庭では夏の名残である露草が満開です。見れば“セセリ蝶”が沢山乱舞しており、ハテ?露草には蜜がない筈だがとよく見ると、処々にカタバミの中で一番大きいオキザリス/ボウイが花を咲かせ“セセリ蝶”の目的はカタバミと知れました。カタバミはどんな悪環境でも堪え抜く強者でアスファルトの隙間などでも良く咲く不死身のような球根植物ですが、何時も早寝早起きの露草とは対照的に曇ったり雨で太陽が当たらない日は頑なに花弁を綴じて“セセリ蝶”を困らせて居ます(;;)。
秋ともなればそろそろ庭の叢を何とかせねばなりませんが、最近不定愁訴に悩まされて体の調子が悪くてその気にもなれず憂鬱を抱えて居ます(;;)。恐らく漢検の試験勉強が行きつ戻りつで全く捗らないことが原因ではないかと思い、試験を一回パスして心の重荷を取り去れば少しは体調がマシになるのではないかと考えたりして居ます(;;)。

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先日民主党枝野副幹事長はさいたま市で講演し、尖閣諸島沖での中国漁船と海上保安庁の巡視艇との衝突事件に触れ“中国との戦略的互恵関係は外交的な美辞麗句であって、中国は悪しき隣人だ、我が国と政治体制が全く違う”と中国当局の対応を強く批判し、更に“日本と米国のような同盟関係を中国との間で期待することは間違っている”と指摘しました。前者については首肯出来ますが、日米の同盟関係については?であり私は承服できません。
中国が真面目に商売をしているお店(日本)からODAや色んな嫌がらせをしてミカジメ料を取る暴力団とすれば、アメリカは世間の手前良き友人の面(つら)をしていてもその実、裏では甜言蜜語を以て諸外国を惑わし、常に我が国から家賃も払わず“思い遣り予算”などを盗って行き、我が国が円高で苦しんでいても助ける処か、蔭でドル安を慫慂するなど陰湿なところは、はっきりと敵意を表す中国より遙かに狡猾で狡いと思います。
我々は子供時代優等生振って先生の覚えが良くその実、蔭では苛めっ子の親分だった要領の良い奴を多く知って居ますが、先生も手に負えぬ暴力少年の方が例えしょっちゅう殴られて居ても、良い子振った苛めっ子の方に憎悪の念を燃やしたものですが、きっと中国は前者でアメリカは後者ですよね。
表面は良い子振って蔭で日本を虐めるそんなアメリカにおべっかを使いヘイコラする我が国政府首脳には全く愛想が尽きますが、第二次世界大戦の勃発がアメリカの究極の日本苛めが端緒であったことが想い出され情けないですね。今は只の従属国となって昔の気骨も気概もない日本をアメリカも中国も散々甚(いた)振ってそんなに面白いのか!
10数年以前からEUを中心に叫ばれていた国際財務報告基準(国際会計基準)のことを“IFRS(アイファース)”と謂うそうです。一般的は時価会計と謂われていますからお聞きになった方も少なくないと思います。バブル時の後遺症を引き摺った日本では土地や有価証券の取得価額が高くこの時価会計そのものである“IFRS”は至極都合が悪いために徹底して反対してきましたが、日本の企業も海外取引はなくても外国人の株主がどんどん増えてきたしアメリカや中国まで“IFRS”を採用する傾向から遂に多勢に無勢となり、日本は“IFRS”を11年度は任意適用、12年度から強制適用される見通しとなりました(;;)。然らばこの“IFRS”なるものは過去の会計基準とどう違うのか検証すると、此までの会計基準が損益計算書主体であり、その事業年度の利益が中心で、貸借対照表は従属的なものでありましたが“IFRS”はその年度に幾ら儲けたのかは全く問わず、決算期末の財産の時価が総てであって幾ら商売で儲けて居ても決算時の時価総額が前期より下がっていればマイナス評価となります(;;)。
此までも時価評価への移行は幾度も議論されてきたのですが、歴代大蔵省事務次官をトップに据えた銀行達が大きな含み損失の開示ができないために徹底して刃向かい、現財務省も先輩の顔を立てねばならず、種々画策した挙げ句持ち合いの株式については市場に流通させないため原価法で良いと謂う身勝手な理窟を付けて含み損を脚注表示して凌ぐと謂うハメ手を見つけ出し自己資本割合の低下を防ぎましたが、愈々12年にはその手法も通用しなくなるとなれば増資しか方法がなく、みずほ銀行を始め各メガバンクは当てのない増資への対応に追われることになりそうです(;;)。株式市場では300円以下の株は潰れかかった会社だとの認識が常識でありますが、現在みずほ銀行の株価が120円台三井住友も2400円(500円株)台とボロ会社の価格となって居り全ての原因は“IFRS”への移行にあると思われます。3年前に公的資金を完済したみずほ銀行は興銀、第一勧銀、富士の元3頭取に、三井住友銀行は西川頭取に、それぞれ凍結されていた退職金を数十億円支払いましたが、或いはその当時から含み損失を隠して見せかけの利益を装った上での退職金支給ではなかったでしょうか。此の儘ではみずほ銀行は破綻の危機に曝されますが、中身は同じなのに財務諸表の表現の仕方で会社が潰れそうになるなんて何かおかしいですね?
みずほ銀行のバランスシートを見ていると負債の部に“睡眠預金払戻引当金”“債権払戻引当金”など見掛けぬ科目が計上されて居ます。前者は恐らく10年を経て動きのなかった(通帳が無くなった?)預金残高を時効利益とした内、通帳の発見に備え数年分の金額を引き当てたものと思われますが引当金の金額がナント!150億円なのにおっ魂消げました。塵も積もれば山となると謂いますが恐らく無くした一人当たり数百円の通帳残高でも累積されるとこんなに凄い金額になるんですね。更に後者は100億円もあり、きっと昔興銀が発行していたワリコーに違いなく昔は相続税対策で債券現物を内緒で保有していた方が多く、老齢と共にへそくりが忘れられ、何も知らない遺族によって隠し場所と一緒にゴミに出されて焼却された額は過去に遡れば数兆円にも上ると思われます(;;)。興銀の此までの利益はワリコーの時効所得だったのか!
先週の誤字訂正問題の解答
“険粗”は“険阻”でした。
今週の問題
彼は古代哲学の積学と称された。