先月末の雨から急に本当の秋が訪れたように感じられ肌寒く、人間様にも衣替えの季節がやって参りましたが、気温の低下で蟋蟀の鳴き声も一段と張りが出てきた分キリギリスの鳴き声が弱々しくなってきたので行火(あんか)を入れてやることになりました。
昨日4年生の孫が母親達と一緒に体験学習である稲刈りに淡路に行って参りました。それはそれで良いのですが、じいちゃんへのお土産にと田圃に居た雨蛙を10匹ほど持って帰ってくれました。(^^)処が見ると小さいアクリルの昆虫入れに土も草も入れずにぎっしり詰め込まれ半死半生の状態であり、早速ヤブ蚊の棲息する庭に放してやりましたが、昨夜の雨で何匹元気になったことやら…じいちゃん思いは嬉しいけど少しは雨蛙達の気持ちも察してやって欲しいなあと思いました。(;;)
組閣早々中山国交相の失言問題を発端としてたった5日で中山氏は大臣の座を手放すこととなり麻生内閣の根幹を揺るがせていますが、この人4年前に文部科学大臣にもなった経験がありますから大臣になって舞い上がってしまった訳でもないでしょうに、先月終りの日経新聞のインタービューで『大分県の教育委員会の体たらくは日教組が原因だ、日教組の子供は成績が悪くても先生になれる』と語りましたが、“よくぞそこまで言ってくれた…”と我々庶民の声なき声を代弁して頂いたことに対し私は快哉を叫んで居りました。
処が口が滑って他にも成田空港や単一民族の問題について行き過ぎた発言があり、此の二つは翌日撤回しましたが、野党だけでなく自民党内からも批判の声が高く無念にも辞任の已むなきに至ったのですが、日教組の件に関しては頑として自説を曲げずに頑張り通しましたから、或る意味偉いなと思い、曲学阿世が常の日本の政治家には珍しい快男児だと感じ入りました。(^^)
思うに4年前に文部科学大臣であった際に日教組に対し、君が代斉唱や道徳の授業廃止について深い憤りを憶えて居られたことが、今回の発言に繋がったのではなかったかと思います。今や勢力を弱めて温帯低気圧になろうとしているとは謂え彼等が此まで教育界に垂れ流した害毒は量り知れず、日教組が我が国児童の教育にガンの存在であったことは誰もが認める処ではありますが、本音と建前が異なる日本人の悪しき慣習から言ってはならぬことが多々あり、たった党員30万人(未だそんなに居るの?)にまで減少し羊頭狗肉と化した日教組に挑む喧嘩ではなかったのではと思いますが、起こってしまったものは致し方なく、弱腰の自民党の連中では庇いきれなかったのでしょう。(::)
然し、身内が正論を吐いて四面楚歌に陥っているのに誰もが手を差し伸べず、逆に罷免すべきだなど息巻く連中の存在にはウンザリしますね。“中山君が言ってしまったことは仕方ない、千載一遇のチャンスだからこの際一致団結して日教組を潰してしまおう”とでも言う豪傑が自民党には一人でも居ないのか!
石破茂などを先陣に押し立てても、彼はトイレに行く振りをしてこっそりと逃げてしまうでしょうね(;;)あの顔はよくよく見ると負け犬顔に見えますから日教組に噛み付けといってもどだいムリですかね。(;;)
中山成彬氏は実は鹿児島ラサールから東大法学部に入った秀才であり、大蔵省の同期で3歳年上のミス大蔵省を射止めたことは当時から有名でありましたが、そのミス大蔵省が女性での初代課長であり、初代局長であった中山恭子拉致問題担当内閣総理大臣補佐官であったことも又皆様衆知の事実です。
有能な官僚ではありましたが奥さんの方が仕事がよくできるので、40歳を前に大蔵省を退官して政治家に転向されたものでしょう。政治家としては後輩である奥さんに拉致問題等で先に有名になられた憤懣も少しはあったかも知れませんね。(^^)
児童の教育より自分達の利益を最優先する日教組が強い処程児童の学力が低いなどと謂うことは当然であり誰も分かっている事実で、大臣の発言は実は本音であって教育界の実相が語られたものなのですが、世の中表で言って良いことと悪いことがある位、大臣程の器量のある人ならご承知の筈なのですが、信念として心に秘め、然るべき時期を待って発言して頂きたかったのが時期尚早となり残念至極でありました。(;;)
中山氏の持論が正しかったかどうかは次回の選挙で国民の審判が下されることになり、彼はきっと当選できると思ったのですが、彼は何も考えずメディアに流されやすい軽佻浮薄の連中が多いことを憂いて潔く次回選挙の立候補を断念され政界を引退する決心をされたことは誠に残念至極です。さぞ日教組のバカ共が喜んでいることでしょう(;;)
新しく選ばれた金子一義国交相は認証後の新任記者会見で『失言では辞めない』と宣いましたが、此の人大臣にもなりながら日本語の文法が良く分かっていないようですね。“失言をして辞めることはない”と言いたかったと思いますが、文法上“失言をしても辞めない”と聞こえます。(;;)金子さん、もう一度中学生の国文法を勉強された方が良いのでは…?
今年までに確定申告を電子申告(e-TAX)ですると所得税が5000円限度で1回だけ返ってくることは皆様もご存じの通りですが、そのためには住基カードに電子証明書を付加して頂く必要があり、住基カードを未だ未入手の方は住基カードの入手からスタートして頂かねばなりません。税理士として関与先の税金を少なくする義務がありますから、殆ど持っていられない顧客に住基カードの入手を依頼するため先日明石の市役所に電話して10枚程住基カードの交付申請書の送付を求めた処、郵送料が掛かるので送付できないと断られました。(;;)市民税の申告用紙や納付書を要求すると何時でもハイハイと気前よく何枚でも送ってくれるのに、我が役所の収入に無縁なものには斯くも冷淡なのは何故でしょうか。“住基カードの申請料が500円電子証明付加に500円入るではないですか”と言ってやりたかったのですが“其れは実費です”とか逃げられると思い言いませんでした。市民へのサービスを普段謳い文句にしながら、役所の妙なコスト意識にも困ったものですね。
国税庁もe-TAX e-TAXと我々税理士には税務署の各課統括官を経由して電話攻勢やら来所までして勧奨しながら、財務省自治省等の縦割り行政による弊害だと思いますが、外堀のことまで我知らぬとは、昔のことを思えば社会保険事務所などより遙かに親切になった税務署であっても矢張りお役所仕事と言われる所以でありましたね。(;;)
因みに自分で確定申告を電子申告して5000円控除して貰うには別個住基カードの読取機であるカードリーダー(3000円~4000円)が必要ですから一般の方には、役所行きの交通費など考えると5000円は収支トントン乃至は赤字であり、e-TAXの普及を妨げている原因の一つでもあると思われます。
税理士に依頼される方は税理士のカードリーダーで代理送信しますから住基カード取得費用等1000円の負担だけで済みますが、確定申告の作成費用を払わねばなりませんから何方もどっちでしょうか。(;;)
うちでも関与先の方々にe-TAXの慫慂をしていますが、手続きが煩わしいので反応はイマイチであり、今まで通りでお願いしたいと仰る方が圧倒的に多いのに驚きますが、考えてみると手間、暇、足と4000円を天秤に掛けたら誰だって逡巡しますよね。e-TAXは医療費の領収書を税務署に持参しなくても良い利点もありますが、実は小生昨年度の申告をe-TAXで行いましたが、未だ事務所に残された大きな領収書袋の処理に困惑しております。3年間保存義務がありますが、以為税務署の倉庫がパンパンになったのでe-TAXに移行したのではないかと思えて、先日税務署の研修会の折、e-TAXでも医療費の領収書は受け取って頂けるのかと問うたら困っていましたが、ノーの返事ではありませんでしたよ。(^^)
日経新聞に昨年8月から1年2ケ月に亘って連載された、ベストセラーになった三国志などで著名な北方謙三の“望郷の道”が先月29日完結しました。其れまで日経は読者層の好みをどう考えたのか渡邉淳一“失楽園”や“愛の流刑地”など官能作品が意外に多く、私にはこれまで読むに耐えぬ作品が多かった分“望郷の道”は北方謙三の曾祖父に当たる我が国の近代製菓史に偉大な足跡を残した新高製菓の創設者森平太郎をモデルとした作家自身のルーツを探る異色な作品でありました。時は明治の中期九州と台湾を舞台として、任侠の博徒が堅気となって活躍する豪快な小説であり、毎朝新聞を開いて目を通すのが1面でなく最終面下欄の小説に変わったのも、津本陽の“下天は夢か”以来久し振りのことであり新聞休刊日が恨めしくなるほどの入れ込みようでありましたから完結して以来がっくりと力を落としております。(^^)
遠賀川の川艜(かわひらた)船 (注1) 稼業の小添正太と佐賀で三つの賭場を持つ藤家の女将藤瑠瑋との出会いで始まるこの小説は、血湧き肉躍る作品であり全編全て当時の博多弁、佐賀弁が用いられて居り、行き届いた時代考証と共に失われつつある方言への郷愁を新たに致しました。単行本になるでしょうからもう一度ゆっくり読んでみたいと思って居ます。
(注1) 底が平たくて喫水が浅く細長い舟であり、石炭や石材を運ぶために江戸時代から使われた平たい舟
あのポールニューマンが亡くなったそうですね。83歳とか…詐欺師のコメディーでありながらアカデミー賞受賞作品である“スティング”の土壇場でのまさかの大逆転は秀逸でしたね。35年前の作品ではありますが未だ脳裏に残る傑作です。他にも数えきれぬ名作が多々ありますが“スティング”はもう一度見てみたいですね。心からご冥福をお祈り致します。<(_ _)>
待望の日本女子オープンでありましたが、橫峯さくら選手先週優勝に手が届きながら終盤3連続ボギーで崩れた後遺症から立ち直れず59位スタートとなり、予選通過も危ぶまれ乍ら、流石実力者で後半頑張り7位タイの成績に終わりました(;;)然し、最終日の今日同スコアの上田桃子との一騎打ちで彼女を1打突き放しましたから、まあええか(^^)