ストーカー事件の波紋

春は選抜からと謂うが甲子園球児の熱戦が酣(たけなわ)となってきた。お彼岸も過ぎて近くの桜もちらほらと綻びかけ、野の草花が萌み池のメダカも水藻の間に姿を現し餌をねだっているから愈々春の息吹が聞こえてきたようだ(^^)。老耄に鞭打って今年も仕事にもう一踏ん張りして見るか。

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最近「漢字が乱れた」とは良く謂われる言葉だが、写真は我が町垂水商店街にある居酒屋の店先に掲げられた開店前のお洒落なキャッチコピーだ。今年の初めより出されて居たと思うが、字の怪訝(おか)しいことに誰か気付いてその内訂正されるだろうと思っていたが三月近く経っても少しも訂正されぬのに愕いた:-)。「こめる」は広辞苑などに拠れば「込める」と「籠める」が併記され一見同じ意味と思われ勝ちだが、厳密には「こめる」対象物によって使い分けされるべきであって上記のフレーズに使われた漢字は正しくなく、心をこめるとか魂をこめる場合に使う字は「込める」ではなく「籠める」を使用すべきだと私は思った。「込める」は主として混雑するとか弾を込める場合に使い、詰め込む意であり、「籠める」は包むなどソフトな雰囲気を醸しており、少しだけ意味合いが違うのではないか、漢字検定準一級では「心を込めて」と書くと×になるのではなかろうか。多くの異論があるのを知りながら、敢えて漢字に拘泥(こだ)わりを持つ市井の一人として一言申し上げたい。心を詰め込んでどうするか!
 AIJ投資顧問が年金資産約2千億円を消失させた衝撃の事件は現在捜索中であるが調べたとて詐欺同然の遣り口だったから2千億円が戻ってくる道理もなく、悪い奴らから弁償させるにも金額が多過ぎてどうにもならず刑務所へ送り込む位しかできないのは情けない。
この消えた年金の穴埋めにはナント!厚生年金の保険料が使われることに決まったとか…、おいおい、それはないだろうが:-)
この事件の背景には運用を委託した企業年金側の役員や職員の大半が、資産運用をした経験のない「アマチュア」だったという現実があった。又、それを良いことに旧社会保険庁から年金基金に天下りした600名の運用担当者は実は資産運用など何も知らぬ奴等であって、役所時代の人脈の情報交換だけで運用先の危険など見抜く力が全くなかったことが今回の事件の遠因だったのだ。
何て奴なんだ!現役時代は厚生年金加入者の年金記録を消すことに一所懸命励み、退職後は、何の知識もないのに年金基金に天下って高い俸給を貪り、果てはAIJを選んで年金基金に莫大な損害を掛けるなんて疫病神のような連中だな:-)。社会保険庁で働いていることと年金基金の運用とまるで職種が違うことは誰も知って居ることではなかったのか!悪いのは社保庁の官僚と不適所不適材を黙認した政治家だったろう:-)。
卒業式での教職員の君が代起立斉唱が各地で問題となっている。大阪府では起立しない先生は容赦なく処罰されるが、それでも中にはズルの先生も居るもので、立つだけ立っても歌わないのも居るらしく、歌っているかどうか口許まで確認されたのは府立和泉高校で校長は橋下市長の盟友であり市長が府知事時代に民間人校長に選ばれた弁護士とか…、まるで狐と狸の騙し合いだな(^^)、先生も起立までしたのならパクパクコンテストでも実践して居れば見付かることもなかっただろうに(;;)、処が優柔不断な教育委員会はこの先生が歌わなかったことを認めたのに、処分を見送ることに決めたそうだ。「歌っているか、いないか確認が難しく不起立と比べて式に与える影響に差がある」とのこと、中身を問わずに形式だけを問題にするのでは教育委員会の連中も同類項でないの?この事勿れ主義には呆れるな!規則でははっきりと「起立斉唱」と定められているから、歌わなかったことを認めた先生は明らかに規則違反だ。罰せられないのなら「斉唱」など決めるな!
大阪市教委では先週21日、この日に行われた市立小学校の卒業式で、女性教諭が君が代斉唱の際に起立しなかったと発表した。市立学校の教職員に君が代の起立斉唱を義務づける市条例が制定された後、不起立が確認されたのは3人目だそうだ。 また大阪府公立小中学校の卒業式で3人の教諭の不起立があったが、府教委は定年後の再雇用の取り消しを含む処分を検討するとかいうが、そんな生温(ぬる)いことを言って居るから赤い先生に嘗められる。ひょっとして教育委員会の連中も日教組の赤色に染められて居るんじゃないの?
千葉三重長崎に跨がるストーカー事件で被害者2名が殺害された事件では、被害届の先送りを求めた担当警察官が北海道旅行にまで行っていたことまで発覚し、遂には警察庁長官まで狩り出されて事態の収拾に追われることになったが、長官まで出馬となると三つの県警から出る怪我人は習志野署長の辞任で終わらず、本部長以下少なくないだろうな(;;)。
それにしても刑事ドラマなど見ていると警官は誰もメチャ多忙で家にも帰れず、奥様から去り状など貰っているが、総員12名もの旅行など聞かされると刑事ドラマもインチキ臭いな。警察官は誰も有給休暇をしっかり20日間取って居るに違いない(;;)。「警官の紋章」佐々木譲も「第三の時効」横山秀夫も愈々作風を変える必要に迫られたそうだ。
ストーカー事件は最近頓に増加しているが、時代の趨勢からして加害者は男性と限らず女性だって可成り多いようだ。警察庁の調べでは此までの10年間に毎年1万4千件以上もあるそうだが、考えるに此は事件として処理されたのが1万4千件で、相談などは無数にあったに違いないが、ストーカーなど事件にしたくない警察に相手にされず放置されたり、追い返されたりしたケースは数十倍に上ると思われる(;;)。危害を加えられなければ事件にして貰えなかったのが今回の不祥事でストーカー被害の申告に対して少しはマシな対応が受けられるのではなかろうか。それにしても、ストーカーなんてネチネチした奴は昔居なかったと思う。告白して(最近はコクルなどと言うらしい)断られたらさっぱりと潔く諦めたものだが、現代の若者は草食化したと謂われ乍ら片やこんな卑劣な連中が増加していることは情けない。このように陰湿極まるストーカーの増加は、お互いの人格の確認や相手に対する労りの心を欠き自己チュー人間ばかりを産出した現代の教育に於ける悪しき産物ではなかろうか。
 
先週の常用漢字表外読みの答え
訝(いぶか)しげに(左見右見)する (とみこうみ)する。でした、
蛇足ながら(左見右見)はずっと昔、藤原審爾の小説に始終登場する言葉であり憶えて居たが何故か彼の作品には漢字でなく「とみこうみ」と平仮名で書かれており、キョロキョロすることであろうとは前後の文脈で分かったが、「と見こう見」と書く作家も結構多く、長くその漢字を知らなかったものだ(;;)。従って若いときに憶えた漢字でないため虚(うろ)覚えであって必然性に乏しいため、右と左のどちらが先か迷い(右見左見)と書き誤ること頻りであり、一計を案じ(左見右見)(右顧左眄(うこさべん))と同意義の言葉を並べ対照させて憶えることにした。さすれば右の反対は左であり、(右顧左眄)は「読み」からして書き誤ることがないから対照の(左見右見)も正しく書ける所以である。因みに(右顧左眄)の眄(べん)の旁(つく)りは書き難い字で嫌だなあ(;;)。
今週の常用漢字表外読みの問題
彼女は言い寄って彼の心を(掌)にした。

俵万智の短歌エッセイ集

昨秋以来の体調不良を引き連れて満身創痍の身体に鞭打ち、年中行事である確定申告を夢中で終えたが、来年は果たして大丈夫なんだろうか?と鬼が笑っても考えてしまう(;;)。
確定申告では何時も悲劇が登場する。今回も家族間の力関係と男の不甲斐なさを思い知らされる出来事に遭遇した。それは50年も前からお得意先であった工務店経営のMさんが7年前資金繰りに破綻して倒産され、国民年金の4分の1が借金払いに天引きされ乍ら、挫けず80歳にもなって未だ細々と車を駆け仕事をして居られるが、不況下のことでもあり半端な仕事しかなく毎年トントンか僅かの赤字続きに終始している。ま、仕事に励んで居る間は惚けずに済むから儲からなくても廉いものであり、永年ご愛顧頂いた感謝の意味から倒産後は無償で確定申告をさせて頂いている。
Mさんはご夫婦でお嬢さんのお宅に寄宿されているが、住民登録の上からは一応別所帯とされそれなりの区別を付けて居られる。然し実質は経済的にサラリーマンであるお嬢さんのご主人の丸抱え被扶養状態は免れない。倒産後私はMさんに所得が38万円以下だからご夫婦共にお嬢さんのご主人の扶養家族に入れて申告されたら税金が沢山返りますよと言ったのだが、家族内で中々意思の疎通が得られないようだった(;;)。然し今回は特に奥様の入院費用でお嬢さんのご主人に多額な出費を負担して頂いたこともあり、お二人を扶養親族にし、医療費控除をされたら住民税込みで50万円位税金が廉くなるから是非にと薦め源泉徴収票さえ頂戴すれば私の方で無料で電子申告するから税金が帰りますと慫慂し、Mさんも漸く重い腰を上げ恐る恐る奥様にお伺いを立てたら、「いやや!」たったの一言で蹴られてしまったとか…(;;)、奥様には還付税金の金額より、扶養されている身であり乍ら、娘を介して婿の収入を知ることの不作法に堪えられなかったかと思うが、何も奥様にお伺いを立てなくてもMさんから直に娘か娘婿に問えなかったものか訝しく思ったものだ。昔は「女三界に家なし」と謂ったが、今や「男三界に家なし」だな(;;)
Mさん曰く、「わて儲かりもせん商売止めよか、思いますねん」さすれば晴れて扶養家族に入れるが、家に居たとてすることなし、粗大ゴミや濡れ落ち葉と言われて直ぐに恍惚の人となるは必定であり、私は「体が動ける内は絶対に仕事止めたらあかんよ」と言ったものだが、この言葉は私自身に向かって言った言葉でもあったのだ(;;)。
皆様は書類を綴じる文具のホッチキスをご存じだろう。このホッチキスに用いられるコの字型の針は容器には「針」と書いてあっても、誰もが疑わずに「タマ」と呼んでいるが何故針ではなくタマなのか長く知らなかった(;;)。処が、最近俵万智さんの短歌エッセイ集「101個目のレモン」に書かれていたのを読んで、ハタと膝を打った。ホッチキスはこれを発明した人の名前だとか…、この人は機関銃の発明者として有名だそうで、その機関銃もホッチキスと呼ぶそうな…(^^)マシンガンの弾送り装置にヒントを得て考案されたのがホッチキスの針送り装置と謂うことらしい。従って針は当然にタマだったのだ。そうだったのか…(^^)
因みに戦後我が国でホッチキスを作るようになった会社は、戦時中にアメリカの機関銃に撃ち落とされた「零戦」を作っていた飛行機会社だと俵さんが書かれていたから世の中って皮肉なもんやな。
私が俵さんのエッセイを読み始めたのは、今年になって彼女が日経のプロムナードに登場されたからだ。彼女は昨年の大震災で已むなく石垣島に逃避されてその儘永住されるらしく、其処での出来事を面白おかしくペンに託されていられるのを読み、ファンの一人となった。
俵万智さんの短歌エッセイ集を読んで居て学ぶことが少なくない(^^)。
“ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの…”人口に膾炙(かいしゃ)した室生犀星、そして “わが名をよびてたまはれ いとけなき日のよび名もてわが名をよびてたまはれ”三好達治、など格調高い詩歌に学生時代より私は長く親しんできたが、短歌は何故か息苦しくて苦手だった(;;)。然しそれは食わず嫌いと云うものであり彼女が選ばれた短歌には人の心を揺さぶるものや心に共感するものが多いことを知り、詠(うた)えないまでも読む楽しみを知った(^^)。その内の一つで深く心に沁み入ったのは彼女が紹介された栗木京子の作品だった。
「観覧車 回れよ回れ 想い出は 君には一日(ひとひ) 我には一生(ひとよ)」
栗木さんは京都大学理学部卒でありながら畑違いの世界に足を踏み入れられた異色の歌人だが、30年前学生時代に創られたと謂われるこの歌は観覧車の回るのが止まるとき、恋の終わりを告げられそうな寂しい予感と「君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ)」のリズム感がとても良くて深く感動した。青春時代の哀歓を吐露した作品ではあるが、この歌も最後の七七の前後を入れ替えると、何故か「恨み節」に豹変するから短歌って恐ろしいよな。
文語体が「決まり」である短歌の世界も最近は著しく変革し、四半世紀前「サラダ記念日」を引っ提げた俵万智の登場以来口語体を交え、然も「五七五七七」に囚(とら)われない種田山頭火の自由律俳句ならぬ自由律短歌まで「あり」となったから、短歌の世界も文語調に拘泥わる旧い歌人は俵流下剋上の勃興により安住する住処を失って戸惑い、頭の切り替えに右往左往だったろうな。
好奇心の強い私は遅蒔き乍ら早速アマゾンに「短歌を楽しむ」を発注し、到着した本を見ると作者はナント!「観覧車」の栗木京子だった(^^)。
この入門書には読者が短歌に馴染み易いように平易に書かれており、栗木さんが練習問題として短歌のクイズまで登場させて居られたから興をそそられたのでその一つをご紹介しよう。
問題  ( )の中に適当な言葉を入れなさい。
「遠足より 帰り来る子は ひとつづつ 頭の上に (  )を載せをり」
 小島ゆかり(獅子座流星群)
作者の入れた言葉が必ずしも正解と謂う訳ではなく読者の誰もが自由な発想と感性で言葉を見付けることで短歌の世界に浸れるようにとの慮(おもんぱか)りだろう。あなたも一度考えて見られたらどうだろうか、私は拙い知恵を手繰っていろいろ右脳を巡らし貧弱な語彙から「想い出」とか「夢」或いは「春」などを填めてみた。少し直截(ちょくせつ)的でなかったかも知れぬが、考えることで短歌の世界をちょっぴり垣間見ることができて嬉しかった(^^)。
『作者の書いた(  )はこのブログの最後にあります』
今週の常用漢字表外読みの問題
訝しげに(左見右見)する
先週の常用漢字表外読みの答え
この貝は(去年の)浜辺に われひとり拾いし貝よ、 (こぞの)でした。
この詩を「さくら貝の歌」の一部だとお分かりになった方は相当なご年配だろう。
昭和14年に作られた歌で昭和24年NHKのラジオ歌謡に登場し、皆に愛唱された名曲だったな(^^)
 ♬うるわしき桜貝ひとつ
 去りゆける君に捧げむ
 この貝は去年の浜辺に
 われひとり拾いし貝よ♫
作者の小島ゆかりさんは( )に(雲)を入れました。

ベトナム人は日本人を超えるのか?

あの忌まわしい東日本大震災から今日で1年を迎えることとなった、亡くなられた方々や被災された方々に心から哀悼の意を表したいと思うが、放射能の恐ろしさについて無知だった東京電力のバカ共には如何様にも呪詛の念を禁じ得ない:-)。此奴等を殺人罪で告訴できないのか!「犯した罪は知らざるを以て免れることを得ず」と謂うではないか。
我々の事務所では確定申告も90%終わり、今週から長く間放置していた1月決算など日常業務に専念することとなったが、税務署では明日から四日間押すな押すなの大盛況だと思う。嫌なことは先送りにする人間の本能がそうさせるのだろうが、早くに済ませておけば短時間で帰宅できたものが明日からの税務署行きでは半日仕事となる(;;)。特に13日は民主商工会のデモ付き集団申告などあって大変だから避けられた方が良いと思う。税務署は民商の申告を署内に入れず屋外でしか受付しないから雨など降れば厄介なことになろうな。
少し前、就寝時に「日経ビジネス」を捲っていたら、面白い記事にお目に掛かった。それは海外売上比率僅か2%と謂う内弁慶な我が国老舗文具メーカー「コクヨ」が遂にベトナムのハノイで「キャンパス」ブランドのノートの売れ行きに成功したと報じていた(^^)。2010年に発売開始してその年320万冊を売り、翌年2011年は実に1500万冊を売上げ、2012年は7500万冊の目標に掲げているとか、ベトナムでは2005年現地工場を立ち上げ、安い人件費で作られた製品を日本向けに出荷するのが目的だったが、何故かベトナムの文具店ではコクヨのノートは一冊も置かれてなかった(;;)。驕(おご)った日本人がベトナムの野蛮人如きにノートの需要を認識しなかった先入観が原因だったかと思うが、実際にはベトナムの文具店には他国のノートが積み上げられそのスペースが半端でないことに気付いたコクヨベトナムの社長がベトナムの学校を調査した処、ベトナムの若年層は勤勉で板書(黒板に書かれた字)をノートに書き取る習慣が身に付いており、学校では生徒一人当たりのノートの消費が日本の10倍にも上ることが分かったそうだ(;;)。7500万冊を売上に換算すれば全社売上高2600億円の僅か3%足らずだが、商売と謂うものは売ってナンボでなく儲けてナンボだから輸送費の僅少な現地での売上利益率は悪くない筈だ。
そんなことを書くために「コクヨ」の話を持ち出したのではなかった。私が疑問に思ったのは何故日本人の学生がベトナム学生の10分の1しかノートを使用しないのかと謂うことだった:-)。日本人の人口がベトナム人の10分の1しかないのなら分からぬでもないが、実際には我が国の人口は減少中であっても1億2千万人も居るに対し、ベトナムは増加驀地(まっしぐら)ではあるが9000万人と劣位にあり、然も我が国の国民所得(国民一人当たりGDP)は42345ドル、ベトナムのそれは2010年の数字で1155ドルであり、その差は実に36倍以上と愕くばかりだ。つまり単純に言って日本人がベトナム人より36倍も収入が多いと謂うことだから日本人にノートが彼等の10分の1しか買えない道理が全くなく、さすれば常識的に考えて我が国に比し後進国であり経済劣国であるベトナムのノートの消費量が少子化の影響を考慮しても我が国より圧倒的に少ない筈ではないのかとの疑問に辿り着くが、現実に彼等がノートを我々の10倍使用しているデータを突きつけられれば詰まる処、彼等が勤勉で勉学心に富み、日本人が怠惰で向学心に乏しいことの両極を如実に顕しているのではないかと考えた(;;)。
数学を解くにも漢字を書くにもノートは必要だが、我が国の学生が松下幸之助翁のように届いた封書を裏返してノート代わりにしているとも思えず、究極懶惰(らんだ)で無気力な生活にどっぷりと浸かりハングリー精神が失われた我々日本人には最早世界的水準である勉強の絶対量が足りて居ないことを思い知らされた:-)。真のハングリー精神とは灼熱の砂漠で一滴の水を求める苛酷なものであり、ニートもプータローも引き籠もりも食べるに困らない日本人に最早ハングリー精神を期待することはムリなのではないだろうか(;;)。何れその内我々が無知な野蛮人と馬鹿にしているベトナム人の留学生で9月入学の東京大学が埋め尽くされるのではないかと憂慮するが、遠からず私の危惧はきっと現実化することとなろうな(;;)。イソップ童話ではないが、今の日本人の学生はまるで昼寝している兎(夜も寝ている?)であり、ベトナム人は遠く坂道の下から喘いで上がってくる亀だな(;;)。いやいや、もう其処まで近づいているのではないか。
「人の一生は重き荷を背負いて遠き道を行くが如し」此は徳川家康の家訓の一部として有名な一節だが、貧困と謂う重い荷を背負う負荷そのものがベトナム人の彼等を奮い立たせて居るのだろう、戦争で何もかも失った日本人はアメリカの迫害に耐えて朝鮮事変を奇貨として奇跡的にも復興を遂げ今日の栄光を迎えたのだが、その礎(いしずえ)となって戦時中戦後の激動期を生き抜いた明治大正生まれの人達も大半が黄泉の国に旅立ち、戦争すら知らぬ能天気な苦労知らずの世代に次代を託すことになった我が国には果たして未来はあるのだろうか、万感胸臆に満つ思いだ(;;)。
9日の参議院決算委員会で、「あまりにも態度が悪すぎる!何を笑っているのか!」とヤンキー先生こと自民党の義家弘介氏が野田佳彦首相や閣僚を一喝する場面があったそうだ:-)。
熱血男児の本領発揮だったな(^^)。
義家弘介氏は同僚議員が質問している間の閣僚の態度を問題視して「真剣な質問にへらへら笑ったり、隣の閣僚と話したり。日本の現状はそんなに甘いものではない!」と訴えたとか…(;;)。「そうだ!」「決算をやれよ!」との怒号が飛び交う中、注意された総理や閣僚はシュンとした様子だったそうだが、この先生過去の前歴(姉や弟を殴る蹴る、義母を階段から突き落とす、実父を殴り病院送りにした)からキレたらメチャ怖いことを総理初め閣僚全員が知って居たから青くなっただろうな。流石ヤンキー先生良くぞ言ってくれました(^^)。
国会での質疑は謂わば真剣勝負である筈なのに何時も閣僚達応答者が他党の質問には質問者を見下したように態度がでかくて返答を茶化したり、捨て台詞のような応答をして質問者に視線も当てないでプイと退席し憮然としているのが常であり、私はかねがね苦々しく思っていた矢先でもあったから、今後応答者を含めて閣僚は質問者の言葉を国民の声として襟を正して聞いて頂きたいと思った。だけど質問者も応答者も政策は疎か国語の基礎知識すら充分でなく、官僚の作った原稿を意味も分からず棒読みし「早急(さっきゅう)」、を「早急(そうきゅう)」などは日常茶飯事であり、更には「捲土重来(けんどちょうらい)」を「けんどじゅうらい」そして「重複(ちょうふく)」を「じゅうふく」と読んで恥じない手合いまで出現するから、ま、聞かされている側も熱が入らないのが分かるよな(;;)。国会議員に立候補するには漢字検定の2級位は条件に入れるべきだろうな。試しに試みたら全員落ちたりして…(;;)
国会議員に限らず、TVタレントなどにも(には?)酷いのが多い、「他人事(ひとごと)」が(たにんごと)と読んで恥を掻いているバカが少なくないが、撮影現場の周囲の連中が一言「違ってるぞ」と声を掛けてやれば済むことなのだが、どうやら周囲の有象無象も役者と同類項らしいな(;;)。日本人なら正しい日本語を使う努力をしろ!
今週の常用漢字表外読みの問題
この貝は(去年の)浜辺に、われ一人拾いし貝よ,
先週の常用漢字表外読みの答え
(坐ら)にして天下の情勢を知る。(いながら)でした

淡島千景のちゃっかり夫人

50数年前同じ事務所で働き乍ら互いに税理士試験を競い合い謂わば戦友であった一歳年上のO氏が癌で闘病の末26日黄泉の国に旅立たれ、先週水曜日小雨の中を姫路で行われた告別式に参列した。若い頃に辛酸を共にした仲間が少し宛欠けて行くのは寂しく私にも愈々終着駅が近づく跫音(あしおと)が感じられ、明日は我が身と身辺整理に追われることになりそうだ(;;)。
告別式には時間摩れ摩れ(すれすれ)に到着したが、薄暗い中を後ろから3列目が空席だったのでそこに座りコートを脱いだり傘を畳んだりと忙しなく一段落して落ち着いたとき後部より『よしひでチャン』と小さく声が掛かった(^^)、思わず振り向くと7つ違い父方従兄妹のトミちゃんがニッコリと微笑んで居た。再会は父の実家の法事に行った15年振り位だったから懐かしく、心は瞬時にして幼き頃60数年前にタイムスリップし童心に帰ったから不思議だ、彼女はすぐ後ろの席まで移動してきて導師様の読経が始まるまでの僅かな時間お互いの無事息災を労り合ったが、周囲の人に聞こえたとすれば76歳の老耄(ろうもう)と70間近の老女が交わすチャン付けの会話は怪訝しかったろうな?ボケ老人同士の会話と思われたことだろう(;;)。終戦後、戦時中の疎開で姫路に住まいして私が小学5年生で、彼女が幼女であった頃からの付き合いだったからチャン付けの呼び掛けは極(ごく)自然でありお互いに違和感がなかったが傍に控える夫君はどんな気持だったろうな。心が純で何時逢っても心和まされるトミちゃんとも、もうこの世では会う機会もないのかな?などと考え乍らご夫君の車で姫路駅まで送って頂いて別れたが、窓から笑顔で別れを告げるトミちゃんの姿は私の目には少しも歳を取らない50年前10代だった頃の溢れる笑顔の絶世の美女としか映らなかった。
告別式と云えば先月往年の宝塚歌劇団トップスターだった女優淡島千景さんが87歳で亡くなり、先月26日告別式が東京都文京区の護国寺でしめやかに営まれたそうだ。美人だったが演技派でもあり、50年近く前のことだが森繁久弥との駅前シリーズは絶品だったな、伴淳三郎、フランキー堺等喜劇の大御所に囲まれてのお侠(きゃん)なマドンナ役が懐かしい。生涯独身であり財界か政界の大物のお妾さんだったとの噂があった。俗に謂う小股の切れ上がった芸者さんの役が板に付いた俳優だったからそんなデマ?が飛んだのかも知れない。
学生の頃早朝の人気ラジオドラマ(TVは未だなかった)「うっかり夫人とちゃっかり夫人」で淡島さんがテンポの早い喋りでちゃっかり夫人(うっかり夫人は久慈あさみ)を演じて居られたが、とても面白くこの番組を聴いてから学校へ駆けて居たことを思い出す(^^)。翌年当時松竹の二枚目若原雅夫と共演の「お景ちゃんのチャッカリ夫人」なんて映画までできたからこの番組は可成り人気が高かったのだろう(^^)、昭和28年私が18歳であった頃の懐かしい想い出だ。
代表作と謂えば森繁久弥と共演した「夫婦善哉(めおとぜんざい)」になるだろう。実家を勘当されただらしない男と、それを支えるしっかり者の水商売の女は、黄金コンビの名に相応しかったなあ。何より彼女が凄かったのは最後まで現役女優だったこと、女優は年の取り方が難しいが淡島さんは老いを隠さずむしろ表面に出して現役を貫いた。こういうタイプのスター女優はもう出ないのではないだろうか。
その彼女は過去高額納税者名簿に常連であったから、財産も潤沢でさぞ仕合わせな生活を送られて居たと思ったら、何故か都民税まで滞納されて居て今回の入院費用は借金だったとか…(;;)、何がどうなって居るのかまるで分からないが、帝国ホテルで悠々と暮らしている山田五十鈴との落差は何だろう?独身だったから集(たか)ってくる係累も居ない筈なのに面妖な話だ。生涯現役を貫き扶養家族とてなく、滞納が都民税だとなると所得もかなりあった筈なのだが、一体から稼いだお金は何処へ消えてしまったのだろうか、ドラマではチャッカリ夫人でも実生活ではウッカリ夫人ではなかったのかな?
告別式では嘗て共演した司葉子(77)や八千草薫(81)ら約350人が参列したほか、一般ファン用の祭壇にも弔問客が多数訪れたそうだ。葬儀会場の祭壇には、美しい淡島さんの遺影が飾られ、棺の中には青いドレスと共に、出演したNHK大河ドラマ「花の生涯」など5作品の台本も納められたとか…。弔辞は俳優の淡路恵子(78)が述べたそうだが、葬儀の費用は後輩であった彼女達共演者のカンパによるものだったのではなかろうか(;;)。
大阪市交通局が橋下市長の発言を受けて市バス運転手の平均年収(740万円)を4月から38%減の460万円とする給与カット案を検討し、市長の承認を得て労使交渉を開始させる見通しとか…(;;)、市長の考えは「赤字なのに民間より高いのは怪訝しい」の一言に尽きるが、直接収支が分かる部署の現業部門だけが目の敵にされ赤字償却に見合う38%カットは余りに惨い:-)、道路事情も道路交通法も弁えぬチャリンコや信号無視するおばちゃん達に気配りしながら大型バスを混雑と雑踏の極みである大阪の街中(まちなか)転がすのは大型二種を持って居れば良いと言うものではなく、長期間の経験が必要な特殊技能だと思うし、バスが赤字なのは敬老パスなどのせいであり運転手のせいではなかろう。それよりも仕事柄偶に訪れる固定資産税課などへ行くとガランとした窓口の遙か後部にふんぞり返って、日中(ひなか)所在なげに鼻毛を毟っている係長達こそ38%カットされるべきだと思うがどうなんだろう?ま、市長も38%の発言はゼスチャーであって真剣にやる気などなく、ローンが払えなくて首を括る運転手など出れば大変だから7%位の適当な処で折り合うために先ず38%は脅かしの先制パンチだろうな。初めから7%と言い出すと1%もカットできないことを察してのことに違いない。権謀術数の市長には労働組合も此までと向き合う役者が違って戸惑っていることだろう。
私は、役所と謂う処は給与が高いばかりでなく仕事の割に働く人間が多すぎると思う。市役所へ勤めていた友人が昔自慢げに話した言葉は「一月の仕事はやろうと思えば三日でやれるんや…」だった(;;)。そればかりか次の一言にむかついた:-)、それは「三日の仕事を一月掛けてするのは大変なんやで…」早く済ますと協調性がないと周囲から圧力が掛かるのでノロノロするらしいが、どんなに優れた素質の人間でもこんな環境で三月も過ごせば周囲に同化してダメ人間になるしかなかろうな:-)。
直接市民と接触する窓口業務だけは、市民の目を意識して一見忙しそうだが市民の目の付かぬ部屋では和気藹々(あいあい)と何も仕事をせずに冬ならプロ野球のストーブリーグ夏ならタイガースの不甲斐なさなどが話題となり、まるで井戸端会議なのをご存じだろうか。橋下市長も現在の書類の決裁方法について5個必要な判子なら3個位に減らせば相当な人員削減が可能だと思う。橋下さん、判子を付くことだけを仕事にして居る役人の数を一度数えてみたら?
先週、先々週とチョコから帝国ホテル大阪の話題に触れることになったが、仄聞する処に拠ればこの帝国ホテル大阪はそこらのホテルとは格段に違い、最上階にVIP用スイートルーム(一泊食事なし115000円)が設けられ、この部屋に行くには特別なカードを差し込まないとエレベーターが開かない仕組みなどになって居て、100㎡もある部屋はぐるりと一枚ガラスを張り巡らした窓が全て防弾ガラスで、ヘリコプターから狙撃されてもびくともしない作りであり、エリザベス女王やアメリカ大統領が幾人泊まられても大丈夫な物凄いセキュリティーになって居るそうな…などなど、数年前ノンフィクション作家の上坂冬子さんがこのホテルのスイートで台湾前総統李登輝氏と対談されたときに書かれた体験記事をふと思い出した(^^)。
処が、このスイートが最もよく使われるのは意外にもそうそう来ないVIPより適齢期の男性からのプロポ-ズ用が多いそうで、此処で一泊すると大抵の女性は結婚を承諾するそうだ…(^^)、然し、よく考えて見ればスイートに訪(おとな)うことを彼女が頷いた段階でプロポ-ズへ答えが得られたようなものだから、115000円は高かったのか、それとも廉かったのか微妙だよな。それよりこのスイートで結婚を決断した女性は新婚旅行へは余程豪奢なホテルでないと満足できないのでは…と興味深く、旅行先であのスイートへの郷愁を裏切られ関空離婚の確率は決して少なくないのではなかろうか(;;)。
帝国ホテル大阪に就いて2週に渉って近くのラブホテルと大差がないような発言をしたことを深くお詫びしますm(_ _)m。
今週の常用漢字表外読みの問題
(坐ら)にして天下の情勢を知る。
先週の常用漢字表外読みの答え
彼等は(同胞)なのに仲が悪い (はらから)でした。
(はらから)は母親を同じくする兄弟姉妹のこと

金融庁は何をして居たか?

先週確定申告の資料集めをお願いしていたお得意先がどうしても書類が足りないと言われるので伺って見たら、ないのは税務署から送られてくる筈の申告書類だった(;;)。電子申告になって税務署から何も届かないことになったのは一昨年からだったが、あの大きな冊子で永年届いていたものはそうそう忘れられずに憶えて居られたものだろう。「税金払とんのに何でこやへんのやろ」と言われ、「いや、うちのコンピュータに届いているんや」と言っても年配者にはまるで理解されず難儀した(;;)。先々週も本欄で触れたが税務署は確定申告慫慂の葉書位出しても良さそうに思うが、全て税理士に負んぶに抱っこはどうなのかと訝しい(;;)。
18日に国民誰もが気遣った天皇陛下の心臓手術であったが、その後順調に恢復されて居られるようで手術が無事成功されたことは何より喜ばしいことだった(^^)。陛下は東日本大震災の一周年追悼記念式典に出席される意欲に燃えて居られたから、その気持ちがきっと術後の恢復に役だったに違いないと思う。然し陛下も老齢になられたことでもあり、昔江戸時代には慣例であった隠居制度を宮中でも採用し、皇太子に公務を禅譲され美智子妃と共にゆっくりと時間の過ぎる安寧の日々を送られたいと切に願う。
天皇陛下の心臓手術に於ける執刀チームの中心となったのは、冠動脈バイパス手術では国内だけでなく世界的にも第一人者である順天堂大の天野篤教授だった。彼は医者を目指して我が国三流である日本大学の医学部に合格するまで三浪されたとか…(;;)、謂わば公道に芽吹いても枯れぬ雑草のような逞しさが現在の彼を作り出したのだろう。
今回は東大の医師団から請われる形で天皇陛下の手術に参加されたが、東大病院の医者達も手柄を立てる絶好のチャンスだったのに腰が引けて余りにも不甲斐なかったな:-)、尤も東大病院の医者だから東大医学部卒だと早合点するのは早計で、東大病院は予算の関係か設備や何やら不十分なことでは有名であり、東大医学部を卒業した医者は先ず穢いこの病院を敬遠して京都大学や東北大学など他校の医局へ行くからこの病院の殆どの医者は地方の医大卒だ。私も昔お得意先の社長が入院され見舞いに行ったことがあるが、病室や通路など狭くて薄暗く穢い病院だったことに呆れたな(;;)。
先週20日夜のニュースを見て私は10年以上も蟠(わだかま)って居た心の痞(つか)えが下りた思いだった(^^)。 それは13年前山口県光市で起きた本村さん母子強盗強姦殺人事件の犯人福田孝行に対する最高裁の死刑判決だった:-)。
此奴は平成6年に一度最高裁の判決で「死刑を選択する他ない」と審理を高裁に差し戻され、平成8年高裁にて改めて死刑を言い渡され被告側が上告しての先週20日の判決となったものだが、13年は如何ようにも長かったなあ(;;)
『終始笑うは悪なのが今の世だ。ヤクザはツラで逃げ、馬鹿は精神病で逃げ、私は環境のせいにして逃げるのだよ、アケチ君、無期はほぼキマリ、7年そこそこに地上に芽を出す。犬がある日かわいい犬と出会った。・・・そのまま「やっちゃった」・・・これは罪でしょうか』
此は昨年11月6日号のうちのブログの一部だからご記憶の方も多いと思うが、彼が友人に出したこの手紙の文面から彼が己(おの)が罪を悔いることのない狡知に長けた犯罪者であることが手に取るように分かる:-)。仄聞では何故か彼は拘置所で毎日筋トレを欠かさず今ではムキムキマンになっているそうな…(;;)、一体からこの男はこの12年余り罪を悔いもせずに、徒(いたずら)に己が健康にばかりに留意しているとは何て奴なんだ!
彼が在日朝鮮人であることは普(あまね)く知られて居ることだが、我々日本人の感覚では理解できないことでも彼等には普通なんだろうか、我々は長く彼が在日であったことを知らされなかった(今回の死刑判決までマスメディアは名前すら秘匿していた)が、元兇は「赤」の朝日新聞だろう:-)、人権人権と錦の御旗を振りかざし、韓国や北朝鮮そして中国に対し必要以上に卑屈になって彼等を刺激しないように、マスメディア全体が防波堤となって彼等の人権を護っているのだ。凶悪犯は日本人にも居るが、確率から言えば彼等が圧倒的に多いのは事実であり倫理観の欠如した人種だと言えば言い過ぎだろうか。又、我が国の法曹界は未成年者は人間的に未熟であり将来充分に更正の余地があるとして死刑判決を躊躇する傾向が強いが、生まれついた邪悪な性癖に加え、長い収監期間に社会への憎悪を増幅させ更生どころか出所後の再犯率は圧倒的に高く、人間の欲望には限りがない処から、孟子の説く「惻隠の心は仁の端(たん)なり」性善説など彼等には通用せず、人間性悪説は正しいと謂うべきだろう。
事件の勃発から4695日という長い戦いが終わったが本村洋さんに勝者の思いはない、「犯罪が起こった時点で皆敗者です。自分の人生を絶たれてしまうような被害者が居なくなることを願います」。犯人の死刑を確定しても、妻と娘との幸せな暮らしは戻らないと本村さんの心が閉ざした言葉には私は慨嘆に堪えず此奴の犯した罪の深さへの憎しみで心潰れる思いだった:-)。
翌日小川敏夫法務大臣は閣議後の記者会見で、この元少年の死刑が確定したことについて「判決に対して法相としての意見論評は控えたい」とした上で、個人的感想として「最近は厳罰化になっている。凶悪犯罪が増えたというよりも、判決が厳しくなっている」と述べたが、判決に不服であることが手に取るように分かる。こんな悪(ワル)を死刑にしないで誰を死刑にするか!意見論評を差し控えるなら何も言うな!
先週23日突如として総資産の殆どである2000億円もの運用預り金が消失していることを監視委員会の検査で発覚した「AIJ投資顧問」なる会社に対し金融庁は登録を取り消す方針を決めたが、昨日今日になくなったものではなく長期間掛けて失われたものに違いなく、損を取り返すために逆張りを繰り返して居たものだろう(;;)。その間、何もせずに傍観していた関東財務局や金融庁の責任は決して軽くない。又、公認会計士は何をしていたのか!このファンドに対し企業年金預り金の運用を委ねていた基金は大小123もあり小規模企業程依存割合が高いことが判明して居り、今後年金の支給ができなくなる基金が続出するとか…(;;)。然し一方で西日本の製造業数十社が加入する厚生年金基金担当者は「毎月プラスの運用報告だったが、今の市場環境では怪訝しいと考え、説明を求めたが明確な回答が得られず不安になり、昨年全額解約した」と胸を撫で下ろしているから、市井には数字を冷静に判断し迫り来る危機を切り抜けている人も居るもんやと甚(いた)く感心したが、それならプロ中のプロである金融庁が何故見抜けなかったか訝しいぞ。きっと運用報告を目で見て心で見ていなかったに違いない:-)。西日本の彼と金融庁のキャリアでは、きっと学歴に反比例した職務に対する熱意の違いだろうな。
お詫びと訂正
先週のブログにて帝国ホテル大阪の料金を2390円と書いたが此は見誤りでセミダブル8000円からだった(;;)、2390円なら近くのラブホテルが太刀打ちできず全滅するしかないよな、謹んで訂正致します。
先週の常用漢字の表外読みの答え
(いのちながければすなわちはじ)多し、 でした。
今週の常用漢字の表外読みの問題 
あの二人は(同胞)なのに仲が悪い

帝国ホテルのチョコ

愈々先週16日木曜日から確定申告の本番となり我々の仕事も正念場となった。確定申告は1月の4日から受け付けられているが此はあくまで還付申告であって税金納付の申告は2月16日から3月15日までだ。先月中に電子申告された方はもう税金の還付通知が来ていることだろう(^^)。
水島コンビナードに於ける悲惨な海底トンネル事故から10日以上が経過したが横穴が塞がれているために救出は絶望となり遺体の発見すら難航する状況が続いて居り報道すら途絶えた儘だ(;;)、被害に遭遇した工事関係者は何れも下請け企業弘栄建技などに所属する出稼ぎ労働者であり、元請けの鹿島は机の前に座っている事務屋であるため、怪我1つする場所には誰一人居ないことは福島原発に於ける東京電力と少しも変わらず、何時もながらことの不条理に身が震えるぞ:-)。鹿島と出稼ぎの不運な労働者とは雇用関係がないから補償金も如何程貰えることやら労働災害法に定められた日当の1000日分に幾らか色を付けられた程度になると思われ、突如海水に襲い掛かられて無念にも地獄絵のように溺死させられた、イブモンタンの映画ではないが「恐怖の報酬」は到底遺族が納得できる額ではないと思われる(;;)。彼等は下請けや孫請けを協力会社などと呼んでダーティーなイメージから逃れようとして居るが、どんな呼び方をしようとも下請け孫請けには違いない、その証拠に事故現場に鹿島の本社社長が謝罪に来ないのは被害者が受注先や自社の社員ではないからであってその辺は阿吽(あうん)の呼吸だろうな。結局来たのは副社長だったがこれとて来るまでに「大阪支社長で良いのではないか」など本社内で侃々諤々(かんかんがくがく)を経てのものだったのだろう、処が今回の事件の勃発が下請け作業員のミスではなく、鹿島の事務屋達が事前地質調査を怠っていたと謂う初歩的な過ち(誤ちではなく)であったことが発覚し、急遽予定になかった副社長嫌々の登場となったもののようだ(;;)。事故の誘発は自分達は事務屋だから危険地帯に行かなくて良いとの安逸な気持ちの所産であったに違いない(;;)。彼等は小賢く常に斯かる事態に備えて下請けと厳然とした仕切り線を設けて母屋に被弾せぬよう仕組んでいる処など周到なものだが、部下を犬死にさせてどうするか!戦争で連隊長が最後尾に居て、弾の出ない銃を兵士に渡し「進め!」、「進め!」と叱咤した後、自らは防空壕に身を潜めている図だったな:-)。建設会社の工事は元請けが「知恵」を出し、下請けが「力」を出すことで成り立っているが、今回の事故は事前調査のサボリなど元請けの「知恵」が足りなかったことに起因するから、鹿島の責任は大きく、「社員だ」、「」下請けだ」と言って居る場合ではないと思うが、安土桃山時代の戦国時代から続いたこの硬直した我が国の縦割り体質の悪しき因習を何とか打破することは叶わぬものか:-)。
400万円以下の年金受給者が23年度分の確定申告から申告を免除されることになったのはご存知だろうか、先日知り合いの方がお父さんの年金申告に医療費領収書などを持参して税務署へ行かれたら、今年から400万円以下の年金受給者は申告せずとも良くなったと謂われて帰されたそうだ(;;)。又、うちで毎年申告されるお得意先に申告慫慂の電話を差し上げたら、年金が400万円以内やから申告不要と源泉徴収票を破棄されたとか…(;;)。還付申告は義務ではなくても権利だから申告されたら医療費控除を初め各種控除が受けられ還付金以外にも住民税まで少なくなる。例え源泉徴收税額がない人でも保険や医療費など控除されるものがあれば、間違いなく住民税が減額されるから申告はすべきであり、住民税が少なくなることは連動して国民健康保険料(後期高齢者保険料)や介護保険料が減少する。
税務署は本来税金を取るために存在する役所だから、無知な納税者に手間暇掛けて税金を還付するお手伝いなどしたくないに違いない。銀行でも窓口で振り込めば840円も取られる振込料をATMに廻して格安として居るのは偏に経費節減をモットーに経費の中で最も多い人件費の節減に励んで居るためであり、税務署もそれに倣って省力化を図り申告来場者の削減を図っているものと思えるが、来場した人にまで「あんたは年金が400万円以下やから帰れ」とはちと言い過ぎではないかと思ったな:-)。
税務署もこの時期全国5万人の税理士に頭を下げて申告相談の助っ人を頼まないとどうにも3月15日が乗り切れない状態だが、諸悪の根源は一昔前ならカンマ以下だった年金申告者が激増したことだが、何故激増したかその大きな原因は平成17年度から老年者の年金控除が140万円から120万円に減額され、更に老年者控除50万円までがばっさりと全額廃止されたためであり、此の70万円のためにそれまで税金と無縁であった人が急遽年金から所得税が源泉徴収されるようになったからだ。増税のツケを国税庁自らが償はねばならぬことは因果応報であろう:-)。
国税庁ではこの時期多忙だし、申告指導の手間も結構煩雑だから還付申告の件数を減らそうと知恵を出したに違いないが、国税庁には関わりがないとは謂え、数字が連動している住民税や国民保険料の増額に結びつくこの改正?は何とも合点が行かぬ:-)、今流行(はやり)の電子申告なら税務署員を煩わすこともないが、電子申告は年金生活者には難解であり、例えコンピュータに強い方でも税法の理解が必要な処から負担が重く大変だと思う。
従って今回の申告義務免除の改正は朗報だと思う方が居られるなら大きな誤りであってこの恩典?に浴された方で医療費や国保に生保、地震保険、更には東日本本大震災の寄附金などをされた方については今年6月以降過重な住民税や国民健康保険料或いは後期高齢者保険料、更には介護保険に追い打ちされ、真面目に確定申告をされた方に比し不当な負担額を背負わされることをご存じだろうか。
何度も申し上げるが年金の額が少なくて源泉徴収税額が例えゼロであっても、控除されるべきものがあれば確定申告をされれば住民税と国民保険料などが減額されることをお忘れなく、源泉徴収税額のない方は税務署でなく区役所でも申告できるが、区役所の連中は分かったような顔をしているがその実何も分かってないので正確を期されるには税務署か税理士の無料相談所をお訪ね下さい。
先週ふとした縁(えにし)で義理チョコを頂戴する仕儀と相成った。見ると包装紙に「帝国ホテル」と書いてある。聞けば加古川駅前の「ヤマトヤシキ」で売られて居たものとか…、へー?帝国ホテル製造か凄いな!乞食腹の私が食べたら口が腫れるのではないのかな?などと思ったが、値段からして廉くて帝国ホテルに相応しくない、本物なら1万円以上はするだろうから、どう考えても帝国ホテルの売店で売っている商品とも思えない。ホテルの食事のデザートに出されるなら「此は〇〇堂の新製品で御座います」などとウエイターが能書きを宣う一流菓子店のブランド品でないと金が取れないだろう。ホテル内では有名宝飾店などが堂々と店を構えて家賃分だけ街より高い価格で外人達宿泊客をターゲットにして居るが、ホテル業界も最近では経済界の影響を受け不況に喘ぎお金持ちや外人客ばかりでは宿泊客が減るばかりで、新たな金蔓を探さねばならぬ時代に立ち至っているから、帝国ホテル3店(東京、大阪、上高地)の内帝国ホテル大阪ではホテル内に居た「吉兆」も例の事件で閉店したし、セミダブル一泊2390円(宿泊のみ)など出現したので、このホテルのある桜橋はラブホテル林立の場所でもあり若いカップルにでも充分選択の余地がありそうだ(;;)。どうやらこのチョコも帝国ホテルが名前だけ貸して10%のブランド料でも取って業務赤字の補填にしているのだろうと考えたが、それならその内帝国ホテルの「カップ麺」とか帝国ホテルの「炭酸煎餅」まで出てくるのかと考えたが、流石にそれは誰も買わぬだろう(;;)。
アッコちゃんチョコ有難う(^^)
先週の常用漢字の表外読みの答え
天に(坐す)神々 (まします)でした。
今週の常用漢字の表外読みの問題 (今週は問題が長いぞ)
(寿ければ則ち辱)多し 

佐久間良子の不倫

「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき…」林芙美子「浮雲」の一節だが、事務所玄関先では咲き始めて先月ご紹介した紅白の梅が触れなば落ちん風情に咲き誇って居る、後幾日の命だろうか?蛇足ながらこの梅は白梅に紅梅を接ぎ木したもので突然変異でも何でもないから愕かれませぬよう…(^^)

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昨日は土曜日で休日であったが建国記念日(昔我々は紀元節と言って学校へ登校し式典があった)で休日の重複となるが、日曜日でもないため明日が振替休日にもならずサラリーマンは少し損をした気分だろう、その分我々雇用者側は得をしたことになるが、無理矢理消費拡大のため何れその内土曜日も振替休日の対象になるのではないか。然し観光地やレジャーランドは兎も角振替休日の出現で客が減って売上が減少して廃業に追い込まれて居る住宅地の商店街が少なくないと思うが、政府は大の虫を助けるために小の虫は死んでも構わないと謂うことなんだろうな(;;)。
今年から晴れて確定申告応援業務が免除(4月1日現在75歳以上)されることとなり、激寒期に寒空を海辺の相談所に行かなくても良くなったが、思えば45年間も続けてきたボランティアのようなものだったからちょっぴり寂しい気分だ(;;)。丁度15年前のことだが明石商工会議所での申告相談(当時私は朝霧駅前に事務所があり管轄は明石税務署管内だった)の折、私より1歳年下の11年生まれの方が年金の申告に来られ、未だ未だ若いと自負していた私にも己が何時の間にか老いと対峙する年金世代に到達して居ることを思い知らされ大きなショックを受けたことを思い出す。でも今から思えばあの時分は未だ未だ充分に若かったなあ(;;)。
先週金曜日の朝刊でバカバカしい記事にお目に掛かった(;;)。ことの起こりは大阪市西成区役所の男性職員が生活保護の相談に来た男性に対し、お役所仕事の常として受給手続きに時間が掛かるため、申請者への同情からポケットマネーで個人的に現金8万円を渡して居たとして大阪市は彼を懲戒処分の上、3ヶ月間10%の減給処分にしたと発表したのだが、その理由はナント!「正規の手続きを踏まないと生活保護の制度が揺らいでしまう」との誠に手前勝手なものであった(;;)。この事件はこの男性職員の尽力などで晴れて生活保護の受給ができることになった男性が面談したケースワーカーに「お世話になって感謝している、是非お金を返したい」と申し出て悪事?が露顕したそうだが、困窮した市民を市職員が自腹を切って助けたのであるから本来なら事の次第が明るみに出たとき、区長から表彰され「公僕たるもの斯くあるべし」と教科書にでも登載されて然るべき話だと思ったが懲戒とは何でや!心優しきが故に罰せられるなど、お天道様が仰天する話だが、きっと市民から抗議の電話や投書、更にはメールが殺到しているに違いないぞ:-)。
この事件の背景には生活保護の認定に早くても三か月も掛かることが重大な問題であることが密かに隠蔽されており、生活保護の手続きが他の一般執務同様に一定期間放置する現在のお役所の制度そのものに大きな欠陥があり、認定を早くしようとすれば揺らぐのは幾人も判子を押すことになっている上司の仕事がなくなるからではないのか。昔から役所に申請された書類は積んだ儘一ヶ月間放置されているのが不文律であることは我々の常識であって、建築申請をするときや道路明示の申請にしても一ヶ月間は誰も何も動かないことは大工さんでも行政書士でもよく知っていることだ。彼等のお役人意識がことを早く処理すれば自分達の面子が潰れるとでも思って勿体を付けているに違いないが、役人の世界がそんな次元の低いものであることには情けなくて涙が出るぞ。橋下市長も人気取り政策ばかりに浮き身を窶(やつ)して居ないで、人間味溢れた一職員の善行に対する懲戒に「マッタ」を掛けられなかったものか!きっと一職員の善行が知れ渡ると今後市民から集(たか)られて困ると考えた程度の低い職員がゴマンと居たのだろうな(;;)。
同じく大阪市で橋下市長に請われて交通局長に京福電鉄の藤本副社長が就任することが決まったとか先週9日発表された。彼は赤字であった京福電鉄を黒字にし、30年振りに復配するなどの手腕が買われたものだが、リストラ恐怖の民間会社と親方日の丸の大阪地下鉄では、従業員の環境や風土がまるで違うから藤本副社長も給与カットなどできずに上から急かされ、下から無視され、早々に退散するのではなかろうか。大体から民間企業の立派な方が公立小学校の校長になど選ばれても首を括るのが精一杯なのを誰も知っているのではなかったのか。役人の世界など穢多とまで言わなくても、或る意味我々民間人に理解できない特殊部落なのではないのか(;;)。
同じく先週金曜、このブログにも古くにはHP時代にも幾度か登場したからご記憶の方も多いと思うが、掲載されてから56年間も続いて居る不滅のベストセラー日経新聞の「私の履歴書」に今月執筆掲載中の女優佐久間良子(72歳)が連載10日目にして50年前22歳だったとき当時東映映画の大スターだった14歳年上で妻子ある鶴田浩二との不倫を激白したのには私はアット愕いた:-)。
現代の節操の欠如したタレントの不倫の告白など人気凋落時によくあることで別に愕かないが、我々純情青年世代のアイドルだった佐久間良子となれば話は別だ。この人は東映のニューフェース入社時に唯一水着審査を拒否し乍ら合格した型破りの強者だったから余程の逸材だったのだろう、その神秘的な処女性に多くのファンが群がったのだと思うが、「ブルータスお前もか!」だったなあ(;;)。
あの頃確かに噂になったことは事実だが吉永小百合同様清純派の見本のような女優さんだったから誰も耳を掩って信用しなかったのだが、当人の口から語られると衝撃は物凄い(;;)。日経新聞社もこの件(くだり)を掲載すべきか社内でも侃々諤々(かんかんがくがく)討論が重ねられたことだろう。ま、50年と謂えば人生の一区切りだから時効で赦されると考えたのかも知れぬが、吉永小百合同様佐久間良子のセックスのことなど考えたくなくて、清純派女優の昔の面影を未だそっくり抱いて封印し時間を止めて居る多くの老ファンには時効など全くないことを彼女も日経も知るべきだったな:-)。
先週の常用漢字の表外読みの答え
恋人に(現)をうかす。(うつつ)でした。
今週の常用漢字の表外読みの問題
天に(坐す)神々

小児科医は何故減るのか?

昨日は暖かかったが、金曜日の朝は格別に寒かったなあ、汲み置きのバケツの水が凍って、お昼になっても溶けた様子がなく触ってみたら2cmの厚さで愕いた、明け方寒くて目覚めたからきっとマイナス4度位まで下がったのだろう。 長野県の諏訪湖では湖面に張った氷がせり上がり、うねるような筋ができる「御神渡り」が4年ぶりに確認されたそうだ。史上初めての寒さとか新聞に書かれていたが地球温暖化に逆行するこの寒さは何故なのか?寒さが増すにつれて少年期のあれこれが走馬燈のように脳裏を巡り、飢えてひもじかった70年前の郷愁に駈られるのは不思議でならぬ。
例年のことだが今年も愈々確定申告の時期となり、愈々繁忙期を迎えることとなったが、うちでは電子申告も3年目を迎えることとなり漸く熟れてきた(^^)。然し困ったことには此までなら先月半ばに税務署から納税者へ届けられていた筈の説明書入り分厚い封書は疎(おろ)か葉書一枚も来なくなったため(顧客の予定納税等のデータは全て国税局から申告税理士のパソコンに直接ドサッと届けられている)お得意先に確定申告が始まっていることへの臨場感が乏しく、我々が必要とする確定申告のための収入の明細や源泉徴収票、更には諸経費の収集事務が滞りがちなことだ(;;)。
電子申告の移行には国税庁も相当な出費であったと思えるが、税理士代理申告分については申告のための説明書や申告用紙の印刷代に郵送料、更には申告書の保管場所などが全て省略できるメリットは大きく、国税庁は少なくとも毎年10億円以上の経費節減になったものと思われるが、その皺(しわ)寄せを我々税理士が全て被ることになるのは何とも腹立たしい。税務署は納税者に確定申告を知らせる葉書位出しても良いのではないかと思うが、届くのは振替納税を選択して居ない不届きな一部の者に対する納付書だけで還付申告者にも梨の礫だ(;;)。
我々の守り神である筈の日本税理士会連合会は税務行政に協力せよと言うばかりで、何もしてくれないのは何とも情けなく、高い会費を取って毎年10億円もの政治献金に憂き身を窶し、税理士の就業環境への思い遣りがまるでないのは腹立たしい限りだな:-)。何が連合会や!
先日の昼下がり関与先訪問でよく空いているJRに乗り4人掛けシートに座ると前の皺のお婆さんが小さい本に鉛筆を翳(かざ)して何やら難しい顔をして居られた。良く見るとその本には「ナンプレ超難関、阿修羅」と名付けられているではないか!この方どう見ても小生より年長とお見受けしたのでド厚かましくも「アノー難しい問題を解いて居られるようですが…」と恐る恐る問い掛けたら、難しい顔が急に晴れやかになってニッコリされ「いえ、ね、100均のが簡単すぎて本屋で買うたら嵌まってしもて…」と宣うではないか!本の中を見せて頂くと81枡の中に20字位しか数字がない問題で所々に鉛筆で数字が書き込まれ苦心の跡が窺われたが、外観からの風貌とナンプレ超難関にチャレンジの落差の大きさには唯々舌を巻き、女性に対し禁句であるのを知りながら恐る恐る年齢を訊ねたら、此処まで歳を取ると抵抗がないらしく即座に「78です」と返ってきた。「え?8年生まれ?」「ええ」えっと魂消てしまい、10年生まれであり乍らナンプレも分からぬ己が無知を深く恥じ入ったものだ(;;)。ナンプレ解読の講釈を得々と頂戴し、負けず嫌いの私は早速お婆さんに負けてなるものかと帰路ナンプレを買いにダイソーへ行ったら、初級から難易度の高いものまで5段階もあり、取り敢えず初級からスタートすることにした。実は小生幾度か半分以上数字が埋まった初心者向きと思える新聞のナンプレに挑戦したことがあるが、愚かにもナンプレのルール自体をしっかり知らずランダムに数字を填めていたから完成する道理がなく年齢のせいだろうと諦めていたのだが、ナンプレの基本ルールと解き方を読んで縦横の数字以外に9枡の中にも同じ数字が入らないことを知らされ目から鱗だった。それならできそうと早速挑戦することにしたが果たして頭の硬いこの歳であのお婆さんの「超難解」は無理としても何段階まで上がれることやら分からんが少し気張ってみようと思って居る。確定申告の合間や漢字の勉強の隙間に取り合えず少しだけナンプレの時間を作ることにしたが、良い歳をして幾つになっても好奇心旺盛なのには我乍ら呆れるな(;;)。
電車で思い出したのだが、最近の優先座席はご存じのように老人を無視して若者や子供が大きな顔でのさばっていることが多い:-)、JRの優先座席には怪我や病人に老人、妊婦に加えて乳幼児連れの親子の絵が描かれている。この場合の乳幼児とは当然にお母さんに抱かれている歩行など自力では覚束ない子供を指しているのだが、世の若いお母さんは子供なら赦されると4-5歳の園児まで座席に座らせて自らは監督者として一人前の座席を占領して威張って居る:-)、こんな親に限って子供が靴も脱がずに座席に上がり込んで車外を眺望する不作法を咎めもせずに放置して関心は携帯に行き、挙げ句退屈した子供が憤(むずか)って他の乗客に迷惑を掛け始めると「車掌さんに怒られるよ」などとほざく。子供を監督し叱るのは親の役目であることを失念し他者に責任を添加するのは最近の親の悪しき傾向だが、車掌さんに怒られるべきは彼の乗客に迷惑を掛けて居る子供の親であって親が子を叱れないでどうするか!自分の責任を車掌に転嫁するなど牽強付会も甚だしい。
この頃小児科の先生が減ったが少子化の影響かと思ったら、そればかりでなく最近の子供や母親の態度に呆れて内科に転業される先生が多いとか…(;;)、原因は子供を躾ける若い母親の態度が余りにも非常識の上我が儘なので困ってのもののようだ。
予て私の敬愛する佐藤愛子女史(大正12年生まれ)が書かれたエッセイ集「日本人の一大事」を先日読んで居て、戦前の人間は私を含めて同じ価値観を持って居ることに気付いた。佐藤女史の書かれた作品は何れもユーモアに溢れ乍ら辛口の語り口が魅力だが、愚かな母親と対峙する小児科の先生の困惑する次のような話には唯々嗤(わら)ってしまった(^^)。
『小児科に子供の治療に来た母親と先生が治療について話をしている間に子供が先生のカルテの上に絵を描き、先生が「いけません」と取り上げたら、子供が「此処の先生は怖いからキライ!」と大声を出しても母親は素知らぬ顔で何も言わない、或いは待合室にあった太鼓を持って叩きながら診察室に入ってきた子供に対して呆れた先生に対して何も詫びない母親など最近は非常識極まる連中が多く、注射をすると言うと「子供の自主性を尊重して子供に聞いて見ます」と宣うが「注射したい」と謂う子供が居る筈もなく、「注射が必要なのだ」と強く言うと、「大きい声で言わないで下さい、子供が怖がって、来るのを嫌がるではありませんか!」何事も子供本位で母親の意見はないのか、「子供の自主性がなんぼのもんじゃい」』
などといみじくも書いて居られたが、こんな子供がその儘図体だけ大きくなったのが、我が物顔で、電車内を通る人の迷惑も構わずに男は腰を伸ばして座席に座り、女は通路の真ん中で不潔にも直にぺったんこ座りをしてケータイで喋りまくる今の若者なのだろう。そうなんや、此等の若者が悪いのではなく躾を怠った母親(父親も)が悪いんや。そしてきっと此の母親達も親から同じように育てられてきたから自分達の行為が間違っているなど露思っていない処に奥深い現世の闇が潜んでいると思った。
「長幼の序」とは年長と年下の間にある社会慣習上の上下の規律であり昨年松本龍前震災復興大臣が宮城県の村井知事に訓話して物議を醸(かも)したことで有名になった言葉だが、この言葉も昔は慣用句であったが今や聞き慣れない言葉となったことは悲しいぞ。
私の幼少時など「お前のような穀(ごく)潰しは死んでしまえ!」とか「お前のようなでき損ないは出て行け!」と明治生まれの親からよく叱責され手から足まで飛んできたものだが、子供は誰もがことの原因が自分自身に起因することを充分に弁(わきま)えて居り子供心に充分反省したものだったが、飯を食わして貰って居る親に幼い子が従うのは当然だ。今の子供達が親からこんな言葉を聞いたらどうするのだろうか甚だ興味深い。逆上した子に親が殺されたりして…:-)。
先週の常用漢字の表外読みの答え
病気に(被けて)欠席する。(かずけて)でした。 託(かこつ)けるの意です。
今週の常用漢字の表外読みの問題
若い恋人に(現)を抜かす。

任天堂は立ち直れるか?


愈々冬将軍の訪れで寒い毎日が続いて居るが、あと二日で1月ともお別れ、来月から恒例の確定申告繁忙期を迎えることとなり、その準備に大童(わらわ)の毎日だ。
メル友でお馴染みのEさんが28日ご夫妻で大阪駅-新大阪駅間にて挑戦された「160円一筆書き琵琶湖一周コース」での湖南、湖北の冬景色をご覧頂こう。狭い日本を僅か50kmで斯くも違うのかと愕きだ!湖北の積雪は幼かった遠い昔を思いだすなあ(^^)。蛇足ではあるが「一筆書きコース」は大阪駅から大和路を経て米原を目指し琵琶湖を一周して東海道線にて新大阪着となる。

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先週は卓球の愛ちゃん初優勝の話題をお知らせしたが、今週の話題は同じく東京体育館で行われた卓球全日本選手権・最終日男子シングルス決勝で、高校3年の吉村真晴(山口・野田学園高)がロンドン五輪代表で史上最多の6連覇を狙った日本最強の水谷隼(明大)をフルセットの死闘の末4‐3で下して真逆の初優勝を飾ったことだ(^^)。彼は3‐3で迎えた最終ゲームで7-10のマッチポイントまで追い込まれ乍ら、それから無心の境地に入ったものか5点を連取して大逆転勝利、日本人最高の世界ランク9位で国内無敵だった“絶対王者”を倒した18歳は「最後は開き直った、信じられない、正直嬉しい」と喜びを爆発させたが、よもやの敗戦で肩を落として去って行く水谷の後ろ姿を前に、吉村選手がフロアに仰向けに寝転がって、まるで親鳥に甘える小雀のように両手両足を上げて震わせ、喜びを表現させて居るポーズは幼児のようで何とも頬笑ましく印象的だったな(^^)。
今年の芥川賞の授賞式は愕いた、大体から作家と謂う人類はプライドばかり高くて反社会的で非常識な手合いが多いがそれでも「喋(しゃべ)り」にはシャイな連中が多いから、此まで然程問題はなかったが、今度の受賞者の一人田中慎弥は身の程知らずにも選考委員の一人である石原慎太郎に「此まで4回も候補作に選ばれ乍ら何故落としたか」と言わんがばかりに「都知事閣下と都民のために貰っといてやる」と正面切って噛みついたから「盲(めくら)蛇に怖じず」だった:-)。きっと石原慎太郎が候補作品を「苦労しながら読んでいるが、バカみたいな作品ばかり」と酷評したことが余程頭にカチンと来たらしいが、彼慎太郎の毒舌は昔から定評があり、言葉が過激になるのは何時ものことであり太刀打ちするには役者が違い過ぎたな。此を「痩せ犬の遠吠え」と謂う:-)、黙って頭を下げて居ればよかったものを、一体この人は何様なのかとTVを見ている視聴者に反感を持たせ、更には不作法な受賞者に嫌気がさした都知事が選考委員を辞める決断となって文壇に大きな波紋が広がった。学歴、職歴なしの名もなきニートが漸く手に入れた芥川賞だったが今後出版業界の対応はどうなるだろうか、今回は授賞式での意外性が動機となり受賞作「共喰い」は出版されることとなったようだが、今後彼の作品を取り上げれば文壇の大御所である都知事の逆鱗に触れることになろうから「口は禍の元」彼は身から出た錆で此の儘文壇から干されるだろう(;;)。小説を書くときのエネルギーは大変なものだと思うが、アラフォーともなれば喋る方にも少しは聞き手への十分な配慮をすべきだがそれが足りなかったのは、社会人としての経験が未熟であったことを露呈したな。
芥川賞も慎太郎が貰った時代に比し年一回が年二回となり、それも複数受賞者が多くなった、過去の受賞者の名も忘れられ、読者の本離れも深刻だし賞の値打ちもぐんと下がったようだ、石原慎太郎の不満もその辺に根差して居るのではなかったろうか?
先週田中慎弥ともう一人の受賞者円城塔さんに宛てた「発熱式爆発物在中」と書かれ黒い粉の入った不審な封筒2通が文芸春秋(東京都千代田区)に送り付けられていたそうな…(;;)悪質な悪戯だと思われるが全ては彼田中慎弥の受賞時の挨拶が原因だろう。
麴町署の発表によると宛名は「芥川賞作家 田中慎弥行」などと印字され、裏面の差出人は「赤報隊隊長」となっていたが、きっと犯人は石原慎太郎ファンの右翼に違いない。今頃は田中慎弥も身の程知らずの発言を後悔して身震いしているに違いないが「落花枝に帰らず」「破鏡再び照らさず」だったな(;;)。
世界の任天堂が先週この3月期の連結営業損益が650億円の赤字になりそうだと発表し話題となって居る(;;)。従来予想は10億円の黒字だったが暦年の年末商戦で海外市場が振るわず、ゲーム機の販売が想定を下回って推移し対ユーロで進む円高も響いたものだが、任天堂が通期で営業赤字となるのは1981年に連結業績を公表してから初めてだから31年振りではなかろうか、尤もこの会社は江戸時代花札の製造で発足した温故知新の会社であり戦後トランプなどへ転身し苦節を経た後1979年には世界初の携帯用ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」が大ヒットを収め負債ゼロの優良企業に変身し、その後日本経済新聞の優良企業ランキング一位に何度も選ばれ我が国を代表する大企業となったのだが、その原動力は参代目社長の山之内溥(1927年生)の力だったと謂われる。彼は父親である弐代目社長が重圧に耐えかねて出奔したため大学在学中僅か22歳で急遽社長に就任したが卓越した人物でエピソードが多く、世襲制と我欲に拘る経営者の多い中を彼は自社に勤める自分の息子を次期社長には指名せず、HAL研究所から呼び寄せた岩田聡に社長職を譲り、彼が社長に任命する直前一対一でみっちりと経営哲学を教え、この際「異業種には絶対手を出すな」と言い残したそうだが、偉かったのは彼が勇退する05年、会社から提示された退職金12億円を「社業に使え」と受け取らなかったことだ(^^)。又1992年大リーグシアトルマリナーズが経営危機に瀕したとき、「長い間米国任天堂を置かせてくれたシアトルへの恩返し」として大リーグ球団をシアトルに留めるために、山内がポケットマネーでマリナーズ運営会社の株式を購入し、大リーグ史上初の非白人オーナーとなり、今では過半数を買い取りマリナーズは現在任天堂の子会社となっている。彼が社長をしていた当時、マリナーズの日本人大リーガーの佐々木主税を任天堂のコマーシャルに登場させ、イチローが大リーグへ挑戦を表明した時には、「何が何でも獲れ」と厳命を下した。山内がマリナーズに対して口出しをしたのはこれっきりであり、基本的には金だけ出し口を出すことはなく2005年には個人保有していた任天堂の株式5000株をイチローの年間最多安打達成のお祝いとして贈呈しているが当時任天堂の株は5万円位していたから時価にして2億5千万円にも上るが、アメリカでは贈与税がないから良かったものの日本ならきっちり50%税金で取られていたろう(;;)。イチローにしてみれは大した金額じゃないだろうが、一般人の生涯収入を遙かに超える大金だから愕いたな。
経営者にもいろいろあり、会社を運命共同体で自分の身体の一部と考えて居る創業者一族は偉い。彼は現在既に84歳相談役だが、気力さえあればきっと任天堂を立て直してくれると信じている。何時だったか巨額損失の責任を取って退職し、公的資金を返し終えて熱(ほとぼ)りが冷め、黒字になるのを待ち構えて多額の退職金を取って行ったサラリーマン上がり3メガバンクのハイエナのような元頭取達に彼の爪の垢でも嘗めさせたいと思ったものだ:-)。
それにしても世界を席捲するこの優良企業が赤字に転落するなんてことは誰が想像しただろうか、それだけ世の中が我々の常識を超えて目紛(めまぐ)るしく流転しているのだと悟った(;;)。栄枯盛衰世の倣いとは謂え実(げ)に世の移り変わりは恐ろしいと思ったな(;;)。
今日行われた花の大阪国際女子マラソン野口みずみ欠場を受けて期待の福士加代子が4年前の忘れ物を取りに帰って見つからなかったのは無念だったな(;;)。今一度彼女の捲土重来を期したいと願う。
何時も思うのだが選手の側面を撮すのにサイドカーが使われて居るが、あの車はどう見ても違法車で定員3名と記された側車付自動二輪車の検査証があるとは思えない。検査証があればドライバーもカメラマンもヘルメットは義務付けられないからあれは二輪車に勝手に舟を取り付けた違法車であることが分かる。先導している白バイ隊員達もその辺を分かって居て黙認しているに違いない。世のサイドカー愛好家達よ、ツーリング中違法改造で警察に咎められたら「マラソンなら何でええんや?」と言ってやれば彼等は返答に窮して引き下がるに違いないぞ(^^)。
先週の常用漢字の表外読みの答え
花の(顔)(かんばせ)でした。
今週の常用漢字の表外読みの問題
病気に(被けて)欠席する。

今度は京大医学部


先週末久し振りの雨だった。旱天(かんてん)の慈雨と謂うと大袈裟だが昨年末に少し雨が降った記憶があるが、その後お正月になっても雨らしい雨が降らずに半月以上も乾燥注意報が続いていた。毎年ならこの時季はプランターに水を遣る倣わしなどないのだが、今年に限り毎日水遣りに追われて居たが琵琶湖の水は大丈夫かな?など案じていたから此で一安心だ(^^)。雨が降らず好天気が続き気温が高かったせいか何時もより2週間も早く事務所玄関先の白梅が萌み綻んできた(^^)のでご覧下さい。

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岩波書店から発売された「日本海軍は何故過ったのか」の図書広告が先日各新聞に載せられていた。ふと“過った”は “誤った”の誤りではないのかと漢字に違和感があって気になり調べて見た。“誤”と“過”は同じような意味を持つ常用漢字だが、漢検辞典を見ると“誤”は「あやまる」とあり“過”は「あやまつ」と明確に送り仮名が定められて居たが、広辞苑によると「あやまつ」には“過つ” “誤つ”両方の文字が用いられ「道ならぬ行為をする」とあって頭が混乱した。文語体の場合“過”を使うのかな?などと思い色んな辞典を調べて見たが基本的には「間違ったことをする」の意であり種々考えたがよく分からない(;;)。
ネットで調べたら「学生の答案に見つけるのは「誤り」で,他人の奥さんを犯してしまうのは「過ち」と使い分けるべきなのだろう。」と大袈裟に書かれたものまで見付けたが、新潮国語辞典に拠れば「過ち」が“男女間で道徳に外れた関係を結ぶこと”とあり「誤る」には“男女間の間違いをする”と後者が少しだけ消極的な意となるから、強いて拡大解釈するなら過ちを犯すことが到底赦されない場合を「過ち」と謂い、反省すれば宥恕できる程度のものを「誤ち」とでも謂うのではなかろうか。きっとこの本の作者は日本海軍の行為が到底赦せるものではなかったことを言いたくて「過ち」を用いたものだと納得した。さすればネット上の「他人の奥さんを犯してしまう」も或いは正解だったのかな?と思ったものだが漢字って本当に難しいなあ(;;)
「過ちて改めざる是を過ちと謂う」と謂う論語の教えがあるが、改めることのできる過ちは“誤ち”と送れない処が微妙だな。
昨秋10月に一度触れたことがあったが、遂に東京大学が春入学を廃止して秋入学に決定した中間報告を纏めたそうだ。と言っても他校と両股掛けられては敵わぬので試験は何時も通り春に行い秋までの半年間は、偏差値重視の受験戦争で染みついた心の垢(あか)を拭い落とすためにボランティア活動や企業インターシップ(就業体験)或いは秋入学を目指した東大の主目的である海外留学に当てられるそうだが、とても良い発想だと思い大賛成だ(^^)。
9月入学は世界の主要な大学と歩調を合わせようとしたもので優秀な留学生を他国に取られず東大に誘致するために考えられたもので、飛び級可能としても卒業まで原則5年となるのが難点だが、現在昔からの惰性で存在する2か月もの夏休みなどを廃止すれば充分に4年で単位は取得でき卒業させることができるのではないだろうか。然し如何に天下の東大であっても頭が硬く視野の狭い文科省が官吏の採用が春4月と定められているため9月入学にウンと言うとは到底思えず、この中間報告は日の目を見ぬことになりそうだと思っていたら先週金曜日に北海道大学が9月入学に名乗りを上げさらに京都大学、東北大学、大阪大学も同調し、終には全国36校まで9月派となって今後益々増えて行きそうな雰囲気だ。此では流石の文科省も兜を脱ぐしかあるまいな。「赤信号みんなで渡れば怖くない」タケシのジョークだったかな?
先日の夜イタリア中部沖で、乗客4200名を乗せた全長300m近い大型クルーズ船が船長の重大な判断ミスにより座礁し不幸にも11名が死亡、行方不明者24名もの大事故が勃発したが、ナント!この船の船長(52歳)が乗客を放置して自ら逃げて陸地に避難し、沿岸警備隊関係者から船に戻るよう促されたが結局も戻らなかったそうな(;;)。
この何ともしらこい船長は結局過失致死などの容疑で検察に身柄を拘束されることになったが、彼には12年もの禁錮刑が科される可能性があるとか…:-)。この男は刑に服することや自らの行為が全世界からから非難され糾弾されることなど何も考えずに我が身可愛さで無意識に決断したものと思われるが、罪や刑罰は別としてこの男に人間としての倫理観の持ち合わせがない処が腹立たしく、船長として何よりも護らねばならぬのは己が命ではなく乗客の安全であることを忘れて居たことは到底赦されるべきではなく、職務に対する不適格を咎めて我が国江戸時代なら市中引廻しの上獄門晒し首となったろうな:-)。
然し彼も牢獄の内は兎も角刑期を終えてからが地獄であり、事件を忘れない民衆の敵意に満ちた眼差しに射竦められ、戸外にも出ることも叶わず、何れ自らの命を優先した行為を恥じて縊死することになるだろうから浅薄な男だったな:-)。此を仏の教えでは“因果応報”と謂う。英語でも「An ill life ,a bad end」と謂うからイタリアでも同じような諺があるのではないのかな?避難する乗客が漸く救命ボート迄辿り着いたらボートにはスタッフの乗員が大勢先に乗っていたので乗れなかったそうだから船長も船長なら乗員も乗員だったな:-)。
思えば古い話だが我が国では1904年に始まった日露戦争時に旅順港にて閉塞船(海上封鎖の目的で船舶が出入港や通過することを阻止するために自沈させられる船舶のこと)福井丸に爆弾を仕掛け、ボートで退避する際途中で姿が見えなくなった部下の杉野兵曹長を捜索するうち、ロシア軍の砲撃を受けて戦死し、海軍初の「軍神」となり文部省唱歌「広瀬中佐」に歌われた広瀬武夫のことが思い起こされる。自らの命を捨ててまで部下の無事を願った広瀬中佐と、乗客を放置したこの愚かなクルーズ船の船長や乗員との価値観の落差は一体何処から来たものだろうか。きっと日本とイタリアの国に於ける幼少時よりの倫理教育の差であったろう。話は冒頭に戻るが「日本海軍は何故過ったのか」はよもや日露戦争の東郷平八郎以下広瀬武夫達海軍の精鋭達を指弾したものではあるまいな!
電車で通勤中の31歳パート女性の何処かを触ったとして、京都府警七条署は先週痴漢の疑いで、大阪府柏原市の京都大医学部3年ボート部所属の大坪尚貴容疑者21歳を逮捕したそうだ(;;)。逮捕容疑は18日朝米原発姫路行きのJR普通電車の車内で、約2分間にわたって女性の何処かを左手で触った疑いで、同署によると女性が大坪容疑者の手を掴み「痴漢したでしょ」と問い詰めると認めたという。名も知れぬ三流大学ならいざ知らず天下の京大医学部となればメディアが飛びつかない訳はなく本名まで公表され、学校も彼を退学させる術(すべ)しか知らなかったろう(;;)、最高学府のエリート駿才が三十路の小母さんを痴漢し、洋々たる前途を2分間の悪夢で瞬時に失う愚かさは今の若者の刹那主義を象徴するに相応しい愚行だったな:-)。受験に於ける偏差値など人間の品性に何の関わりも持たないことを無性に悲しく思ったものだ(;;)。先日大王製紙嫡男アホボンの愚行で東大法学部が味噌を付けた処だが今度は京大医学部とは…:-)、此でアイコだな。彼の出身校である大阪大手前高校もとんだ「落ちた偶像」に愕いたろう。
今日は嫌なことばかり書き連ねたが、最後に楽しいニュースをお届けしよう。
昨日卓球の全日本選手権第5日目が東京体育館で行われ、女子シングルス決勝で福原愛選手が宿敵石川佳純を下し優勝したが、ナント!彼女は13回目の出場で初優勝だったのだ(^0^)/今23歳だから小学生の時から全日本に出場しているのに愕いたな。幼少時バンビの部で活躍した選手は金属疲労で誰も大成せず消えて行く中を中を愛ちゃんは偉かったな。
処で愛ちゃんには両親とお兄さんが常に帯同しているが、この人達の生活費は誰が払っているの?
先週の常用漢字の表外読みの答え
彼は(約やか)な生活を送った。(つづまやか)でした。
今週の常用漢字の表外読みの問題
花の(顔)