正月以来降らなかった雨が先週月曜日に降ったが、それ以後次第に寒さが増し暦では今日から大寒の入りとなった。悪性の風邪など闊歩しているから外出時の保温と帰宅後の手洗いに嗽(うが)いを忘れないようにしよう。
大津の事件の熱(ほとぼり)が覚めたら、今度は大阪の高校で部活コーチの体罰を原因とする自殺事件が世間を騒がせている、生憎私は体罰肯定論者だ。猫と子供は言っても分からないから叩いて間違いであることを教えるべきだと思っている、自身戦時中より中学生までそのような教育を受けてきて居り、其れを是としている。
国民学校時代、体操の動作が他の者より鈍い私を見付けた先生は「岡本!」と怒鳴っては駆けつけ、覚悟を決めて「気を付け」の姿勢で待つ私に「奥歯噛みしめろ!」と言うなりパンパンと往復ビンタが飛んできたが己が鈍いので納得であり、今となれば懐かしい想い出だ^^。然し今回の事件は体罰の度が過ぎて居り一度に30回も叩くなどまるでサディストではないか、此は明らかに愛の鞭とは異なっている、ビンタは左右2回乃至は4回で終わるものであって、それを30回とは此のコーチは異常であり、懲戒免職の上暴行罪で刑事罰に処すべきだろう。他方生徒にも親にも非があったのではないか、持って生まれたものだろうが我々の少年時代にも苛められ易い子は沢山居た、直ぐにめげるタイプだ。親は子の性格位分かって居ただろう、だから30回も殴られ口まで切れて居るのを見て、親はどうして学校に駆けつけなかったのか、過保護の近年、先生の体罰でなくても怒鳴り込む親の多いことは少ないことではなく、その殆どが親の独り合点が多いが、今回の場合子供に手紙を書かすなど生半可に親が子供を理解できていないのに驚く、恐らく親も子も同じ虐められっ子体質だったろうから子供の気持ちが分かって居た筈だと思うから情けない:-)。子の心情を慮(おもんぱか)って行動できなければ親の資格は全くない:-)。
子供も追い詰められたのだろうが死んでことを解決しようとするのは傲慢だ。死を考える前に己の不甲斐なさを反省し自分の生きる術(すべ)を必死で模索すべきだったと思う:-)。
山本有三と謂えば皆様ご存じのように「路傍の石」や「女の一生」で有名な作家だが、彼は尋常小学校卒業後呉服屋へ丁稚奉公に出されたのに逃げ出して故郷へ帰り、雑誌に投稿などしてお金を稼ぎ血の滲むような苦学の末東京帝国大学に学んだ有為の人だ。軍の弾圧でペンを折り戦後は占領軍の検閲で再度筆を折らざるを得なかった「路傍の石」に書かれた「たった独りしかない自分を、たった一度しかない一生を、本当に生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」とは吾一少年に対し小学校の次野先生の言った言葉だが、山本有三は自分が歩みたかった人生の覚悟を、先生の言葉を介して書いたのではなかったか、自殺した少年は「路傍の石」など読みもしなかったに違いない:-)。皆様もこの言葉のように生きていますか?
「生きることは食べること」我々の世代は幼い頃、常に飢餓と闘って生きてきた。そして食べられるものは蝗から石蕗にタンポポまで何でも食べた。ひもじさは生への執着が増幅するものらしい。だから周囲の連中や先生からどつかれても叩かれても、死のうなんて全然思わなかった。ひもじさに比べればどつかれることなんか屁でもなかったからだ。10回どつかれても握り飯の欠片が食べられるならどつかれる方を選んだろう。空腹から逃れることが生きるための本能だったのだ、命を捨てようと考えたのは火となって燃える恋に敗れた時だったが「路傍に石」の言葉を思いだして堪えた。今の子供達は「蝶よ花よ」と育てられ飢餓など感じることなく育てられてきたから、少しのことで挫折し自己を否定して安易に死に向かう。そんな軟弱な子に育てた家庭や学校や社会が間違っていると思う。子供達に命の大切さを訴えるなどそらぞらしい、私は親と学校が、叩かれようがどつかれようがめげずに立ち直れる雑草のような逞しさを持つ子供達に育てる環境にあって欲しいと希(こいねが)うが先生や親達が育った軟弱な時代背景を考えると所詮ムリなんだろうな:-)。
先週「みやざき中央新聞」から寒中見舞のお葉書を頂戴した。新年号に対する感想文を送らせて頂いたことへのお礼であって「私どものホームページ上に掲載させて頂きました」と書かれて居り、早速同新聞のネットにアクセスし、「読者の声」を開いたとたん、ガーン!私の拙(つたな)い字と文章が目の前に飛び込んできた(゚ロ゚) いやあ参った参った、(皆様がご覧になるときは新しい投書が幾通か載せられているが、先週木曜日までは9日到着の私が1週間主役を張っていた)私の下手な字が画面一杯に広がって居り将に冷や汗タラタラだ。穴があったら入りたい気持ちで一杯、恥ずかしくて死にたくなる位だった。私の悪筆は知る人は知るが、知らない人は知らないからこんな風にネットに出されるなら、書き殴らずにもう少しマシな字を書けば良かったと後悔頻りだ(;;)。然しどんなに丁寧に書いても所詮生来の悪筆に変わりはないから此は親を怨むことにして、ま、いいか、と観念した:-)。お便りに書いて頂いたが親切にも感想文ばかりかうちのブログまで紹介して下さって感謝感激の極みだ^^。
此の新聞社の普通でない処は読者への返信を全て肉筆のペンで書かれることだ、パソコン印刷が当たり前になり年賀状ですらペン字など殆ど接することがない昨今、ペンの筆圧からほのぼのした指の温もりが知らず知らずにホンワカと伝わってきた。とても嬉しかった^^。
昨日今日と特別寒い中を大学入試のセンター試験だ。私の孫も両親の期待を双肩に担って出掛けていった^^。処で他府県の者には不公平だが東京の高校生の内、1万人以上が幸運にもセンター試験を本郷の東京大学で受けることになるが、このうち何人が此の幸運を正夢に変えることができるのかな?
先週の常用漢字の表外読みの答
宴席に(器皿)を並べる、(きべい)でした。皿が(べい)と読める人は少ないよね
今週の常用漢字の表外読みの問題
彼は我々の(倫)だ、
ご教訓カレンダー
「覆水盆に返らず」→「服役盆に帰らず」 受刑者