暦の上では今日から9月になったが、久し振りの降雨の後、風が少し涼しくなったように感じられるからやっと秋が来たのだろうか、先週の雨のお陰で庭の雑草も随分と元気を取り戻し三角バッタも青い食事にありついて嬉々と戯れて居り大きくなった。多分間もなく「負んぶバッタ」が見られるだろう^^。颱風が近づいているようで少し心配だな。
先週にも触れたが最近私は灰谷健次郎先生の作品ばかりを読んでいる。この先生の本を読むと汚れた心が少し宛澄んで透明になってくるような気がする^^。「兎の目」で心の目が少し開け「天の瞳」9巻を読み終え更に「太陽の子」など約20冊を読み終えた。^^何処かから優しい風が吹いてくるように感じられ、トゲトゲした心が何だか柔らかくなって来る。この方は神戸で長く小学校の先生をされて居り、妙法寺とか荒田のグラウンドなど絶えず出てくるのが懐かしいな、終戦後舞子に住まれ私と同じ歌敷山中学の出身(1年先輩)だから「だぼ」なんて穢い神戸の言葉が幼い頃への郷愁を誘う^^。先生の作品には戦後発行された児童向けの雑誌「きりん」に登載された子供達の美しい詩が一杯載せられている。食べる物もない苦しい時代やったけど子供達の言葉はいじけないで純粋で珠玉のように美しくてキラキラ輝いている^^。
私は「きりん」に収録されたものを灰谷先生が紹介されて居る作品を読んで大人の予断の介入する余地のないその純粋さに唯々驚嘆した。以下に掲げるものはその極々一部だが皆様も読まれたら子供の心の透明さと純粋さにきっと愕かれると思う。ひととき幼い頃に帰って耳を澄ませてね、
灰谷先生のご遺族の方へ 「無断でブログに掲載してご免なさい」m(_ _)m
しりたいねん 谷口のり子 三年生
わたし お父ちゃんとおかあちゃんが どうしてすきになったか しりたいねん、それから みあいかれんあいかしりたいねん それからどうしてすきになったのに けんかばかりしているのかしりたいねん
せんそう 斉藤苣 五年生
せんそうなんかやっちゃあ、いけない おとうさんがしんだら、どうする
まきも、われんじゃないか (注 まき=薪のこと)
るすばん 河中正子 六年生
父は戦死した 母が産後で死んだ 私は おばあちゃんに育ててもらっている 「つかいにいってくるさかい、るすばんしといてや」 「おやつはとだなに入れてある」 とだなの中をみたら紙が一まいあった 「おやつはありません」とかいてあった
皆戦争を経験した私と同じ世代の子供達であり食べる物もなく誰もが貧しさを共有していた時代の詩だが、少しもへこたれずに一所懸命生きている明るい子供ばかりなのに心が温かくなる^^。昔は私もこんな風に目をキラキラさせ輝いて居たんやろな?生活が貧しかった分、家族が懸命に寄り添って生きていたから、こんな風になれたんやろな。今の子供達は物が豊富になったせいで心が貧しくなり家族誰もが寄り添う心を見失って家庭がバラバラになって居るようやから可哀想やな:-)。 当時三年生の谷口さんもその後結婚されてよくご主人と喧嘩されたのと違うかな?喧嘩をするのは仲が良いからだときっと気付かれたろうな^^。六年生の河中さんが「私はおばあちゃんに育ててもらっている」と書いたのは心底えらい、今の子供なら感謝の心より己が不仕合わせな運命(さだめ)を嘆く詩となったろう(;;)、「おやつはありません」はお婆ちゃんのお茶目心だろうが、それを暖かく受け止めている河中さんは優しい人やな^^。
優しい心になって居た私の目に、国立大学名誉教授であ夫を奥さんが陶器のマグカップで十数回殴って殺したと謂うむごたらしい事件が先週の夕刊から飛び込んできた(;;)、原因は教授の浮気だそうだが、我々衆生から見たら、大学教授夫人ともなれば良識ある人格者で口は達者でも教養が邪魔をして手など出さない人だと思って居たが夫人も矢張り人の子で只の嫉妬深い女性に過ぎなかったようだ:-)。でも殺された名誉教授70歳にして浮気とは元気だな^^。奥さんが殺すまでに激怒したのはご主人への愛が裏切られたせいであり、今時61歳は熟女として充分に若いから普段自分が構って貰えなかった不満が原因ではないかと思ったが、愚妻に話すとそれは愛情やセックスではなく世間体だと言った。どっちにしても情けない行動だ。子供達は二人とっくに独立しているそうだが教授夫人は子供達や孫達に及ぼす影響まで考えが及ばなかったのか、今の人間って刹那的で利己的になったな、「きりん」に詩を書いた子供達に恥ずかしくないのかな?教授夫人になったことで自分が特別の人間になったと錯覚したんだろうね。
昨日の夕刊に「オレオレ詐欺」の受け子となった男装の女子中学生が逮捕されたとあった、先っちょを捕まえてしもたらあかんがな、お金に発信器でも付けて首謀者まで辿り着かんとその上の者が捕まるだけで終わりになるのが警察はどうして気付かんのかな?アホやな:-)。
先週の誤字訂正の答え
虚疑の申告で脱税を図る (虚偽)でした
今週の誤字訂正の問題
人生の愛歓を描写する小説
ご教訓カレンダー
「お父さん約束守ってよ」→「お父さん役職守ってよ」 挙式前の娘