秋も愈々深まり紅葉の季節を迎えましたが、今年は異常気象のため何処も紅葉が見られぬ儘に冬を迎えることになりそうだとか…(;;)地球温暖化も風物や景色への影響程度だけで済めば良いのですが、季節の移り変わりや気温の高低によって生育されている生鮮食糧品や、水産物等我々の日常生活に少し宛歪(ひず)みが生ずるのではなかろうかと懸念される処です。(;;)
今日は事務所の扶養家族の一人?である可愛い雨蛙君をご紹介しましょう。

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何時の間にか這い上がってきて事務所一階窓の面格子の桟に乗っかって私の執務状況をサボっていないか具(つぶさ)に見学している様子(^^)です。何かを瞑想しているようにも思えてとても微笑ましいですね。
雨蛙は吸盤があるため壁など自在に上れるようで門柱などにもよく止まって近所を眺めています。雨蛙は青いとしたものですが、実は現在は庭に緑が多いので青い色をしていますが、鳥達の天敵から身を守る保護色が習性ですから軈(やが)ては枯れ葉のように茶褐色に変身して行きますから、そうなるとイボ蛙との区別がイボの有無だけとなりますから目の悪い小生には判別が難しくなりそうです。(;;)
先週漢字検定のテストが行われたことは前号でお伝えしましたが、正解答案が試験終了と同時に交付されていたのが前回から数日後送付に変更されたために、自己採点が難しくなり当落線上の解答者には気が揉める数日間となりそうですが、小生四字熟語ならいざ知らず“誤字訂正”の出題でどうしても誤字が分からぬ文章に出会(くわ)しました。『遁走して卑怯者になるか踏み止まって大義に殉ずるかの崖っ淵に立った。』此の文の中から誤字を見付けねばならぬのですが、試験終了最後の10秒まで考えてもどうにも分からず匙を投げましたが翌日愚息や愚娘に訊ねてパソコンの漢字辞書広辞苑を検索して調べ漸く正解が判明しました。実は正解は淵(ふち)が縁(ふち)であって、崖に惑わされて淵(水を湛えているところ)の意味を充分に考えなかったものであり、水の中に立つことは如何様にもおかしく、崖の端っぽであれば当然に“縁”ですから、人の思いこみを利用した意地が悪い上に非常に優秀な問題であることに感服致しました。(^^)
もう1問題難しい四字熟語とその意味を組み合わせる問題がありましたが、“甑塵釜魚”(そうじんふぎょ)が“非常に貧しいこと”にセットかと思ったのですが魚は高級で貧しい者には相応しくないと思い、候補から外した処、翌日四字熟語辞典で調べたら実は古代中国では孑孑(ぼうふら)のことも魚と言っていたらしく、甑(穀物を蒸す蒸籠)が塵だらけで、釜には孑孑が涌いていたとの意であって非常に貧しいことを意味していたことを知りガックリし、日本人には日本語で理解できる問題を出して欲しいと思ったものでした。(;;)
漢字と謂えば、何時まで経っても埒が開かない常用漢字の改訂とその大要の拙劣さについて先週触れさせて頂きましたが、先日又又新聞記事の隅っこに文部科学省文化審議会国語分科会(どうしてこんなに長いの?)の漢字小委員会が常用漢字の音訓について35件の見直しを行うことで大筋合意したとの記事がありました。
記事を読むとどうやら常用漢字であっても読み方が常用漢字表に記載されない所謂常用漢字の表外読みと謂われる高校生にならないと教わらない“漢字の読み”についての改正でありましたが、“全(すべ)て”とか“私(わたし)”とか、誰にでも読める常用漢字の“読み”がその実、表外読みであって次回の改訂時に常用漢字表に取り入れられることになったそうです。私は表外読みとは前回の漢検テストで出題された“太だ(はなはだ)”や前々回の“尚ぶ(たっとぶ)”など学ばなければ書けない“読み”だと思っていましたから、“全て”や“私”には打っ魂消てしまいました。(;;)
漢検準1級には必ず表外読みの問題が10問出題されますが、若し上記の二つが出題されたら誰もが常用漢字の読みに入っていると思って疑わないでしょうから、私は困惑してきっと正答できなかったことでしょう。(;;)
新聞や雑誌でも此の二つの字にカナが付いていたのを見たこともなく、ひょっとしたら漢字小委員会の連中も外部から指摘されて漸く気付き、周章狼狽したのではないでしょうか。此の類(たぐい)の漢字は他にも沢山ありますが、難しい漢字にばかり目を向けて易しい漢字の“読み”を顧みようとしない漢字小委員会の連中の不勉強さが目立ちます。いっそ漢字小委員会に現役の高校生など参加させたら刺戟になって彼等も少しは真面目に勉強する気になるかも知れませんね。(^^)
独立行政法人に『国立国語研究所』なるものがあるとか…どうせ税金の無駄遣いで作られた天下り法人かと思われますが、余程することがないのか医者が患者達に説明する医療用語が矢鱈難しいからと、言い換え語を作って手引き書を作成し、学会や全国の大学病院などの医療機関を通じて医療従事者に周知させることになったそうです。(;;)
然し熟(つらつら)考えるに専門用語は何処の社会でも必ず存在するものであり、同研究所が高い矜恃と権威主義のために医者の世界だけが平易な表現では患者に対等に見られては困るからムリに難解な用語を使用していると考えてのものかと私は思いました。
然し難解な医学用語も考えように依れば医者の言葉にナーバスになっている患者や家族に対しては却ってクッションの役目を果たし、医者同士やナース相手での会話では却って聴いている患者への隠語となって効果があるのではないかと思いました。
例えば余命6ケ月などとストレートに言われると誰もドキッとしますが、“予後半年”と医学用語で言われると幾らか柔らかく聞こえ、人と謂うものは半年で退院なのか?と良い方に解釈してしまうものです。実は裏口退院なのに…(;;)
同研究所では言い換える必要がある熟語として寛解(症状が落ち着いて安定した状態)重篤(症状が非情に重いこと)など13語を挙げていますが、確かに“寛解”は医学用語であって一般には使われない言葉ですが、“重篤”は医学用語でも何でもなく日常良く使われる言葉ですから、強いて言い換え語などで説明すると患者から“儂はそんなにバカではない”と医者が叱られるのではないでしょうか。
何れの社会でも専門用語がありますが、それは専門家同士で話したり書いたりする場合に用いるものであり、相手が素人だと専門用語を理解させるために噛み砕いて説明するに違いありません。それを医者に限って患者に“寛解”などと難解な医学用語を用いて話すとすれば、自らの意思を相手に伝えられないものであってそれを殊更言い換え語など作るとはおかしな話であり、どの医者でも“症状が安定してきましたね”と分かり易く説明していると思います。病気の問屋のような小生ではありますが未だ嘗て医者から“寛解”などと謂う言葉を聞いたことがなく、国立国語研究所もすることがないからと云って手引き書の作成とは余りにも考え過ぎではないでしょうか。
文科省さん、こんな行政法人は税金の無駄遣いだから早く解散させて下さい。
10年近く前大阪に“大和都市管財”なる胡乱な抵当証券会社があってイカサマな抵当証券を販売し、被害者の数が17000人被害総額1100億円とメチャ巨額で“第二の豊田商事”と謂われた事件を皆様はご記憶でしょう。此の事件は先月結審しましたが、最高裁は国に15億円の支払いを命じ、元社長には懲役12年の実刑が確定しました。
此の会社は元々詐欺を目的とした会社でしたから、如何して国が15億円も賠償せねばならなかったのかその理由は97年には実質破綻していた“大和都市管財”に対し大蔵省の近畿財務局がろくすっぽ調べもせずに抵当証券業務の更新を認めたために、4年越し詐欺容疑で探索していた大阪府警が立件を断念せざるを得なかったことが被害者を広げる結果となり、挙げ句その後3年で1100億円もの巨額詐欺事件に発展したものです。最高裁の判決の中では更新登録を認めた近畿財務局の無責任振りが厳しく指弾されましたが、当時業務の更新を認可した近畿財務局長以下関係者全員が何の処分も受けないのは訝しく、国が負担することとなった15億円は当時の近畿財務局の幹部役人が応分に負担すべきものであったでしょうが連中は多額な退職金と共にとっくに定年退職し優雅な年金生活者として天下り先などでのうのうと暮らしているに違いなく、その辺りは我が国の法がザル法である所以だと思います。毎日新聞の坂口記者は夕刊のコラムにて当時の財務局長の罪の重さは、大和管財の社長の罪にも匹敵すると書かれて居ましたが、私はこの社長より局長達の罪の方が遙かに重いと考えます。何故なら社長は少し欲のある人間を騙すのが仕事でありましたが、財務局長の仕事は騙す人間をなくすことが本分ではなかったのですか!それをメクラ判で抵当証券業務の更新を認可するなど財務局の組織ぐるみでワル社長に協力して被害者を無尽蔵に増やしたのですから、その罪は償いようのない程大きく日本の法律で裁けないのなら、せめて当時の役人達の住所氏名職名でも大和管財被害者の会に公表したらどうですか。男子門出すれば7人の敵が居ると謂われますが、17000人の敵では外出も儘ならぬでしょうが、豊田商事の社長のように窓を破って殺しに来る連中だって居ることをお忘れなく…(;;)
女子プロツアーも本年後5試合となりましたが、期待の橫峯選手初日ダブルパーの8を叩いたのが響き最終日必死に頑張りましたが及ばず5位タイと沈みました。
残るは4試合橫峯さくら選手は今期果たして優勝できるのでしょうか、愈々赤ランプが止まったようです。(;;)