銀の施策により庶民の蒙った被害は17年間に300兆円に上るそうですが、日銀は中央銀行としての使命により本来日本企業の健全な成長を図るべく企業と銀行と間に立ちはだかり公開市場操作(金利政策)により資金の需給を掌(つかさど)る役割を果たすべきが、量的緩和の実施により、自らの役割を放棄した結果無尽蔵に使えるお金で銀行は自らが創作したバブルの不良債権を償却し尽し、公的資金なる政府の税金投入を殆ど返済した上、更に2兆9千億円もの巨額な利益を17年振りに更新しようとしていますから、今回の解除で貸出金利が約1%上昇されるものと思われ彼等の営業利益は4兆9千億円(23%増)に膨らみ、みずほ銀行前三頭取の推定退職金50億円など芥子(けし)粒の如くであり、誰の脳裏からも忘れ去られることでしょう。(;;)
日銀の今回の量的緩和の解除について政府は一般国民の預金金利のアップを条件に承認すべきであったのです。解除してもここ当分はゼロ金利を維持すると日銀が言っていますが、出すお金は引き締められますからこれまで無尽蔵に使えていたお金が遣えなくなった銀行は必ず貸出金利を上げてくるのに相違ありません。現在国民の有する預金残高は1400兆円と謂われていますから0.1%アップなら1.4兆円に過ぎません彼らが今後手にするであろう4兆9千億円に対し僅か30%弱に過ぎないではありませんか。本当なら0.3%位アップして頂きたいですよね。
然し今回の量的緩和の解除については我々神戸近辺の住民にとっては、景気など回復するどころか中小零細企業は相変わらず急な坂道を転がり落ちるが如くの不景気に悩まされ前年対比の売上高がプラスになるところは半数に遠く及びませんから到底承服できるものではありません。日銀の福井さんは全国ペースでのマクロな数字しか頭に入らず、新潟地震や大雪災害地方の人々や未だ阪神淡路大震災の後遺症に悩まされている神戸港の事業者がどんなに苦しんでいるのか、神戸港の不振のせいで港で支えられている神戸の街が如何に沈滞化しているなんてことをちっともご存じないのでしょうね。いや!知っていても知らぬ振りしているのか!
姉歯さんも例の事件ですっかり名前が有名になりました。この辺では殆ど聞かぬ姓ですが、同姓の方はさぞかし肩身の狭い思いをされていることでしょう。何故彼だけが?と不審に思っていましたが矢張り姉歯事件は氷山の一角であり、福岡に熊本に飛び火し更には札幌まで偽装が疑われるマンションが続出しています。
姉歯物件の一つである東京都のグランドステージ住吉から已む無く転居され今回偽装が疑われ2級建築士がマンションの構造計算書を作成していたとされている札幌市内のエナコート大通22に住まれた男性など“どうしてオレはこうも運が悪いんや”と嘆いていられますがその内第二第三の運の悪い方々が続出するのではないでしょうか。今となっては帰らぬ繰言でありますが、阪神淡路大震災で全壊したマンションにも実は耐震度50%以下なんてのがわんさとあったことでしょう。(;;)
それにしても木造家屋しか建築できない2級建築士(一般的に大工さんとか呼んでいますよね)が設計したマンションの構造計算書がフリーパスだなんて役所は何も見ずに判子だけ突いているのでしょう。欠陥マンションの建替費用は建築業者だけでなく当然に役所も負担すべきです。何故ならメクラ判を突いた役所は完全な共犯者だと考えます。
だって借金の保証人の判子を突いておいて、後であれは知らなかったでは世の中が通らないことを誰もが知っていることですよね。
耐震度については現行の建築基準法が地域の特殊性を全く考慮しない画一的なものであり、それはそれで法の性格上已むを得ぬものと考えますが、行政サイドで個別に建設地域の特殊性を考慮して耐震度を調査し許可不許可を決めるべきものですが、そんな肌理(きめ)の細かいことは全く配慮されておらず、それどころか何も調べず見ずにメクラ判では申請料の詐取ではありませんか。
うちのお得意先であり灘の岩屋に本社ビルを構えて居られるゼネコン下請けのT社長の内輪話ですが、阪神淡路大震災の直前にすぐ傍で大手ゼネコンの分譲マンションが新築されましたが、何故か新築後幾らも経たないのに大震災で全壊したことについて“この辺の土地は六甲山から海に向かって傾斜しているから建物を建てるときは押し水に注意して南側のコンクリートや鉄筋を規定より20%位増やしておかんと危ないんや、あのマンションは法的には違法やないけど法律通りにしか建てなかったことが潰れた原因やった。うちのビルは”見てくれ“は悪いけど南側には鉄筋が必要以上にしっかり入っておるから大丈夫やった。”分譲マンションは謂わば建売住宅ですから利益幅が優先され法律にない補強などされる訳がないですよね。T社長も自社ビルだからしっかりと建てられたものであり、下請け仕事なら元請に言われた仕事しかしなかったことでしょう。
自分の身は自分で守るのは当然ですが、何も分からぬ素人では建築ばかりはプロに頼らねば成らずそのプロが利益しか考えないのでは誰を信用したらよいのでしょうか。(;;)
今回の事件を振り返ってT社長の言葉は大変に重い言葉であったと私は受け止めました。
睡眠預金なんてのがあるそうですね。初めて聞く言葉ですが最近但馬信用金庫に税務調査が入り最近の3年間に時効(最終取引より10年)になった2億3千万円余の預金を利益にしていなかったと指摘され課税処分されたそうです。
県下でも後ろから数えて何番目かの小さな信金が3年間にこの金額ですから、みずほ銀行や三井住友など大手なら睡眠預金はどれ位になることでしょうね、恐らく預金量に比例するでしょうから1年に500億円は軽く超えていることでしょう。銀行では10年を超えていても通帳を持参すればお返ししますと言っていますが、通帳がないから10年も放置されているのでしょうから今更出てくる道理がありません。通帳が見つからなくても大金なら覚えていますから手続きさえすれば救済されますが、恐ろしいのは持ち主が高齢者で家庭ごみに混じって捨てたり盗難や子供から無心されるのを恐れて通帳を隠したりしてその儘記憶の外になり、思い出されなくてはお仕舞いですよね。睡眠預金の大半は認知症のお年寄りによるものではないかと考えます。そもそもその原因が今の世の中親が子供達を信用できない関係に仕立て上げられたことによるとしたら皮肉な話ですよね。
金融機関も預金の動きが止まったら3年とか5年とか一定の時期に預金者に葉書で注意を促す位のサービスができないものでしょうか。そうすれば実家を訪れてきた子供たちの目に触れて預金通帳の存在が明るみに出ることでしょうが、銀行は2兆9千億円も儲けていながらそんなこともしないのではまるで泥棒ではありませんか!
女子プロゴルフ第2戦アコーディアレディースでは期待された横峯さくらは最終日も調子が出ず75と崩れ通算6オーバー32位タイは不本意であったでしょう。雨の日曜日でくさくさしていた私を余計憂鬱にさせてくれました。(;;)
更に腹立たしかったのはTV放映の冒頭“横峯さくら選手のラウンドの模様はこの後お知らせします”と言って気を持たせ今か今かと待っていたら、実際に放映されたのは放送終了直前優勝者への表彰が終った後の1分間だけでありました。
不動裕里の優勝シーンなど見たくもなかったのに…(;;)4チャンネルもええ加減にさらせ!