暦の上での秋になりましたが、久し振りで雨が降り、朝晩は随分涼しくなりましたね。うちの庭の叢(くさむら)には何処から聞きつけたのか今年も嬉しいことにこんなに大きな精霊バッタが飛んできて寛いでいます^^。小さい三角バッタは無数に居ますが、こんなに大きい種類は生息しておらずどこかから飛来したものと思われますが、トンボと違ってバッタの飛行距離はそれほど長いとも思われず、精霊バッタの叢を察知する能力には脱帽しますね、何処から来たのかどうして来られたのか本当に不思議でなりません。
私が住んでいる垂水から街の灯が一つひっそりと消えて行きました。50数年間街の人たちに親しまれた文進堂書店が先月末日を以て閉店したのです(;;)。原因は客の本屋離れと管理者である神戸市の設定した家賃が高過ぎるためでした。本屋さんは委託販売であるため閉店セールもできません(;;)。8月31日は午後8時まで30分間のラストコンサートでフアンとの泪のお別れ会となりましたが、うちからは愚娘が参加しました。写真は店員さん達と最後の別れのシーンです。思えば平成バブルが弾けた平成5年に神戸市の都市計画法を利用した無謀な再開発により垂水駅北側周辺に介在する小さいけれど家庭的で庶民に愛されたな店舗などを強制的に立ち退かせて、完成した11階建の店舗兼住宅の高層ビル・レバンテ垂水1号館が発端でした、地下2階に駐車場、地下1階にコープコーベが入り、1階2階が貸店舗、その上は11階まで分譲住宅です。あの当時は住宅マンションの分譲価格が一戸6000万円と今思えば物凄い金額なのにバブルの余燼(よじん)のお陰で申し込み倍率は随分高かったのです。お得意先だったKさんの長男夫婦一家4人が当選したと大喜びされて居ましたが、「親の家があるのにどうして?40歳からの35年ローンは大変だな」と私は内心思ったものです。此の高層ビルは平成7年阪神淡路大震災で一部損壊にもなったし、現在では半値でも買い手はなく、ローンの金利も5%とメチャ高く入居者は転売するのもローンの残債の方が多くて売りもできぬジレンマに、己が運命を呪って居られる方が多いのです。入居後24年が経ちましたが、元利均等払いのため当初払っていたのは殆どが利子で元本はまだ一杯残っているし、金利を下げる目的で他の金融機関に借り換えるにしても抵当権の費用が高くて借り換えできない方も多いと聞きます。一方、貸店舗を管理している神戸市もお役所仕事の常で立ち退き地域内に点在して居たいろんなお店屋さんをテナントに吸収しましたが、入店者の採算など度外視し当時は高かった建築費用のため賃料が高くその後、不景気が到来しても当初の賃料を神戸市が一向に下げないため貸店舗に空室が多くなりその内廃墟となることでしょう。地権者は兎も角文進堂書店は元々自前の店でなく賃借人の権利しかなかったため高額な家賃に耐えられず遂に閉店に至ったものですが、神戸市は街の活性化など何も頓着せず、街が寂れるのに全く無関心なのはとても腹立たしく思います。大体からして日曜日が休みとなる商店街に誰が来るのか!
「一線は越えて居ません」最近多くなった女性政治家達の不倫釈明会見で流行りの決まり文句です。此れは倫理的な男女関係の限界点を示す言葉ですが随分古い言葉ですね。私の記憶では戦前菊池寛の小説にあったように思いますが、果たして今の若い人に理解されるでしょうか。現在の男女交際の進捗度を若者は良くABCに喩えて話しますが、意地悪く考えれば「一線は越えて居ません」は「Bまでは許して居ます」と言う意味なんでしょうね^^。
生活の知恵
白砂糖を家畜に与えたらすぐに病気になり死ぬそうです。だったら人間にも良い訳がありません、糖分は塩分の比ではありません、何倍も身体に悪いことを知って下さい。
先週の読めそうで読めない字 岐(ちまた)に歌う声
今週の読めそうで読めない字 (実)に恐ろしい因縁ぞ