今年は何時もより早く梅雨がやってきたので憂鬱だ。6月のことを陰暦では“水無月”(みなづき)と謂うが、梅雨の時季でもあるのにどうして水無月なのか調べて見たら、田植えのために池の水を田圃に注ぎ入れる月だそうな。池や湖沼の水がなくなる処から謂われるのならそれはそれで理屈だなと思っていたら、何かの本を読んでいて陰暦10月の神無月は八百万(やよろず)の神々が出雲大社に集まるため他の地方が神様不在となるためだと我々が信じているのは俗説であって、正しくは神無月の“無”は“の”の意を示す格助詞であり“神の月”を謂うそうな…(;;)。さすれば6月は“水の月”が正解となる。現代の一般常識が通用しない古語は難しいぞな。
何時もの原発関連だが福島県南相馬市では生活保護を受けている被災者が東電から仮払補償金を受け取ったことに対し此を収入と見なし生活保護を取り消す措置にでたと報道された(;;)。何やら胡散臭い話であり、よく考えて見たら義捐金や補償金の類いは身体又は財産上の損害に対する償いであり一番厳しい所得税法でも此等は非課税とされており無税である。お上(かみ)が勝手に収入だと決めつける筋合いのものではなく、あくまで精神的肉体的資産的マイナスに対する埋め合わせと考えるべきだ。従って此のお金は生活の原状回復に必要な資金であって決して収入ではない。南相馬市は厚労省の通知に従って止むなく実施したそうだが、厚労省の役人も幾ら仕事が暇だと謂っても被災者の実情や補償金の事実関係を知らずして空調の利きすぎた霞ヶ関に踏ん反り返って電気代を無駄遣いし、斯くなる戯けた心狭き通達を出すなど言語道断ではないか。特に東電の補償金は仮払であって確定したものではない。返還することは考え難いが法的には東電の仮払処理はバランスシート上資産に計上されて居り決して損金ではない。従って東電が資産だと言って居るものが被災者の収入になる道理がない。百歩譲って収入とされるとしてもそれは東電が将来損金処理をした時点以降となろう。仮払されたお金を貰った人が収入にすることを世間一般では此を詐欺と呼ぶ(;;)。公務員一種試験は受かったキャリアである厚労省の生活保護担当課長が地方自治体に詐欺を慫慂するなど考えも及ばぬが、彼は己が地位に傲り社会的弱者の傷みに気付かぬバカだ。こんな奴は公務員の風上にも置けぬから馘にしてもう一度小学校一年生から算数の勉強のやり直しが必要だろうな:-)。
今日の午後、学園都市の神戸外大キャンパスを訪れ漢字検定試験に臨んだ。受験会場の教室で受験者の顔ぶれを眺めたが、何時もは必ず一人は居る小学生低学年の坊やは今回見掛けず(さては一級に昇格したか?)中学生が最年少で今年も私が最年長のようだった(;;)。高校国語教師志望者と思われる大学生が多いように感じたが、就職難の昨今漢字検定もある意味就活に役立つかと思ったものだ。
漢検のテストも数年前までは大盛況で受験する教室を探すのに一苦労だったが例の不祥事以後最近は受験者も極端に少なくなり、準一級は一教室で約100人(神戸市全部で)だった(;;)。同時間に行われた4級6級も併せて一教室だったから淋しくなったなあ。
この歳になると仕事で漢字に接する程度では日に日に語彙が失われ漢字が書けなくなる(;;)。仕事の合間や就寝前の読書の時間を利用して漢字の書き取りなどして居るがそれでも加齢により日々失われ行く脳細胞のせいで毎日熟語を百字覚えても同じ位忘れ(;;)、中に常用漢字までも忘れて行くので情けない(;;)。電車に乗っているときは必ず単語カードを捲っているので周囲の人に変な目で見られるがもう慣れっこになった(;;)。一週間に二日サボれば確実に200字が書けなくなって居るのでその分休日の負担が重くなる。愚痴は扠(さて)措き今年は昨秋の一級挑戦が体調不良で行けなかったため1年振りであり、一級挑戦を己が浅知識への身の程知らずであることを充分に悟り、元の準一級に戻したがこれとて前年6月の獲得点数を超えることはムリではないかと憂い、それでもできるだけ近い点数で9回目の合格を果たしたいと思ってチャレンジした。今年も体調はイマイチであったが何とか前回と変わらぬ点数が確保できたのではないかと思う(^^)。然し簡単な字なのに“偏”を思い出せないのや、突き抜けているか止まっているか定かでないのが幾つか出てきたのには牴牾(もど)かしくて身を捩(よじ)る思いだったが此も脳の硬化のせいだろう。つくづく歳は取りたくないものだと痛感した(;;)。
先日木曜日の朝19歳の女性が軽自動車を運転していて民家の玄関に衝突する事故があったが、此の女性の呼気からアルコールが検出されたため道路交通法違反(酒気帯び運転)で逮捕された(;;)。ハテ?未成年者がお酒を飲めば罰せられるのではと調べて見たら未成年者飲酒禁止法には“満20歳未満の者の飲酒を禁止する(第1条1項)”と書かれているが、ナント!飲んだ本人を処罰する規定がないそうな…(;;)、世の未成年者にとって此は素晴らしい朗報だ(^^)。未成年者に酒を飲ませた周囲の者は罪に問われても自分の意志で飲めば罪にならないなんて未成年者飲酒禁止法はザル法じゃないの!
先週の常用漢字表外読みの答え
世界の平和を(幾う)(こいねがう)でした
今週の常用漢字表外読みの問題
畳の(縁)を踏むな