梅雨も来ないのに庭では早くも初夏の佇まいとなって居ます。南庭では昨年秋に球根を植えた「カラー」が涼しげに咲き始めました。この花は一株に一つしか咲きませんがその代わり花期が長くて一月近く咲いてくれる優れものなんです。品の良い変わった花の形は比類を見ないものです。^^。

 

食品を始め汎ゆる商品の値上げが相次ぎ庶民の家計を直接攻撃しているさなかに、先週月曜日東京都内の講演で日銀黒田総裁のびっくり発言には誰もが開いた口が塞がりません (@@)。年額3500万円もの給与を貰っている総裁には庶民の物価高騰への喘ぎなど全く実感できないと思いますが、でも総裁がウクライナ戦禍で輸入されなくなった食料必需品を原因とする諸物価の高騰を知らないなんて可怪しく、2%物価上昇を目指している日銀の長(おさ)として総裁は「日本の家計の許容度が高まっている」などと、愚かにも見当違いな言葉を発しましたから忽ち猛烈なバッシングを浴び、彼は急遽謝罪会見に追い込まれることになりました(;;)。此の人九年も総裁の座に胡座(あぐら)をかき高給を貪っている所謂上級国民であって庶民のことなど何も考えずに十年一日の如く2%物価上昇を唱え続けウクライナの戦争に発した世界的な物価高騰に追い込まれている我々の苦しみなど分かろうとしなかった挙げ句が此のような不埒な発言となって飛び出したものですが、この手の講演には原稿が付き物であって、それには必ず日銀幹部事務方のチェックを受ける必要があります、さては事務方幹部も総裁同様上級国民に選別される高給取りであり庶民の喘ぎを知らない連中だったのか!(::)。我々庶民より一桁多い年俸者である此奴等に「家計の値上げ許容度は高まっている」などと言われたくありません!総裁本人はスーパーに行ったことがないそうですが、庶民の経済に対し全く関心のない人なんです!日銀総裁は民の暮らしの分かる人が良いが、今の役人の構成ではその期待は絶対に叶えられないね(::)。

 

物価値上げの次は我々高齢者の拠り処である年金の危機についての話です。終熄の気配が見えない新型コロナは私達の健康どころか経済までも蝕み、世界は同時株安になり株式投資で運用されている年金資金は大損失です(;;)。新型コロナが原因ですがこれで大きな影響を受けるのは日本の公的年金です。年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)は国家予算の約1.6倍にもあたる160兆円超の年金積立金を運用していますが、コロナショックで25兆円もの損失が発生したと見られますから年金財政の危機が訪れて居ます。警鐘を鳴らしたのは民間の野村投信元ファンドマネージャーでした。GPIFが運用している積立金は現役世代が支払う年金保険料、税金と並ぶ年金資金の3本柱の一つであり識者の解説によると「年金受給者へ支払う年金の殆どは現役世代の保険料と税金で賄われてきましたが、現役世代が多く税収も右肩上がりだったバブル時代に支払いに必要な額を超えて資金が集まることもあってそのときに貯めたお金を現在の積立金の基礎にしています。然し年金財源の一つである積立金はリスクの低い国内債券を中心に運用するのがセオリーなのに、安倍政権は14年に国内債券の割合を60%から35%に減らし、リスクの高い国内や外国株式の割合を24%から50%へと倍増させました(@@)。積立金は年金の大切な財源ですからギャンブルのような運用方法は誤りです。諸外国を見渡しても年金の運用はリスクの低い債券が中心でここまで株式で運用している国を日本だけです(::)。ギャンブル運用のツケをGPIFはいままでに何回か支払って来ましたが、15年度は中国の景気後退で約5兆3,000億円18年度には米中貿易戦争や欧州政治の混乱により、たった3カ月で約14兆8,000億円の含み損を出して居ます(@@)。GPIFが公表している昨年末時点の保有資産や投資先の情報などをもとに株価の下落率から“コロナショック”による損失を試算したところ、その額は過去最大の25兆円を超えているそうです。「株価は何れ上がるから長い目で見るべきだ」という楽観的な意見もありますが積立金を長期的に運用できる程現在の年金財政にゆとりはなく、少子高齢化で現在高齢者1人をたった2.2人の現役世代で支えていますから今後保険料や税収で年金資金を賄えなくなれば、積立金を取り崩すしかありません。景気が悪くなると企業の業績や給与が下がるので連動して税収や保険料も減ります。昨年10~12月のGDPは前の7.9月と比べてマイナス7.1%で既に積立金の取り崩しが始まりそうな兆しがありました。そこに今回のコロナショックが追い打ちをかけ、早ければ近い内に積立金の本格的な取り崩しが行われると見られています。株価が回復して損失を取り戻す前に取り崩しが始まるかも知れません。 一度取り崩しが始まれば積立金は増え難くなるは自明です。毎年支払われる年金の総額は50〜55兆円で、積立金からは3〜6兆円が捻出されるだろうと考えられていますが、先行き不透明の状態で、大量の現金を調達するために株を売れば株安を誘発し、そうすれば積立金で運用している株の評価額は下がり、ますます含み損が膨れ上る悪循環を招きます。株安で企業の業績が悪化して給与も下がり保険料収入や税収が減少すれば、より多くの積立金を取り崩す事態にもなり、負の連鎖が始まるでしょう。本格的な取り崩しが始まれば20〜30年後には積立金は枯渇してしまいますね(@@)。我々年寄りは食い逃げできるからいいけどね!

 

「森友事件」「桜を見る会」等々安倍晋三って日本を滅ぼす害虫だったのに気付いたときはもう遅かったね(::)

 

先週の読めそうで読めない字       蒲魚(かまとと)

「かまとと」とは、知っているのに知らないふりをして、上品ぶったり、初(うぶ)に見せたりすることです。主に女性のことを形容するときに使います。

今週の読めそうで読めない字       舞台の(幕間)