秋の夜は釣瓶落としと謂うがつい先日までは明るかった帰宅時の午後7時や、ゴミ捨てに行く早朝5時は真暗で目の良くない小生には憂鬱な季節の訪れとなったが、此も四季の約束ごとであり甘んじて享受せねばなるまい(;;)
来年度から3年掛かりで佐川急便が都市部に積極出店している小型店舗での配送戦力として女性1万人以上を雇用する計画を発表したそうな…(^^)、クロネコヤマトは既に数年前から女性配送員を常置しているが不況の煽りでパートの仕事も激減している昨今、本来は男の職場とされている物流の世界だから佐川急便の大英断には喝采を送りたいと思う。主婦は地元の地理に詳しいから即戦力となれるだろうし、客の方も女性の配達員なら凄く安心だろう。ペーパードライバーだった主婦の免許証が生かせる職種は少ないから後に述べる実例のように勤務時間帯を午前午後各3時間程度の交代制にでもすれば家事のやりくりにも優しく、雇用者側も主婦側も篦棒に高い社会保険や厚生年金加入の加入条件から逃れるためお互いの利害が一致し応募者が殺到するのではないだろうか。最近は渋滞や環境対策として台車による集配が増加してきたから免許がなくても就労できる女性も多いことだろう(^^)。
現在佐川はクロネコヤマトと業界でのシェア80%を分かち合って居る、佐川はクロネコヤマトより低料金だが業務用は兎も角個人向け宅配で遅れを取り二番煎じに甘んじて居るから女性配送員の力で先行するヤマトに追い付く絶好のチャンスだ。昨今厚生年金などの負担率が年々増加している処から、従来型パートでは労使にとって共に不満であり、無保険の短時間労働は労使の利害が一致するため企業にも主婦達にも受け入れられ易いのではないだろうか。
短時間労働の具体例だが、先日うちのお得意先の医療関係のメーカーA社がパート従業員を募集した際、従来の10時-4時型勤務希望者が厚生年金などの改悪で、企業によっては正社員勤務時間の2/3を超え保険加入の危険に曝されるため大幅に減少し、近隣より通い午前乃至午後働いて、昼食は自宅で摂る3時間勤務の希望者が圧倒的に多くなったそうだ。此は従来型が「家事+仕事」であったのが「家事+仕事+趣味など」自分の時間も持てるように変わってきたものと思われるが、貰えても自分が生きているかどうか分からぬ75歳(何れはなると思われる)からの受給では厚生年金が不信感を持たれメチャ多額な(給与に対し労使で約17%を折半)負担が敬遠されたこともきっと原因なのだろうな(;;)。
尤もこうした勤務体系もA社が創立後の期間が短く人事体制が未成熟であった処から可能であったもので通常の企業では他のパート従業員との処遇の兼ね合わせで困難かも知れないから経営者たる者は事業経営に当たって常に柔軟な発想と正社員とパートの比率や時間など人事体系が硬直化せぬように絶えず時代を見据えて行かねばならぬと思ったものだ。
せこいようだが此から事業の損益分岐点は売上高だけでなく労使の利害が共通する厚生年金等の負担額によって大きく左右されるだろう。
それにしても日通ペリカン便を傘下に入れて宅配の捲土重来を図った郵便局が僅か20%以下のシェアに留まり沈滞いるのはどうした訳か、きっと郵便局職員のお役人意識が抜けず土日の配送が不十分でありその皺寄せが他の曜日の負担となって客に明確な到着時刻が告げられず歩合給の比重の高い日通との連携プレーが上手く行ってない処に問題があるのだろう。何時だったか郵便局からUパックを送るとき翌日の到着時間を念押ししたら、局員の腰が引けて“クロネコヤマトなら間違いありませんよ”などと敵に塩を送られたことがあったよな(;;)。郵便局の職員は半ば公務員みたいなものだから加齢により身体が動かなくなっても給与は少しも下がらないから、クロネコヤマト、佐川の歩合配送員や主婦パートにはコストで到底敵う道理がなく、同じ荷物を同料金で運んで2社は儲かり郵便局組の方は赤字になるに違いない(;;)。巷間、簡保も定額貯金も減少傾向が強くなったと謂われ、親会社日本郵政も頭の痛いことだろう(;;)。民営化しても、株式を公開し新しい経営者を入れて硬直化した組織に鉈(なた)を振るわなくては何の効果もないのに何もしない政府にも困ったもんだな(;;)。
ペンギンと謂えば南極を思い出すが、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで先月コウテイペンギンの赤ちゃんの公開が始まったそうな(^^)。コウテイペンギンの誕生は6羽目で同園にいるのは計14羽になったとか…、此のペンギンは南極大陸にだけ棲む種類で、彼等が南極に棲んで居たお陰で50数年前宗谷丸に乗せられて南極へ行った樺太犬のタロとジロが昭和基地で越冬できたことは可成り有名な話だ。最近ではTVドラマ“南極大陸”が放映され主演俳優キムタクの人気で大ヒットしているが、劇中の主役はキムタクと樺太犬のタロとジロ達だろう。惨いことに当時犬橇に首輪に繋がれた儘第二次越冬隊に置き去りにされた15頭の内タロとジロの兄弟だけが翌年の第三次越冬隊が訪れるまで南極で生きていたことは日本中に大きな衝撃と感動を齎らし当時映画“南極物語”まで制作され、タロとジロは英雄視されて死後も剥製が展示されるまでになった。一方野鳥自然保護の見地よりペンギンの生態系を乱した樺太犬の放置を非難する声も少なくなかったが、如何に天候不順で昭和基地から宗谷丸への帰還が困難であったにせよ一番悪いのは犬達を船へ帰還させるタイミングの判断を誤った第二次越冬隊の隊長だろうな(;;)。
因みに生き残っていた犬が真実タロとジロであったのかは定かでない、生きていた二匹の犬は大きく成長していて全く見分けが付かず、識別のため第一次越冬隊の犬係を務めて居た隊員が急遽臨時の飛行機で駆けつけたが、どうにも判別できず仕方なく15頭の名前を順に読み上げて行くと一頭はタロ、一頭はジロの呼び掛けに対し幽かに尻尾を振ったからだそうだ(^^)。“風連のクマ”(タロとジロの父)なんて長い名前のも居たから普段どう呼ばれていたのか不明であり、断定には一抹の不安が残るが、犬の臭覚は人間の遠く及ばない処であっても聴覚はどうなんだろうか?今だったらDNAで簡単に確認できたろうな。
それにしても豪華配役の“南極大陸”に対し、女優松嶋菜々子が2年振りにTVドラマを主演した“家政婦のミタ”がめぼしい共演者にも恵まれない中を視聴率で常時20%を保ち先週9日は副題名がショッキング(全部脱いで、承知しました)だったせいもあり22.5%と圧倒的な視聴率を博したが看板に偽りありで視聴者は拍子抜けだったろうな。然し此の視聴率は莫大な費用を投じた“南極大陸”を大きく凌駕したからTBSも真っ青だろう(^^)。来週の副題は恐らく(私を殺して、承知しました)になるのだろうが、そうそう柳の下に泥鰌はいるだろうか?それにしても彼女の貫禄ある怖い小母さん役にはファンも魂消たろうな、アラフォーの彼女にとって此の作品はイメチェンのよい機会ではなかったかと思うが、一度老け役をすると視聴者はそのイメージから逃れられず二度と元の路線に帰れそうにないから少し早過ぎたんではないか?(;;)。
42年前(1969年)に大ヒットしオリコン第一位となった“夜明けのスキャット”を初め当時世界各地のヒット曲を日本語でカバーしたアルバム“1969”を引っ提げて由紀さおりが先日全米ジャズチャートで1位になったと報道されたことは朗報だったな(^^)。日本人の歌唱力を世界に認識させる魁(さきがけ)になったろうか。彼女の透明感溢れる声は日本人独特のものであり12月に開かれる予定の全米公演では更に彼等を魅了することだろう。“故郷”や”早春賦“なども唄って欲しいと思うがヤンキー共には日本の童謡の良さが先ず分からぬだろう(;;)
彼女も既に62歳、結婚と出産が早かったから孫も居るに違いない、由紀さおりも遂に世界のお婆ちゃんになったな(^0^)/
先週の常用漢字表外読みの答え
彼奴と俺の腕は点点(ちょぼちょぼ)だ。でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
茶室でお茶を(点てる)
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懲役20年は軽すぎる!
暑い秋から寒い秋に急変したりと気候の変化にジャケットを着たり汗を掻いたり身体が順応しきれないこの頃だ。夏の風物詩であったキリギリスが産卵後死に絶えたので先々月だったか草刈りをして丸坊主の庭だったが、何時とはなく現れた雑草の標本と言われるカタバミが土中の球根や昨秋落ちた種から次々と発芽して現在ピンクの満艦飾を誇っている。こんな雑草でも先日お得意先の奥様が“わっ、かいらし、かいらし”庭に植えるからと喜んで鉢に入れて持ち帰られたが、2-3年後には庭中蔓延って困惑されるのに違いない(;;)。
“自前で作れば日が暮れる”この言葉は、原子力安全基盤機構の工藤雅治検査業務部次長が毎日新聞二度目の公開請求に対しぬけぬけと答えたもので、今年の流行語大賞にでも選ばれそうだ(^^)。日が暮れたら(残業したら)できるように聞こえるこの言葉はよく聞いて居ると日が暮れたらできるとは少しも言って居ないから、次長が嘘の吐けない性格なのがよく分かるな。
機構の手口は原発検査のチェックの要領書を、検査を遣らせる下請けに作らせておいてその儘丸写しして機構が作ったように見せかけるものだった:-)。此は分かり易く言えば自分とこでは何も分からないから下請けの遣りたいようにして下さいと謂うことであり、此を検査先に負んぶに抱っこの「殿様検査」と言うそうな…(;;)。要領書の手直しがされないと分かれば下請けは勝手に都合の良いように書くに違いないが、そんなことでは国民に申し訳ないなど思う奴は機構には一人も居ないのだろうな(;;)機構は税金で作られたものだが実際には何も機能せず役人の天下り先に利用され原発のことなど何も分からぬ連中が屯している処らしい。疚(やま)しければ要領書の内容を少し変えるとか前後を入れ替えるとか少しは方法があったと思われるが、この機構はそんな知恵すらない無能な連中の集まりなんだろう(;;)。所管の経産省原子力保安院の幹部が“手抜きで楽をしていると言われても仕方がない”と認めて居る位だから経産省ぐるみで組織全体が腐敗しきって居るのかも…(;;)因みに此の下請けは「グローバル.ニュークリア.フュエルジャパン」と謂うそうで此の会社にはきっと機構からの無駄飯食い再天下りがうじゃうじゃ居ることだろうな(;;)。蓮舫行政刷新担当大臣は此の機構をどうして事業仕分けの対象に入れてなかったのかなあ:-)。
5年前の8月に九州福岡市「海の中道大橋」を走行中の5人家族に飲酒酩酊運転の同市職員21歳が時速110kmで追突したため被害車輌が海中に転落し投げ出された子供達を助けようと両親が海中に潜っての救助活動にも関わらず幼児三名が無情にも亡くなった痛ましい事故を受けての最高裁判決が先週下されこの無法な若者に懲役20年の実刑が確定した。
此の刑罰は一見厳しいように思われるが私には極めて寛刑だと思われる。加害者は焼酎のロック9杯も飲んで先行車輌も認識できないほど酩酊して運転し、事故後事故の相手を救出しようとするどころか現場から逃走し友人に電話し多量の水を持参させてガブ飲みし警察の飲酒検知を酒気帯びにまで落とした悪質な手口は事故の相手への思い遣りなど欠片も感じられず自己保身に徹した人面獣心鬼畜のような酷い奴だ。処が危険運転致死傷罪は有期刑と定められているから死刑や無期懲役にはできないのは無念だが1年以上と定められているのであれば懲役60年でも良かったのではないか。アメリカでは併合罪で何百年もの懲役を背負った罪人が幾らでも居るが、我が国の場合併合罪は適用できても無期懲役が懲役30年に譬えられる(30年までに仮釈放になる)処から20年で手を打ったものだろうがそんな処で手を打たれたら困るなあ。子供を一瞬にして失った両親にしてみれば3児を被告に殺されたようなものだから此奴が40歳までに大手を振って社会復帰することは遣り切れない思いだろう(;;)
子供を失ったお母さんは事件後PTSDに悩まされ事件後定期的に夫婦して海外へ治療に行かれて居るそうだが、その後幸いにも4歳と1歳の2児に恵まれ事件の傷跡も少し宛ではあるが剥がれて行っているようだ、2児の誕生はきっと神の思し召しだろう。ご両親は最高裁の判断に対し、“此の判決により新しい生活が送れるような気がする”とコメントされたが、犯人への憎しみは今後永久に癒えることはないだろう。此の事件は世の中に飲酒運転撲滅の大きな機運を齎(もた)らした功績は大きいが、ご夫婦の犠牲の方がずっと大きかった(;;)。本当に悲しい事件だったな:-)。
処で悲しい事件と謂うと12年前山口県光市で18歳の男に若い奥さんが強姦され殺害、幼児も床に叩き付けられて同じく殺害された痛ましい事件があったが、此の事件は3年前高裁での死刑判決に対する弁護人上告の結果放ったらかしで未だ終熄して居ない:-)。此の犯人は事件直後友人宅でスナック菓子など食べて談笑して居たなど、人の子と思えずまるで鬼畜そのものだったな(;;)最高裁は一度高裁からの無期懲役判決を量刑不当と差し戻したのだから答は死刑しかなくどうしてさっさと死刑判決を出さないのか!
最高裁の判事達は被害者の夫である本村洋さんの証人喚問で死刑にならなければ私が殺すと言った言葉に未だ拘りを持っているのではないか?
『終始笑うは悪なのが今の世だ。ヤクザはツラで逃げ、馬鹿は精神病で逃げ、私は環境のせいにして逃げるのだよ、アケチ君、無期はほぼキマリ、7年そこそこに地上に芽を出す、犬がある日かわいい犬と出会った。・・・そのまま「やっちゃった」・・・これは罪でしょうか』
此は検察が公開した犯人の男が拘置所から友人に送った手紙の一部だ。自分の犯した恐ろしい罪を、道端に咲いている小さな花でも摘んだような感触で楽しんで居る人の倫に悖(もと)ったこんな邪悪な奴を死刑にしないで誰を死刑にするのか!
先週の常用漢字表外読みの答え
幼児の科(しぐさ)がとても可愛い、でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
彼奴と俺の腕は(点点)だ。 少し難しい問題です
おしゃれ番長、西脇へ
明日で愈々10月ともお別れ、今年も暑い10月だったが最後に埋め合わせのように寒い朝夕が続いた(;;)。来月は霜月小生も10日には76歳を迎える仕儀と相なったが、矍鑠として働きたいが、気持ちだけで身体が思うように動いて呉れないのにはどうにも牴牾(もど)かしい(;;)。
郵便料金不正事件での大阪地検特捜部の証拠改竄隠蔽事件を巡り、無罪が確定した元厚生労働省局長村木厚子が国や取り調べを担当した検察官らに約3770万円の賠償を求めた裁判で、国側は先々週17日に東京地裁の口頭弁論で請求を認めた。村木厚子の弁護団によると、国側は詳細な説明をせず“重要な証拠の改竄という事件の特殊性から判断した”としていると謂うから控訴しないで確定するものと思われる。
私のような下賤な者にとってはこの3770万円に対してどのような課税関係が起こるのか気になる処であるが、現行の所得税法では非課税となり無税となる。所得税法第9条には『心身に加えられた損害又は突発的な事故により資産に加えられた損害に基因して取得するもの』とあり、彼女の場合は長期間身柄を拘束状態にあった冤罪に対する損害賠償金であり、将に「心身に加えられた損害」に該当し非課税となる。然し非課税となるのは所得税だけであって彼女が死亡すればこの3770万円は全額相続財産に取り込まれ相続税が課税される。何故なら彼女にとってはこのお金が耐えがたい屈辱の代償であっても相続人にとっては他の相続財産と何等変わりがないからだ。
因みに生命保険金は貰えば所得税か相続税の課税対象となるが、生前に事故を起因として保険金が支給された場合は所得税が非課税となる。大昔のことだがお得意先の方が事故で下半身麻痺となられ生命保険金1億円が災害割増付きで全額支給(下半身麻痺は死亡と同様と見なされる)されたが当人の命には別状がないため所得税法第9条により無税となったが、死んでいれば遺族に多額な相続税が徴されたものを命があったばかりに無税とは法律も粋な計らいだと思ったものだが、当人にとっては選べるものなら1億円より下半身の方を選択したに違いないから当然だったろうな。
東京大学が秋入学主流の世界に歩調を合わせて入学を9月に変更すべく検討に入ったそうな…(;;)、慌てたのは早稲田や慶応など東大との併願者が多い大学だ。優秀な学生は早稲田や慶応に籍を置きながら秋には東大へ逃げられるから此等の学校は折角確保した学生の質が低下しては…と頭が痛いだろうが其れは杞憂と謂うものだろう。
秋入学については高校卒業が3月でもあるし、就職試験などの障害もあるから何故(なにゆえ)との思いが強いが、考えて見るに東大の真意は秋に3月テストで点数の足りなかった学生を採る意思など毛頭なく、現在東大の学力が世界でランキング30番目に落ちたことを意識して基礎学力の高い韓国や中国の学生を欧米の大学に取られず日本に留めるために秋入学させるべく決意したものだと思う。北京大学や上海大学学生の学力は今の東大生を遙かに上回っているし、韓国のソウル大学も東大と変わらぬ力を持っているから、この北京大学上海大学両校の合否ボーダーラインに居る学生とソウル大学入学予定の上位成績者が狙い目なのだろう。東大は偏差値に縛られ柔軟な思考を失い視野の狭くなったアホな日本人学生とはもう訣別したいのが本音ではないのかな?春に東大に入れず他校に縋った学生はどんなに頑張っても東大秋入学のテストには外国人に敵わないだろうな(;;)。その内東大学生の過半数が外国人になったりして…(;;)
因みに現在世界のトップはハーバード大学ではなくカルフォオニア工科大学だそうだ、世の中の動きは激しく日本は上位200位に入ったのが京都大学、東京工大、大阪大学、東北大学のたった4校だけだから寂しいな。この儘では学力が年々低下して行くことだろうが全ては日本の学生の視野が狭く、眼(まなこ)を国外に向けられて居ないからだろう(;;)。
大王製紙の元会長なるアホボンの遣い込み事件の真相究明が漸く明らかにされようとしているが公私の区別の付かぬ当の本人が自分の金を自分が遣って何処が悪いのかと嘯き、全く調査に協力しないため究極司直の手を煩わすことになりそうだ(;;)。遣い込みの総額は100億円を超し現在返済後の残額は60億円近くとか…(;;)我々には想像も付かぬ数字だが、いかに会長の申し出とは言え取締役会の決議もなく借用書も貰わないで数十億円の大金をアホボンの個人口座に振り込むなど、世間の常識を逸脱しているが此が所謂同族会社たる所以であろう。司直だけでなく何れ高松国税局資料調査部(ミニマルサ)の洗礼を受けることになり既に彼等は内定に入って居ると思われる。監査法人であるトーマツも3月決算監査時に貸金について質問はしたものの子会社側からの9月に返金されるとの返事を鵜呑みにしてそれ以上追求しなかった罪は軽くない。数十億円もの金額だから使途くらい確かめるのが常識ではなかったのか!先々週お知らせした先代の元社長が80億円全額の弁済を申し出たと書かれて居た日経ビジネスの記事は正しくなかった(;;)。そりゃそうだろう、幾ら此までに儲けたと謂っても此の会社は昭和37年には不渡りを出して倒産した会社だし元社長である顧問もそんなに沢山の金融財産を持っている道理がないよな。
“有価証券報告書が分厚くて読めなかった”とは此の事件で前会長への貸付金について問われた同社の役員が答えた言葉だが白々しいとはこのことであり、高々100頁程度のボリュームであり中身はグラフが殆どだから読む気になれば然程の時間は掛からない。要するに此の会社は本質的に同族会社だから井川家の身内以外の役員には自分の給与だけ貰えば自社の決算書など何の興味も湧かなかったに違いないが、監査役とて同様で監査報告書はメクラ判だったのだろう、貸付金が子会社や孫会社を経由したものであっても本社の監査役には監査義務があるから、今回の事件の見過ごしは株主に対する重大な冒涜行為と言われても仕方がないだろう(;;)。監査法人も金額と返済予定日だけ聞いて内容まで検討しなかったのでプロとは言えない、数字を眺めるだけで心の目で見て居ないとはこんなことを言うのだろう。高い給与や監査料を取っていた監査役を初め役員達や監査法人は当時からの給与や報酬などを全額返金せよ!それでも使い込み額の1割にも充たぬことだろうな(;;)
なでしこジャパンのおしゃれ番長と謂われるシンデレラガール川澄奈穂美選手が24日、日本サッカー協会が進める「こころのプロジェクト」の夢先生として兵庫県西脇市内の小学校を訪れ、夢を語る特別授業を行ったそうだ(^^)。彼女が夢先生を務めるのは08年以来11回目だとか…彼女が此まで各地で夢先生を務めていたなんて全く知らなかった。今回の特別授業は優勝したW杯後授業は初めてで、あのスウェーデン戦30mロングシュートのスーパースター川澄選手が来るとあっては全校100人足らずの学校は大騒ぎだったそうだ。処が川澄選手は此までの特別授業ではW杯以前彼女の存在が殆ど知られてなかったので“私はかくかくしかじかこういう人間です”と児童達に自分の身分を明かす処から話していたとか…(;;)、今回は子供達が全員自分のことを知ってくれていたと照れ笑いしたそうだ(^^)。彼女は日本体育大学の出身で教員免許も取得しているだろうが、未だ人前で講演などするのは決して得意とは思えないから、いっそ講堂から降りて、体育の免許を生かしてグラウンドで子供達とサッカーを楽しみ次代の選手達を育てるPR活動を是非率先して欲しかったな。そしたら児童のお母さん達も運動場でスーパースターと子供達の交流を目の当たりにして感激だったろうに…(^^)。それにしても西脇には数校の小学校があるだろうが1校だけの依怙贔屓は他の学校から文句が出なかったものか(;;)
先週の常用漢字表外読みの答
ともすれば賢しい(さかしい)口を利く、でした。
来週の常用漢字表外読みの問題
幼児の(科)がとても可愛い
板垣退助の百円札
10月も終盤を入ったとは思われぬこの暑さに唯戸惑うばかりだ。今日は学園都市の神戸外大で10回目の合格を目指し4か月振りの漢字検定試験に臨んだ。気候不順と過労による体調不良に加えて加齢による集中力不足と記憶力の減退など三重苦で前回の得点を上回ることは到底期待しなかったが合格点だけは確保したいと頑張りどうやらそれだけは叶えられた様子(^^)だ。今後更に邁進し次回来年6月のテスト合格を目指し健康に留意し更に研鑽に励みたいと心に誓った。試験時間中の精神集中は日常生活では先ず味わえないものできっと惚け防止に役立つに違いないと思ったものだ(^^)。
会場での受験者の数は例の漢検不祥事から一向に増えず今回も神戸市全体で89名と低調だった(;;)。5年前の最盛期には山手短大の教室を三つも使い自分の受験教室を探すのに右往左往したものだが最近は同じ教室に四級の受験者が同居したりする位でラクチンだ(^^)。
先週妻に頼まれてジャスコへ買い物に行きレジで並んでいたら前のお婆さんが僅かなお惣菜を買って万札5枚と小銭を払ったのを見て私は目が点になった。然もレジの小母さんは何事もなく平然と精算したが札はレジ脇に置いた儘でレジ箱に収納されなかった。お婆さんが去り私の番になったので悪い目を凝らしてレジ箱の上にある札を良く見るとそれは札の色は万札でも幾分小さくどうやら板垣退助の100円札だったのに愕いた:-)。100円玉に取って代わられて40年も前に製造中止になり昭和の終わりまでは見掛けていたが平成に入って見なくなって久しくスーパーの支払でお目に掛かったのは奇遇だったな(^^)。早速レジの小母さんにその500円両替して欲しいと頼んだのだが“うちは両替はしません”と断られ、“釣り銭ならどうですか”と400円余りの買い物に1000円札を差し出すと一寸悔しそうにレジ脇の100円札を5枚渡してくれたが、レジ脇に置いて居た理由はどうやらレジの収納引き出しに100円札のスペースがなかったので(在るわけない)100円玉の中には入れ難いし1000円や500円と同居では釣り銭に間違いが生じやすく混同を避けるため已むなく暫しの緊急避難と察せられた(;;)。
板垣退助もコインショップへでも持って行けば幾らか高く売れるのではないかと帰宅してさもしくネットで調べたら好事家の世代交代と、この不況下で古銭市場は現在暗澹たる状況にあることが判明した。お婆さんも財産だと思って40年間貯め込んでいたものが額面以上にならぬことを知って仕方なくスーパー使用となられたものと推察したものだ(;;)。
大阪の古銭販売店隆泉のネット情報
『最近、現行貨幣等のお問い合わせ突然の来訪が増えています、現行貨幣類の市場は後続の収集家が育たなく更には今までの収集家様が高齢等で収集活動を中止したり亡くなられたりでそれら収集品が市場に放出され市場の需要と供給のバランスを大きく崩しています、以下の商品は価格が成り立たない状況にあります。 従いまして大半の業者様も買い入れを中止いているのが現状です。
1.現行硬貨 特別の年号以外は全て額面
2.記念硬貨類 特別な記念貨を除いての記念硬貨だけは額面でも不要です。
3.聖徳1万円現行紙幣も特別な物(ぞろ目・初期物・エラー物)以外は額面にても不要です。
40年前は高度成長期以前であり物価も安く現在の30%程度だったから此の時代前から古銭や切手を蒐集されていた方には今の世は悪夢に違いない(;;)。バブル当時或るお得意先が記念切手の蒐集家で”現在1000万円以上の価値があるし、ちびちび貯めたから死んでも相続税が掛からんのや”と自慢をされていたことがあったが、彼の切手も今は二束三文になっただろうし、どうされたことやら…(;;)
何時やら“おばあちゃん座り”や“ぺったんこ座り”などいろんな座り方についてご紹介したことがあったが、昔の書物を見ていたら“大和座り”なんてのが出てきた。
京都三千院の国宝阿弥陀三尊「阿弥陀如来」さまが結跏趺坐(右足の甲を左の股の付け根に引きつけ左足の甲を右の股の付け根に於いて両方の足の裏が上を向くように組む、所謂座禅座法の一つ)をされていることは有名だが、阿弥陀如来の脇侍である「観音菩薩」と「勢至菩薩」が“大和座り”をされている。写真を見ただけでははっきり分からないが、実物を見ると正座されているのにお尻が足に乗って居らず、クリスチャンのお祈りのように膝から下を付けて真っ直ぐに立っているのと異なり、尻部を浮かした儘の姿勢であって可成りきつい座り方であることが分かるそうだ。「跪座」とも謂われるが、「跪座」は両足を爪先立てて座り、立てた踵の上に尻を置くもので“大和座り”とは異なり然程苦痛とは思えないが、此の“大和座り”は僅かに尻を浮かしている分上半身とのバランスで股関節や腰部の負担は想像を絶するものであり、長時間此の姿勢を継続することは至難の荒行であって仏の道の修行が如何に困難なものか垣間見る思いだった(;;)。
【京都 三千院】
此の最終頁をご覧下さい。脇侍である「観音菩薩」、「勢至菩薩」お二方の”大和座り”がお分かりになったでしょうか。
先週の常用漢字表外読みの答
後朝(きぬぎぬ)の別れでした。
愛し合った男女の朝の別れです
今週の常用漢字表外読みの問題
ともすれば(賢しい)口を利く
今日の漢検準一級の問題です。
婚外児(妾の子)の権利
気温が少し宛下がって漸く秋らしい気候となるかと期待しているが寒かったり暑かったりと定まらぬ気温に体調が儘ならぬ。電車に乗ったら密閉されている車内の方が外より暑く汗だくとなったりして、車窓の開閉が自由にできた昔が懐かしい。
先週水曜日の日経新聞を見て目を疑った:-)。趣味である囲碁の王座戦を愛読しているが、囲碁欄の隣に将棋の王座戦の欄があり先日奇しくも羽生永世名人(獲得永世位計6個)が19年間守り続けていた王座位の20連勝を阻まれた第2局目渡辺2連勝目の対局が掲載されていた。将棋は指さないため普段将棋欄は見ないのだが羽生永世名人の敗北は先々週ブログで取り上げたことでもあって何気なく読んでいると文中“王座が最速の寄席を目指した”と書いてあるではないか!寄席とは大衆芸能を披露する娯楽場のことであり、将棋や囲碁の場合“寄せ”は終盤の詰めに到る経路を指すから明らかに間違いであることが分かる。観戦記者を務められたのは京都大学大学院の教授で将棋の赤旗名人戦優勝者でも若島正氏であったから恐らく印刷間違いであろうと推察したが難解語なら兎も角この程度の字を間違え更に何重もの校正すら摺り抜けたとあっては天下の日経の名前が泣こう(;;)或いは校正は表向きの建前で実際には教授の教養を信頼して行われてなかったのではないか?若島教授がこの程度の字を書き間違ったとは想像も付かないが、ひょっとしたら先生も忙しいからパソコンのうっかり変換ミスかも知れないなあ(;;)若島先生と日経新聞双方にはきっと抗議が殺到したことだろうな(^^)どっちが犯人だろう?
校正が条件の新聞記事がこうなったのは昔職人に拠る植字が時代の趨勢でパソコンに取って代わられたせいだと思えるが、植字もある意味植字工であるプロによる校正過程でもあったのだ、若島先生からのメールによる観戦記をその儘記事にコピーしたためで犯人は若島先生であり誤字を見落としたのは日経の校正担当者だったに違いない。担当者が将棋を知らなかったとしても余りにもお粗末だったな:-)。
先々月24日結婚していない男女間に生まれた婚外子(昔は妾の子と言って居た)の遺産相続を嫡出子の半分とする民法900条の規定の違憲性が争われた家事審判の抗告審で、大阪高裁が“子の法律上の取り扱いを嫡出か婚外かによって区別することは言われない差別を助長しかねない”と法の下の平等を定めた憲法に違反するとして、嫡出子と同等の相続を認める決定をしたと先週4日メディアに報道されたが、旧套墨守の裁判官達によって判例々々と自分の意見を持たず時代の流れが読めない姑息な判決の多い中を大阪高裁の決定は近年にないビッグヒットであり画期的なものだった(^^)。嫡出子側が抗告しなかったため決定は確定したため法務省は民法900条を改正するのだろうか?
民法900条第4項 『子、直系尊属又は兄弟姉妹が数人あるときは、各自の相続分は、相等しいものとする。但し、嫡出でない子の相続分は、嫡出である子の相続分の二分の一とし、父母の一方のみを同じくする。兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の相続分の二分の一とする。』
この可笑しな民法の規定を巡っては過去に何度か争われその都度、二分の一を違憲だとする反対意見が出されて居たが何れの場合も石頭の裁判官の数が勝り結局違憲派は少数意見に留まり判決を覆すまでには到らなかったが、正妻の子も所謂妾の子も被相続人である父の子に違いなければ母親が正妻でないだけの理由で妾の子の相続分が半分に減らされることについては誰もが疑問を抱く処だった。然し此までの多数意見はことの本質から遊離して正妻と妾の立場など公序良俗倫理的な見地から婚姻関係と不倫を峻別し、妻が間男をして離婚されても婚姻期間中に儲けた子は幾ら怪しくても嫡出子として扱われ、父親が自分の子だと認知した子の取り分は嫡出子らしい子供の半分しかないなど産まれた子に何の罪もない処から誰が考えても民法900条は明らかに不条理であり違憲と言えるものだったな:-)、
今回の大阪高裁の決定を熟々考えるに、平成10年に最高裁で同種の事件が最高裁に回付され判断が注目されたが、此の事件は裁判外で和解が成立していたことが分かり憲法判断が示されない儘集結していた経緯があり、どうやらその事件の審議に於いてそれまでの少数意見が多数意見と化したものではないかと思われ、その情報を受けて今回の大阪高裁の決定となったのではないかと考えた。
此の決定により法務省は何れ民法900条の改正作業に入るものと思われるが、渋い顔をしているのが国税庁だろう。相続税法では税額の計算を民法上の相続分に因っているから婚外子と嫡出子の取り分が同じとなると累進税率の影響で徴収できる税金が少なくなるからな。民法900条に限らず、法律には“同時死亡の推定”など現実と矛盾したものが多くあるが何れも多額な費用とエネルギーを掛けて最高裁まで駆け上がり、それでも法律を覆す確率が数%しかないとなれば時代に取り残され化石のようになった法律が大きな顔をして生き残っているのも詮無いことだ(;;)。私が学生時代に習った民法総則で隣の庭から食み出してきた木の枝は切っても良いが、根が越境してきたものは取ってはいけないと教わった(;;)。筍などを想定したものかと思われるが、こんな理不尽な法律はないと思ったものだ。芝生など根が強くて塀の下からでもどんどん越境してくるが、侵入した芝生を毟れば不仲の隣人から咎められて罪に問われるなどバカバカしい限りだ。
先月半ばに製紙業界第三位売上高3500億円の大王製紙で三代目である井川会長が会社の金を84億円も遣い込んだことが発覚し会長の座を追われる事件が起こったが、前社長であった父親が全額弁償して事件は一件落着したと謂う日経ビジネス今月3日号の記事を見て私は親莫迦チャンリンを甚く憤慨したものだ。処が天網恢々疎にして漏らさず、一昨日になって東京地検特捜部が会社法違反特別背任の疑いで本格調査に乗り出したと報道され快哉を叫んだ(^^)。
幾ら我が子が可愛いにせよ84億円もの大金を費消されて揉み消しなど子供(47歳とか…)の将来を思えば決してためにならず事件発覚後大王製紙は即刻刑事告訴し司直の手に委ねて己が罪の償いをさせるべきだった。皮肉なことにこの親は経営者としては超一流の人物だったが、その原点は二代目として大王製紙に入社した年皮肉にも大王製紙は不渡手形1億6900万円を出して倒産したことに由来する(;;)、その後大王製紙は会社更生法の試練を経て三年後奇跡的に立ち直り二代目は家庭用紙への参入など時代の先を読む経営手腕を発揮して、同社を王子製紙、日本製紙に次ぐ業界3位の総合紙パルプメーカーに育て上げた人物だったが会社経営にはプロでも後継者の育成には落第生であり、三代目である息子を自らが味わった苦労をさせまいと“蝶よ花よ”と乳母(おんば)日傘で甘やかせて育て、バカ息子が自ら(慶応大学卒)を超える東大法学部を出たことを過信し“親バカチャンリン”の俗諺通りの展開となったようだ(;;)上場会社とは謂え井川一族が筆頭株主であって外部の監査の目も充分に届かなかったものだろうが、84億円も何に遣ったのか何処へ行ったのか本人が口を割らず未だ何も分からぬのが訝しい。一説にはカジノで博打に負けたとあるが、此だけの大金だから他に遣えば何かと噂が流れるからカジノ説は案外本当なのかも知れぬ。二代目の財産があと幾らあるか知らないが、早く三代目を準禁治産者にでもしてしまわないと全部費消され借金だけ残るに違いない(;;)。
つい先日麻生元総理の甥っ子の結婚式に此の三代目が招かれて帝国ホテルに出席していたとネットでデカデカ報道されたが、一体から親も本人も何を考えているのやら(;;)司会者から来賓の紹介をされて式会場の全員から好奇の眼差しで凝視されたに違いないが、此の人世間体というものを知らぬのかな?東大法学部が泣くぞ!
先週の常用漢字表外読みの答え
炉に薪(まき)をくべた。
来週の常用漢字表外読みの問題
(後朝)の別れ
大人は過去に縋る
10月は1年の内で一番快適な月で、昔は10月の日差しを “亡き母親の掌(てのひら)の温(ぬく)もり”と譬えた言葉があったが、最近の10月はすっかり様変わりして夏の名残りを引き摺って居り、後半を待たないと此の温もりは感じられないのではないかと思ってしまう(;;)。
昨日の朝先週からTBSで始まった“サワコの朝”を見ていたら野村克也元監督がゲストで登場された。阿川佐和子さんが後1月足らずで58歳になられるとはとても思えぬ若々しさに唯々感心したが野村元監督の話は何時聞いても含蓄があって考えさせられ、嘗て10数年前だったかNHKラジオで1週間続けて彼自身の野球人生や人生観などが語られる時間があったが好評のため何度も再放送されたことを憶えている。司会慣れしない佐和子さんの辿々しい問い掛けにもヤンワリと受け止め役者の違いを見せつけられたが、一回り半の世代の違いは余りにも大きく、野村元監督の幼い頃の貧困生活や戦後美空ひばりの“悲しき口笛”を聞いて生きて行く希望を植え付けられた話など、昭和28年生まれ裕福な家庭でお嬢様育ちの佐和子さんにはどうにもピンと来ないようであり“徹子の部屋”ででも聞けば同世代の哀感が伝わったものをと思ったものだ(;;)。
私は野村元監督と同じ年だが、戦後に唄われた歌謡曲に対する私達世代の共感は戦前戦中を必死に生き抜いた人間にしか分からぬ何かがあり、激寒の年月を過ごしてこそ春の真の暖かさが感じられるのではないだろうか。
野村元監督の名言の一つに『大人は過去に縋(すが)り、子供は未来に逃げたがる』と謂うのがあるが、重い言葉であり、戦前戦中の辛かった過去があればこそ我々はその過去に縋って生きておれるのだろう、この言葉も前向きに考えればどうだろうか。辛い過去があったばかりに他人(ひと)が見れば苦しい現在の生活でも己には幸せであり燦めいて感じられるとしたら…(^^)。
それに反し、戦後生まれ暖衣飽食時代を過ごされた団塊の世代以降の方々にとってこの不況下縋るべき過去は泡沫(うたかた)の蜉蝣(かげろう)の如きものとなって居るが、自らの置かれた現在の境遇からして夢よもう一度と必死に縋ろうにも縋れない牴牾(もど)かしさは喩えようもないものだろうと思う。縋る過去にも二種類あるのも皮肉な話だが、人間は死ぬときには幸不幸併せて必ずプラスマイナスゼロになると謂われる俗諺は本当なのだなあ。
最近巷の景気は底なし沼のようで、景気に一番敏感に反応する業界がタクシーだと謂われているが、神戸のタクシー業界も規制緩和による増車と不景気による客離れで三宮から神戸辺りまで何処の街角も客待ち空車で一杯だから我々乗客は昔のようにタクシーにあぶれることもなく何処ででも車が待っていてラクチンだ。処が先日タクシーの運転手をしている知人と会話して居ての話だが、“ドアの開け閉めまでしてくれて料金の安いMKタクシーが最近見掛けなくなったけど…?”と彼に問うと、いや最近では運転手が礼儀正しくハイヤー気分で乗れるMKの人気が高まって乗車は電話予約だけで一杯、客の方で時間をずらす程であり、流しの余裕など全くないため街角では余り見掛けずMKの空車に当たった方は幸運だそうな…(;;)、基地は神戸に須磨に芦屋と3拠点あり数百台がフル稼働しているのを聞いて愕いた。最近ではトヨタのセンチュリーからハイブリット車まで導入してゴルフ場への送迎など大人気だそうだ。客にすればゴルフをフ終えた後のビールの一杯など堪えられないところだが、マイカーでは彼等を狙った帰路の交通検問が恐ろしく、MKでの往復2-4万円は4人で割れば如何程でもない。空港送迎など荷物の積み卸しからフライトまでのお見送りまで加わっているそうで外国人には英語のできる運転手がつくそうな…(^^)斯くまで細かいサ-ビスはMK独特のものであって他の業者の太刀打ちできるものではなくMKの一人勝ちとなって居るのだが、この一人勝ちの真の原因は極く些細なことであり、乗務員に乗客に対し下記の三つの言葉を掛けることを約束させ、一つでも忘れた場合は料金無料にすることだそうだ。
ご乗車有難うございます。MKの○○でございます。
行き先は○○○までですね。
有難うございました。お忘れものはございませんか。
至極当たり前の言葉だが我々が利用するタクシーは大抵仏頂面で行き先を伝えても返事も返さず急発進する雲助が多いから、MKのドライバーが万人受けするのだろう(^^)。MKの隆盛を見るに付け、タクシー業界の衰退は全て彼等雲助自身が自分達で蒔いた種が実ってのものだったのではないだろうかと思ってしまう(;;)。
MK社長の青木定雄氏は北朝鮮出身の在日朝鮮人だそうで半生を運輸省(現国交省)の規制に刃向かって戦ってこられた方であり、アンチ官僚のスタイルは恰もヤマト運輸故小倉昌男氏を彷彿させる。彼の金日成の国にも斯くも立派な人が居ることを知り、その人の出生地で人種偏見を持つべきものでないことを思い知った。きっと朝鮮人が此までずっと日本人の半分の日当でしか使って貰えなかったことが彼を此処まで発憤させ成長させたものだろうな。
アップルのジョブスさんが若くして56歳で亡くなった。マイクロソフトのビルゲイツには僅かに及ばないだろうがアイパッドやアイフォンのヒットでアップル社を現在時価総額で世界一にまで押し上げたから彼の財産の額は桁外れではないだろうか、アメリカの相続税は毎年変わって流動的であり昨年は非課税で今年は100万ドルが基礎控除となって居るから彼が1年間延命したことが遺族にとって致命的だった(;;)。彼が若し日本人だったなら彼の財産を想像するに相続税額は来年度の税収を倍増させ日本の財政赤字の削減に寄与したのではなかったかと思う(;;)。
先週の常用漢字表外読みの答え
人の欠点を論う(あげつらう)でした
来週の常用漢字表外読みの問題
炉に(薪)を燻(く)べた。
17歳が何で児童や!
10月を迎え暑さも和らぎ漸く秋が来たのかなと思える季節だが毎年夏の疲れがどっと出る時期でもあり、そのせいか体調が一向に思わしくないが、税務調査が花盛りの時期でもあり健康管理には充分注意して秋に臨みたいと思う。
最近報道される事件に中学生や高校生を対象とした買春によるものが矢鱈と増えてきた。加害者には何故か警察官や教師など公務員が多いのには愕きだが、彼等は普段が真面目な職業故私生活で反動が出るのかも知れないな(;;)。
処で買春の対象女性が18歳以上なら良くて、18歳未満だと児童だからとの理由で男の方が罪に問われるそうだが、金を渡した方ばかりが罪に問われる理不尽なものであって買春の実体にそぐわず訝しい。又16歳や17歳を児童と呼ぶには如何様にも抵抗があるが、常識的に考えて児童は小学生12歳位までではなかろうか、JRでは6歳以上12歳未満を子供料金にして居りそれ以上は大人料金だから大人の判定を中学生以上に置いているぞ。どうやら買春を罪と定めたポルノ防止法なるものは、迂闊にも児童福祉法の定義(児童とは満18歳に達しない者を謂う)に由来するものであるらしく、児童福祉法は元来障害のある者を支援する目的で設けられたものであり、そのため年齢を最大限に引き延ばして18歳まで支援対象に取り込んだものを、厚労省のアホな役人がその真意を解せず軽い気持ちでポルノ防止法に児童と書いたばかりに、18歳未満までが取り込まれる羽目に陥ったのだろうが、児童福祉法が現に存する限り児童の定義を変えることもできず斯くなるザル法が成立したものであろう(;;)。現在では少年法も改正されて適用年齢が14歳未満から12歳未満に変更になり、12歳で罪に問われれば少年院行きとされるからポルノ防止法を改正することは容易だと思われるが誰も動かぬのは訝しい。何故なら表記買春の加害者も被害者(?)も殆どは携帯の出会い系サイトを通じての接触であって、被害者の方がお金を要求する能動的なものであり、まるで売春婦と少しも違わぬ行為だから男だけ罰せられる現行法はおかしいと思う。罪の軽重は兎も角彼女達はお金を貰って男の要求に応じたのだから罪に問われるべきではないか。罪が重くなればその犯罪が減少するのは自明の理だが、全く罪に問われないのでは、買春の提供者を安全地帯に置くものでありそれでは売春予備軍は増えることはあっても減ることはなく、今後エイズなどが蔓延する危険を防ぐためにも法律を改正して彼女達もなにがしかの懲罰に問われることにすれば、罪を恐れて多くの者が出会い系サイトに現れなくなり此の手の事件は激減するのではないかと思うが、立法者も其処まで考えようとしないのは何故だろうな。法律がダメなら条例でも作り売春の児童?は駅前ボランティアのゴミ掃除1週間でも課せば遙かに効果があるだろう。こっちは“あっ、あの女の子買春でボランティアさせられてる!”と衆人の視線に曝され世間の目は恐ろしいぞ。それにしても18歳なら良くて17歳はアウトだなんてまるで腑に落ちぬ(;;)。16歳でも18歳でも金さえ貰えば売春禁止法に問えるのではないのか!
処が売春禁止法なるものが不思議な法律であって春を粥(ひさ)いだ女性は一切罪に問われず、斡旋した者だけが罪に問われる未成年者の飲酒が罰せられないのと同じ可笑しなものだ!つまり自分の意思で身体を開くことをお金の授受を問わず法は容認していることになる。自由恋愛と言ってしまえばそれまでだが、考えて見ればお金を貰えば罪でプレゼントならセーフなのか、其処まで踏み込むと法律の解釈は難しい(;;)。此等は全て売春禁止法が此の法律以前に存在した遊郭と呼ばれた赤線(青線や白線もあった)を廃止するために設けられた法であったための弊害であり、婦女暴行事件の多発は売春禁止法の発布と共に煩悩の処置に困った若者達が急増してきたことでよく分かる。赤線当時は娼妓に対して定期的に性病のチェックが行われていたから性病の蔓延も防げたが、素人が此の世界に踏み込むには昔は淋病今はエイズなどの知識が乏しく、夫しか知らぬ家庭の若妻が夫を介してエイズに冒される悲劇まで起こっている(;;)。直木賞作家の宮地登美子が遊郭の娼妓斡旋業の父親を持っていたことは名作“櫂”で知られて居るが、遊郭は必要悪と謂われながら、何時の時代も存在したことは社会秩序を保つために合理的なものであったことを今になって我々は十二分に思い知らされて居る(;;)
然し買春の問題に対して法を以て此を防ごうとするのは、あくまでも対症療法であって必ずしも正しい方法ではなく、真の原因は最近の子女の倫理観の欠如に由来するものであるから、学校教育と両親からの薫陶により彼女達を正道に導くべきであろうが、高度成長期に暖衣飽食で育った親や教師とて子達に見せるべき背中を持たず根絶は到底ムリだろう。全ては現代人が高度成長期を無為に過ごし勤勉な労働によって手に入れる金銭の有り難みを忘れた“付け”が来たのではないだろうか(;;)
不幸にして役所の怠慢で現在ソープとかデリヘルなどの風俗産業が巷に跋扈して居るが、全て売春については裏の話となるため、利用者は必要以上に高額な料金と高い性病のリスクを背負わされているのは如何なものか、全ては厚労省の無策が原因なのだろう。厚労省は1日も早く売春禁止法を改正し、年齢を問わず自らの意思を以て金銭目的で春を粥ぐ者を罰し、法に基づいた遊郭(所謂赤線)は復活させ、性病に対する予防策を早急に立てるべきだと思う。
先月末将棋の羽生善治棋聖41歳が19年間守り続けていた王将位を渡辺明竜王27歳に敗れ20連勝ならず多くの羽生ファンを失望させたが、世間では彼もそろそろ歳であり、14歳年下に負けたので世代交代が近いのではと噂されている。然し頭脳のアスリートは努力さえ怠らなければ確実に50歳まで強くなれるものであることを私は経験上知って居り、羽生棋聖今回の敗北は大山15世名人の80勝を超える81勝と前人未踏の王座戦20連勝(確率50万分の1とか…)が懸かった大一番であり、遉(さすが)の彼も襲いかかるプレッシャーに押し潰されたものと思った。王将に唄われた“勝つと思うな思えば負ける”であったろうか。彼も此の敗北で己を取り戻し近い将来タイトル数99には到達すると思うが、その次の1勝が今回のように矢張り難産であって達成には棋力より何より心の充実だろうな。
先週の常用漢字表外読みの答え
木々が参差(しんし)として茂っている。
参差とは不揃いなものが入り混じっているさまを言う
来週の常用漢字表外読みの問題
人の欠点を(論う)
在日朝鮮人などの思い出
ヘンリーマンシーニの“ひまわり”を聴いていたのがつい先日と思って居たら、マントバーニーの“セプテンバーソングを”聴けるのも後1週間足らずとなったが、月日の経過の早さに愕くと共に此から段々と夜が長くなって行くのかと思うと目の良くない小生は憂鬱でならない(;;)。
計算通り彼岸花はお彼岸に咲いた。彼女達の持つ体内時計の正確さには唯々感心するばかりだ。
何時も乍ら昔日のことで恐縮だが齢(よわい)を重ねると昨日のことより遠い昔が思い出されてならない。以前にも触れたことがあったが、今は去る50数年前のこと学校卒業後、暫くして身の不始末から親に勘当され生活せねばならず、私は河内の八尾で基本給なしミシンの歩合セールスをしていた。セールスなど柄でもなかったが他に保証人なしに使ってくれる処などなく已むなくの仕儀であった。そのときに逢着した私にとって実に得難い体験をお聞かせしたいと思う。
私は布施や八尾周辺の住宅を訪問してミシンの販売(と言っても当時は鍋底景気と謂われた貧しい時代であり毎月500円の積み立てをして36回掛けたら21000円の足踏みミシンが手に入る仕組み)を慫慂して居たが、ランダムに家庭訪問してもピンポンなどない時代でもあり押売か酷いときは泥棒のように扱われて効率悪く、100軒訪ねて見込み客がやっと2-3人の有様であり、一計を案じて出入りしていた碁会所の知人から近くにあった八尾高校の卒業生名簿を借り(当時は個人情報など糞喰らえだった)近年に卒業した女性宅を訪ねてはお母さんなどにミシンの必要性を説くと、当時は花嫁道具にミシンは欠かせなかったため結構契約に漕ぎ着ける確率が高かった。その頃は卒業してお勤めなどし乍ら社会経験を身につけ2-3年すればお嫁に行くのが当たり前の時代でもあり25歳にもなって家に居ると近所から白い目で見られて居た堪らず、見合い結婚などで家を出て行くのが常であったが、それでも直ぐに子が生まれ別れたなど聞いたこともなく男も女もお互い20代半ばでの結婚を己が運命(さだめ)と納得して居たのだろう(;;)。
名簿で探した卒業生も大きな家は何処も警戒心が強くて月掛けミシン話などてんで耳を傾けて貰えず押売り同様に追い払われるのがオチであり専ら路地裏に住む卒業生を探し訪ねて居たが、9尺2間の長屋の小母さん達の親切はつくづく身に沁みた。家が貧しいのは玄関から奥を見通せば丸分かりだがそんな家に限って見知らぬ私のような者でも引き留めて“兄ちゃん暑いやろ、おブーでも飲んで行き…”と勧めてくれて玄関先で世間話のお相手をし、お饅頭など頂戴したりしていた(^^)。心易くなると途中から話の仲間入りした近所の小母さんまで年頃の娘を持つ友人の処へ連れて行ってくれて契約に漕ぎ着けたこともあり、彼女達は貧しくてもとても親切で人情味が厚かったから長屋の人脈は結構貴重だった。お金持ち程渋くて警戒心が強く相手を見下し、貧乏人の方がお金に執着がなく人情味溢れていたのには其れまで己が持っていた価値観世界観とまるで異なり愕いたものだ。お金に執着しないから貧乏人になった訳でもなかろうに守るべき財産がないと人間固有の素直さに戻れるのではないかと考えたものだ。
その頃駅前の商店街で肉屋さんをしているNさんに出会った。きっかけは私が行きつけの小さな碁会所で知り合ったのだが、彼は30歳位の青年で店の後よく碁を打ちに来ていた。棋力は2段位だったが、絶えず教えを請われて居た、然し私には他にも弟子らしいのが大勢居たのでそうそうNさんとばかり打つ訳にも行かず、その上Nさんの碁は旦那碁で教えても先ず強くならない碁だと分かって居たので困っていた処、或る日彼から店が休みである月二回の水曜日に自宅で打って貰えないかと頼まれた。仕事があるからと断ったが彼は私がミシンのセールスであることを知っており、村には沢山年頃の娘が居るから母に頼んで何とかすると言ってミシンの契約を一回に一つ貰う条件で半日碁のお相手をすることになったが、一契約で毎月の集金が滞らない限り8ケ月間に渉って計2000円の歩合が貰えたから当時の日当としては破格のものだった(^^)。Nさんの通勤用バイクホンダドリームの後部座席に乗せられて連れて行かれた場所は大和川の畔(ほとり)にある羽曳野と謂う村(今は市になって居る)の中にあって牛を屠(ほふ)る地域であり、Nさんは所謂被差別部落の住民で其処の長だった。肉屋さんだからその辺は分かりそうなものだったがうっかりして行くまで気付かなかった(;;)。家は新しい木と青い畳の薫りが充満する新築の大邸宅だったが、家の中が乱雑で家具など殆ど見当たらず座敷机すらなく食事も畳の上に直に置かれ、碁盤すら折り畳みの安物だったから家以外は9尺2間長屋の方がマシであり、こんな立派な家に住みながら何で…?と、同和部落の人達の平衡感覚に戸惑い、住井すえ著“橋のない川”に出てくる家の情景など想い出したものだ(;;)。碁を打っている間に何時も作業着姿のNさんのお母さんが私の渡した契約書の用紙を手に何処かに出掛けて行き、私が帰る頃にはちゃんと判子の付いた契約書と初回金の500円が貰えたものだが500円はお母さんの自腹ではあるまいかと思ったものだ。契約して頂いた方が何処の誰とも知らず礼も言えない儘都合10回位行っただろうか。囲碁は強い者と漫然と打ったからと謂って決して強くなるものでもなく、Nさんの向学心がイマイチであり、昼食付き半日2000円は大金だったが強くならない者に教えるのも疲れて辞めにしたが、会社では何も理由を言わなかったので羽曳野地区担当の集金人に“よく彼処で契約が取れたなあ”と目を丸くされた。実はあの地域は一般人が足を踏み入れできない場所だったとか…(;;)、集金人も苦労されたのではないかと思ったが、集金ができなかったなど聞かなかったからNさんお母さんの根回しがしっかりと効いていたのだろうな。
又、何時だったかひよんなことから、布施の市場の喫茶店でウエトレスをして居た中学を出たばかりと思える細そりした少女からミシンを買いたいと500円預かり、親の許可と判子を貰いにその子の家に一緒に行ったら彼女の一家は在日朝鮮人で路地奥の犬走りを辿った迷路の先にある窓もない倉庫の土間に筵(むしろ)を敷いて親子6人程が犇(ひし)めいて住んで居た。オモニから“カイコさんうちミシン買う余裕ない、金返して”と哀願され500円の返却を迫られ彼女が不愍だったので500円を返した(;;)。後で考えると“カイコさん”は外交員さんのことで向こうで生まれ育った人は濁音が発音できないことに気付いた。私が狭い路地を帰るとき“ごめん”と泣きそうな顔で私を悲しげに見送った細い少女の眼差しが瞼に残って未だ忘れない(;;)あの人達は同和部落の人同様日本人の半分の日当で苦しい生活を必死に生きていたのだが、その後金日成の悪巧みに誘われバラ色の人生を夢見て北朝鮮に帰って行ったが夢は無残にも打ち砕かれ、あの少女達は今どんな生活をしているのだろうか、きっと日本での生活を望郷の思いで偲んで居ることだろう、私にはとても悲しい思い出だ(;;)。
今思えば若気の至りとは謂え、勘当に家出は母を泣かせた親不幸な出来事ではあったが、私はこの時期生まれてこの方経験したことのない、金で買うことのできぬ貴重な体験と見知らぬ人達と優しく心を接した交わりが、その後今日までの私の人生に如何に大きな影響を及ぼしたか私の拙(つたな)い語彙では到底言葉にすることができない。
彼や此や最近良きも悪きも遠い昔のことが想い出されてならないがきっと私もそろそろ冥府への旅立ちが近づいたのだろうな(;;)。
先週の常用漢字表外読みの答え
彼は沼の畔(ほとり)に佇んだ。
来週の常用漢字表外読みの問題
木々が(参差)として茂っている。
旨そうに食べろよな!
9月も半ばを迎えて居るが猛暑は一向に衰えず寧ろその勢いを増しているこの頃だが明後日は愈々彼岸の入りだ、祝祭日の連休化で敬老の日が明日19日に変えられたお陰で15日に祝って貰えなくて今日までの3日間に亡くなるお年寄りも少なくないだろうな(;;)。お役所は口先ばかり敬老々々と謳いながら一番敬老の心を忘れて居るのがこの祝日ずらしではなかったのかな?お年寄りは連休など何のメリットもなく精々お留守番を仰せつかって寂しい思いをするだけだろう。
そろそろ彼岸花の咲き出す日がやってきた。彼女達は暦を見て咲く訳ではなく地熱の変化で球根が彼岸を察知するものだと私は思っていた。処がこう年々夏が長くなり秋の訪れが先となって来ると地熱も冷めず彼岸花も咲く日が先にずれ込むのかと思っていたら今朝見るともうちゃんと蕾が出ている:から彼女達は体内時計を持っているに違いない。暑くてもちゃんとお彼岸は近づいていたのだ(^^)。
先週ホームドラマについて触れたが、ホームドラマの家庭的な雰囲気は家族団欒の食事での会話から醸し出されることが多い。昔の映画やTVと比較して最近のTVでは心和む家族の食事のシーンが随分減って居ることに気付かされるのは我々の生活環境がそうさせたのだろうか。センチメンタルな郷愁だと言われてしまえばそれまでだが、お母さんの割烹着姿や畳の間、丸い卓袱台での食事風景などTVの場面でも実生活でも全く見なくなって淋しいなあ(;;)昔の女優さんは食事のシーンが多かったためご飯の食べ方など誰もとても上品で上手だった。“箸の上げ下ろし”などとはよく謂うが最近のタレントは此すら満足にできぬ人が多いのにも困ったものだ(;;)。左ギッチョでカレーライスを食べて居るなど見ていて恥ずかしい:-)。こんな奴は俳優などになって欲しくない!私は完全ギッチョだが親の躾のせいだろう食事と筆だけちゃんと右だぞ。
昔山田五十鈴と並び称された花井蘭子と謂う美人女優が居て片岡知恵蔵の相方などを務めて居たがご年配の方ならご存じだろうか、昭和36年に42歳で亡くなられるまで数年間脇役のお母さん役で映画のホームドラマにも登場された、背も高く品があり着物が似合う華のある女優さんだった。彼女の特徴はご飯の食べ方がめちゃ上手であり私はすっかり惚れ込んでしまった。彼女は上品な箸使いであり乍ら一度に口に入れるご飯の量がたっぷりで、お茶碗1膳を大口開ける訳でもなく5口位でさりげなく平らげられたが実に美味しそうに食べられるのには唯々感心した(^^)。食事のシーンはリハーサルなど数回ある筈だがその都度あのように沢山美味しそうに食べて居られたのかなあ?私が美人女優花井蘭子を懐かしく思い出したのは何時だったかTVドラマ“ハケンの品格”の再放送を見ていたら主役の篠原涼子が昼食を会社近くの飯屋で500円の定食を独りで食べるシーンが毎回出てきたが、見ると彼女が箸に挟んで(置いて?)如何にも不味そうに食べるご飯は何時も一粒か二粒であり、此は此で可成り難しい技であり苦労して嫌々食べて居ることが誰にも分かったが、花井蘭子のお茶の間シーンとは違って彼女の食事が映るシーンは昼休みを示す理由だけだったため高々数秒の二口位だから彼女が観客の視線を無視してまでダイエットに励む理由は何だったのか篠原涼子が出演料バカデカの如何に今をときめく大女優だとは謂え監督が“もっと沢山食べろ”と命令できなかったのかと訝しく思ったものだ。一体何様だろう!篠原涼子も金で演技を売る俳優なら飯を食うとき位、あの花井蘭子を見習って旨そうに食べろよな!
先日能登半島沖にて小さな木造船で北朝鮮からの脱北者幼児3名を含む夫婦と見られる9名が漂着する事件があったが、韓国に逃れたくても沿岸地域は警戒が厳重なため北に迂回しようとして流されての我が国領海侵入となったものか、比較的脱北が容易と思える陸地も幼児の足では不可能だと考えての海路となったのだろうが、沿岸警備の目を掠めることができたのはカンマ以下の可能性であり幸運だったな(^^)。韓国入りする脱北者は2000年代に急増し、06年以降は毎年2千人以上累計では2万1千人を突破しているそうだから北も私腹を肥やすのに懸命な政府関係者のお陰で一般農民はおろか今回のように下っ端の軍人に到るまで愈々食糧難が厳しく住み難く生きて行けない国になったのではないだろうか。餓死する位ならと海で遭難する覚悟を決めて水杯(さかづき)をしての千に一つの可能性に賭けたものだろう(;;)。悪政を敷く北の施政者など神が赦さないと思うが、世の中何事も上手く行かぬのは世の倣いだろうか!”神が死んだ“とはニーチェの言葉だが、都合の良いときだけ神に縋ろうとするのは人間のエゴと謂うものだろう(;;)。
脱線事故や社内での複数の不祥事を受けて心痛からかJR北海道の中島尚俊社長が自殺をほのめかす遺書を残して12日朝から失踪し、家出事件など普段は歯牙にも掛けぬ警察も相手が大物のため40名体制で捜索に乗り出しているが、どうやら入水(じゅすい)の可能性が高まってきた。社員達にとって社長は東大出1種キャリア官僚上がりの雲の上の人であり、顔も見たことのない運転手達の不始末を苦に何も死ぬことはなかったと誰もが思ったと思うが、私が不審に感じたのは社長の自家用車のあった石狩市の海岸近くの砂浜から男性用の革靴1足が見つかり道警が家族に確認した処、中島社長の靴であるかどうかは確認できなかったとのことだが、この辺(あたり)にきっと事件の鍵が隠されているものと考えた。通常の家庭であれば家人は家の主(あるじ)の靴の靴磨きなどしなくても他人の靴との識別位できる筈であり、此ができなかったと謂うことは長く中島社長の家庭内の不和で家族関係が普通でなくお互いの無関心から誰も主(あるじ)の靴まで認識できなかったに違いなく家庭内のトラブルも入水の引き金ではなかったかと思ったものだ。人間少しのことではなかなか死ぬ気にならなくてもトラブルが会社に家庭と複数となればきっと厭世的になるのではなかろうか(;;)。
日本人に大きな勇気と感動を与えた “なでしこジャパン”の経済効果に肖(あやか)るため、大手コンビニであるファミリーマートは13日沢、川澄選手ら「INAC」に所属する主力5人をテレビコマーシャルに起用すると発表した。20日から始まるコマーシャルは練習着姿の選手たちがファミリーマートの総菜を食べるシーンだそうだが、何でもその内 “なでしこ川澄弁当”や “川澄マーボー豆腐弁当”などが企画されるとか…(^^)此から冬にかけて “川澄焼き芋”なんてどうだろうか。
サツマイモのお姉ちゃん川澄選手達の訪れを首を長くして待っている葺合の大安亭市場の皆さんには大きなショックだろうな(;;)
先週の常用漢字表外読みの答え
お志は誠に(辱い) (かたじけない)
来週の常用漢字表外読みの問題
彼は沼の(ほとり)に佇んだ。
ドリブルで内股に…
何とも凄まじい雨颱風12号が去った後、日本列島には河川の氾濫と多くの人命が失われる大きな傷跡が残ったが、此処数年大きな颱風がなかったから人々の衝撃も少なくなく直接颱風が通過した訳でもないのに和歌山県や奈良県の惨状は酷かった。今回の災害は福島原発に対する神の怒りではなかったか。
翌月曜日何処かに隠れていたのだろう庭のキリギリスが叢に出てきて鳴き出したが、9月とも成れば高齢?故か綺麗な鳴き声の高音が嗄(しわが)れてダミ声の低音となってきた(;;)人間の声とは異なり彼等の鳴き声は羽音だが羽根だって3ケ月も擦り合わせていると傷んできて少し宛キーが下がるようだ(;;)
駄作を一句 『野分(のわき)去り、嗄(しわが)れて啼く、キリギリス』
夜になると秋を知らせるカネタタキの鳴き声が聞こえてくるからキリギリスも後数日の命だろうな(;;)
ブルータスお前もかと言いたくなるが鉢呂経産相の辞任劇は情けない(;;)。初めて大臣になると人間誰しもハイな気分になるのか後で考えたら自分でも思い出せぬことを口走るようだ。コチコチになっているのを周囲のマスメディアに知られないため詰まらぬ冗談を言ったつもりだろうが、聞いた方は記事になりそうなことは聞き逃さないからしっかりとキャッチされ彼は墓穴を掘ることになったが、松本前防災相同様此も身から出た錆だろうな(;;)。
先週ご紹介した作家の向田邦子さんは30年位前に不慮の飛行機事故で亡くなられたが、彼女は昭和4年生まれで実践女子大を出て映画雑誌編集記者を経てTV脚本家で大成された。“時間ですよ”や“寺内貫太郎一家”は40年前視聴率30%を超すTBSのドル箱番組であり、長く続いた東芝日曜劇場など圧巻だったな。巧みで細やかな状況描写は幼い頃から両親に姉妹と多人数の家族に囲まれて生活されて居たことがよく分かり、宮尾登美子とは一味も二味も違って庶民の味方であり、古ぼけた四畳半の卓袱台(ちゃぶだい)を囲んで平凡な家庭の些末な出来事を主題としたホームドラマは和気藹々で、変なシーンもなく子供達と安心して見られるストーリー運びは良かったなあ(^^)。最近ではドラマも殺伐とした刑事ものなどどきついものか、馬鹿笑いのバラエティー番組が決まりとなって、ホンワカした向田流のホームドラマが姿を消して久しいが、それだけ世の中の人達の生活がギスギスしたものに変貌してきたのではなかろうか。今では親子の断絶で一つのTVを親子で見ることもなくなったのが原因かも知れないな(;;)。
私は脚本家は小説家より序列が下位の存在かと思って居たら大間違いであり、脚本は小説より遙かに難しいことを向田さんの随筆で知った。何せ1時間ドラマなら45分が決まりだそうであり、約72枚の原稿用紙の内18枚書くとCMになるからそれぞれ11分25秒毎に四区切りを付けることになり、一区切の中に主役を立てて相手役との絡みシーンも必要、脇役も適当に登場させ、後に興を繋ぐシーンでCMにし、視聴者のチャンネル変更防止策なども肝要で、更に笑いと涙も混ぜた構成にしないと幼稚園の園児からお年寄りまで引き留める脚本は書けないそうだから脚本は小説を書くよりずっと手間暇が掛かって難しいなと思った。脚本の場合役者の台詞以外だけでなく“ト書き”も結構面倒であり、小説の倍以上想像力が必要なことを悟り愕いた。尚、“ト書き”とは台詞の後に“…と言って顔を被(おお)い大声で啜り泣く”など役者の動作を書いたものを謂うそうだ。
脚本作りで叩き上げられた彼女の小説は当然に並の小説家を圧倒する筆力があり、戦前派だけあって漢字の用い方も結構しっかりして居られ、“阪急電車”で有名になった有川浩や玉岡かおるなら“頑なな態度”と書かれる処をちゃんと“頑な態度”と書かれる(^^)“頑”は先週常用漢字の表外読みの解答だったから皆様もお分かりだろう。
女子サッカー・ロンドン五輪アジア最終予選は3連勝の後、第4戦で北朝鮮と引き分けたが内容は惨敗であり疲労が溜まってのものだろうが前半は一歩的に攻め込まれ、やや立ち直った後半も凡ミスが多すぎた(;;)ドローは拾いものの儲けだったな。処でオウンゴールの北朝鮮DFは帰国後将軍様の処罰は半端ではないだろう(;;)家族共に所払いや監獄行きだったら可哀想!
今日の対中国戦にロンドン行きを賭けることになったと思ったらよもやの対豪州戦中国の敗退で彼等に希望がなくなり中国戦の前夜は安泰になりヤレヤレだ!此の試合に五輪が賭かっているとなると奴らは何をしでかすかも知れぬ曲者だ!サポーターを装った連中が夜中に爆竹を鳴らしたりピンポンの連続でなでしこの睡眠を妨げて勝ちを攫おうとしたに違いなかったろうな。
現在ファン投票で“なでしこ”の美女NO1は笑顔が“かいらし、かいらし”の川澄選手がダントツだが、NO2の美女は鮫島選手だそうだ。彼女の走りが“可愛い”と人気になっている(^^)。内股気味に腕を外に開いてサイドを上下する“乙女走り”で一躍脚光を浴びた彼女はスピードに乗ったドリブルで相手陣内を攻め上がる姿はメチャ可愛く、保育園の園児かと見紛う何気ない稚(いとけな)い仕草や雰囲気を醸し出し、サポーターの好感度を一身に集めている(^^)。走り方も沢選手のような力強さがないがそれでも見た目より結構早く、筑波大学の男子サッカー部で鍛えられたのも伊達ではないと思った。福島原発の事務員を務め発電所の勤務が終わってからサッカーの練習をしていた苦労人だ。彼女の特技は上記の通り女子選手誰もが苦手とするドリブルであって、彼女のスピードに乗った高速ドリブルには定評があり、必殺の乙女クロスと謂われる内股走りはドリブル練習での副産物に違いないと思ったものだ(^^)。楚々とした撫で肩は着物がよく似合いそうで流石は”なでしこ”だと納得した。美人ランキングでは2位だが、川澄選手はあの愛くるしい笑顔とゴール数で点を稼いでいるから、真の美人を選ぶとなれば鮫島選手の圧勝になるだろうな(^^)。着物姿など見てみたいものだ、か弱そうな彼女のスタミナの秘訣はトレーナーによるマッサージとストレッチ更に一日12-13時間の睡眠であって、夜更かしをせずに夜10時就寝8時起床が常で更にお昼寝付きそうだから健康優良児の見本のようだ、是非他の選手にも見倣って欲しいな。
“なでしこ”はW杯以来国内を含めて各試合がTV放映され圧倒的な視聴率を誇ったが、此だけTVに映ると各選手すっかり顔を覚えられてしまい、帰国してもジャージー姿で買い物など望むべくもなく正装しガードマン付きでのおかずの買い出しとなるのかなあ、川澄選手サツマイモの買い出しにも行けず、スターになったことの煩わしさにうんざりしているだろうな(;;)。まして恋人の居る選手など写真週刊誌が怖くて逢瀬も儘ならぬからとても可哀想だ(;;)
先週の常用漢字表外読みの答え
彼の言葉に疑いを(挟む) (さしはさむ)でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
お志は誠に(辱い)




