師走が駆け足でやって来た、先月末まで我が世の春を咲き誇った石蕗も漸く枯れ、残るはランタナと此の月見草だけとなって、間もなく庭はピンクと白のカタバミ一色の世界がやってくるだろう。彼女達は寒さを待っているのだ。そうなればもうお正月だね、私のような年寄りは早い月日の経過に唯途惑うばかりだ。
先週仕事の目的地がそごうの傍で阪神三宮駅が近いから山陽電車で行って見た。相互乗り入れのため特急は阪神と山陽が交互に来るがそ運悪く山陽だった、山陽はシートが沈んで腰に悪いのを知って居たが寒空に15分もホームで待つのも辛いのでその儘乗車したが、運悪くこの電車は何故か発車時と停車時に必ずガックンと衝撃が来て腰に響き思わず前のシートに縋ってしまう、シートが横6人掛けでなく前向き二人掛けだったので転けずに済んだ。此の電車は須磨から阪神三宮まで各駅停車だったのでガックンは数え切れないくらいだ(>_<)。腹が立ったので最後尾だったし下りるとき車掌に「何や!、へたくそやな、ゴツンゴツンと腰が痛いやんか」と文句を垂れると、車掌に「すんません、新人が研修中なもんで…」と頭を下げられた。電車は車と違ってアクセルとブレーキだけやから運転など簡単やと思って居たが、そうでなくレールにも車輪にもゴムが使われて居ない関係か車体にショックを与えず発着進するのは可成り熟練が必要のようだ、停車位置の関係や乗車人員の重量でついガックン停車になるかと思ったが、発進時にもスムースに出られずにガックン発車するのは力の入れ加減に可成り難易度があるのではないかと思った。車が自動化の時代を迎えているのにずっと前に自動化できてなければならぬ筈の電車がこんなことでは困ったもんだ(;;)。どうしてコンピュータに運転させないのかな、念のため運転席に見張りでも座らせて置けばそれで良いと思うがきっと頭の固い国交省が認めないんだろうね。腰が痛くなった分、運転手の運転研修中は少しは料金を割引しろ!
電車に先掛けて車の世界も愈々自動化に入り真の意味での「自動車」となり、早くも高速道路を無人でテスト走行されていると新聞に書かれていた。実現すれば2020年頃から世界中の自動車会社(トヨタは販売しない予定)で発売が開始され、運転席は不要になり乗っているのは乗客乃至は荷物だけとなる、然しドライブが趣味でハンドルを握って居ないと楽しめない人だって少なくないし、運転の上手な人には自動運転はきっとまどろっこしいに違いない、それに信号が黄色になった瞬間、自動運転車(ロボットカー)がそれを感知して横断歩道直前で止まれば現在我が国の交通事情では先ず後ろの車に追突されるだろう、と言って黄色で交差点に入れるようなソフトも国交省の認可の手前組めないよね、どうすんだろう?自動運転に切り替える前に車の前後に周囲からよく確認できる自動運転を示す旗の掲示でも義務づけるべきだろう。新聞社の車と間違えられたりして…^^。
自動走行にしても神様ではないからどんなことで事故が起こるかわからない、子供が走り込んできたり、赤信号で車が突っ込んできたりすれば矢張り事故の回避は難しいだろうと思う。そのとき「私は運転を自動にして居た」とドライバーが証言すれば事故の責任はだれが負うのだろう。
それより私はロボットカー・メーカーが自動運転車にドライバー同志のマナーである「サンキューハザード(どうぞお先に…)のパッシング」と「そこ退けのパッシング」などの区別を認識させる能力を授けて居るなんて思えない、そして此の自動運転車に高速道路の合流が上手くできるなんて到底思えないね、本線を走りながら合流車に合流させてやろうと優しい心遣いの「サンキューハザード」の好意が自動運転車に気付かれなかったりして…(;;)。
「化血研」(正式名称:一般財団法人化学及血清療法研究所)と公立研究組織のような紛らわしい名前を付けた熊本の民間製薬所は悪い奴だ(>_<)。20年前薬害エイズ訴訟で訴えられ損害賠償させられたのに又懲りずにこっそりと悪事を働くとは不届きである。厚労省は業務改善命令など生温いことは省いて殺人罪で直ちに刑事告発して悪事に荷担していた全員を検挙して拘置所に入れたら良いのだ。我が国は出生児が少し宛減少して行く中を彼等のせいでエイズに冒され更に減ってゆく危機的状態を迎えているのに何が業務改善命令や!
昨日の朝刊で報じられたが東京都の葛飾区で5000世帯分のマイナンバーが印刷漏れであることが発覚した。配達区域の葛飾郵便局が不審に思って区役所に問い合わせて判明したそうだ。総務省は全月末までに全部の印刷を終えたと説明していたため窮地に立たされることとなった。まるで泥縄だ、きっと他にも印刷未済があるに違いないだろうね。
今朝の朝刊の毎日新聞にて保険各社が高齢になった保険契約者と連絡が取れなくなったり受取人が亡くなったり(追跡調査せず?)で20億円の保険金が未払いになって居ると報じられた。
保険業界は10年前に病気の告知義務違反などを理由に保険金支払いを拒んだ保険金不払い問題で国会において追及され已む無く1100億円もの保険金を支払った前科があるが、その後は悔い改めたらしくその種のセコいものではなく今回発表されたものは本人或いは相続人から保険請求がなされない儘になっているケースが続発していることを踏まえたものだ。核家族の悲劇の一つだろうと思う。
死亡保険も各種あってややこしく、今年1月にお亡くなりになった94歳のお得意先の遺族には3500万円の保険金が支払われたが私は過去10年以上確定申告にて生命保険金控除をした記憶がなく、疑問に思って私が保険会社に問い合わせたらこの保険は70歳で掛け止めになり以後何時亡くなっても3500万円が支払われる契約だったと聞かされた、保険会社は保険金に対する24年間の利子配当をネコババしていたものだろうが保険金が貰えたのは遺族が保険証書を探し出せた功績の賜物だ。証書が見付からなければ保険料引き落としがないのだから保険金の事実が分からず其れまでだったろう。
保険会社ばかりが俎上に上がっているが、実は銀行預金は保険の比ではない。本年の三井住友銀行のバランスシートだけを見ても睡眠預金払戻損失引当金が200億円もある、これは出し入れが行われなくなって10年を超えた預金を銀行が雑収入で利益に計上し取り込んだ金額だ、「通帳や判子と本人或いは相続人の身分確認ができたら返してあげますよ」という意味での損失引当金だが千に一つも返還依頼の可能性はない。通帳は本人の意思で誰にも見付からない処に隠したまま永眠されたものだろう。親の面倒も見ぬ子どもに遣るくらいならゴミになって捨てられることを希望されたのだろうが昨今悲しい親子の断絶だね。他の銀行や郵便局を加えるとこの手の睡眠預金は数千億円にも達することだろうな(;;)。皆様もお年寄りには孝を尽くして銀行や保険屋を喜ばせないようにしましょうね。
先週の書けないけど読みたい漢字
危急存亡の秋(とき)
今週の書けないけど読みたい漢字
襖が(弊)れる