「暖房チョッキ」のお巡りさん


♬春は名のみの風の寒さや♬早春賦の一節を口ずさみたくなる月初めだったが、啓蟄が訪れ三寒四温春の跫音が聞こえて急速に温かくなった^^。確定申告も愈々最終段階に入ったが、それでも今になって忘れて居たなどと経費などの領収書を抱えて来られる方があり、想定外の再申告となるからユメユメ油断がならぬ。

先週確定申告の医療費控除をするため医療機関の領収書の束と格闘していて、怪訝しなことに気付いた、其れは医療費の領収書に医療機関の名前はあっても所在地が記載されて居ないのがあった。確定申告での医療費控除の計算書には医療機関とその所在地の記載が義務付けられている。
ちっぽけなクリニックかと思って病院名を見るとナント!兵庫県立加古川医療センター(前の県立加古川病院)だ(゚ロ゚)。早速ネットで調べて電話で文句を言ってやったが、この病院の納入通知書兼領収書の書式は点数表示など他の病院と全く変わらず厚労省の書式通りだが下の部分が病院名だけで所在地は疎か電話番号すら記載して居らず、私が、所在地が書いてないと言っても全然気付いて居なかった。お役人らしく仕事に心が籠もってないことがよく分かるな、交換から回された電話の相手は嘘か誠か私が電話するまで此までに何処からも苦情を言われたことがないと言った、そんなことはあり得ないから苦情の電話は聞いた職員が全て左の耳から逃がして居たものだろう(;;)、私が電話したことも1分もすれば忘れ去られたことだろうな、此のプロパガンダの欠如は幾ら名前が変わっても中身は何一つ変わらず、患者数の少ないことを期待する旧態然としたお役所なんやなと呆れたぞ:-)。
領収書の写真をお目に掛けようと思ったが、他にも同じような国公立病院だってあるだろうから武士の情けで取り止めにしたが、来春も同じ書式だったら公表しましょう。

先日夜私が風呂に入って居たら、老妻が入り口から覗いて「夏目漱石と同じ時代にフジ何とか…謂う有名な作家居ったけど誰やったん?」と聞いてきた。「フジ…?うーん思い出せんなあ」老妻が「破戒とか、書いたん違う?」「なんや、それやったら島崎藤村やないか」と私が言うと「そうやった、そうやった」と合点して彼方へ行ってしまった。風呂に浸かりながら、どうして島崎藤村が「フジ…」になるのか訝しく思って居たが、軈(やが)て謎が解けた。そうか、妻は幼少の頃から島崎藤村を「シマザキフジムラ」と憶えて居たのだ!
我々の幼年時代はTVやラジオなどなく唯本を読むだけだったからこんな勘違いは山ほどある。私も中学生時代、劇作家の正宗白鳥(まさむね はくちょう)を(マサムネ シラトリ)と、詩人の中原中也(なかはら ちゅうや)を(ナカハラ ナカヤ)なんて読んで平然としていたし、或るときまで言語学者の金田一京助を(カネダ イッキョウスケ)と思い込み高校生になって横溝正史の映画「八つ墓村」片岡知恵蔵扮する探偵金田一耕助「きんたいち こうすけ」を見るまでを全く気付かなかった(;;)。小学校の時は疎開、疎開で学校を5回も変わって勉強もできず、話す友など誰も居なかったからきっと私自身も「シマザキフジムラ」なんて言っていたのに違いない:-)。その頃私の愛する阪神タイガースには長バットの藤村富美男が居たもんな^^。

先週水曜の昼下がりピンポン♬に職員が出ると「警察です」と人相の悪いのが二人来た。一瞬、ウソだろ?と聞き間違えたと思ったそうだ。一人が光った黄色のジャンバーを着て居り市の環境局の現場職員かと見紛うばかりであり、ドラマで見る颯爽とした佐々木蔵之介なんかとは大違い、イメージが合わずに偽物かと思ったのだが話を聞くと本物らしく、1時間前、近くに泥棒が入ったとかで犯人が写って居る可能性があるのでうちの防犯カメラが作動しているかとの質問であった。最近はダミーのカメラも多いので其れを懸念してのことだろうが、幸いうちのは3台が道路に向けて四六時中撮影されて居るのでその旨を告げると早速見せて欲しいとのこと、事務所の前に置かれた刑事さんの車が通行の邪魔なので、「駐禁取られるから隣のうちの駐車場に入れといて…」と皮肉を言ったが、彼等は鈍感で分かって貰えなかった(;;)、「どうして巻き戻すのか?」など女子職員に刑事さん達が発言をしたので、誰もが電気屋さんを呼んだら?など気遣うので「うちに泥棒が入ったら一番にカメラの解析をするのは警察の筈やから防犯カメラが巻き戻せぬなら警察の値打ちがないから放っとき…」と放っておいたら何とか苦心してできたらしく1時間内に犯人がうちの前の道路を逃走した可能性はなかったようだった、「通らなくて残念でしたね」と言ったら「いや其れは其れで逃げた道が限定されるので無駄ではありませんでした」と言って帰って行った。その時貰った名刺を見ると環境局の職員らしきは兵庫県警機動捜査隊の警部だった^^。人は見かけによらぬもの、殆どの巡査がなれることのない警部補を飛び越えての警部ともなれば環境局の小父さんのような格好などせずにピシッと決めたスーツ姿の方が積極的な民間協力が得られるのではないのかな。特にマンションなどでは覗き窓で門前払いの確率が高いと思うが…(;;)。尤も警部ともなれば周辺の聞き込みなど下っ端の仕事だから無縁なんだろうな。
来たのが近くの交番の巡査でなく県警本部からわざわざとなれば唯の泥棒でなく傷害か何かを伴った大きな犯罪に違いないと思ったら翌朝の新聞を見ると矢張り強盗事件だったようだ。夕刻自宅に帰ったら刑事達の帰った後に「黒い服を着た其れこそTVドラマに出てきそうな可愛い女性警官が「暖房チョッキ」を着て聞き込みに来たんよ」と老妻が興奮気味に話したから、事務所に来てくれなくてちょっぴり残念だった。「何で暖房チョッキなんや?」と聞き返したら妻は少し考え、軈て「防弾チョッキ」の言い間違いだと気付いてくれた^^。寒いときだしウッカリするよな^^、それにあのチョッキは暖房も兼ねているのでないかしら?

黒田東彦アジア開発銀行総裁が日本銀行のトップと決まったそうだ。彼は財務省の出身だが定年で次官にすらなれなかった人で異例の人事であり安倍総理の策謀だろう。10年前まで大阪国税局長など税金畑で育ち金融畑に入ったのはそれ以後のことだから異例の人事だ。次は俺だと思い込んでいた日銀プロパーの連中にはよくよく不満の残る人事だったのではないか。でも竹中半蔵如き詐話師が就任しなくてホントによかったなあ^^。それにしても先週末1ドル96円60銭、日経平均12283円は凄まじかったな、リーマンショック以前の相場を四年半ぶりに取り戻した^^。此の儘何ごともなく月末を迎えると我が国上場企業の含み資産は1.4兆円にも達するから年金運用もきっと好転することを期待したいな。

先週の誤字訂正の答え
「二足三文」は「二束三文」が正解でした、

今週の誤字訂正
名曲喫茶が突如割烹に蔵替えした。

ご教訓カレンダー
「早春賦」→「早春婦」 小中学生の援助交際

「もっと稼いでよ」


1月末に始まった確定申告も漸く峠を越し還付申告は殆ど終わった。後はややこしい事業所得ばかりだ。20人近い従業員を抱えながら経理の従業員はパートすら置かず、合計の合わない給与明細や通帳のコピーなどを丸投げされるお得意先も居る:-)。充分に儲かっているから経費が惜しい訳ではなく単に従業員に所帯の内懐を知られたくないからだ。家族の誰かに経理の分かる方が居て銀行帳簿などエクセルでメール送信して頂くと我々はとても助かるのだが、其れは其れで他の税理士に浮気される懼れもあるから、ま、いいか^^。

男尊女卑の時代はとっくの昔に去って行った:-)。夫婦が五分と五分の対等になって堪え合って暮らしているのか、騙(だま)し合って暮らしているのかよく分からない。最近東京都で20代後半から40代の胃痛の経験がある既婚の男女を対象に調査を実施した結果良い夫婦でいるためには「我慢と忍耐が必要」と考えている人が8割を超えることが分かった(;;)。調査で「周りに比べて自分達はいい夫婦であるか」と聞いた処「そう思う」と答えた者が87%に上った。いい夫婦を装うことが胃痛(ストレス)の原因だなんて涙が出そうだな(;;)。日本中の胃が痛くない夫婦10万人に聞いても同じ答が返ってくると私は思う(;;)。
夫婦間で言いたいことを我慢している割合は女性が67%に対し男性は81%なんだって…:-)、男の方が我慢強いが男が口を出すと治まりが付かなくなって破滅を招き易いから、歯を食いしばった男の辛抱が此の数字なんだろう、従前の男尊女卑が暗転して忍従が男の役目になったんだろうか、悲しいよな(;;)。
これだけは言わないように我慢している一言(ひとこと)は、男性の1位が「ちゃんと掃除してよ」(23%)、女性の1位は「もっと稼いでよ」(35%)だったそうだ:-)。何とも蘞(えぐ)い言葉やな:-)。男の気弱で控え目な言葉に対し、女の方は手厳しくて男のプライドを容赦なく抉(えぐ)って居るよな:-)。
夫婦間でストレスがあると答えた人に理由を尋ねた処、最も多かったのが男女ともに「喧嘩になるのが嫌で何も言えないから」だったが、彼等はきっといい夫婦ではなくいい夫婦を装って居るから胃痛になるに違いない。本当に仲が良ければ適度に喧嘩はするものだ、ストレスを溜めぬには言いたいことを全部言って心の澱(おり)を取り去ることだと思うが、喧嘩をしないと仲直りをする機会すら逸するから余計に夫婦の距離を空け、気付いたら夫婦間が修復不能になって居るのではないか。ま、考えて見れば異なった生活環境にあった者が結婚し、上下の差を付けずに同等の立場で上手く折り合って生活して行くなんて絶対にムリだろう。事業でも共同経営は先ず上手く行かぬことは誰も経験則で充分弁えているから男女どちらが上でも良いからちょっぴりでも差を付け主従を決めると肩肘の張りが取れてきっと上手く行くと思う。
「俺に付いてこい!」と男尊女卑時代に育ち、目交(めま)ぜで妻を扱(こ)き使ってきた私など、こんな胃痛の連中のことを考えると、結婚って何だろう?と思ってしまう:-)。今の時代に生まれて居たら私はプライドだけは人一倍高いからきっと結婚できなかったと思う。私は貧しい荒野の如き時代に生まれ育ったが、あの頃は女性も結構辛抱強かったから今思えば昔の男は仕合わせだったんだ。其れに引き換え現在では女性の高学歴化が進み、フルタイムで働く女性の給与が此の不景気にも拘わらず、23万3千円と過去最高になるなど女性の社会進出が著しくその分男の職場が食い込まれて居り少し宛生活の上で男性に依存する経済的な問題が解消されようとして居る、此の儘では女性には母性本能があるから軈(やが)てシングルマザーがどんどん増えるんだろうな。然し子供に対し、どんなに高学歴であっても女親にはできず男親にしかできない役割があると思うんだがその辺はどうなんだろう。ハーレーの後部座席に乗って高速道路を走りたいと願う子供の願望には男親しか叶えられぬと思うが…、肩車をして砂浜を走ることなんかだって女にはムリだろうよ:-)。

最近では男子が草食化して結婚を望まない者がとても多いが、子供は小さいときから両親を備(つぶさ)に見て育っているから原因は本能的に「結婚したら男は損や」と感じて居るのだろうな:-)。

永年続けてきた常用漢字の表外読み問題だったが、好評だと思って居たのは私の独り合点で、とても難かしいとの苦情が結構多くなり、日本人の国語力の低下を嘆きつつ今月から「誤字訂正」に変更することに決心した(;;)。
常用漢字の表外読みなんてものは本来全ての訓読みを子供達に教えるべき処を文部省がサボって音読みしか教えなかった字が無数にあることが発端であり、教えられないが故にその字の読みが子供達に理解されないことが漢字の理解の貧困を招いた:-)。表外読みは本来音読みの解として先に教えられねばならぬのが漢字の訓読みなのだ、例えば配慮の慮など慮(りょ)だけ教えて訓読みの「慮る(おもんぱかる)」を教えないから子供達には全く意味が解せない面妖だな、先生もどうやって教えるのかしら。

先週行われた安倍総理の施政方針演説の終わりに貝原益軒が登場した^^。此の総理嘗て蒲柳の質であったから養生訓の益軒が登場したものかと思ったが、「怒らずに、議員同士足の引っ張り合いは止めよう」など施政方針演説には相応しいものだとは思えず、引用するなら政治家に勉強をさせるために幕末の儒学者昌平黌佐藤一齋の「三学戒」を引用して欲しかったな。
「佐藤一齋「言志四録」人生訓より」
8年前毎日新聞に投書したものを「nozawa22」なる方がWEBに紹介されて居られるのを「言志四録」を検索中奇しくも今朝気付いたものです。ご笑覧下さい^^。

今週の誤字訂正の問題
二足三文 (にそくさんもん) 第一回先ずは初心者向けの問題です

先週の常用漢字表外読みの答
(応に)その通りだ、(まさに)でした。
永年に亘り常用漢字表外読みにご挑戦頂き誠に有難う御座いましたm(_ _)m

ご教訓カレンダー
「勝つと思うな、思えば負けよ」→ 「勝つと思うな、お前は負けよ」 相手がグーを出すことを知って居る男

朝霧歩道橋事件

確定申告愈々も佳境に入っている。電子申告も4年目を迎え入力作業も手慣れてきたが「所得の内訳書」の年月日入力がもどかしく、平成も25年目を迎えたと言うに、ちっぽけな収入の種類年月欄に年月以外昭和と平成を選択入力することになって居り、入力を忘れると申告時にエラー表示され再入力となる。24年と入力すれば昭和の筈がないやないか!税法の時効は最大7年だから半世紀以上も前の所得を申告するバカが居るとも思えんからソフトのミスだろうと思われるが、何ともアホなソフト会社にも困ったもんだ:-)。

最近では北海道米の地位がぐんぐん上昇し既にコメの収穫量(主食用)では都道府県別で北海道産は62万2千トンと日本一となり新潟県のトップを蹴落とした。最近は「おいしさ」が「新潟産コシヒカリ」の地位をも脅かす存在になりつつあるとか…、そのおコメは「ゆめぴりか」と謂ってテレビCMで知名度を高めた優れものであり、美味しい上に価格に於いて「新潟産コシヒカリ」に比し遙かに廉価なのだそうだ。「ぴりか」とはアイヌ語で美しいと言う言葉だから名前も良かったな^^。
何故か「米」のことを新聞などでは必ずカタカナで「コメ」と書くが、常用漢字なのにどうして「米」と書かないのだろうか、調べてみるとその理由は「アメリカに気兼ねして「米」と書かなくなったんだ」と誰かが書いて居た:-)。「米が不作」とか「できの悪い米」とか書くとアメリカを刺激して拙いんだそうな^^。此処までアメリカンコンプレックスも情けない、少し考えすぎじゃないの?

12年前花火大会で勃発した朝霧歩道橋事件は痛ましい事件だった。被害者遺族らの再三の訴えで警察の元副署長が平成10年に強制起訴された念願の裁判が先週神戸地裁で行われたが、奥田裁判長は元副署長に対し「免訴判決」を言い渡した、免訴の理由は5年時効の成立だった。それなら強制起訴制度が事件当時導入されて居なかったことを受けて裁判所は門前払いすべきであったが今日まで事件を引き摺ってきたのは裁判所の誤りでなく私は原告に対する裁判所の温情であると考えた。
此の事件を振り返ると警察の組織全体の仕組みが杜撰で、事件当時起訴された現場警察官(懲役10年確定)の偶々上司であっただけの理由で事件の推移を何も知らされぬ儘裁判の渦中に佇むこととなった副署長は不運であったと言えよう。然し事実を知らされなかったにしろ上司に違いないから責任がないとも言えず、裁判所も苦慮したと思うが、強制起訴された結果此の元副署長は当時の天下り先を馘首され、事件発生以来ずっと周囲から後ろ指を指され陰口を聞かれて肩身の狭い12年間を過ごしてきたのだから、原告が満足すべき充分な報復を既に受けていると裁判官は考えたのではなかろうか。
12年は長かった、検察官役の弁護士と被害者の遺族達は「目には目を」と昨日控訴することを明らかにしたが、控訴しても死んだ子が帰ってくる訳でもなく被害者の遺族達は此の元副署長を赦してやったらどうなんだろう。そんな時間があれば亡くなった子供達の墓前で冥福を祈ってやる方が子供達きっと喜ぶと思うのだが…:-)。

先日お店が赤字であるお年寄りの女性をサラリーマンである娘婿の健康保険の扶養家族に入れたら国民保険料を払わなくて済むのではなかろうかと私が提案して調べて貰ったら、娘婿さんが別居の義母は扶養家族の対象外だと健保のパンフを持って説明に来られた。
実父母は良くても別居の義父母はダメだとパンフに分かり易く門前払いの色まで塗り分けてある(;;)、我が国の民法では6親等以内の血族と3親等以内の姻族を親族と言い、それぞれ扶養義務があるとされて居るが、民法730条には(親族間の互助義務)「直系血族及び同居の親族は互に扶け合わなければならない」と定められ昭和23年以後改められて居ないが、昨今親子の生活環境が多様化して2世帯同居の家庭も減少し、まして3世帯など稀有な存在だ。同居したくても親が遠慮して陋屋暮らしの方も少なくない。斯くなる生活単位の分散化に伴い税務署では民法を拡大解釈して別居でも親族でさえあれば生計の補助を条件に扶養控除が認められて居る。更に老人扶養の定義として70歳以上の直系尊属(配偶者の直系尊属を含む)と明記され、同居は58万円で別居は48万円と控除額まで木目細かく定められて居る。其れが証拠に確定申告書の隅っこに小さいが別居の扶養親族の住所氏名を記入する欄すら設けられて居るのをご存じだろう。同じ役所であり乍ら斯くも扱いが違うのは、税務署が税金を頂戴する処であり、納税者を慮った立法精神に則って居るに反し、社会保険庁は保険料を貰っていることを忘れて保険給付をして遣っている、年金を払って遣っていると謂う時代錯誤な価値観の中で日々を怠惰に過ごしているせいだ。だから彼等は未だ旧態依然半世紀も前の法令を鵜呑みにして愧じず義父母を排除している。此の理由はきっと民法877条にて(扶養義務者)「直系血族及び兄弟姉妹は、互に扶養をする義務がある」「家庭裁判所は特別の事情があるときは前項に規定する場合の外、三親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる。」なる時代錯誤な一文があり、彼等は「悔しかったら家庭裁判所のお墨付きを貰って来い」と言いたいのだろう。こんな条文は今の懸命に助け合って生きて行く親と妻子を抱えた子供達との生活環境からは時代錯誤も甚だしいにも拘わらず、アホな厚労省の役人が頑なに取り扱いを改めようとしないのは、彼等に時代の推移と共に頭の回路を切り替えようとする努力が欠けているからだ。国税庁のコンピュータには充分余裕があり、所得税と健保厚生年金を同時に処理できる。社会保険庁は早く国税庁に吸収させて解散すべきだが厚労省は省益を護るため死に体となって久しく、害あって益なき社会保険庁を懸命に護って居る。彼等が居なくなれば税金泥棒が減って今の若い人達が将来満足する年金が貰えるのではあるまいか:-)。

我が国の憲法は第14条にて「すべて国民は、法の下に平等であつて人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的経済的又は社会的関係において差別されない。」と謳われているから社会保険庁の取っている姿勢は憲法違反ではないのかな。
(注) 蛇足だが「門地」とは家柄のことです、
安倍首相が渡米しオバマ大統領と会談したが、この総理中身は兎も角としてタッパだけは高く180cm位あるから小柄と思えるオバマ大統領を凌駕するものと期待して居たが実際には10cmも低く全然ダメだった(;;)。我が国の総理がアメリカ大統領より上背があったなど古今東西初めてではないかと大いに期待していたのに残念だった:-)。座って会談しているときは背は変わらなかったから、大統領15cmもあるハイヒールを履いていたのではあるまいな^^。

先週の常用漢字の表外読みの答
谷間には(雰)が出てきた、(きり)でした

今週の常用漢字の表外読みの問題
(応に)その通りだ、

ご教訓カレンダー
「戦争を知らない子供達」→「銭湯を知らない子供達」 最近の子供達

背伸びして「チュッ」

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今年も寒さが募る先週寒肥(かんごえ)の固形肥料を庭一面に撒いた。通りかかった知り合いの方が「雑草に肥料ですか?」と言って笑って行かれたが、その通り、うちの庭は酢漿草(かたばみ)や蛇苺など、厭地することもなく幾ら抜いてもへこたれずに出てくる雑草が主役だ^^。この「白かたばみ」はこんなに寒くてもしっかりと咲いている^^。もう1週間もしたら近くのだるま屋さんで土ごと分けて貰った「黄かたばみ」が咲き始めるよ。
狷介固陋な性格のせいで浮き沈みが激しかった私の人生は抜かれても抜かれても生えてくる雑草のようだったから「かたばみ」は我が身のようで結構愛おしい^^。だけど此の雑草軍団のお陰で功徳もあり、近年嫌なナメクジが居なくなった、真夏の早朝白く光った歩行跡が全くないから居なくなったのが分かる。きっと酢漿草や蛇苺など少しも美味しくないので美食家の彼等はうちに愛想を尽かしてどっかへ引っ越しして行ったんだな^^。

先日仕事の合間にママチャリで銀行に行く途中、頬笑ましい光景にお目に掛かった^^。私の他に人通りはなかったが、何かのお店の前で二十歳(はたち)位の若い男性が両手をジャンバーのポケットに入れて横向きに立って居た、其処へお店から小柄な若い女の子が出てきて彼を見詰め、恋人の雰囲気を降り撒きながらその儘彼に走り寄り、横を通る私を何も意識することなく両手を下ろした儘爪先だって伸び上がり彼の唇に「チュッ」とキスをした^^。私はチャリンコのスピードを緩めなかったのでアレアレ?と思いながら通り過ぎ、その後の状況を把握して居ないが、考えるにあれは待たせたことから「遅くなってゴメン」の言葉に替えたサインだったんだろうなと思った。日本人は外人と違って未だ公衆の面前でキスをする習慣は余りないようだが、抱擁を伴わない彼等の瞬時のキスは少しも嫌らしくなく、仲の良いカップルだなと唯々頬笑ましく、TVドラマなどで俳優達が唇の合わさっていると思えないぎこちなく義務的で下手くそなキスシーンに比べて数段優れていると思ったものだ^^。恋人同士のこんな健康的なキスはとても微笑ましいな。
彼と待ち合わせて、後から来た彼女が「待った?」と言い乍らお詫びに背伸びして相手に「チュッ」とキスをし、彼が照れるシーンなんて考えただけでもロマンチックでいいなあ^^。
何故なら、私の過ごした60年前は恋人とは手を握るどころか人目を気にして少し離れて歩いたりして居たから、恋人が彼のポケットに手を入れて暖め合って歩いている光景なんて堪らなく羨ましい、昔は公園のベンチで座って話をして居てもついうっかり手が相手の手に触れたりすると双方真っ赤になって俯いたりしたから随分晩生(おくて)だったな、その癖考えることは結構おませだったからむっつり助平だった昔の方が、「寝ようか」とか「しようか」なんてアッケラカンと言える現代よりずっと不健康だったんだろうな:-)。

先月来夜が更けた頃軽トラでの灯油販売♫雪やコンコ♬が喧(かまびす)しい、昨年まで確か1缶1390円だったが、今年は1850円だと言っている:-)。3年ほど前は890円だったから倍近くなった勘定だ。此は灯油屋の小父さんがボロ儲けしている訳ではなく、卸元が先を見越して円安を理由にした値上げに違いないが、1ドル90円台になったのはつい最近のことだ。原油を買い付けてタンカーで四日市まで運び精製するまで半年以上はかかるだろうし、原油の購入価格もリスクを予想して為替予約しているのが常識だから、当分は1ドル80円迄で購入した原油の筈なのだが円高のときは素知らぬ顔をして円安と聞いての此の便乗値上げは阿漕だな、灯油1缶当たりの原油価格は限りなく1円に近く殆どがタンカー運賃と商社の利益と石油の精製費だろう:-)。石油業者が実際に円安の影響を受けるのは為替予約が切れる半年後だから、そのときの損の穴埋めを見越して利益を出そうとする便乗値上げに違いない:-)。とても腹立たしいが、此を「田作(ごまめ)の歯軋り」と言うんだろうな(;;)

元横綱大鵬が没後国民栄誉賞を受けることとなった。何時にか死なないと貰えない風習が蔓延り死後受賞の数の方が多くなったが、生きている間に渡してやりたかったよな。死んだから急に功績が増すものでもないよね:-)。 亡くなってから渡すのは生前人前に姿を表さなかった長谷川町子さん位で良かったと思うよ。

中央教育審議会の会員にジャーナリストの櫻井よしこさんの就任が決定したと昨日報じられた。彼女が任命されたことにより日教組は周章狼狽の態だろう、右翼の旗頭の登場に快哉を叫びたいな^^。櫻井さん2年間の任期中に是非左傾の上韓国や中国に阿った日本の教科書共を一刀両断し過った道を歩まされている日本の子供達を、どうか救って下さい。

金曜日ロシアの湖に隕石が墜ちた:-)。1万トンもあり放射エネルギーも広島原爆の30倍以上の5000キロトンとか…、此って隕石でなく小惑星じゃないの?
墜ちるのがロシアでなく中国だったら良かったのになんて考える人も中には居るのかな?

先週の常用漢字の表外読みの答
病気に(被けて)欠席する (かずけて)でした

今週の常用漢字の表外読みの問題
谷間には(雰)が出てきた、

ご教訓カレンダー
「ようし、やったるで」  「養子、やったるで」 嫁に来てのない男
先週の宿題、仮名付けの答
「人妻」は「ひとづま」、「稲妻」は「いなずま」が正解です。
左は人の妻だから当然に「ひとづま」だが、後者のように二語に分解し難いものは「ずま」と書くと定められているので「いなずま」が正解となる。「吾嬬「或いは「吾妻」と言う言葉がある、昔は「私の妻」であったが、現在ではそのようには使われず「東(あずま)」の意で用いられるので「あずま」が正解だ。「稲妻」だって本来の意味は「稲の夫(つま)」であって、稲は古来雷鳴によって受粉し結実すると信じられて居たから太古は「いなづま」と書いて居たのだろう。仮名付けって簡単なようで意外に難しいもんだな。因みにこれで「杯」や「頷く」はそれぞれ「さかずき」 「うなずく」と仮名を振る理由がお分かりになったかしら。

アッコちゃん今年も忘れずにチョコを贈って頂いて有難うm(_ _)m。新橋芸者で大和撫子の鑑(かがみ)であった中村喜春の自叙伝はとても面白いので是非読んで下さい^^。

女子柔道界を救え!


今日は三連休の真っ只中だ、確定申告に突入しての三連休は少し辛い、年末調整の追い込み時には天皇誕生日の三連休が入ったが、何事も上手く行かぬのは此が世の中の倣いと謂うものか(;;)。できたらお盆の辺りに変えて欲しい心境だ。

先々週日本語の発音についてお伝えしたが、今日は発音でなく日本語表記への疑問です。「こんにちは」「こんにちわ」 「こんばんは」「こんばんは」どちらもよく使われるが、「は」が正しく「わ」は誤りだと分かって居るが誰もその理由を知らない。最近では「こんにちわ」と書いて恥じない愚かな若者がやたら増えてきたが誰も彼等を咎める術を知らぬ。
現代仮名遣い(昭和61年内閣告示)では助詞の「は」は特定の語に属し、「わ」と読んでも「は」と書き表記の慣習を尊重すべきものとちゃんと決められて居る。従って「今日は日曜です」「ではさようなら」「これはこれは」等は「こんにちは」同様に用いられる。「こんにちは」や「こんばんは」の「は」は終助詞のようだが実は副助詞であり言葉の後に「こんにちは良いお天気で…」 「こんばんは穏やかな夜で…」などの言葉が省略されていると考えられるため助詞の意識が健在で「は」と書く。然し「すわ」 「いまわの際」「きれいだわ」など「わ」が明らかに終助詞と扱われる場合は「わ」と表記するのが正しい。悲しいことに最近日本語の乱れが激しく国文法など糞喰らえの連中が闊歩しているから、何れは「こんにちわ」が天下を取る日も近いことだろう:-)。

現代仮名遣い(昭和61年内閣告示)は結構細かいところまで詰めてあってついうっかりすることが多い、皆様は次の二つの言葉について正しい仮名付けができますか?
「人妻」「稲妻」 答は紙面の都合により来週に発表しましょう。

先日JTB40歳の課長さんが長時間労働の過労死で2年掛かって労災認定されたと報道された。なんと!死亡直前一ヶ月間の残業時間が250時間であり、逆算すると休日返上で一日14時間働いたことになる。JTB程の大きな会社なのにどうして?の思いだが、まるで女工哀史擬(もどき)ではないか!一昨年2月ニュージランドで発生した地震に関連して担当した高校のホームステイ旅行の予定変更などで緊急対応に従事し、終了直後の3月6日に秩父で練炭自殺した痛ましい事件だった。
極度の疲労から不眠を併発して精神錯乱状態となって死を選択されたのだろうが、組織と謂うものは非情だな:-)、課長ともなれば管理職で残業手当も全く付かぬが、此も又遣る瀬なかった(;;)。彼の直属の上司である部長は一体何をして居たのだろう、部下の仕事も掌握できなくて上司と言えるのかな、此の部長は人の上に立つ器でなかったことを悟って会社を去り自分の退職金を全額課長の仏前に供え頭(こうべ)を垂れるべきが人の倫ではなかろうか。

尖閣諸島について中国政府が「尖閣諸島」という日本名を明記した上で、沖縄に含まれるとの認識を示す外交文書を作成していたことが最近分かった。尖閣諸島を中国の領土と主張せず「琉球の一部」と認識していたことを示す中国政府の文書が発見されたのは初めてで時事通信が文書原文のコピーを入手したのだ。尖閣諸島を「台湾の一部」と一貫して主張してきたとする中国政府は嘘を吐いていたことが発覚した:-)。日本政府の尖閣国有化で緊張が高まる日中間の対立に大きな一石を投じるこの外交文書は「対日講和条約における領土部分の問題と主張に関する要綱草案」であり中華人民共和国成立の翌年に当たる50年5月15日に作成され、北京の中国外務省外交史料館に収蔵されている^^。
領土草案の「琉球の返還問題」の項目には、「琉球は北中南の三つに分かれ、中部は沖縄諸島、南部は宮古諸島と八重山諸島」と説明し、尖閣諸島を琉球の一部として論じている。中国が尖閣諸島を呼ぶ際に古くから用いてきたとする「釣魚島」の名称など何処にも使われていなかった。
東京大学の松田教授は当時の中華人民共和国政府が「尖閣諸島は琉球の一部である」と当然のように認識していたことを証明している。「釣魚島」が台湾の一部であるという中華人民共和国の長年の主張の論理は完全に崩れたと解説された^^。なのに中国政府は尖閣諸島を護る海上自衛隊の護衛艦に対し執拗に火気管制レーダーを発射して威嚇し、神を恐れぬその行為に対しバネッタ米国務長官が激怒し一喝した。それでもちゃんこ達文句あっか!

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先週東京都から尖閣諸島寄附金の証明書が漸く届けられた。コピーではあるが思いも掛けず石原慎太郎都知事(当時)直筆の礼状が同封されていた^^。然も便箋にはくっきりと尖閣諸島の模様が描かれていたから、尖閣諸島寄附金のために作られた用箋だと思い、思わず尖閣諸島に日本の日章旗が翻る日が遠からんことを祈願したm(_ _)m。

連続金メダルの内柴が女生徒への準強姦罪5年の実刑判決に続いて、日本代表の園田監督までパワハラで辞任するなど女子柔道界に受難の嵐が襲っているが、どうして女子柔道界に女子監督や女子コーチが居ないのか調べた処、この世界では引退した男子選手を食わせるために先輩が後輩の就職の世話をする伝統があるそうだ、それはそれで結構なことだが、男の方ばかりでは数余りであぶれるために女子界にまで勢力を広げてコーチや監督のポストを男が占めていることにある。女子だって女子柔道のパイオニアとなり女三四郎と謳われた山口香選手以来柔ちゃんなど優秀な多くのOBを排出しているが、男が女性柔道界を抑えているから此の世界に女子が入れず女子柔道の監督やコーチ職は男子選手OBの専売特許になる悪しき慣例であり女子選手にまでポストが回って来ず、女子柔道のOBは仕方なく警察官になるか高校の国語の先生などで糊口を凌いで居るとか…:-)、男女同権で女性の総合職が男子を凌ぐ仕事をする昨今此の時代錯誤はどうしたことか、柔道は他の競技と異なってお互いの身体と身体を合わせて闘う競技だから女子柔道の監督やコーチは女性であることが望ましいとは誰もが考えることだが既得権と謂う看板を振りかざしての柔道男子の此の横暴は目に余るものがある。此って指導と謂う美名の下でのセクハラではないのか。

先週の常用漢字の表外読みの答
叔父を(便)として転職した、(よすが)でした

今週の常用漢字の表外読みの問題
病気に(被けて)欠席する 

ご教訓カレンダー
「あでやかやなあ」「アデラかやなあ」 髪が急に薄くなった人に… 

再び山本有三の登場

今日は節分だ、私が子供だった戦争が始まる前までは家中で必ず豆撒きをして邪鬼払いをして居たが、戦後の家庭では殆ど見掛けず神社だけの行事となった。鬼など実際には居ないことを知っており、豆が食べられる楽しみだけで嬉しかった。豆撒きの豆は必ず炒り豆だったから部屋中タンスの裏まで捜して拾っては埃を払って食べ空腹の足しにしたものだ、雨戸の戸袋の中なんか秘密の花園だったよ^^。

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久し振りに芦屋のNさんから山茶花の写真を送って頂いた。何も此の寒いのに咲くことはないと思うが、此も植物の倣い性だから仕方がない、でも花弁が霜焼けしているのを見るのはとても悲しいな(;;)。

先月触れさせて頂いた山本有三だが、先週日経の夕刊「文学周遊」に彼の作品「波」が紹介されて懐かしかった^^。彼が後年貴族院議員や参議院議員を務めて居たことを知る人は多くない。彼は戦後の日本人にとって掛け替えのない人であり、終戦後国語問題に取り組んで「ふりがな廃止論」を展開し、当用漢字を定め現代仮名遣いを決定しことでも知られるが、当用漢字と現代仮名遣いの功罪は扨置いて、彼が我が国の国語に果たした功績は大きく占領軍が、日本人が硫黄島や沖縄であれ程までに命を捨ててまで最後まで戦ったのは「日本人は誤った情報を伝えられており正しい情報を得ていなかったに相違ない、何故なら新聞にあれほど難しい漢字を使って書いてあるが、あれを民衆が読める筈がない、事実を何も知らないからあんな死にもの狂いの戦い方をするのだ。だから日本人にきちんと情報を与えなければならない、そのために漢字と謂う悪魔の文字を使わせてはならぬ」とあろうことか漢字を止めてローマ字か仮名文字にすべきだと勧告し、その勧告は行政命令だったのだ:-)。このとき明治時代から我が国で根強く活動していた「カナモジカイ」と「ROMAZIKAI」は喜び勇んで其れを実行しようとしたときに前に立ち塞がったのが参議院議員の山本有三だった。彼は「アメリカ人に日本の国語を弄(いぢ)られるのは耐え難い、我々は自分で遣るから任せてくれ」と占領軍に申し出て国語審議会を運営し、「カナモジカイ」と「ROMAZIKAI」の執拗な妨害を排除しつつ少ない乍ら当用漢字表と現代仮名遣いを決定し、21年に内閣告示された。彼が居なければ我々は仮名かローマ字しか使えない民族に落魄(おちぶ)れて居たのだった:-)。
これに先立ち連合軍が日本人の識字率を訝(いぶか)り、山本有三の意見に従うかどうかを決めるために日本国民数万人から無差別にテストを行った結果日本人の驚くべき高い識字率が判明し、占領軍は日本語のローマ字化を断念し山本有三に従うこととなったそうだが、皮肉なことにその頃、勤務が解けて除隊し本国へ帰国のため我が国での記念写真を撮りに来たアメリカ兵の内3人に1人は自分の名前が書けなかったと横須賀の写真館の主は証言したそうだ。アメリカは我が国より百年も遅れており識字率の低いのは日本ではなく26文字すら書けないアメリカ人だったのだ^^。占領軍エリートのバカ共よ、此を聞かされては穴があれば入りたい程、恥ずかしかったろうな^^。

先日何かを読んで居たら、30年位前オーストラリアに女子水泳で27回も世界新を更新したドン.フレーザーと謂う選手が居り、彼女は当時水着を着ずに裸で泳げたらもっと良い記録が出せると言ったそうだ。それなら5年前くも膜下出血で急死したあの木原光知子選手も現役当時、裸なら100mで0.8秒記録が短くなると言って居たから実際に試したことがあるに違いない^^。其れでは400mで3秒以上違うからどう考えたら良いのだろう。男子の場合邪魔物の関係で明らかに水着の恩恵が大きいと思うが、女性ならどんなに軽い水着でも幾らか重力はあるだろうし身体の動きも少しは制限されるに違いない木原選手のような胸の薄い女性は裸がベストなのは異論がない処だ。太古はどんな戦いでも裸で争ったに違いないから補助具は原則禁止だったろう。現在女子はセパレート型になったから少しは負担が軽くなったろうがそれでも身体への負担は少なくない、だから競技の折下半身は勿論上半身も裸体とすべきだ、カンマ00秒の記録が争われる世界でもあるし、アメリカやドイツなど白色人種はアジア型黄色人種に比べて遙かに豊胸だから胸部を締め付ける水着を必要とする選手が多く、胸部の露出は却って記録的には不利となり、日本選手の勝機は圧倒的に高まるのではなかろうか^^。さすれば背泳の選手はどうなんだ、と言われそうだが、彼女達は絶対にイヤダ!と頑強に抵抗しそうだな^^。前月に続いて女性の裸の話題ですが偶然なのでお許しを…m(_ _)m。

退職金の減額を前に、埼玉県で100人以上の教員が年末に「駆け込み退職」をしたと報道された:-)。3月まで在職する場合との比較は退職金が140万円ダウンし3月までの給与150万円貰える訳だから単純計算で3か月分の労働の対価を僅か10万円で評価されることになるが、所得税や住民税を計算すると退職金は1/2課税だし住民税は10%割引が13年からなくなるから、頭の良くない教員が計算しても税引きの手取りは年末に辞めた方が圧倒的に有利だ。
普段子供達に「世の中は金ではない」などと心にもないことを教え乍ら、子供達の指導を2学期で放棄し、「金色夜叉」のお宮じゃあるまいし、金に身を擦り寄せる身勝手な此の態(ざま)は一体何だろう、生徒に恥ずかしくないのかな、生徒達とまともに目が合わせられるのかな:-)。文科省は退職金規定を改正し、正当な理由なくして年度途中で辞める教員の退職金を20%カットすべきだろう。

先週の常用漢字の表外読みの答
(刺)のない薔薇はない。 (とげ)でした

今週の常用漢字の表外読みの問題
叔父を(便)として転職した、

ご教訓カレンダー
「貧乏暇なし」→「貧乏居間なし」 狭くて寐る場所もない

日揮の株価は何故戻ったか

うちの事務所では年末調整の最終処理である各市町村へ提出する給与支払報告書の作成が完了し提出を待つばかりとなり、愈々24年度確定申告の作業に突入することとなった。何時まで経っても顧客に対して私でないと分からぬ情報が少なくなく、50日足らずの長丁場を果たして体力が続くのか案じられてならぬ。

てふてふ(蝶々) かは(川) いへ(家) かほ(顔)、何れも旧仮名遣いの言葉だが、どうして昔このような仮名遣いをして居たのか不思議でならぬと思っている方が世の中に多いと思う。
私もかねがね不思議に思って居たが、丸谷才一のエッセイにて日本人は江戸時代に入る迄は「H」の発音がなく全て「F」であり、蝶々のことを実際に「てふてふ」と呼んでおり、川は「かふぁ」→「かは」だったと書かれて居た。実際に使用している言葉を正確にその儘、仮名で表現したものだそうだ。タイムトラベルした訳じゃあるまいし、昔の人の発音など分かるものかと私は殆ど信じて居なかった。処が先日北原保雄 (明鏡国語辞典の編者)の書物を読んでいてアッと驚いた(゚ロ゚)/。1604年(徳川家康が征夷大将軍として江戸幕府を開府した翌年)に日葡辞典(日本語とポルトガル語)なるものが既に発行されて居たのだ、此は今も現存するが、その辞書には母→Faua母親→Fauavoyaと記述されて居り、「走る」はfaxiruだったのだ。此は室町末期のキリシタン資料に於いても立証できるそうだから真実だろう。
我が国自身の証拠としては、1516年に発行された「御奈良院御撰何曾(なぞ)」にて、『「母には二たびあいたれども父には一度もあはず」 くちびる』と謂う不思議ななぞなぞが載っているのが発見されている^^、此は当時の「はは」の音価が「Fawa」或いは「Fafa」であれば解ける謎であって、Fの発音には上下の唇の合体が必要なのがお分かりだろう。現在我々が使っている母「Haha」の発音では唇を用いない(両唇が合わない)ので「母に一度もあわず」となってしまうのだ^^。面白い処から言葉の発音が分かるもんだな、物凄い着眼力であり、貴重な「なぞなぞ」だったな^^。
因みに現在用いられている和英辞典では「ハヒフヘホ」は全て「H」で表記されているが、私が使用している三省堂コンサイス和英辞典(昭和27年発行)を見るとハ行の表記は「フ」のみ「F…」で表記され、フ以外は全て「H…」表記だ。然し我が国を代表する名峰富士は現在も「Fuji」であって決して「Huji」ではないが、50年の年月は何時の間にかFの発音を変えてしまったのだろう。「Huji」と書かれる日も遠くないと思われる。どうしてなら「フ…」で始まる言葉も現在では両唇を合わせずに尖らすだけで発音できるから昔の「フ」と現在の「フ」では発音が違ってきたのではないかしら:-)。
振り返って考えれば「F」に限らず日本語の発音が随分変わり何時とはなく歯切れの悪い低く「もちゃもちゃ」した言葉になって「マミムメモ」など微妙に変化してきたのに気付く、其れが証拠に衛星放送などで放映する戦後の昭和20年30年代の映画の声を聴いていると言葉の質が異なり、昔の女性は甲高く早口で歯切れ良く随分高い音階で喋っていた、今では男女共に同じオクターブになってしまったから女性の声のトーンが一昔前より1オクターブ位下がってきたのかも知れぬ。たった50年足らずで斯うなんだから400年も前なら字では読めても耳で聞いたら、誰もが今の日本人にまるで理解できぬ日本語を喋っていただろうし、現在の日本語表記で話し掛けても決して彼等に理解して貰えなかったろうな(;;)。
今の日本人は総じてFの発音ができないからフランス語を習うときスプーンを口の中に突っ込まれ口を噤んで喋らされるそうだが、安土桃山時代の人が見たら呆れてさぞ笑い転げたのではあるまいか^^。
Fの発音で思いだしたが東北弁の発音は独特だ、60年も前、学生時代ヒメマスの伝説に釣られて田沢湖を訪ねたことがある、当時は生保内線と謂うのがあって奥羽本線の大曲駅から田沢湖までの支線でありローカル線の見本のような長閑な旅だった。此の汽車の中で地元民だろう中年の女性達が余り口を開けないで唇の動きだけで話す会話を聞いた、然しチンプンカンプン単語の欠片すら全く理解できないのに此が日本語かと甚く驚いた。英語だったら単語の一つ位分かったろうに…と舌を巻いたのを憶えて居る。筆談でもしないとアカンのかなと思ったが、此方の言うことは分かって呉れるのだが返ってくる応答は全く理解できなかったのに参った:-)。
その東北弁だがどうしてあんな独特の発音になるのか、その理由について面白い説があり、激寒地であるため余り大きく口を開けないで発音するからあんな言葉になるのだと言う。その証拠に歴史的な例として大正期ロシア革命に対して行われたシベリア出兵では数多くの兵士達が肺炎で戦病死したが、東北の部隊から出兵した兵士にはこの肺炎が極端に少なかったと謂われている。余計に口を開きムダに空気を吸い込むから肺炎なんかになるんだとは彼等の主張だったそうだ。そうなんや、400年も昔は誰もが桁外れに貧しかったし寒かったから話し言葉だって省エネ型でお腹が減らないように口や唇の動きが最小限だったんだろうな:-)。

プラント大手日揮の従業員多数がアルジェリアでイスラム武装勢力に殺害され、更に味方であるべきアルジェリア軍の空爆で犠牲になった事件は誠に痛ましい限りだった:-)。
此の事件で日揮は犠牲者の一人が偶々現場に居合わせた元副社長であり襲撃は内部情報漏れも噂されているが此は偶然だろう、他の被害者の中には協力会社の従業員や更には派遣会社からの傭員だった、協力会社とは聞こえは良くても実質は穢(きたな)い仕事だけさせられる下請け孫請けの派遣傭員であり気の毒にも高齢者が多く福島原発同様何時もの悲しい構図だったな:-)。
誰もが不思議に思うのは政府が頑(かたくな)に被害者の氏名を公表しようとしなかったことだ、此は異例のことであり、恐らく理由は犠牲者が幾重もの下請け孫請け関係で日揮が一部被害者の氏名を知らなかったのだと思う。日揮が知らないものを政府が明かせる訳がない、口が裂けても「名前が分からん者が居る」などとは言えず、仕方なく政府も公表を控えて居たのだろう。
福島原発では東京電力が作業員一人当たりの日当を10万円払っているのに隙間に介在する下請けや派遣会社を装った魑魅魍魎が一杯居てピンハネし、作業員の手許に亘るときは僅か9分の1だったそうだから、日揮だって同じようなことだったのではなかろうか:-)。会社からではなく被害者の家族が名乗り出て氏名が明らかにされているのも不思議な現象だ。然し国外それも未開の地アフリカのことだから労災や健康保険などからの情報が全くなく、日本人の労務者かどうかの確認も大変だったのだろう。全く遣る瀬ない出来事だった(;;)。
日揮は国外のプラント工事が多いため余り知られない会社だが、売上高が年に5000億円以上もあり資本金230億円時価総額は建設土木124社でトップに位置する優れた会社だ。国内に敵なく技術力は世界一だから可成り政府寄りの企業と言って良いと思う。今回の事件で図らずも名前が知られ一躍全国版になった^^。アルジェの仕事はODAだしこの仕事を撤退した経済的な損失は全て政府が見てくれる(我々の税金で)、人が10人も殺されて先週末の株価終値48円高の2、627円と戻ったのは皮肉だったな:-)。週明けに少し買ってみよう^^。

先週の常用漢字の表外読みの答
彼は我々の(倫)だ、(たぐい)でした。(たぐい)は仲間や同僚のことです

今週の常用漢字の表外読みの問題
(刺)のない薔薇はない

ご教訓カレンダー
「ハイテク犯罪」→「履いてく犯罪」 靴泥棒 

路傍の石と山本有三

正月以来降らなかった雨が先週月曜日に降ったが、それ以後次第に寒さが増し暦では今日から大寒の入りとなった。悪性の風邪など闊歩しているから外出時の保温と帰宅後の手洗いに嗽(うが)いを忘れないようにしよう。

大津の事件の熱(ほとぼり)が覚めたら、今度は大阪の高校で部活コーチの体罰を原因とする自殺事件が世間を騒がせている、生憎私は体罰肯定論者だ。猫と子供は言っても分からないから叩いて間違いであることを教えるべきだと思っている、自身戦時中より中学生までそのような教育を受けてきて居り、其れを是としている。
国民学校時代、体操の動作が他の者より鈍い私を見付けた先生は「岡本!」と怒鳴っては駆けつけ、覚悟を決めて「気を付け」の姿勢で待つ私に「奥歯噛みしめろ!」と言うなりパンパンと往復ビンタが飛んできたが己が鈍いので納得であり、今となれば懐かしい想い出だ^^。然し今回の事件は体罰の度が過ぎて居り一度に30回も叩くなどまるでサディストではないか、此は明らかに愛の鞭とは異なっている、ビンタは左右2回乃至は4回で終わるものであって、それを30回とは此のコーチは異常であり、懲戒免職の上暴行罪で刑事罰に処すべきだろう。他方生徒にも親にも非があったのではないか、持って生まれたものだろうが我々の少年時代にも苛められ易い子は沢山居た、直ぐにめげるタイプだ。親は子の性格位分かって居ただろう、だから30回も殴られ口まで切れて居るのを見て、親はどうして学校に駆けつけなかったのか、過保護の近年、先生の体罰でなくても怒鳴り込む親の多いことは少ないことではなく、その殆どが親の独り合点が多いが、今回の場合子供に手紙を書かすなど生半可に親が子供を理解できていないのに驚く、恐らく親も子も同じ虐められっ子体質だったろうから子供の気持ちが分かって居た筈だと思うから情けない:-)。子の心情を慮(おもんぱか)って行動できなければ親の資格は全くない:-)。
子供も追い詰められたのだろうが死んでことを解決しようとするのは傲慢だ。死を考える前に己の不甲斐なさを反省し自分の生きる術(すべ)を必死で模索すべきだったと思う:-)。

山本有三と謂えば皆様ご存じのように「路傍の石」や「女の一生」で有名な作家だが、彼は尋常小学校卒業後呉服屋へ丁稚奉公に出されたのに逃げ出して故郷へ帰り、雑誌に投稿などしてお金を稼ぎ血の滲むような苦学の末東京帝国大学に学んだ有為の人だ。軍の弾圧でペンを折り戦後は占領軍の検閲で再度筆を折らざるを得なかった「路傍の石」に書かれた「たった独りしかない自分を、たった一度しかない一生を、本当に生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」とは吾一少年に対し小学校の次野先生の言った言葉だが、山本有三は自分が歩みたかった人生の覚悟を、先生の言葉を介して書いたのではなかったか、自殺した少年は「路傍の石」など読みもしなかったに違いない:-)。皆様もこの言葉のように生きていますか?

「生きることは食べること」我々の世代は幼い頃、常に飢餓と闘って生きてきた。そして食べられるものは蝗から石蕗にタンポポまで何でも食べた。ひもじさは生への執着が増幅するものらしい。だから周囲の連中や先生からどつかれても叩かれても、死のうなんて全然思わなかった。ひもじさに比べればどつかれることなんか屁でもなかったからだ。10回どつかれても握り飯の欠片が食べられるならどつかれる方を選んだろう。空腹から逃れることが生きるための本能だったのだ、命を捨てようと考えたのは火となって燃える恋に敗れた時だったが「路傍に石」の言葉を思いだして堪えた。今の子供達は「蝶よ花よ」と育てられ飢餓など感じることなく育てられてきたから、少しのことで挫折し自己を否定して安易に死に向かう。そんな軟弱な子に育てた家庭や学校や社会が間違っていると思う。子供達に命の大切さを訴えるなどそらぞらしい、私は親と学校が、叩かれようがどつかれようがめげずに立ち直れる雑草のような逞しさを持つ子供達に育てる環境にあって欲しいと希(こいねが)うが先生や親達が育った軟弱な時代背景を考えると所詮ムリなんだろうな:-)。

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【みやざき中央新聞】

先週「みやざき中央新聞」から寒中見舞のお葉書を頂戴した。新年号に対する感想文を送らせて頂いたことへのお礼であって「私どものホームページ上に掲載させて頂きました」と書かれて居り、早速同新聞のネットにアクセスし、「読者の声」を開いたとたん、ガーン!私の拙(つたな)い字と文章が目の前に飛び込んできた(゚ロ゚) いやあ参った参った、(皆様がご覧になるときは新しい投書が幾通か載せられているが、先週木曜日までは9日到着の私が1週間主役を張っていた)私の下手な字が画面一杯に広がって居り将に冷や汗タラタラだ。穴があったら入りたい気持ちで一杯、恥ずかしくて死にたくなる位だった。私の悪筆は知る人は知るが、知らない人は知らないからこんな風にネットに出されるなら、書き殴らずにもう少しマシな字を書けば良かったと後悔頻りだ(;;)。然しどんなに丁寧に書いても所詮生来の悪筆に変わりはないから此は親を怨むことにして、ま、いいか、と観念した:-)。お便りに書いて頂いたが親切にも感想文ばかりかうちのブログまで紹介して下さって感謝感激の極みだ^^。
此の新聞社の普通でない処は読者への返信を全て肉筆のペンで書かれることだ、パソコン印刷が当たり前になり年賀状ですらペン字など殆ど接することがない昨今、ペンの筆圧からほのぼのした指の温もりが知らず知らずにホンワカと伝わってきた。とても嬉しかった^^。

昨日今日と特別寒い中を大学入試のセンター試験だ。私の孫も両親の期待を双肩に担って出掛けていった^^。処で他府県の者には不公平だが東京の高校生の内、1万人以上が幸運にもセンター試験を本郷の東京大学で受けることになるが、このうち何人が此の幸運を正夢に変えることができるのかな?

先週の常用漢字の表外読みの答
宴席に(器皿)を並べる、(きべい)でした。皿が(べい)と読める人は少ないよね

今週の常用漢字の表外読みの問題
彼は我々の(倫)だ、

ご教訓カレンダー
「覆水盆に返らず」→「服役盆に帰らず」 受刑者

暮らしの手帖とヤマト運輸

今年の三連休の第一回が始まった。今年は神事である紀元節(建国記念日)が偶然月曜日なので三連休(四連休も含めて)が10回もある。世の中の不景気は三連休など量産しても少しも良くはならず、却って住民地元の商店街に閑古鳥を鳴かせて苦境に追い込むことになりはしないか。休日を増やすことで消費者のお金を使わす目論みは分からぬではないが、書き入れ時に休日を増やされて困る我々のような零細経営者も居ることを政府は知らないだろうな:-)。労基法では最大で160日も休めるが、土日も休日も年次有給休暇の計算に入れるべきではないか、日曜日も子供を家に閉じ込めて、時間850円パート通いとの落差は何だ!

パソコンや携帯更にはスマホなどの普及により人間誰もが無精になって外へ出掛けなくなり、各種のネット通販や国外通販業者が大手を振って闊歩する時代となった。最盛期年商500億円を誇ったTVでお馴染み日本通販が倒産したのは愕きだったが、此はネット通販への切り替えが上手くできず、40年来の顧客層が高齢化していることに気付かず若年層にターゲットをチェンジするのを怠ったもので自業自得だろう。時の流れに乗るか乗れないかは本当に恐ろしいものだ。我々が子供の頃連れて行って貰う憧れの象徴だった百貨店が煽りを食ってじりじりと衰微しているのも全ては通販が天敵となったのではなかろうか。そして通販が此処まで大きく伸びてきたのは矢張り物流の力であって、76年宅急便を創設したクロネコヤマト創業者小倉昌男氏の大英断であり、日通など既成勢力を護り、新しいものは一瞥もせずに排除しようとする旧套墨守の旧運輸省を相手に渾身の戦いを制しての勝利であった^^。物流も今やクロネコを魁(さきがけ)に佐川に日通更には郵便局まで割り込んでの大乱戦、昔重たい小包を駅や郵便局に担ぎ込んでいたのが夢のようだ^^。ヤマトの宅急便ができた頃は「荷物を送ることなど月に一度もあるものか」と皆笑っていたのに実はそれまでは誰もが当たり前のように重たい風呂敷包みなど抱えてドッコイショと電車に乗り知人や子供の下宿先などに運んで居た。その理由は国鉄や郵便局から配達できるものは駅などに持ち込まないとならないし、時間は不正確であり、更に到着時に壊れて居ることが多く、彼等が決して責任を取ってくれないことにあった。「壊れ物」と大書していても郵便局では昔から集荷場にベルトコンベアなど置かずに荷物を容赦なく放り投げる習慣を忘れないで続けて居たから仕方がない(;;)。
大分以前のことだが「暮らしの手帖」がそれぞれ200個余りの茶碗を送ってテストをした処宅急便は全部無事で、鉄道小荷物は14%郵便小包は実に50%が壊れていたそうだ:-)。此の「暮らしの手帖」の記事が人口に膾炙(かいしゃ)して多くの人が郵便局や鉄道を利用しなくなり、クロネコヤマトの独走態勢が確立されたが、郵便局も民営化して利益の獲得が至上命令となり近年送料を下げてまで宅配便に参入しようと必死になって居るから顧客の苦情に備えてベルトコンベアなども導入しているのだろう。最近ではヤマトか佐川で決まりだった通販のアマゾンも日本郵政扱いが目立ってきたから大口顧客には赤字を覚悟して相当なダンピングをしているように思う。唯日本郵政扱いにされた場合品物の到着がヤマトや佐川より確実に1日(日曜日を挟めば2日)遅くなるから顧客には歓迎されない。アマゾンもそれを知って居る筈だが、歓迎されなくても今日もアマゾンの書籍が郵便配達で届くから余程値を下げているに違いない。ハードカバーの本など結構重いから運んでナンボでない郵便局員が一番の被害者なんだろうな:-)。

丸谷才一さんがエッセイ集に書かれて居たが、終戦後占領軍に命じられて旧字体の漢字を当用漢字に変える際「國」の字をどう変えるか国語審議会で侃々諤々の議論があったそうだ、「くにがまえ(口)」の中の(王)を入れることが妥当だと決まり掛けて居た処、土壇場になって変な民主主義者がでてきて(玉)になってしまった:-)。
「物」という字の右肩にテンを付けて「てんで物にならぬ」と謂う洒落言葉があったが、陛下も王から玉にされてはタマったものではないナ(;;)。
同じく当用漢字選定の際、「盡」が「尽」に変えられることになったが、この字は「尺」と「テンテン」の関係が不安定なのに我慢がならないと丸谷さんは書いて居られる、私も「盡」にある皿を一に置き換えて「尽」の下にどうして据えなかったのか、据えたら座りの良い字になるのに…と何時も思って居た。何時だったか漢検の試験で「尽」の下に一を書いてしくじった(;;)。下に一が付いてないと尽の字はパンツを穿かない女の子が歩いているように思えて心許ない。常用漢字ではないが「丞」なんて字は座りが良くて格好いいよな^^。
パンツで思いだしたが、田辺聖子さんが「どないでっか」、「あきまへん、女の褌ですわ」が大阪商人の日常会話として良く用いられると書いて居られる^^。そのココロは「食い込む一方」だそうだ、品はないが、言い得て妙であり大阪人らしいユーモラスな表現だ^^。関東の方には斯様な大阪の言葉の遊(すさ)びは永遠に理解されないと思う。
此の「女の褌」が昔実際に使用されて居たと述べられたのは、一昨年亡くなられたが文化功労賞を受けられた作家の井上ひさしさんだ。彼の本を読むと彼の郷里山形では15歳になると男も女も褌を締めて若衆宿へ大人になった挨拶に行くのだ。此の行事を「袴著」と謂うそうだが、女性の褌は不思議でも何でもなく、昔は働く女性は昔誰もが褌をして居たと彼は書いている。そりゃそうだろう農作業など労働に従事する女性や、忍者くの一などは裾の長い着物など着て居られないから、裾をたくしあげて帯に挟んで居たろうし、そうなれば俯いた折など、下半身が無防備になるから褌をして居たことは容易に想像できる。史実に拠れば褌は女性の身体の都合からできあがったもので後年男子が真似ることになったのだそうだ。従って褌=「男子の下腹部を覆い隠す布」は実は極く近代になって成立したのだ(゚ロ゚)。処が昔は繊維品が高価であったため農作業の女性の褌の材料は草を乾かし鞣(なめ)して用いて居たが、それでも繊維でないため食い込んで痛かったそうだから、大阪商人の会話は皮肉にも正鵠を得ていたようだ^^。
山形県の出身である井上ひさしさんが子供だった頃は最上川の支流に夏には水泳場が設けられ、泳ぐのは午前中と午後3時以後は女の子、正午から3時までは男の子ときちんと決められて居り、男の子は六尺赤褌で女子は丸裸であったそうな(;;)、褌は兎も角下着を着けないことが男女逆のようだが、子供だし男女の身体的特徴から其れで良かったのだろう。我々が常識だと思っていることでも遡って調べてみると意外と違う事実が分かるもんだな。民俗学の柳田國男や折口信夫などじっくりと読み返してみたいが、私には残された時間がそんなにあるとも思えないし…(;;)。

先週本年始発「週間碁」に23歳井山裕太名人本因坊の結婚式の模様が掲載された。年間51勝して勝率81%は驚異的だ(゚ロ゚)。今年は中国や韓国の連中を是非ともやっつけて欲しい。井山名人の昨年は対局が多くて63局もあり、対局日程がびっしり詰まり、已むなく結婚式も暮れの12月23日に延期されたのだが、ご両人は既に入籍されて同居されていたそうだ^^。花嫁は日本将棋連盟の室田伊緒初段であり、何時も女性棋士を将棋棋士に攫われ悔しい思いをして居た囲碁界にとって朗報だ。此のお二人同じ歳で生年月日まで5月24日と一緒であり、その辺がお互いを意識させる動機になったのかな?入籍も昨年の5月24日だったそうだ^^。恐らく今年の5月24日に出産を目指されているのだろうが、此ばかりは井山名人の力を持ってしても難しいだろうな。初春は来週17日から愈々棋聖戦の挑戦手合いだ、井山名人の6冠は果たしてなるだろうか?

先週の常用漢字の表外読みの答
彼奴は(欠)ばかりしている。(あくび)でした。

今週の常用漢字の表外読みの問題
宴席に(器皿)を並べる、

ご教訓カレンダー
「寝る子は育つ」→「寝る子は目立つ」 授業中

「坊ちゃん」(漱石)を読んで

皆様あけましておめでとう御座います。昔々朝霧にあった事務所で98年に開設したホームページも06年からブログに移行し今年で15年目を迎えることとなりました^^。現役で仕事ができる間はブログの更新を続けたいと願ってきましたが、思えば長い歳月でありこんなに長く仕事をして居られるなんて夢のようで唯々感慨無量です。ブログ更新がきっと私に仕事への活力を与えてくれて居るのでしょう。本年もどうか拙いブログにお付き合い下さい。

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秋に、近くにある作家筒井康隆邸の右隣の崖にランタナ (花期8月-10月) が咲き乱れて居たので先ッチョを幾つか失敬してコップに挿して栄養剤HB101など与えて窓辺に置いて居たら4週間位で茎から髭のような根が出た、根が10本程度に増えた頃4号鉢に植え替えて事務所一階の玄関内と二階の窓際で数鉢育てたら正月前にナント二階のが(上の写真)咲いた^^、此の寒いときに魂消たな、一階の方は道を隔てた向かいの家の関係で一日に2時間しか日が当たらないが事務所の暖房のため6時から21時位まで20度位あり、二階はずっと日が当たって居るが暖房なく日中(ひなか)ほぼ10度弱だから咲くなら誰が考えても日照より温度が勝ると思ったのだが1階のは(下の写真)蕾すら付かない(;;)、植物には矢張りお日様の恵みが必要なことがよく分かった。ランタナ君寒いのにご苦労さん^^。

正月休みのつれづれに何十年振りかで漱石の「坊ちゃん」を読んだ。歯切れの良い文体のリズムが躍動し何度読んでも面白い、この小説がいつの時代になっても名作として読まれている原因はこの小説に流れている温もりだと思う。此は漱石の自叙伝だがこの小説の中で一貫して坊ちゃんの心を占めているのは学校でも赤シャツや山嵐やうらなりでもマドンナでもなく、先生になって田舎の松山へ出かけた坊ちゃんの帰りを東京でひたすら待ち侘びて居る下婢のお淸であることに誰もが気付かされる。「坊ちゃん」の真の主人公はお淸ではあるまいか。此の作品から暖かさを感じるのはお淸が存在するからだ。「坊ちゃん」の呼び名もお淸の呼び掛けの言葉であり、他に誰も彼を「坊ちゃん」なんて呼びはしない。お淸は年寄りだが「坊ちゃん」には恋人以上の存在だったのだ、其れが証拠に、小説の終わりに至って俄に…俺は淸のことを書くのを忘れて居た…、…おれが東京に着いて下宿へも行かず革鞄を提げたまま「淸や帰ったよ、」と飛び込んだら、「あら坊ちゃんよくまあ早く帰ってきて下さった」と涙をぽたぽたと落とした。おれも余り嬉しかったから、もう田舎には行かない、東京で淸とうちを持つんだと云った…。
恰も長く逢わなかった恋人との再会を彷彿(ほうふつ)させる章(チャプター)だが、漱石のお淸への深い愛情があふれ出ている。……淸は玄関付きの家でなくっても至極満足の様子であったが気の毒なことに今年の2月肺炎で死んでしまった。死ぬ前日俺を呼んで「坊ちゃん後生だから淸が死んだら、坊ちゃんのお寺に埋めて下さい。お墓の中で坊ちゃんの来るのを楽しみに待って居ります」と云った。だから淸の墓は小日向の養源寺にある。……此処でこの小説は終わるが、最後「だから」の重い言葉に漱石のこの小説への全ての思いが籠められて居る。恐らく若い頃の彼にはお淸のような下婢が実際に存在し、その女性の死に直面した深い悲しみが心に染みついており、彼女への追慕の念が「坊ちゃん」の作品の背景になったのだと思う。或いは彼が結婚に踏み切ったのもお淸の死であったかも知れない。処で漱石の奥さんの旧姓はキヨであったし、未完の絶筆となった「明暗」の主人公の嘗ての恋人が矢張り清子であったが、漱石には「淸」には深い思い入れがあったのだろう。そして漱石は大正5年49歳で帰天したが、ひょっとしたらお淸が雲の向こうから「坊ちゃん、早くに来て下すった、お待ちして居ましたよ」とハラハラ涙を流して喜んだのではあるまいか^^。
国語の教科書にはしばしば「坊ちゃん」が引用されるが、彼の性格が直情径行な個所などが多く、校長や教頭が「坊ちゃん」の被害に対し生徒の不始末を揉み消すのに懸命な事勿れ主義の個所など出る道理がない、ましてお淸なんか眼中にないが文部科学省は此の作品の意味を全く取り違えているのではないか:-)。
正月には他にも三浦哲朗の「忍ぶ川」と高橋治の「風の盆恋歌」などを読んだが、前者は芥川賞受賞作らしい駄作であって失望したが、後者は30年に亘っての悲恋を綴った渾身の力作だ、とても感動した。風の盆の音は聞けなかったが、何故か私はチャイコフスキーのピアノコンチェルト一番第一楽章の前奏部分の清冽を想った^^。

恒例の箱根駅伝は予選会から出場した日体大が往路復路共に制し前年19位の屈辱を晴らし30年振りに勝利の美酒に酔った。下馬評にも挙がらなかった日体大優勝の秘訣は同大学出身で元西脇工業の監督を42年も務め都大路8回優勝の記録保持者渡辺公二氏75才が自らの教え子である別府監督に請われこの4月から母校の特別コーチとして選手の指導に当たったものであり「練習の量や質が良くても生活態度が悪ければ絶対に勝てない。駅伝はタスキを渡すのではなく、心をつなぐもの」と渡辺氏は真っ先に生活面の改革に着手し、朝5時半から生徒と共に練習場の草むしりや掃除を実施し、午後10時半の消灯時間も厳守させた。耐えられず辞めていく部員も出たが、こんな部員はお邪魔虫で居ない方が良く、一切の妥協を排除しての優勝だったのだ^^、然しコーチが変わっただけで斯くも強くなるものかと誰もが渡辺マジックに舌を巻いたが、選手達は未だ子供だから、この人の言うことを聞いて居れば自分は大丈夫だとの自己催眠を促されたのだろう。区間賞は山登りの服部翔太一人だけだから如何に全員の力のバランスが取れていたか窺える。実力は東洋大学の方がずっと上だったが、選手達全員が力をだし切れなかったのは精神力の差だろう、♫王将の一節が聞こえるようだな。日体大は全員持てる力を100%出し切り無欲の優勝と見た^^。渡辺コーチに1000万円位ボーナスを支払っても此の学校は今春受験者の激増できっとモトが取れるに違いないぞ^^。
最後早稲田と帝京4位争いのゴール前の争い100mダッシュは面白かった^^。双方の駆け引きは帝京が勝り、二日間のレーで一番悔しい思いをしたのは10時間以上も走って、秒まで同タイム5位だった早稲田10区の選手だったろう(;;)。

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お正月に税理士会連合会から新春号の会報が届けられた。中には池田日本税理士会会長が自民党の安倍総裁を表敬訪問し握手などしている写真が幾つか掲げられて居た。総理とは10cmを越す背の高さが気に掛かったな(;;)、9月30日号では野田総理を表敬訪問した池田会長のクールビズの写真を紹介したばかりだからナント!その変わり身の早さに唯々驚くばかりだ。時の権力者に縋るためには節操なんて屁のようなものなんだろうか?

先週の常用漢字の表外読みの答
(薄)は秋の七草の一つだ。(すすき)でした。

今週の常用漢字の表外読みの問題
(能う)限りの努力を尽くす。

今年からバルコ出版の読者投稿であるパロディーやギャグに満ちた「御教訓カレンダー」三日坊主めくりから秀逸なものを今年一年ご紹介することにしましょう^^。
「愛って堪えるものなのね!」 → 「愛って絶えるものなのね!」 移り気な女