8月も愈々最終週を迎えた。今月に入ってまるで降らなかった雨が一昨夜から漸く降り始め庭の雑草も生き返った^^。一昨日までは無惨にも赤茶けて枯れかかり通り掛かる人達に廃墟を思わせ不快にさせて居たからそれこそ旱天の慈雨だったな^^。
全然実感が湧かないけど来週から愈々秋だ。庭のキリギリスもそれぞれ伴侶を得たようで殆ど鳴かなくなった。其処でキリギリスの雄を一匹金魚屋さんで買ってきて事務所の玄関脇に虫籠を吊すとその声に釣られて叢から、蚊細い鳴き声が聞こえて来る^^、ライバルを意識して本能が翅(はね)を誘うのだろう。ヤモリなどに狙われるので夜は虫籠を事務所の玄関内に取り込むが、クラシック音楽を掛けると恋敵の出現と勘違いをするのだろうか必ずキリギリスが反応して鳴き始めるから面白い。シューベルトのピアノコンチェルトなどとても相性がいいようだ^^。
先日M銀行に用があり窓口へ行くと女子行員の名札が置いてあった。番号を呼ばれた折、彼女に「貴女、8月生まれ?」と問うたら、「そうです」と微笑まれた。何故分かったの?彼女の名前は「葉月」さんだったんだ、誰にだって分かるよね^^。でも、ホントかな? 「葉月」は旧暦での8月の呼称だから新暦での8月は6日までが「水無月」で7日から「文月」となる、そして本当の「葉月」は新暦では9月5日から10月4日までだ、此のお嬢さん本当の誕生月はどっちだったんだろう。今度行った折もう一度聞いてみたいな^^。案外新暦の8月だったりして…、昔「弥生」とか「さつき」などよくある名だったが、終戦後旧暦での命名が減ったのは時の流れだろう…。新暦、旧暦ってなあに?なんて言わないでね:-)。

先月の日経ビジネス「経営教室」を読んでいたら可笑しな記事にお目に掛かり呆れてしまった。教室の執筆者は自己資本8000億円三菱ケミカルHDの社長だったが彼は07年社長に就任以来社長室に「カエル」を飼っていると書かれて居た。社内を「変える」ことを訴えるためだとか^^、私はこの記事を読んで思わず「ウソだ!」と叫んだ。蛙は熱帯魚ではない:-)、きっと置物の蛙に違いないが、若し飼っているのが事実とすれば大変な費用が掛かることになる。どんな蛙か知らないが、爬虫類両棲類の生き物は全て動くものしか食べないから、例えばイボ蛙や青蛙なら蠅や蚊などが日常の食糧だ、然し社長室に蠅が居るわけがないし、社員食堂から捜してくるにしても大変だし、蠅の常駐場所は腐った残飯の周囲とか社長室とは全く異質な場所だ。蛙は普段水の中に居るが肺呼吸し、腹が減れば水の外に出て動いている餌を探す(うちではときどき落ちてくる枯葉などにパクつき慌ててペッと吐き出しているのを見る^^)、飼育するとなれば大型の水槽に水部分と陸部分を設けて水槽の窓から蠅などを入れることになろうが彼等は大食いだから絶えず給餌の必要があるし、土日も餌を与えねばならぬから専用のカエル秘書なんか必要だろう。エアコンの冷気などは蛙には大敵だが、社長室にクーラーは不可欠だから水槽にはサーモでも付けて暖房することになるがどう考えても不可能だろう。時季が来れば冬眠だってせねば蛙は生きられないから蛙を飼育する社長室は自然環境を具備して居なくては絶対にムリだと思うが、自然環境に順応している社長室など想像したくてもできない。でも天下の大会社の社長がウソを吐くとも思えんし、日経ビジネスの記事を読んだ人でこの社長室を訪れる方も居るだろうから真相はどうなんだろう?でも、やっぱ置物やろな:-)。
本当の蛙を飼うのならどうしても灰谷健次郎の名著「兎の眼」に出てくる蠅博士の鉄三少年でも連れて来ねばなるまいぞ^^。

人嫌いで有名な俳優の高倉健さんは記者からインタビューを受けたり、人との対談など絶対にしないと言われて居るが、あるとき彼はどんな風の吹き回しかNHK「クローズアップ現代」でニュースキャスター国谷裕子さんのインタビューを受けられたことがあり、そのときのインタビューと国谷キャスターの高倉健さんに対する印象を述べられたVTRを「youtube」動画で見る機会に恵まれた^^。
国谷さんが話されるに、彼女は高倉健の全作品2百数十本(殆どが任侠映画だ)をVTRで連夜見尽くしてあらゆる準備をされてのインタビューであったが、彼には何を質問しても殆ど答が返ってこなかったので、あるときから質問を全てストップして高倉さんから発せられる声を待たれたそうだ。そうすると高倉さんは時折ポツリ…ポツリと間(ま)を置きながら話をされたが、高倉さんが話すべきことを頭の中で紡いでいられる沈黙の時間は、最大で17秒もあったそうだ^^。
高倉健は「自分は何時もいい風に吹かれて居たいと思う、自分から意識していい風の吹いている処を捜しに行きたい、余りきつい風だと自分が人に優しくなれない」と話されてインタビューを終えられたのが印象深かったが、高倉健はきっと上述の灰谷健次郎のファンで未完で終わったが、彼の最後の作品である命の共鳴を描いた「天の瞳」の愛読者だったのではないか、とふと私は感じた。
話は変わるが国谷裕子さんは20年前クローズアップ現代のニュースキャスターを務められたときは、小学校6年生からアメリカで育ったバイリンガルとはどうしても思えぬ垢抜けず色気のないボーイッシュな女性だったが、近年歳を経るに従って美しくなられ、品のある良い顔になられた。ファッションセンスも素晴らしく我が国を代表する女性の一人に変貌されたようだ。斯くなるには整形手術を始め様々な人知れぬ苦労があったことと拝察したが、全ては国際社会を舞台とした修羅場の経験と環境が彼女の持てる教養と品性を発芽させ成長させそれが顔に滲み出てきて人に与える印象が大きく変ったのだと思った。氏より育ちって言うもんな^^。

先週の誤字訂正の答え
海底は鉱物資源の豊庫だ、(宝庫)でした

今週の誤字訂正の問題
虚疑の申告で脱税を図る

ご教訓カレンダー
「逢ったその日に結ばれた」→「逢ったその日にブスばれた」 厚化粧