五月も今日を入れて後3日となりこの処雨模様の日が続いて居るが、東北地方を思い仕事にはエアコンを使わず汗ばむ毎日を過ごしている。然し軈て近づく夏を思うと暑さは高齢者の体力を極度に疲弊させるので憂鬱でならない(;;)。
一昨日政府は東日本大震災の被災者に対して被災証明書を提示することで高速料金を無料にする方向で検討に入ったと報道された。片や岩手県陸前高田市では仮設入居者に対する食糧支援を打ち切ると決めた。災害救助法では仮設入居者への食糧支援は想定して居ないことが理由だとか…(;;)車に乗って高速道路を走ることができる人はきっと恵まれた人達か事業者だろう。一方仮設入居者は家が潰され家財などを失ったとても気の毒な人達だ。一体から此の行政による二つの落差は何だろうか?車で他所へ移動できる人は一部の人だろうし、お金がなければ一般道を通行する選択肢がある。一方仮設の入居者の中には生活手段を失った高齢者が少なくなくスーパーまで徒歩で片道40分もあるのでは買い物に行けと言う方がムリだ:-)。行政の遣り方は杓子定規で真心が籠もって居ない。被災者に調理用具一つ提供しないで“電気や水道の復旧が進んだから自立せよ”とはメチャクチャではないのか!
先々週のブログにて12日大阪浪速区の国道25号線で発生した痛ましい死亡事故を起こしたタンクローリーの運転手より、その前に割り込んだ乗用車の会社員の方が重い罪に問われる珍しい事件についてお知らせしたが、あれから報道が途絶えて居たのでてっきり事件が終結したのかと思っていたら、ナント!先週24日乗用車の割り込みを誘発した自転車の男が逮捕されたと日経の夕刊に取り上げられた!此の警察のお手柄には将に彼等警官の執念を見る思いであった(^^)。警察は割り込んだ乗用車の男性の証言には信憑性があると判断し、10日以上も掛けて現場周辺を溝(どぶ)板作戦で、恐らくは交通課だけでなく生活安全課やマル暴まで動員し警官延べにして数百人もの聞き込み体制の結果が60歳無職の男性の逮捕に結びついたものだと思う。此の男性は車の有無を確認せずに道路を横断してしまったと容疑を認めているそうだ(;;)。自転車の男が捕まったからとて先の二人が無罪になる訳ではないが少なくとも裁判で情状酌量の上減刑の余地が大きくなっただろう。自転車による無謀な国道横断にも拘わらず、車に撥ねられなかったこの幸運な男性は、逮捕されたことで一転して世にも不運な男となり、事故を誘発した罪で自転車では珍しい重過失致死罪に問われることとなった(;;)。更に乗用車の男性と同じく“報告義務違反”(轢き逃げと同じ処罰)にも問われるとか…、重過失致死罪は過失に著しい不注意があった場合に適用され、5年以下の懲役又は1000万円以下の罰金と大変過酷な刑罰だから此の男性は“報告義務違反”との併合罪となり先ず実刑は免れないようだが、此の男性の逮捕で乗用車の会社員には執行猶予が付く可能性が出てきた(^^)。
自転車は小さいし何処へでも身を隠せるから此まで自動車による人身事故などを自転車が誘発しているケースは数知れずあると思われるが、証拠が掴めないため“大きい方が悪い”の原則に従い単なる人身事故として自動車運転者が罪に服さねばならぬ理不尽なケースが少なくなかっただろう。
警察によると、事故を誘発したとして自転車の運転者が逮捕されるのは例がないそうだから、今回の逮捕は或いは警察庁や最高検の判断により常時歩行者の通行を脅かし自動車の直前を横断して車に急ブレーキを掛けさせ事故を誘発し平然として恥じない世の自転車族に警鐘を乱打する意味で為された人身御供での逮捕ではなかったかと考えた。此の自転車の男性が乗用車に少しでも接触して怪我をしていたら、病院代から慰謝料まで頂戴できたものを、無傷であったばかりに逮捕されるまでに到ったのは本当に不運であったとしか言いようがない。少し遡れば乗用車の会社員も運転が上手かったばかりに咄嗟に自転車を避けることができた結果が、大きな死亡事故を生むことになったのも皮肉な話である。運転の上手なのも場合によりけりで、この会社員の運転が上手くなければ全てが軽微な接触事故で終わり歩行者2名の死亡に繋がらなかったろうから世の中なんて皮肉なものだ(;;)。
道路を歩いて居て一番辟易するのは我が物顔で街路を疾駆する若者達の自転車だ。歩行者との小さな接触事故など日常茶飯事であって、老齢の私などゴツンと当てられイタタ!と気がついたら当てた自転車は遙か彼方へ走って行ったなど始終である。高齢者だと転倒して負傷することがあるが加害者が見付けられなければ警察も動けない。尤も自転車側にも言い分があり現在の日本では自転車専用の通行レーンが殆どなく車道通行(歩道の使用は75歳以上)が原則である処に彼等の不満があるだろう。自転車走行は違法でも車からの危険を避けるために歩道を走行しての接触事故が大半だが、本当の原因は道路自体の使用区分が自転車の通行を考慮して居ない処にあり、国土交通省と警察庁が充分に協議して通行レーンの拡充など自転車に市民権を与えて頂きたいと思う。そのためには自転車から十分な税金と自賠責保険を徴収し、更に此までは黙認し或いは看過していた違反走行や信号無視をどんどん摘発すれば良いだろう。又所有者確認証など免許に代わるものを発行し、頻発する自転車の盗難防止対策も必要ではないか。
然し此等の施策も警察の慢性的な人手不足の解消と交通課が警察内部で掃き溜めのような部署であることを払拭しないとならず前途は多難だと思われる。幸い世の中は不景気で失業者が溢れているから現在行われている駐禁摘発アルバイトのように民間人を嘱託採用し自転車の違反専門担当員を設けたらどうだろうか、きっと違反は激減するに違いないし、自動車事故の誘発も減るに違いない。
先週の常用漢字表外読みの答え
相手の気持ちを(慮る) (おもんぱかる)でした
今週の常用漢字表外読みの問題
(枢)を開けて部屋に入る
こんな難しい字が常用漢字だなんて:-) 誰が決めたのかなあ