何とも凄まじい雨颱風12号が去った後、日本列島には河川の氾濫と多くの人命が失われる大きな傷跡が残ったが、此処数年大きな颱風がなかったから人々の衝撃も少なくなく直接颱風が通過した訳でもないのに和歌山県や奈良県の惨状は酷かった。今回の災害は福島原発に対する神の怒りではなかったか。
翌月曜日何処かに隠れていたのだろう庭のキリギリスが叢に出てきて鳴き出したが、9月とも成れば高齢?故か綺麗な鳴き声の高音が嗄(しわが)れてダミ声の低音となってきた(;;)人間の声とは異なり彼等の鳴き声は羽音だが羽根だって3ケ月も擦り合わせていると傷んできて少し宛キーが下がるようだ(;;)
駄作を一句 『野分(のわき)去り、嗄(しわが)れて啼く、キリギリス』
夜になると秋を知らせるカネタタキの鳴き声が聞こえてくるからキリギリスも後数日の命だろうな(;;)
ブルータスお前もかと言いたくなるが鉢呂経産相の辞任劇は情けない(;;)。初めて大臣になると人間誰しもハイな気分になるのか後で考えたら自分でも思い出せぬことを口走るようだ。コチコチになっているのを周囲のマスメディアに知られないため詰まらぬ冗談を言ったつもりだろうが、聞いた方は記事になりそうなことは聞き逃さないからしっかりとキャッチされ彼は墓穴を掘ることになったが、松本前防災相同様此も身から出た錆だろうな(;;)。
先週ご紹介した作家の向田邦子さんは30年位前に不慮の飛行機事故で亡くなられたが、彼女は昭和4年生まれで実践女子大を出て映画雑誌編集記者を経てTV脚本家で大成された。“時間ですよ”や“寺内貫太郎一家”は40年前視聴率30%を超すTBSのドル箱番組であり、長く続いた東芝日曜劇場など圧巻だったな。巧みで細やかな状況描写は幼い頃から両親に姉妹と多人数の家族に囲まれて生活されて居たことがよく分かり、宮尾登美子とは一味も二味も違って庶民の味方であり、古ぼけた四畳半の卓袱台(ちゃぶだい)を囲んで平凡な家庭の些末な出来事を主題としたホームドラマは和気藹々で、変なシーンもなく子供達と安心して見られるストーリー運びは良かったなあ(^^)。最近ではドラマも殺伐とした刑事ものなどどきついものか、馬鹿笑いのバラエティー番組が決まりとなって、ホンワカした向田流のホームドラマが姿を消して久しいが、それだけ世の中の人達の生活がギスギスしたものに変貌してきたのではなかろうか。今では親子の断絶で一つのTVを親子で見ることもなくなったのが原因かも知れないな(;;)。
私は脚本家は小説家より序列が下位の存在かと思って居たら大間違いであり、脚本は小説より遙かに難しいことを向田さんの随筆で知った。何せ1時間ドラマなら45分が決まりだそうであり、約72枚の原稿用紙の内18枚書くとCMになるからそれぞれ11分25秒毎に四区切りを付けることになり、一区切の中に主役を立てて相手役との絡みシーンも必要、脇役も適当に登場させ、後に興を繋ぐシーンでCMにし、視聴者のチャンネル変更防止策なども肝要で、更に笑いと涙も混ぜた構成にしないと幼稚園の園児からお年寄りまで引き留める脚本は書けないそうだから脚本は小説を書くよりずっと手間暇が掛かって難しいなと思った。脚本の場合役者の台詞以外だけでなく“ト書き”も結構面倒であり、小説の倍以上想像力が必要なことを悟り愕いた。尚、“ト書き”とは台詞の後に“…と言って顔を被(おお)い大声で啜り泣く”など役者の動作を書いたものを謂うそうだ。
脚本作りで叩き上げられた彼女の小説は当然に並の小説家を圧倒する筆力があり、戦前派だけあって漢字の用い方も結構しっかりして居られ、“阪急電車”で有名になった有川浩や玉岡かおるなら“頑なな態度”と書かれる処をちゃんと“頑な態度”と書かれる(^^)“頑”は先週常用漢字の表外読みの解答だったから皆様もお分かりだろう。
女子サッカー・ロンドン五輪アジア最終予選は3連勝の後、第4戦で北朝鮮と引き分けたが内容は惨敗であり疲労が溜まってのものだろうが前半は一歩的に攻め込まれ、やや立ち直った後半も凡ミスが多すぎた(;;)ドローは拾いものの儲けだったな。処でオウンゴールの北朝鮮DFは帰国後将軍様の処罰は半端ではないだろう(;;)家族共に所払いや監獄行きだったら可哀想!
今日の対中国戦にロンドン行きを賭けることになったと思ったらよもやの対豪州戦中国の敗退で彼等に希望がなくなり中国戦の前夜は安泰になりヤレヤレだ!此の試合に五輪が賭かっているとなると奴らは何をしでかすかも知れぬ曲者だ!サポーターを装った連中が夜中に爆竹を鳴らしたりピンポンの連続でなでしこの睡眠を妨げて勝ちを攫おうとしたに違いなかったろうな。
現在ファン投票で“なでしこ”の美女NO1は笑顔が“かいらし、かいらし”の川澄選手がダントツだが、NO2の美女は鮫島選手だそうだ。彼女の走りが“可愛い”と人気になっている(^^)。内股気味に腕を外に開いてサイドを上下する“乙女走り”で一躍脚光を浴びた彼女はスピードに乗ったドリブルで相手陣内を攻め上がる姿はメチャ可愛く、保育園の園児かと見紛う何気ない稚(いとけな)い仕草や雰囲気を醸し出し、サポーターの好感度を一身に集めている(^^)。走り方も沢選手のような力強さがないがそれでも見た目より結構早く、筑波大学の男子サッカー部で鍛えられたのも伊達ではないと思った。福島原発の事務員を務め発電所の勤務が終わってからサッカーの練習をしていた苦労人だ。彼女の特技は上記の通り女子選手誰もが苦手とするドリブルであって、彼女のスピードに乗った高速ドリブルには定評があり、必殺の乙女クロスと謂われる内股走りはドリブル練習での副産物に違いないと思ったものだ(^^)。楚々とした撫で肩は着物がよく似合いそうで流石は”なでしこ”だと納得した。美人ランキングでは2位だが、川澄選手はあの愛くるしい笑顔とゴール数で点を稼いでいるから、真の美人を選ぶとなれば鮫島選手の圧勝になるだろうな(^^)。着物姿など見てみたいものだ、か弱そうな彼女のスタミナの秘訣はトレーナーによるマッサージとストレッチ更に一日12-13時間の睡眠であって、夜更かしをせずに夜10時就寝8時起床が常で更にお昼寝付きそうだから健康優良児の見本のようだ、是非他の選手にも見倣って欲しいな。
“なでしこ”はW杯以来国内を含めて各試合がTV放映され圧倒的な視聴率を誇ったが、此だけTVに映ると各選手すっかり顔を覚えられてしまい、帰国してもジャージー姿で買い物など望むべくもなく正装しガードマン付きでのおかずの買い出しとなるのかなあ、川澄選手サツマイモの買い出しにも行けず、スターになったことの煩わしさにうんざりしているだろうな(;;)。まして恋人の居る選手など写真週刊誌が怖くて逢瀬も儘ならぬからとても可哀想だ(;;)
先週の常用漢字表外読みの答え
彼の言葉に疑いを(挟む) (さしはさむ)でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
お志は誠に(辱い)
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