キリギリス

庭のキリギリスも随分大きくなった。叢(くさむら)に触れるとピョンピョンと飛び交ってその儘動かずジッとしている。このジッとしているのがキリギリスの絶滅しない理由だ。一番(つがい)で5匹位しか卵を産まないから生存率が高いのは外敵が来ると冷静にジッとしている習性からだ、ジッとしていれば保護色が働いて鳥には分からない。バッタが捕まりやすいのはバタバタ動くからだろう。昨日垣根を越えて隣家へ逃亡しようと謀っている不埒者を捕獲したが、随分大きくなって居るのに愕いた。

来週の日曜日は愈々恒例の漢字検定の日だ、69歳で初めてチャレンジしたから今回で丁度10年目になる。確定申告期は時間が取れずパスし、6月10月と年2回受験して居るので今度で丁度20回目の節目となるが、流石にこの歳になると漢字の細部の記憶が定かでなくて牴牾(もど)かしく連続合格も愈々怪しくなって来た (;;)。
先月から土日の午後に問題集を繰っては熟語の書き取りなど泥縄式を実践して居るが、簡単な常用漢字をド忘れしては歯軋りし、漢字の棒が一本なのか二本なのか、又引っ付いているのか離れているのか突き抜けて居るのかが思い出せず自分に腹を立てて頭ゴツンゴツンの連続で自分がイヤになる(;;)。チョンのありなしなどにはお手上げ状態だ、同じ準一級の配当漢字でも「渚(なぎさ)」にはチョンがなくて「賭(かけ)」にはチョンがあるなど誰が決めたんや!と腹立たしい。昨日など「繭」が書けなくなって居た、と言うより字画の中の糸と虫の左右の位置が詳らかでなくなったのだ(;;)、繭は虫が糸になるから虫が左になるように思うが、繭を作っていた60年前日本語の横書きは右から左へ書いて居たっけな?と虫を右にしたら正解だった^^。そんなことばっか繰り返して居るが不思議に画数の多い「憂鬱」とか「鸚鵡」なんかは目を瞑っていても書けるから不思議でならない。きっと10年前漢検受験に際して必死で憶えた字だけは記憶脳に引っ掛かっているんだろうな、でも総合的に見て明らかに脳が硬化して融通性に欠けるから、易しい常用漢字など書けないと自分にメチャ腹が立つ(>_<)。そろそろ合格に届かなくなる時期が近づいてきたのかな?と弱気の虫が顔を出して来る(;;)。
もう此からは昔のように高得点など望むべきもなく、最低の合格点だけを確保することに路線変更を余儀なくされて居るが、若し不合格でも秋にチャレンジできる気力だけは失いたくないと思っている。そうやこうやで来週を迎えることになるが一番留意せねばならぬことは体調だから、風邪を引かぬよう雨が降らぬことを願うことにしよう。

文科省はウェブサイトにて地方の国立大学に対して18歳人口の減少傾向から教員養成系学部や人文社会科学系学部や大学院について国立大学としての役割を踏まえた組織見直し計画を策定するように要請したそうだ(;;)。つまり地方には教員養成系や人文社会科学系の学部はもう要らない、もっと社会から求められる学部に変えろと言っているようだ。
それなら社会から求められる学部って何だろう、直ぐに役に立つ理系学生を世に送り出せと文科省は言っているんだ、「有機栽培は止めて促成栽培にせよ」なんだ。でもそのときそのとき場当たり的に社会からの要請に応じた学部ばかり作っていたら、要請がなくなった途端にその学部は存在の意味がなくなるし、何より「直ぐに役に立つことは直ぐに役に立たなくなる」と喝破されたのは慶應義塾の塾長だった小泉信三先生だ。世の中は複雑だから直ぐに役に立たない者だって世の中にはきっと必要だと思うよ。ファストフードに代表される大量生産高速型のライフスタイルや、モータリゼーションの進展による都市の郊外化が既に問題化し、有機栽培とかスローライフが叫ばれるように世の中も常に前にばかり進んでいる訳ではない、後戻りだって必要だし、ムダなことでもその内ムダでなかったことが分かるときが来るのではないか。上手く言えないけど文科省がすべきことは目先に拘らずに物事の根っこの部分を大切に培う人材を育てることじゃないのかな。だから即戦力じゃないが間接的に役に立つ人を育ててくれる教師だって絶対に必要だと思うな。

先週北海道砂川市で痛ましい交通事故が発生した、加害者は酒を飲んだ上2台連なって赤信号の交差点に時速100km超で入り軽ワゴン車の家族5人を殺傷したが、内1台の乗用車は車から転げ出た軽ワゴン車の少年を引き摺った上蛇行して殺し、更には酒が醒めるまで警察に出頭しないなど悪質極まりない奴だった。お陰で新聞に顔写真まで出された(;;)、此奴等は複数の飲食店で焼酎を数時間飲み続けていたものだ。思うに9年前福岡海の中道大橋飲酒運転事故で子ども3人を海中で死亡させた事件でも思い出して酔い覚めの時間稼ぎをしたに違いない。確か福岡市職員であるあの犯人(22歳)は事件後逃走し、水をがぶ飲みして警察の呼気テストをクリアしてたよね(><)。
此奴が言うのに逃げた理由の一つは任意保険に入って居なかったからだそうだ(>
<)、強制賠償保険は飲酒運転には下りないが任意保険は下りるんだって、でも世の中には任意保険に加入しない奴って居るんだね、知らなかった。そんな奴に限って危険運転を顧みない奴等ばかりだろう。被害者の家族は国からの賠償だけになるのだろうが、国も被害者に賠償した上、此の悪い奴を長期間塀の中で飯を食わすことになるから世の中メチャ不公平だ (>_<)。

処で話変わるが福岡市のあの悪い奴は事件後上辺だけ改悛の情を示したため一審は懲役7年6ケ月に処せられたが量刑不当で控訴したお陰で二審最高裁共に懲役20年とされ刑を執行されたから此奴はバカだった、控訴しなかったら今頃は娑婆で新しい免許をとってルンルンだったろうに^^。「鳥も啼かずば撃たれまい」とは良い格言だったね^^。

砂川市は北海道空知地方にあり嘗ては炭鉱の町だった。交通事故にはとても敏感な市で今年の1月1日に交通事故死ゼロ500日を達成して北海道交通安全推進委員会より表彰状が贈られ、又平成3年には交通事故死ゼロ860日の記録を保持している屈指の交通事故に敏感な町だが、こんな記録が作られるのも炭鉱閉鎖後人口が少なくて道路が広くて建物や障害物が少ないからこそ達成されたものだろう。時速60kmで運転して60km先へ丁度1時間で到着できるなんて北海道だけらしいが砂川市もそんなトコなんだろうね。信号が少な過ぎるのも善し悪しだな!

もう一回話変わるけど福岡のあの事故で3児を失った被害者夫妻に翌年子どもが出産したことがメディアから伝えられ各地から多くの祝福が贈られた^^、処がその蔭で「立ち直りが早すぎる、子どもなんか産んでる場合か!」と2チャンネルでほざく奴が居たが、世の中には屈折した人間が居るモンだね、彼女のできないオタク人間の僻事だろうが我が国にも情けない連中が増えてきた。世も末だ!

先週の書けないけど読みたい漢字
ヒヨコを掌に包(くる)む

今週の書けないけど読みたい漢字
(少)くして学べば壮にしてなすあり