2月の半ばと謂えば、外出も躊躇われる程の寒さの筈ですがこの暖かさはどうしたことでしょうか、少し動けば汗ばむようで厚着もできず風邪が少しも癒えません。{%gomenne%}あちこちでスキー場が使用不能となり先週などスケートリンクまで結氷できないで休業とか、暖かい気候には文句はありませんが、この儘今年も昨年に増して暑い夏を迎えると思うととても恐ろしいですね。{%gessori_a%}
嘗てはサンヨーそしてナショナルが世間を騒がせたガス機器事故が巷間忘れられた今となって、パロマに続いてリンナイガス湯沸かし器の死亡事故を受けて各地から同製品の事故が通報され、今朝の朝刊では15年前に東京で起こった家族5人の死亡事故まで発覚しました。亡くなった37歳の主人が一家を支える弁護士であり、新聞配達など苦学しながら32歳で司法試験の難関を突破し、その間に知り合った奥様と結婚し、奥様が合格まで看護助手として家計を支え、これまでの労苦がこれから報われようという謂う矢先に3人の子供達共に天国に召されたものであり、この世には神も仏もないのか!と怒りと共に切なく涙を誘う遣り切れない事故ではありましたが、当時から現在までリンナイからはお詫びの一言もなく、通産省も報告を受けながら、製品を認可した自分達に責任が降りかかるのを恐れて、独断と偏見を以って被害者のうっかりミスだと決めつけ公表もせずに事故を秘匿しましたから、リンナイも此を奇貨として公表を頬被りをしたものと思われます。警察では換気を怠ってのCC中毒だと発表して一件落着していますが、私のようなド素人如きが不思議に思うことは、世にこの種の事故はゴマンとありますから、どうして通産省はメーカーに湯沸かし器のスイッチオンに際し換気扇のオンを自動的に連動するように指導できなかったかと謂うことです。そして換気扇のオンが不具合な場合は湯沸かし器自身も作動できぬ位の操作は初歩的な技術であり極く極く廉価でできると思うのですが皆様は如何思われますか。
又他の事故でも安全装置の付いていない古い機種で湯沸かし器の埃(ほこり)が原因での死亡事故が圧倒的に多いことも報告されていますが、この埃の掃除をするには、素人には位置が高くて手も届かず換気扇と違って分解も容易ではありませんから、自動車のように定期点検が必要であったものでありながら、通産省がメーカーに対し点検を義務付けていなかったことが事故を惹き起こした原因であり、事故は偶発的なものではなく、愚かな通産省役人の怠惰が招いた人為的なものではなかったでしょうか。一方、法的責任の有無は別にしてもメーカーも“売ればお仕舞い”では、その倫理観責任感のなさに呆れ果てますよね。{%gakkari%}
ガス機器で思い出しましたが、5年前お得意先がビル内改装時に多額なガス冷房機器を設置の際、僅かですがお上から補助金が頂けることになり、お上の補助金は税法により非課税ですからそのような税務処理をして申告したらその後所轄のK税務署の審理部門より連絡があり、補助金の交付元が経済産業省ではないから非課税は認められないと言ってきました。成る程補助金の交付決定書には経済産業省など何処にも書いてなく社団法人日本ガス協会となっていましたが、お役所は必ず天下り先とすべき法人を数十社抱えていますから、日本ガス協会もその内の一つと思われ、表向きの会長は大阪ガスの社長がなっていますが、あくまで名前だけの表看板で実態は経産省上がりの魑魅魍魎が巣くって補助金の交付業務を下請けし多額のサヤを懐に入れ、多くの天下り役人に傘を差し掛けて遣っている法人と察せられましたから、K税務署の審理部門に電話して“直接ガス協会に聞いて下さいネ、経産省の天下り役人がお墨付きを出している税金泥棒だと思いますよ”と言ってやりましたら、先方に電話してその辺の事情を察知したらしくやがて審理部門から“分かりました、申告を認めます”と言ってきました。{%akkanbe%}
我々消費者には何も知らされていませんが、ガス業界と経産省は共通の利害で連(つる)で居て、事故の隠蔽だけでなく、こんな不要な法人への多額の会費がガス製品の売価に上乗せされて消費者だけが虚仮(こけ)にされ彼等の持ちつ持たれつの相合道中を眺めるのは気分が悪いですね。きっと他の業界でも同じことが行われていることと思われますが日本のお役所はこんなことで良いのでしょうか?
先週の答え
『喪家の(狗)』
葬式のあった家の犬、葬儀の用意で皆忙しくて犬に餌をやる暇がなく、犬がやせ衰えて元気がなくなることから、元気のない人のことを謂う。
今の時代はペットブームであり亡くなったご亭主より、飼い犬の方が大切にされていたりしていますから、この諺もきっと死語になる日が近いことでしょう…{%gomenne%}
それよりその内に『喪家の寡婦』なんて諺が生まれるかも知れませんね。
それは巷間亭主の死亡後未亡人となった奥さんが見る見る元気になり、見違えるように若返って美しくなること…に由来します。既に数十年前から“後家太り”なんて厭な言葉がありますものね。{%tohoho_a%}
でも、ホンに女性はいいですよね。先日家内がTVででも聞いたのか“主婦の家庭内労働は月額36万円や!”と宣いましたよ。それなら、給料36万円以下の亭主はどうしたら良いんじゃ!定年時の退職金を家庭内労働の不足分やと全額取り上げられたりして…{%saiaku%}
昔から女性は子作り道具と呼ばれていたのが、道具から機械に昇格させて貰っても柳沢大臣はあの通り四面楚歌の有様です。大臣も“子供を作る機械”と言ってしまった直後、失言と誤解されることをいち早く察知し“子供を作る”機会“を設けて…”などと言葉の摺り替えができたでしょうに、東大法学部卒の苦学生とは思えぬ頭の回転の鈍さでしたね。{%gakkari%}
然し戦後の靴下どころかここに来て、女性は本当に強く逞しくなりました。その内夜のおつとめ代は家庭内労働の時間外残業であり一回?万円の請求書が当たり前になりそうですね。{%komaru%}仕事がハードでそんな気になれなくても妻にホストクラブなどで浮気などされるのは男の沽券に関わる重大事ですから?万円払っての重労働が重なっては、ご亭主やがて腎虚から『喪家の狗』となり、更に数年後には晴れて『喪家の寡婦』が誕生することが目の前に迫って見えるようです。{%shiranai%}
ご亭主は一回?万円の請求書を貰うのではなく、実は出す方だったのではないでしょうか?
“貴方稼ぐ人、私使う人”の風潮はまだまだ続くでしょうし、寅さんではありませんが“男はつらいよ!”の男性受難時代はこれからも永遠に続きそうですね。{%gakkari%}

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お得意先である芦屋のNさんから昨日送られてきた白梅をご紹介しましょう。
今は殆ど見ることの少なくなった清らかで清楚な日本女性を彷彿させる名花です。思わず“早春賦”など口遊(ずさ)みたくなりますね。{%uttori%}
雪と共に眺めることのできる数少ない花の一つですが、寒さも雪も足りぬせいか心なし花弁(びら)に凜とした力強さと張りが欠けているように感じられるのは私の考え過ぎかも知れません。
今週の問題
『(がいこつ)を乞う』
(  )内に漢字を入れて、この諺の意味を答えて下さい。少し難しいですヨ…