漢字・漢検」カテゴリーアーカイブ

男尊女卑

寒い毎日が続きます。日夜確定申告驀地(まっしぐら)の毎日を過ごしていますが、今年は市町村や年金機構からの申告資料である源泉徴収票等の送付日が先月の最終日となったため毎年より確定申告の初動が数日遅れて始まりました(;;)。

私事で恐縮ですが、機械音痴の私は昨年購入した自室のテレビが前のテレビとメーカーが違うため取り扱いがまるで異なりビデオ切り替えなどの操作に手こずりビデオ録画はできるもののリモコン操作の難易度が克服できずに「ビデオ」切り替えボタンなどが上手く使えず、TVを買った電気屋に聞くと露骨に「そんなことも分からないの?」…と、軽蔑の眼(まなこ)で見られてから、些末な質問にも躊躇われ、仕方なく見る画面は何時もNHKに限られて居ます。時折愚娘の機嫌の良い時を見計らって手を煩わせて居ますが、このトシになると新しく知識を身に付けることがとても難しく困惑しきりです(;;)。わからない儘にリモコンボタンを押すものだから最近ではリモコンが私を嫌って反応しなくなり、ビデオどころかTVもNHK番組しか見られない有様となって60年前にタイムスリップした如くとなり毎夜無聊を託(かこ)ち、止む無くTVを諦めて読書専一を努めていますが(;;)。読書は読書で字が小さいため目の疲れが酷くて最近は睡眠までの小一時間NHKラジオを聞いています。でも聴きながら寝落ちしないように気を配らねば成らずそれはそれで大変です。トシは取りたくないなあ(;;)。

世情、女性が起業する話題が多くなって男性達を落ち込ませて居ますが、男女同権となって70年以上にもなる我が国ですから女性が起業することについて私は何の不思議もないと思って居ます。然し「男が偉いもの」と生まれつき親や学校から言い聞かされて戦前に生まれた昭和の人間が死に絶えないことには此の偏見はなくならないと思いますが、実のところ男女の格差が親の偏見によってなのか学歴以外になくなっていることを男は認めたくないのだと思います。「妊娠に出産」と言う大きなハンディキャップがなければ男子はとっくに女子に抜かれて居たのではないでしょうか?何故なら男は青春期の「性の煩悩」と謂う大きなハンディキャップを背負って居ますから受験勉強に集中できる時間には男女差が大きく異なり女性が大きく優位なのは自明でしょう。然らば同じ人間だし周囲の環境と理解さえ整えば女性が男より勉強ができて当たり前であり東大合格は女性が優位となりますが、残念なことに我が国の男女教育に対する文化が諸外国に対し可成り劣っているため未だに女性は男性の従属物と見做されて後塵を拝しているのが現実の姿です。ヨーロッパ諸国の女性首相誕生などを見聞するとあちらでは男女平等が自然体であることが良く分かり、日本の「それ」では可成りハードルが高いことが実感されます。その原因として日本人の理念の根底に「女性蔑視」が根深く横たわっているのだと私は思いました。昔何かで読んだ諺ですが、「男が帰って来たら、女は股開いて待て」と謂う卑猥なものまでありましたから、此れは此れまでの我が国が女性の人権や意思を全く認めず女性を男の従属物と考える男性中心の生活であったことを意味しており、女は男に対して只管(ひたすら)奉仕することが女の使命であると謂う誤解が罷り通っていた結果の言葉であろうと思いました。

女性蔑視と謂えば麻生副総理の漏らした「女性が外相だなんて…」の一言も国会における女性差別を浮き彫りにしましたね。この方は根が単純なので周囲から窘められての「前言撤回」が多く議員さん達の本音がこの方の何気に発する言葉から良く分かります。麻生氏は先月、講演で上川氏の手腕を高く評価しつつ「そんなに美しい方とは言わんけれど」「おばさん」などと発言されました。上川氏は会見で受け止めを問われ「約20年ぶりに女性の外務大臣に任命され、全身全霊を込めて専念しているところです。どのような声も有り難く受け止めています」と、模範解答にとどめましたが、これに対し、立憲民主党の田島麻衣子議員は「なぜ抗議しないのか」と反発し、麻生氏は2日漸く発言を撤回していますが女性閣僚が兎角揶揄される風潮など世界を眺めると異常としか思えません。上が変わらねば下も変わらんよな🤬。

ときも時、保守王国・群馬県の 前橋に初の女性市長が誕生!現職市長が衝撃の落選!保守王国・群馬県に「地殻変動」が…🤬。又、日本弁護士連合会の次期会長を選ぶ選挙で、東京弁護士会の元会長の渕上玲子弁護士が選ばれました!弁護士、検事、裁判官の法曹三者でトップに女性が就くのは当に衝撃的であって我が国初めてであり、選択的夫婦別姓制度の実現などに意欲を示されると思います(^0^)/ 果たして日本は変われるのか!

 

先週の読めそうで読めない字  (直向き(ひたむき)な愛

今週の読めそうで読めない字  (頑な)

人気タレントの驕り

先月の末は梅の花の咲きだした新春から、一転して寒い一週間でしたね(;;)。
「暑い」と「寒い」のどちらを取るか難しい問題ですが、わたしは暑いほうが辛いのではないか?と考えます。だって…、寒暖を原因で死ぬのなら寒いほうが楽に死ねると思えます。「暑い、暑い」と言って死ぬのはメチャ苦しいと思うけど凍死する場合は眠るように逝けるのではないでしょうか。
そんなこんなを考えている内に本当に久方振りの寒い冬を実感し戦争前「霜焼け」の痛さに泣き叫んだホロ苦い記憶がそぞろ蘇ってくるのでした。(;;)

トヨタの豊田章男会長は名古屋市のトヨタ産業技術記念館で記者会見を開いて、冒頭、2009年の社長就任直後に経験した世界規模のリコール問題を挙げ、販売台数や収益を優先したことでトヨタも「創業の原点を見失った」時期があったと説明し、今はグループ各社で「当時と同じことが起きている」との危機感を示しました。
相次ぐ不正と、生産効率を追求してきたトヨタの姿勢との関連を質問され章男社長は「トヨタ生産方式の目的は効率ではなく、『カイゼン』が進む風土をつくること。問題を大きくする前に潰して行く体質を取り戻すことが必要だ」と答えました

一方で社長時代に完全子会社化したダイハツについて、自らの経営責任を問われると「(リコール問題や東日本大震災などの)危機の連続で正直余裕がなかった。トヨタを何とか立ち上がらせるだけで精いっぱいで、見て居なかったというより、見られなかった」と弁明しましたが実のところ私は社長業以外の色んな経済界の役職の遂行や、パーティーへの出席などで本業がお留守になったのではないでしょうか。とあれ昨年度自動車の売上高世界一を達成したトヨタには我々日本人の夢が叶えられた思いで心から快哉を叫びたいと思います^0^/

岸田文雄首相は先月末の参院予算委員会にて、自民党安倍派の末松信介参院予算委員長が派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件に関連して予算委の開催直前に委員長辞任を表明したことについて「委員会の運営に影響が出るということを重く受け止めなければならない」と述べましたが総理の「重く受け止めなければならない」の一言はしょっちゅう使う常套句であって聞き飽きた🤬メチャ軽く聞こえるのは何でやろ?(;;)

吉本興行の筆頭タレントである松本人志が女性に対する性被害の問題が遂に10人目となる女性の証言まで先週の文春に掲載され世情にて炎上していますが、当初松本擁護に回った吉本興行もさらなる告発を見て形勢不利を知って「己に非あり」と判断したのかアンチ松本派に鞍替えした模様です(;;)。吉本興行は大昔トップスターだった横山やすしの度重なる不祥事による謹慎が明けた直後にも拘らず、飲酒運転で人身事故を起こしたことで「契約解除」を通告した経験がありますから世情の形勢が不利と思えば松本人志は馘首だってあり得るでしょう。優越した己の地位を利用した卑劣な行為は横山やすしの非とは異なり、彼の場合は人権侵害とも言えるものであってその罪は横山やすしを遥かに越えたものだと考えるのは私一人ではないと思います。

国は大阪万博諸費用の3分の1を負担すると当初決められて居ましたが、今般石川県能登地方を襲った自然災害に伴う復興資金は到底被害市町村や石川県の手に負えるものではないと思われ予め国の負担と定められた大阪万博予算割当額を是非災害復興資金に転用して頂きたいと願って止みません。
大阪万博もコロナ発生による延期で皆夢を覚まされ現実に目覚めましたから、国民全員に万博か能登の被災地復興か…と二択を迫ればきっと災害復興が大阪万博に90%以上と圧倒的な差で勝利を収めるに違いありません。万博の規模が小さくなっても困るのは此のお金を当てにしていたゼネコン関係者だけであり、国民は少しも困らないが、能登地方の自然災害は誰にも非がなく、国が我等国民を平等に護るために全てを負担するのがものの道理と謂うものではないでしょうか?
先週の国会討論で「大阪万博の国庫負担分を能登の被災復興費用に変更せよ」と岸田総理に迫った高市早苗元総務大臣の気迫には久しぶりに圧倒されましたね^^。立憲の泉健太代表辺りが先週の国会討論で言わねばならぬことを高市さんがよくぞ言ってくれたと思います^^。

 

先週の読めそうで読めない字  読本(よみほん)作家

今週の読めそうで読めない字   (直向き)な愛

 

日本航空に女性社長!

一月も愈々終わりを迎えて冬が本格的に到来すると共に我々の年中行事である確定申告が其処まで迫って参りました。今年の申告から上場株式等の配当所得について天引きされた住民税の5%分離課税を選択する住民税申告が認められなくなったため税務署へ配当所得を申告して還付を受けた方は寝耳に水である5%(10%-5%)住民税の追い打ちが掛けられることとなり世の中とても世知辛くなりました(;;)。
住民税の申告分離が受けられなくなったので、申告不要となって少し手間が省けたように思いますが、実は配当金から控除された住民税は5%なので僅かにある住民税の配当控除を除いて住民税の税率10%との差額が納税者には6月からの負担となるところが国の狙いなのでありました🤬。皆様も今年の確定申告では配当金の申告に注意しましょうね。

史上嘗て有り得ないことが我が国きって大きな航空会社のJAL「日本航空」に起こりましたそれは今回男社会の典型である此の会社に創業以来の女性社長が誕生することになったのです(゜o゜;/。その社長も国交省から天下ったお役人などではなくナント!昔はステュワーデス(スチュワデス)と言った客室乗務員からスタートした女性職員でありました(゜o゜;/。

話は戻りますが、私が高校生だった70年位前、市川右太衛門と並んで東映映画の花形であり、毎年定番とされていた正月映画(当時テレビはなく)を待ち侘びられた片岡知恵蔵の長男である植木善晴さん(現在会長として在任)が22年前58歳で日航の社長に就任した折世間はどよめきましたね^^、彼はお父さんと瓜二つの「そっくりさん」であったため、他社との交渉対談のときでも先方さんが彼に知恵蔵の昔の姿を垣間見ることとなっては仕事の話はそっちのけで片岡千恵蔵の現代劇である「7つの顔の男」多羅尾伴内シリーズなど他愛もないアクションものに童心に帰って血を滾らせてうち興じ、毎年お正月映画の花形を独占した多羅尾伴内シリーズに話題が集中し、映画の回顧録が終わったときにはお互い肝胆合い照らす仲となり商談はスムーズに終了ことと思います(^0^)。何時とはなく何となく有耶無耶のうちに両者間で片岡千恵蔵が暗黙のうちに承認されて居たのが通例であったとか…^0^/。親の七光りを最大限に利用し我々のような知恵蔵ファンに多くの夢を与えてくれたのが此の日航植木義晴社長の登場でありました^^。

片岡千恵蔵の息子さんは商談の相手に自らの父のイメージを植え付けるだけで己の懐に取り込むことができましたから、仕事はとてもし易くて順調であったことでしょう。「親の七光り」と言う言葉がありますが、彼くらい此の光を潤沢に利用した方は少ないのではないでしょうか?それも何の代償も与えずに…。話はもとに戻りますが今回の社長はナント!元CA(キャビアアッテンダント)わかりやすく言うと昔のスチュアデスさんでした(゜o゜;。謂わばバスガール(CAに怒られるかな?)がバス会社の社長になったようなものです。
彼女は合併前の東和航空入社で客室乗務員を勤めれて居た「鳥取三津子」現日航の専務取締役であり、59歳であって客室乗務員出身は今回初のトップ人事でした^^。日航の社長は此の会社の成績が急降下以後、長く監督官庁の天下りや営業や労務の部門からの登用されてきましたが2010年の経営破綻以後は整備部門や操縦士の「出身」が続いていました。ここに来て漸く運行や乗客サービスを重視する姿勢の現れを目指したと言うべきでしょうか?恰も日航ジャンボ機が墜落した1985年にスチュアデスとして入社した鳥取さんは「安全運行の大切さを次時代に継承する強い責任感を持っている」と述べましたが、年初に勃発した海上保安機との衝突事故の結末と原因究明が自身の長い機内乗務の経験を生かした判断により大きく期待される処だと考えました。奇しくも大手企業には23年3月期より女性管理職比率の開示が求められることになりましたが、女性の住み難い我が国では権限のない名前だけのポジションを増やして取り組みを装う所謂「ジェンダーウオッシュ」が大いに懸念されるところでしたから今回の人事は男社会の航空機世界に大きな波紋を惹き起こしたのではないかと考えます。

先日羽田空港で起こった海上保安庁と日航の航空機同士のあり得ない衝突炎上事故ですが日航の機体は欧州航空機大手エアバスの最新鋭機A350―900型でした。幸いにして保険が適用されると書かれてありましたから日航は保険金で新しい飛行機が買えますが、然し保険と謂うものは一度貰うと翌年からの保険料がメチャ高くなる仕組みですから外国保険会社に再保険していることもあり保険会社ってメチャ強か(したたか)です🤬。とあれ、日航社長の未来に栄光あらんことを…!

 

先週の読めそうで読めない字  道路を系(つな)ぐ

今週の読めそうで読めない字  (読本作家)

防災と学校の役割り

雨が降ったりして寒い一週間でしたね(;;)週刻みに寒さが増してくるように感じられますが皆様お元気ですか?小生は先週或る日の早朝5時頃にふと思いついて寝巻き姿の儘、隣の事務所に書類を取りに行った帰路、序でに…と何気に普段日夜私達夫婦の生活を支え、苦労を掛けている娘の役に少しでも立てばと考えて先夜洗った下着の洗濯物を洗濯機から取り出し寝巻き姿の儘、物干し竿に掛けて居たら、突如私の背筋がゾクリと撃たれ、瞬間風邪に罹患したことを知りました(;;)。その後布団に包まるも熱がどんどん上がって8度6分にまでなったので、娘に助けを求めて解熱剤を貰う羽目となり現在も7度台の発熱で仕事に齟齬を来し職員の足を引っ張っている体たらくは恥ずかしい限りであって「年寄の冷水」の典型でありました(;;)。

富山県内で最大震度5強を観測した能登半島地震で、住民が緊急避難場所に指定された小中学校に避難しようとしたところ、校舎が施錠された儘になって入れなかったケースが富山市で相次いで居たことが判明しました🤬。仕方なく住民達はガラス窓を割って鍵を開けて中に避難した学校も少なくなかったそうです🤬。学校には今も宿直制度があるのか先生が偉くなって廃止されたのか良く分からないけど、夜間警備のガードマンくらい置いてそうなのに不思議です?当時は津波警報も発令されており、市は今になって迅速な解錠方法を検討して居るそうですが、学校自体が汎ゆる災害に対する避難場所であること位役所は知らなかった筈はありませんからお粗末極まる慣例でしたね(;;)。こう謂うのを巷ではお役所仕事って嗤うよな🤬。

市立水橋西部小学校(水橋辻ヶ堂)は海岸から600メートル離れた場所に位置し、津波の指定緊急避難場所になっています。地震発生から約20分後には富山湾で最大の津波(80センチ)が観測され、その頃、同校には150人ほどの市民が集まっていました。然し、校舎は施錠された儘であって外の非常階段では最上部の3階付近に人が殺到していたそうです🤬。

そこで、避難誘導をしていた押田大祐市議が「階段で将棋倒しになる危険もある」と考え、市の許可を得た上で職員室の窓を割って中に入り、校舎の鍵を開けました。息子夫婦ら9人で避難した男性80歳は「津波避難は「とにかく高いところに」と謂うのが頭にあったので、中に入れるまではずっと不安だった。と振り返りました。

市防災危機管理課によると、今回の地震で住民がガラス窓を割って中から鍵を開けた小中学校は8校あったそうです。鍵を管理しているのは、各地区センターの職員か学校関係者ですが、いずれも校区内に住んでいるとは限らず🤬、水橋西部小学校では地震発生から地区センター所長が到着するまで約50分も掛かったのは危機管理をなおざりにしていると思われても仕方がないと思います🤬。 こうした遅れを解消するため、全国では屋上につながる外付け階段の前に蹴破れるドアを設置したり、避難所の鍵を暗証番号で開けられる電気錠に変更したりしている自治体もありますがてんでにバラバラであって毎年行われる全国市町村長会は単なる公費による飲み会なんだろうね🤬。

高知県四万十市では2012年、市立竹島小学校で屋上に避難できる外付け階段を設置し、日頃は階段の入り口を集合住宅のバルコニーなどに設ける「隔て板」で閉じ、災害時は蹴破って避難できるようにしました。三重県桑名市でも緊急避難施設の扉に非常時は壊すことのできる小窓をつけ、鍵を開けられるようにしています。両自治体の避難所の学校には、震度5弱以上で自動的に蓋が開いて鍵を取り出せる箱も設置されています。一方、18年に西日本豪雨の被害を受けた広島県三原市では、学校の体育館や公民館など市内22か所の鍵を暗証番号で開けられる電気錠に変更しました。地元住民も市が電話で暗証番号を伝えることで解錠できます。同市デジタル化戦略課の担当者の話では「開閉時間も記録できるし、安全を担保しながら解錠も早くできる」そうです^^。

然し、こうした仕組みは南海トラフの恐怖を知らない富山市では導入されておらず、藤井裕久市長は4日の定例記者会見で、ガラス窓を割って鍵を開けたケースが相次いだことを認め、「オートロックなど市側で解錠ができるシステム導入を検討したい」と語りました。全国の市町村長会で当然に取り上げられ実行されている筈の災害対策が唯漫然と見過ごされている実情には驚くほかありませんが、全国市町村長会議なんて唯のお酒を飲む会だと思い込んでいる人が殆どなのは当然でしたね🤬。でも私の素人考えですが、災害など数十年に一度あるかないかのことだし、解錠システムに多額な税金を費やすより壊したガラスの交換費用の方が予算的には遥かに廉価なのではないかと考えますが、皆様は如何思われますか?。

 

先週の読めそうで読めない字 怖ず怖ず(おずおず)と前に出る     

今週の読めそうで読めない字 道路を(系ぐ)

能登の大災害

新年明けまして御目出度うございますm(_ _)m。

今年も又暖かいお正月でありました、皆様も快適な新年を迎えられたと思います。処が元日の午後突如北陸地方を襲った大津波と大地震によって既に百数十人もの死亡者が確認され、不明者の数は数百名に登るそうですが、我等同胞の尊い命が奪われ日本列島は震撼し東北大震災の再来かと国民誰もが身震いする非常事態が生じ、元日のNHKラジオも唯々高い方に逃げて下さいとしか言わぬもどかしさには彼の地には多くの原子力発電所が存在するため多くの国民がその恐ろしさに身を捩って慄きましたが、その後原発については発電所内にて我々に知られたくない問題が勃発しているようですが、政府は固く口を閉じているので原子炉の損傷や処理水の流出など周辺地域に影響がなかったのか秘匿されているのではないでしょうか?、或いは若しや国民が欺かれて居るのではないかと内心強く危惧するのでありました🤬。倒壊した珠州の民家から昨日口の聞ける90歳代女性生存者の生存者が奇跡的に発見!されたことは災害史上初の出来事です!女性は強い!而も90歳代とは(゜o゜;/今回の災害にはっ阪神大震災と違って大きなネックがあり、それは現地への交通網が震災と津波に依って道路が寸断されて余りにも劣悪であり、避難物資は全てヘリコプターが用いられ、民間ボランティアの現地入が不可能に近いと謂うことでありました(;;)。

第100回東京箱根間往復大学駅伝は2日3日と東京・大手町と神奈川県箱根町までの往復10区間220キロに関東の23校が参加して行われましたが、2日の往路を制した青学大が復路でも強さを発揮し、10時間41分25秒の大会新記録で2年ぶり7度目の総合優勝を果たし、誰もが疑って居なかった駒澤大学の三連覇を阻みました^^。昨年10月の出雲全日本選抜と同11月の全日本を制した駒澤大学は惜しくも6分35秒差の2位に終わり、史上初となる2季連続の大学駅伝3冠を逃しましたが、駒澤大学は「過去の自分」と勝負し、相手を見て居なかったのが敗因だったと思いました(;;)。昨シーズンから3大駅伝をすべて制した圧倒的な強さを考えれば、それもやむを得ないのかも知れませんが、青山学院大学は絶対に倒さなければいけない駒沢大という明確な「相手」があり、チーム内からは「駒沢の2区と3区を抑えれば勝てる」という具体的な目標までありました。手順通り2区の黒田3区の太田が相手エースに区間順位で走り勝ったのでした^^。青山学院の駅伝力にはもともと定評がありましが今回は追う立場となり、相手に勝とうという強い気持ちが数字だけでは見えない力を存分に引き出した結果でしょう。私は駒澤大学が3冠へのプレッシャーの大きさに各選手が押し潰されたものだと思いましたが、追われる立場の者って「勝たねばならぬ!」思いが強い分だけ足に力が入っての敗北は体力と謂うより「勝つと思うな、思えば負けよ」選手個人が有する「王将」の心意気でしたね。又、無名の城西大学が5区の雨の箱根路を昨年に続いて新記録を打ち立てた山本選手の活躍を軸として3強の一角に食い込んだのはメチャ凄い!と思いました^0^/。

石川県の能登で起こった大地震並びに大津波は足が挟まって動けません><助けてください>。X(旧ツイッター)ではそんな投稿が広がりました🤬。住所は石川県川永市と書かれています。ところが同県内にそんな名前の市は存在しないからこのXがガセネタだと分かりますが、私達の同胞に降り掛かった災難にこのような偽情報を流して喜ぶ連中の登場は到底許せませんが、このような手合を懲らしめる手立てはないものでしょうか🤬。

 

先週の読めそうで読めない字   着物の裾を纏(まつ)る

今週の読めそうで読めない字   私は(心底)感心した

尊属殺人罪(終)

暑い夏が長居して10月一杯まで居座ったため、待ち焦がれていた秋がやって来たのは今月の僅か二十日足らずであり、先週にはもう冷たい雨が降りもう冬の予兆が訪れています(;;)。玄関前では夏の花であるポーチュラカの挿し芽が漸く花を付けました^^。先月散歩の折、空き地で葉っぱを採取し挿芽したら先週二つ花を咲かせましたが、今週の寒波で元気を失って居るので玄間内に入れて養生し、春の訪れを待つことにしました^^。

先週から続く…、原告と被告更には傍聴人全員が息詰まって見守る中を最終審の最高裁判所大法廷は、従来の判例を変更し同条を違憲と判断した上で、刑法199条を適用し懲役2年6月執行猶予3年の判決を言い渡したのです(゜o゜;。
最高裁判決の多数意見は尊属殺人罪を普通殺人罪と別途に設けること自体は違憲とせず、執行猶予が付けられないほどの重罰しか規定しないことを違憲とするものでありました。本判決は大法廷で審理され、15名の裁判官による判決でしたが、一人だけ尊属殺に関する法定刑の加重の程度は立法府の判断に委ねるべきこととして、同規定を違憲とする結論に反対する裁判官が居ました(;;)。また6名が違憲との結論に賛成し、尚且つ尊属殺人罪自体をも違憲とする結論を述べています。

死刑の求刑に一時は己の絞首刑を毎夜夢に見て魘(うな)されて居た彼女はその後見事に立ち直って別の男性と結婚しました^0^/。毎年正月になると大貫弁護士に年賀状を送って来て居ましたが、或る年大貫弁護士が 「もうそういうことは止めなさい。いつまでも私に年賀状を送ると貴女は何時までも辛い事件のことを覚えて居ることになるから私のことも全て忘れてしまいなさい」と返信してから、彼女の音信が途絶えたのでした。

今は生死も含めて何処でどうして居るのか分からないそうですが何処か世間の一隅で幸せに暮らしているのだろうと大貫弁護士は考えて居られます。あれだけ時間と労力を掛けた裁判を…、一袋のじゃがいもを貰っただけで依頼者のために「自分まるごと忘れろ」という大貫弁護士の姿勢に人間としての優しさが溢れていましたね^^。 大貫弁護士は「この裁判に関われたことだけでも、自分が弁護士をやっていた価値があったと思えます」と言われ「一人の女性を救えたんですものね」という周囲の問い掛けに頭(かぶり)を振り 「それだけじゃなく、刑法200条が違憲によって無効になったからです。そのお陰であの条文に苦しめられた多くの人たちを救うことができました^0^/」。

明治憲法から日本国憲法に改正されてもっとも価値が転換したものの一つに、「家父長制度」からの解放があります。憲法24条1項において《婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本》と規定しているのはそのひとつの象徴です。従って本判決は「家父長制度」の残滓(ざんし)ともいえる尊属殺重罰規定を違憲無効にすることによって、たとえ親子であっても一個の人格として同等であることを宣言したものだと思いました^^。

尊属殺重罰規定違憲判決 (そんぞくさつじゅうばつきていいけんはんけつ)とは、昭和48年4月4日に日本の最高裁判所が刑法第200条(尊属殺人)の重罰規定を憲法第14条( 法の下の平等)に反し無効とした画期的な判決でありました。世間の好奇の目に晒され、渦中の人であり続けた被告人の女性は最高裁判決後「1日も早く静かな生活を送りたい」と語ったそうです。

その彼女からは大貫氏のもとに毎年年賀状が届いていました。大貫氏曰く「でもね、あるとき返事を出し、年賀状を出すのを止めなさい。私宛に年賀状を書く度貴女は事件のことを思い出している。一刻も早く全てを忘れて貴女の人生をしっかりと生きなさい』と…。それからは一度も連絡はありません」悲しい此の事件は本当に終わりを告げたのでしたm(_ _)m。「親に孝」という床しい道徳を法律が再考した判決だと私は思いました。

「法律にも情がある」と私が知ったのは昭和48年4月4日に最高裁大法廷にて尊属殺重罰(そんぞくさつじゅうばつ)規定違憲判決となった父親殺し裁判を一人で戦った弁護士についてネットでの書き込みを読んだことでした。以上5年を要して一人の弁護士が憲法違反を勝ち取った「尊属殺人」の推移についてSNSの記事を参考にし4週に亘り私見を述べさせて頂きました。(終)

(尚、一昨日市川猿之助が両親の自殺幇助とされた殺害に対し執行猶予がつきましたが、此れは有名人に対する検察の忖度であったのかと私は感じました)

先、週の読めそうで読めない字     犬を手懐(てな)づける

今週の読めそうで読めない字   (小火)

尊属殺人罪(3)

11月半ばともなれば吹く風も肌寒く日暮れが早くなって、一雨ごとに暮れゆく秋の風情がそこはかとなく漂って行き、漸く私達衆生に諸行無常を感じさせ小さな秋がやって参りました^^。庭では短くなった秋を待ち焦がれていたピンクの酢漿草(かたばみ)が一斉に咲き始めて居ます^^。もう少し寒くなると白い酢漿草が開花しますからそれまでは独り天下です^^。

 

今月初に約1000名の選手が半年に亘り沢山の予選を勝ち上がっての合格率僅かに2%の女子プロゴルフ本年度最終テストの合格者はたった21人ポッチ!18歳高校生が堂々のトップ合格する中を25歳の高木優奈さんが6年目となる挑戦で合格したのはメチャ偉かった。もう一人子供を持つ21歳お母さんも合格しましたがこれも偉かった、まるで人生の縮図を見るよう^^。

 

尊厳殺人罪(3)

先週より続く記事です。
最近では子は親に従わなければならないという服従の道徳思想より、親も子も独立平等の人格者として相互に尊重と理解と信頼の上に真の親子関係を見ようとする民主主義道徳が生まれつつあります。
その見地からすれば刑法第200条のように一つの社会的身分を維持しようとすることは、憲法14条の精神に反すると訴えて漸く昭和44年5月第一審の判決を迎えました。裁判官に伝わったかどうか事件の真意の有無の難しい事件であり憲法違反にまで話を掘り下げました。争点は鮮明にできたのか?証言は適切に引き出せたか?各種の不安は抱いて居ましたが、公判進行中に裁判官の雰囲気にはある種の手応えがあり、法廷にて裁判官は意外な言葉を発しました。彼は「被告人に対し刑を免除する」と言いました❢。免除ということは殺人罪自体は成立しているが刑罰を赦すという意味です。裁判所は刑法第199条の通常殺人罪を適用した上で更に刑まで免除すると言いました。結果的に尊属殺人罪の規定に関しては憲法違反になります。「そりゃ、嬉しかった^0^/。尊属殺人では執行猶予が付けられないから…。無罪の主張をしてはいたけど通るかどうかは難しいせめて執行猶予だけでも…と思っていました。そのためには刑法第200条は憲法違反だと認めて貰わないと…。その主張が通ったのが嬉かった^^。第一審で通常殺人罪が適用され尊属殺人罪が適用されなかった理由を大貫氏はこう推測します。「裁判官に真実が伝わったと思います。娘が余りに可哀想だと…。本人の口から細かく事件の詳細を聞きその結果実刑を下すのは過酷だと思ったのでしょう」。
刑法第200条を違憲と判断した一審判決は弁護側にとっては大きな収穫となりました。然し当然検察側は親子間の倫理である孝は人倫の根幹として認められており、これに著しく違反する尊属殺人の刑を一般の殺人の刑より加重することは正義合目的性の要請に合致するとして即座に控訴しました。そして次の戦いが始まりました。「高裁に行ったら雰囲気が何か違うんです。もう最高裁しか見ていないような雰囲気になって…。これはマズいなと思いました」予感は的中し昭和46年5月の控訴審判決では一転刑法第200条は合憲であるとし、被告の過剰防衛も認められないとして原判決を破棄しました(;;)。その上で心神耗弱と酌量を認め懲役3年6ヵ月の実刑を言い渡しました🤬。
何を言っているんだと大貫氏は最高裁で徹底的に戦うことを誓い新たに決意を燃やしました。最高裁でこの事件は大法廷にと回されました。通常の上告事件では上告理由書の検討の後に「上告理由なし」として棄却の決定が行われ法廷が開かれることもありません。故に大貫氏は強かな手応えを感じたのです。尊属殺合憲説を見直されるのではないか?、そうでなければ大法廷に移るなんてことはあり得ないのです。ひょっとしたら?希望が心に芽生えてきました。以前の最高裁判例が破棄されるかも?。さあ世論からの注目も徐々に集まり初めました。昭和47年5月口頭弁論が始まり、これに先立って大貫氏は周囲からさまざまなアドバイスも受けました。「法律上の論点は決まっている訳だから弁論の際には回りくどい法律論を話すのではなく簡潔に…」と謂う助言まで頂きました。それと謂うのも15名の裁判官の方々は年寄りですから長い話をして居たら寝てしまいます。どうしたら裁判官の耳を傾けさせることができるかに集中するべきだと言われました。大貫氏の口頭弁論は刑法第200条に関する最終段落について引用し「刑法第200条の合憲論の基本的理由である「人倫の大本、人類普遍の道徳原理」に違反したのは一体誰か?本件に於いて被告人はその犠牲者であり、被害者こそこの道徳原理を踏み躙って居ることは一点の疑いもなく親子相姦という行為は人類が神の存在を信じ長い歴史的試練を経て確立した近代文明社会における道徳原理から見れば何人たりとも赦すことのできない背徳行為です。被害者の如き父親をも法律は尊属として保護しているのですか。かかる畜生にも等しい父親であってもその子は服従を要求されるのが人類普遍の道徳原理なのですか?本件被告人の犯行に対し刑法第200条が適用され且つ憲法第14条に違反しないものであるとすれば憲法は無力です。若しそうなら最早刑法第200条の合憲論の根拠は音を立てて崩れ去ると考えられるが如何ですか?」来週に続く…

 

先週の読めそうで読めない字     駄袋(だんぶくろ)

今週の読めそうで読めない字   犬を(手懐ける)

尊属殺人罪(2)

暑い夏も流石にその容色を失って、一年に少ししかない貴重な秋が漸く到来しました^^。東の奥庭では一つだけ結構大きな空色朝顔が雑草の中を掻き分けて花を付けているのを先週発見して驚きました。絶滅しそうなので今度こそ種を取ろうと思ったのですが、花が萎れた途端雑草に埋もれて今回も種を見付けられそうもありません(;;)。きっと「枯木も山の賑わい」と雑草を放置していた愚かな私へ朝顔の報復であったであろうと思い悄然として居ます(;;)。枯れた石蕗の葉が秋の哀れを誘います(;;)。

 

尊属殺人(先週の続き)

大貫弁護士がこの事件を引き受けるということはとても難題でありました。実の父親を殺害した娘であっても彼女になんとか執行猶予を付けてやりたいがし当時その思いを成就させるためには刑法第200条という高い壁が聳え立っています。1908年制定の明治刑法により自己または配偶者の直系尊属を殺した者について、通常の殺人罪とは別に尊属殺人罪が設けられ此の罪が適用された場合、法定刑は死刑または無期懲役に限られるのでした🤬。尊属殺人罪が適用されたら執行猶予は絶対に付けられません(;;)。執行猶予を付けるためには通常の殺人罪に変えねばならぬからです。何故なら刑法第200条が「法の下の平等」を定めた憲法に違反しているから此の条文は違憲であるという憲法論争をせざるを得ないと大貫氏は思いました。刑法第200条か違憲がどうかについての議論は昭和25年既に行われて居り、尊属殺規定は道徳の乱れの歯止めとして機能して居り、親孝行の大切さを刑法に顕しておくのは尤もだと議論の結果、当時の最高裁大法廷は合憲の判決を下して居ました。
「遣るしかないと思ったのは彼女が余りにも不憫でした…」弁護を引き受けるにあたって彼は考えました。今回の法廷での争点は一体何か?殺人事件と言われているが本当にそうか?この事件を単なる傷害致死罪とできないか?または過剰防衛として主張できないか?適用される罪名についても考え、父親殺しであるとなれば刑法第200条の尊属殺人罪だが傷害致死罪ならどうか?尊属傷害致死ということにはなるが、それでも尊属殺人罪と比べれば「無期懲役又ハ3年以上ノ懲役」となり、罪は軽くなるが実際に適用は難しく娘が紐を父親の首に巻き付けもみ合った結果誤って殺してしまったという話まで弁護の際の主張に入れました。傷害致死罪が否定されたら尊属殺人罪が適用されるのは明らかで若しこの一件が尊属殺人ではなく一般の殺人事件だったら刑法第199条が適用され必ず執行猶予がつく筈…。
ならば、どうやって通常の殺人罪を適用させればよいのか?一審での緻密な戦略ありとあらゆる可能性を探り「彼女にはできるだけ細かく、丁寧に話して貰うようにしました。この事件がどれだけ異常でどれだけ常軌から逸しているか裁判官に分かって貰うにはそうするしかないと考えたからです」
生い立ちから父親から初めて関係を迫られた日のことなどを語るうち、本人の目からは自然と涙が零れて行き法廷は水を打ったように静かになり、裁判官にも傍聴者にこの事件が持つ異常さ、悲惨さは充分に伝わって行きました。
公判の最終日には検察官の論告と弁護人の弁論が予定されて居り、「死刑または無期懲役の選択しかない尊属殺人罪、その枠組を乗り越えてなんとか執行猶予を勝ち取ることはできないか?そう考えた大貫氏は主張しました。本件の被告人の行為は正当防衛または緊急避難である…と!
「弁護の際にはありとあらゆる角度から事件を捉え、実際に主張をして行きました」、大貫氏がそう語った実例の一つです。正当防衛の根拠となる「急迫不正の侵害」行為は14歳から始まった強姦行為であると大貫氏は指摘し、そしてその侵害行為は犯行時まで継続したと訴えた。緊急避難にもそれは当てはまり「身体、自由、特に本件犯行時には生命に対する危難が継続して現在していた」と主張しています。つまり侵害行為や現在の危難に対し自らを守り此れを避けるためには父親を殺害せざるを得なかったと訴えたのでした。
「過剰防衛ではないかという可能性も探りました」大貫氏は過剰防衛または過剰避難としての法的主張もしました。更に心神耗弱の角度からも主張を展開しました。彼女の異常な興奮状態がまさに刑の減軽の対象となる心神耗弱状態にあたるという訴えです。先述した傷害致死罪の見地からも主張を試みています。犯行時の精神状況や客観的状況から見てこれは咄嗟の犯行であり、彼女自身の認識は殺意ではなく障害の認識にすぎない。結果的に致死の事実が発生してはいるが此れは傷害致死です。大貫氏は後に最大の争点となった刑法第200条の違憲性についての主張をしました。 (゜o゜; (来週へ続く)

 

先週の読めそうで読めない字    大声で号(さけ)ぶ

今週の読めそうで読めない字   駄袋

尊属殺人罪(1)

毎年襲ってくる酷暑から漸く開放されて比較的雨の少ない10月の後半でしたが、東海地方以東の大雨なんかに比べて近畿地方に颱風が来なかったことは幸いでした^^。 秋の夜は釣瓶落とし…と言いますが深まった秋の裏庭では十両がたわわに実って俄に色づきが鮮やかになって参りました^^上は半月前、下は昨日撮ったものです^^。

歌舞伎役者の市川猿之助が父母を殺害した事件は、世間の注目する中を意外にも本人の自殺未遂を受けて、両親に対する自殺幇助と謂う寛刑で決着しましたが、検察は3年を求刑しました。此れは裁判官に「どうぞ執行猶予を付けてください」という含みであって、求刑が3年半以内なら「執行猶予はお好きなように」と、そして4年以上の場合は「執行猶予は付けないでください」と謂う意味になります🤬。彼の罪は曾て存在し非常に重罰である「尊属殺人」であって彼が歌舞伎界の有名人であるばかりに検察がその立場を忖度した可能性が否定できないと世間が思ったであろうと私は考えました。そもそも「尊属殺人」って何なの?

今日ご紹介する事件は当時20代だった女性が実の父親を絞殺したものです。彼女の境遇は余りに悲惨であり、父親は女性が10代のときから近親姦を強要し、女性に結婚相手が現れると「相手を殺してやる」と脅して我が娘を監禁した理不尽な事件の結果起こされた悲劇でありました🤬。 女性の罪は当時存在した旧刑法200条 「自己又ハ配偶者ノ直系尊属ヲ殺シタル者ハ死刑又ハ無期懲役ニ処ス」と書かれた所謂尊属殺重罰規定に該当したのでした。刑法199条の殺人罪が「人ヲ殺シタル者ハ死刑又ハ無期若クハ三年以上ノ懲役ニ処ス」(当時)と定められているのに比べ法定刑が異常に重く、尊属殺重罰規定では死刑が当たり前なのはどう考えても可怪しく此の事件は1968年栃木県で起こり、父親から長年性暴力を受けていた女性が父親を絞殺したというものですが女性は父の子を5人も出産させられていました🤬。この事件を担当したのは大貫先生と言う二人の親子弁護士です。加害女性の貧しい母親が弁護依頼に来られました(;;)。

「娘が熟睡中に紐で父親を絞め殺す、娘の恋愛から喧嘩」55年前の秋、此の殺人事件が地方紙の見出しを飾りました。決して注目される事件ではなく単なる親子喧嘩の果ての殺人事件と思われましたが翌8日に出た続報の見出しからもその様子は伝わってきます。何処にでもある事件何処にでもあるニュースでした。全国紙では取り上げられることもなく地域密着の地元紙ですらこの後続報を届けることもありません。そんな事件だった栃木県のこの事件は陰惨な真実を孕んでいました(;;)。実の父親を手に掛けた娘は長年にわたって父から近親相姦を強いられており、その結果娘は5人の子どもを出産させられ、出産後に死亡した2人を除く3人の子どもと父親との5人での生活を送っていました🤬。
大貫弁護士は「これは大変なことになった、こんな酷い事件聞いたことがない!?なんとかこの女性を助けよう」と思われました。思春期の青春時代を暗くて長い毎日で自由に送ることも許されず、実の父親と地獄同然の暮らしを強いられ逃げ出せば執拗な暴力で連れ戻され逃げることも諦めた彼女の毎日に一条の光が差し込みました。「彼女は近所の工場に勤め始め、そこで若い男性と知り合って生まれて初めて恋をした」そのことを知った父親は激怒し、生活をめちゃくちゃにしてやる、どこまでも追いかけて苦しめてやる!そんな怨嗟の声に追い詰められて娘は寝ている父親の首に紐を巻いて殺害したのでした(;;)。事件の数日後夫を手に掛けた娘の弁護を頼みに母親が大貫法律事務所を訪ね、彼女はこの事件の背景や何故娘が夫を殺さなければならなくなったのかを縷々と話しました。「この娘さんをなんとかしてあげたいと思ったけれども、話はそんな簡単なものじゃない。でも、なんとかしなければならないと思いました」大貫氏は依頼を引き受けることにしました^^。依頼者となった母親は貧しくて満足な弁護料など払えず、受け取ったのは彼女が事務所を訪れた際カバンいっぱいに詰め込んで持ってきたじゃがいもでした。(来週に続く)

 

先週の読めそうで読めない字    母を右(たす)ける

今週の読めそうで読めない字   大声で(号ぶ)

「ブギウギ」の時代考証

10月も半端を過ぎて気温も安定し、庭の様子もめっきり秋らしく落ち着いて参りました。昨日少し降りましたが今年の秋は何時もより雨が少ないのが気に掛かります。もう颱風は来ないのかしら?

先週、近所の金木犀が一斉に開花しました。その香りは風に乗り、辺り一帯を満たし、我々の五感を刺激します。花が咲くことで夏から続いたジメジメした空気や分厚い雲が遠のき、一気に季節の移り変わりを感じることができました。

 

450名の従業員を抱えた大阪市西区立売堀の螺子(ねじ)専門商社「サンコーインダストリー」には93歳の女性総務課員が在職すると毎日新聞に報じられました^^。90歳の折「世界最高齢の総務部員」としてギネス認定を受けられたとか…(゜o゜;❣
高等小学校卒業後保険会社勤務を経て25歳で此の会社に入り67年余り総務部員として働かれ、5つ玉の算盤から四つ玉算盤になり更に電卓の登場から60歳を過ぎてからの通信教育で表計算ソフト「エクセル」まで使い熟すと謂う努力家であって多彩な就業環境を経ての現在ですが全員が退勤する5時半から各共用部分や会議室の掃除が日課だとか…^^。
「仕事は脇役、然し任された仕事については主役」毎朝目覚めて30分ヨガをし、バスと電車を乗り継いで片道1時間かけての通勤の電車内ではあえて爪先立ちをして下半身の筋力を鍛えることを怠らず (゜o゜;、「今日頑張れたら明日も頑張れる」と、彼女は100歳まで現役で働く自分の姿を思い描いて居られるそうですが私は此の女性が働いて居られることなんかより『毎朝30分ヨガをして…』の箇所に強く心打たれました。仕事などされることより毎朝目覚めてから会社へ来られるまでの一連のルーティーンが物凄くてせいぜい50歳代の方ができる極限のトレーニングではないかと私は目を疑ったものでした。
此の女性は此の歳まで伴侶に恵まれることなく寂しい人生を只管(ひたすら)仕事に打ち込まれたのは不幸にして適齢期が必要とされた伴侶より、その日の食べ物であった戦後の混乱期であり、皆様には想像もできないと思いますが、男女の色恋より飢えを凌ぐことが最優先された悲しい時代であったため、結婚については相談できる親もなければ気付いたときには適齢期を逸し伴侶に巡り合うチャンスに恵まれなかったのではないかと思いました。そして彼女は悲しくても会社で仕事をされている間を自らの一番幸せな時間とすることに決断されたのではなかったでしょうか?
思うに彼女は乙女時代である少女期を太平洋戦争の戦火に奪われ、青春期である筈の戦後は異常なるインフレに朝鮮事変と険しい混乱期を迎えられ「愛」や「恋」とは無縁の儘過ごされた不幸な世代であり、ある意味で戦争犠牲者であったと思います。 僕等も可哀想世代やけど此の女性はもっと可哀想やなあ(゜o゜;/。




先週木曜日のNHK人気の朝ドラ「ブギウギ」を見ていたら、稽古場のシーンで部屋の正面に掛けられた額に「強く、逞しく、泥臭く、艶やかに」と書いてありました。「臭」という字には額が掛けられた当時は昭和8年と私が生まれる2年も前で支那事変勃発の直前であって常用漢字が制定されて居ない旧字体であることを表す文字が使われて居り、字の旁(つくり)の下半分が「大」ではなく「犬」にされて居るのを発見しました^^。半年くらい前のブログで「臭」に触れたことがあったように思いますが、流石は天下のNHKや!芸が細かい!と感服したものです^^。

 

先週19日俳優の財津一郎さんが14日に慢性心不全で亡くなっていたことを週刊女性PRIMEが報じました。財津さんは「ピアノ売ってチョーダイ!」で知られる中古ピアノの買い取りを行う『タケモトピアノ』のテレビCMに20年以上にわたって出演して居られたから皆様もよくご存知だと思います。此のフレーズについてはバラエティー番組『探偵ナイトスクープ』(ABCテレビ)で赤ちゃんが泣き止むCMとして検証され、実際に100人近い赤ちゃんが泣き止む結果となったそうです^0^/。そこで赤ちゃんグッズとして売り出す計画が持ち上がりましたが、頭の硬い上層部からのOKが出ず不発に終わったそうです(;;)。アホな上層部やな🤬。

 

万博会場費がインフレで増加したために国の負担を増やせと大阪府が言っているのは、日本国民全体の同意が得られないから止めて下さい🤬。せめて近畿各県に負担させて…m(_ _)m。

 

先週の読めそうで読めない字      神を礼(うやま)う

今週の読めそうで読めない字    母を(右ける)