師走の半ばを迎えて暖かい日が続いています。うちでは愈々年末調整事務が佳境に入りつつありますが、賞与の払えない中小零細企業が増加して居る寂しい年の瀬です(;;)。年末調整の税金が還ってくるのも今年限り、来年からは高校大学生以外の扶養親族の居る方は、厳しい年の瀬となりそうです(;;)。高校大学生は63万円の扶養控除以外に授業料の補助など貰える筈ですから、どう考えても不公平極まると思いますが億単位のお金しか知らぬ鳩山総理には理解の遠い話かも知れません(;;)。迂闊に手を結んだ社民党のマニフェストである普天間基地の問題で中挾みとなり、アメリカとの調整が上手く行きそうもありませんから、独法法人の仕分け作業で少しだけ男を上げた総理も少し宛化けの皮が剥げて此から段々と支持率が低下して行くことでありましょう(;;)。それにしても同志として参加させた社民党の福島瑞穂と国民新党の亀井静香(何処が静かや!)は鳩山政権のガン細胞さながらの存在ですが、誰も何も文句を言わないのか!
ジェイコム株の誤注文で410億円の損失を被ったみずほ証券が東京証券取引所を訴えた事件で東京地裁は先週東証に請求額の4分の1である107億円の賠償を命じました。双方共に控訴は必定でありますが、誤注文は仕方がなかったとしてその後の処理に置いてお互いの意思の疎通と全てコンピュータ任せであらゆる不測時を想定した防禦策を講じなかった両者と金融庁に責任があると思います。
4年前の12月5日朝、みずほ証券にとっては魔の10分間の出来事でありましたが、410億円の殆どは誤注文と察しながら買注文を出して利益を得た他の証券会社であり、この火事場泥棒のような証券会社やネットの取引者には法律上何らの処罰が及ばない現在のネット社会の恐ろしさには慄然と致します。4年前うちのブログで次のように書かれています。
『天下の証券会社までが火事場泥棒に参加していたことが金融庁への株式保有報告書から明るみに出て世間に暴露されることになりスイス系外資のUBS証券系列が121億円稼ぎ出してみずほ証券の損失の約3割を毟り取り、更には外資ばかりと思ったら国内証券会社も野村や日興など大手が便乗しコソ泥紛いが発覚した、幾ら戦国時代とは謂え、溺れかけている奴の頭を押さえつけるなど道義地に落ちたりの感が拭えない。それぞれ買付担当者は年末臨時ボーナスの支給にほくそ笑んだことと思うが、世論が動き金融大臣が“美しい話ではない”と発言し、各証券会社は顧客からの反発を恐れ渋々と利益の全額返還を検討しているが、禿鷹のモルガンスタンレーやクレディースミスはノーコメントを貫いているからどう決着することだろうか?』
処が株屋達も人の噂も75日を利用して結局誰も1銭も返さなかったのが今回の訴訟の発端となったようです。金融大臣は本当は“汚い遣り口だ!”と言いたかったが、株屋は株の売買で儲けるのが商売ですからそこまでは言えずに“美しくない…”などの表現に留めたものでしょうが、“美しくない”と“穢(きたな)い”とは意味が違います。その曖昧さが結局誰も返金せずに闇から闇に消えた事件であったのは悲しかったですね(;;)。
商売の世界には道徳も倫理もないと謂えばそれまでですが、東証が彼等を訴えることができないのは道義的には兎も角法的にはどうにもならぬからでしょうが、株屋は認可事業でありその辺りを慮って金融庁が1億円以上儲けた連中に対し職権で会員権停止など断固たる処置を採ることができなかったでしょうか(;;)。
一方東証のシステムは入出力を人間がすることでもあり当然に誤発注に対する注文取消のアラーム機能が備えられていたにも拘わらず、みずほ証券の社員が此を無視したのは、普段正常な取引に対してもアラームが表示されることが少なくなかったに違いありません。今回の判決である東証の107億円の賠償に対し、有識者は“火災報知機が作動しなかった場合火災を起こした人にも責任があると過失相殺を主張するようなもので問題だ”とする意見もあり、今後高裁で審議が尽くされると思いますが、東証が支払う賠償金の所以となる遠因は東証が業務の執行に一番重要なシステム部門に練達した人材を投入することなく旧態然として手話のように指を組み合わせた符牒で売り買いが成立する魚市場同様前時代的の体質から抜け出せず、システムの構築を自社自ら吟味することなくメーカーに丸投げしていたことに原因すると思います。今後場合によってはシステムを構築したソフト会社まで巻き込まれる可能性がなくはなく、一体からどのように終熄するのでしょうか。
鳩山政権による国家予算削減を目的とした独法法人への予算削減或いはカットを目的とした税のムダ遣いを暴く仕分け作業は異例のメディア公開で行われ無事終了致しましたが、国民の強い共感を呼びましたね。
独法法人の事業目的や趣旨そのものはそれぞれが立派なものであって、非の打ち所がなく何指差されることはないのですが、問題は事業目的より事業活動資金の流れが不透明であり、補助金の半ばが天下り役人の報酬や退職金に充てられ、補助金そのものがピンハネされた上、下請け業者に丸投げされていた実態が暴露されて独法法人の存在そのものが疑問視され、国が直接関与してNPO法人乃至は民間企業に委託すべきだとする意見が強く、此によって50%以上の予算の削減が可能であり且つ受益者の利益に資するものではないかと考えられた処が仕分け作業への原点であったものと思われます。今頃になって此の議論は遅きに失した感がありますが、全ては政治家達が過去において如何に官僚達の擅(ほしいまま)に禦せられていたかを物語っており、役人のキャリア制度が我が国にどれ位甚大な害毒を垂れ流しているか計り知れぬ処でありました。一日も早くあらゆる補助金がガラス張りになり国民が天下り役人に鞘稼ぎされることなく、直接国から国民が受け取る日が来ることを待望したいと思います。
先週だったか今年生まれた子供の名前のトップテンが発表になりましたね。女の子のトップが“凜”で昨年の4位から躍進しました(^^)。江戸時代の武家娘を想わすような良い名前ですね。アニメの主人公の名前から採られたと謂われますが、江戸時代の名前の”凛“は下部が”示“であり、現在は”凜“と”禾“になっています。此は前者が旧字体で後者が現在人名漢字に採用されている字体ですからややこしいですよね。女子の2位は昨年8位だった”さくら“で今年の女子プロ賞金女王に肖(あやか)ってとありますが、賞金女王が決まったのは先月の終盤ですからそれはおかしく、矢張り此までの活躍と小さくて可愛い姿が注目を集めたものと思われます(^^)。
一方男子は相変わらず“翔”が強く“大翔”“翔太”“翔”とトッププテンを3つが占めて居ます。
昔はこんな難しい字は使うことが少なくクラスに必ず居た“一郎”や“進”は過去の名前となり見られなくなったのは寂しい限りです。私は子供の名を“一”と付けましたが、此の名前の由来は昔山陽製鋼(現在は山陽特殊製鋼)の荻野一社長が法定監査を引き受けていた私の亡父に何かの折に“私は名前を付けてくれた両親に感謝している。名前を書くのも試験の解答の時間の内だ”と言われたことを父から聞かされ強く憶えていたためです(^^)。“翔太”と書くためには字画が16画もあり先ず5秒は要しますから“一”との差は少なくなく一問の解答時間に匹敵するのではないでしょうか。
女子ゴルフも橫峯さくら選手の賞金女王が決定し目出度し目出度しの1年でありました(^^)。
来春の開幕戦までゴルフの話題の代りに、易しい漢字の問題を提供することにしましたので、挑戦して見て下さい。
今週の問題
次の文のカナを漢字で書いて下さい。
1.産業をススめる 2.預金をススめる 3.会議をススめる 4.会長に推しススめる
答は来週発表します。