11月の声を聴くと心なし蟋蟀の鳴き声も物悲しく聞こえます。先月漢字検定試験に行った折に会場近くの休耕畑で鳴いていたエンマ蟋蟀を発見し、早速翌夕方昆虫箱持参で十数匹捕まえて帰り、1槽増やして二星蟋蟀の隣組となりました。野生なので環境の変化に耐えられるかと心配でしたがどうやら落ち着き1週間前からコロコロと癒しの鳴き声を響かせてくれるようになり私を幼い頃の陶酔と至福の世界へと誘(いざな)ってくれて居ます。

このエンマ蟋蟀の変わったところは大人しく眠っているかのときにブレンダ・リーやコニー・フランシスなど女性ボーカルを聴かせると決まって鳴き始めます。(^^)蟋蟀が鳴くのは異性を呼ぶときだけでなく、ライバルを追い払うときにもより激しく羽を震わして威嚇しますから或いは女性の歌声を恋敵の到来とでも思っているのかも…(^^)

昨年は二星蟋蟀と同居させてハーフを誕生させましたが身体ばかりでかくて鳴き声はチリチリンと二星蟋蟀であり今年は純粋種の誕生を願っていますがどうなることでしょうか。上手く行けば来年の8月初旬漢検の合格発表の頃に赤ちゃん誕生となり二重の喜びとなればいいのですが…(^^)どっちもダメだったりして…(;;)

ずっと以前にお知らせしましたが学校から夏休みの宿題に1年生の孫が持ち帰った朝顔の苗の残りを樽プランターに植えたのが6月26日でした。もうお仕舞いかと来年の種を採っていたら今朝10日振りに葉も殆どないのに最後の花が咲きました。咲かなくなっても何時もの習慣で毎日牡丹や芍薬などに与えていたHB101〔土の栄養剤です〕の残りを掛けていたのが良かったのでしょう、然し最後の余力を搾って咲かせたものか花もこれまでの半分の大きさしかなく、折角咲いたのに生憎の雨に打たれてとても可哀想でした。(;;)

20051106

"雨に咲く花"と謂えば30年位前に井上ひろしが歌ってヒットしたことを思い出しました。きっと覚えていられる方も居られるでしょう。♪儘になるなら今一度、一目だけでも…♪と唄った寂しく物悲しい歌でした。彼は若くてハンサムボーイでしたが何故かこの曲のヒット後間もなく病没しましたから人の運命(さだめ)は分からぬものですね。(;;)皆様も常々不時のことを覚悟して生きて居られるでしょうね。



アマの瀬川昌司さんがプロを目指して対プロ2勝目を挙げたことを先週ご紹介しましたね。愈々本日が第5戦の対局日ですが、どんな結果になったでしょうか、明日の朝刊が楽しみですね。奨励会からの年齢制限つきプロ入りしか認めてこなかった日本将棋連盟もアマプロオープン戦で瀬川さんがプロ相手に70%もの勝率を挙げた上での嘆願書の提出により不本意ながら条件付きでプロ入り対局が実現したものですが、今度は又もや日本将棋連盟が頭を抱える大きな問題が惹き起こりました。それは最近の将棋対局ソフトが改良に改良を重ねてメチャクチャ強くなりプロをも脅かす存在となってきたことが原因です。ことの発端は全国アマチュア大会でベスト16まで勝ち上がった将棋対局ソフトが先月公開対局でプロの某五段に善戦し、プロが苦戦を強いられ"あわや"という場面まであったからです。日本将棋連盟は事態を重く見てプロたるものが将棋ソフト如きに敗れるようでは連盟の面子が立たぬと今後ソフトとの公開対局を原則として禁止しました。瀬川さんに負けたことでも我慢ならないのに、CD・ROM1枚にプロが翻弄されるようでは連盟も血圧が上がりますよね。羽生、森内、谷川など極く少数のトーナメントプロを除いて殆どのプロがアマチュアへのお稽古を飯の種としていますから、お歳暮もお車代も要らない将棋ソフトにお稽古先を奪われることになっては何百人のプロが生活できなくなり、当然に日本将棋連盟もその存在理由を失うことになりますから大変です。然し時代も大きく変りました。江戸時代の大橋将棋は最早現在の将棋界ではアマにも通用しなくなり、その将棋界が今やコンピュータに席捲されようとしています。

時の流れと言ってしまえばそれまでですが、人間の頭脳に勝るコンピュータはなくても、計算だけさせるなら人間はコンピュータに勝てません。メモリーさえ大きくしてやればコンピュータは最短距離で王様を召し取るために数億通りの"読み"を数分間で済ますでしょうから人間が勝つ方が至難の技となるのも最早時間の問題となりました。瀬川さんも後1勝してプロになれてもその儘会社勤めは辞めない方が良いですよ。(;;)

囲碁界でも必ずや近い将来将棋と同じ現象が起こることが予想されます。今は王様を召し取るだけが目標の将棋と、碁盤の升目が将棋の4倍以上もあることや、自軍の陣地を広げながら、侵入してくる相手の石を召し取って己が財産にし、更には囮(おとり)作戦でわざと自分の石を相手に捕まえさせ、それを利用して数倍の利を得ると言った捨石作戦が人間の感性の力に負うところが多いので、先に損をすることを嫌う囲碁ソフトが人を制覇するには今暫し時間が掛かると思いますが、何れその内コンピュータが勝つ時代が到来することでしょうが、そのときにはきっと何もかもがコンピュータ主導の味気ない世の中になっていることでしょうね。人間がコンピュータに使われていたりして…(;;)



先日の夕刊に掲載された記事ですが、川崎市のマンション建設現場の地中から半年前ポリ袋に詰められた現金2500万円が見付かり大騒ぎになりましたが結局持ち主が現れず、建築業の男性と地主が折半して貰うことになったそうです。何でも以前の土地所有者が引越しの際忘れたものではないかと届けたそうですが、どうやら相続税などの税金逃れのお金だったらしく出所が説明できずに特定できず、この二人には棚からぼた餅でありました。

ところでどうして二人で折半になるのか不思議に思って遺失物法を調べましたが半年経てば時効で拾った人のものになるとしか記載がなく、よくよく調べて見たら民法にちゃんと書いてありましたよ。(^^)

民法241条

『埋蔵物は……その所有者の知れざるときは発見者その所有権を取得する。但し他人の物の中において発見したる埋蔵物は発見者及び其の物の所有者が折半してその所有権を取得する。』

法律とは明快なものですね。これではこの二人喧嘩の余地もありませんよね。埋蔵物なんて古めかしい表現は花咲爺さんの大判小判を思い出してしまいますが文字通り大判小判でしたね。(^^)

一体この二人の税金はどうなるのでしょうか。競馬の三連単の大穴なら兎も角、この事件は大きな話題になりましたから税務署では半年前から新聞の切り抜きをスクラップブックに貼付したに違いありません最早逃げられませんよね。地主さんや建築業の人が法人組織なら雑収入で通常の法人税等が約500万円課せられますが、個人なら一時所得となりそれぞれ600万円が所得金額となりますから税金も他の所得との合算になりますが60万円から最高でも300万円ですから圧倒的に個人が有利です。建築業さんが"仕事は会社にしていても見つけたんはわし個人や"と強弁しても税務署は"道で拾ったんなら個人やけど仕事中に掘っていて出てきたもんやから会社のもんや"とまず許して貰えないでしょう。(;;)

もともと税金対策で会社組織にしたのでしょうがこうなれば会社にするのも良し悪しでしたね。(^^)



先週の秋の天皇賞は菊花賞と様変わりも甚だしく、14番人気と無印ののヘブンリーロマンスが最終600mを32秒7の驚異的な末脚で駆け抜け本命のゼンノロブロイを頭一つ躱して大穴となりました。単勝で7580円、三連単は122万円も付きましたから、JRAにテラ銭を25%取られてもこれではファンが馬を辞められぬ気持ちが私にもよく分かります。

牝馬の優勝は13年振りとか20年目のベテラン松永騎手は牡牝混合GIレースの初制覇であり、正面スタンド前天皇皇后両陛下の前でヘルメットを脱いでの深々の一礼は松永騎手感極まってのことでありましょう。両陛下立ち上がっての拍手は彼にとっては生涯忘れられぬ想い出となったことと思います。役者冥利に尽きると謂う言葉がありますが、松永幹夫正に騎手冥利に尽きましたね。(^^)



垂水の商店街のど真ん中に位置していたダイエー垂水店が先月一杯で30数年の幕を降ろし町が一段と寂しくなりました。喜んでいるのは左右に店を開いているジャスコとコープ神戸だけであり、店員さんは親切だしレジが混まなくて重宝していた気短かな私など途方に呉れています。

ダイエーの閉店で気付いたのですが私が通ったダイエーのフロアは1階が殆どであり地階も2階3階も殆ど記憶がありません。どうしてかとよく考えてみるとあのお店には上りのエスカレーターがあっても下りは全て階段(他店のダイエーにも結構多い)となっています。歩くのを惜しむつもりはなく出来るだけ歩くことを心掛けていますが、歳を取ると階段は上りより下りのほうが遥かに恐ろしいのです。店舗経費節減が発想の原点でありましょうが所詮考え付いたのは働き盛りの年代の人達でしょうから老人が階段の下りのほうが怖いなど露(つゆ)考えず上りはしんどいが下りは楽やと自分達壮年層の体感をその儘浅墓にも店舗設計に組み入れたものと思われます。今や日本人の半分近くが老人ですから老人の行き易い店作りは常識であり来て貰えない限り買って貰えないのは自明の理ですが、悲しいことにダイエーは店舗設計に老人の意見を参考にする機会が作られなかったことや、或いは時折支店を訪問される中内社長が不運にしてあのお年まで足腰が強健であり、ご自身階段のことまで気付かれなかったことがダイエーに不幸を齎し社の運命を左右することになったのかも知れません。いくら2階や3階フロアをバリアフリーにしても"行きはよいよい帰りは怖い"では年寄りは敬遠しますよね。



今週の女子ゴルフミズノ・クラシックはアメリカ女子プロツアーの中に組み込まれており、アニカ・ソレンスタム以下強豪が大挙して押し寄せました。我等がさくらちゃんは終盤崩れて20位タイと沈みましたが、それにしてトップテンに日本選手が3名とは寂しいですね。まだまだ世界の壁は厚いようです。

さくらちゃんも持ち球をフェードからストレートに変えつつありますが、時折以前の癖が出てロングのセカンドで力が入りボールが左右に振れます。3つのときから覚えたものは中々急に変えられませんから気長に見守ってあげましょうか。

昨日のホールアウト後にアテストに向かう途中幼い女の子から声を掛けられて振り向いたさくらちゃんは3-4歩引き返し、手に持ったボールをポンと投げてあげましたから優しいですね。プロが引き返して来てくれたことはギャラリーにとっては凄いインパクトです。貰った少女とその両親は生涯変わらぬさくらファンになることでしょう。(^^)

観客あってのプロなのですから、ファンを大切にしようとするさくらちゃんのプロ根性は19歳乍ら流石だと感じ入りました。(^0^)/