昨日夏至を迎えました。今日から冬至に向かって少し宛昼間が少なくなるのかと思うと目の悪い私にとってはちょっぴり悲しい気持ちです。(;;)
今日は8ケ月振りの漢字検定の試験日であり午後試験場である山手短大に行って参りました。風邪が治らずに微熱続きで体調もイマイチであり、熱冷ましに額に“冷えピタ”を張っての形振り構わぬ挑戦でありました。知っている字が書けなかったりともどかしく、まるで知らない四字熟語の出題など悪戦苦闘でありましたが、今回から模範解答が後日送付となりましたから定かではありませんが自己採点では180点を僅かに超えたかな?の感触であり少し不満に思っています。(;;)
今週は裏庭のレタス畑に咲いた狂い咲きの秋桜(コスモス)をご紹介しましょう。文字通り秋の花が今月初旬に咲きました。秋植え春用のレタスが食べ頃になった頃にスギナのような雑草が一本が生えているので気にも留めて居なかったのですが、レタスの収穫が終わると同時に風通しがよくなったせいか、ぐんぐん成長し今では沢山花を付けています。(^^)

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傍らのレタスは秋用であり5月に種蒔きし先日移植しました。秋桜とレタスなんて風変わりな取り合わせですね。(^^)
梅雨も今週位でそろそろ上がってくれたら良いのですが、そうなると愈々真夏の到来となりますが、孟夏(夏の初め)となると何時も想い出されるのが1900年生まれの異端の俳人西東三鬼の名句『恐るべき 君等の乳房 夏来たる』です。衝撃的な俳句ですよね。戦争前それまでは同性に対しても異性に対しても乳房の大小を意識させることの少ない作りであった洋服や着物姿から、終戦後一転して女性達が姿態を露わにしノースリーブ姿での肉体を誇示する様に驚愕して詠ったものであったでしょうが、女性が長い忍従の世界から男女同権に漸く目覚め、やがては女性主導の時代の萌芽期が到来したことを意味した句であり、俳句の世界では何故か川柳との対比に於いて性のテーマはタブー視されていましたから、とても斬新な句に感じられたことを今もよく憶えております。
西東三鬼は昭和15年に新興俳句が治安維持法に触れているとかで特高に検挙され70日余の獄中生活を余儀なくされていますから、『おい、地獄へ行(え)ぐんだな…』の書き出しで始まる“蟹工船”の小林多喜二と変わらぬ経験の持ち主でありましたが、多喜二が拷問の末獄死したのに対し、生きて監獄を出られた西東三鬼が終戦後上記の句を発表の後、人が変わったように徐々に虚しさと寂しさに代表された句に変わっていったのは、戦前での獄中の体験が大いに影響していたのではないかと考えています。
北島選手の世界新記録を初め多くの水泳選手が英スピード社のレーザーレーサーなる水着を着用して日本新を叩きだしましたね。元々スピード社は我が国のミズノと提携して共同開発した“鮫肌水着”で00年シドニー五輪を席捲したことは我々の記憶に新しい処です。それがどうして今回ミズノが蚊帳の外に置かれたのか、陸上のシューズだけでなく水着でも日本の技術力は世界で図抜けていますから、何故だ!と不思議でならぬ処でありましたが、先日嘗てミズノで素材開発を担当された方が毎日新聞で述べて居られた処によれば、このLRなる水着は浮力が高くてまるでビート板の上で泳ぐようなものであり、“国際連盟のルールで水着に”浮力を付けてはいけない“と定められているためにミズノには違反水着だとの認識があって手が出せずに、英スピード社に名を為さしめたものであったらしく、連盟に浮力についての数値設定が明記されて居ない不透明な処を英スピード社に上手く突かれた如くでありましたが、兎角何処でも連盟とかの世界は伏魔殿のような処でありますから、英スピード社はその辺をしっかりと四方八方足固めと根回しをした上で生産工程に乗せたに違いありません。日本は技術力は格段に優れていても交渉事と外国語は大の苦手であり詰まらぬことで訴えられても勝った試しがありませんからもう少し政治家の権謀術数を見習うべきだったでしょうね。高い金を払って契約傘下にした北島選手にLRを着用して五輪に出ると公言されて世間の批判が怖くて反論もできぬのでは天下のミズノも嘗められたものです。(;;)と謂って日本がLRを開発し北島選手などが着用すれば直ちに浮力が付いていると国際連盟からイチャモンが突いて着用不可になったことは想像に難くありません。全ては正直者が馬鹿を見る裏社会のテクニックの巧拙が明暗を分かったものでしょう。
このLRなる代物は日本製の水着が着心地の良い編み物式であるに対して、縦糸緯糸(ぬきいと)を使った伸縮性の乏しい織物式である点が大きく異なっており、着心地の良いものは泳ぎ易いものだとの先入観が日本のメーカーを織物素材への参入を逡巡させたことも疑いのない事実です。実際このLRなる水着は締め付けがきつくて窮屈であり、着用に20分以上を要し、着ているだけで苦しくなるそうで弾力性がないため時折締め付けすぎて脇の下がベリッと破れてしまうことがあるようです。女子選手だと破れた拍子に何かがポロリ(水泳選手だからチロリ位?)と零れて写真週刊誌を賑合わせたりして…(^^)
先日住民票謄本を入手の必要があって垂水区役所の戸籍係に参りましたら、係員の女性から戸籍の記載の有無以外にも“ぞくがら”は要りますか?と聞かれ、“ぞくがら?はて?”と考えて続柄(つづきがら)だと察し、“つづきがら”もお願いします、と言ったら、再び “ぞくがらを入れますね”と念を押されてしまいました。我々の世代は60年も前に学校で“つづきがら”と教えられ漢検の試験でも“ぞくがら”は×の筈ですが、狭き門高学歴の地方公務員がこの程度の言葉を間違える筈もないでしょうから、今では“つづきがら”は読み辛いので重箱読みの“ぞくがら”でも良いことになったのではないかと思い、帰宅後広辞苑を紐解くと案の定続柄(ぞくがら)は”→続柄“つづきがら”へと書かれており、このパソコンのエイトクでも“ぞくがら”を続柄と変換できますから漢字の読みも柔軟になり時代も変わったもんやなあと愕いたものです。ついでに辞典を調べてみると昔は重複(じゅうふく)と読んで先生に怒られた重複(ちょうふく)も、今では重複(じゅうふく)が一人前になって居り魂消ました。(;;)重複は重複(ちょうふく)が呉音読みで重複(じゅうふく)が漢音読みとなります。明らかに漢音読みは誤りなのですが、そこまで生徒を追い詰めると誰も国語を勉強しなくなるのを恐れて文科省が少し宛手を緩めて慣用読みの世界を広げて居るのかも知れませんが、パソコンの変換ソフトも悪く、どんな読みでも変換できれば良いと言うものではなく、これ以上日本語を乱れさせないためにも文科省も日本語ソフトも誤読には毅然とした態度を貫いて頂きたいと思いました。
何時だったかNHKの土曜ホットリクエストで中学しか出ていない元漫才師の海原さおりさんが“風情”を“ふうじょう”と読んで佐藤誠アナに”ふぜい”だと訂正されて恥を掻いて居たことがあり、中学出の方には原稿にカナ位振って遣れないのかいな可哀想に…と本欄で取り上げたことがありましたが、念のために新潮国語辞典を見るとナント!はっきりと”風情“(ふうじょう)と書かれ(ふぜい)と同じ意味だと注釈まで付いており、広辞苑でも風情“(ふうじょう)は”景色、おもむき、ふぜい、と書かれておりぶっ魂消ました。佐藤アナは私同様“ふうじょう”は誤読だと信じていたからこそ、本人のためそして番組終了後殺到するであろう視聴者からの抗議に備えて敢えて生放送上で窘(たしな)められたものでしょうが、実は“ふうじょう“も慣用読みでどっちでも正解だなんて洒落にもならず漢検協会もこんなことでは採点に収拾が付かず困ってしまうでしょうね。
我々の小学生時代3.1416だった円周率を3(最近やっと3.14に戻った)にしたのは阿呆な文科省の方針でしたが、誤読を慣用読みとかこじつけて正解に取る込む現在の教育手法は少し行き過ぎの感があり正しい日本語は一体何処へ行ったのかと訝しく思います。大臣や国家議員が国会答弁で必ず間違える早急(さっきゅう)を(そうきゅう)くらいは世間の風潮だから仕方がないとしても、その内悪役(あくやく)まで“ワル役”で正解となる日が近いのではないでしょうか。”漢字もそこまで落ちぶれたか“と泉下の白川静先生の歎きのお声が聞こえてきそうです。(;;)
処が熟語についてその昔に定められた正式読みについては我々も知らずに居たものが圧倒的に多く正式読みだと信じて疑わなかった熟語の読みが実は慣用読みだったことを下記のネットをご覧になってきっと“目から鱗”の思いをされた方が多いのではないでしょうか(^^)
【慣用読み一覧】
大昔の正式読みと謂っても戦前辺りではなく、明治は基より平安室町江戸時代の大古のことでしょうから、時の移り変わりで我々の知らぬ内に今では漢検テストで×にされる正式読みが少なくないように思います。どうしてって漢字検定協会発行の漢検辞典に慣用読みしか記載されていない熟語が殆どですから、慣用読みを正解にしないとおかしいですものね。いやはや漢字は難しい!!
今日の女子プロゴルフは横峯さくら選手来週開催の全米オープンのためにお休みでした。(;;)さくらちゃんの出ない試合なんて見る気もしないのでこちらもお休み致します。それより復調の兆しの見える宮里藍選手は上位に食い込めたでしょうか?