今月は手術や通院や税務調査の弁明書作りに加えて体調不良などいろいろあってとうとう漢検のテストに行けませんでした(;;)。折角1級受験自己合格100点目標(200点満点160点で合格)を目標にして居たから無念です。然し7月から三月間暑い中を2箇所の病院行きで体調不良となり殆ど勉強の機会が得られなかったので行っていても50点すらムリだったと思います(;;)。来年6月には果たしてテストに行けるでしょうか?
其処で今日はストレス解消に久し振り漢字の話をさせて下さい。上の写真は藤沢周平の文庫本「用心棒日月抄」を読んでいたら出てきたものです。変な送り仮名であり、誤字の多い作家の中で特に漢字に五月蝿い作家なのにどうして?と不思議に思いいろいろ考えた挙句、これは本を発行した新潮社校閲担当の仕業なんだと気付きました。難しい漢字ですが一級の配当漢字である「鏖」は音読みで「おう」訓読みは一字で「みなごろし」と読みます。決して(みなごろ)ではなく送りがなは付きません。変わった訓読みの字があるものですが漢字辞典もご覧のように「みなごろし」です、然し文庫本には文字に忠実にルビを振ろうとして校閲担当が苦闘した形跡が窺えました。正しくルビを振ろうとすればルビが字余りになり空白欄が生ずることとなるので左右の字との間隔もあって双方のバランスをとるため無理やり上に「、」を入れてその下半身を利用し、更に下に送り仮名「し」を無理やり押し込んで上下左右の文字間隔を調整したものだと私は考えました。作家は特殊な場合を除いて原稿にルビは打ちません、それは常用漢字外の字が使われたとき校閲部の仕事ですが、此れではきっと藤沢さんから苦情が来たに違いないでしょう。「皆殺し」では作品のイメージが合わなかったのです。この辺りに藤沢周平の文字に対するこだわりが感じられました。漢字一字に送り仮名5字はどう考えてもムリだったんでしょうね。でも作家の注文に合わせて漢字をムリに間違えてまで行間に拘らねばならぬ校閲の仕事も大変だなと思いました。とても校閲ガール石原さとみ如き浅学菲才に務まる仕事ではありませんよね(;;)。
今日午後にも来るそうですが(;;)先週日曜日の颱風はスマホに避難情報が2回も到来して怖かったですね。夜は睡眠前の抒情歌を聞く余裕もなく窓を打つ風の音に脅かされながら枕元のラジオのニュースに私の耳はずっとダンボでした。NHKではアナウンサーが原稿を出される儘に選挙速報と各地の颱風避難情報を交互に読み上げて居ましたが、彼が困ったのは町村の読み方でした。原稿もカナで送ればよいものを漢字で送られてきたものでしょう。避難地域の村名や町名の読み方に困って言葉に詰まることが多く、〇〇でしょうか☓☓でしょうかと言っては訓読みの漢字を2つ挙げたりと、視聴者に真の地名を届けるのにを懸命でしたが仕舞いには放送時間が過ぎたりして「大変申し訳ありません」と謝る始末には苦笑しました。田舎の町村の字そのものが元は仮名であって後から漢字を当てたため漢和辞典で読めない特殊なものが多く原稿を送る気象庁の担当者もルビをつけるか、或いはカナで書いて送れば良かったのですが、彼等も本当の読み方を知らなかったに違いありません。役人は役所の中でしか仕事をせず現地へ行って積極的に仕事をする姿勢が乏しからこんなことが起こるのでしょう。選挙開票も放送時間に入っているし時間超過し冷や汗をかいて居るアナウンサーがとても気の毒でした。
衆議院選は自民の圧勝と言うより、有権者の選択肢が希望の党誕生などで混乱しての漁夫の利でしたね。でも公明党と共産党の凋落は嬉しかった^^。
知っておきたい生活の知恵
イオン飲料は飲むと元気になるのはウソで、飲みやすいように砂糖が添加されているため愛飲すると歯が溶けてゆきます。喉が渇けば水かお茶で充分です。
先週の読めそうで読めない字 縫い目が解れる(ほつ)れる
今週の読めそうで読めない字 鬱蒼と草木が(薄)る