秋も深まり明日は勤労感謝の日で祝日となりますが、此の日は敬老の日や体育の日のように連休作りに置き換えられたものではなく、今年三連休の月曜日となったのは偶々の偶然であって、毎年23日と決められて居り、昔は新嘗(にいなめ)祭と謂って天皇が五穀の新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧め、又自らもこれを食してその年の収穫を感謝する祭儀が宮中で執り行われた処から発して居ます。
共食いまでして生き残った片方のカマキリは卵も産まずに未だ頑張って生きて居ます(^^)。雨天曇天続きで蝶々や蜜蜂も現れず仕方なく可哀想ですが飼育のコオロギを食卓に供して居ますが、暫く目を離してからそっと見ると傍らにコオロギの足だけ落ちており、“儂は知らんぞ”とでも言いたげに青い目を光らせ何時見ても鎌を振り上げて泰然自若としている様は大人の風格があり、鳴蝉潔飢、孤高の人を思わせます(^^)。夜は寒さ凌ぎに住まいのアクリル水槽に毛布など掛けてやって居ますが、果たして何時まで生き存えることやら…、或いは師走の声が聴かれるかも知れませんね。

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又、何時もの漢字の話になりますがご容赦下さい。漢字では何故か“一、二、三”の易しい表記と“壱 弐 参”の表記があることは何方もご存じですね、処が後は拾を除いて四から九までは一通りしかないと愚昧の私は思い込んで居ましたが、先日森鴎外の“雁(がん)”を読んでいて第一章第二章を意味する文章が改まるときに示される数字が異なることに気付きアッ!と愕きました。
森鴎外は四から九の字に変えて次のような字を用いて居たのです。“肆、伍、陸、漆、捌、玖”因みに17章は“拾漆”ですから面食らいますよね(;;)。早速辞典で調べた処、此等の字を大字(だいじ)と謂って大型の文字を意味し昔は正式な文書によく使われていたそうですが、現代では“壱 弐 参”と“拾”を除いて殆ど使われることがなくなりました。今で言えば旧字体に対する常用漢字とでも謂ったら良いのでしょうか。それにしても“お店”を意味する“肆”など1級の配当漢字ですし“し”と読める方も多くないと思います。江戸時代の寺子屋ではきっと5-6歳の少年が今の高校生すら書けない“肆”や“玖”が書けていたのでしょうから偉いなあ(^^)、と言うより、却って今の我々の方が圧倒的に漢字の知識が不足しているのでしょうね(;;)。
又、明治時代の名作を読んでいると漢検辞典6000字に登載されて居ない字の頻出に愕かされます。全ては小生の無学のせいですが“御座います”が“ムいます”で“佇む”が“彳む”などまだマシな方で、大漢和辞典に頼らないと“読み”すら不明の字が多く、名作を読んでいるより辞書を引いている時間の方が長く掛かって読書が捗らず困って居ります(;;)。
昔の文学作品を読んでいると再々目から鱗の熟語にお目に掛かりますが、皆様は“浴衣”をご存じですね、此の熟語は元来“湯帷子”と書いて“ゆかた”と読んでいたようです。風呂上がりに着る帷子(かたびら)から変化して当て字の“浴衣”になって居るようですが、文学書では大正末期の志賀直哉の“暗夜行路”辺りから“浴衣”が使われています。このように語源を辿ると漢字の熟語も面白いですね。帷子が鎖帷子など武士の戎衣の表記に使われることが多く、実は“単衣の着物”であることも又知る人が少なくなりました(;;)。名曲“竹田の子守歌”で♪盆がきたとて何嬉しかろ、帷子はなし、帯はなし♪などと歌われていましたよね。“帷子”の表現から此の歌が明治以前に創作された唄であることがよく分かりますね。
先週京都で200リットルのドラム缶が爆発して新幹線の高架120mを飛び越して反対側住宅街の駐車場に落下して駐車中の車2台の一部が損傷したのみで終わりましたが、午後の昼下がりの一刻(ひととき)でもあり、人災に至らなかったのは奇跡的としか言いようがありません。事故を起こしたのは東証一部上場の日本新薬株式会社の本社工場であり,過酸化水素水を含む冷却水を廃棄するためにドラム缶に中和の目的で水酸化ナトリュームを混ぜた処、激しい化学反応から爆発に至ったものとか…(;;)作業をした社員が冷却水に過酸化水素水が入っていたことを知らなかったと同社の広報部は発表していますが、化学薬品を扱う会社の社員がそんなことも知らなかったとは余りにもお粗末でしたね。もう一度此の社員の履歴書を見直したら如何ですか?学歴詐称が発覚したりして…(;;)
熟(つらつら)考えるに世に“毒は薬になる”と言いますから、この凄まじいエネルギーを自家発電か何かに利用できたら電力量などの省力化は著しく此の会社は一挙に数億円のマイナス原価が期待できるのではないでしょうか。
幸運にもこのドラム缶が120mを飛んでくれたから良かったものの万一100m以内で落下していたら、新幹線は断裂となり、資本金52億円前期純利益僅か43億円の日本新薬では復旧費用と得べかりし運賃収入に対するJR西日本の賠償請求に耐えられず現在の株価1000円は1円になり民事再生法に縋るほかなかったと思われます。何しろJRへの賠償金はメチャ高額であり在来線で飛込み自殺をした人の家族が6000万円請求されたそうですよ(;;)。
最近我々は何処の医者へ行っても先ず“お茶や水などを沢山呑むこと”を奨励されます。此は身体が脱水状態になることを回避するためと心筋梗塞などを予防するために血液の浄化が目的とされていますが、そんなに沢山身体の何処から出て行くのか分かりませんが兎に角私達は1日に約2.5ℓの水分を放出して居るそうであり、その分に見合う水分補給が要求されるとか…(;;)食事などで約1ℓ程度の水分が補給でき、体内で蛋白質や炭水化物の燃焼によって更に0.5ℓの水分ができるそうですから、残りの1ℓの水分を意識的に補給すれば良いそうです。私などその1ℓの水分補給が儘ならず何時も先生から叱られて居ますが、先日の日経で水は沢山飲めば良い訳ではないと目から鱗のような記事にお目に掛かりました。
最近では美容や痩身を目的に水を呑み続ける女性が多くなり、1日に5ℓも飲み続けている人まで居るそうです。水分の補給については喉の渇きが癒されれば身体は自然に水を受け付けなくなるものですが、それでもムリして飲み続けると脳の中枢神経に異常が起きて、幾らでも飲み続けることができるようになるとか…(;;)そうすると細胞内に水が飽和状態となって貯留され所謂“水中毒”が始まり嘔吐や痙攣と謂った症状から命を落とすこともあるそうです。
07年にアメリカでラジオのトーク番組で“トイレに行かずにどれだけ水が飲めるか”と謂うコンテストが開かれ優勝賞品に日本製人気ゲーム機が賭けられましたが、3人の子供達にゲーム機を…と28歳のお母さんが7ℓの水を飲んで無念にもリタイアし、その日の内に亡くなった事件がカルフォルニアで起こったそうであり、死因は“水中毒”でありました(;;)。古来“過ぎたるは及ばざるが如し”と謂いますが、子供達にゲーム機をとの親心が水中毒であの世行きとは此のラジオ局も罪なことをしたものですね。アメリカは訴訟社会ですから訴えられてラジオ局はきっと倒産したことでしょう(;;)
本年の女子プロゴルフ公式戦も後1試合を残すのみとなりました。今週は香川県で行われたエリエールオープンであり、昨年優勝した我等が橫峯さくら選手にとって験(げん)の良い場所で、先週に続いて連勝し賞金女王に王手を掛けたい処でありましたが、力が入って初日からオーバーパーでは如何ともし難く其の他大勢の仲間入りで、20アンダーと驚異的なスコアで優勝した有村智恵に賞金ランキング2位の座まで脅かされることになりました(;;)。来週は愈々今季最終戦であるLPGAツアー選手権に最後の賭けを挑むことになりましたが、プレッシャーに弱いさくらちゃんだから賞金女王はダメでしょうねえ(;;)