愈々冬将軍の訪れで寒い毎日が続いて居るが、あと二日で1月ともお別れ、来月から恒例の確定申告繁忙期を迎えることとなり、その準備に大童(わらわ)の毎日だ。
メル友でお馴染みのEさんが28日ご夫妻で大阪駅-新大阪駅間にて挑戦された「160円一筆書き琵琶湖一周コース」での湖南、湖北の冬景色をご覧頂こう。狭い日本を僅か50kmで斯くも違うのかと愕きだ!湖北の積雪は幼かった遠い昔を思いだすなあ(^^)。蛇足ではあるが「一筆書きコース」は大阪駅から大和路を経て米原を目指し琵琶湖を一周して東海道線にて新大阪着となる。
先週は卓球の愛ちゃん初優勝の話題をお知らせしたが、今週の話題は同じく東京体育館で行われた卓球全日本選手権・最終日男子シングルス決勝で、高校3年の吉村真晴(山口・野田学園高)がロンドン五輪代表で史上最多の6連覇を狙った日本最強の水谷隼(明大)をフルセットの死闘の末4‐3で下して真逆の初優勝を飾ったことだ(^^)。彼は3‐3で迎えた最終ゲームで7-10のマッチポイントまで追い込まれ乍ら、それから無心の境地に入ったものか5点を連取して大逆転勝利、日本人最高の世界ランク9位で国内無敵だった“絶対王者”を倒した18歳は「最後は開き直った、信じられない、正直嬉しい」と喜びを爆発させたが、よもやの敗戦で肩を落として去って行く水谷の後ろ姿を前に、吉村選手がフロアに仰向けに寝転がって、まるで親鳥に甘える小雀のように両手両足を上げて震わせ、喜びを表現させて居るポーズは幼児のようで何とも頬笑ましく印象的だったな(^^)。
今年の芥川賞の授賞式は愕いた、大体から作家と謂う人類はプライドばかり高くて反社会的で非常識な手合いが多いがそれでも「喋(しゃべ)り」にはシャイな連中が多いから、此まで然程問題はなかったが、今度の受賞者の一人田中慎弥は身の程知らずにも選考委員の一人である石原慎太郎に「此まで4回も候補作に選ばれ乍ら何故落としたか」と言わんがばかりに「都知事閣下と都民のために貰っといてやる」と正面切って噛みついたから「盲(めくら)蛇に怖じず」だった:-)。きっと石原慎太郎が候補作品を「苦労しながら読んでいるが、バカみたいな作品ばかり」と酷評したことが余程頭にカチンと来たらしいが、彼慎太郎の毒舌は昔から定評があり、言葉が過激になるのは何時ものことであり太刀打ちするには役者が違い過ぎたな。此を「痩せ犬の遠吠え」と謂う:-)、黙って頭を下げて居ればよかったものを、一体この人は何様なのかとTVを見ている視聴者に反感を持たせ、更には不作法な受賞者に嫌気がさした都知事が選考委員を辞める決断となって文壇に大きな波紋が広がった。学歴、職歴なしの名もなきニートが漸く手に入れた芥川賞だったが今後出版業界の対応はどうなるだろうか、今回は授賞式での意外性が動機となり受賞作「共喰い」は出版されることとなったようだが、今後彼の作品を取り上げれば文壇の大御所である都知事の逆鱗に触れることになろうから「口は禍の元」彼は身から出た錆で此の儘文壇から干されるだろう(;;)。小説を書くときのエネルギーは大変なものだと思うが、アラフォーともなれば喋る方にも少しは聞き手への十分な配慮をすべきだがそれが足りなかったのは、社会人としての経験が未熟であったことを露呈したな。
芥川賞も慎太郎が貰った時代に比し年一回が年二回となり、それも複数受賞者が多くなった、過去の受賞者の名も忘れられ、読者の本離れも深刻だし賞の値打ちもぐんと下がったようだ、石原慎太郎の不満もその辺に根差して居るのではなかったろうか?
先週田中慎弥ともう一人の受賞者円城塔さんに宛てた「発熱式爆発物在中」と書かれ黒い粉の入った不審な封筒2通が文芸春秋(東京都千代田区)に送り付けられていたそうな…(;;)悪質な悪戯だと思われるが全ては彼田中慎弥の受賞時の挨拶が原因だろう。
麴町署の発表によると宛名は「芥川賞作家 田中慎弥行」などと印字され、裏面の差出人は「赤報隊隊長」となっていたが、きっと犯人は石原慎太郎ファンの右翼に違いない。今頃は田中慎弥も身の程知らずの発言を後悔して身震いしているに違いないが「落花枝に帰らず」「破鏡再び照らさず」だったな(;;)。
世界の任天堂が先週この3月期の連結営業損益が650億円の赤字になりそうだと発表し話題となって居る(;;)。従来予想は10億円の黒字だったが暦年の年末商戦で海外市場が振るわず、ゲーム機の販売が想定を下回って推移し対ユーロで進む円高も響いたものだが、任天堂が通期で営業赤字となるのは1981年に連結業績を公表してから初めてだから31年振りではなかろうか、尤もこの会社は江戸時代花札の製造で発足した温故知新の会社であり戦後トランプなどへ転身し苦節を経た後1979年には世界初の携帯用ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」が大ヒットを収め負債ゼロの優良企業に変身し、その後日本経済新聞の優良企業ランキング一位に何度も選ばれ我が国を代表する大企業となったのだが、その原動力は参代目社長の山之内溥(1927年生)の力だったと謂われる。彼は父親である弐代目社長が重圧に耐えかねて出奔したため大学在学中僅か22歳で急遽社長に就任したが卓越した人物でエピソードが多く、世襲制と我欲に拘る経営者の多い中を彼は自社に勤める自分の息子を次期社長には指名せず、HAL研究所から呼び寄せた岩田聡に社長職を譲り、彼が社長に任命する直前一対一でみっちりと経営哲学を教え、この際「異業種には絶対手を出すな」と言い残したそうだが、偉かったのは彼が勇退する05年、会社から提示された退職金12億円を「社業に使え」と受け取らなかったことだ(^^)。又1992年大リーグシアトルマリナーズが経営危機に瀕したとき、「長い間米国任天堂を置かせてくれたシアトルへの恩返し」として大リーグ球団をシアトルに留めるために、山内がポケットマネーでマリナーズ運営会社の株式を購入し、大リーグ史上初の非白人オーナーとなり、今では過半数を買い取りマリナーズは現在任天堂の子会社となっている。彼が社長をしていた当時、マリナーズの日本人大リーガーの佐々木主税を任天堂のコマーシャルに登場させ、イチローが大リーグへ挑戦を表明した時には、「何が何でも獲れ」と厳命を下した。山内がマリナーズに対して口出しをしたのはこれっきりであり、基本的には金だけ出し口を出すことはなく2005年には個人保有していた任天堂の株式5000株をイチローの年間最多安打達成のお祝いとして贈呈しているが当時任天堂の株は5万円位していたから時価にして2億5千万円にも上るが、アメリカでは贈与税がないから良かったものの日本ならきっちり50%税金で取られていたろう(;;)。イチローにしてみれは大した金額じゃないだろうが、一般人の生涯収入を遙かに超える大金だから愕いたな。
経営者にもいろいろあり、会社を運命共同体で自分の身体の一部と考えて居る創業者一族は偉い。彼は現在既に84歳相談役だが、気力さえあればきっと任天堂を立て直してくれると信じている。何時だったか巨額損失の責任を取って退職し、公的資金を返し終えて熱(ほとぼ)りが冷め、黒字になるのを待ち構えて多額の退職金を取って行ったサラリーマン上がり3メガバンクのハイエナのような元頭取達に彼の爪の垢でも嘗めさせたいと思ったものだ:-)。
それにしても世界を席捲するこの優良企業が赤字に転落するなんてことは誰が想像しただろうか、それだけ世の中が我々の常識を超えて目紛(めまぐ)るしく流転しているのだと悟った(;;)。栄枯盛衰世の倣いとは謂え実(げ)に世の移り変わりは恐ろしいと思ったな(;;)。
今日行われた花の大阪国際女子マラソン野口みずみ欠場を受けて期待の福士加代子が4年前の忘れ物を取りに帰って見つからなかったのは無念だったな(;;)。今一度彼女の捲土重来を期したいと願う。
何時も思うのだが選手の側面を撮すのにサイドカーが使われて居るが、あの車はどう見ても違法車で定員3名と記された側車付自動二輪車の検査証があるとは思えない。検査証があればドライバーもカメラマンもヘルメットは義務付けられないからあれは二輪車に勝手に舟を取り付けた違法車であることが分かる。先導している白バイ隊員達もその辺を分かって居て黙認しているに違いない。世のサイドカー愛好家達よ、ツーリング中違法改造で警察に咎められたら「マラソンなら何でええんや?」と言ってやれば彼等は返答に窮して引き下がるに違いないぞ(^^)。
先週の常用漢字の表外読みの答え
花の(顔)(かんばせ)でした。
今週の常用漢字の表外読みの問題
病気に(被けて)欠席する。