10月を迎え暑さも和らぎ漸く秋が来たのかなと思える季節だが毎年夏の疲れがどっと出る時期でもあり、そのせいか体調が一向に思わしくないが、税務調査が花盛りの時期でもあり健康管理には充分注意して秋に臨みたいと思う。
 最近報道される事件に中学生や高校生を対象とした買春によるものが矢鱈と増えてきた。加害者には何故か警察官や教師など公務員が多いのには愕きだが、彼等は普段が真面目な職業故私生活で反動が出るのかも知れないな(;;)。
処で買春の対象女性が18歳以上なら良くて、18歳未満だと児童だからとの理由で男の方が罪に問われるそうだが、金を渡した方ばかりが罪に問われる理不尽なものであって買春の実体にそぐわず訝しい。又16歳や17歳を児童と呼ぶには如何様にも抵抗があるが、常識的に考えて児童は小学生12歳位までではなかろうか、JRでは6歳以上12歳未満を子供料金にして居りそれ以上は大人料金だから大人の判定を中学生以上に置いているぞ。どうやら買春を罪と定めたポルノ防止法なるものは、迂闊にも児童福祉法の定義(児童とは満18歳に達しない者を謂う)に由来するものであるらしく、児童福祉法は元来障害のある者を支援する目的で設けられたものであり、そのため年齢を最大限に引き延ばして18歳まで支援対象に取り込んだものを、厚労省のアホな役人がその真意を解せず軽い気持ちでポルノ防止法に児童と書いたばかりに、18歳未満までが取り込まれる羽目に陥ったのだろうが、児童福祉法が現に存する限り児童の定義を変えることもできず斯くなるザル法が成立したものであろう(;;)。現在では少年法も改正されて適用年齢が14歳未満から12歳未満に変更になり、12歳で罪に問われれば少年院行きとされるからポルノ防止法を改正することは容易だと思われるが誰も動かぬのは訝しい。何故なら表記買春の加害者も被害者(?)も殆どは携帯の出会い系サイトを通じての接触であって、被害者の方がお金を要求する能動的なものであり、まるで売春婦と少しも違わぬ行為だから男だけ罰せられる現行法はおかしいと思う。罪の軽重は兎も角彼女達はお金を貰って男の要求に応じたのだから罪に問われるべきではないか。罪が重くなればその犯罪が減少するのは自明の理だが、全く罪に問われないのでは、買春の提供者を安全地帯に置くものでありそれでは売春予備軍は増えることはあっても減ることはなく、今後エイズなどが蔓延する危険を防ぐためにも法律を改正して彼女達もなにがしかの懲罰に問われることにすれば、罪を恐れて多くの者が出会い系サイトに現れなくなり此の手の事件は激減するのではないかと思うが、立法者も其処まで考えようとしないのは何故だろうな。法律がダメなら条例でも作り売春の児童?は駅前ボランティアのゴミ掃除1週間でも課せば遙かに効果があるだろう。こっちは“あっ、あの女の子買春でボランティアさせられてる!”と衆人の視線に曝され世間の目は恐ろしいぞ。それにしても18歳なら良くて17歳はアウトだなんてまるで腑に落ちぬ(;;)。16歳でも18歳でも金さえ貰えば売春禁止法に問えるのではないのか!
処が売春禁止法なるものが不思議な法律であって春を粥(ひさ)いだ女性は一切罪に問われず、斡旋した者だけが罪に問われる未成年者の飲酒が罰せられないのと同じ可笑しなものだ!つまり自分の意思で身体を開くことをお金の授受を問わず法は容認していることになる。自由恋愛と言ってしまえばそれまでだが、考えて見ればお金を貰えば罪でプレゼントならセーフなのか、其処まで踏み込むと法律の解釈は難しい(;;)。此等は全て売春禁止法が此の法律以前に存在した遊郭と呼ばれた赤線(青線や白線もあった)を廃止するために設けられた法であったための弊害であり、婦女暴行事件の多発は売春禁止法の発布と共に煩悩の処置に困った若者達が急増してきたことでよく分かる。赤線当時は娼妓に対して定期的に性病のチェックが行われていたから性病の蔓延も防げたが、素人が此の世界に踏み込むには昔は淋病今はエイズなどの知識が乏しく、夫しか知らぬ家庭の若妻が夫を介してエイズに冒される悲劇まで起こっている(;;)。直木賞作家の宮地登美子が遊郭の娼妓斡旋業の父親を持っていたことは名作“櫂”で知られて居るが、遊郭は必要悪と謂われながら、何時の時代も存在したことは社会秩序を保つために合理的なものであったことを今になって我々は十二分に思い知らされて居る(;;)
然し買春の問題に対して法を以て此を防ごうとするのは、あくまでも対症療法であって必ずしも正しい方法ではなく、真の原因は最近の子女の倫理観の欠如に由来するものであるから、学校教育と両親からの薫陶により彼女達を正道に導くべきであろうが、高度成長期に暖衣飽食で育った親や教師とて子達に見せるべき背中を持たず根絶は到底ムリだろう。全ては現代人が高度成長期を無為に過ごし勤勉な労働によって手に入れる金銭の有り難みを忘れた“付け”が来たのではないだろうか(;;)
不幸にして役所の怠慢で現在ソープとかデリヘルなどの風俗産業が巷に跋扈して居るが、全て売春については裏の話となるため、利用者は必要以上に高額な料金と高い性病のリスクを背負わされているのは如何なものか、全ては厚労省の無策が原因なのだろう。厚労省は1日も早く売春禁止法を改正し、年齢を問わず自らの意思を以て金銭目的で春を粥ぐ者を罰し、法に基づいた遊郭(所謂赤線)は復活させ、性病に対する予防策を早急に立てるべきだと思う。
先月末将棋の羽生善治棋聖41歳が19年間守り続けていた王将位を渡辺明竜王27歳に敗れ20連勝ならず多くの羽生ファンを失望させたが、世間では彼もそろそろ歳であり、14歳年下に負けたので世代交代が近いのではと噂されている。然し頭脳のアスリートは努力さえ怠らなければ確実に50歳まで強くなれるものであることを私は経験上知って居り、羽生棋聖今回の敗北は大山15世名人の80勝を超える81勝と前人未踏の王座戦20連勝(確率50万分の1とか…)が懸かった大一番であり、遉(さすが)の彼も襲いかかるプレッシャーに押し潰されたものと思った。王将に唄われた“勝つと思うな思えば負ける”であったろうか。彼も此の敗北で己を取り戻し近い将来タイトル数99には到達すると思うが、その次の1勝が今回のように矢張り難産であって達成には棋力より何より心の充実だろうな。
先週の常用漢字表外読みの答え
木々が参差(しんし)として茂っている。
参差とは不揃いなものが入り混じっているさまを言う
来週の常用漢字表外読みの問題
人の欠点を(論う)