花・野菜」カテゴリーアーカイブ

除染と称し実は環境を破壊して居る東電

枝垂れ梅

枝垂れ梅2

確定申告は胸突き八丁だ。仕事の気分転換に先週近くを散歩していたら見知らぬ陋屋(ろうおく)の庭に真っ白な しだれ梅が目に付いた。いっぱい花を付けて道にまで垂れ下がり満開だ。もう暫く歩いて居ると今度は赤いしだれ梅があった^^。しだれ桜はよく見るが梅は珍しい、小春日和の散歩も悪くない楽しい一刻だった^^。

福島原発に残された放射性物質の処分地を巡って候補地三カ所から文句が上がっている。当然だよな、幾ら保障金など貰っても自分の住まいの傍に放射性物質が埋められているなんて堪えられないよね。発表によると調べたら既に1/3の放射性物質が減少しているから怖くないとのことだったが、それって怖くないどころかとても怖い話で既に1/3が空気に交じり或いは水に溶けて近くに住む人達の体内に侵入しているんだろう。海に入って採取した魚に取り込まれ我々の胃袋の中かも知れぬ。それならもう10年待てば核物質は離散してモトの土に戻るのではないかしら?その代わり周辺住民の大多数が甲状腺癌に冒されているやも知れぬし泉下の人も数知れずだろう(;;)。
京都大学原子炉実験所の教官今中哲二先生が今月10日の退官講演で「福島県では除染と称して環境を破壊している」と指摘されたが、まさにその通りだ、人工衛星でも使ってオゾンホールの向こうに運べないものか?きっと、宇宙人が怒ってくるだろうね(>_<)。

大阪市が小中学校でのピラミッドやタワーなど組み体操を廃止することに決定したら国まで乗り出してきて全ての学校で組み体操を禁止するとか…(;;)。原因は骨折などの事故が全国で8000件も起こって居るからだそうだが、骨折の原因は決して組体操などではなく、ハンバーグなど農薬の塊であるアメリカ産の小麦粉を食する放縦な日常の食生活にあると思う、我々の世代は雑魚の熬り子(いりこ)や鯣(するめ)をおやつに与えられて長時間獅嚙んで空腹の肥やしにし、肴の骨を擂り鉢で擂(す)ってご飯の上に撒き振り掛けご飯を食っていたから骨が硬く少々のことでは骨折しなかった。今では跳び箱でも骨折するそうだが我々世代には考えられないことであり、現在の児童基礎体力次元の問題だ。整形外科が街のあちこちに跋扈する世の中だが老人だけでなく骨細の子どもをも対象にしているに違いない。文科省は骨折の結果云々より骨折の原因である骨の生成の仕組みについて仔細に検討し、心身共に骨太な子ども達を育てる手立てを講ずるのが先決ではないだろうか!

先週の夕刊だった。先月の熊本大学一般入試国語の問題に受験票の注意書きの中に答があったと謝罪発表された。試験場で机上の所持品注意書きに「辞書端末等の機能がある時計を除く」と書かれて居り国語の問題には偶然「情報タンマツ」と言う字の書取問題があったと謂う(;;)、端末の字って左が4級右が5級の配当漢字じゃないか!此れは小学生6年生か中学1年で習う漢字だし国立大学の入試問題には余りにお粗末だ、熟語も子どもがゲーム機に使う言葉だからまるで中一の期末テストレベルだ。国立大学の国語はここまでレベルが落ちたのかと情け無くて涙が出そうだ(;;)。

ゴルフの石川遼選手が結婚したと自分のHPで発表した旨先週の新聞が報じた。昔中学生の同級生と婚約するとか聞いたことがあったが、もう彼も24歳だからその彼女と10年を経ての結婚なんだ。偉いね、彼がゴルフ界の寵児になってから彼女は遼くんに「私なんかでいいの?」とずっと問い掛けていたと思うが、幾らスーパースターになっても彼の信念は中学生のときと少しも揺るがなかったんだ。これを純愛って謂うのかな?
一方で囲碁の井山裕太名人(六冠)が奇しくも同じ年の同じ日に生まれた室田伊緒将棋二段と何時の間にか離婚していたことが発覚した。彼女はとても可愛らしい女性で将棋のタイトルは持って居なくても女性棋士自体が珍しく、井山名人の奥さんと言うこともあり、イベントなどの出席で多忙を極め井山名人の方も全国を巡っての超スケジュールだからすれ違いの生活がお互いの心を少し宛引き離すことになったのだろう。子どもが居なかったことも原因だが矢張り夫婦って喧嘩してでも一緒に住んで居ないとダメなんだね。遼くんの奥さんも別れたくなかったら日本に居ないでアメリカツアーに帯同された方がいいですよ^^。

1年間の宇宙滞在から帰還した宇宙飛行士52歳の身長が5cm伸びたそうだ。此の歳で背伸びする道理がなく無重力状態のせいで骨や筋肉が細くなったのだと思うが此れって怖いよね、血液を送る負荷が減るため心臓も小さくなるとか、重力って人間にとってきっと欠かせない大切なものなんだ。でもチビなのを苦にして、大枚を叩いて例え寿命を縮めても宇宙に1年間滞在して5cm背を伸ばしたいと考える人は結構少なくないだろうな^^、

三国

今週から三省堂国語辞典と同じ三省堂のライバル新解さんと比較してみることにしました。
三省堂国語辞典の「凡人」:
「ふつうの人」「つまらない人」
新明解国語辞典の「凡人」:
自らを高める努力を怠ったり功名心を持ち合わせなかったりして他に対する影響力が皆無もまま一生を終える人(マイホーム主義から脱することのできない大多数の庶民の意)
新解さんは大多数の庶民の生き方に不満をお持ちなんだろう、痛烈だね^^。

先週の読みたくても読めない字
血気に逸(はや)る

今週の読みたくても読めない字
脇道に(逸)れる 

国を滅ぼすマイナス金利

カタバミ めだか

今日は先週の日曜日に続いて暖かい小春日和だ^^。庭のカタバミが春を告げるかのように咲きだした^^。月見草と同じく黄色は私の好きな色だ。
カタバミの傍らにある池では池の底で冬眠していたメダカが気温の上昇で出てきて楽しそうに餌を強請(ねだ)って居る、もうすぐ春が来るんだな^^。

確定申告も佳境を迎えて居るが未だ中盤戦なのに疲れが堪って息切れする。近年仕事のスピードが落ちて根気がなくなり、記憶力が減退し自身が老いたことがよく分かるが、皆に迷惑を掛けないようにもう少し頑張ろう。
今回の申告から国税庁では新手法を用い、2000万円を超える所得の方で1億円以上の有価証券を保有している人乃至は総資産が3億円以上ある人に対して、従来とは異なった精緻な財産債務法定調書の提出が義務付けられ、提出しないと修正申告等にペナルティを徴せられることになった(;;)。国税庁では此奴を将来起こるであろう相続税の準備資料として活用し、更には海外に逃避しそうな有価証券を管理する目的だと思われる。でも税額計算以外の仕事ばかり増えて困るのは我々税理士だ。それに我々税理士は生きている方の財産調べを興味本位と疑われるのではと納税者にとても言い出し難い。国税庁さん日経新聞にでも一面広告を出してお金持ちに周知して下さいよ!
家庭内動産と書画骨董とどう分けるのかと聞かれてもとても返答に困る。先祖代々の掛軸など「ナントカ鑑定団」にでも調べて貰はないと価格が分からないから書きようがなくて家庭用動産に分類し、テキト-に見積もることになるが、全てはずっと将来の相続開始後税務署の調査待ちになることだろう。因みに国税局では書画骨董に関してはちゃんと専門調査官を配しているから税務署を甘く見てはいけませんよ。

無人駅

驚いた(゚Д゚)。無人駅に特急寝台列車が来春から停まるそうだ。写真がその駅で山陰線兵庫県と鳥取県の県境の鳥取県側にある東浜駅だ^^。38年間陳情を繰り返してやっと昭和25年に地元が全額負担(1000万円)して駅ができたと書いてある。物凄い執念だ、きっと東浜駅の新設を訴えて幾人も国会議員さんが誕生したに違いない。でも寝台特急が夜中に無人駅に止まるメリットって何なんだろうな?乗客が連なって線路に向かって連れションでもするしかないが、女性は手持ち無沙汰だろう、それにしても夜の無人駅停車は不思議だね。

芥川賞受賞作家赤瀬川原平さんが書かれた著書を読んでとても可笑しかった^^。彼の尊敬していた人に名古屋徳川美術館の館長さんで熊沢五六と言う方が居たそうだ。此の一家は大学教授とか学者ばかりで長男の名が熊沢一で二男が二で三番が三、四番が四と名付けられたそうだがもう終わりだろうと館長さんになった5番目の子に五六(ゴローとでも読むのか?)と付けたら思いがけず6番目が生まれてきた^^。お父さんはこの子にどんな名前を付けられたか皆様お分かりでしょうか?答えは文末にあります。

今週の新解さん
新解さんの「恋愛」:
「特定の異性に対し他の全てを犠牲にしても悔いないと思い込むような愛情を抱き常に相手のことを思っては、二人だけで居たい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それが叶えられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと」、上記は第五版以降に書かれている。
此れでも十分に過激だが、第三版では「二人だけの世界…」の箇所が「二人だけで一緒に居たい、できるなら合体したいと思う気持ちを持ちながら、それが常には叶えられないでひどく心を苦しめる(まれには叶えられて歓喜する状態。」と当時の中学生用の辞書として読むにはとても過激な表現だからメチャ驚く。
一方広辞苑の「恋愛」:
「男女間の恋い慕う愛情」、たったこれだけ(;;)。
因みに新潮国語辞典ではせいぜい「特定の異性を恋い慕うこと」だから新解さんの「恋愛」への思い入れの強さ深さには唯々脱帽する。流石に此れでは新解さんがベストセラーになって当然だね^^。新明解国語辞典が引く辞書ではなく、読む辞書であることがよく分かるね^^。

マイナス金利の導入で円高株安となって銀行株を筆頭に株価が暴落し、私の持株含み損は既に2000万円に達する勢いだ、昨年まで100万円も値下がりするとオタオタしていたが、斯くまで損をすると「金は天下の回りもの」と達観し何も感じなくなった(;;)。
だが此の急激な円高株安は明らかに黒田日銀総裁の愚行のせいだろう。金利を取られる日銀から金融機関がお金を引き上げても現在の不景気下では銀行から金を借りて事業資金にしたい企業はあっても銀行融資には担保が必要だしそんな余裕のある会社は先ず金など借りないから、金融機関は金利の下げを理由に庶民に対し住宅ローンの借り換えくらいしか資金需要がなく、此れとて借り換えられた銀行は返されたお金を日銀に預けるしか方法がないから金融界全体でプラスマイナスゼロでありマイナス金利の効果など全くないが、黒田さんは或いはマイナス金利の導入が更なる量的緩和だと勘違いしているのではないか。何事も緩めすぎると解(ほど)けることを知らないのだろうか!黒田総裁は早く辞めろ(>_<)。

先週の読みたくても読めない字
案(つくえ)で食事をする 

今週の読みたくても読めない字
(経)と(緯) 

6番目の男の子の名は「又六」でした^^。 ナルホド!座布団一枚。

鼈と龜は明らかに字が違う

山茶花2

各地に豪雪が舞って本格的な冬が到来したようだ。今日の花は山茶花です。此れは散歩の途中に見付けました。山茶花は淡い色が多くてこんなに濃いピンクの花は珍しいと思う、花言葉は「困難に打ち克つ」です。
無能な黒田日銀総裁の暴挙により株式市場が暴落し日本経済も今年は此れから春にかけて艱難辛苦が訪れようとして居ますが、マイナス金利がお年寄り達の拠り所である預金の利息にまで大きな影響を及ぼすことになる。その内総裁は預金に対してマイナス利息(利息を払え)と言うようになるだろうが、早速定期や普通預金の金利を下げる金融機関が続出している、でも現金で保管するのも火事や泥棒が怖いし結局国民は黒田総裁の意に従う他なく、総裁は何れ国民の怨念で早死にする構図だろう。此の1週間で私の所有する三井住友銀行の株式評価損は1300万円を超えたが、「もうどうにでもしてくれ、嫁入りの晩だ」と言いたいね(>_<)。今週はどうなることだろう(;;)。

鼈2

亀2

今日は久し振りに漢字の話です。それは先日の新聞で報じられた海外のニュースでした。ベトナムで伝説化された100歳で180cm200kgの巨大なスッポンが19日夜ハノイの湖で死んだと謂う報道でしたが、日経紙はスッポンなのに毎日新聞は亀だったのです。此の両者は一見似ているが姿は似ていても顔が蝮と縞蛇のようにまるで違う。海外からの小さなニュースは諸経費の関係で全て共同通信が取材し国内の各社に配信をする約束だから日経、毎日とも他の新聞社同様同じ記事を受け取って居たに違いないがどうして記事の中身が亀とスッポンに変わったのか推理してみました。
それは共同通信の記者が「鼈」(すっぽん)と書いて送った処、この字は一見旧字体の「龜」(かめ)に似ているから毎日新聞の記者が字を読み誤ったのではないかと思う。それに写真を見る処どう見ても優しい亀の顔ではなく獰猛なスッポンの顔だよね^^。記者さんは我々俗人と違って漢字のプロだと崇めていたが、彼方にも漢字離れが近付いてきたようで困ったものだ(;;)。何しろ今の新聞は常用漢字以外使ってはいけないのが原則なので記者さんも漢字の素養が段々失われてきただろうか、ちょっとお粗末だね。
処で鼈(スッポン)という字は鼈甲(べっこう→かんざしの一種)に使われるから「へつ」「べつ」とも音読みする字だ。よく似た字に竈(かまど、へっつい)があるが、「へつ」が付いているからどうやら親戚の字だろう、然し旁(つくり)をよく吟味すれば(へつ)とは読まない龜(音読みはキ)とは少し違うようだ。そして此の三つの字を見ると微妙に異なっていることに気づかれたと思います。龜と竈は龜の左側の画数も字形が異なり線が二本が突き抜けているし、右の旁も全く違うから容易に相違点に気付くが、竈と鼈はうっかりすると相違点を見落とす。鼈の左下のヨの反対向きの字が斜になり何れも右側の縦棒に接触せず離れているが此れを引つ付けて書けば漢検ではマイナス2点だ(;;)。いやはや漢字は難しい、目の薄くなった此の歳でスッポンやヘッツイを書かされるのは大変だね。部首を調べたら鼈は(黽)で、竈は (空)そして龜が(龜)だから国語の勉強は頭が変になりそうだが漢字はやりかけると塡まって結構楽しいですよ^^。

今週はもう少し漢字に拘ります。いろんな本を読んで居るといろんなことが書いてある。
「弱音を吐く」の「吐く」からマイナスを消すと叶うになる、
「逃げる」の之繞(しんにょう)を手偏(てへん)に変えたら挑戦の挑になる、もう一回挑めば良い、
「命は人を一叩きと書く」叩いてくれるのが心臓でドクドクと一叩きの連続だ、
何れも誰が考えたのか秀逸だね。
「鬱」と謂う字は「リンカーンはアメリカンコーヒーを3杯」と憶えるのだそうだ^^、実際に書いてみればその通りだ。言い得て妙だ^^。
寿の旧字体である壽を分解した「士(サムライ)フエイチロスン」は可成りよく知られた慣用句で私も重宝している、常用漢字の時代となっても「波濤」とか「檮(きりかぶ)」「躊躇う(ためらう)」「籌(はかりごと)」と旧字体の壽の存在は少なくないから「士フエイチロスン」は誰が考えたのか、此はメチャメチャすぐれものだ。
「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」は難読四字熟語だと人は言うが、孟子に書かれた「讒諂面諛(ざんてんめんゆ)」なんかと違って決して難読でなく誰にでも容易に憶えられて簡単に書ける字だ。先ず「魑(ち)」だけ「離れる」の左旁(つくり)だけ憶えれば、魅魍魎は何れも未、網、兩(両の旧字体)で音読みもその儘だから鬼を扁だと憶えればそれ程難しくなく容易に憶えられる。
因みに「讒諂面諛(ざんてんめんゆ)」は他人の悪口を言って別の人に媚び諂(へつら)うことだが「讒(そし)る」の讒なんて何度書いても憶えられない。「ごんべんにくろひひうさぎ」とでも憶えたらどうだろうか?

台湾の電子機器下請け大手の鴻海(ホンハイ)がシャープの再建を申出て第一交渉権を得たと発表した。シャープはこの所、業績不振を受けて技術者が流出するなど四面楚歌に陥っているが、液晶TVで培った技術力は侮れず、我が国が誇るべきものだ。それが売上げが馬鹿でかいから金があるからだけの理由で台湾の下請け如きに身売りするのは情け無い。国内の電器メーカーはどうして同胞を救おうとせずに手を拱(こまね)いているのか?政府も我が国のメーカーとその技術力を救おうと手を差し伸べないのか?こんなことだから我が国は貴重な頭脳をどんどん海外に流出させて行くのだ。嗚呼。

先週の読みたくても読めない字
雨垂れ、石を穿(うが)つ

今週の読みたくても読めない字
押し合い(圧)し合い

あきらめなかった村木厚子

桜草

近年暖冬になってからお正月と言えば「桜草」の開花だ、清楚なこの花は日本人好みで可憐で楚々としたところが西洋花にない特長です、散歩の途中に撮りました。此れから寒さに堪えて健気にも花の数を増やして行きます。「桜」が咲く頃には此の花が見られなくなり5月には休眠期に入ります。花言葉は「青春のはじまりと悲しみ」ですから早春に咲く花の命が短いところから付けられたと思われます。可成り日本人的な花と謂えるでしょう。
よく似た花にプリムラオプコニカがありますが此れはサクラソウ属でも洋花で我が国古来の「桜草」ではなく私の好まない花です。又寒いときにはパンジーやデイジーがよく見られますが此奴も私の嫌いな花で植えたことがありません。きっと戦時中の幼い頃に見たことがない花のため潜在意識が拒否するのではないかと思って居ます。

曾て郵便不正事件で逮捕され世の中をあっと言わせたあの村木厚子厚労省事務次官が昨年10月60歳で退官された。そして今春より日経新聞夕刊「明日への話題」のレギュラー執筆者として半年間毎週登場されることになった。どんなことを書かれるのかとても楽しみだ^^。
彼女は8年前厚労省局長時代に凜の会郵便不正事件で障害者団体割引制度の証明書を発行した廉(かど)により大阪地検より逮捕起訴され164日に渡って勾留され腰縄を打たれ手錠姿で取り調べを受けたが一貫して否認を貫き遂に無罪を勝ち取った猛女だから知らぬ人は居ない。並みの男なら恐らく連日検察の恫喝に屈し罪を認めただろうが、彼女は高知の生まれで土佐のハチキンだから堪えられたんだろうね。辺鄙な高知大学出なのに事務次官まで上り詰めたのは安倍総理の人気取り異例の人事だったと言う説もあるがきっと彼女の揺らぎない信念と実力の賜物だろうね。
彼女の「明日への話題」第一声は、結婚しても子どもを産んでも絶対に辞めさせられない職場に付きたいと思って役人になったと書かれた。そうだよね、結婚しても子どもを何人産んでも辞めないで居られるのがお役人だ、キャリアでありながら当時は男女雇用均等法などなく国家公務員の同期800人中女性は僅か22名でそれも事務系に限ってはたった5名であり、女は採用しないと公然と言う役所も少なくなかったそうだから現在とは大違いだったのだ。
東大以外は先ず出世が望めない中央官庁に何故彼女が入ったのか、彼女の著書「あきらめない」によると初め彼女は高知県庁に入りたくて地方公務員試験に合格するつもりでその予行演習として第一種国家公務員試験を受けたら両方パスしたので高知県庁の採用試験に臨んだら「キャリアの女性はちょっと困る…(;;)」の雰囲気がムンムンだったので已む無く諦めて中央官庁に切り替えたが事務職では労働省に唯一女性枠があるだけで選択の余地なく労働省に入省されたそうだ。
入省後はキャリアでありながら30名の同僚職員にお茶を配るのが朝の仕事だったが、理解ある上司の判断でお茶配りの労役が免除されるまで延々と3年間も続けられたそうだがキャリアにお茶を入れて貰うノンキャリは針の筵でありその心裡は複雑だったと思うね。
50歳になり局長にまで上り詰めての青天の霹靂である郵便料金割引公的証明書不正発行交付の疑いによる逮捕と起訴、そして特捜検事からあの手この手の恫喝に堪えての無罪に至る1年半のドラマは彼女にとって「災い転じて福となす」であり、安倍総理の人気取り人事と言われるが事務次官にまで上り詰めることができたのは才能だけでなく彼女の持つある種の魅力のせいだったろう。事件当時マスメディアに掲載された彼女のトレードマークである引詰め髪は戦時中私の母親達の定番ヘアスタイルだったから懐かしかったね^^。
彼女の仕事でのモーレツ振りは勤務時間がメチャ長いため、幼い子どもを預けた保育ママ宅への朝夕送迎のタクシー代が当時の年収相当額である300万円にも上ったことだ。生活費は職場結婚した夫の給与で賄えたからよかったが10時に仕事を終えられることが希有であり、夜中の3時4時はざらで残業時間は月200時間を優に超えるが、申告は男が90時間女は50時間が決まりだったそうだから将にブラック企業顔負けであり、中央省庁の勤務は想像を絶するね。我々の近くに介在する区役所や年金事務所などのお役所では鼻糞を穿(ほじ)って所在なげに座っているお役人のノンビリムードとの落差は一体から我々はどう考えたら良いのだろう?彼等を中央省庁に廻せば仕事のハカが行くと言うものでもないしね…(;;)。昔小生の愚息がどうしても嫌がって中央省庁へ行かなかった理由がどうやら分かったような気がするな。彼処は頭の中身だけでなく人一倍タフでモーレツ人間でないと務まらないんだ。
キャリア資格と勤務時間の差は役職で補完されて居り、彼女が31歳で初めて地方へ出されたとき島根労働基準局の課長職だったが、1年半勤めて本庁に戻されたときは初めて課長補佐に任命されたそうだから本庁と出先では役職のランクが比較にならないと分かるね。因みに本庁で課長になったのは41歳だ。
島根ではキャリアの女性が夫を置いたまま単身?東京から子連れで赴任して来ると言うので大評判になり、社宅では同局の主婦達が2歳の幼児を構ってくれ、後年裁判のときは島根労働基準局ぐるみで大挙して援軍となって彼女を励ましてくれる戦力になったとか…^^。村木さんの人徳の賜物だろう^^。当時は外部の人から地元採用の事務員と間違えられるのでどんなに暑くても夏ではスーツの着用が欠かせなかったそうだ。警察や防衛庁のように勲章などないもんね^^。如何に女性のキャリアが少なかったか分かるような気がする。
読書好きの彼女は勾留される際、拘置所内に佐々木穣と今野敏の本を持参されたそうだが164日の勾留期間に読破された書名149冊が「あきらめない」の末尾にリスト化されている。佐々木穣、今野敏以外にも獄中なのに重松清や畠中恵などいろんなジャンルを読まれており読書傾向から彼女が検事の尋問に怯えず平常心で「明鏡止水」の心境に居られたことがよく分かる。権力の権化のキャリアでも私の好きな重松清なんて読むんだね^^。
週一回だが此れから半年間彼女の「明日への話題」を楽しみに読もうと思う。

偽の血液製剤を作ってボロ儲けしていた一般財団法人「化血研」に対し厚労省は110日の業務停止処分を科したが、ナント此処の殆どの製品について他のメーカーに代替品がなく業務停止の間も製造出荷が続けられるそうだ。「作らへんで…」と嘯(うそぶ)かれて困るのは国やったんや、何のための業務停止処分や!企業は業界でのシェアさえ確立してしまえば怖いモンなしなんだ(>_<)、昔、ミドリ十字が悪いことをして指弾されたが此方は会社と違って一般財団法人だから潰すわけにもいかんし大して税金の懲罰も科せないし法律の盲点を突かれて厚労省も困ったね。村木さんは今では外部の人となったが化血研をやっつける良い知恵を授けて遣って下さいね。

ところで北朝鮮の「核実験」に対しアメリカは一部の北朝鮮船舶の入港禁止を国連安保理事会に諮るそうな…。恐る恐る、怖々、と言う感じだから中国に協力が得られないアメリカの持て余している様子がよく分かる。実はアメリカも北朝鮮が怖いんだろうな(;;)。

先週の読みたくても読めない字
咲いた花が窄(つぼ)む

今週の読みたくても読めない字
咲いた花が(萎)びる

野坂昭如と「四畳半襖の下張」裁判

ベコニア

今年も後4日となりました。一年の経過の早さには目が廻りそうだ。庭の花も枯れてしまって残っているのはカタバミ以外には露地植えのベゴニアだけとなっている。此奴は葉が肉厚で少々雨が降らなくても枯れないから根っからの不精者には最適の優れ物だ^^。私は赤より白い方がずっと好きです。今年もとうとう最後のブログ更新を迎えることとなったが、恙なく(でもなかったけれど…)一年を終えることができたことを神様に感謝したいと思う。

作家で歌手更に参議院議員として政治家でもあった正義の使徒野坂昭如が今月9日85歳で波乱万丈の人生を終えられた。
今から43年も以前のことだが、戯作家として戦前一世を風靡した永井荷風の著作であるあの文語体の名著「四畳半襖の下張」を彼が月刊誌の編集長として掲載したことが当局の目に触れ、此の作品が既に昭和23年最高裁で猥褻だと罰せられていること、過去のD.H.ロレンス著伊藤整訳の「チャタレー夫人の恋人」事件(1957年上告棄却)、マルキ・ド・サド著渋澤龍彦訳の「悪徳の栄え」事件(1969年上告棄却)を踏まえて裁判所が野坂昭如に有罪判決を出したことに対し、高裁での控訴審で文学作品の論評には欠かせないその道の専門家である五木寛之、石川淳、井上ひさし、有吉佐和子、吉行淳之介、開高健を始め国文学者の吉田精一、批評家の中村光夫など綺羅星の如き多くの著名人が証人として出廷し、「昭和50年代ともなれば時代の推移とともに猥褻の定義も変わるのだ、此の作品は優れた文学作品である」と様々な証言がなされ、野坂昭如の無罪を縷々と訴えられた事件があったことをお歳を召した方ならご記憶だろう。
女性の裸もとっくに解禁になった昭和50年代後半に文学にまるで門外漢である検事や判事達が、文壇の権威者達の意見にどうして従わないのか不思議でならず、此の名作が有罪になったのか当時訝しく思って居たのだが、此の事件の特別弁護人となった丸谷才一のエッセイ集「コロンブスの卵」から「四畳半襖の下張裁判」の弁論要旨を読ませて頂いた、そして私はその要旨から此の裁判に野坂昭如が何故敗訴したかの原因を理解したので皆様にお聞き頂きたいと思う。
この裁判で野坂昭如を擁護する何れの控訴人の証人も著名人であり語り口は理路整然として明快であり、中でも開高健の2時間半に亘る証言は絶賛もので裁判官が時間を過ぎても閉廷を言い渡すのを忘れた程だったそうだ。出廷しているどの検察官や判事から見ても証人は自分達より遠くて高い教養の持主であるため抗弁することができず忌々しくも同感せざるを得ず歯軋りして己が無知を悲しんだことと思う。然し控訴人の致命的な失敗であったのは、巷の声を判事達に聞かせたい一心であったろうが、唯一人市井人で家庭の主婦であった水沢和子証人を出廷させ証言させたことだったと私は考えた。
証人水沢和子の弁論は「此の作品に一般的な善悪はありません、私の子供が大きくなってから読んでも一向に差し支えありません。寧ろ、うちの子供が斯くも難しい文章を読める学力があれば嬉しいと思います」と胸を張ってのものだった^^。此を聞いて職業柄酒席でも猥談一つできない堅苦しい判事達は自分達の世俗への無知を思い知らされ屈辱の怒りで瘧(おこり)のように身体が震えたに違いない。著名人から語られるのなら許容できても一介の主婦の発言では到底聞く耳を持てなかったろう。斯くして「四畳半襖の下張」は最高裁に於いても上告棄却、野坂昭如は罰金10万円が確定したが、一寸の虫にも五分の魂というから、全ては判事達のプライドをズタズタにしたのは主婦の証言であったろうね。此の主婦さえ出廷しなければ判事達は証人の社会的な地位と高邁な思想に尻尾を巻き野坂昭如は無罪が勝ち取れて居たに違いないと思う。そう言えば古来「お前にだけは言われたくない」なんて言葉があったよな^^。水沢証人は性に淡泊な質(たち)であって文語体の流麗な文章の巧みさに魅せられ芸術作品としか考えなかったんだろう。だから書かれた内容については少しも拘る処がなかったのではないかと思った。そうでなければ「うちの子ども云々…」など到底母親として言葉に出せる訳がなく、是認すれば検事や裁判官が芸術作品に対し態と卑猥な解釈をして居るようになってしまうからどうしても無罪にできなかったのだろう。そして水沢証人が我が子を引き合いに出さなければあのとき野坂昭如は勝訴できたと思う。然うしたら彼は勲章の一つも貰えて居たのではないだろうか。証人丸谷才一は文化勲章を貰っているもんね。合掌

懲役刑

野坂昭如さんの裁判が巷の良識者から批判を受けるようになって、漸く法曹界も此れではいけないと古から踏襲して貪っていた眠りから目覚めたのか、その後最近になって殺人事件の時効廃止や刑罰の長短に刑法が変更されるなど劃期的な判断が行われているが先日の新聞で劃期的な判決が載せられていた
裁判は二つあり、新聞左には前方注視が困難な状態になる程酔って、車を運転し乍らスマホに夢中になり、道を歩いて居た通行人4名を跳ねて3名を死亡させ1名には重症を負わその場から逃走した悪辣な若者に対する判決であり、右には女子中学生を連れ出したと男が「猥褻目的略取」と謂う罪に問われた事件の判決であった。
判決結果は左が懲役22年で右が懲役16年だった。一瞬だが左は軽くて右は重いと感じたのだが、どうしてなんだろう?酩酊運転で3人もひき逃げして死亡させれば無期懲役が最低刑だと誰もが思うし、女の子を連れ出しただけで何も悪さをしていないのだったらせいぜい懲役5年辺りが精一杯ではないかと思うが時代が変わってきたんだ。
30年も前だったらきっと左の事件は殺意がないとして恐らく懲役7年位だったろうし、右の事件は精々懲役3年で執行猶予が付いたと思う。世間の目が段々命の尊さや、被害者の少女の心の傷の深さに思い至るようになったからだと思われる、頭の固い裁判官も法律の条文への拘り(未成年を猥褻目的での誘拐略取は刑法で7年以下と定められて居る)を捨てて被害者やその家族の心情を思い遣る時代になったようだ。
5両盗んで打ち首獄門になった江戸時代から比べて、終戦後は法律が軟化し犯罪人の罪が驚くばかりに軽くなって居たが、ここに来て法より重い刑が増えていることはとても喜ばしいことだと思う。裁判員裁判で死刑も出されたしね…^^。

従軍慰安婦の噓

50年前にキッパリと決着した筈の従軍慰安婦問題が又もや再燃し韓国が我が国から更に賠償金をふんだくろうと居ている(>_<)。何処まで汚い連中だ!
写真は戦時中我が国公務員の月給が45円であったとき月給300円で公募された広告だ。我々も我もと応募したが器量の悪い者は全て落とされたそうだから、戦後其奴等の僻みを朝日新聞が記事にしたのが発端だ。悪いのは朝日新聞とそれに便乗した韓国だ。何が強制連行や!朝日新聞は恥を知れ!それにしても韓国は底意地の悪い国だね。

先週の書けないけど読みたい漢字
風船が窄(つぼ)む

今週の書きたいけど読めない漢字
開いた花が(窄)む

皆様どうぞ良いお年を…

渥美清のドラマ「泣いてたまるか」と放送禁止用語

シロシキブ

先月芦屋のNさんを訪問させて頂いた折、庭に白いムラサキシキブが咲いているのに気付き「種が生ったら下さいね」とお願いしていたら先日送られてきた^^。ネットで調べたら此れはムラサキシキブ属でもシロシキブと謂う種類だそうで種が乾かぬうちに蒔くよう書かれていたが此奴は繁殖率がランタナよりも遙かに強いので私は露地蒔きでなく春に種を鉢蒔きするつもりで居たから可成り慌てた。寒いときでもあるし発芽するのは春だろうし思案の末鉢に種まきして庭に鉢ごと植え込むことにしたが果たして春に芽が出るだろうか、それより私自身がこの種を播種したことを春になって記憶しているか全く自信がない(;;)。

清水希容

清水2

空手が2020年東京オリンピックで採用された^^。写真は何れも糸東流清水希容21歳関西大学3回生、空手の形を打つ彼女の面構えはまるで夜叉だが実物は迚も可愛い女性だ、見ていて惚れ惚れするよね^^。最近の若い男女は何れも軟弱な連中ばかりになったと思ったが、こんなに凜々しい若人を見るのは久し振りだ^^。「凜々しい」なんて言葉を使ったのも久し振りだ^^。
彼女は2年前に史上最年少の20歳で全日本選手権を制し、昨年は全日本を連覇、アジア大会は日本勢6大会連続となる優勝、初出場の世界選手権でも金メダルの栄冠に輝いた。しかも全日本、アジア、世界選手権の3大会全13試合を5―0のストレート勝ちで制す圧勝劇だから65連勝は将に向かうところ敵なしで空手道のの世界女王だ^^。
空手と謂うと先ず男子を思い浮かべるが女子だって居たんだね^^。凄いね、5年後は彼女も26歳だが大丈夫かな、何処かで一回負けて緊張を解(ほぐ)しといてね。

ニュースの後など時折録画ビデオを見る。最近は「下町ロケット」以外に碌なドラマがないので仕方なくBS12の渥美清主演ドラマ「泣いてたまるか」を見ている。50年前の白黒映画だから入居倍率40倍の公団住宅家賃が5600円、タクシー100円、玉子丼が80円など無性に懐かしい^^。何故か主人公である渥美清の台詞がしょっちゅう途切れるので気に掛かるが、どうやら再放送の前にチェックが入り、言葉がカットされて居るようだった。当時とは異なり今では放送禁止用語が厳しくて、当時誰もが喋っていた「見えてるよ、メクラじゃないんだから…」などメクラの箇所が消されて口だけパクパクだ。一話に10回くらい口パクが出てくるから話の筋がよく分からなくて困る(;;)。
放送禁止用語はマスメディアが勝手に付けたもので,昔名曲「竹田の子守歌」が禁止歌にされたのは同和の幹部も知らない勇み足だった。何処かからイチャモンがでるのを怖れて放送業界が適当に怪しいものを間引いて居たらしい。
ネットで調べたら放送禁止用語一覧なるものが搭載されていたが、何処がダメなのかよく分からないものが多い。「足切り、田舎、未亡人、四つ辻、家柄、踏切番、農夫、OL」何れも放送禁止用語だそうだが少し考え過ぎだね、足切りは身障者を暗示するからこじつけで分からぬでもないが、「田舎」や「農夫」はどうなんだろう、童謡の歌詞にも出てくるし素朴でとても良い言葉だと私は思うが、此れを差別語と言うのでは大都会の大金持ちが高層マンションの上から思いっきり下界の貧乏人を見下(くだ)しているようでとても不愉快だ(>_<)。「四つ辻」に至っては四つが特殊部落を意識させると思ったんだと思うが考え過ぎも良いとこだね、「未亡人」は上品な言葉であり「後家」なら良いことになるのではどうにもおかしいね?「嫁かず後家」なんて明らかに蔑称だと思うよ。踏切番には嗤ってしまう、現在日本に電動でないこの手の踏切が未だあるとは先ず思えんから出てくるとすれば昭和の初期から半ばに至る時代を描いた文芸ものにでも登場することになろうが、この言葉が禁止では作家は途惑ってしまうよね。「馬鹿ちょんカメラ」もダメらしい。「ちょん」って朝鮮人の蔑称らしい、知らなかった。
差別語だと差別することのほうが問題であり、差別語を使わない言い回しが逆に差別を意識させてしまうってことはないの?

昨今企業の就活解禁日が6月だ8月だと揺れている、文科省も主体性がなくコロコロと話が変わるからみっともない。企業が学生からの内定が拒否されることを怖れての歯止めなのかとも思うが、良い学生は内定を沢山取り、そうでない学生は内定ゼロなのはメチャ不公平だし、三菱と住友に受かれば学生は銀行でも商社でもメーカーでも東の人は先ず8割は三菱を選ぶに相違ない、そうなると住友は良い人材を殆ど三菱に取られる羽目になり割に合わない、本来住友を目指した学生の足をも引っ張ることになろう。就職試験日を国立大学の入学試験のように大企業は申し合わせて同じ日をテスト日にできないものかと思う。
処で就活と言えば服装から髪型まで何故かリクルート型で個性がない。40年も昔のことだが「いちご白書をもう一度」を御存じですね、1975年にユーミンが作った大ヒット曲で「ばんばん」のばんばひろふみが歌った反戦歌だ。♫就職が決まって髪を切ったとき…♪今なら♪就活が始まって髪を切ったとき…♫と歌わなければ正しくない。あの当時はバブル創生期の前哨戦だったし、何処の会社も人手不足で体育会系を中心に採り捲って居たから、髪など切らなくてもジーパンでも面接できたんだろう。ちっぽけなうちの事務所などあの頃、職安(今のハローワーク)へ行っても給与が安くて全く相手にして貰えなかったことを覚えている。うちで働いているベテラン所員の給与が10万円で職安の張り紙は15万円だったからまるで話にならず、当時は増え続ける得意先を捌くため少人数で毎日9時10時の残業続きだったから現在謂うところのブラック企業の見本だった(;;)。でも今思うとあの頃は日本経済一番の成長期だったんだ、物価も上がったけどお得意先もよく儲かるようになり仕事もどんどん増えてしんどくてもとても働き甲斐があったし、中小零細企業の環境が今とは正反対だったね。今は大企業が中小零細企業を足蹴にしているが、昔は中小零細企業が大企業を助けて押し上げて居たんだ。

TBS火曜ドラマ「結婚式の前日に」が今週終了するが、暗いドラマのせいで視聴率が一桁と全く伸びなかったかがよくぞ中途で打ちきられなかったものだ。醜聞高い香里奈の主演のせいもあるが私は原田美枝子の服装にも大いに問題があったと思った、この人はとても美人で上品な女優なのにこの番組で着用しているマフラーやらショールやらネッカチーフなどゴテゴテしたコスチュームは外国では人気のファッションブランドだそうだが私のような年寄りには何故か下品でまるでホームレスの服装に見える。彼女が室内で此のゴテゴテを脱ぐとあっと驚く上品な婦人に変身するから不思議だ。スタイリストも視聴者層をもう少し意識できなかったものか?美保純も「寅さん」のときの可憐さがいつの間にか老醜にとって代わり見るのがとても辛かったね。

先週の書けないけど読みたい漢字
襖が弊(やぶ)れる

今週の書けないけど読みたい漢字
(履)を(履)いて土を(履)む

自動運転車(ロボットカー)は合流できるか

月見草

師走が駆け足でやって来た、先月末まで我が世の春を咲き誇った石蕗も漸く枯れ、残るはランタナと此の月見草だけとなって、間もなく庭はピンクと白のカタバミ一色の世界がやってくるだろう。彼女達は寒さを待っているのだ。そうなればもうお正月だね、私のような年寄りは早い月日の経過に唯途惑うばかりだ。

先週仕事の目的地がそごうの傍で阪神三宮駅が近いから山陽電車で行って見た。相互乗り入れのため特急は阪神と山陽が交互に来るがそ運悪く山陽だった、山陽はシートが沈んで腰に悪いのを知って居たが寒空に15分もホームで待つのも辛いのでその儘乗車したが、運悪くこの電車は何故か発車時と停車時に必ずガックンと衝撃が来て腰に響き思わず前のシートに縋ってしまう、シートが横6人掛けでなく前向き二人掛けだったので転けずに済んだ。此の電車は須磨から阪神三宮まで各駅停車だったのでガックンは数え切れないくらいだ(>_<)。腹が立ったので最後尾だったし下りるとき車掌に「何や!、へたくそやな、ゴツンゴツンと腰が痛いやんか」と文句を垂れると、車掌に「すんません、新人が研修中なもんで…」と頭を下げられた。電車は車と違ってアクセルとブレーキだけやから運転など簡単やと思って居たが、そうでなくレールにも車輪にもゴムが使われて居ない関係か車体にショックを与えず発着進するのは可成り熟練が必要のようだ、停車位置の関係や乗車人員の重量でついガックン停車になるかと思ったが、発進時にもスムースに出られずにガックン発車するのは力の入れ加減に可成り難易度があるのではないかと思った。車が自動化の時代を迎えているのにずっと前に自動化できてなければならぬ筈の電車がこんなことでは困ったもんだ(;;)。どうしてコンピュータに運転させないのかな、念のため運転席に見張りでも座らせて置けばそれで良いと思うがきっと頭の固い国交省が認めないんだろうね。腰が痛くなった分、運転手の運転研修中は少しは料金を割引しろ!

電車に先掛けて車の世界も愈々自動化に入り真の意味での「自動車」となり、早くも高速道路を無人でテスト走行されていると新聞に書かれていた。実現すれば2020年頃から世界中の自動車会社(トヨタは販売しない予定)で発売が開始され、運転席は不要になり乗っているのは乗客乃至は荷物だけとなる、然しドライブが趣味でハンドルを握って居ないと楽しめない人だって少なくないし、運転の上手な人には自動運転はきっとまどろっこしいに違いない、それに信号が黄色になった瞬間、自動運転車(ロボットカー)がそれを感知して横断歩道直前で止まれば現在我が国の交通事情では先ず後ろの車に追突されるだろう、と言って黄色で交差点に入れるようなソフトも国交省の認可の手前組めないよね、どうすんだろう?自動運転に切り替える前に車の前後に周囲からよく確認できる自動運転を示す旗の掲示でも義務づけるべきだろう。新聞社の車と間違えられたりして…^^。
自動走行にしても神様ではないからどんなことで事故が起こるかわからない、子供が走り込んできたり、赤信号で車が突っ込んできたりすれば矢張り事故の回避は難しいだろうと思う。そのとき「私は運転を自動にして居た」とドライバーが証言すれば事故の責任はだれが負うのだろう。
それより私はロボットカー・メーカーが自動運転車にドライバー同志のマナーである「サンキューハザード(どうぞお先に…)のパッシング」と「そこ退けのパッシング」などの区別を認識させる能力を授けて居るなんて思えない、そして此の自動運転車に高速道路の合流が上手くできるなんて到底思えないね、本線を走りながら合流車に合流させてやろうと優しい心遣いの「サンキューハザード」の好意が自動運転車に気付かれなかったりして…(;;)。

「化血研」(正式名称:一般財団法人化学及血清療法研究所)と公立研究組織のような紛らわしい名前を付けた熊本の民間製薬所は悪い奴だ(>_<)。20年前薬害エイズ訴訟で訴えられ損害賠償させられたのに又懲りずにこっそりと悪事を働くとは不届きである。厚労省は業務改善命令など生温いことは省いて殺人罪で直ちに刑事告発して悪事に荷担していた全員を検挙して拘置所に入れたら良いのだ。我が国は出生児が少し宛減少して行く中を彼等のせいでエイズに冒され更に減ってゆく危機的状態を迎えているのに何が業務改善命令や!

昨日の朝刊で報じられたが東京都の葛飾区で5000世帯分のマイナンバーが印刷漏れであることが発覚した。配達区域の葛飾郵便局が不審に思って区役所に問い合わせて判明したそうだ。総務省は全月末までに全部の印刷を終えたと説明していたため窮地に立たされることとなった。まるで泥縄だ、きっと他にも印刷未済があるに違いないだろうね。

今朝の朝刊の毎日新聞にて保険各社が高齢になった保険契約者と連絡が取れなくなったり受取人が亡くなったり(追跡調査せず?)で20億円の保険金が未払いになって居ると報じられた。
保険業界は10年前に病気の告知義務違反などを理由に保険金支払いを拒んだ保険金不払い問題で国会において追及され已む無く1100億円もの保険金を支払った前科があるが、その後は悔い改めたらしくその種のセコいものではなく今回発表されたものは本人或いは相続人から保険請求がなされない儘になっているケースが続発していることを踏まえたものだ。核家族の悲劇の一つだろうと思う。
死亡保険も各種あってややこしく、今年1月にお亡くなりになった94歳のお得意先の遺族には3500万円の保険金が支払われたが私は過去10年以上確定申告にて生命保険金控除をした記憶がなく、疑問に思って私が保険会社に問い合わせたらこの保険は70歳で掛け止めになり以後何時亡くなっても3500万円が支払われる契約だったと聞かされた、保険会社は保険金に対する24年間の利子配当をネコババしていたものだろうが保険金が貰えたのは遺族が保険証書を探し出せた功績の賜物だ。証書が見付からなければ保険料引き落としがないのだから保険金の事実が分からず其れまでだったろう。
保険会社ばかりが俎上に上がっているが、実は銀行預金は保険の比ではない。本年の三井住友銀行のバランスシートだけを見ても睡眠預金払戻損失引当金が200億円もある、これは出し入れが行われなくなって10年を超えた預金を銀行が雑収入で利益に計上し取り込んだ金額だ、「通帳や判子と本人或いは相続人の身分確認ができたら返してあげますよ」という意味での損失引当金だが千に一つも返還依頼の可能性はない。通帳は本人の意思で誰にも見付からない処に隠したまま永眠されたものだろう。親の面倒も見ぬ子どもに遣るくらいならゴミになって捨てられることを希望されたのだろうが昨今悲しい親子の断絶だね。他の銀行や郵便局を加えるとこの手の睡眠預金は数千億円にも達することだろうな(;;)。皆様もお年寄りには孝を尽くして銀行や保険屋を喜ばせないようにしましょうね。

先週の書けないけど読みたい漢字
危急存亡の秋(とき)

今週の書けないけど読みたい漢字
襖が(弊)れる

丹波市と宍粟市

黄 赤

秋も深まり庭の草花が残り少ないエネルギーを振り絞るように咲き乱れている。赤と黄はどちらも私の好きなランタナだ。初夏の時分に早朝散歩の途中に他所のお庭から道路に食み出して咲いているランタナの枝を10cmほど失敬し、コップの水に浸して窓辺に置いて根を出させ露地に戻したのが咲いた^^。但し、ランタナはコップの水で生き返る位生命力が強いから油断すると庭中を席捲し雑草化するので要注意だ。

先日芦屋に仕事で出向いた折、快速電車の窓際に座っていたら元町から俳優柄本明そっくり足の悪いお爺さんが乗ってきた。優先座席でもなかったが私の横に座っていた小母さんが、「どうぞ、私は次で降りますから…」とさりげなく立ち上がり、恐縮する老人に席を譲りドアの方に歩まれたが相手に有無を言わさぬ小母さんのタイミングはお見事だった^^。お爺さんは座るのに結構苦労して腰掛けられたが、横目でみると年齢が私と良い勝負と思われたので、車窓を眺めるにも退屈だったし息が整った頃、「率爾ながらお幾つになられましたか?」と問いかけると、「私は昭和6年です」と答えられ、お宅は?と返ってきたので「亥(いのしし)です」と言うと、「私が申(さる)やから、ええと…」と私の歳を考えて居られたので、「私は10年です、貴方は6年生まれだから未(ひつじ)ですね」と返すと何故か猛然と反発され、私は3月の早生まれやから申(さる)です」と引かない。怪訝しいなあ、早生まれと干支は関係ないのと違うのかなあと思ったが、これ位の年になっても自分の生まれ年や干支を間違う人は先ず居ないから私の勘違いなのかなと思いそれ以上追求するのもどうかと思ったので「何処へ行かれますか?」など話題を変えたら「大阪で乗り換えて丹波市に帰ります」と言われた。「丹波市?」と一瞬考えて居ると「前は氷上郡やった」と呟かれた、そうだ、平成大合併で何処も彼処も町や村は市になってしまったのだ。丹波市なんてのまでできてたんや、柏原(かいばら)や青垣町とか言われたら相続税の相談に行ったり鮒釣りに行った40年昔を漫(そぞ)ろに思い出すが、丹波市と言われても今ひとつピンと来ず、はあ?と思ってしまう。

今では姫路のずっと奥に今も交通手段が神姫バスしかない宍粟市なんてのができて居るが、山崎町とか千種だったら懐かしく60年前囲碁部の合宿で瑠璃寺に行った折、山崎までバスが3時間かかり山崎で更に乗り換えて瑠璃寺まで1時間かかった。山崎は鉄道もないのにバスのターミナルがあり、あちこちへのバスの集散地だったからとても驚いた。宍粟市なんてゴロが悪くて言い難いが、無理矢理市にしてしまわないと行政のコストが持たないのだろう、その分住民サービスは随分低下したことだろうと思う。
高所にある瑠璃寺での合宿は真夏なのに夜は布団を被らぬと寒くて眠れぬ程気温が下がり、一晩中林の木の梢から河鹿(かじか)の鳴き声が絶えなかったのを強烈に覚えているが、清流の潺(せせらぎ)と共に今も生き永らえて居るんだろうか。

閑話休題、このお爺さんと戦中派の性(さが)として子どもの頃食べ物がなく蛇苺まで捜して食べていた話などしていたら電車が芦屋に到着したので「それではお気を付けて…」と別れたが、話の中で戦争が終わったとき中学3年生でしたと言われていたことをふと思い出した^^。帰りの電車の中で早生まれと申(さる)のことを考えて居たら正解に到達した。明治41年生まれの私の父も昭和7年3月生まれの姉も矢張り早生まれの申(さる)だったことを思い出したのだ。だから私と姉は歳は三つでも4学年違う。申年は西暦では12で割り切れる決まりだ

終戦時に旧制中学3年生(早生まれだから終戦当時14歳)だったら逆算してこのお爺さんは1931年である昭和6年生まれであり、申年は記憶違いだったと結論した。自分の生年月日を書く機会は始終あるからこの方が生まれ年を間違う筈がない、申年は昔からけちん坊だとか狡いとか謂われていたからこの方の勘違いはお気の毒だった。もう一度お爺さんに逢って「貴方は本当は未年ですよ」と言ってやりたいがもうその機会もない。(注、尋常小学校5年で飛び級した場合はこの限りではない)
今の若い人には十干(じっかん)や十二支など話題にする方は少ないだろう。漢検ではこの手の「訓読み」がかなりの頻度で出題されるから私は油断なくしっかり覚えるよう努力している。十二支は兎も角十干の訓読みは難読字だ。丙午を(ひのえうま)などはよく知られて居るが、あなたは「庚寅」に「戊戌」の仮名付けができますか?
答え 訓読みは(かのえとら)(つちのえいぬ)であり、音読みは(こういん)(ぼじゅつ)です。

下町ロケット

早朝の散歩途中コンビニでこんな菓子パンを見付けた^^。ロケット型?のチョコパンだが発案者は頭良いね^^。作者の池井戸さんに使用料払っても売れさえすれば勝ちだ。TVでも先週視聴率20%を超えたとか大人気だし、文庫本は100万部を超えてのベストセラーに便乗しての菓子パン登場だ。「佃品質」には笑ってしまうね^^。
慶応を出て三菱銀行に7年在職した池井戸潤さんの作品は「空とぶタイヤ」を初めとしてどれを見てもアンチ三菱色が鮮やかで面白い、よほど在職中上役にいびられたんだろう、でも三菱重工の工員さんは本当に三菱のイメージカラーである真っ赤な作業服を着ているの?
巷間三菱の社員達の周囲を見下すエリート意識過剰には辟易している人も少なくないからこのドラマの中身は別にしてもきっと共感する人も多いと思う。それもヒットの原因だろうね。
うちに来る三井住友の外務員の小母ちゃんが言っていた「私昔三菱に少し勤めたことがあるお陰で今でも三菱の車は1割引で買えるんよ」

最近私のブログの中身がヤケに諄諄(くどくど)しい、歳のせいだろうか我ながら嫌になっている、もう少し明るい話題を爽やかにお送りしたいと願っているのでどうかご容赦を…m(_ _)m。

先週の書けないけど読みたい漢字
面白くて堪(たま)らない

今週の書けないけど読みたい漢字
和漢の(籍)に親しんだ
先月の漢検の出題からです。

旭化成建材は被害者じゃないの?

大根2

秋も少し宛深まり紅葉の季節が近付いている。もう11月なんだ。歳月の経つのは思ったよりずっと早くあとたった10日で私は80歳を迎えることになるから万感迫る思いだ。
庭の大根も順調に育って三角バッタの好餌となり、モンシロチョウがせっせと葉に卵を産んでいる、卵は軈て青虫となって大根の葉を食べるのだが青虫は葉と同じ色だから見付けるのが殆ど不可能だ、でも青虫にしても蝶々になるために必死だし捕まえて金魚の餌にするのは人間のエゴだから見逃してしてやろうと思う。なんて…悟ったようなことを書いているが、実はもう私の視力では青虫と大根の葉との見分けができない(;;)。
今年の大根はなぜか昨年と違って発芽率が100%だった、そんなに発芽すると思ってなかったのでテキトーに蒔いたのがアダとなり数回間引く羽目になって現在に至っているが、半月もしたらもう一回くらい間引く必要がありそうだ。間引き大根の根っこは辛くて食べられたものでなかったが葉はメチャ柔らかく美味しかった、栄養価も満点らしい^^沢山の方に差し上げて喜んで頂いた^^。

先日近藤康太郎著「新しい民主主義」を読んでいたら、村上春樹が捉まっていた^^。彼、村上春樹は初期に「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を書いていた辺りまでは車嫌いで、この作品の主人公が死んでゆくのも国産のしょぼくれたレンタカーでボブ・ディランを聞きながらだった。その頃の村上春樹は「正月は車が居なくなるから、自分のような散歩者には静かで空気が良い」なんて清潔なエッセイを書いていたのに流行作家になってから急に「車はオープンカーに限る」とか言ってポルシェのオープンカーだって?恥を知れ!と彼近藤康太郎に叩かれている^^。
この人ノーベル賞候補になったせいかやっかみだろうが文筆家の間では評判悪いよね、いつだったか群ようこに「村上春樹の経営する飲食店に行ったら大きなゴキブリが壁に張り付いていた」と書かれたが、目の敵にされて居るのは面白いね^^。本当に立派な作家であれば同業者からこんなバッシングを受けない筈だから何処か彼に人間的な欠陥があるのかな?
村上春樹は翻訳物が出回ったせいで外国人には好評のようだが、わたし的には彼の作品に登場する主人公の性格が分かり易そうで実はとても晦渋だからよく理解できずあまり読みたくない。

先週日曜日午後漢検の検定に出かける少し前に近くで事件があったから防犯カメラを見せて欲しいと警察官が来たので招じ入れたら小柄で皰(にきび)ポチポチの可愛い女性警官だった。名刺も貰ったが名刺の肩書きは「兵庫県巡査」だ。「早く警部にならんとあかんね」と言ったら「絶対ムリ」と真顔で言われた。
事件が深夜でもあり防犯カメラがはっきりしないので上司に相談しUSBメモりーが必要なら私達は三交代なので三日後に来ますからお願いしますと頭を下げて帰って行ったが水曜日には来ず昨日になって「矢張りコピーが要ります」と訪ねてきた。丁度六日後だから休み明けの勤務だろう、でもうら若い女の子が24時間勤務だなんて厳しい職場だね。女性にとって体力勝負の世界だ。お嬢さん、警察は基本男社会だけど女性も頑張ってせめて警部補になって部下の男達を扱かんとあかんよ。

先週の漢字検定は女性警官の応対などで鼻を伸ばして遅刻しそうになり日新町の駅から必死に走って漸く開始3分前に駆け込んだが、動悸が治まるのに時間を要し、息継ぎが終わったら皆問題用紙をペリペリ捲って居て慌てた。80歳にして駆け足5分の体力消耗は当然に思考に影響し、30分経過を告げられたとき未だ8問の対義語、類義語を考慮中だった。9問解答できて「帝都」の類似語には「けいし」しか残らないがそんな熟語はまるで知らん(;;)、回答欄に空欄が目立つが取り敢えず10問全問の答えを書き終わったところで時間を見たら後20分、空欄一杯、ヤバ!
曾ての不祥事以来漢検も少し宛不人気となり参加者も激減しているが、その辺を考慮してか問題も10年前と比べて結構易しくなって居るのに何故か答えが思い出せず書けない字が多くなっているのは加齢のせいだが、その牴牾(もど)かしさには身を捩(よじ)れる(;;)。
その上最近では何故か見たことがない問題が幾つか出題されて戸惑うが此れは曾てなかったことだ、きっと問題が易しくなった結果、200点獲得者には合格証に加えて満点賞が交付されるが満点賞の乱発は漢検のブランドを下げる恐れがあり出したくないからだろうと思う。今回も先ず誰にも書けないと思える問題が帝都を含め2問あった(::)。
今回明石会場での準一級受験者は欠席者1名を除いて僅か15名だった。1部屋に4級と6級の数十名を詰め込んでお釣りがあった。10年前神戸の会場は山手短大の教室だったが、100人教室の3室びっしりと犇(ひし)めいて芋の子を洗うようだったから栄枯盛衰盛者必衰はこの世の倣いだが感無量の思いだ。
(注)帝都の類義語は「京師」だった(80年生きていて初めて見た熟語だ(;;))

大分県中津市が市の処理場の工事に旭化成建材が関与していないと発表していたが先週此れを撤回した。旭化成建材が4次下請けに入っていたそうだ。普通孫請けなんて聞くことがあるが曾々(ひいひい)孫請けなんてのまであるんだ(´Д`)、下請けと孫請けに曾孫請け達は工事代金の鞘抜けをして居るんだろうが、建設業界の複雑さには唯々魂消るね。私は旭化成建材だけでなく他の同業者もきっと同じような杭打ちデータの改竄をしていると思う。旭化成建材が不運だったのは横浜のマンションの土壌が普通の土地より脆弱だったため2cm傾いたことだった。ひょっとしたら旭化成建材は被害者かも知れないと思う、施主の三井不動産が不当に安い建築金額と早い納期を契約条件に入れていたのが此の事件の発端であり結末ではなかったかと私は見た。真に責任を取るべきはマンションの購入者から多額のお金を受け取り暴利を貪った三井不動産ではないのか?曾孫請けから長さの短い杭を持ち込まれて「工期を守れや!」と言われたらああするより他なかったんだろうと思う(;;)。
横浜を契機に何処も彼処もがデータの改竄ラッシュの出来(しゅったい)だ、改竄などCADのキーボードをポンポンと叩くだけでできるから手間は要らない。「改ざん」と言う熟語が新聞にテレビに幾度も大きく出てくるが、とても読み辛い。杭打ちまで「くい打ち」だ、常用漢字でないからだが「改ざん」を「改竄」を漢字で書いてルビを振れば良いと思うのだが何故だろう、子供達が難しい漢字を覚えさせるのに良い機会だと思う。「お父さん、この字はなあに?」「あれはね、鼠が穴に入っている字で隠れている意味であり、鼠はこそこそと悪事をなす者の喩えがあるから改竄は悪い方に改めると解釈するんだな」「へえーお父さんって何でも知ってるね」と畏敬の眼差しを受けるだろう、最近とみに失墜している父親の権威を回復する絶好のチャンスをこの際生かそうね。
山本夏彦翁は小学生にして四書五経が読めるほど漢字に精通されて居たが、それは毎日ルビ付きの新聞を隅から隅まで読んでいたら自然にそうなったそうだ。因みに明治大正の時代、新聞の字には全てルビが振ってあり子供でも魑魅魍魎は疎か鑱諂面諛(ざんてんめんゆ)でも楽勝だったんだ^^。読み方が分かれば子供達は漢字に興味を抱いて読書に親しむだろう。どうして今の新聞はそうしないのかな?障害者なんて酷い字だよね、障碍者と書きルビをつけたらどうして悪いの?「書き替え字」なんて日本語への冒涜だ!

先週の書けないけど読みたい漢字
見ていないからと仕事を慢(おこた)るな

今週の書けないけど読みたい漢字
この家は百年は(堪)える

傾いたマンションと相続税

荻

秋も愈々深まってきた、酷暑で弱っていた木々の葉も今月に入って一段と緑が濃くなり生き生きと耀いている。
Eさんから送って頂いた神戸港周辺の散策時撮影の一枚だが三宮元町間の大通り大丸横に咲く薄(すすき)の群生に目を見張った。薄は河原などに咲くから街中は可成り珍しい、花が白くて密で房状になっているから丁度満開なんだろうね。

愈々日本郵政グループ三社の新規公開株発売で中国問題や石油化学の下落で低迷している株式市場に灯りが点った^^。政府はこれから三回にわたってグループ三社の株式を売り出すが、初回の売り出しが失敗すると二回目三回目の買い手を失うから第一回は売り出し価格を抑えるためまず上がるに違いなく配当利回りも定期預金金利の100倍以上で決して悪くないし10万円余りから買えるからお勧めだと思う。
先週三菱UFJモルガン・スタンレー証券ととても長い名前の証券会社を名乗って若い女性から「日本郵政の株が公開されるので申し込まれませんか」と電話があって翌日の午後彼女がうちの事務所を訪れた。セールスマンのマニュアル通り約束の5分前にピンポンだった^^。丁度日本郵政の株式上場が「エコノミスト」で特集されているのを読んで興味を抱いて居たタイミングでの電話だったのでこの女性は全く幸運だった、だから「どうぞどうぞ」と入って貰った。
電話の際、彼女が不思議にも岡本会計事務所は知っていてもうちの事務所の所在地も私のフルネームも知らないでの電話だったので訝しんで尋ねたら、あちらの業界では「E電話帳」なるものが存在し、業種毎に有料で手に入り税理士と入力すれば全ての税理士の事務所名と電話番号が画面に登場し、岡本会計事務所と電話番号だけ検索できたそうだ。おそらくNTTの電話帳を何百冊も職業別から切り取ってアイウエオ順に並べ替えたようだが、世の中いろんな処にいろんな金儲けがあるもんだと感心した、彼女は「E電話帳」(いい電話をもじったか)から税理士業を担当して神戸にある市外局番を探しランダムに掛けてきたようだった、電話を掛け捲ってやっと一人カモが引っ掛かったんだ(;;)。「住所を教えてください」には参ったな、ネットで検索して…と言ったら岡本会計事務所が沢山あるので分からないと泣き言を言われ仕方なく下の名も教えてフルネームで検索するように言ったのだが、感心にも約束の時間にちゃんとやってきたので日本郵政の公開株を買うことにして申込書にサインした。
この株屋さんは大丸の東隣の三菱東京UFJ銀行の横にあるそうだが、聞けばこの名前になるまで30社位が合併したそうだ。「モルガン・スタンレーは付いてないほうが商売し易いと思うけどな…」と言ったら彼女も同感し頷いたが日本人には外資はメチャイメージが悪いもんね、モルガン・スタンレーの名前を付けないと合併のお金が貰えなかったからだろう、流石に「東京」まで入れると長すぎるので諦めたんだろうが、東京銀行出身者はモルガン・スタンレーの出現が屈辱極まりなかったろうな、誰か一人位「モルガン・スタンレー」の名を入れるとイメージ悪くて商売し難くなりますから止めてくださいとモルガンに諫言する武士(もののふ)は居なかったのか!
身分確認だと言って免許証のコピーを渡し、銀行の口座番号を書かされたので、お返しに身分証明書を見せてもらったら、私の孫世代である昭和を知らない平成4年生まれ学卒ホヤホヤだったが生き馬の目を抜く荒波の証券業界でこのお嬢さんが果たして怒涛に呑まれずに一人前に育って行くのかと帰って行く後ろ姿を眺め乍ら案じたものだ。

横浜の新築マンションが傾いてきて発覚した旭化成建材の杭打ち捏造って酷いよな、マンション3000棟とは法外な数だ、元請けである三井不動産や熊谷組などゼネコン各社はオタオタするばかりだが、旭化成建材は下請けでなく孫請けに当たるから抵牾(もど)かしいね、現在この会社は担当者のヒアリングを開始しているそうだが、生ぬるいよな、そんなことして居る間があったら担当者を杭打ちデータを捏造した罪で検察庁に告発したらどうなの?会社の方にも疚しいことが一杯ある構図が丸見えだ。
捏造と謂えば、10年前耐震強度を偽装したと一級建築士の姉歯氏が逮捕された。彼は「国の耐震基準が厳しく過ぎるからで、計算上震度7や8にも耐えられます」と懸命に主張したが要れられず、裁判で彼は懲役5年を言い渡され服役となり当然に建築士免許も取り消された、マスメディアは「姉歯はカツラだ」「愛人にマンションを買い与えた」「妻は高級ブランドを買い漁りホストクラブで豪遊」など言い募った結果、可哀想に奥さんは自殺した、実は彼女は病で事件前から神経科に通って居たのだがマスメディアはあることないことを書き立て世間の関心を煽って人一人を殺し後は知らぬ顔をした。
真実だったのは「カツラ」だけで後は全てマスメディアの創作だった(;;)。然し皮肉なもので4年前のあの東日本大震災で彼の設計したビルはどれもびくともしなかった。マスメディアは直ちにそれを知ったがそのことについては誰も素知らぬ顔をして触れなかった(>_<)。
旭化成建材だって本当は予算の関係でゼネコンの下請けから頼まれてしたのかも知れない。本当に悪い奴って舞台の後ろに居て絶対にバレないのが資本主義の世の中だ、小物が罪人にされトカゲの尻尾切りで収束するだろうと私は思う。
因みに建築の構造設計基準計算は6倍の安全率が掛かって居り、動いている自動車の安全率は3倍だ。安全率のわけは、建築の構造材料・施工精度・構造計算・構造設計などでの部分的なミスの発生と地震解析を含んだ総合的判断のミスをカバーして建物の住み手の安全と財産を守るためだそうだが比較し難いが震度7の地震の際に道路を走っても自動車が壊れるとも思えないから自動車の2倍もの安全率とは少し厳しいと思う。姉歯さんが言う筈だよね。
処でこの傾いたマンションや他の3000棟の所有者に相続が発生すれば国税当局は評価額をどうするんだろう?2cm傾いたマンションは建て替えが決定したからゼロだろうが土地は欠陥地でも一人前に相続税を取られるのかな。もう住めなくなったからと本来なら受けられる筈の小規模宅地80%減額の特例も受けられなくなって本来なら払わなくてよい相続税を毟られることにでもなるのだがそんなことをしたら税務署がうらまれて火を付けられる。そこまではしないと思うがどうなんだろう。そういえば阪神淡路大震災の直後お得意先に相続が発生した。そのご自宅は一部損壊で100万円補修費が掛かったが税務署に負けてくれと掛け合ったら 建物の評価を7掛けに下げてくれたことを覚えている^^。

先週の書けないけど読みたい漢字
貴重な時間を漫(みだ)りに過ごすな

今週の書けないけど読みたい漢字
中学卒だからと(慢)るな!