厄除け八幡

自宅の傍にある八幡神社に今年も厄除け祭りがやってきた、お正月の18-20日が決まりだ。此の幟を見ると私は確定申告時期の到来を実感し、毎年今年の申告が最後になるかもしれぬと思い心を引き締めることにして居る。

先日銀行へチャリで行った折、狭い道を無頓着に歩行者の女性が二人横長に並んで身振り手振りで喋りながら歩いて居るので、「危ないですよ」の意味でチリンチリンと鳴らして狭い横の空間を通り抜けた。事務所ヘ戻ってからその話をしたら職員に「チリンチリンは道路交通法違反になり2万円以下の罰金です」と言われた(;;)。私にしたら女性達が話に夢中になって手足が横に食み出して来られることを恐れて鳴らしたチリンチリンだ。話しの身振り手振りが自転車に当たったら私は転ける可能性が高いし、きっと自転車の自損事故とされるだろうから割が合わぬ、それではベルは何のために付いているのだろう。「通りますよ」と口で言わねば罪になるのではベルの存在そのものが否定される。自動車の「ブッブー」と何処が違うのか!然し法律では下記の如く定められて居るのだ。

(警音器の使用等)
第54条 軽車両の運転者は、次の各号に掲げる場合においては、警音器を鳴らさなければならない。
一、左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき。
二、山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。
2 軽車両の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。

2の主旨は歩道に於ける歩行者優先を示唆したものだが、車道は車が多くて危ないし、我々周囲の生活道路には歩道と車道の区別すらなく車の通れない細い道も結構多いから分かったような分からない法律だが、法律上ベルは普段我々が鳴らしていないときに鳴らさなければならぬもので普段何気なく鳴らしているものは違法だと言うことがよく分かったが、誰も殆ど知らないと思う。ベルの装着については道路運送車両法第四十五条にて義務付けられているから付けなければ罰せられるし、鳴らしたら鳴らしたで2万円の罰金では二律背反で怪訝しいよね(>_<)。
いっそ「コラ!そこ退かんかい」なんて大声を出したら通行人を驚かせるがベルの音でないから罪にならんから世の中の法律なんて、わからんもんじゃ(;;)。

先週の毎日新聞が大阪市の中学生の生徒が給食の3割近くを残していると報じた。食べ残し率は全国平均の4倍で残飯になった食材費は年5億円相当に上るそうだ。勿体無いね(><)。
市が仕出し弁当を配るデリバリー方式を採用したため食事が暖かくないのが食べ残しの理由らしいが、お弁当は本来冷たいもので、これまで過保護に学校で調理した暖かいものを食べさせてきたことが原因だろう。此れを世に「乳母日傘」と謂う。食べ残した生徒には翌日から給食を与えない措置を執り弁当持参を要求すべきだろう。給食のない時代に育ち、弁当は焼き芋一箇の経験をし、空腹を癒やすためタンポポまで食べていた私達世代には食べ残しなど想像もつかないことだ、私はこの歳になっても飯粒を零(こぼ)したり残すと目の玉が潰れると信じて居る。
今の世の中は多くの者が富裕ではなく生活に困っている人も少なくない筈だが、食べ物を僅か4割しか自給できない我が国が故に此の有様は涙が零れる。戦後70年少しは食物が潤沢になったとは思って居たが、反面子ども達の食べ物に対する有り難さに対する思いの欠落は誰の責任だろう。
コンビニやバーガーショップの存在や親が子どもにお金を与えたりすることも原因の一つだろうが、先生と親が子ども達に、食べるものがなくて飢えて死んでゆくアフリカ難民の話しなどして食べ物の大切さをトコトン自覚させたら給食を残す生徒を決して出ないと思うんだが…(>
<)。

先週の上州碓氷峠の悲惨なバス事故は可愛い我が子を勉学のため東京に送り出している世の多くの親達に大きな衝撃を与えた。幸いうちの孫は秋からドイツに留学中で愚娘は安堵していたが、同じ学校の一人が死亡している。留学してなければ千に一を覚悟して愚娘は半狂乱の数時間だったことだろう。子どもを上京させた親達は被害者の名前が発表されるまでの半日間が物凄く長かったことだろうな(;;)。
警察は乗客39人のうち死亡が12人で重軽傷者27名と発表したが、内一人は全く怪我がないことが判明し重軽傷者26名と訂正した。あんな酷い事故で怪我をしない者が居たなんて想像もつかないが、此の幸運な大学生の無傷の理由はバスが転覆した際、幸運にも他の乗客の躰がクッションになりその当たった衝撃のショックを引き受けた人の尊い犠牲の上でのことだったに違いないから、彼は無意識の内に殺人者となっていた可能性は否定できない。諸行無常、無傷の彼は剃髪して坊主になるべきではないのか。

先週の読みたくても読めない字
咲いた花が萎(しな)びる

今週の読みたくても読めない字
咲いた花が(萎)える