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空飛ぶタイヤ

白梅

一年で一番寒い2月になった。2月と謂えば寒梅だ、芦屋のNさんから送られてきた白梅をご覧に入れます、日本古来の花は詩(うた)にも詠われるように風情があって格段にいいね^^。

愈々明日から本当の確定申告の始まりとなる。では昨日までは何だったのかと聞かれると困るが、此は医療費や中途退職者等還付申告者の税金を早く返せるよう便宜的に申告を受け付けるように税務署が取り扱っているからで、実は税務署も早めに処理を済ませた貰った方が16日から繁忙期の残業が少しでも減って得策だから法律を取り敢えず無視して前向きに協力してくれて居る^^。それなら税金を払う申告はどうかと言うと此も受理してくれるが取り扱いは明日の16日に受け取ったことにして呉れている。実際には受け取っても納税申告の方は3月15日(今年は16日)確定申告終了まで積んだまま全く顧みられないから間違っていれば此の日までに何回でも訂正申告が可能だ。「三回目訂正申告」なんてする人も居るから堅苦しい年金事務所なんかと違って税務署は柔軟だね^^。
数年前に年金400万円までの人は他に所得がなければ申告にすら行かなくても良い法律に変えられたのは我々税理士には痛手だったが、寒空の中早朝から半日仕事の年金会館や漁業会館で並んで待って居られたお年寄りの納税者に対してはビッグヒットだった。年金から控除された税金は所得控除が殆ど配慮されないから医療費どころか生命保険料でもあると還付が受けられる仕組みだが還付金の多少より申告を義務付けられての寒空で勤行の方が辛いと感じて居られた人の方が圧倒的に多かったのは税務署の発表した申告人員の激減でよく分かった。税務署も申告時の臨時アルバイトが激減できて人件費が削減されたし、税収も増えた(還付申告が減ったため)から一石二鳥だったよね。辛かったのは税理士だけだった(;;)。
でもね、控除されるべきものがあれば少しでも申告された方が絶対にトクですよ、例え源泉徴収票の税額がゼロでも控除額を申告しておけば住民税が随分違ってきます。何せ総務省はセコくて住民税は税率10%(所得税は課税所得195万円まで税率5%)だし、所得控除は基礎控除扶養控除が各5万円も少ないから所得税がゼロだからと油断して住民税の課税にビックリされる方が多い、此奴が多いと国民健康保険料や介護保険料まで累進でメチャ殖えるのをご存じですね?

ブルートレイン(未だ走っていたの?)として唯一運行を続けていた「北斗星」(上野札幌間)が車輌の老朽化を理由に3月13日を以て廃止されることになり最終列車の切符の販売が先週金曜日全国のみどりの窓口で一斉に発売されたそうだ。鉄道ファンが挙って競ったが、東京駅で朝4時半に並んだAさんは発売の10時丁度に端末操作をして貰ったが買えなかった。係員がエンターボタンを押すときにモニターを眺めた一呼吸が命取りになったのだろう、定員はたったの221名なんだって、全国にみどりの窓口は幾つあるか知らないが、此の垂水駅にもあるから1000は軽くあるだろう、コンピュータがどう反応するのか知らないけど、タッチの0.001秒の差が全てだなんて一寸不可解だな、JRも発売に抽選とかもう少し柔軟な発売方法が見付けられなかったんだろうか、案外10時に自宅からネットで申し込んだ人が買えたりして…(;;)。
車輌の老朽化なんてJRは言っているけど本音は北陸新幹線の試験運行に支障が出るからとのもっぱらの評判だ。今までも北陸新幹線の試験運行の日は「北斗星」は運休しているそうだから今回の廃止決定は弱者の切り捨てなんだろうね(;;)。処でJR北海道はどうして文句を言わないの?
皮肉にも1日遅れて3月14日開業することとなった北陸新幹線の「かがやき」始発の切符の方は1列車1856席もあるが僅か25秒で完売したそうだ、日本って平和だね^^。

先週岡山県倉敷でJRと大型トラックが衝突し18人もの負傷者が出る惨事となりトラックの運転手が逮捕され運送会社が厳しく調べられているが、此のトラックは新車を購入してから僅か2年半しか経たず、その間屡々(しばしば)エンジントラブルに見舞われ12月にも修理を終えたばかりだったと書かれていた。変だね?トラックは踏切内でエンジンが掛かっている状態でアクセルを踏んでも動かなくなったと運転手は証言している。エンジンが停止しなかったためギア操作に時間を取られ緊急停止ボタンを押すのが遅れて衝突が避けられなかったと思われる、車が大破しているからエンジンルームの検証は難しいかも知れぬが、変速機のギアがきっと2速から変速機内部のトラブルでニュートラルに切り変わって居たと思う。今のトラックは多くがマニュアル車からオートマチック車に変えられているから運転技術は容易になっても逆に構造はコンピュータ化して修理工場の手に負えない複雑さだ。此の儘ではJRへの賠償金でこの運送会社は間違いなく倒産するだろうし、運転手も有罪となるに違いないが、警察は嘗て13年前三菱自動車が犯した重大なリコール隠しを思い出して欠陥車の捜査も充分にして欲しいと思う。

100倍返しの池井戸潤が執筆した「空飛ぶタイヤ」はベストセラーとなり、スポンサーとして自動車会社の影響を受けないWOWOWでドラマ放映されたので皆さんよくご存じだろう。あのときの事故車は忘れもせぬ三菱自動車ふそうトラックだったよね、そして今回の事故で目撃車の証言によれば丸めたティッシュのようになったトラックは矢張り三菱ふそうトラックだったのだ(>_<)。
一方JRも今朝も朝刊で電車の運転手が非常灯(緊急停止ボタンに関わらず作動)の点滅を視界の良い現場だから700m手前から確認できた筈だとJRにしてはとてもできすぎの良心的な発表をした。企業は斯くあるべきだね。700mあれば時速90kmでも充分に止められる距離だそうだ。運転手が前を見ていたが心で見ていなかったんだろうな。
処が新聞各社は広告主としての自動車メーカーを意識してただ大型トラックとしか書かず、一切メーカーや車種については触れられなかったから私はネット記事を検索し漸く車種を特定した。新聞社で一番偉いのは広告部だもんな、以前自分トコのことをボロカスに書いた週刊誌の広告を伏せ字にしてまで掲載した新聞社まであったもんな、新聞社も所詮は営利企業だから仕方ないよな(;;)。何が朝日新聞や!何が天下の三菱や!

土曜日の午後独り事務所で青色申告の細かい償却計算などエクセル操作をして居ると疲れてきて気分転換にユーチューブの歌をミックスで聴いていたら悲しい歌が聞こえてきた、其れは45年前に雷撃的に登場し、6週連続のシングルチャーのトップを走った由紀さおりの「手紙」だった。なかにし礼渾身の作だがあの曲を聴くと60年前が思い出されタイムトリップの郷愁に駆られ胸が逼り涙が溢れてくる。泉が涸れた筈のこの歳になっても歌と謂うものはしょっぱい青春時代をこれでもかこれでもかと想い出させてくれる。「手紙」は悲しい曲だ。
もう一つ「手紙」と謂えば昔恋人の親に反対されて死のうとまで思った被差別部落の女性を歌い、放送禁止歌になったフォークソングの旗頭岡林信康を思い出す。「♬部落に生まれて何処が悪い?何が違う?♪」と問い掛ける彼の歌「手紙」もとても悲しかったね。
昔から男は何時も優柔不断で現状に満足しようとし、女は自由な世界に羽搏(はばた)こうとするが、この傾向は45年前より最近ずっと顕著になってきたようだね。離婚も増えるよな。

先週の書けないけど読みたい漢字
背縫いから肩口を経由して袖口までを裄(ゆき)と謂う、

今週の書けないけど読みたい漢字
彼は(裃)を着て(峠)道を登っていった。

「裄」と「丈(たけ)」は戦前着物に始終使っていた言葉だ。「丈」とは着物の肩から裾までを言う。

中卒が東大法卒を破った!

バーベナ

1月もあっという間に終わり愈々26年度確定申告の宣戦布告だ。此から3月15日まで私を始めスタッフ全員身体に気をつけて総力で峠を乗り越えて行こうと思う。
処で確定申告時に何時も思うのだが、電子申告ソフトの所得の内訳書入力時に昭和と平成のどちらかを選択する必要がありサボるとエラーとなって電子申告が受け付けられない(;;)昭和が逝って四半世紀になるが時効だし昭和の所得を申告する者が居るとは全く思えないがこのソフト会社は杜撰だな、当然平成と空白欄の2行に訂正されるべきだろう、空白欄は勿論高齢の天皇が逝去されて年号が改元されることを想定すべきだが其れをしないのは改元時に新しいソフトをもう一枚購入させる意図が見え見えだ、世知辛い世の中だね。

昨年年末に紹介した庭のバーベナは年末遂に枯れたがその当時大きな蕾だったのがお正月の寒さを乗り越え一月半ばに蕾を開きこの寒空に耐えて咲き誇って居る^^。全く信じられない(゚ロ゚)、人に話すと「嘘や」と言われるのでスマホの写真を見せている。捏造でない証拠に29日の日経朝刊も一緒に写している、合成写真と疑われても仕方がないが、私にはそんな技術を持ち合わせないから信じられない方は見に来て下さい。傍で威張っているのは鴉豌豆と呼ばれる「ヤハズエンドウ」だ^^。此奴は春に咲く雑草で空豆の仲間であり子どもの頃はよく野原で食べて空腹の足しにしたものだ。食べた後は莢(さや)の両端を切って「ピー」と豆笛にして遊んでいたね^^良く肥えている奴が音色が低くて強い音で、細いのは音が高く蚊細かった。此奴までよもや咲くとは思えないが毎日目を配っておこう。
調べて見るとバーベナは宿根草だってあっても決して寒さに強い訳ではないが霜には全く叶わないそうだ、此処の処毎夜1度程度まで気温が下がっているが霜が降りないから花が枯れないで居るんだろう、今朝も無事だった^^。もう少しガンバレ!

クローズアップ現代で意外なことが話題となって居た、此また全く信じられない。最近各地で保育園の建設に近隣住民が反対活動をして居るんだとか…、何でも園庭で幼児達の遊ぶ声が五月蠅いんだそうだ、騒音だと非難された保育園では園庭に柵をしたり園庭での運動時間を制限して室内で遊ばす対策を講じているそうだが何処かおかしいね、幼児達の弾ける声は聴いていてとても心地良いし、少子化の昨今幼児達の声を聴けるだけでも仕合わせだと思うが、どうしてこんなにトゲトゲした世の中になったのかな。音の質も考えずに唯々フォン数だけで騒音条例を適用するなんて全くバカげていると思う(><)。酒を飲んで夜中に前の道を歩き乍ら喚き合う若者達の方が音は低くてもずっと喧しい、家の前を騒ぐ若者には怖くて注意もできぬくせに相手が保育園だと急に居丈高になるなんて卑怯だね!子どもが日中(ひなか)太陽の下で思い切り遊べないなんて歪(いびつ)な社会になった、そのくせ近所で親に虐待されて泣き叫ぶ子どもの声に誰もが後難を恐れ関わりを避けて耳を塞ぎ、警察へ通報もせず放置されるのが常だ、昨年6月茨木市で3歳の幼女が衰弱死した事件でも近所の住民は誰もが知って居たが警察にも児相にも連絡が入らず、僅かに匿名での通報があったが今度は児相が動かなかったそうだ。自己チューの家族ばかりで隣家は他国なんだろうね、そうだよな、自分とこの子だって可愛くないのに他所の子が可愛い訳ないよね、此また世も末だ (><)。

久し振りで囲碁界のビッグニュースを2本お届けします。囲碁をご存じない方でもきっと魂消るに違いない。先週、中学校を卒業しただけの17歳の少女藤沢里奈2段が、東京大学法学部卒で日本興業銀行入行を蹴ってプロ棋士になり現在東京大学客員教授でもある石倉昇9段を棋聖戦の予選で破った^^。同じく棋聖戦予選で20歳の新進気鋭の日本棋院外柳是聞初段が74歳年上の杉内雅夫9段に半目敗れた、半目でも負けは負けだ。感性を培って居る左脳の働きが17歳でも94歳でも年齢に関係ないことを目の当たりに見せつけられて唯々感無量だった。感性は「こころ」だし心は肉体と違って生まれてから死ぬまで進化はしても少しも衰えないんだろう、凄いね。

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大相撲初場所で全勝した白鵬が千秋楽翌日記者会見で、13日目取り直しとなった稀勢の里との一番を録画映像から明らかに勝っていたと審判団の判定に不満をぶち撒けたが、写真を見ると明らかに白鵬は負けている(手前が稀勢の里)。取り直しの方が彼は儲けて居たんだ(>_<)、相撲規則では「足の裏以外の躰の一部が早く砂についた者を負けとする」と謳われて居り、写真では明らかに白鵬の足の甲が砂につき、稀勢の里は死に体ではあるが未だ残っている、白鵬は日本語が読めないから規則など知らなかったんだね、知らなかったでは済まないよ、此まで土俵際での微妙な一瞬を横綱であるばかりにお目零しされ多くの白星を貰って居たことを忘れて居るんだな? 傲慢だ!

ノーベル賞の栄誉に輝く名古屋大学からリケジョ19歳女子学生の信じられない殺人事件だ。この生徒は学業を司る脳は正常でも小さい時から自己と他者との関わりについて前頭葉の一部が異常で精神を病み内に秘めた狂気の持主だったと思う。大学の入学試験に倫理学を科しても合格点で潜り抜けただろうから、こんな人達が我々の周囲に何食わぬ顔をしてワンサと居るのかと思うと怖いね。世の中死にたいと思う人と同じ位人を殺して見たいと考えている奴が居るんだろうな。学校が超難関校だから当分週刊誌はネタに困らず名古屋大学の学生や先生はTVクルー達に追い掛けられて大変だろう、彼女の犯行は恐らく幼い頃に経験した出来事が齎(もた)らした心の病いの後遺症だろうと思う、この女性は此から一生精神病院の牢獄で暮らすことになると思うから、起訴する警察や検察庁も瀬がないよな、人間って怖い、龍之介の「蜘蛛の糸」だね。

先週の書けないけど読みたい漢字
雪洞(ぼんぼり)に灯りを点(つ)ける 
ぼんぼりは紙張りの覆いのある小さくて背の高い行灯です。

今週の書けないけど読みたい漢字
♬(鞐)が光るよ、ちょいとご覧♪

猪瀬直樹の嘘を見抜いた男

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年末調整の最終チェックにお得意先相続税財産評価の計算とお正月ボケなどして居られず、あっと言う間に10日間が過ぎていった。
自宅の畑で採れた1本3kgもある大根2本を痛い腰に我慢して必死で持ち挙げている愚生です。本年数えて81歳になりましたが、頭の毛が限りなく心細くなり透かして見ないと見えなくなっているのに我ながら仰天した(゚ロ゚)。散髪屋に行って整えてきたばかりなのに…(;;)

脚本家の久世光彦には先週触れさせて頂いたが、私は彼と向田邦子の大のファンだ、彼女の生前は勿論亡くなってからも毎年お正月にTBSから向田作品をお茶の間に送り続けてくれたTBSプロデューサー兼脚本家久世光彦との名コンビはとても有名で皆様もよくご存じだよね。古いことになるが昭和45年に始まった「時間ですよ」は下町の銭湯を扱った異色のドラマで当時は女性の裸体が写ることに抗議の電話が絶えなかったそうだが、番組は好評で第二編第三編と続けられ20年もの間再演されたから、恐らくドラマの日本記録ではないかと思う。偏(ひとえ)に久世さんのプロデュースと森光子さんの魅力と健康の賜物であったろう。
このドラマで松山英太郎が演じた長男にお嫁さん(松原智恵子)が初めて家に入った晩にお母さん役の森光子が「息子が嫁を貰うってことは家族が1人増えるんだと思っていたら、減るってことだったんだね」と嘆くシーンがあったが、この言葉に久世さんはほとほと感心されたそうだ。シナリオを書いた橋田壽賀子の名台詞だ、そっか、家族ってこんなに昔から核家族化が始まって居たんだ、同居の核家族化は別居よりもっと悲しいかもな(;;)。

上述の久世さんは東大文学部の出で文筆に長けシナリオだけでなく小説も沢山書いているが、彼の小説はどれを読んでも何故か自虐主義なのか何れも内容が暗くて少しも面白くない、然し彼のエッセイとなると途轍もなく歯切れが良く、レベルは恐らく山本夏彦翁に次ぐランクではなかったかと思う。
彼のエッセイを読むと向田邦子の思い出話などに思わず引き込まれてしまうよ。久世さんは私と同じ昭和10年生まれで9年前に急死されたが未だ未だ活躍して頂きたい惜しい人だった、佳人薄命だね、その彼が今から20年程前59歳のとき日本経済新聞に半年間連載され、更に中央公論社から上梓された「ひと恋しくて」は彼の周囲の文化人の人物像を彼独特の解釈で描かれたもので76人も登場するが、この中で彼の卓越した洞察力を示した一文を今日は皆様にご紹介したい。その文化人の一人は昔作家であってあの東京都知事だった猪瀬直樹だ、この人と久世さんは昭和天皇に関して同志であって対談会などされ知己となられたそうだが、猪瀬直樹の印象について久世さんの眼力の鋭さに驚嘆した、「彼は当初怨みがましく炯(ひか)る目だったのが、この頃幾らかあの当時の怨念が薄れてきて心配だ、日当りの良い表に出てきて気負って居るのが気になってならない、無双窓の蔭で目を炯らせて居るのが彼の真の情熱だと私は思っている」と評されていた。鋭い洞察力だね^^。人は自分の器に過ぎたことはすべきでないのだ。書かれた時期から恐らく猪瀬直樹が小泉内閣の行革断行評議会の道路公団事件の委員長として道路公団の藤井総裁を糾弾して居る頃だ、その彼を見て久世さんは「此の人は変わった、表へ出るなどとんでもない、こんな人じゃなかった」と危惧されたんだ、見る人は見ているんだなと私は膝を打った。批評家は役者にはなれないし、なってはいけないんだね、「評論家に小説書けぬ」とは古くからの言い習わしだ。猪瀬直樹は「ひと恋しくて」をしっかり読んで居た筈(久世さんから本を寄贈さられたと思う)だから、道路公団事件以後無双窓の向こうの作家生活に戻るべきだと久世さんは暗に仄(ほの)めかしたと思うが、猪瀬直樹が愚かにも気付かなかったんだろう (>_<)。処で彼を東京都副知事に据えた石原慎太郎は日本経済新聞を読んで居なかったんだろうか。
(注) 無双窓=格子があって中から外が覗ける窓(昔の櫺子窓)
久世さんの思いを借りると胡散臭い人には二通りあり良い方が向田邦子にあの胡散臭さが堪らなく好きと言わしめた久世さんの大師匠である森繁久弥であり、良くない方が猪瀬直樹ではなかったろうか、人間身の丈に合わせて生きて行かないと猪瀬直樹のようになるんだろうな。猪瀬都知事5000万円事件のとき久世さんはとっくにこの世の人ではなかったが、久世さんは此の事件を知らなくて良かったね。
因みに久世さんは「光る」と書かないで決まって「眼光炯々(けいけい)」に使われる炯(ひか)ると書かれる。恐らく自分の名前が光彦なので「光る」を用いることに烏滸(おこ)がましい思いがされたのではなかろうか。でもとても難しい字だから読む方は大変だね。

彼方此方で異物混入の大合唱だ、社長が参議院議員のため新聞報道はされないが、僅か二月間にワタミの宅配弁当に草の茎から毛髪にネジまで混入していたと内部告発があったと週刊誌が報じプラスのネジ写真入りの分析報告書まで添付されていたからビックリだ。先週大阪でマクドナルドのフライドポテトに「人の歯」が入って居たり、福島県でソフトクリームにプラスチック片が入って居て子どもが口に怪我をしたりと中国の工場で期限切れの鶏肉使用が昨夏発覚して業績が低迷しているマクドに追い打ちの暗雲が立ち籠めている。「廉かろう」は「悪かろう」だもんな。プラスチック片は兎も角「人の歯」は気持ち悪い(><)。一方ベビーフォードの大手和光堂で肉じゃがの袋に「コオロギ」が入って居たと通報があり調べているそうだが、ゴキブリじゃなくコオロギとは可愛いね^^。幼い頃コーロギを炒(い)って食べたことがある、食べたって良いんじゃないの?戦争中は少なかった蛋白源でイナゴより柔らかくて美味しかったね、あの頃は絶えず空腹で食べられそうなものは雑草でも食べたし、白粉花の花を抜いてチュッと蜜を吸うと甘かったな^^。話が飛んでゴメンm( _)m。

昨日の朝刊に朝日の元記者が週刊文春などを相手取って名誉毀損による賠償を求める訴訟を提起したと書かれた、でっち上げの慰安婦報道を否定されたことへの腹いせだが、彼曰く「憲法が保障する言論の自由」だそうだ(>_<)。盗っ人猛々しとはこのことだ。これを牽強付会と言わずして何を言うか!朝日新聞は亡国の徒の集団だな、国民の味方を装って居る分だけオーム真理教なんかより悪質なんではないの?

先週から書けないけど読みたい漢字のコーナーに変わりました。
先週の答え
檸檬(レモン)と薔薇(ばら)でした。
木へんで「ねいもう」と憶えておくと書き易い、薔薇は「しょうび」だ、草冠にけちんぼの嗇と微か(かすか)の「微」のπの上に一本棒を忘れないことだ。旧字体には「微」にも山の下に一本棒が付いて居たことを知る人も少なくなったね。

今週の書けないけど読みたい漢字
孑孒
「こんな字は知らん」なんて言わないで…

大学院生が新竜王に!

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繁多な年末調整も昨日までに漸く済ませ、今朝はジョン・デンバーの「カントリーロード」なんか聴きながら、何故か僕の故郷って何処だろう?など考えたりしたりし乍ら今年最後のブログを発信します。毎週決まった更新はホームページ時代からだから何年になるんだろう、平成10年にはその頃事務所だった朝霧駅前のことを書いた記憶があり15年以上にはなるのかな、その間入院したこともあり日曜日には外出届けを出して帰宅して原稿を仕上げたりと休みなくしぶとく頑張ったから感無量だ。
写真はお馴染みのEさんが先週奥様共々に一日掛かりでJR大阪駅から大和路経由一筆書き乗車160円に挑戦された帰路琵琶湖湖北の山々(花の百名山の一つ)です。神々しく荘厳な自然の佇まいは人間が如何にちっぽけな存在であるかを諭(さと)されて心が引き締まるね。

今月初旬に阪大の大学院生糸谷哲朗さんが強豪の永世名人森内俊之竜王を破って将棋の新竜王となった。此の人は名人間違いなしと謂われ乍ら29歳で夭逝した村山聖9段と同じ広島将棋センター出身で17歳のとき奨励会三段リーグにて14勝4敗とトップでプロ入りしその翌年現役で大阪大学に入学した異色の人だ、将棋も囲碁もプロになるのは東大医学部に入るより難しいと謂われるが彼は将棋プロテストの際、翌年阪大合格の余力を充分に蓄えて居たのだから将に怪物だな、そうなんだ、彼はプロ入り後のデビュー戦で橋本崇載に勝つた際、橋本が「強すぎる、怪物だ!」と叫んだことから、ニックネームは「怪物くん」になった^^。現在大学院にて西洋哲学を学ぶが、緻密な計算の将棋と感性の哲学の両立は到底人間業と思えない、物凄い人が現れた。羽生四冠や渡辺明二冠もウカウカして居られないね^^。
将棋と謂えば囲碁だが囲碁界には彼のような両刀遣いは居ず、過去のタイトルホルダーは全て小卒又は中卒で、今最多タイトル保持者の井山名人本因坊も中学卒だから糸谷哲朗が如何に天賦の才を有しているか分かるね。「天は二物を与えず」の格言があるが例外だってあるんだね^^。凄いな、世界の糸谷だね。

もう一つの将棋ビッグニュースは戦後の将棋史上最年長のプロ入りを目指していた朝日アマ名人今泉健司さん41歳が今月8日プロ編入試験五番勝負第4局で石井健太郎四段に勝ち、シリーズ通算3勝1敗で念願のプロ入りを決めた^^。この人は14歳でプロ入りを目指しながら年齢制限により26歳で奨励会(唯一の将棋のプロ登竜門)の退会を余儀なくされ、以後アマチュア棋戦で幾度も優勝し、その勝者に与えられるプロ棋戦対局のチャンスを掴んで今回遂に対プロ棋戦10勝以上で且勝率6割五分以上の条件をクリアしてプロ編入試験の受験資格を獲得したものだが26年の歳月は長かったと思う、執念だったね、糸谷さんも凄いが26年間気持ちが折れなかった今泉さんはある意味もっと凄いと思う。それにしても将棋連盟のバリケードは余りにも堅牢だ。彼等の作戦は対プロ10勝以上で勝率6割5分以上なんて絶対に起こり得ないし、万一突破されても5番勝負で若手のバリバリの4段が負け越すなんて絶対に想定できない鉄格子作戦だったに違いない。受験料50万円も余り知られて居ないがちょっと蘞(えぐ)いよな、谷川将棋連盟会長は「アマチュアの気持ちがよく分かっている人だからアマの指導に力を注いでもらいた」と白々しいコメントだが、トーナメントプロにはなれないと見越した差別発言だ、今泉さんは一度も自分がアマチュアだなんて思ったことがないと思うよ。ドンドン勝ってA級入りし谷川会長をアッと言わせたら?

小学校1年生の少年が数検2級に合格したと先日新聞が報じた、過去になかった最年少記録だそうだ、2級は高校三年生のレベル以上だから大検の数学受験が免除されるとか…。この坊やは更に一級を目指すそうだが、近年学生の数学力が低下して40年前小学校で習った計算を今では高校生ですらできない時代だなんて野暮を言うのは止めておこう。
処で数学の上位級を目指すのなら是非文学書をたっぷりと読んで欲しいね^^。「数学の力を伸ばすには国語力が絶対に必要だ」とはベストセラー「国家の品格」の著者お茶の水大学教授藤原正彦の持論だぞ。
パンドラ

先週太宰治の「パンドラの匣(はこ)」を60年振りに読んだ、太宰治には珍しい青春小説だ^^。「パンドラの匣」はギリシャ神話に出てくる誰もが知って居る開けてはならない箱のことだが、普通に読む「パンドラの箱」じゃなかったんだ。調べてみたら「匣」は蓋の付いた小さい手箱で宝石などを入れる箱を言い、我々が普段使っている「箱」は単に物を入れる器であって特定の形を意味せず荷物を入れるものを総称しているのだった、宝石箱と言っても宝石匣なんて聞いたこともないが太宰治は明治生まれで私の親父世代だから漢字に拘ったんだね、他にも丸い竹製の箱を「筥」と書き、四角い竹製の箱が「筺」で、食糧や衣類を入れるそうだ、同じものでも長方形になると「篋」だからややこしいね。函館の「函」は手紙を入れる箱だって…、「ノアの方舟」なんてあるよね、この「方(はこ)」は四角形を表す意味だから正確には箱ではないが漢字を数えると気が遠くなりそうだ、でも明治時代の人達は此等の字を自在に書き分けていたんだ、偉いね、そして日本語って面白い^^、日本人は持ち運びに軽い竹を好んで用いてたんだな、だから「はこ」は殆どが「竹かんむり」なんだ、boxとかcaseが日本語で箱と訳されるが、隙間の方が多いこんなソフトな竹製の「筥」や「筺」は英語ではどう言うんだろうな。
話の序でだが皆さんは「パンドラの匣」に何が入って居るかご存じでしょうね?開けてはならないこの匣を開けてしまうと「病苦」「悲哀」「嫉妬」「貪欲」「猜疑」「陰険」「飢餓」「憎悪」などあらゆる不幸の虫が這い出てきて飛び回り人間達は永遠に不幸に悶えねばならなくなるが、その匣の隅にけし粒ほどの小さい光る石が残っていて、その石に幽かに「希望」と言う字が書かれているそうな…^^、神様が人間に何を言いたいのか皆さんは分かって居ますよね?人間ってどんな悲しいことに遭っても、どんなに苦しく辛いことがあっても何処かで明日への希望に縋って居る、だから人は生きて居れるんだ。

政府は26日来年度の税制改正の大枠を固め発表した。増やす方は伏せておいて子や孫への住宅取得資金贈与の非課税枠を15年から1500万円16年から3000万円にするとドーンと大きく発表した。これぞ金持ち減税の最たるものだ、今後多くの親は子や孫から「家を建てるから金を寄越せ」と迫られるが、子等の期待に応えられる者は僅少だ、多くは子等から「甲斐性なしの親父や爺や」と悪態を吐かれることだろう(;;)。政府も親子の中を裂くような無神経な法律など作るな!

昨夜大学生の孫が東京から帰省し、うちに立寄った。孫を出迎えた妻は相好を崩し、得も言われぬ菩薩のような優しい笑顔で幸せ一杯、私が何時も見ている笑顔とは全く異質なものだった。この歳になっても焼餅なのかな^^。

先週の仮名付けの答え
勉強が疎(おろ)そかになる 彼を疎(うと)ましく思う 人通りが疎(まば)らだ

今週の仮名付けの問題
向こうに(灯)が見える マッチで火を(灯)す (灯影)が揺れている

1年間仮名付け問題に苦労されたことでしょう。来春から「書けなくても読みたい漢字」にリニューアルしてスタートしたいと思っています、乞ご期待^^。
皆様どうか良いお年を…m(_ _)m。

「暖」って名前はどう読むの

バーベナ1

10月初旬に咲いたのでご紹介したバーベナが枯れ果てたと思っていたら、寒さにめげず復活して先週再び一輪咲いた^^、初夏以来今年3回目の開花だ、横に蕾が大きく枝を伸ばして居るが咲いてくれるんだろうか、4日間の雨と寒さで花も随分草臥れたようだ。上と下の写真で花が疲れてきたのがよく分かる、傍には鴉豌豆まで芽を出しているが此は明らかに春と間違えて出てきたようだ。どうする気だろう?

バーベナ2

衆議院議員選挙の喧噪が終わった先週月曜日何時もの散歩で垂水の駅前を通ったら、横断歩道の向こう側に最下位で落選した共産党の候補者が立って通勤する人達一人宛に無言で頭を下げていた。投票して貰ったのに当選に届かなかったお詫びの叩首だと思ったが、或いは比例で近畿地区民主と同数の4人も当選できたお礼かも知れぬ。通勤する人も疎らで薄暗く寒い早朝6時前だと謂うのに党を思う此の候補者は偉いな^^。改選前此の党は僅か8議席だったのに今回一挙に21議席もの躍進は驕れる自民に対するやり場のない国民の怒りだろうか。

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明治安田生命が今年生まれた子どもの名前ランキングベスト100人を発表した。今年個人年金保険の加入者約7000人からだから厳密には正確とは言えないが男子の一位は「蓮」で女子のトップが「凛」と「陽菜」が26人で同数だった、男の子「翔」の付く名が2位に転落したのは意外だったが、そろそろ此の字も殖えすぎて飽きられたのかもね、だが「蓮」だトップになった理由がよく分からない、スポーツ選手や芸能人で「蓮」って名が居たとも思えんが?
処で「凛」は旧字体であり現在一級の配当漢字は「凜」と旁の下が禾になっていて、どちらも人名漢字に登録されているが、「凜」は13人と10位に居るから実質的には同じ字だから女の子では断トツのトップだろう。禾も示も5画だが厳めしい示が多くなったんだろうね、「凛々しい」とか「凛とした」など我々日本人に求められる若者本来の姿だが、昨今女性上位が目覚ましく、昔は多かった「凛太郎」など今では名前負けするから男には「凜」は相応しくない名前となったのかな。
何故か女性の18位は「暖」だった。此の名ってどう読むんだろう?「だん」じゃないよね、いや矢張り「だん」かな?考えたけど分からない。でも名前の読みだけはどう読んでも国は文句を言わない規則だから誰もが考えつかない読みなんだろうね、究極「あたたか」だったりして…^^。(読み方の例、のどか)
「遙馬」なんて名も登場するが此も「凛」の類いで「遥」の旧字体だ、二点之繞(しんにょう)だし旁は缶になり干に「ノ」が付いているし、書き間違われやすい字だが名付けた親は其処まで考えて居ないんだろう。本人は書き慣れているが書かれた字を読まされる方は困るね、名前の字は難しければ値打ちがあると思う背伸びスタイルの風潮が世の中にはあるようだが子どもは迷惑だな。
名前に使って良い字は人名漢字に限られるが、此の字は常用漢字以外に1000字位あり結構読み難くとても書けそうにない字まで含まれている。人名漢字は漢字検定2級で「読み」が出題範囲だが、誰が考えたのか訝しい字も少なくない。例えば「鰯」は国字で音読みがないから「いわし」だけだがこんな名前は誰も付けないだろうが、こんな変な字を人名漢字に入れた奴は一体誰だ(>_<)。

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先日長野県の知人からお便りを頂戴した。見ると80円切手は全面しっかりと岡谷局の消印が捺されて居たが、真下に張られた2円切手には消印が届かず「神戸中央/消印」と上下に書かれて真ん中を線引きされたシャチハタより少し大きめの丸い消印が捺されて居た、遠方からだと垂水郵便局の前に神戸中央郵便局を経由して来るようだ、神戸の消印は切手右下4分の3が外にはみ出て居る昔風のものだったから消印は機械でなく人の手だと思った。今どき郵便番号の読み取りは機械だし消印も当然消印だと思ったが岡谷郵便局が機械で押捺するとき2円切手を見落としそれを到着局の神戸中央が発見して捺印を追加したのかな?なんて考えたが何か可笑しいよね、ダブルチェックは良いことだが明らかに省エネ時代に逆行して居る、郵便局が郵便物に触れるのは集配の人だけと違うのかなあ。スタンプを一回にしてコストを下げようと考える役人は居ないのか?
うちも当分は80円2円の併用が続くことになるが、当分は到着局の担当者が封書を寄り分けて2円切手の消印忘れを探すことになるのだろう、2円切手をもう一度使われる損と消印忘れの選担者の給与とどちらが多いか自明の理だ、郵便局株式会社もヤッパ役所なんだな^^。

亡くなったとは聞かないから老人ホームなどで優しくなられて居るんだな、と思っていた佐藤愛子さんが突如新作「晩鐘」を文藝春秋社から上梓され仰天した(゚ロ゚)。私より一廻り上の亥年で91歳だから将に不死鳥だ、愛子さんは44歳の折、夫の会社が倒産し2億円の借金を押しつけられ死にもの狂いで原稿を書いて凌がれた稀代の猛女だから生命力は普通の人の3倍はあるんだろう。昭和の初期に少年小説「嗚呼玉杯に花受けて」を発表し一躍有名になった佐藤紅緑の次女として生まれ、お兄さんは彼の有名な詩人で作家で作詞家のサトーハチローだから文才は血脈天下一品エッセイなど読んでいると心や躰のモヤモヤが消えてさっぱりし便秘など気持ちよく癒える^^。瀬戸内寂聴さんより一歳年下だが寂聴さんは2012年の著書が最終でこの2年お休みのようだ、きっと今回の「晩鐘」上梓を知って負けてなるものかと新作を発表されるだろうね。色好みの性格は正反対だが二人とも昭和の烈女だね。お二方とも私達昭和世代の希望の星だ。

先週の仮名付けの答え
直(ひた)向きに勉強する 直(じか)に交渉する  直(ちょく)葬

今週の仮名付けの問題
勉強が(疎か)になる 彼を(疎ましく)思う 人通りが(疎ら)だ

幸福の黄色いハンカチ

ランタナ (1)

年の瀬がそろそろと近づいて来た、一雨毎に寒さが募り冬が駆け足でやってくるようだ。大根畑の隣でランタナが満開です、この花は冬の寒いとき以外ずっと咲き続ける、昨秋垂水駅バス乗り場で咲いている奴を10cm程失敬してコップに差し、毎日水を替えて居たら10日で根を出し植え替えたものだ、たった1年でこうだから恐るべき繁殖力に愕いてしまう(゚ロ゚)。

ランタナ2

うちから少し南にある崖の下に溝の割れ目からうちと同じランタナが芽を出し頑張っている。夏に一度咲いたのが崖の上の住民に雑草抜きで駆除され上を刈られたがめげずに再び生えてきたから葉だけだ、もう一度冬に枯れるが此だけ枝が伸びれば春にはきっと花を付けるだろう^^、不屈の雑草魂だね。道路の割れ目からでも花を咲かす子鬼田平子(コオニタビラコ)とどっちが強いかな?ランタナは宿根草だし、綿毛を飛ばして蕃殖する子鬼田平子は1年草だから少し不利かも知れぬが、風で好きな処へ飛んで行けるから良い勝負だろう。

昨日何時もより早く目が覚め散歩に出掛けた。家を出たのは5時で外は真っ暗だった、最近朝が随分寒くなって来たが昨日は特別だった。散歩のコースはその日の気分で違うが、暗いときはできるだけ明るい道を選び商店街を通って垂水の駅前に出て川沿いを歩く40分だ。駅近くの商店街で24時間営業しているのはローソンとサンクスに和食の宮本むなし牛丼の松屋と吉野家だけだが、小雨の舞う早朝とあって客の姿は見当たらず、都心でない鄙びた街での終日営業は大変だ、「宮本むなし」は朝夕変わらずBGMにマントバーニー「魅惑の宵」や「南太平洋」、アルフレッドニューマン「慕情」などが流されている、聴いていると懐かしくて遠い青春時代の甘酸っぱい想い出を擽(くすぐ)られるが、きっとオーナーが私と同年配なんだろうね^^。
牛丼の松屋は客が1人も居ないときでも店員さんは厨房に立って居る、規則にされて居るのだろうが座って居たらいけないのかな?客に不遜な態度に見えるからだろうけど絶えず客の来るコンビニは仕方がないが、食事は時間が偏るから客も居ないのに立ちっ離しは辛いだろうと同情したよ。

トーホー

写真はスーパーのトーホーストア垂水駅前店だ、ジャスコ垂水店のまん前に面して居り、それはそれは小さい店で大きさはまるで象と蟻だが駅の直ぐ近くだし食品だけのトーホーは1階フロアであり、ジャスコの食品が地下のため帰宅を急ぐ客の時間差を利用して結構健闘している^^。開店は9時からだがそれ迄4時間近くあるのにこの時間にもう店が開いている、さっきゴミ収集の清掃車が帰って行き今日の商品の入荷が始まって居るんだ、広い商大筋の裏口から商品を直接搬入するジャスコ垂水店と違って小さいこの店は正面しか入口がないため客だけでなく商品のカートの出し入れも全て此処からされるが、入口に接する道が狭く一方通行のため商品配送の10トン車が入れず、大きい桃太郎便のトラックは50m離れた広い道に商大筋から100mをバックで入ってきて、其処からドライバーがコロの付いた5尺(1.5m)四方のカートを50m押して納品まで熟(こな)して居るが道程(みちのり)に幾らか下り勾配があり、ストッパーだけでブレーキがないので相当な背筋と腕力が要るだろうし、歩道を越えて店に入るための上り斜面がとてもきつそうだ、円安不景気の昨今燃料代の激増による経費削減でトラックの助手も廃止されて運転手さんもワッパ捌きだけの仕事でなくなり大変だろうね。
早番の従業員は5時半から三々五々入って行かれるが、その時間から開店まで納品された品を店頭に揃えるのに要する時間だと思う、誰もが寝ている時間に知らないとこではこんな息づいた仕事が行われて居るんだね、まるで白鳥の水掻きだな、販売のパートさんなんかより、配送陳列など裏方さんの仕事は遙かに重労働なんだと思ったものだ。この店は23時まで開いているが、それからでも片付けや廃棄物の処理などの残務仕事があるから実際にお店が暗くなるのはせいぜい4時間足らずなんだろうが、そうなるとお店の一寸した修理なんかも夜中仕事になりメチャ大変だろうね。「早起きは三文の徳」と謂うが、早起きして見ると普段見えない世の中の影の部分がよく見えて勉強になるよ^^。

先日何かの本を読んで居たら、(ひぐらし)の語源が書いてあって、蜩は「日暮れ惜しみ」から来た言葉だそうだ。又実際に蜩のことを「日暮れ惜しみ」と呼ぶ地方もあるとか…^^、夏の終わりに「カナカナカナ」と夕暮れに啼く蝉だが、暗くなると啼けなくなるので日の暮れを惜しんでいるんだって…、情緒があって味わいのある良い言葉だね^^。この蜩の字は今の人には正しく書けない字だ、旁(つくり)の周の中の縦棒が突き抜けているのにお気付きだろうか、昔使っていた旧字体は全て突き抜けて居たんだ。田舎の舎だって旧字体は「舍」と突き抜けて居たよね。準一級の問題で「鵠(まと)」など良く出されるが「告」のように縦棒を止めると×にされるからしっかり憶えて居る^^。そうそう、漢字と謂えば10月末に明石の明康殿で受けた漢字検定の結果が先週届き、辛うじて合格して居たが前回に3点及ばず前々回より10点も低い点数だった。最低目標である180点が採れないのは情けない(;;)、来春は20回目の検定になるがどうしたものだろう?

愈々選挙戦に突入したが気忙しい歳末に迷惑千万だ、私の住む兵庫三区では今春尖閣諸島に抗議上陸をした和田有一朗が県議を辞めて立候補したが自民党現職を何処まで追い詰めるのか興味津々だ。何せ市議選のとき駅立ちで1万票を獲得した垂水の星だもんな^^。

高倉健、菅原文太と任侠映画の星が相続いて永眠された。TV局も視聴率が見込めるため追悼番組に「網走番外地」や「仁義なき戦い」を放映したい処だろう、私も観たいと思うが昨今暴対法がメチャ厳しくてヤクザ映画は当局のお許しが全くでないそうな、誰かから聞いたが銀行で口座を開設しようとしたらお年寄りの女性でも窓口嬢から「暴力団関係者ではありません」と言う書類にサインをさせられると聞いて魂消た(;;)、暴力団排除は結構だが何か変な方に行き過ぎて堅気の人達には迷惑だよね。昔のヤクザは素人さんには絶対に手を出さなかった。仕方ないから「幸福の黄色いハンカチ」や「トラック野郎一番星」でも見ることにしよう。此等は何回見ても面白いよね、処でずっと気に懸かって居るのだが、50枚近いあの巨大な黄色いハンカチは強い針金のような金属でしっかりと固定されているのと違うかな、何度見ても風に戦(そよ)ぐ様子も垂れ下がる様子も全くないモンね。それにあの旗は到底女性1人でできるワザではないしレッカーを操れるプロの仕業でないのかな…、なんて野暮は言うまい^^。

先週の仮名付けの答え
包丁が鈍(なま)る  田舎の鈍(のろ)い電車  感覚が鈍(にぶ)る

今週の仮名付けの問題
彼は仕事に(熟)れている  よく(熟)れた果物  (熟々)身に沁みた

残 身

捜し物

秋も愈々深まり畑の大根も太くなって食べ頃を迎えて居る、それはそれで良いんだが先月よく遊びに来ていた紋白蝶の卵が何時の間にか孵ったらしく青虫となって葉っぱを食害している(;;)、栄養価の高い葉っぱだから煮て食べて居るが、虫の小さい奴は分からずその儘口に入っているようで、皆に嫌がられ職員にも「大根の下の方だけ頂きます」となどと涼しい顔で言われる始末、仕方なく誰にも遣らず(遣れず?)私一人のおかずとなって居る。

写真の何処に青虫が居るか判じ物だ^^。擬態で同色化しているため沢山居るのだが捕獲に1匹約1分を要する、此奴は普通葉っぱの葉脈に沿って引っ付いて居るため10cm近くまで目を凝らせて焦点が合わせないと眺めているだけでは先ず発見できない。天敵に見付からぬように先祖からのDNAなんだろうな^^。
青虫

毎日畑を覗くと同じくらい捉まるから恐らく青虫は1000匹以上居るようで日に日に葉っぱを食べて大きくなり私の目に留まるのだ、お百姓さんが農薬を使用する気持ちが分からぬでもないが、青虫だって一所懸命生きているのだから、ま、いいか、捕まえた青虫は池の金魚の蛋白源として歓迎されて居る。コンコンと合図をすると金魚が寄って来るから青虫を投げるとパクッでなくバシャと食べる音が気持ち良い^^。うちの池は金魚が死んだら池の隅に居るウナギが此奴を食べると謂う自然界の輪廻に則って居る。ウナギは大きくなると私が食べるシナリオなのだが何時も捉まえる時期を逸し、ウナギは産卵のため深夜庭を通って海を求め近くの溝に這いだし通り掛かりの人に「ウナギが居った!」と勇んで捕まえて持ち帰られる話が近所から流れてくるが、それはうちのウナギだとも言われず毎回悔しい思いをしている(;;)。稚魚から10年以上も育てたのに…(>_<)。

私は誉田哲也の「武士道エイティーン」などスポーツもの青春小説が好きでよく読んでいる。ひとつのことに賭ける集中力が、スポーツとは言えないが囲碁に賭けた自らの青春時代と重なるからだろう、此の小説は剣道ものだがよく「残身」と謂う言葉が出てくる、聞いたことのない言葉だけどメチャ格好良い言葉だ^^、文章の前後から意味は相手に打ち込んだ後の姿勢を謂うような気がするがはっきりしないので辞書を引いて見た。先ず手許の漢検辞書だったが此の熟語はなかった、次に新潮国語辞典を引いたが矢張りなく、広辞苑まで引いたがなかったのだ。仕方なくネット検索に頼ったら「残身」は「残心」のことだそうだ、其処で再び広辞苑に戻って「残心」を引いたら、その意味は①「心残り」の次の②で剣道の「撃突した後、敵の反撃に備える心の構え」とある。残身はきっと「打った後の躰の構えなんだ」、元の姿に戻ることだよね、剣道の場合は此の残身も点数評価されるそうだ、サムライ映画や歌舞伎ならバッサリ斬った後斬り下ろした儘の姿勢で見得を切るのに剣道の試合を見ていると打ってはサッと元の姿に戻るので打ったのか当たったのかまるで分からず審判の旗を見て漸く一本入ったのに気付くよね。審判は各コーナーに三人居るが一人しか旗を揚げないときも少なくない。後の二人には当たったことが見えてないんだ。そうか!竹刀を相手に当てては元の姿に戻って居るんだな。究極「残身」を目指せば打たずに当てることに専念することに気付かされる。そうすれば相手に体を躱(かわ)されてもつんのめるような無様(ぶざま)な姿を晒さずに元の体に戻れるよね、「型」を重んじるとても良い言葉だった^^。囲碁にも「そんな品のない手は打てない」とか、「そんな手を打つてまで勝つのは恥ずかしい」などと謂うことがあり、勝敗より石の姿を重んじる傾向が強いが、武道だって同じなんだな。

今月の初め文化の日の夕方TVを付けたらNHKで偶然第62回全国剣道選手権の中継だった。各選手の「残身」に見とれていたら優勝したのは童顔の学生だ、それも43年振りだとか…^^。大学生竹ノ内選手(21歳)が並み居る強豪の警察官を薙ぎ倒して優勝したんだ、警察庁の剣道担当警視正も真っ青だろうね(^^)、地方に更迭されるんじゃないかしら?43年振りには愕いたが彼の学校は国士舘でも日体大でもなくあの筑波大学だったんだ。二度ビックリだ^^、この学校はどちらか謂えば運動より理系の勉強型の学校だ、凄いよね、矢張り竹ノ内選手は警察官になるんだろうか?きっと警察庁が就職内定先の企業や研究所に「分かってるやろな」と衣の袖の鎧をちらつかせて手を引かせ強引に引き抜くんだろうな^^。一般の会社に入社されて又優勝されたら武術の警察庁の面目がまるで立たないモンね^^。

先週16日の女子ゴルフ伊藤園レディースで今月末30歳を控えた無名の前田陽子選手が初優勝を飾り賞金1800万円に来年1年間の出場資格を獲得した^^。何でも今年の冬まで生活のためダンボール工場で8年間時給750円9時から4時までヘルメットを被って働き、仕事の後にゴルフの練習をされたそうだから将にシンデレラガール(おばさん?)だ。二日目は3位タイだったが何故か日経毎日新聞共に彼女一人の大きな写真入りだった、上位二人が何れも韓国人でなく日本人だったので訝しく思ったけど「時給750円」のインパクトが予想外に強く各社記者の涙腺を誘い写真掲載を決意させたんだろうね。日経は写真の上段に「29歳前田、初のV戦線へ」下段に「バイト兼業脱し夢を満喫」と大文字の見出しだったよ^^。プロを目指し挫折する者が多い中を苦節耐えて11年の苦労はしっかりと浪花節の世界だから何処の記者さんもウルウルだったんだろうね、初めて優勝争いに参加した選手は誰もがプレッシャーに押し潰され躰が動かず遠く圏外に落ちて行くものだが、愕いたことに彼女は最終日の18ホールフェアウェーを一度も外さず全てパーオンする横綱相撲だったから凄かった、きっとダンボールの神様が付いて居たんだろうな^^、月曜日はもう一回大きな写真が出されたから本当に良かった^^。750円効果は絶大だったね^^。ダンボール工場の人達も喜んで居るだろうが、自分達の低賃金が暴露されて複雑な心境かも?

高倉健が逝った。昭和を代表する一人が消えたね、彼は私が学生の頃青春映画でデビューした。足が長くてメチャ格好いい学生姿の彼はとても爽やかだった。その後彼の人気の原動力となった任侠映画より良く憶えている。相手役は「バンビ」こと中原ひとみだったかな^^。

安倍さんの唐突な解散に国民全員が戸惑っている、消費税の値上げの恐怖が先送りされた安堵の気持ちに付け込んでの総選挙だろうが些か卑怯だね、莫大な選挙費用が我々国民の借金を増やす負担を思えば、解散総選挙の決断など一国一城の主として容易にすべきでないと思う。解散するなら消費税の増税を取り止めてからすべきがものの道理と謂うものだ。年末を迎えて不況の風は益々強く我々底辺の衆生がどんなに苦しい生活を強いられて居るのか大企業や公務員や政治家達には分からんだろう (>_<)。幸福の黄色いハンカチの日は手の届かない遠くに行ってしまったようだね(;;)。

先週の仮名付けの答え
着物の領(えり) 領(うなじ)を垂れる 国を領(おさ)める

今週の仮名付けの問題
清く(廉)い心 泥棒の(廉)で捕まった 思ったより(廉)かった

空腹で「寝むれず?」

水引草

今日の花は「みずひき」です。紅白に見える花序がお祝いの水引に似ているから此の名前が付いたのだと思う、15年前うちの女子職員が重いのに土山の自宅から満員電車の中を土ごと1株持参されたが、その後大きな葉っぱが庭中に浸蝕してお邪魔虫となり、駆除しても毎年彼方此方から出てきて今の時期だけ咲く珍しい変わった花だ、傍に咲く夏の名残である露草とのコントラストが鮮やかで美しいね^^。

寝むれない

先日NHKの「クローズアップ現代」を見ていたら愕くべきテロップが流れた。「空腹で眠れず」が「空腹で寝むれず」になっている (><)。意味も文字も送り仮名まで違って居るがNHKの賢者達は誰一人何も思わなかったのかなあ、国谷裕子さんだって気付かぬ筈がないと思ったが…(;;)、就寝する意の「眠る」と横になる意の「寝る」は少しだけ意味が違うし、「寝むる」という字がないことも小学生6年生で教わる。せめて平仮名だったら良かったのに…、この頃はNHKだからと信用できなくなったね、ダメになったのは朝日だけではなかったんだ(;;)。
何時もながら正しい日本語に拘ることばかりを書いてゴメンm(
_)m。一寸しつこかったかな。

京都大学野球部のエース田中英佑選手にプロ野球千葉ロッテから京大選手初のドラフト指名が掛かった^^。兵庫県下屈指の進学校である白陵高校で野球部に入部し夏の甲子園予選でこの学校に開闢以来の初勝利を齎(もたら)したのがこの田中選手であり、9人の部員を集めるのが難しい進学校の環境での快挙だった^^。現役で京大に入学し工学部で勉学の傍ら友人に誘われて野球部に入り、ノーコンだったが149kmのスピードが監督の目に留まり以後監督の指導で多彩な球筋を会得してみるみる上達して立命館を相手に21回無失点に抑え、更には関西学院大学を9奪三振で完封して、京大自身が持つ連敗記録を60で止めたことで彼の人生の転機となりその後成長し続けたんだ、4年間に京大の投手として最多勝の8勝も上げたからプロに目を付けられたんだね^^。何しろ打線の援護など全く期待できなかったから8勝は孤軍奮闘であり半分以上完封だったろうな。彼は投球の勢いで帽子が飛ぶので有名だった^^、文字通り「渾身」だったんだろうね。プロ入りは商社への内定を決めていた彼が下した新たな決意だが果たしてプロで活躍できるだろうか?彼のプロ入りは一般の人から見て軽挙妄動だと思われるだろうが、彼が商社を選んだとしたらプロ野球からの勧奨辞退は生涯悔いの残るものだったに違いないから私は彼の決断が正しかったと思う。
♪人生楽ありゃ苦もあるさ♬ 水戸黄門の唄じゃないが、人生たった一度だし生活安定の単調だけなんて何か虚しいモンね。
白陵高校も今後は文武両道校として飛躍すべく田中選手のピッチングフォームを銅像にして校門前に飾ったらどうだろうね。処でそうなると飛ばした帽子を何処に置くのか難しい、校門に引っ掛けてあったりして…^^。

女性閣僚のうち二人して躓いたが、退めさせる本命は松島法務大臣だったらしく小渕経産相はオマケだった。でも松島さんの団扇事件は微罪なのにキャバ嬢のようなケバケバしい言動が災いし、更に民主党から刑事告発されたことで結果的に裁判所が法務大臣を裁くことになったがそんな馬鹿なことができる訳もなく自民党関係者から見放されての更迭だったが自業自得だったね、元朝日新聞記者であったことも逆風だったよな、顔も朝鮮顔で品がなかったしね。
小渕さんも色々ボロが出ているが、箱入りお嬢さんには何も知らされて居ないことだったと思う、国家老がしっかりと答弁のシナリオを書いてやれば容易に切り抜けられたと思うが、その国家老が疾(やま)しいことをしてたのと違うのかな?

先週犯罪者の多い割りに何故か特権の多い在日コリアンを敵視する右翼団体「在特会(在日特権を許さない市民の会)」の桜井誠会長が「ヘイトスピーチ」の規制を巡って橋下徹大阪市長との面談がNHKニュースで報じられたが面白かったね^^。ガラが悪くて品のないまるでヤクザの喧嘩やったね、お互いの育ちの悪さがよく分かった。喧嘩を売ったのは実は橋下さんだったが、「あんたが言いだしたことやろ」から始まった桜井会長の言葉「一地方の首長如きが巫山戯たことを言うな!」とは喧嘩を買うために予め用意した言葉だったろうね。理は桜井誠にあった。桜井さんは橋下市長が同和出身者だから在日の味方と思ったんだろうな、警備関係者も止めないでどつき合いさせたらよかったよね、桜井会長は肥満型やからきっと橋下さんが勝ったと思うよ^^。でもどついたら傷害罪やし橋下さん困ったのと違うかな?桜井会長の言い分は充分に理解できたが、余りにも次元の低い互いの中傷発言には朝日新聞本社社長室で自刃された彼(か)の右翼の巨頭故野村秋介先生がきっと哭いて居られると思うよ(;;)。でもベンツに乗って生活保護を掠め、税金を払わないで従軍慰安婦の虚言を撒く朝鮮人や韓国人など大嫌いだから、私も「在特会」に入ろうかな?

今日の午後は本年2回目の漢字検定に行こうと思う。遂に足掛け10年目となるが会場の明石明康殿は前回椅子が高くて失敗したから今回はパソコン眼鏡も持参することにした、果たして合格点を確保できるかどうか死力を尽くして頑張ろうと思う、私にとって漢字検定受験は少し宛忍び寄ってくる認知症に対する戦いの宣戦布告なんだ。頑張るぞ!

先週の仮名付けの答え
妻と逸(はぐ)れる 話が逸(そ)れる

今週の仮名付けの問題
袖が(解)れる 靴紐を(解く) 心が(解)れる

才能は自分で捜そうよ

ビンカ

日差しも弱まり本当の秋が近づいて来た。今では体感できる秋はごく僅かしかないからしっかり享受しよう。先週早朝の散歩時に花博士の小母さんの家の前でばったり会い「持つとる?」「ううん」「持って帰り」これだけのヒソヒソ話を耳元で囁かれ写真のビンカ(日日草)の鉢を頂戴した。ヒソヒソ話になるには理由があって、何でも隣のお宅が深夜商売の方で朝6時は就寝直後なので五月蠅いと文句が出るので声が立てられないそうな(;;)。寝入り端は熟睡だから少々の音では聞こえない筈やけどね、隣に気兼ねして道端の立ち話もできぬなど情けない時代になったよな。昔は何処も4時前に鶏が起床を告げて居たが誰も文句を言わなかったぞ。

何時ものみやざき中央新聞からだが、文科省の調査では昨年度不登校の小中学生は12万人に上ることが分かったとか…(;;)、原因は子どもにあるのではなく今の子どもに適応した教育環境が失われて居る学校のせいだそうだ、私のようなド素人でも今の教育が余りにも画一化され子ども達それぞれの個性を無視したものであることはよく分かる。運動会で1等賞の旗がなくクラス別リレーや騎馬戦など昔は運動会の花形だったが今は見掛けない、怪我をさせないためとか足の遅い子を差別しないのが理由だそうだが、普段運動が大好きで勉強は苦手な子も沢山居てその子達が唯一晴れ姿を見せる筈の運動会が1等賞の旗も貰えずに試験の成績の良い子どもだけもて囃される教育環境には全く納得行かないな(>_<)。

人間は皆それぞれ異なった能力を有しているが一部の平均的な能力を持った子ども達だけが今の学校教育に順応していると認められセンター試験を通過して社会のレールに乗り、他の者はスポイルされて放置される。従って全てに60点以上のコピー人間ばかりできて個性的な職人や一芸に秀でた名人が育たなくなってしまったんだね。
昔「異邦人」を書いたアルベール・カミユと謂う仏の哲学者が「超脱」なんて言葉を使って一般的な範疇を超えた能力の持主のことを言ったが、今の教育環境では「超脱」した能力の持主を評価できずにバカと呼ぶ(;;)、みやざき中央新聞に拠ればイギリスの教育アドバイザーのR氏は言ったそうだ「人間は石油などの天然資源を求めてきたが、一番発掘せねばならぬ人的資源の発掘を忘れ殆どの人が自分の才能に気付かぬ儘に一生を終える」此って教育の為すべき一番の役割だよね、R氏の講演からだが、或る少女は小さいときから落ちつきがなく教室で座って居られなくて動き回るので病気だと問題児扱いされていたが、或る医師が母親からそれを聴き、彼女を音楽の流れる部屋に置いて外に出てそっと覗くと少女は音楽に合わせて躰を動かしていた、医師は母親に言った、「彼女は病気でなくダンサーです」、この医者に巡り逢わなければ彼女は「Gダンスカンパニー」を主催することもなかったし「オペラ座の怪人」の振り付けを担当し世界中の人々に感動を与えることもなくタダのバカとして生涯を送ることになったのだ、今の教育って怖ろしいね、身の毛が弥立(よだ)つよね。今の教育に期待できないのなら、皆さんは自分で自分や自分の子ども達の「能力探し」をして見ませんか?
「何の才能もない」のではなく「未だ見付かっていないだけ」ではないかしら?他の人と変わった処を今の教育は指弾するけど本当はその少し変わったトコがその人の優れた能力ではなかろうか。学校の教師や親になど頼らないで自分に隠された才能を自分自身で見付けるのも悪くない。私ごとで恐縮だが私は囲碁を「アタリのポン抜き」から独学で憶えた。不思議がられるが碁は相手がなくても碁盤と碁石があれば棋譜や書籍を見ながら一人で何時間でも過ごせる。私には友人が居ないから何時も独りで碁盤の前に居た。大学1年生の夏休みは家で日中(ひなか)囲碁大辞典を並べて定石を憶え、夕方から碁会所に通って7級から初段(今の5段位)になった^^。全国大会では勝てなかったけどそれは私の能力の限界だったから仕方がない。でも小さい大学だったが学校で一番強くなれたことや近畿地区代表選手に選ばれたことなどが私の生涯の矜持となり、税理士試験でも仕事でも自分の力を存分に信じて臨めることができたから囲碁を嗜(たしな)んだことは正解だったと思っている。然し私の棋力の発見が生まれつき丸みのない角だらけの性格で友人が誰一人できない狷介な性格に起因して居たのは皮肉だった、何が幸いするか分からないね。学校の先生にはずっと嫌われてきたモンな…(;;)。皆様も自分で自分の能力探しをされたら如何ですか?

13年前特許を巡って日亜化学との確執から8億円訴訟を起して敗れ世間の話題となった中村修二氏が怒りの中村から笑顔の中村となったノーベル賞だった^^、円安の時期だし良かったね。過去日本人の授賞者は数え切れないので、お隣の韓国や中国がとても僻んでいるが、もともと頭の作りが違うから仕方がないよね^^、でもそれなら何故日本人は囲碁で彼等に勝てないのかな?
パキスタン17歳の少女マララさんがノーベル賞とは委員会も偉かった^^、旧套墨守の我が国など考えも及ばぬことだ。僅か11歳で女子教育の必要を訴え、タリバンに撃たれ重傷を負ったが奇跡的に恢復した彼女の国連でのスピーチは誰もが理解できる素晴らしい英語だったね、あのスピーチが世界を揺さ振ったんだ。スピーチ最後の一言「Education fast(早く教育を)」は途上国の人達に希望と勇気を与える印象深い言葉だったね。

先週の仮名付けの答え
決して疾(や)ましいことはない 彼は疾(と)っくに逝った

今週の仮名付けの問題
愕いて目を(瞬く) (瞬く)間に通り過ぎた

艱難辛苦汝を玉にす

彼岸花3

この数日朝夕めっきり涼しくなり本当の秋が近づいたようだ、今朝も朝8時の気温は23度だったが庭のキリギリスは啼いていた^^。此奴は25度を下がると啼かなくなると学校で習ったがあれはウソだったのか?教科書も良い加減なこと書くな!
「暑さ寒さも彼岸まで」なんて殆ど死語となったがそれでも温度差などへっちゃらで今年も彼岸花が律儀に開花した。この間までツクシンボのようだったがみるみる大きくなって真っ赤に咲いたから愕きだ、温度に拘らない体内時計を持っているのだろうが閏年もちゃんと計算に入って居るんだろうな^^。不思議だね。

相続税恐怖の増税まで後3月余り愈々カウントダウンだ、新聞の書籍広告欄も相続税対策の本で満開だがそこに書かれている通り銀行でお金を借りて所有地に借家やマンションを建てれば相続税の評価額が20%程度カットされ更には借家やマンションは評価額が建築費の70%もカットされると書いてあるし、事実相続税は安くなるんだが、この平成超不景気に建物入居者がおいそれと見付かるとは思えず、銀行の借金払いのリスクがとても高くなるがそんなことは本の何処にも書いてない。相続税が減っても借金が返せないのではヤブヘビだ。
然し増税で震え上がるのは中途半端な金持ちで、聞こえた大金持ちは安泰だ、何故なら彼等は莫大な財産を利用して公益法人などを設立してお金や不動産や自社の株をそちらにどっさりと寄附すれば良い、相続税の全く掛からないよう公益法人なんかにするには最低でも数十億円を要するからその辺の小金持ちには先ず手が出ない。人名を付したナントカ記念館とかナントカ美術館なんかよくあるよね。子孫にはその法人の家賃や配当金で給与など払えるから末代まで安楽だ^^。相続税が掛からない条件として幾らかの縛りがあるが理事に友人など参加して貰えば寄附したことへの贈与税すら掛からず安全なんだ。法律は大金持ちが政治家に頼んで作るものだから、ま、仕方ないか(;;)、可哀想なのは中途半端なお金持ちだよ。財産に不動産が多いだろうから納税資金の確保が大変だろうな。「相続税、三代過ぎれば貧乏人」など揶揄されるのは我が国に多いこの階層だ。

相続税と言えばバブルの頂点だった平成元年前後、税務顧問をして居たT銀行が合併15周年記念行事と称して本店並びに各支店で講演会を催すこととなり、私も夙川支店を皮切りに当時は宍粟郡だった山崎支店まで数十店舗を講師として行脚し、最後に神戸本店大ホールに数百名のお客様をお迎えしての大講演会で締め括ったが、全国各地に363店舗もあったため講師となった税理士は数十名に上ったと思う。テーマは「相続税対策と土地の有効活用」と銀行に決められており、バブルを煽るため更に火を付け回ってボロ儲けしようと画策したあくどい所業の最後だったが、私も銀行の悪行に荷担した訳で今思えば忸怩たる思いだ。各支店講演の出席者は全て地元資産家の顧客に限られており講演への関心度を目の色から読み取り翌日早速支店融資担当者が駆けつけ賃貸物件の建設資金貸付がシナリオになっているようだった(;;)。
講演は仕事柄それまでも幾度もこなして来たが、私は決して「只今ご紹介頂きました…」などと堅苦しいことは言わない、壇上からではあるが何時も「皆さんこんにちは」と言って来場者と同じ目線でぐるりと出席者全員の目を見る、そうすると目を合わした人は自分に言われたと思い「こんにちは」と返事が返ってきて快調に話が流れるが、開演までに係員の不手際などあり出席者に不機嫌が読み取られるときは雰囲気の恢復に話を柔らかく変えたり、冗談から入ったりして出席者の興味をを逸らさないよう臨機応変がとても大切だ。原稿など題目だけを簡単列記して出席者には何も配らず、その場の雰囲気で話を変えるように心掛けて居る。来場者も有料の講演なら兎も角無料だし、お付き合いで来ているから難しい税金の話をされると興味を削いでしまう、私は来場者に眠られると勝負は講師の負けだと思うから脱税の手口やら怖ろしい税務署の調査にジョークも交えて必死だった。お得意先N社の社長はT銀行兵庫支店の取引先であり受講されたそうだ、処が兵庫支店は私の受け持ちでなく他の税理士だったが、講演中受講者の一人が居眠りしてコーヒーを引っ繰り返して大変な騒動だったとN社長に聴き深く自戒したものだ。先日15日毎日新聞川柳にて「講演で昨夜の寝不足解消し」なんてのまであったから、全員の興を惹くのはとても難しい、私の場合それらしい雰囲気の方を見付けると指差して簡単なイエスノーの質問などすることにする、そうすればその人は眠気から覚めるからだ。後は注意深く視線を当てて微笑みかければ話を聞いて貰える^^。

今は昔、中学二年生の時私が風邪で休んでいる日に校内対抗弁論大会のクラス代表が決められ、休んでいることを良いことにクラスの憎まれっ子でもあった私が運悪く代表にされてしまった(;;)。休んだことを深く悔やんだが後の祭りであり、父に頭を下げて原稿を書いて貰い1週間掛かって晦渋な文章を丸暗記し、当日屠所に引かれる羊の如くに登校したが、講堂の演壇までの10mをいつ頽(くずお)れるかを案じ、嗤う膝をガクガクさせながらヨタヨタと演壇を上がり「光陰矢の如しと申しますが、戦後3年を経て…」(此のフレーズは未だに忘れようとて忘れられない)と壇上で喋ったのがことの始まりだった、後で思えばその後人前で上がらずに話ができたのはこの時の講堂演壇(当時うちの中学は舞子中学と合併のどさくさで一時的に星陵高校に仮寓していたので何百人も収容できる大きな講堂で演壇まで踏み段が六段もあった)への途方もない距離の長さと富士の頂上の如きに感じられた演壇の高さに膝がなんとか耐えたせいだと思う。風邪で休んでいた偶然が私の未来を「艱難辛苦、汝を玉にす」に変えて呉れたんだ^^。結婚式の挨拶などもラクチンだったから幼いときの苦労は必ず実を結ぶんだなと実感した。佐藤一齋曰く「少(わか)くして学べば壮にして為すあり、壮にして学べば老いて衰えず、老いて学べば死して朽ちず」蓋し名言だね。

昨日この草稿を書いて居たら奇しくも先週ブログで触れた新開地のお得意先先代社長が崩御されたと奥様より電話を頂戴した。このお店は灰谷健次郎の作品によく出てくるのでとても有名だ。父の代からの大切なお得意先で40年前先々代の社長の相続に関わらせて頂き、その後女婿だった専務と先々代の社長の奥様と相続税申告させて頂き今回が4回目になる。もう次の代は私にはムリだから今回が最後のご奉公になるが精一杯お役に立ちたいと思っている。先代社長は私の方が2歳年長だから天寿を全うしたとまで言えないが、お金持ちには来年から相続税が篦棒に高くなりことを思えば或る意味先代社長の長逝は奥様や現社長達に対する大きな愛情だったかも知れないね。合掌m(_ _)m

先週の仮名付けの答え
①真相を弾(ただ)す  ②弾(はじ)ける笑い声

今週の仮名付けの問題
仕事を中途で(止)める 読み(止)しの文庫本