昨日は暖かかったが、金曜日の朝は格別に寒かったなあ、汲み置きのバケツの水が凍って、お昼になっても溶けた様子がなく触ってみたら2cmの厚さで愕いた、明け方寒くて目覚めたからきっとマイナス4度位まで下がったのだろう。 長野県の諏訪湖では湖面に張った氷がせり上がり、うねるような筋ができる「御神渡り」が4年ぶりに確認されたそうだ。史上初めての寒さとか新聞に書かれていたが地球温暖化に逆行するこの寒さは何故なのか?寒さが増すにつれて少年期のあれこれが走馬燈のように脳裏を巡り、飢えてひもじかった70年前の郷愁に駈られるのは不思議でならぬ。
例年のことだが今年も愈々確定申告の時期となり、愈々繁忙期を迎えることとなったが、うちでは電子申告も3年目を迎えることとなり漸く熟れてきた(^^)。然し困ったことには此までなら先月半ばに税務署から納税者へ届けられていた筈の説明書入り分厚い封書は疎(おろ)か葉書一枚も来なくなったため(顧客の予定納税等のデータは全て国税局から申告税理士のパソコンに直接ドサッと届けられている)お得意先に確定申告が始まっていることへの臨場感が乏しく、我々が必要とする確定申告のための収入の明細や源泉徴収票、更には諸経費の収集事務が滞りがちなことだ(;;)。
電子申告の移行には国税庁も相当な出費であったと思えるが、税理士代理申告分については申告のための説明書や申告用紙の印刷代に郵送料、更には申告書の保管場所などが全て省略できるメリットは大きく、国税庁は少なくとも毎年10億円以上の経費節減になったものと思われるが、その皺(しわ)寄せを我々税理士が全て被ることになるのは何とも腹立たしい。税務署は納税者に確定申告を知らせる葉書位出しても良いのではないかと思うが、届くのは振替納税を選択して居ない不届きな一部の者に対する納付書だけで還付申告者にも梨の礫だ(;;)。
我々の守り神である筈の日本税理士会連合会は税務行政に協力せよと言うばかりで、何もしてくれないのは何とも情けなく、高い会費を取って毎年10億円もの政治献金に憂き身を窶し、税理士の就業環境への思い遣りがまるでないのは腹立たしい限りだな:-)。何が連合会や!
先日の昼下がり関与先訪問でよく空いているJRに乗り4人掛けシートに座ると前の皺のお婆さんが小さい本に鉛筆を翳(かざ)して何やら難しい顔をして居られた。良く見るとその本には「ナンプレ超難関、阿修羅」と名付けられているではないか!この方どう見ても小生より年長とお見受けしたのでド厚かましくも「アノー難しい問題を解いて居られるようですが…」と恐る恐る問い掛けたら、難しい顔が急に晴れやかになってニッコリされ「いえ、ね、100均のが簡単すぎて本屋で買うたら嵌まってしもて…」と宣うではないか!本の中を見せて頂くと81枡の中に20字位しか数字がない問題で所々に鉛筆で数字が書き込まれ苦心の跡が窺われたが、外観からの風貌とナンプレ超難関にチャレンジの落差の大きさには唯々舌を巻き、女性に対し禁句であるのを知りながら恐る恐る年齢を訊ねたら、此処まで歳を取ると抵抗がないらしく即座に「78です」と返ってきた。「え?8年生まれ?」「ええ」えっと魂消てしまい、10年生まれであり乍らナンプレも分からぬ己が無知を深く恥じ入ったものだ(;;)。ナンプレ解読の講釈を得々と頂戴し、負けず嫌いの私は早速お婆さんに負けてなるものかと帰路ナンプレを買いにダイソーへ行ったら、初級から難易度の高いものまで5段階もあり、取り敢えず初級からスタートすることにした。実は小生幾度か半分以上数字が埋まった初心者向きと思える新聞のナンプレに挑戦したことがあるが、愚かにもナンプレのルール自体をしっかり知らずランダムに数字を填めていたから完成する道理がなく年齢のせいだろうと諦めていたのだが、ナンプレの基本ルールと解き方を読んで縦横の数字以外に9枡の中にも同じ数字が入らないことを知らされ目から鱗だった。それならできそうと早速挑戦することにしたが果たして頭の硬いこの歳であのお婆さんの「超難解」は無理としても何段階まで上がれることやら分からんが少し気張ってみようと思って居る。確定申告の合間や漢字の勉強の隙間に取り合えず少しだけナンプレの時間を作ることにしたが、良い歳をして幾つになっても好奇心旺盛なのには我乍ら呆れるな(;;)。
電車で思い出したのだが、最近の優先座席はご存じのように老人を無視して若者や子供が大きな顔でのさばっていることが多い:-)、JRの優先座席には怪我や病人に老人、妊婦に加えて乳幼児連れの親子の絵が描かれている。この場合の乳幼児とは当然にお母さんに抱かれている歩行など自力では覚束ない子供を指しているのだが、世の若いお母さんは子供なら赦されると4-5歳の園児まで座席に座らせて自らは監督者として一人前の座席を占領して威張って居る:-)、こんな親に限って子供が靴も脱がずに座席に上がり込んで車外を眺望する不作法を咎めもせずに放置して関心は携帯に行き、挙げ句退屈した子供が憤(むずか)って他の乗客に迷惑を掛け始めると「車掌さんに怒られるよ」などとほざく。子供を監督し叱るのは親の役目であることを失念し他者に責任を添加するのは最近の親の悪しき傾向だが、車掌さんに怒られるべきは彼の乗客に迷惑を掛けて居る子供の親であって親が子を叱れないでどうするか!自分の責任を車掌に転嫁するなど牽強付会も甚だしい。
この頃小児科の先生が減ったが少子化の影響かと思ったら、そればかりでなく最近の子供や母親の態度に呆れて内科に転業される先生が多いとか…(;;)、原因は子供を躾ける若い母親の態度が余りにも非常識の上我が儘なので困ってのもののようだ。
予て私の敬愛する佐藤愛子女史(大正12年生まれ)が書かれたエッセイ集「日本人の一大事」を先日読んで居て、戦前の人間は私を含めて同じ価値観を持って居ることに気付いた。佐藤女史の書かれた作品は何れもユーモアに溢れ乍ら辛口の語り口が魅力だが、愚かな母親と対峙する小児科の先生の困惑する次のような話には唯々嗤(わら)ってしまった(^^)。
『小児科に子供の治療に来た母親と先生が治療について話をしている間に子供が先生のカルテの上に絵を描き、先生が「いけません」と取り上げたら、子供が「此処の先生は怖いからキライ!」と大声を出しても母親は素知らぬ顔で何も言わない、或いは待合室にあった太鼓を持って叩きながら診察室に入ってきた子供に対して呆れた先生に対して何も詫びない母親など最近は非常識極まる連中が多く、注射をすると言うと「子供の自主性を尊重して子供に聞いて見ます」と宣うが「注射したい」と謂う子供が居る筈もなく、「注射が必要なのだ」と強く言うと、「大きい声で言わないで下さい、子供が怖がって、来るのを嫌がるではありませんか!」何事も子供本位で母親の意見はないのか、「子供の自主性がなんぼのもんじゃい」』
などといみじくも書いて居られたが、こんな子供がその儘図体だけ大きくなったのが、我が物顔で、電車内を通る人の迷惑も構わずに男は腰を伸ばして座席に座り、女は通路の真ん中で不潔にも直にぺったんこ座りをしてケータイで喋りまくる今の若者なのだろう。そうなんや、此等の若者が悪いのではなく躾を怠った母親(父親も)が悪いんや。そしてきっと此の母親達も親から同じように育てられてきたから自分達の行為が間違っているなど露思っていない処に奥深い現世の闇が潜んでいると思った。
「長幼の序」とは年長と年下の間にある社会慣習上の上下の規律であり昨年松本龍前震災復興大臣が宮城県の村井知事に訓話して物議を醸(かも)したことで有名になった言葉だが、この言葉も昔は慣用句であったが今や聞き慣れない言葉となったことは悲しいぞ。
私の幼少時など「お前のような穀(ごく)潰しは死んでしまえ!」とか「お前のようなでき損ないは出て行け!」と明治生まれの親からよく叱責され手から足まで飛んできたものだが、子供は誰もがことの原因が自分自身に起因することを充分に弁(わきま)えて居り子供心に充分反省したものだったが、飯を食わして貰って居る親に幼い子が従うのは当然だ。今の子供達が親からこんな言葉を聞いたらどうするのだろうか甚だ興味深い。逆上した子に親が殺されたりして…:-)。
先週の常用漢字の表外読みの答え
病気に(被けて)欠席する。(かずけて)でした。 託(かこつ)けるの意です。
今週の常用漢字の表外読みの問題
若い恋人に(現)を抜かす。
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