秋の夜は釣瓶落としと謂うがつい先日までは明るかった帰宅時の午後7時や、ゴミ捨てに行く早朝5時は真暗で目の良くない小生には憂鬱な季節の訪れとなったが、此も四季の約束ごとであり甘んじて享受せねばなるまい(;;)
来年度から3年掛かりで佐川急便が都市部に積極出店している小型店舗での配送戦力として女性1万人以上を雇用する計画を発表したそうな…(^^)、クロネコヤマトは既に数年前から女性配送員を常置しているが不況の煽りでパートの仕事も激減している昨今、本来は男の職場とされている物流の世界だから佐川急便の大英断には喝采を送りたいと思う。主婦は地元の地理に詳しいから即戦力となれるだろうし、客の方も女性の配達員なら凄く安心だろう。ペーパードライバーだった主婦の免許証が生かせる職種は少ないから後に述べる実例のように勤務時間帯を午前午後各3時間程度の交代制にでもすれば家事のやりくりにも優しく、雇用者側も主婦側も篦棒に高い社会保険や厚生年金加入の加入条件から逃れるためお互いの利害が一致し応募者が殺到するのではないだろうか。最近は渋滞や環境対策として台車による集配が増加してきたから免許がなくても就労できる女性も多いことだろう(^^)。
現在佐川はクロネコヤマトと業界でのシェア80%を分かち合って居る、佐川はクロネコヤマトより低料金だが業務用は兎も角個人向け宅配で遅れを取り二番煎じに甘んじて居るから女性配送員の力で先行するヤマトに追い付く絶好のチャンスだ。昨今厚生年金などの負担率が年々増加している処から、従来型パートでは労使にとって共に不満であり、無保険の短時間労働は労使の利害が一致するため企業にも主婦達にも受け入れられ易いのではないだろうか。
短時間労働の具体例だが、先日うちのお得意先の医療関係のメーカーA社がパート従業員を募集した際、従来の10時-4時型勤務希望者が厚生年金などの改悪で、企業によっては正社員勤務時間の2/3を超え保険加入の危険に曝されるため大幅に減少し、近隣より通い午前乃至午後働いて、昼食は自宅で摂る3時間勤務の希望者が圧倒的に多くなったそうだ。此は従来型が「家事+仕事」であったのが「家事+仕事+趣味など」自分の時間も持てるように変わってきたものと思われるが、貰えても自分が生きているかどうか分からぬ75歳(何れはなると思われる)からの受給では厚生年金が不信感を持たれメチャ多額な(給与に対し労使で約17%を折半)負担が敬遠されたこともきっと原因なのだろうな(;;)。
尤もこうした勤務体系もA社が創立後の期間が短く人事体制が未成熟であった処から可能であったもので通常の企業では他のパート従業員との処遇の兼ね合わせで困難かも知れないから経営者たる者は事業経営に当たって常に柔軟な発想と正社員とパートの比率や時間など人事体系が硬直化せぬように絶えず時代を見据えて行かねばならぬと思ったものだ。
せこいようだが此から事業の損益分岐点は売上高だけでなく労使の利害が共通する厚生年金等の負担額によって大きく左右されるだろう。
それにしても日通ペリカン便を傘下に入れて宅配の捲土重来を図った郵便局が僅か20%以下のシェアに留まり沈滞いるのはどうした訳か、きっと郵便局職員のお役人意識が抜けず土日の配送が不十分でありその皺寄せが他の曜日の負担となって客に明確な到着時刻が告げられず歩合給の比重の高い日通との連携プレーが上手く行ってない処に問題があるのだろう。何時だったか郵便局からUパックを送るとき翌日の到着時間を念押ししたら、局員の腰が引けて“クロネコヤマトなら間違いありませんよ”などと敵に塩を送られたことがあったよな(;;)。郵便局の職員は半ば公務員みたいなものだから加齢により身体が動かなくなっても給与は少しも下がらないから、クロネコヤマト、佐川の歩合配送員や主婦パートにはコストで到底敵う道理がなく、同じ荷物を同料金で運んで2社は儲かり郵便局組の方は赤字になるに違いない(;;)。巷間、簡保も定額貯金も減少傾向が強くなったと謂われ、親会社日本郵政も頭の痛いことだろう(;;)。民営化しても、株式を公開し新しい経営者を入れて硬直化した組織に鉈(なた)を振るわなくては何の効果もないのに何もしない政府にも困ったもんだな(;;)。
ペンギンと謂えば南極を思い出すが、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで先月コウテイペンギンの赤ちゃんの公開が始まったそうな(^^)。コウテイペンギンの誕生は6羽目で同園にいるのは計14羽になったとか…、此のペンギンは南極大陸にだけ棲む種類で、彼等が南極に棲んで居たお陰で50数年前宗谷丸に乗せられて南極へ行った樺太犬のタロとジロが昭和基地で越冬できたことは可成り有名な話だ。最近ではTVドラマ“南極大陸”が放映され主演俳優キムタクの人気で大ヒットしているが、劇中の主役はキムタクと樺太犬のタロとジロ達だろう。惨いことに当時犬橇に首輪に繋がれた儘第二次越冬隊に置き去りにされた15頭の内タロとジロの兄弟だけが翌年の第三次越冬隊が訪れるまで南極で生きていたことは日本中に大きな衝撃と感動を齎らし当時映画“南極物語”まで制作され、タロとジロは英雄視されて死後も剥製が展示されるまでになった。一方野鳥自然保護の見地よりペンギンの生態系を乱した樺太犬の放置を非難する声も少なくなかったが、如何に天候不順で昭和基地から宗谷丸への帰還が困難であったにせよ一番悪いのは犬達を船へ帰還させるタイミングの判断を誤った第二次越冬隊の隊長だろうな(;;)。
因みに生き残っていた犬が真実タロとジロであったのかは定かでない、生きていた二匹の犬は大きく成長していて全く見分けが付かず、識別のため第一次越冬隊の犬係を務めて居た隊員が急遽臨時の飛行機で駆けつけたが、どうにも判別できず仕方なく15頭の名前を順に読み上げて行くと一頭はタロ、一頭はジロの呼び掛けに対し幽かに尻尾を振ったからだそうだ(^^)。“風連のクマ”(タロとジロの父)なんて長い名前のも居たから普段どう呼ばれていたのか不明であり、断定には一抹の不安が残るが、犬の臭覚は人間の遠く及ばない処であっても聴覚はどうなんだろうか?今だったらDNAで簡単に確認できたろうな。
それにしても豪華配役の“南極大陸”に対し、女優松嶋菜々子が2年振りにTVドラマを主演した“家政婦のミタ”がめぼしい共演者にも恵まれない中を視聴率で常時20%を保ち先週9日は副題名がショッキング(全部脱いで、承知しました)だったせいもあり22.5%と圧倒的な視聴率を博したが看板に偽りありで視聴者は拍子抜けだったろうな。然し此の視聴率は莫大な費用を投じた“南極大陸”を大きく凌駕したからTBSも真っ青だろう(^^)。来週の副題は恐らく(私を殺して、承知しました)になるのだろうが、そうそう柳の下に泥鰌はいるだろうか?それにしても彼女の貫禄ある怖い小母さん役にはファンも魂消たろうな、アラフォーの彼女にとって此の作品はイメチェンのよい機会ではなかったかと思うが、一度老け役をすると視聴者はそのイメージから逃れられず二度と元の路線に帰れそうにないから少し早過ぎたんではないか?(;;)。
42年前(1969年)に大ヒットしオリコン第一位となった“夜明けのスキャット”を初め当時世界各地のヒット曲を日本語でカバーしたアルバム“1969”を引っ提げて由紀さおりが先日全米ジャズチャートで1位になったと報道されたことは朗報だったな(^^)。日本人の歌唱力を世界に認識させる魁(さきがけ)になったろうか。彼女の透明感溢れる声は日本人独特のものであり12月に開かれる予定の全米公演では更に彼等を魅了することだろう。“故郷”や”早春賦“なども唄って欲しいと思うがヤンキー共には日本の童謡の良さが先ず分からぬだろう(;;)
彼女も既に62歳、結婚と出産が早かったから孫も居るに違いない、由紀さおりも遂に世界のお婆ちゃんになったな(^0^)/
先週の常用漢字表外読みの答え
彼奴と俺の腕は点点(ちょぼちょぼ)だ。でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
茶室でお茶を(点てる)