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常用漢字の怪

今年も例年の如く事後承諾のような状態で「梅雨入り」をしましたが、これだけ気象学が進歩しても梅雨と謂うのは何時まで経っても得体の知れぬものです。梅雨の庭ではいろんな花が咲いていますが、やはり梅雨の時期に似合う花は紫陽花がナンバーワンです。うちの紫陽花は小さいけどとても清潔感に溢れた花を咲かせて居ます^^。

 

今日は久し振りに漢字の話を聞いてくださいね。良く似た2つの漢字「渉」と「捗」についての当用漢字や常用漢字の変遷を絡めたお話です。前者の訓読みで「渉る(わたる)」音読みで「渉(しょう)」は終戦後設けられた当用漢字で「交渉」などに用いられます。此の字は昭和22年までの旧字体時代には一画少なくて「少」の字の右の点がなかったのに終戦後当用漢字(現在の常用漢字)制定の際に何故か点が付けられて「渉る」に変えられたものです🤬。次に「渉」に良く似た字の「捗」です。ずっと長く準一級の配当漢字でしたが、平成22年に晴れて常用漢字に昇格しました^^。訓読みは「捗る(はかどる)」で音読みは「捗(ちょく)」なんですが、何か怪しい字ですね。「、」がなかったりあったりと現在ではこの二つの漢字が漢字検定2級の受験生達を大いに悩ませて居ます。漢検の2級資格取得は有名文系私立大学が推薦入学の基準にしていることもあって価値がメチャ高く「、」の有る無しの判断はとても重大で「渉」と「捗」では似ていても「、」の有無は月とスッポンくらい違いますが、どうしてこんな紛らわしいことになったのかその理由が今日のお話です。

訓読み「渉る(わたる)」、音読み「渉(ちょく)」の漢字は終戦後当用漢字(現在の常用漢字)制定時に当時の文部省により当用漢字として採用されましたが、それまで「あるく」の「步」と言う字が実は当用漢字に用いられる際に「歩」と右肩の点が付せられることになったため「涉」の字にも同じように「渉」と点が付されたことが原因でした。処が訓読み「捗る(はかどる)」音読み「捗(ちょく)」の方は戦後当用漢字に選ばれず準一級配当漢字として残されたため「、」を付されることがなく、平成22年漸く常用漢字に降格しましたが、戦後75年も経て居り字体が変えられることもなく旧字体の此の字をその儘用いることとなっての「捗」でありました。国語委員会の委員達が昭和22年当時は旧字体の画数の多さに辟易して多くの字が由緒ある画数をバッサリ切っての無惨な文字となったのですが(;;)、省略漢字の代表は警視庁の「庁」(4画)の元が「廳」(25画)であることは余りにも有名であり、国語委員会の杜撰な遣り口が心ある漢字学者から非難されましたが、何せマッカーサーの指揮下にあるGHQの当初の意向が「日本語を全部ローマ字にせよ!」とか「漢字は全部無くせ!」と無法なものでありましたから国民は誰も漢字が残されたことだけに感謝して居たのでした(^0^)/。

閑話休題、捗る(はかどる)の「捗」は上述の第三次改正で漸く常用漢字と成ることが叶いましたが終戦当時とは時代も異なりもうGHQの顔色など窺う必要もない時代でもあって少の右肩の「丶」は旧字体時代からずっと付いて居ない儘の状態で常用漢字になったことが、「渉」との差において漢字検定受験生各位の大いなる混乱を招いたのでした(;;)。私は此の漢字達の絶大な矛盾に対して国語委員会が完全にスルーしていることをとても腹立たしく思っています🤬。

写真はYou tubeに出されている漢字熟語の読み問題の一部でしたが出題の漢字が誤っており、横の「捗」が正しいのに此の字の旁(つくり)は上部が「止」で同じでも下部が「歩」になって居ました。歩の字は戦後作られた当用漢字であり、「歩」の旧字体が「步」で一画少ないのですが、「捗」がずっと常用漢字にされない「準一級の配当漢字」であったためこんなミスが絶えず起こり左の渉が正しいと思い込んで居られる方は居ると思います。You tubeの記載には兎角字の誤りが多く、一言書かせて頂きました。

最後に「」を御覧ください。涙って、目から零れるものですから「淚」と「、」を付けてしまいそうですがつけると誤りになります(;;)、実は皆様の直感の方が正しくて昔は「、」の付いた「淚」が正しい字でしたが終戦後の当用漢字改定の際何故か「、」が省かれて「嘘泣きの涙」とされました(;;)。どうして?可怪しいですね🤬真の「なみだ」は現在一級配当漢字の「泪」です!「泪」を用いれば小学生低学年でも容易に理解できるのに国語委員会って全員アホやな!🤬。

「涉と捗」は5月に掲載したものを誤って再び登載してしまったことに気付きました。年は取りたくないもの!ごめんm(_ _)m

先週の読めそうで読めない字     手弱女(たおやめ)。                                           意味=ほっそりとした気品のある若い女性

今週の読めそうで読めない字      疑うこと(毌れ)

7年振りの漢検

6月も半ばに至りましたが梅雨もいまいちで、摂氏30度に達する灼熱の酷暑に喘ぐ毎日です。こんなに暑くては庭の雑草も元気がありません。今年は毎年咲いてくれる赤と白の夕化粧を御覧ください。白の方は株が大きくならずに一本宛あちこちに点在して咲きます。宿根草のように思うのですが毎年咲く場所が異なるので種が飛んでくるのかしら?と思ったりして悩むことしきりです。

 

1700億円余りの資本金を持ち全国に多くの支店や工場を有する我が国屈指の電機メーカー三菱電機は先月末に一連の品質不正問題を受けて設置した外部弁護士らによる調査報告書を公表しました。それによると全体の8割の調査が完了し、新たに15拠点で101件もの不正が確認されました。これまでに判明した分と併せ品質不正は16拠点148件に拡大し、姫路製作所(兵庫県姫路市)では今月まで不正が行われていた、懲りない会社であることも分かりました。調査委は、三菱電機の国内生産拠点22カ所の調査を進めており、報告書は今回が3回目で調査は今後も継続しますが、7割の拠点で不正が確認されたことになり、品質や手続きを軽視する姿勢が改めて浮き彫りになりました。
この会社は、以前から大会社のくせに体質的に企業風土が何時までも旧態然とした胡散臭い会社であって度々問題を起こしており、三菱の代紋が泣きはしないかと気がかりになるほど悪辣な会社なのに魂消ます。古くからある悪しき体質が根強く蔓延っているものと思われます。
今回は又、国税局の税務調査で1億4千万円もの源泉所得税まで追徴されました。払うお金が無くて税金はごまかすのは中小零細企業だけかと思っていたら天下の三菱電機の脱税には国民は皆呆れ果てました。海外の現地法人に出向していた従業員が新型コロナウイルスの感染拡大で一時帰国しリモートワークして居た際の給与の税金をごまかしていたのがバレました。源泉所得税は従業員の負担ですが所得税法で徴収義務者は会社とされていますから会社の納税義務違反が問われ加算税迄追徴されます。資金は系列の三菱UFJ銀行から幾らでも低利で調達できますから金融機関から融資が受かられない中小企業と環境が全く違うのに此の次元の低い行為はこの会社も幹部たちが結束せず派閥か何かだけで機能し、「木を見て森を見ず」の弊害に陥り、護るべき本業が疎かになっているに違いないと感じました。この会社の最近8年間で自殺者が5人と言う事実にも唖然とします。
三菱は系列会社が多くて「三菱」が勤務先であれば三菱の自動車が1割引きで買えるそうだし、「寄らば大樹の陰」の見本のような会社であり就職先として上位にランクされて居ますが、外と中とは大違いです。三菱電機の一連の品質不正に関する調査報告書が昨秋公開されましたが、調査結果を見ると表彰懲罰に関し歪な報奨制度が存在し従業員のやる気を阻害して居る原因だと分かりました。例えば品質部門が褒められることは絶対になく、不良率が下がれば設計開発・製造部門が褒められ、不良率が上がれば品質部門が責められる」のが慣例だとか…。企業風土とはよく言いますが、古くから因習のように根強く伝わった悪しき風習がずっと伝承されるのだと知りました。慣例って恐ろしいですね。決まり事だと誰も疑っても見ない内に全員があざとい因習に麻痺して知らず識らずに受け入れられてしまうのだと思います。そして大きな組織では目に見えない弊習が何時の間にか当たり前になる恐ろしさを思い知ったのです。

 

名古屋入出国管理局で殺された不法入国とされたスリランカ人の問題で家族から殺人容疑で告訴されていた入管幹部らが不起訴になりました。収容者を人間扱いしない彼らは、逆らえないものに対する暴力を日常化していることは明らかですが、名古屋地検は何も調べず不起訴に決定しました。きっと上からの命令があったと思いますが、不法入国者がウクライナ人であればきっと起訴されたと思います。検察官!被害者を見て不起訴を決めるな!

 

今日は愈々漢字検定試験準一級の受験日です。午後西明石の試験会場に参ります。倅の腎移植手術やらで忙しく、加齢もあって「もういいか」と受験を諦めて行かなくなり早や7年が経過しました(;;)。然しいろいろ考えて今受けないと年齢的にもうノーチャンスだと思い先月出願し受験を決断しました。「TIME & TIDE WAIT FOR NO MAN」(歳月人を待たず)。手術前7年前での秋の最後のテストは173点でしたが、正直の処体調やら何やら昔の記憶はとっくに忘れており今回は100点(200点満点160点合格)がやっとではないかと考えています。当初問題集や過去問を見ても正解は半分そこそこでしたがきっと10年間根よく試験を延べ20回受け続けた記憶が未だ頭の何処かにしぶとく残っているせいだと思います。先週から早速書き取りなどを開始しましたが殆ど忘れて居るのに唖然としています。受験票に写真を貼ったときは「トシとったなあ」と感無量…、夜眠る前も問題集に挑んでいますが加齢とは世にも恐ろしい恐ろしい大敵です。次回秋の試験への希望は捨てては居ませんが、今受けないと体力知力ともにもうノーチャンスだと思い先月出願したものです。人生って何事もチャレンジですものね^^。

この機会に皆様にも過去問をお出ししましょう。暫し、脳味噌の体操をどうぞ…。連携した熟語の読みで左が音読み右が訓読みです。

1捷報、 2捷い

3凋零、 4凋む

5背戻、 6戻る

7醇風、 8醇い

9頃刻、 10頃く

配点は問題一つについて1点で、合計8点以上が合格です。答えは来週発表します。

 

先週の読めそうで読めない字      舞台の幕間(まくあい)

今週の読めそうで読めない字      (香しい香り)

恐るべき藤井聡太くん

ひと月前にご紹介したキリギリスの赤ちゃんが随分大きくなりました^^。2センチを優に超えていますから一月で倍以上に成長したみたいです。お尻に小さな突起が見えるのでひょっとしたらメスかも知れませんね。人間と違って昆虫は総じてメスのほうが大きいようです。キリギリスを見付けてスマホを向けても視線が変わると草色が同化してすぐ場所が分からなくなっており再度探す羽目になるのは私の隻眼のせいです、ツバメに見つからないように保護色だからそれでいいんですね。

勝星が増えるごとに増加する報道人を究極100人まで動員させ、号外まで出た藤井聡太4段の28連勝は凄かった。普段はひっそりしている閑静な関西将棋会館もガードマンなど配置して前例のない交通整理をしたことでしょう^^。毎日新聞朝刊勝利の笑顔付き6段抜き第一面には誰もが度胆を抜かれました。新幹線の架線断線事故による京都博多間75本停止も聡太くんの笑顔に紙面左端に押しやられて影薄く、彼は愈々今週新記録に挑むことにになりますが彼聡太くんの強さは誰もが充分に納得したことだし学校の勉強のこともあるしそろそろ一休みさせてやりたいなと私は思います。此処数ヶ月間のプレッシャーある試練は彼をきっと香車一枚(囲碁ならコミ6目半)間違いなく強くしたと思うし、今年の勝利数、勝率ともに将棋連盟トップになるのはもう決まりでしょう。夜のニュースで佐藤康光日本将棋連盟会長が彼の着手について特別の手を指さないのが印象的だと評されました。本当に強い人は誰もが想像もしない鬼手や妙手などを指すのではなく普通の手を指して勝つのだと私は納得したのです。私は、相手がまだ中盤戦だと思っている早い段階から彼には終盤戦の詰将棋の世界になっているのかもしれないと思っています。何せ彼は詰将棋日本一ですものね。勝利インタビューで藤井少年は「僥倖としか言いようがない」と語りましたが「僥倖」なんて難しい言葉(僥は一級の配当漢字であり、倖は準一級の配当漢字)は高校生でも知らないし百人に一人も書けないでしょう。この言葉から普段彼が将棋の研究ばかりでなく教養高い読書にも精進していることを知らされました。毎日新聞の記事では聡太4段の談話にある(僥倖)にルビが打たれ、その後に「思わぬ幸運」と解釈まで入れられていたのは笑止です。まるで「負うた子に浅瀬を教えられ」でしたね^^。

先週の漢字検定は案ずるより産むが易し…であり、仮名付け40問、書き取り20問、誤字訂正5問に故事成語諺の書き取り10問全て完璧に書けたと思います。四字熟語に対義語、類義語で少し書けない問題がありましたが、生来の悪字から多少採点機械に落とされることも過去の経験から許容範囲であり、180点はクリアできた感じです。10年間の弛まない努力の累積は1年間のブランクをビクともさせなかったようであり、「継続は力なり」をつくづく実感しました。発表は来月ですが10年以上も受けていると大体自分の得点がイメージできます。それでこの試験を最後に準一級を卒業したことにし、漸く次回から検定1級に挑戦してみようと決意しました。1級は完全にオタクの世界で問題集をチラ見しても殆ど答えが分かりませんが、龜の執念で1歩宛歩んで最終100点(200点満点で合格は160点以上)を目指したいと考えております。勿論100点では不合格ですが私にとっての合格点だと決めました。体力気力そして視力がどこまで維持できるか分かりませんが、先ずは次回10月のテストは50点を目標にチャレンジするつもりです。

今週の読めそうで読めない字 真実を陽(いつわ)ってはいけません

今週の読めそうで読めない字 ふとしたことから(好)を通じた。

この問題は先週の漢検出題から常用漢字の表外読みです。

迫ってきた漢字検定

 

 

先週久しぶりに良い雨が振りましたね。30度の酷暑も一気に24度まで下がり夜などカーディガンが必要なくらいでしたが旱天の慈雨とはこのことでしょう。今日は一筋向こうの公道に面したの月極駐車場で車の前輪に挟まれて可愛い母子草が咲いているのを発見し、しゃがんで写しました。アスファルトの割れ目から発芽したものですが、雨の降らなかった昨今よく育ったものだと感心しました。まるでド根性大根です^^。中央に咲いていなかったら車庫入れ時に潰されていたろうし幸運な母子草でした.多幸を祈っていますm(_ _)m

愈々来週日曜日は昨夏まで10年間皆勤だっ漢検テストを昨秋は移植手術のため無念にも行けなかったので間隔が丸一年となる検定になり、昨日今日と一夜漬けの俄勉強をして居ます。1年間のブランクは見事なくらい脳味噌の皺が減ったようで、音読みの熟語は「跳梁跋扈」など何とか書けても連想能力が減退したせいだと思いますが訓読みの「したたる」とか「うやうやしい」とか平易な常用漢字が全く書けなくなっているのに魂消ました(;;)。脳の記憶回路が壊れてしまったのかしら?勿論常用漢字と準一級配当漢字の区別などすっかり忘れて居りテスト結果を想像するのも恐ろしく、例えば5画「母」と言う字は女の字形に両乳を加えたものだと白川静先生が自著「字統」に記して居られますが、この字が常用漢字に用いられる場合「母」を除いて何故か母の乳房を表すチョンチョンが「毎、悔、梅、海、敏、繁、侮、毒」とは縦棒に変えられて居るのですが、準一級以上では「栂、晦、誨、拇、姆」など乳房の附いた正しいチョンチョンの「母」を用いるのが決まりなのです。チョンチョンか縦棒か書き取りには結構神経を使い常用漢字を周知して居ないとかなり難しくて困りますね。縦棒をチョンチョンしてマイナス2点はメチャ悲しいです(;;)。話変わりますが、全然別の意味の4画「毋(ぶ)」と縦棒の字が実は存在します、音読みは「ぶ」で訓は「毋(なか)れ」と否定の意味です。部首は母も毋も何方も「毋」であってややこしくこの「毋(ぶ)」という字が存在しなければ国語審議会のバカ共も母を用いた当用漢字を縦棒にしなかったと思いますが何故こんな字があったのか泉下の白川先生にでも聞かないと分かりません。一年振りに問題集を解いて見た感触では加齢に加えて漢字から離れていた期間が長すぎ、昨年よりかなり書けなくなって居るようでどうやら合格は怪しいようです。でも落ちても構わないから挑戦しようと思っています。

ところで12行上に出てきた「拇」という字をご存知ですか?分からないよと言う方が多いことでしょうね、この字は「おやゆび」と訓読みし、音読みの場合「拇(ぼ)」であり、判子に変えて親指で捺印する拇印(ぼいん)」に用いられます。あれ?「母印」じゃなかったの?「母音」は「拇」が1級の配当漢字のため書き換え字であり、正しくは「拇印」と書きます。そうです、親指の印なんです。親指は指達のお母さんなんです。漢字って面白いですね^^。

「友あり遠方より来る」一昨日中学高校と一緒で親友だった松尾博くん(さんちゃん)が遥々大塩から訪ねて来てくれました^^。一昨年5月中学校同級生の傘寿の会の帰りに二人で傘寿の会をしようと舞子ビラからわざわざ徒歩で訪ねてきてくれて以来2年振りの再会です。お互い久し振りでの久闊を叙することができました。別れの際帰ってゆく彼の後ろ姿を眺めお互いもう81歳、或いはもう会えないかも知れぬと思うと思わず涙が滲みました。

先週の読めそうで読めない字 椿象(かめむし)は臭い

今週の読めそうで読めない字 雉の(距)は立派な武器だ

椿象(かめむし)って誰が付けたんだろう?身分不相応な字だ!

イチロー選手の快挙

月見草 (1)

今年も昼咲き月見草が庭のあちこちで咲いて居る。黄色ではなく見事なピンクだから月見草と思えないが葉は明らかにアカバナ科特有の月見草であって甲虫(コガネムシ類)の大好物であることは変わらない。花片まで食べられるから余程美味しいんだと思う。此の昼咲き月見草に限って何故かタネを付けないので、ヒルガオのように根の一部を掘り取って秋に植え替えるしかないので厄介だが、翌年花が咲くと移植の甲斐が報いられてホッとします^^。

京都府立朱雀高校で昨秋3年生の女子生徒が妊娠中であることを学校が知って狼狽え、卒業するには体育の授業が必須であり、球技や持久走などを含めた実技の補習が必要だとむちゃくちゃ言って彼女を休学に追い込み、彼女は結局通信制へ転籍をさせられる模様だと先週新聞が報じた。高校生の妊娠など日常茶飯事と思えるが、学校を辞めずに堕ろさないで産もうとした此の健気な少女に対し、少子化時代も考えず学校のメンツだけに拘り、母親になろうとする少女の信念を踏み躙り姑息な手段で学校から抹殺しようとする此の学校は公立とは言え情けない、きっと保守的な教育委員会の横槍だろう、「子を産むなら退学しろ」と言い難いから体育の授業を受けろなんてとても陰険だ、時代錯誤だ。学生と倫理の建前論が根底にあるのだろうが、子どもを産んだ女性は高校生になれないと法律に書いてあるのかね?そんなことないよな(>_<)。

諸悪の根源である舛添都知事が粘りに粘ったが叶わずやっと辞任した。国民誰しも清々して心が晴れたよね^^。二枚舌とはよく謂われる言葉だが彼の語録はまるでそれだ。別荘への公用車での送迎については2010年彼の著書「日本新生計画」にて「多くの議員が普通の感覚を持っていない。電車で通った方が早いし運賃も廉く済む。運転手付きの公用車は不要だ」と書いている。都知事は議員より偉いんだと言いたいのだろうが、どちらも都民から選ばれているから同じではないのかな?
2011年彼の著書「日本政府のメルトタウン」では今の議員の多くは、強請(ゆす)りたかりだ、権力を得ることによって、税金に寄生しながら生活している。」と書いた。それって自分のことやないか!語るに落ちるとはこのことで自ら望ましくない議員の見本を帥先して実行して居たんだ。次の選挙に必要な公費50億円は彼の自宅や別荘や投資信託を処分して払って貰ったら?美術品も誤魔化されない間に取り戻さないと…。
彼は都知事の給与全額を辞退したいと議会に申し出て居たが、それなら退職金2200万円を辞退しないのは怪訝しいね?

イチロー選手日米最多安打は凄いね!大リーグ入りした2001年に首位打者とMVPになったことは元々それだけの力を有していた証拠だし27歳からは医学的にも人間の体力の下降期だから凄い。又彼が日米共に弱小チームに所属して打撃機会が13107回(ローズは14053回)と900回も少なかったハンディキャップについて誰も触れない。
なのに日本のプロ野球成績を頑として認めようとしない75歳までなったピートローズは大人げない、彼の僻み言葉はとても聞き苦しく、素直にお目出度うと言えば男が上がるのにそれに気づかない処が彼が小物であることを顕している。
 10年連続3割30本塁打100打点を記録したエンゼルスの主砲アルバート・プホルス内野手は、「イチローがすぐに米国でプレーしていたらどうなっていたか想像できるだろう。もうとっくにローズの記録を抜いていただろうね」。此れが率直な感想ではなかろうか。
イチロー選手が二塁ベース上でヘルメットを掲げて新記録の達成に対しファンの祝福に答えたシーンは感動的だったが、彼の白髪の多さから彼が決して若くないことと、此れまで誰にも言いしれぬ苦労が白髪から滲み出ていることを知って目頭が熱くなった。

今日は午後3時半から漢字検定だ。80歳代になって初めてのテストだがどの字でも読む端(はな)から忘れるし、漢字の画数が覚束なく「`」を忘れ、「刎ねる」と「払う」が定かでないから果たして合格できるのかビミョーだが受験しないことには絶対に受からないから「運否天賦」の心境で受けてみようと思って居る。

井山名人

今朝の週刊碁総理大臣顕彰を受賞した井山名人安倍総理と共に誌面を飾った。
日夜多忙の総理でも総理大臣顕彰は外せないんだね^^。井山名人は安倍総理に「福」と揮毫したセンスを贈呈した。怒濤の中の日本経済だが安倍さんには日本人の幸福を護って貰いたいとの井山名人の願いだろう。

三省堂国語辞典の「ぶす」
器量の悪い女性を悪くいう言葉
新解さんの「ぶす」
美しいとは義理にも言い兼ねる容貌(の女性)
引き分けかな?

先週の読みたくても読めない字
彼のした努力は徒骨(むだぼね)に終わった

今週の読みたくても読めない字
(徒広い)部屋

旭化成建材は被害者じゃないの?

大根2

秋も少し宛深まり紅葉の季節が近付いている。もう11月なんだ。歳月の経つのは思ったよりずっと早くあとたった10日で私は80歳を迎えることになるから万感迫る思いだ。
庭の大根も順調に育って三角バッタの好餌となり、モンシロチョウがせっせと葉に卵を産んでいる、卵は軈て青虫となって大根の葉を食べるのだが青虫は葉と同じ色だから見付けるのが殆ど不可能だ、でも青虫にしても蝶々になるために必死だし捕まえて金魚の餌にするのは人間のエゴだから見逃してしてやろうと思う。なんて…悟ったようなことを書いているが、実はもう私の視力では青虫と大根の葉との見分けができない(;;)。
今年の大根はなぜか昨年と違って発芽率が100%だった、そんなに発芽すると思ってなかったのでテキトーに蒔いたのがアダとなり数回間引く羽目になって現在に至っているが、半月もしたらもう一回くらい間引く必要がありそうだ。間引き大根の根っこは辛くて食べられたものでなかったが葉はメチャ柔らかく美味しかった、栄養価も満点らしい^^沢山の方に差し上げて喜んで頂いた^^。

先日近藤康太郎著「新しい民主主義」を読んでいたら、村上春樹が捉まっていた^^。彼、村上春樹は初期に「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を書いていた辺りまでは車嫌いで、この作品の主人公が死んでゆくのも国産のしょぼくれたレンタカーでボブ・ディランを聞きながらだった。その頃の村上春樹は「正月は車が居なくなるから、自分のような散歩者には静かで空気が良い」なんて清潔なエッセイを書いていたのに流行作家になってから急に「車はオープンカーに限る」とか言ってポルシェのオープンカーだって?恥を知れ!と彼近藤康太郎に叩かれている^^。
この人ノーベル賞候補になったせいかやっかみだろうが文筆家の間では評判悪いよね、いつだったか群ようこに「村上春樹の経営する飲食店に行ったら大きなゴキブリが壁に張り付いていた」と書かれたが、目の敵にされて居るのは面白いね^^。本当に立派な作家であれば同業者からこんなバッシングを受けない筈だから何処か彼に人間的な欠陥があるのかな?
村上春樹は翻訳物が出回ったせいで外国人には好評のようだが、わたし的には彼の作品に登場する主人公の性格が分かり易そうで実はとても晦渋だからよく理解できずあまり読みたくない。

先週日曜日午後漢検の検定に出かける少し前に近くで事件があったから防犯カメラを見せて欲しいと警察官が来たので招じ入れたら小柄で皰(にきび)ポチポチの可愛い女性警官だった。名刺も貰ったが名刺の肩書きは「兵庫県巡査」だ。「早く警部にならんとあかんね」と言ったら「絶対ムリ」と真顔で言われた。
事件が深夜でもあり防犯カメラがはっきりしないので上司に相談しUSBメモりーが必要なら私達は三交代なので三日後に来ますからお願いしますと頭を下げて帰って行ったが水曜日には来ず昨日になって「矢張りコピーが要ります」と訪ねてきた。丁度六日後だから休み明けの勤務だろう、でもうら若い女の子が24時間勤務だなんて厳しい職場だね。女性にとって体力勝負の世界だ。お嬢さん、警察は基本男社会だけど女性も頑張ってせめて警部補になって部下の男達を扱かんとあかんよ。

先週の漢字検定は女性警官の応対などで鼻を伸ばして遅刻しそうになり日新町の駅から必死に走って漸く開始3分前に駆け込んだが、動悸が治まるのに時間を要し、息継ぎが終わったら皆問題用紙をペリペリ捲って居て慌てた。80歳にして駆け足5分の体力消耗は当然に思考に影響し、30分経過を告げられたとき未だ8問の対義語、類義語を考慮中だった。9問解答できて「帝都」の類似語には「けいし」しか残らないがそんな熟語はまるで知らん(;;)、回答欄に空欄が目立つが取り敢えず10問全問の答えを書き終わったところで時間を見たら後20分、空欄一杯、ヤバ!
曾ての不祥事以来漢検も少し宛不人気となり参加者も激減しているが、その辺を考慮してか問題も10年前と比べて結構易しくなって居るのに何故か答えが思い出せず書けない字が多くなっているのは加齢のせいだが、その牴牾(もど)かしさには身を捩(よじ)れる(;;)。
その上最近では何故か見たことがない問題が幾つか出題されて戸惑うが此れは曾てなかったことだ、きっと問題が易しくなった結果、200点獲得者には合格証に加えて満点賞が交付されるが満点賞の乱発は漢検のブランドを下げる恐れがあり出したくないからだろうと思う。今回も先ず誰にも書けないと思える問題が帝都を含め2問あった(::)。
今回明石会場での準一級受験者は欠席者1名を除いて僅か15名だった。1部屋に4級と6級の数十名を詰め込んでお釣りがあった。10年前神戸の会場は山手短大の教室だったが、100人教室の3室びっしりと犇(ひし)めいて芋の子を洗うようだったから栄枯盛衰盛者必衰はこの世の倣いだが感無量の思いだ。
(注)帝都の類義語は「京師」だった(80年生きていて初めて見た熟語だ(;;))

大分県中津市が市の処理場の工事に旭化成建材が関与していないと発表していたが先週此れを撤回した。旭化成建材が4次下請けに入っていたそうだ。普通孫請けなんて聞くことがあるが曾々(ひいひい)孫請けなんてのまであるんだ(´Д`)、下請けと孫請けに曾孫請け達は工事代金の鞘抜けをして居るんだろうが、建設業界の複雑さには唯々魂消るね。私は旭化成建材だけでなく他の同業者もきっと同じような杭打ちデータの改竄をしていると思う。旭化成建材が不運だったのは横浜のマンションの土壌が普通の土地より脆弱だったため2cm傾いたことだった。ひょっとしたら旭化成建材は被害者かも知れないと思う、施主の三井不動産が不当に安い建築金額と早い納期を契約条件に入れていたのが此の事件の発端であり結末ではなかったかと私は見た。真に責任を取るべきはマンションの購入者から多額のお金を受け取り暴利を貪った三井不動産ではないのか?曾孫請けから長さの短い杭を持ち込まれて「工期を守れや!」と言われたらああするより他なかったんだろうと思う(;;)。
横浜を契機に何処も彼処もがデータの改竄ラッシュの出来(しゅったい)だ、改竄などCADのキーボードをポンポンと叩くだけでできるから手間は要らない。「改ざん」と言う熟語が新聞にテレビに幾度も大きく出てくるが、とても読み辛い。杭打ちまで「くい打ち」だ、常用漢字でないからだが「改ざん」を「改竄」を漢字で書いてルビを振れば良いと思うのだが何故だろう、子供達が難しい漢字を覚えさせるのに良い機会だと思う。「お父さん、この字はなあに?」「あれはね、鼠が穴に入っている字で隠れている意味であり、鼠はこそこそと悪事をなす者の喩えがあるから改竄は悪い方に改めると解釈するんだな」「へえーお父さんって何でも知ってるね」と畏敬の眼差しを受けるだろう、最近とみに失墜している父親の権威を回復する絶好のチャンスをこの際生かそうね。
山本夏彦翁は小学生にして四書五経が読めるほど漢字に精通されて居たが、それは毎日ルビ付きの新聞を隅から隅まで読んでいたら自然にそうなったそうだ。因みに明治大正の時代、新聞の字には全てルビが振ってあり子供でも魑魅魍魎は疎か鑱諂面諛(ざんてんめんゆ)でも楽勝だったんだ^^。読み方が分かれば子供達は漢字に興味を抱いて読書に親しむだろう。どうして今の新聞はそうしないのかな?障害者なんて酷い字だよね、障碍者と書きルビをつけたらどうして悪いの?「書き替え字」なんて日本語への冒涜だ!

先週の書けないけど読みたい漢字
見ていないからと仕事を慢(おこた)るな

今週の書けないけど読みたい漢字
この家は百年は(堪)える

税務署の火事

県境

日経金曜夕刊にはフォトジャーナリスト桜井寛さんの「にっぽん途中下車」なるコラムが週一で掲載される、私は毎回楽しみにしているが先日「都県境は小路だった」と東京都と神奈川県の県境が小路の真ん中であると記されて居た。面白い処もあるもんやね^^、写真の左が神奈川県で右が東京都らしい、県境となれば道路管理はどちらがするのか、道路に敷設した瓦斯や水道工事も分担がややこしいね、駐禁などどうなんだろう、向かいの人と学校はもとより国民健康保険の計算も異なり警察から郵便屋さんも管轄が違うから生活の謎が益々増えてくる。私の淡い記憶では県境は全て川か山だと思って居た、でも山だと海との境には道路がある筈だから道路を横断することで県境が定められているのだろうが縦断だなんて此処は不思議だ。恐らく昔は武蔵野の原野だったのが開発されてこんな風になってしまったんだろう。一度路の真ん中に仁王立ちして足を広げ「右足が東京都で左足は神奈川県だ!」なんて叫んで見たいよな^^。

今日の午後は漢字検定だ。受験しだしてから11年目に突入したが何故か仕事が忙しくて過去問なんて見る暇もなく四月前の記憶は殆ど消え去って居る(;;)。こんなことでは合格が叶わぬからなんとか頑張ろうと思うが、此のひと月仕事に押し潰されて勉強が全くできていないのでメチャ不安だ、付け焼刃だけど昨日と今朝だけ過去問を少し解いて見た。
「西施捧心」と謂う四字熟語が出て居る、幾ら考えても分からないので四字熟語辞典を引いたら「西施」は昔中国に居た女性の名前だった(;;)、そんなこと知るか!「堯風舜雨」の意味もどう考えても漢字辞典を繙(ひもと)いても分からなかった。答は太平の世を謂い、古代中国で堯と舜と謂う立派な王様の時代のことだった、そんなことも知るか!全ては高校のとき漢文を選択して居なかったことが致命的だったんだろう、漢文さえ学んでいれば私にも1級挑戦だって叶わぬ夢ではなかった(ウソ?)と思うからとても悔しい。この歳になって今更己の無学を悔いても詮ないけどな(;;)、
上の四字熟語は別にしても、漢書には含蓄があり我々が学ぶ処が多い。来世、再び人間に生まれ変わることができたら絶対に論語の素読から始め漢書を学ぼうと心に決めている。

先日みやざき中央新聞を読んでいたら興味深いことが書いてあった。元検察庁特捜検事だった田中森一氏が30年前世間を席捲した国立大学と文部省課長の「ワープロ贈収賄事件」についての秘密を話されたそうだ。逮捕された文部省の課長は罪は認めたもののお金の使い道については絶対に話さなかったが、追い詰められて遂に「全てを話して私は死にます」と言った。課長は若い男と同性愛で彼に貢ぐためにお金が要ったんだ 、妻子の居る身での同性愛なんて当時の風潮(今でもそうだが)は本人も家族も世間で生きていけない時代だった。罪そのものとは無関係のため 田中検事は調書を書き直して「男」を「女」にすり替えて供述書を裁判所に送った。両刀遣いの課長のことよりその家族を慮(おもんぱか)っての心配りだったろうが、堅苦しい検事さんも偶には粋なことをするね^^。因みこの検事さんはヤメ検の後弁護士として闇社会の守護神と謂われ、当局から睨まれてあの石橋産業事件で有罪となり上告せずに服役したとても珍しい人だ、長くみやざき中央新聞に手記を書かれて居たが昨年病没された。

被告の心情まで思って調書を書き換えてくれるこんなに素晴らしい検事さんが居るかと思えば、一方では20年前東住吉区で子供を焼き殺したと無期懲役に処せられ受刑執行中の親達二人に対して自然発火による無罪を主張する弁護団が再審請求での犯行火事場での実験に続いて検察庁まで此れを覆すべく同じ実験を行ったら、犯行を行った被告が火傷を負わなければ犯行をなし得ない結果が得られたため大阪高裁の米山裁判長は先週金曜日事実誤認による再審を指示し、二人は明日26日釈放されることになり事実上二人の無罪が確定した。弁護団の実験に対抗して、「全ては自白だ!」と安易に望んだ検察側の実験は自分達の主張を覆す結果となり「語るに落ちた」ものだった。自白以外に物証がないのに有罪とした当時の裁判官は当然に弾劾されるべきだが20年前だし秘匿して教えて貰えないよな。
処でこの硬骨な裁判長では例の競馬の馬券事件にて一時所得で30億円だとする国側の主張を退け負け馬券を必要経費の認めた裁判長だ、国に逆らったから最高裁裁判官にはなれないだろうけど偉い人だね^^。
処で受刑者だったこの親達は保険金目的で捕まったものだから当然に保険金は下りなかったものだが今回20年分の利息を付けて貰えるよね^^。その上国からも20年分の労役の対価に加えて拘束された期間に対する高額な賠償金が請求できるから、此の二人は一躍大金持ちとなる多額の報酬を期待するから弁護団も危ない火事の実験までして頑張れたんだよな^^。

火事と謂えば50年少し前に明石駅前の桜町にあった木造二階建ての明石税務署(昔は神戸税務署だって何処だって木造二階建てだった)が火事で焼けた。今と違って納税のデータが国税局にネットワークされているような時代でなく、何でも紙で書いたコピーもないアナログ時代だったから税務署では納税の滞納者が分からなくなり、当時は100円儲けると110円税金が掛かる酷税だったから、税務署を社会の敵と考えていた市民は誰も喜んだ。督促資料が焼失した滞納者が一番喜んだに相違ない。又、申告を調べるにも申告資料も焼失してなかったから税務署も手持ち無沙汰でなすすべがなく商店街の人たちも大喜びだった。
あの頃はあまりの酷税に税金を正直に払う奴が「あいつはアホや」と貶されて居たが、税金が払えるリーズナブルになった時代になった昨今税金を脱税した者が「悪い奴や」と社会的に糾弾されるようになったから、税金は納税者の納得の行くものにしないと逆に徴税に齟齬を来すことを施政者は過去の経験から 学んだのだ。
働きの悪い奴隷に罰として2倍働かすと余計生産性が落ちる理だね^^。

先週の書けないけど読みたい漢字
中学卒だからと慢(あなど)るな

今週の書けないけど読みたい漢字
見ていないからと仕事を(慢)るな

60年前のいろいろ

金閣寺 天竜寺庭園

秋の夕暮れは釣瓶落としと謂うが夜が更けるのは早い、シルバーウイークなのに盛り沢山の仕事で鬱屈して居る私に秋を満喫させてくれたのが先週頂いたEさんの京都散策時の写真だった^^。金閣寺天竜寺の庭園です。日本でしか見られない風景だが、最近では諸外国の方々にも静謐でひっそりした日本の自然の佇まいが理解されて来たようだね。
「金閣寺」と言えば60年前「新潮」に連載された三島文学の代表作を思い出す、あの頃私は未だ20歳で夢多き文学青年?だった。ひよんな旅行から信州で小学校の音楽の先生をしている恋人ができてバイトでお金を貯め大きく胸を膨らませ月一煤塗れになりながらシュッポシュッポと石炭車で中央西線を上って居た。歳月は干支(えと)が一回りしてその彼女も今は亡い(;;)。それ以来遠い儚い思い出となって私の郷愁を誘って居る。
あの頃木曽路は一面桑畑に掩われてお蚕さんの匂いに満ちていた。そのうち生糸の生産が後進国に移り、40年前の中央西線はトウモロコシ畑に変貌し、今では何もなくなった(;;)。

60年前と謂えばもう没されたが作家の車谷長吉さんが面白いことを書かれて居た、昭和30年に小学校への登下校に運動靴が義務付けられ下駄が禁止されたそうだ(;;)、理由は分からないが転倒事故など防ぐための文部省の要らぬお世話だったんだろう。然し下駄を履けば絶対に巻き爪にならないし、従って瘭疽(ひょうそ)で医者に儲けさせることもなかった。歩くのに下駄はバランスが必要だから体幹の強化には大いに寄与したに違いないと思う。禁止令のお陰でそれまで細々と暮らしていた下駄屋さんが殆ど倒産するか転業を余儀なくされたのは当然だろう、私はその頃もう大学生だったから余り記憶にないが、その頃垂水小学校の西側にあった下駄屋さんがなくなったを憶えている、子沢山で良く肥えた色白の奥さんも下駄の鼻緒の担当だったし、道に面した表の作業場には何時も小さい子達がお母さんに群れて仕事の邪魔をして居たがお母さんは少しも嫌がらず何時もニコニコしていた^^。廃業は子ども達からの需要が激減したからだろうね、何処へ行かれたのか知らないが文部省も酷いことをするよな(>_<)。

私の小学校時代は戦争中だし下駄履き以外に藁草履の子どもが多く素足の子も沢山居た、当時は貧しい時代だったから運動靴の子どもの方がずっと少なかった。私は学校から帰ると門の内側に鞄と履き物をそっと差し入れて裸足で遊びに行って居たことを今もよく憶えている、遊ぶのには裸足が最高だった、川を渉って蜻蛉(銀ヤンマ)を追い掛けるのに履き物は邪魔で何より早く走れるからだ^^、でも今の子どもと違って6時にはちゃんと帰宅していた、1分でも遅れると晩ご飯が貰えなくなるからだし、夜になると人攫いが来て連れて行かれサーカスに売り飛ばされると信じ込んでいた。8時には電気代が勿体ないので家族全員が眠って居た。今は9時や10時まで塾通いだなんてどんなに賢い子ができるかと思ったら安保反対もできない軟弱な腰抜けばかりだ、世の中何処か狂ってきたね(;;)。
車谷さんは昭和20年生まれで当時10歳だから下駄履き禁止令には強烈な記憶があるに違いない、昭和30年は鍋底景気だったしズックの運動靴は高価だったから買えない家庭は少なくなかったと思うが、どうして文部省はそんな理不尽なことを言いだしたかよく分からない。製靴業界の代表が政治家にでもなったんだろうな。60年も前のことだからネットで調べてもはっきりした記載がない。
皆さんの中で下駄の歯が禿びたから下駄屋で新しい歯を入れ直して貰った人って居ないよね?靴が禿びたら放(ほか)すしかなかったが、下駄は何度でも歯を替えることができたんだ、どうしても履けなくなったら下駄は風呂焚きの燃料で役に立った、ゴム靴革靴は最後に公害を齎(もた)らすが、木は灰になって畑の肥料で命を終えたから環境に優しい省エネの昔って良かったなあ^^。

来月25日はもう本年最後の漢字検定だが80歳を目前に控えて頭が鈍くなったのと相続税など臨時事件があったりと気忙しく漢字を学ぶ時間が余りない、せいぜい土日の午前中だが仕事の残りやブログ更新など余分の仕事まであって儘ならぬ毎日だ、前回6月の検定に間に合わすべく詰め込んだ漢字の記憶はたった三月(みつき)でシャボン玉の泡の如く消え去って居るから頑張らぬと合格が難しくなる(;;)。土日の午後のネット囲碁対局を暫くお休みすることにしようかな?

小為替

先月相続の添付書類で地方の市役所に戸籍関係の書類を依頼し書類枚数が不明のため小為替千円を送金したら料金が返金された。見ると彼方此方から届いた小為替だ、どうして小為替の発行が私の送付した市と違って大津錦織と小伝馬町なのか訝しく換金時に郵便局で聞いたら、いちいち返金時に手数料の掛かる小為替を買うより他から送られてきたものを流用すれば経費節減になるからだと教えられた。させれば私の送った小為替も何処かへ送られて行くのかな?と聞いてら私の送ったのは千円だから先ず郵便局で換金されて居ますよと言われた、そうだよね、戸籍謄本は1通300円から最高750円だから1000円の小為替は釣り銭には使いようがないよね。処で小伝馬町は江戸時代牢獄のあった町だから分かるが、大津錦織って何処にあるのかな?とネットで調べたら滋賀県大津市の神宮前駅にある郵便局だそうだ。IT時代にアナログのスタンプも案外郷愁があって懐かしかった^^。

先週の書けないけど読みたい漢字
昔人足や馬は駅(うまや)に居た、
(明治時代になり線路ができても中継地点として此の字を使って「駅(えき)」と言った)

今週の書けないけど読みたい漢字
湖畔の道を(漫)ろに歩く

「NISA」で蓄財しよう

紫陽花

今日は8ケ月振りに漢字検定日だ、早朝より東にある福田川の川べりを散策して公園の紫陽花などを愛でて気持ちを落ち着け体調を確かめた。少し風邪気味だが語りかけてくれる様々な紫陽花の花に励まされて何とか頑張れそうだ^^。此の処降り続いた雨も今日は何とか持ち堪えそうで10年間一度も傘を持参した記憶がないから僕は晴れ男だ^^。受験票に写真を貼って鉛筆に消しゴム眼鏡にルーペなど受験の七つ道具を確認して午後2時半にリュックで家を出よう、帰宅は5時半位になるだろう。今回も交通に不便な神戸市(学園都市)の会場を避けて会場が薄暗く問題が読み難いけど家から近い明石市の明庚殿にした、此処だと山陽電車の日新町駅から徒歩5分なんだ。写真は今朝近くの瑞穂公園のフェンスに植わっている数ある紫陽花から私の好きな白を選びました。花言葉は「寛容」です。

今日は久し振りで(でもないけど…)読書の話です。先日古市で買った湯本香樹実さん20年前の処女作である「夏の庭」を読んだ、愚娘に聞けばとても有名な作品だそうだ。三人の少年と戦争帰りの独り暮らしの老人との交流を描く心暖まるとても爽やかな作品だった、日本児童文学者協会新人賞を獲得して映画化され舞台化され更に10ケ国以上で刊行された作品だそうだが、戦争の悲劇が織り込まれて居り、私はこの小説の底辺に横たわるとても暗い影が私自身幼年時の戦争体験を思い出し深く考えさせられた。いい作家だな、と思って湯本さんの「西日の町」も買って読んだ。お母さんとお爺さんと一人称である少年の物語だ、これも良かった^^。此の作品は芥川賞の候補に挙がったが審査員の目が曇っていたのか選ばれなかった。その原因はどうやら「夏の庭」が日本児童文学者協会新人賞に選ばれて居たため、此の作者が児童文学畑の人だと審査員達の先入観があってロクに読まれもせずに芥川賞は畑違いだと蹴飛ばされたのだと思う。登場人物に子どもが居るからとて「夏の庭」も「西日の町」も決して児童文学ではない、我々高齢者の心の底を剔(えぐ)ったとても奥深い作品だ。日本児童文学者協会新人賞の方が勘違いじゃないかと思う。どちらの作品も貧しい時代を生き抜いてきた老人が主役で戦争の体験による人生の希望と絶望が織り綯(な)って居る。きっと絶望があるから希望が燦めくんだろう。この小説の深い部分は稚拙な私の筆ではとても表現できないから是非一度お読み下さい。作家であり精神科医でもある解説者のなだいなだ氏が「老人のことが此処まで分かる湯本香樹実はただものではない」と結ばれたのが印象深かったな、作品の題名が「夏の庭」とか「西日の町」なんてジミ過ぎて今風でないが、此の題名に納得された編集者もきっと「ただもの」ではないと思った。

証券会社のラップ口座が今年の3月末の一年間で3倍に膨らみ4月末には4兆円に達したと先日日経が報じた。「ラップ」とは包むことだから一紮(から)げに顧客のお金を証券会社が株式や投資信託に運用してくれる処から呼ばれている。最近では最低額が300万円から500万円程度にまで引き下げられたので富裕層だった顧客がゼロ金利時代にウンザリした投資の初心者である一般の人にまで客層が延びてきているが、ラップ口座の運用は証券会社委せになり、基本手数料と管理手数料が約2%掛かるし、此の手数料は大手銀行の大口定期預金金利である0.025%に比し篦棒に高い、此の手数料の額を凌ぐにはそれ以上の利回りや売却差益が必要だから私は薦めようと思わない。
又、証券会社と顧客との間に設定する目標利回りが高ければ必ずリスクの割合も高くなるから良いことばかりではなく損が出ても自己責任だし証券会社は投資元本の2%を取って少しもリスクを負わないから不公平だ。そんなことならラップ口座など止めてご自分でネット口座を開設して上場株式にでも投資されたらどうだろうか。自分で此と決めた銘柄なら損をしても納得だしね、特にNISA(少額投資非課税制度)などお薦めだ、NISAはネット証券なら手数料もタダだし配当金から譲渡益まで非課税だからとても魅力的ですよ。私ごとだが先月配当利回りがそのとき一番高かった(4%)三井物産をNISAの限度額である100万円ぎりぎりで600株買ったら一時は10万円以上も値上がりしていた^^。皆さんもどうですか?

私は毎夜眠る前に必ず蒲団の中で小一時間本を読む。仰向けだから重い単行本は腕が辛く、文庫本は片手で持てるからラクチンだ^^。読むものはホラーとSFとコミック以外は何でも御座れだ^^。
文庫本の難(なん)は文字が小さいことだが最近の文庫は昔の岩波より3倍も字が大きくなって行間も広く読み易くなっている。文庫本は作者の究極の終大成なのだが、単行本に拘って文庫本を二流に位置づける輩(やから)は最早時代遅れで、最近は何処の書店でも文庫本が横帯付きで華麗な装幀装画のカバーまで付いているから昔の岩波文庫しか知らない年配者は愕きだろう、傾向としては昔はあり得なかった書き下ろし文庫本などが増えてきたし本屋さんの店頭では文庫の平積みが圧倒し、重たいハードカバーが淘汰されて居る、重い本の時代は最早専門書以外去ったようだ。
文庫本は普通初版本より数年遅れるが、値段も単行本の半分以下と廉価だし持ち運びに困らないし何より作者が出版以来表現に長く悩んでいた校正ミスの個所がしっかりと匡(ただ)されており、オマケに必ず加筆訂正までされて「文庫のためのあとがき」まで書いてあるから単行本より良質な文章が期待できるのでお薦めだ。当初の単行本とは話の筋書きから登場人物まで変わるのがあるから愕きだ。
それは薬丸岳の「逃走」だった、文末にある大矢博子さんの解説を読んで愕いた、此の文庫は出版時のストーリーと記憶がまるで違うと書かれて居る。当初「逃走」は新聞小説でスタートしたが単行本に纏められる際に大きく改稿されたそうだから文庫化で2回目の大改稿になるそうだ、解説者が慌てて2年前の単行本を取り出して読んだら登場人物から筋書きまでガラリと変わって居たそうだ、全面改訂どころか「此では書き下ろしの新作だ」と書かれて居た。
「推敲を重ねる」とは良く言われる言葉だが、著者は絶えず自分の作品に対して思い入れがあり、読み返して居たら堪らなくなるのだろう。批評家の意見だって胸に刺さることがあるだろうし人生経験や心境の変化で書き直したい個所が出てくることは素人ブロガーの私にもよく分かるね、その意味では文庫本は著者に書き直し絶好の機会が与えられたことになる。私は「逃走」の単行本も読みたくてアマゾンを検索したが見付からなかった(;;)。
此の作品は殺人犯とその逃走が描かれているが、実はとても優しく心温まる小説だ、読後感はとても清々しい。皆様も一度「薬丸岳」の作品をお読み下さい、どの作品も圧倒的な筆力に魅せられ夜などに読み始めると眠りに落ちる機会を逸するから注意してね。

女子サッカー「なでしこ」は辛勝を重ねて決勝リーグに進出した、くじ運が好かったせいだろうな、でも初出場2試合で16点も取られたエクアドルに対し「1-0」だなんて何か寒いよね。予選リーグを通じて感じたが、か弱い日本人には連覇なんて到底ムリなように思う。前回はよくよく好運の女神が味方してくれたせいだろう。
「なでしこ」の彼女達は年収数億円の男子サッカー選手と相反して沢選手でやっと500万円しかなく同世代大手総合職女性の年収を下回るから信じられない。菅沢坂崎選手など嘱望される殆どの若手選手が月収20万円程度のパートで糊口を凌ぎ夕方から練習に参加して居る状態だから野麦峠ならぬ、ああ「なでしこ峠」なんだ、海外強化選手にシーズン中支給される1日1万円の滞在費もその少なさにも悲しくなるね、我が国にもきっとFIFAのような亡者が居て税金から支払われる女子サッカー強化資金の大半をなでしこ本部費用とかの名目でくすねて居るのじゃないの?

先週の書けないけど読みたい漢字
少(わか)くして学べば壮にしてなすあり

今週の書けないけど読みたい漢字
愕いて(後)込みした

「繭」らかるなに糸が虫 (昔風に右から読む)

キリギリス

庭のキリギリスも随分大きくなった。叢(くさむら)に触れるとピョンピョンと飛び交ってその儘動かずジッとしている。このジッとしているのがキリギリスの絶滅しない理由だ。一番(つがい)で5匹位しか卵を産まないから生存率が高いのは外敵が来ると冷静にジッとしている習性からだ、ジッとしていれば保護色が働いて鳥には分からない。バッタが捕まりやすいのはバタバタ動くからだろう。昨日垣根を越えて隣家へ逃亡しようと謀っている不埒者を捕獲したが、随分大きくなって居るのに愕いた。

来週の日曜日は愈々恒例の漢字検定の日だ、69歳で初めてチャレンジしたから今回で丁度10年目になる。確定申告期は時間が取れずパスし、6月10月と年2回受験して居るので今度で丁度20回目の節目となるが、流石にこの歳になると漢字の細部の記憶が定かでなくて牴牾(もど)かしく連続合格も愈々怪しくなって来た (;;)。
先月から土日の午後に問題集を繰っては熟語の書き取りなど泥縄式を実践して居るが、簡単な常用漢字をド忘れしては歯軋りし、漢字の棒が一本なのか二本なのか、又引っ付いているのか離れているのか突き抜けて居るのかが思い出せず自分に腹を立てて頭ゴツンゴツンの連続で自分がイヤになる(;;)。チョンのありなしなどにはお手上げ状態だ、同じ準一級の配当漢字でも「渚(なぎさ)」にはチョンがなくて「賭(かけ)」にはチョンがあるなど誰が決めたんや!と腹立たしい。昨日など「繭」が書けなくなって居た、と言うより字画の中の糸と虫の左右の位置が詳らかでなくなったのだ(;;)、繭は虫が糸になるから虫が左になるように思うが、繭を作っていた60年前日本語の横書きは右から左へ書いて居たっけな?と虫を右にしたら正解だった^^。そんなことばっか繰り返して居るが不思議に画数の多い「憂鬱」とか「鸚鵡」なんかは目を瞑っていても書けるから不思議でならない。きっと10年前漢検受験に際して必死で憶えた字だけは記憶脳に引っ掛かっているんだろうな、でも総合的に見て明らかに脳が硬化して融通性に欠けるから、易しい常用漢字など書けないと自分にメチャ腹が立つ(>_<)。そろそろ合格に届かなくなる時期が近づいてきたのかな?と弱気の虫が顔を出して来る(;;)。
もう此からは昔のように高得点など望むべきもなく、最低の合格点だけを確保することに路線変更を余儀なくされて居るが、若し不合格でも秋にチャレンジできる気力だけは失いたくないと思っている。そうやこうやで来週を迎えることになるが一番留意せねばならぬことは体調だから、風邪を引かぬよう雨が降らぬことを願うことにしよう。

文科省はウェブサイトにて地方の国立大学に対して18歳人口の減少傾向から教員養成系学部や人文社会科学系学部や大学院について国立大学としての役割を踏まえた組織見直し計画を策定するように要請したそうだ(;;)。つまり地方には教員養成系や人文社会科学系の学部はもう要らない、もっと社会から求められる学部に変えろと言っているようだ。
それなら社会から求められる学部って何だろう、直ぐに役に立つ理系学生を世に送り出せと文科省は言っているんだ、「有機栽培は止めて促成栽培にせよ」なんだ。でもそのときそのとき場当たり的に社会からの要請に応じた学部ばかり作っていたら、要請がなくなった途端にその学部は存在の意味がなくなるし、何より「直ぐに役に立つことは直ぐに役に立たなくなる」と喝破されたのは慶應義塾の塾長だった小泉信三先生だ。世の中は複雑だから直ぐに役に立たない者だって世の中にはきっと必要だと思うよ。ファストフードに代表される大量生産高速型のライフスタイルや、モータリゼーションの進展による都市の郊外化が既に問題化し、有機栽培とかスローライフが叫ばれるように世の中も常に前にばかり進んでいる訳ではない、後戻りだって必要だし、ムダなことでもその内ムダでなかったことが分かるときが来るのではないか。上手く言えないけど文科省がすべきことは目先に拘らずに物事の根っこの部分を大切に培う人材を育てることじゃないのかな。だから即戦力じゃないが間接的に役に立つ人を育ててくれる教師だって絶対に必要だと思うな。

先週北海道砂川市で痛ましい交通事故が発生した、加害者は酒を飲んだ上2台連なって赤信号の交差点に時速100km超で入り軽ワゴン車の家族5人を殺傷したが、内1台の乗用車は車から転げ出た軽ワゴン車の少年を引き摺った上蛇行して殺し、更には酒が醒めるまで警察に出頭しないなど悪質極まりない奴だった。お陰で新聞に顔写真まで出された(;;)、此奴等は複数の飲食店で焼酎を数時間飲み続けていたものだ。思うに9年前福岡海の中道大橋飲酒運転事故で子ども3人を海中で死亡させた事件でも思い出して酔い覚めの時間稼ぎをしたに違いない。確か福岡市職員であるあの犯人(22歳)は事件後逃走し、水をがぶ飲みして警察の呼気テストをクリアしてたよね(><)。
此奴が言うのに逃げた理由の一つは任意保険に入って居なかったからだそうだ(>
<)、強制賠償保険は飲酒運転には下りないが任意保険は下りるんだって、でも世の中には任意保険に加入しない奴って居るんだね、知らなかった。そんな奴に限って危険運転を顧みない奴等ばかりだろう。被害者の家族は国からの賠償だけになるのだろうが、国も被害者に賠償した上、此の悪い奴を長期間塀の中で飯を食わすことになるから世の中メチャ不公平だ (>_<)。

処で話変わるが福岡市のあの悪い奴は事件後上辺だけ改悛の情を示したため一審は懲役7年6ケ月に処せられたが量刑不当で控訴したお陰で二審最高裁共に懲役20年とされ刑を執行されたから此奴はバカだった、控訴しなかったら今頃は娑婆で新しい免許をとってルンルンだったろうに^^。「鳥も啼かずば撃たれまい」とは良い格言だったね^^。

砂川市は北海道空知地方にあり嘗ては炭鉱の町だった。交通事故にはとても敏感な市で今年の1月1日に交通事故死ゼロ500日を達成して北海道交通安全推進委員会より表彰状が贈られ、又平成3年には交通事故死ゼロ860日の記録を保持している屈指の交通事故に敏感な町だが、こんな記録が作られるのも炭鉱閉鎖後人口が少なくて道路が広くて建物や障害物が少ないからこそ達成されたものだろう。時速60kmで運転して60km先へ丁度1時間で到着できるなんて北海道だけらしいが砂川市もそんなトコなんだろうね。信号が少な過ぎるのも善し悪しだな!

もう一回話変わるけど福岡のあの事故で3児を失った被害者夫妻に翌年子どもが出産したことがメディアから伝えられ各地から多くの祝福が贈られた^^、処がその蔭で「立ち直りが早すぎる、子どもなんか産んでる場合か!」と2チャンネルでほざく奴が居たが、世の中には屈折した人間が居るモンだね、彼女のできないオタク人間の僻事だろうが我が国にも情けない連中が増えてきた。世も末だ!

先週の書けないけど読みたい漢字
ヒヨコを掌に包(くる)む

今週の書けないけど読みたい漢字
(少)くして学べば壮にしてなすあり