9月になりましたが猛暑が何時まで続くのでしょうか、朝晩は兎も角としてとても外出が億劫ですが、さりとて仕事があるので事務所にじっとしている訳にも行かず、出かける時は熱中症予防にお茶の携行を忘れないようにしています。今日の花は水色の朝顔です。此れもHB101を買ったときのオマケなんですが、私には水色には忘れられない思い出があります。昭和25年に発売された高木東六作曲藤浦洸作詞二葉あき子の歌唱「水色のワルツ」が当時一世を風靡したことをご存じの方も少なくなりました。この曲は60年有余を経過して今では歌謡曲でなく日本の抒情歌として多くの歌手に歌われています。鮫島有美子、佐藤きさら、秋山恵美子、尾崎比佐子などクラシックやオペラの大御所まで歌っていますから最早歌謡曲の域を脱しました。フォレスタの歌唱など最高です^^。でも今の私は東京ソフィア女声合唱団の歌唱が一番好きで、此の世を去る時、遺体が斎場で焼かれる際にこの歌を聞きながら地獄に落ちて行きたいと心底願っています。

今から60年前の回想です。私は学生時代に信州大学を出て岡谷の小学校の音楽の先生をしていた若い女性と松本でほんの偶然の機会から知り合い、その後文通によって恋に落ちました、彼女は「水色のワルツ」作曲の高木東六先生の教え子の一人であり、夏休み来神時など何時も水色のハンカチを携えて居たことは印象深い想い出です。家庭電話もない時代でしたから手紙の往還での不自由な遠距離恋愛は数年後胸の張り裂けるような悲しい運命を経て別離を迎えましたが今も忘れられぬ切ない想い出となって私の胸に張り付いています。恋文の到着を一日先秋の思いから当時はお互い配達日を一日早くするため知恵を働かせ試行錯誤の末、今は無くなりましたが鉄道郵便局を利用し切手の消印も彼女からは「塩尻小淵沢間」私の方は「下関大阪間」だったのです。私は神戸駅朝9時40分発の鹿児島東京間寝台急行「薩摩」の9号車郵便車両に投函することが決まりでした。列車にはちゃんと郵便ポストが付いていましたよ。列車の郵便物は到着駅の構内にある鉄道郵便局のポストで回収されたものでしたが、其処に投函するより「急行薩摩」の9号車に投函するほうが1日早く到着することを経験則で知ったのです^^。その彼女も十数年前に黄泉の国に旅立ちました。その私は今も当時のことが忘れられず、毎夜「日本の抒情歌集」水色のワルツを聴きながら眠りにつくのが慣わしです。

最近、不法に手に入れた「臍(さい)帯血」を利用して暴利を貪る連中が摘発され話題となっています。「臍帯」とはへその緒のことですが、常用漢字でないため新聞ではひらがな表記され、なんダロ?と訝る方が多いと思います。報道機関も今や形骸化した常用漢字などに拘らないで、臍帯血と表示し、カナを打てば理解が早いし、学校も子どもたちに興味を持って臍(さい)が「へそ」の音読みだと覚えさせ、へその緒の由来など教える絶好の機会です。難しい漢字でも関心が持てることならば子どもたちが容易に憶えられることを文科省はダメとしても学校の先生達は考えないのかな?

生活の知恵

歯磨き粉はできるだけ使わないように…、使用されている配合剤が歯のエナメル質を溶かして仕舞うそうです。ライオン油脂に適正使用量を問い合わせたら一回にマッチの頭だそうです。処が歯医者さんに聞くとマッチの頭一本は週一回で充分で毎日は使いすぎだそうです。怖いよね(;;)。

先週の読めそうで読めない字  お粧(めか)しして出掛ける

今週の読めそうで読めない字   (岐)に歌う声