事務所の庭ではキリギリスの坊やが鳥にも食べられずに元気に遊んでいる(^^)。少し宛大きくなって行くようだが、叢(くさむら)は広いのに何故か何時も同じ樽プランターの傍らに屯しているのが不思議でならない。ひょっとして夜や雨の日はプランターの根っこに個室でもあって其処で寛いでいるのかも知れぬ。何を食べて居るのか知らないが、たった2週間で随分大きくなった(^^)。
上の写真ヒルガオの葉に左上を向いて相似形のように留まっている2匹がお分かりだろうか。片方は手前のキリギリスの斜向かい蛇苺の葉っぱに隠れて足と背中が見える筈だ(^^)。人間の兄弟姉妹には考えられないことだが、二枚の写真それぞれ2匹が付かず離れずの微妙な間隔を保っているにはそれなりの決まりがあり、彼等が兄弟であってもお互いが肉食(共食い)の本能を有し、相互に親しみ合い乍らも一抹の警戒をし合っていることを顕している。親から教わった訳でもないのにDNAは恐ろしい。然し親が居ないのに兄弟身を寄せ合って生きて行けない宿命だなんてちょっぴり悲しく泣けるよなあ(;;)。
共食いと謂えば現在中学生の孫が幼稚園だった頃小さい籠に腐葉土などを入れて鈴虫を数匹飼っていたが、直に触るのが怖くて食事の世話など私の役目だった。不思議なことに毎日決まって1匹宛消えて行き最後に1匹だけ残ったことをよく憶えて居る(;;)。
東京電力の清水社長が大震災当日、関西財界人と懇談との嘘がばれて実は夫人と奈良観光だったことが暴露された。関西電力を初め関西財界人が挙って清水社長との会見を否定したため清水社長も窮地に追い込まれた。資本金6000億円もの会社の社長が週日に夫人同伴の国内旅行位目くじら立てることはないと思うが時季が悪すぎた(;;)。この社長震災以降の言動に社長たる矜持が全く見られずマスメディアに狙い撃ちされたのだろう。内部告発もあったかと思われる、お陰で今月社長辞任後の相談役就任も危うくなったのではないか(;;)。
雑誌は月初めに翌月号が発行されるのが決まりだが、今月1日の日本経済新聞四面に小学館発行女性月刊誌“DOMANI”(7月号)の全面広告が掲載された(^^)。下段広告ではアラフォー女性を対象にした集英社”マリソル“の広告など時折見掛けるが、全面広告となるとプレジデントとかダイヤモンドの広告なら分からぬではないが、女性誌の全面広告が男性紙の日経に…ハテ?と頭の中がくらくら違和感に包まれる。余程ハードな内容なのかと一見すると広告の中どう見てもキャリアウーマンなんかでなく中身空っぽと思える表紙モデルの女性が“てーげーでゆるゆる”なんて発言をしているのを見て何事かとおっ魂消た(;;)。此は“大概で緩る緩る”の方言らしく、いい加減できっちりせずにおおまかで緊張感のないさま、と受け取ったが、要するに齷齪しないでのんびりと風の吹く儘にぶらぶらと…と謂うことだと思った(^^)。発行部数一位の読売新聞を足蹴にして、どうして一面1000万円と謂われるビジネス世界の日経新聞に“てーげーでゆるゆる”の女性雑誌広告が掲載されたのか、疾駆する時代からとっくに取り残されて居る小生には不可解でならなかったが、種々調べて見て意外なことを知った。現在日経が読者からアンケートを取ると必ず女性の割合が60%を超すそうな…(;;)アンケートの解答者が即読者の割合と同一とは限らないが、男の新聞と信じていた日経に多くのOLの購読者が居ることを知って新たな時代の曙光を見る思いだった。日経からは経済界の情報が速く且つ詳細に手に入るからビジネスマン必読であり、彼等が通勤電車で日経を読んでいるのはよく見かける光景だが、満員電車に揺られ乗客に押されて充分に新聞の中身が咀嚼できるとは思えない、更に会社に着けば上司の目もあり仕事に追われ最早新聞を読む余裕はないだろうから、実際の処40ページの内どれだけ消化できただろう。月額4383円の購読料の大半は周囲への見栄だと極論するのは言い過ぎだろうか。それに引き替えアンケートでは女性の殆どが夜間自宅で日経新聞を読むそうな…(^^)、多くのビジネスマンが上司や客の愚痴を零すため酒で憂さ晴らしをしている時間帯に、部下の女性達が自宅で独り一心不乱に日経を熟読し明日の仕事への糧としていることを知ってはその向上心に限りなく感動を覚える。通常新聞は1面か3面記事(39面?)から読み始めるが彼女達は5面の経済記事からスタートするに違いない、そして39面は最後だろう。その辺り小学館もOLに対する市場調査をしっかり終え手応え十分を信じ日経への1000万円投資であったろうかと思った。
男性の草食化に乗じて女性軍が少し宛力を貯めじわじわと男性の職場を浸蝕していることは世人の知る処だが、その背景には斯くなる女性達の弛まぬ努力が潜んでいたことを知って敬服したが、だからと謂って何故“てーげーでゆるゆる”なのか、熟々(つらつら)考えるに小学館の意図は恐らく彼女達が男共に負けまいと必死に背伸びをし肩肘張って戦っている毎日のごく一刻(ひととき)に “てーげーでゆるゆる” 時間を持たせることで活力のレフレッシュ効果を慫慂したものではないだろうか。忙中閑ありと謂うから四六時中必死で戦っている者に“頑張れ”と励ますより“一寸だけサボったら?”とズルを勧め一服させるのも悪くないのかも?…『35歳おしゃれも人生もその背中ちょっと押されてみませんか?』このコピーと共に戦国時代と謂われる女性月刊誌の中で生き残りを懸け現代女性の適齢期と謂われる35歳のOLをターゲットにした“ドマーニ”は明らかに日経新聞を通して働く知的女性を囲い込もうとしている。日経全面広告は女性月刊誌の中で“ドマーニ”の位置を飛躍的にグレードアップさせ、“ドマーニ”を読まない女性は知的女性の仲間入りができないような錯覚を与え、更に多くの知的OL達を読者として獲得することだろう(^^)。
イチロー選手昨日まで打率0.266と絶不調だ(;;)今年の200本には危険信号がでたぞ!
先週の常用漢字表外読みの答え
(枢)を開けて部屋に入る。(とぼそ)でした。
“とぼそ”とは開き戸の扉のこと
今週の常用漢字表外読みの問題
(清かな)川の潺(せせらぎ)