経済・経営」カテゴリーアーカイブ

人間の心と経済学

白梅 (1)

3月初旬は花の一番少ない時期だが3月と謂えば梅だ、西舞子お得意先Kさんの白梅をご覧に入れましょう。念入りに手入れをされて居たご主人が亡くなられてもう9年が経つが白梅はそれも知らぬげに咲き誇って居ます、でも少し寂しそうだ。

先月半ばの海中調査時に成魚が居なくて1年漁獲停止まで噂された播磨灘のイカナゴも何処かに隠れて居たらしく垂水の市場では先月末から売り出され1キロ1400円の高値に客の誰もが渋い顔をし乍らも長蛇の列だったが、1週間して1キロ1000円にまで下がった、イカナゴが成長して大きくなり過ぎたのだ。大きくなって嫌われるなんておかしな魚だね、小さくないと食べるとき骨が厄介なんだそうだ。

この辺りの人は誰も佃煮(釘煮)にして知り合いに送るのでこの時期垂水の街中が佃煮の匂いで一杯になる^^。郵便局ではヤマト宅急便を意識して特別製の容器をエクスパックに付けてくれたりと地域の情報に敏感だ^^。
私が子どもの頃は佃煮より5cm位の成魚を釜茹でにして2杯酢などで丸ごと食べるほうが多く栄養価も高かったが、骨の堅さよりも腸(はらわた)の苦かったことを今も忘れない。
イカナゴの1年漁獲停止騒動はプロパガンダだったと謂う噂もあるが、神戸市はこの際だから近隣市町村に呼び掛けて漁師達に1年毎に漁獲を自粛させ播磨灘を汚染させている膨大な海底ビニールゴミなどの浚渫を義務付けたらどうだろうか。聞けば底引き網には95%がビニールゴミで占められ5%の小魚を捕ってゴミは再び海に戻されると漁師から聞いたと怒りの灰谷健次郎は書いて居られた(>_<)。金儲けのタネである海の掃除もしないで「魚が獲れんなあ」はないだろうよ。

昨年亡くなられた宇沢弘文先生の「経済学は人びとを幸福にできるか」はとても楽しい書物だ。先ず題名が良いね^^。難しいことばかり書かれてあるかと身構えて読み始めたらメチャ面白いので魂消た^^。ご存じだと思うが此の先生は40年前に「自動車の社会的費用」を著されて我が国産業界に大きな衝撃を与えられた方だ。彼はノーベル経済学賞に日本人として最も近い学者だと謂われて居たが、それがダメだったのは先生が論敵を木っ端微塵にやっつける正義感の強い性格の持ち主だったからで、ノーベル経済学賞には充分過ぎる実力保持者であったと誰もが思っている。
近代経済学の祖と謂われるケインズを分析してノーベル賞を受賞し、ずっとシカゴ大学で同僚だったミルトン・フリードマンについて「彼は危険な市場原理主義者で、アメリカ経済学を歪めた。この結果がベトナム戦争の枯葉剤であり、更には2008年のリーマンショックである」と真っ向から指弾し、フリードマンの弟子達で固められて居るノーベル賞経済学賞審査委員会の妨げで授賞が叶わなかったのだろうが、其れは先生の本来あるべき姿を貫き通された結果なのだから正しいと思う。
先生の著作は言葉に衣着せぬ論調がとても小気味よくて諧謔に溢れ話が思わぬ方角に飛んで行きページを捲るのがとても楽しい。こんなことは学生時代の経済原論など受講しているときには決して味わえなかったものだから遅蒔きながら齢(よわい)80歳にして宇沢先生の経済学を学んで見ようと思う。
先生は1983年東京大学の教授を務められていた僅か55歳で文化功労者に選ばれた方だ、以下は先生のそのときの回顧録であり「経済学は人びとを幸福にできるか」文中に登場する^^。
受賞者は天皇陛下の御前で一人一人自分の研究を披露する仕組みにされており、研究の成果など難解な言葉の連続だろうから昭和天皇もウンザリされたと思うが、そこは慣例行事だから我慢して座って居られたようだ。このとき同席した一人は文化勲章を受章した建築学の権威武藤清(東京大学教授)だったが地盤の強くない東京で日本初の超高層ビルを建造したこととその安全性について委しく説明された。昭和天皇は武藤氏の話が終わると早速身を乗り出されて次のように言われたそうだ、「君、地震のときは上の階に居る人は大変だそうだよ」。武藤清が設計した超高層ビルは柔構造であり地震の時は上の階に行くほど大きく揺れて地震のエネルギーを吸収する仕組みであり、昭和天皇はそのことを指摘されたのだが、天皇のお言葉に対して武藤氏は答えて「建物は大丈夫です」。昭和天皇が重ねて言われた。「建物は大丈夫でも人間は大変だそうだよ」。武藤氏はこのお言葉に対しても答えて「建物は大丈夫です」。都合三回ほどこの遣り取りが続けられたが武藤氏の返事が少しも変わらないので遂に陛下は諦めて黙ってしまわれたそうだ。何故か可笑しいよね^^、武藤氏も一言くらい「ええ、中の人は大変かも知れませんね」とでも躱せば場が和(なご)んたと思うが融通の利かない此の建築学者は内装屋でも家具屋でもないから、建物さえ壊れなければ中のことは自分達の縄張りではないから知ったことではないとの信念と矜持があったのだろう。それにしても武藤氏の頑な態度に心底抵抗した昭和天皇は愉快な方だね^^。「ハードばかりかソフトも考えろよ」と武藤氏に言いたかったと思うし、武藤氏にしてみれば「建物の強度以外のことは言われたくない」との思いが余りにも強かったのだろう。
武藤氏の後で宇沢先生に順番が回ってきたそうだが、彼は陛下の前で舞い上がってしまって自分で何を言っているのか分からなくなって居たが、それを察して陛下が宇沢先生の話を遮られ次のように言われたそうだ、「君!君は、経済、経済と言うけれど、要は人間の心が大切だと言いたいのだね?」。昭和天皇のこのお言葉は宇沢先生を青天の霹靂の愕きに落とし込んだのだ、それまで経済現象に人間の心を持ち込むことはタブーとされていたから昭和天皇の宇沢先生の窮地を救う何気ないお言葉がそれからの宇沢先生をして「経済学と人間の心」を結びつけるコペルニクス的転回への転機だったそうだ。
この本を読んでマルサスの人口論辺りの解釈でペシミスティックになって居た私はこの面白い脱線記事の挿入には全く仰天してしまった^^。人って中身は分からんもんだね。
昭和天皇は普段「あっそう」としか話されなかったと思ったけど実はとても聡明な方だったんだ^^。それなら曽孫娘はどうしてあんなにバカそうなんだろう。
宇沢語録には笑いを堪えるのに腐心する秀逸なものが数えきれぬが、紙面の都合で何れ後日ご紹介しよう^^。

13歳の少年を殺したあの残虐極まる非道な18歳少年(何処が少年や!)には精通家の意見では少年法が適用され懲役5年がやっとだそうだ(>_<)。
片や新聞一面で18歳は成人と見なしては選挙権とか…、アダルトビデオだって18歳で解禁なんだし、あの極悪少年も18歳も成人と見なして裁判は求刑死刑からスタートしないと国民が納得しないのではないか。そして彼奴の極道を加勢して、ことある都度学校に怒鳴りこみ同級生を恫喝したパンチパーマの父親も罪に問われるべきだろう。又遼太くんのSOSを見逃した母親だって罪は軽くない、母親失格だ。

先週の書けないけど読みたい漢字
彼女と理(わり)無い仲になった

今週の書けないけど読みたい漢字
彼は直ぐに(辯疏)をする

理無い
「理無い」とは理屈ではどうにも理解できない、男女の仲を評して謂う。

派遣社員の憂鬱

再度バーベナ

3月となればもう春なんだ、うちの庭のバーベナは枯れるどころか先月花茎を1輪増やして意気軒昂だから信じられない。此奴が夜間襲い来る霜とどう対峙しているのかとても興味深い。もう春が来たと知れば此の儘増殖するつもりかも知れないね。でも月半ばには必ず「お水取り」と謂われる寒の戻りが到来するからそれをどうにか乗り越えてほしい。今日雨で写りが悪いため写真は昨日撮ったのを使いました。

鬼の霍乱」と言う言葉があるが、先々週末に仕事がハードで疲労から風邪気味となり喉が赤く厭な予感がしたので、繁忙期を控えて念のため医者に行ったら「大したことありませんよ」と処方箋を出してくれたので調剤薬局で効能を問うたら「飲まんよりマシ程度の風邪薬です」と言われ、愚娘に愚痴を言ったら「風邪薬ってそんなもんや」とバッサリ切られた(;;)。
その夜は取り敢えず「飲まんよりマシ」を飲んで寝たが、夜半から高熱を発し咳で寝られず熱を測ると38度を超えた(;;)。

昔から「熱は出てしまうまで出し切ってしまうことや」と母親から教えられたことを80年間実践して居る小生としては唯々横になって躰を休めることに専念したが3日目になると38.8度まで上がって呼吸が苦しく、意識が朦朧として輾転反側し、昔逝ったお得意先が近づいて来て「岡本はーん」と呼び掛けられ私が駆け寄ろうとすると姿が掻き消えたりと様子が尋常でない。トシでもあるし肺炎になれば直ぐにお仕舞いだ、お迎えが来たのならそれはそれで良いのだが、今進行している確定申告書は昔あったアナログ式手書きのものでなく、税理士会で電子認証された私自身の代理送信なので死ねば自然に無効となり再度手書き書類を作ってお得意先の印鑑を貰って税務署へ駆け込むことになる。それは手間も大変だしイヤだから、3月15日まで生かして貰うため再度医者に行って事情を話したら、慌ててレントゲンを撮られ肺炎が大丈夫だったらしく今度は食事が摂れぬ位大量の抗生物質を投与されて飲まされることになり漸く高熱から解放されることとなったが、熱が下がれば仕事ができるが、無理に熱を下げられただけで治ったわけではなく仕事はドジばかりで苛立つし毎日鬱々として無聊を託っている。期日まで後2週間だが無事乗り切れるだろうか?

先日日経新聞に変なことが書いてあった。其れは年収が103万円以下でも配偶者控除がされないケースがあると言う衝撃的なものだった。最近は派遣社員の雇用形態が昔と異なって複雑化しているが、派遣は労働基準法の裏道を潜った制度で、派遣会社と派遣先会社の関係は会社VS会社の委託取引契約だから何時でも打ち切れるメリットが大きく今後も労働市場に占めるウエイトが高くなって来ると思われる。派遣先は派遣元企業にお金を払うのだから誰が来ようと仕事さえして呉れたらそれで良いので数人分或いは数十人分一括して出向元企業に払って居るが、出向先が幾ら払って派遣が幾らピンハネされているか企業秘密なのだ、出向先は委託費で出向元は売上として経理処理することになる。

日経紙に拠れは派遣会社によって派遣社員との契約がまちまちであって雇用契約でなく委託契約であることがよくありその場合はこの派遣社員?の貰う賃金は給与ではなく請負契約に基づく所謂「下請代」となるからたとえ年収103万円しかもらっていなくても配偶者控除や扶養控除の対象にならないと書いてあった。えっ?下請けとなればその収入は所得税法の区分上給与所得ではなく事業所得の範疇に入ることになり給与所得者に控除できる筈の最低限65万円すら享受できず自ら必要経費を申告しなければ課税所得65万円が発生することになるが誰もそんなことは知らないし教えられない。派遣社員は給料日に税金が引かれないからラッキーなどと喜んで居ると後から税務署に攻めこまれて税金を追徴さられる羽目となるし、扶養控除など受けている人はその権利すら毟り取られるがそんなこと誰も夢にも考えて居ないよね。 

派遣元の本音は下請け代を出向料収入に対する課税仕入として消費税8%の控除をしたいのだ。派遣契約社員が「僕は8%貰ってませんけど…」など訴えても、「内税や」の一言でお仕舞いになる。まるでブラック企業だな(>_<)。

派遣企業は普通最低で100人程度は確保しているから支払総額はパート代にしても年間1億円以上になる。派遣先から貰う委託費は20%乃至30%加算されているから消費税は1000万円にもなるが対価の支払いが人件費だと消費税は非課税だし1000万円全額が納税対象となって税務署に税金を納めなければならない、其処で悪知恵を働かせたコンサルタントが人件費を委託契約にして消費税を控除できる悪巧みを考えたのが下請け扱いで、こんな会社に入った派遣社員は不幸と言うよりない。

過去に或る派遣会社は2年前の課税売上が1000万円以上の会社に対して消費税を課す法律を逆手に取り、2年毎に新しい会社を作って派遣社員を名義上全員移転させれば新しい会社には常に2年前の売上がない(会社ができていないから)ので消費税の申告義務がない。此んな悪辣な手口を披露して消費税逃れを企てた会社が沢山あったが、法の不備だから文句が言えない(>_<)。事業所は何も変わらないのに会社の商号だけ少し違う会社を作って其処へ派遣社員全員を転籍したことにしたあくどいものであったため会計検査院から「税金の取りはぐれ」だと文句が出て法律が改正され2年前の売上を持たない会社にも納税義務を課したら今度は委託契約だ。いたちの追い駆けっこだね^^。

派遣会社から雇用契約から委託契約に変更されることへの打診を受けたことについて途方に暮れたこの不幸な派遣社員?から私が税理士として若し意見を求められたら、「あなた良かったですね、4月1日から下請けになるのならすぐ所轄(住所のある)税務署へ開業届を出し、更に5月末までに青色申告申請書を提出し、来年の確定申告時に申告書と同時に減価償却届出書を出して下さい。簡単でもエクセルでバランスシートを作ることができれば、あなたの収入なら税金を払うどころかきっとお父さん達の扶養親族になれてご家族の税金まで廉くなります」と太鼓判を押すだろう。

何せ青色申告にしてバランスシート(家計簿様式からエクセルで容易にできます)が作れたら端(はな)から青色申告控除65万円は控除して貰えるし青色申告の特典である家事関連費の必要経費計上が認められるためスーツに靴代等散髪代まで職務上に必要だから勤務時間に応じて経費が認められる、少なくとも50%OKだろう、休日はジャージーを着て寝転んでいれば良い。マイカー使用ならラクチンだし車の減価償却費や駐車代ガソリン代などの車輌経費が使用割合で必要経費になるから堪えられないよ^^。会社の友人との飲み会や冠婚葬祭の包み金も全て必要経費だから200万円貰って居ても100万円位は業務上経費やお付き合いでラクに落とせるだろう、そうなれば所得が38万円以下にまでなって税金どころかお父さんの扶養家族になることになりお父さんの所得税・住民税が最低で15%は安くなるからこんな親孝行はないだろう。青色申告の場合経費が多すぎれば翌年に赤字を繰越すことだって可能だ^^。でも実際にはバランスシートの作成には複式簿記3級程度の素養がないと容易でないから大変だけどね、不可能にチャレンジするのも人生だぞ。3級の教科書代も必要経費だったりして…、考えようで世の中バラ色だな^^。

先週の書けないけど読みたい漢字
忙しくて食事をする遑(いとま)もない 

今週の書けないけど読みたい漢字
彼女と(理)無い仲になった

「遑」とは時間の余裕のことであり、会話では「暇」と謂うが文章では「遑」の方が格調が高くて良い。

はないちもんめ

水仙

近所の土手に咲く水仙です、寒さに凍える頃に咲くこの花は清純そのものだが、意外に花言葉は「清楚」でも「純情」でもなく「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」だからどうも花言葉の意味と花とは似つかわしくないもんだな。でも花言葉は兎も角として斯うして優しい土を見ると心が和むね^^。

子どもの頃こんな土手は沢山あって格好の遊び場所であり、暗くなって母親が呼びに来るまで友達と滑りっこして居たものだ、玩具が何もなかったから自然はなんでも遊び道具だった。冬になると野原に転がって居る大きな石を皆で「よいこらしょ」とひっくり返す五つに一つ位の割合で縞蛇が冬眠していたので尻尾を掴んで傍らで「はないちもんめ」などして遊んでいる女の子に投げ付けてキャッと言わせたりして居たが、あの頃の女の子は逞しくて投げられた蛇を摑んで投げ返したりして決して負けていなかった。30cmから50cm位の縞蛇はマムシと違って温和しく人には害をしないことを誰もが知って居たんだ。皆仲が良かったし女の子も自然に怖いものへの免疫ができて居たから今の子どもには想像も付かぬことだろう。今だったら訴訟もんだろうね。昔は良かったなあ^^。処で「はないちもんめ」って知ってる人も今では居なくなったのかな?

確定申告も酣(たけなわ)だが、国税庁の更なるPRにも関わらず電子申告率が毎年50%と横這いが続き少ししか伸びないで居る。庁では今回遅蒔きながらマイナンバー制移行を受けて税務行政のコスト削減を目指して2017年より携帯で本人確認をとりネットによる申告納税が可能となるそうだ^^。
此れまでは電子申告に必要な住民基本台帳データを読み込むICカードリーダーの取得が必要で申告納税者は数千円を要するのが現状だっだから、電子申告者が伸びないのも当然で過去に電子申告控除(5000円~3000円)が受けられたときは、それなりにカードリーダー取得費用が償われていたがその後は費用の吐き出しだけとなって電子申告者の増加にストップが掛かるのが当たり前だが、民の暮らしに疎い国税庁も漸くそれに気付いたようだ。

岡山県倉敷でのトラック事故は運転手が即刻逮捕されたが翌朝釈放されたことで車輌故障が浮き彫りになり岡山県警による関係先への家宅捜索が行われた、日経夕刊は「運送会社など家宅捜索」と三段抜き見出しだったが、此では運送会社が悪いような印象を受けるが記事を読まないと三菱自動車のトラックに対するリコールが出されたことは出てこない、逮捕された運転手が翌日釈放されて居るから車の欠陥は特定されたのも同然だが、この庇いようは尋常でない処から日経の広告主への慮(おもんぱか)りがありありで感じ悪いよな。
運送会社は加害者ではなく被害者なんだ(>_<)。その点毎日の夕刊は忠実に「三菱ふそう販売店捜索」と事実関係を冷静に見極めた見出しでこのトラックが2年間に変速機など計6回13565台がリコール対象になったことを明かしている。何れ三菱販売店では埒があかずに本社工場に手が延びることになろうが、三菱は「空飛ぶタイヤ」事件のときのように必死で隠蔽工作に乗り出すことだろう、そしてもう既にそのシナリオが完成し、警察庁にも国交省を通じて手が回っているんだろうね。でも弱肉強食の世界だし運送会社(船穂運送)は結局潰され三菱は証拠不十分のお咎めなしとなるんだろうな、不条理だね。どうして誰も文句を言わないのか!

先週毎日夕刊の「近時片々」に「昨今牛乳なし給食の是非が論ぜられて居るが、我々脱脂粉乳世代には何やら羨ましい悩みに聞こえる」と記されて居た。さすれば我々戦前派の多くは給食などなくて甘藷一個か、麦飯に梅干しの入ったアルマイトの弁当持参だったし、それすら持って行けなくて昼時をブランコで過ごす友人を多く知って居る。脱脂粉乳世代の者は我々戦中派の生活環境など考えて見たこともなかったろうな(>_<)。戦争中の苦しみなど全然知らずに分かったようなことを書くな。

競馬のソフトを加工してJRAの全レースに投資し、3年間に28億7千万円の馬券を買い30億1千万円の払い戻しを受けて税務署から一時所得だと5億円の追徴金を課せられた会社員が3月10日の最高裁で目出度く2審の判決通り一時所得ではなく買った馬券を全額控除される雑所得だと5000万円の税額が確定することに決定した^^。
当たり前だよな、「山より大きい獣(しし)出ない」のことわざ通り、1億4千万円の儲けしかないのに5億7千万円払えなんて無茶苦茶だね。法律が時代の流れについて行けない欠陥を暴露したものだが、戦後間なしにできた法律を見直しもせず、時代錯誤の法律をぬけぬけと主張した国税局の常識が疑われる。
仕事柄私は脱税やその後始末である納付税金の資金繰りに長く関わってきたが、税務署も国税局も脱税額の確定には「ナンボなら払えるんや」の結論での図式が必ず存在したのだ。ないもんは取れんし、払えずに自殺でもされたら後味が悪いからだろう。あらゆるものが合理化されたと謂うこの時代にこんな時代錯誤な裁判が3年も続いたなんて信じられないが、課税庁はきっと意地になって居たんだろうね。この判決が確定したら全国から追徴された競馬ファンからの更正の請求(一時所得として取られた税金を返せ)が殺到するはずだ、」国税局では一審判決を根拠にネットでの競馬損益を全てチェックして多くの競馬愛好家から一時所得として多額の税金を取り立て済みだもんな^^。

弁護士は口先三寸と言うが、部下の教育委員を恫喝した大阪府の中原徹教育長って惨(むご)い男やね、元弁護士って皆こんなのかな?選んだ奴の顔が見たいね(>_<)。

先週の書けないけど読みたい漢字
彼は裃(かみしも)を着て峠(とうげ)道を登っていった。

今週の書けないけど読みたい漢字
忙しくて食事をする(遑)もない 

裃も峠も漢字ではなく国字です。先週出題の鞐(こはぜ)も国字でした。日本人が作ったことが丸わかりだね^^。

空飛ぶタイヤ

白梅

一年で一番寒い2月になった。2月と謂えば寒梅だ、芦屋のNさんから送られてきた白梅をご覧に入れます、日本古来の花は詩(うた)にも詠われるように風情があって格段にいいね^^。

愈々明日から本当の確定申告の始まりとなる。では昨日までは何だったのかと聞かれると困るが、此は医療費や中途退職者等還付申告者の税金を早く返せるよう便宜的に申告を受け付けるように税務署が取り扱っているからで、実は税務署も早めに処理を済ませた貰った方が16日から繁忙期の残業が少しでも減って得策だから法律を取り敢えず無視して前向きに協力してくれて居る^^。それなら税金を払う申告はどうかと言うと此も受理してくれるが取り扱いは明日の16日に受け取ったことにして呉れている。実際には受け取っても納税申告の方は3月15日(今年は16日)確定申告終了まで積んだまま全く顧みられないから間違っていれば此の日までに何回でも訂正申告が可能だ。「三回目訂正申告」なんてする人も居るから堅苦しい年金事務所なんかと違って税務署は柔軟だね^^。
数年前に年金400万円までの人は他に所得がなければ申告にすら行かなくても良い法律に変えられたのは我々税理士には痛手だったが、寒空の中早朝から半日仕事の年金会館や漁業会館で並んで待って居られたお年寄りの納税者に対してはビッグヒットだった。年金から控除された税金は所得控除が殆ど配慮されないから医療費どころか生命保険料でもあると還付が受けられる仕組みだが還付金の多少より申告を義務付けられての寒空で勤行の方が辛いと感じて居られた人の方が圧倒的に多かったのは税務署の発表した申告人員の激減でよく分かった。税務署も申告時の臨時アルバイトが激減できて人件費が削減されたし、税収も増えた(還付申告が減ったため)から一石二鳥だったよね。辛かったのは税理士だけだった(;;)。
でもね、控除されるべきものがあれば少しでも申告された方が絶対にトクですよ、例え源泉徴収票の税額がゼロでも控除額を申告しておけば住民税が随分違ってきます。何せ総務省はセコくて住民税は税率10%(所得税は課税所得195万円まで税率5%)だし、所得控除は基礎控除扶養控除が各5万円も少ないから所得税がゼロだからと油断して住民税の課税にビックリされる方が多い、此奴が多いと国民健康保険料や介護保険料まで累進でメチャ殖えるのをご存じですね?

ブルートレイン(未だ走っていたの?)として唯一運行を続けていた「北斗星」(上野札幌間)が車輌の老朽化を理由に3月13日を以て廃止されることになり最終列車の切符の販売が先週金曜日全国のみどりの窓口で一斉に発売されたそうだ。鉄道ファンが挙って競ったが、東京駅で朝4時半に並んだAさんは発売の10時丁度に端末操作をして貰ったが買えなかった。係員がエンターボタンを押すときにモニターを眺めた一呼吸が命取りになったのだろう、定員はたったの221名なんだって、全国にみどりの窓口は幾つあるか知らないが、此の垂水駅にもあるから1000は軽くあるだろう、コンピュータがどう反応するのか知らないけど、タッチの0.001秒の差が全てだなんて一寸不可解だな、JRも発売に抽選とかもう少し柔軟な発売方法が見付けられなかったんだろうか、案外10時に自宅からネットで申し込んだ人が買えたりして…(;;)。
車輌の老朽化なんてJRは言っているけど本音は北陸新幹線の試験運行に支障が出るからとのもっぱらの評判だ。今までも北陸新幹線の試験運行の日は「北斗星」は運休しているそうだから今回の廃止決定は弱者の切り捨てなんだろうね(;;)。処でJR北海道はどうして文句を言わないの?
皮肉にも1日遅れて3月14日開業することとなった北陸新幹線の「かがやき」始発の切符の方は1列車1856席もあるが僅か25秒で完売したそうだ、日本って平和だね^^。

先週岡山県倉敷でJRと大型トラックが衝突し18人もの負傷者が出る惨事となりトラックの運転手が逮捕され運送会社が厳しく調べられているが、此のトラックは新車を購入してから僅か2年半しか経たず、その間屡々(しばしば)エンジントラブルに見舞われ12月にも修理を終えたばかりだったと書かれていた。変だね?トラックは踏切内でエンジンが掛かっている状態でアクセルを踏んでも動かなくなったと運転手は証言している。エンジンが停止しなかったためギア操作に時間を取られ緊急停止ボタンを押すのが遅れて衝突が避けられなかったと思われる、車が大破しているからエンジンルームの検証は難しいかも知れぬが、変速機のギアがきっと2速から変速機内部のトラブルでニュートラルに切り変わって居たと思う。今のトラックは多くがマニュアル車からオートマチック車に変えられているから運転技術は容易になっても逆に構造はコンピュータ化して修理工場の手に負えない複雑さだ。此の儘ではJRへの賠償金でこの運送会社は間違いなく倒産するだろうし、運転手も有罪となるに違いないが、警察は嘗て13年前三菱自動車が犯した重大なリコール隠しを思い出して欠陥車の捜査も充分にして欲しいと思う。

100倍返しの池井戸潤が執筆した「空飛ぶタイヤ」はベストセラーとなり、スポンサーとして自動車会社の影響を受けないWOWOWでドラマ放映されたので皆さんよくご存じだろう。あのときの事故車は忘れもせぬ三菱自動車ふそうトラックだったよね、そして今回の事故で目撃車の証言によれば丸めたティッシュのようになったトラックは矢張り三菱ふそうトラックだったのだ(>_<)。
一方JRも今朝も朝刊で電車の運転手が非常灯(緊急停止ボタンに関わらず作動)の点滅を視界の良い現場だから700m手前から確認できた筈だとJRにしてはとてもできすぎの良心的な発表をした。企業は斯くあるべきだね。700mあれば時速90kmでも充分に止められる距離だそうだ。運転手が前を見ていたが心で見ていなかったんだろうな。
処が新聞各社は広告主としての自動車メーカーを意識してただ大型トラックとしか書かず、一切メーカーや車種については触れられなかったから私はネット記事を検索し漸く車種を特定した。新聞社で一番偉いのは広告部だもんな、以前自分トコのことをボロカスに書いた週刊誌の広告を伏せ字にしてまで掲載した新聞社まであったもんな、新聞社も所詮は営利企業だから仕方ないよな(;;)。何が朝日新聞や!何が天下の三菱や!

土曜日の午後独り事務所で青色申告の細かい償却計算などエクセル操作をして居ると疲れてきて気分転換にユーチューブの歌をミックスで聴いていたら悲しい歌が聞こえてきた、其れは45年前に雷撃的に登場し、6週連続のシングルチャーのトップを走った由紀さおりの「手紙」だった。なかにし礼渾身の作だがあの曲を聴くと60年前が思い出されタイムトリップの郷愁に駆られ胸が逼り涙が溢れてくる。泉が涸れた筈のこの歳になっても歌と謂うものはしょっぱい青春時代をこれでもかこれでもかと想い出させてくれる。「手紙」は悲しい曲だ。
もう一つ「手紙」と謂えば昔恋人の親に反対されて死のうとまで思った被差別部落の女性を歌い、放送禁止歌になったフォークソングの旗頭岡林信康を思い出す。「♬部落に生まれて何処が悪い?何が違う?♪」と問い掛ける彼の歌「手紙」もとても悲しかったね。
昔から男は何時も優柔不断で現状に満足しようとし、女は自由な世界に羽搏(はばた)こうとするが、この傾向は45年前より最近ずっと顕著になってきたようだね。離婚も増えるよな。

先週の書けないけど読みたい漢字
背縫いから肩口を経由して袖口までを裄(ゆき)と謂う、

今週の書けないけど読みたい漢字
彼は(裃)を着て(峠)道を登っていった。

「裄」と「丈(たけ)」は戦前着物に始終使っていた言葉だ。「丈」とは着物の肩から裾までを言う。

スマホをなくした!

八幡宮

お正月にお参りに行った八幡神社は先週厄神さんだった、住宅街のど真ん中だが屋台などお店が出たりして1年で唯一回結構な賑わいになる。この八幡さんは古くからあるのに宗教法人にせず個人経営であることは愚娘の家を建てるときお祓いをして貰った領収書に収入印紙が貼付されて居たことで知った(゚ロ゚)。宗教法人なら収入印紙は非課税だ。宗教法人でないと固定資産税が大変だろうと思うが何故なんかな?

松

その八幡神社の手前の道路に何故か私の幼少時から松の木が一本あり八幡神社に掌を合わせているように幹を傾けている、道路反対側の生垣の左隣が神社だ、当初は小さな木だったから神社の前でもあるしお情けで伐られずに道路の端に残されていたのだが此の数十年で随分大きくなり電話の線まで覆い尽くし、今では大きなトラックが通れないほどに育って居るが、枝打ちをするのも天罰が下りそうで神戸市もどうしたものかと困って居るんだろうな^^。

電気製品を修理に出すと決まって「もう部品がないので新しいのにされますか?」何時も言われる耳タコのセリフだが、3年半前買い換えた携帯の電池が直ぐに切れるようになったので昨秋本通り商店街のドコモショップに行ったら、電池の製造期間が5月に終わって居るので新しい機種に買い換えて下さいと言われ、余りの身勝手な言い種に毎日充電時間を増やして頑張ったが遂に音を上げ、先日ドコモを訪れる羽目となった(;;)。携帯の利用は外から事務所への連絡と写真だけでメール機能など使ったことがないのに、ブースに案内されてふっくらした営業嬢に上手く捌かれて高価なスマホを買う羽目となった。この営業嬢は吉本の渡辺直美に似ていて言葉の歯切れが良くてずけずけ口でサッパリし、銀行レディーのような慇懃無礼な厭味がまるでなく私のことを「お父さん」「お父さん」と10年知己のように親しげに呼んで心地よく知らぬ間に契約が成立して居たのに愕いた。男性相手の営業は美人の方が圧倒的に有利だと思って居たが、そうじゃなく相性だったんだ^^。このお嬢のように私の単純で含羞な性格を察して御辯腹(おべんちゃら)やお世辞など抜きにして此までNTT時代から26年間ドコモ一筋で不倫しなかったことに愕きの声を発し「実は26年前セドリックの自動車電話やった、昔の番号はこの電話の下7桁やったけど…」などと私に昔話をさせて、スルスルと素早く内懐に入って来られたのは不覚だったが、それはそれで彼女の魅力なんだろう、営業には容姿なんて殆ど関係なく会話の進め方と相手の性格に合わせる臨機応変な対応が大切なんだなと思った。入社時に教えられた「…して貰って宜しいですか」という敬語のようで実は命令口調の営業嬢とまるで違っているのに愕いた、「お父さん」「お父さん」はこのお嬢独自の言葉のようで、恐らく此の子の営業スタイルが生まれ付きのもので私の波長とピッタリ合って居たんだろうな。

此まで携帯は電話と写真しか使わなかったことは上に述べたが、スマホともなれば幾ら何でもメール送信が不可欠となるので、恐る恐るマニュアルを読んだが誰もが携帯時代に取得しているものと信じて文字や言葉の入力方法など何処にも触れられて居ず(;;)已むなく画面を擦りながら仮名変換に挑んでいる(;;)、スマホの画面はパソコンと違って小さくて変換キーを絶えず押すのに閉口するが、加入条件が「掛け放題」だから使わなくても毎月の使用料も変わらんとか、メールができるようにと日夜カナ入力に頑張って居る。一番大変なのはお得意先のメルアドの入力だが、ま、80歳の惚け防止に丁度良いかもな^^。

そのスマホを仕事中に相続税事案の写真撮影に行って鵯越で紛失した(;;)。10km位離れた須磨税務署まで戻って事務所に電話しようとしてズボンから落としているのに気付き自らのドジさに唯々呆れたが手にしてたった一週間だから事務所のスタッフにもっと呆れられた。
もう暗くなって来ていたし補償もあることだし写真はもう一度撮れば済むからと潔く諦めることにしたが、帰所後も次の日も電話を掛けると反応して鳴っているのにGPSでどうしても所在確認ができない、きっと落ちてから溝にでも転がり込んで石の蔭にでもなったのだと思ったが、何とも不運だった(;;)。

後から考えれば早計だったのだが、翌日早速ドコモショップへ出掛けて補償サービスを使って代替機種を頂戴する手続きをし、日曜日はドコモ店が月末の銀行のようにメチャ混み合っていたため諦めて月曜日一番に出掛け目出度く代替品を頂戴した^^。其処までは良かったのだがその夜食事中に突然スマホが鳴った、事務所以外から掛からない筈だから何で?と電話を取るとドコモ補償からで、落としたスマホが発見されたから警察に貰いに行ってくれとのことだ。落としてから三晩を経て人に拾われるなんてGPSでも認識されなかったから何処に落ちていたのか確かめたく、お礼も言わなければと翌日届け出の管轄である長田警察署を遙々訪れたが、拾い主は個人情報なので教えないで呉れと交番に言って帰ったそうで礼をしそびれた。それにしても我が国は平和で日本人は公徳心の高い人種なんだなあと熟々(つくづく)思ったね。

スマホの交換機は中古品らしいから、買って1週間しか経たぬ元のスマホを使わせてもらえと事務所のスタッフの入れ知恵でドコモへ行ってその旨申し出たが、一度補償サービスを使ってしまうと出てきても元の新(さら)のやつを返すのが契約で、違反すれば4万円違約金を取られスマホは遠隔操作でロックが掛けられると言われた(;;)。「たった一週間しか使ってないやんか、忙しい間を縫って長田警察までの電車賃とタクシー代は一体から何やったんか」と愚痴るとドコモはしきりに同情してくれたが規則は規則でダメだと言う(;;)、でも交換用のスマホは元々不良品で基盤をチェックして取り替えたものだとナイショ話を教えてくれた。其れを聞くと無性に腹立たしいよな(>_<)、ドコモ補償を電話で数十分詰問したが、規則ですとクレーム担当のオペレーターに躱されて私の血圧を上昇させただけだった、確定申告の前哨戦とも思える予期せぬ2週間だったな(;;)。

スマホを手にして気になったことは日本ではWi-Fiが無料で繋がる場所が少なく殆どが有料なので外国観光客の利用者が尻込みして少ないそうだ、私のスマホも「ネットを見るときは事務所の中だけにしないと電話代が高いよ」と愚娘達に言われたが、円安を追い風に外国観光客を誘致しながら通信事業者の横暴を政府は黙って傍観しているのか!きっと旧郵政族の天下りが未だに続いて居るのが原因なんだろう (><)。
今日のブログはとても侘びしいものばかりだったね、ゴメンm(
_)m。

先週の書けないけど読みたい漢字
雲の随(まにま)に洩れ出ずる月
物事の成り行きに任せる様(さま)を言います。「間に間に」ではありません、
広辞苑に出ていますからご疑念の方はどうぞ…

今週の書けないけど読みたい漢字
(雪洞)に灯りを点ける 

猪瀬直樹の嘘を見抜いた男

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年末調整の最終チェックにお得意先相続税財産評価の計算とお正月ボケなどして居られず、あっと言う間に10日間が過ぎていった。
自宅の畑で採れた1本3kgもある大根2本を痛い腰に我慢して必死で持ち挙げている愚生です。本年数えて81歳になりましたが、頭の毛が限りなく心細くなり透かして見ないと見えなくなっているのに我ながら仰天した(゚ロ゚)。散髪屋に行って整えてきたばかりなのに…(;;)

脚本家の久世光彦には先週触れさせて頂いたが、私は彼と向田邦子の大のファンだ、彼女の生前は勿論亡くなってからも毎年お正月にTBSから向田作品をお茶の間に送り続けてくれたTBSプロデューサー兼脚本家久世光彦との名コンビはとても有名で皆様もよくご存じだよね。古いことになるが昭和45年に始まった「時間ですよ」は下町の銭湯を扱った異色のドラマで当時は女性の裸体が写ることに抗議の電話が絶えなかったそうだが、番組は好評で第二編第三編と続けられ20年もの間再演されたから、恐らくドラマの日本記録ではないかと思う。偏(ひとえ)に久世さんのプロデュースと森光子さんの魅力と健康の賜物であったろう。
このドラマで松山英太郎が演じた長男にお嫁さん(松原智恵子)が初めて家に入った晩にお母さん役の森光子が「息子が嫁を貰うってことは家族が1人増えるんだと思っていたら、減るってことだったんだね」と嘆くシーンがあったが、この言葉に久世さんはほとほと感心されたそうだ。シナリオを書いた橋田壽賀子の名台詞だ、そっか、家族ってこんなに昔から核家族化が始まって居たんだ、同居の核家族化は別居よりもっと悲しいかもな(;;)。

上述の久世さんは東大文学部の出で文筆に長けシナリオだけでなく小説も沢山書いているが、彼の小説はどれを読んでも何故か自虐主義なのか何れも内容が暗くて少しも面白くない、然し彼のエッセイとなると途轍もなく歯切れが良く、レベルは恐らく山本夏彦翁に次ぐランクではなかったかと思う。
彼のエッセイを読むと向田邦子の思い出話などに思わず引き込まれてしまうよ。久世さんは私と同じ昭和10年生まれで9年前に急死されたが未だ未だ活躍して頂きたい惜しい人だった、佳人薄命だね、その彼が今から20年程前59歳のとき日本経済新聞に半年間連載され、更に中央公論社から上梓された「ひと恋しくて」は彼の周囲の文化人の人物像を彼独特の解釈で描かれたもので76人も登場するが、この中で彼の卓越した洞察力を示した一文を今日は皆様にご紹介したい。その文化人の一人は昔作家であってあの東京都知事だった猪瀬直樹だ、この人と久世さんは昭和天皇に関して同志であって対談会などされ知己となられたそうだが、猪瀬直樹の印象について久世さんの眼力の鋭さに驚嘆した、「彼は当初怨みがましく炯(ひか)る目だったのが、この頃幾らかあの当時の怨念が薄れてきて心配だ、日当りの良い表に出てきて気負って居るのが気になってならない、無双窓の蔭で目を炯らせて居るのが彼の真の情熱だと私は思っている」と評されていた。鋭い洞察力だね^^。人は自分の器に過ぎたことはすべきでないのだ。書かれた時期から恐らく猪瀬直樹が小泉内閣の行革断行評議会の道路公団事件の委員長として道路公団の藤井総裁を糾弾して居る頃だ、その彼を見て久世さんは「此の人は変わった、表へ出るなどとんでもない、こんな人じゃなかった」と危惧されたんだ、見る人は見ているんだなと私は膝を打った。批評家は役者にはなれないし、なってはいけないんだね、「評論家に小説書けぬ」とは古くからの言い習わしだ。猪瀬直樹は「ひと恋しくて」をしっかり読んで居た筈(久世さんから本を寄贈さられたと思う)だから、道路公団事件以後無双窓の向こうの作家生活に戻るべきだと久世さんは暗に仄(ほの)めかしたと思うが、猪瀬直樹が愚かにも気付かなかったんだろう (>_<)。処で彼を東京都副知事に据えた石原慎太郎は日本経済新聞を読んで居なかったんだろうか。
(注) 無双窓=格子があって中から外が覗ける窓(昔の櫺子窓)
久世さんの思いを借りると胡散臭い人には二通りあり良い方が向田邦子にあの胡散臭さが堪らなく好きと言わしめた久世さんの大師匠である森繁久弥であり、良くない方が猪瀬直樹ではなかったろうか、人間身の丈に合わせて生きて行かないと猪瀬直樹のようになるんだろうな。猪瀬都知事5000万円事件のとき久世さんはとっくにこの世の人ではなかったが、久世さんは此の事件を知らなくて良かったね。
因みに久世さんは「光る」と書かないで決まって「眼光炯々(けいけい)」に使われる炯(ひか)ると書かれる。恐らく自分の名前が光彦なので「光る」を用いることに烏滸(おこ)がましい思いがされたのではなかろうか。でもとても難しい字だから読む方は大変だね。

彼方此方で異物混入の大合唱だ、社長が参議院議員のため新聞報道はされないが、僅か二月間にワタミの宅配弁当に草の茎から毛髪にネジまで混入していたと内部告発があったと週刊誌が報じプラスのネジ写真入りの分析報告書まで添付されていたからビックリだ。先週大阪でマクドナルドのフライドポテトに「人の歯」が入って居たり、福島県でソフトクリームにプラスチック片が入って居て子どもが口に怪我をしたりと中国の工場で期限切れの鶏肉使用が昨夏発覚して業績が低迷しているマクドに追い打ちの暗雲が立ち籠めている。「廉かろう」は「悪かろう」だもんな。プラスチック片は兎も角「人の歯」は気持ち悪い(><)。一方ベビーフォードの大手和光堂で肉じゃがの袋に「コオロギ」が入って居たと通報があり調べているそうだが、ゴキブリじゃなくコオロギとは可愛いね^^。幼い頃コーロギを炒(い)って食べたことがある、食べたって良いんじゃないの?戦争中は少なかった蛋白源でイナゴより柔らかくて美味しかったね、あの頃は絶えず空腹で食べられそうなものは雑草でも食べたし、白粉花の花を抜いてチュッと蜜を吸うと甘かったな^^。話が飛んでゴメンm( _)m。

昨日の朝刊に朝日の元記者が週刊文春などを相手取って名誉毀損による賠償を求める訴訟を提起したと書かれた、でっち上げの慰安婦報道を否定されたことへの腹いせだが、彼曰く「憲法が保障する言論の自由」だそうだ(>_<)。盗っ人猛々しとはこのことだ。これを牽強付会と言わずして何を言うか!朝日新聞は亡国の徒の集団だな、国民の味方を装って居る分だけオーム真理教なんかより悪質なんではないの?

先週から書けないけど読みたい漢字のコーナーに変わりました。
先週の答え
檸檬(レモン)と薔薇(ばら)でした。
木へんで「ねいもう」と憶えておくと書き易い、薔薇は「しょうび」だ、草冠にけちんぼの嗇と微か(かすか)の「微」のπの上に一本棒を忘れないことだ。旧字体には「微」にも山の下に一本棒が付いて居たことを知る人も少なくなったね。

今週の書けないけど読みたい漢字
孑孒
「こんな字は知らん」なんて言わないで…

箱根駅伝の矛盾

御来光を待つ幼女

皆様、新年明けましてお目出度う御座いますm(_ _)m。
昨年同様今年も拙(つたな)いブログですが、どうかお見捨てなくお付き合い下さい。
雪や雨が降るとの報道でしたが、何時ものように予報が外れ幸い好天に恵まれた元日でしたね^^。御来光を待つ菊水山の山頂はご覧の通りの大観衆です。マイナス4度でも300人も集まれば1度位上がることでしょう。幼い少女まで凍る山途459mを登ってきています。何時もEさんから送られ手来ますが今年は一風変わった御来光待ちの映像でした。

八幡神社

元日は早朝1人で近くの八幡神社に初詣に行った。ちっぽけなお宮だから参詣客もちらほらそれでもアルバイトの巫女さんが2人白装束で破魔矢などを売っていた、鎮守の森を住処とする早起きの雀たちも元旦は参拝客で戸惑ったろうな。

お正月と謂えば私達世代は先ず日の丸の旗を連想するが今は誰もお正月を「旗日」だなんて思わないよね。日の丸は我が国選手のオリンピック入賞で思い出す程度だ。昨年「幸福の黄色いハンカチ」で旗に触れる機会があったが、戦前生まれの私には日の丸の旗への思い入れが強い。戦争が終わるまで何処の家も祝祭日には門柱に国旗を掲げて居たし、出征する兵士達を僕ら子ども達まで日の丸の旗を打ち振って歓呼の声で見送ったものだ。お正月を除けば「旗日」は6回しかなかったが今では変な祭日が続出して15回に急増ししっかりと振替休日まであるから並みの月給取りは本当に働かなくなったね、週40時間制となって盆休みに正月休み更に有給休暇まで入れたら1年の内幾らも働いて居ないのではないかしら、我が国の経済活動に影響がなければそれはそれで結構なことだが、世の中には毎日朝早くから起きてから晩遅くまで休みなしに働かないと食っていけない人達も少なくないから、政府はその辺は目を瞑って見ない振りをしている、国民は全て平等だと謳っている憲法なんて一体から何のためにあるのかな?

「旗日」の値打ちが忘れられて、終戦後誰も少し宛ずぼらになり旗を出さなくなった、私と同世代の脚本家久世光彦がエッセイに面白いことを書いて居られたよ、この作家はバブルの頃にマンション住まいから念願のマイホームに移ることができたので昔を思って国旗を掲揚したくなったとか…^^、子どもの頃は旗屋とか紋屋などあり旗も扱っていたのが戦後はそんな店もなくなり、今どき旗なんて何処に売って居るのか分からず彼方此方訊ねたらそれはナント!デパートだったそうだ。松阪屋に電話したら地下のスポーツ用品売り場であり、日本橋の高島屋では7階の呉服売り場、三越では1階のアウトドアコーナー、渋谷の西武は8階ゴルフ用品、新宿の伊勢丹では7回のブライダルサロンだとそれぞれ違う売り場を教えられたそうだ、最後の数寄屋橋阪急では丁重に「お取り扱いしておりません」とのことだったとか、随分面白いね^^、取扱場所を決める決定打はきっと旗ではなく付属品でも欠かせない長いポールだったからだろうな、マンションの窓に掛けられた日の丸の旗なんて見たくもないよね。戦前はきっとどの百貨店も決まった旗売り場が鎧や5人囃子などと一等場所を占めて居たに違いないが終戦後需要が減って陳列場所に困り他の店の真似もできず独自に工夫を凝らして旗の売り場を考え設(しつら)えたものだろう、例え売れなくても百貨店同士お互いの意地と対向意識が窺えるね^^。「滅多に売れない物は置かない」と阪急が面子(めんつ)に拘らなかったのは算盤第一の関西商人らしいよね^^。

昔百貨店なら今はコンビニだ。私は長くコンビニの商品は価格が高いイメージが強くて敬遠し、スーパーばかり利用して居たが最近はコンビニにもよく行くようになった。24時間営業はサービス原価が高いと言う偏見が実は誤りで食料品や菓子類の単品比較でコープなどより幾らか廉いことが分かったからだ、味も品質も決して悪くない。その上早朝散歩族の私にはコンビニは暖房だし冷えて小用を催してもトイレまであるから絶好の休憩所だ。散歩は5時から6時までが多く店員さんは交代前の一番眠い時間帯なんだろう、私の行くセブンイレブンは何故か愛想が悪くて入ってくる私の姿を見て「ませ」と言い、私が帰るときは「した」と言うだけだ。知らぬ顔の店員だって少なくない。初めは何気に聞き流して居たが、そのうち気になりずっと考えていたらその内謎が解けた。彼は「いらっしゃいませ」「有難う御座いました」と言って居るのだが眠いせいか疲れて居るのか全て口の中で発音しているので私には「ませ」と「した」しか聞こえないのだ。どちらも口を開けないと話せない言葉だからだろうね。ローソンやサンクスではちゃんと「いらっしゃいませ」「有難う御座いました」と大声が掛けられるから気持ちが良い、此のセブンイレブンは時給が低くてマシなパートが居ないせいなんだろうかな?客が少ないし…なんて考えて居る、こんなことを書くとセブン&アイホールディングス鈴木会長からお目玉を頂戴しそうだがホントのことだから仕方がない。

今年の箱根駅伝は誰も夢想だにしなかった青山学院大が72年振り断トツで総合優勝したが、その原動力はあの箱根越え柏原選手の記録を塗り替えた神野選手164cm43kgだった。軽量を問われて彼曰く「53kgの選手は10kgのダンベルを下げて走っているようなものだ」とは痛快だったな、体型から連想するのはまるで女性のファッションモデルだ^^。完走後の体重はきっと30kg台になっていたことだろう^^。青学は明治大学と共に最近は地方から希望する学生の人気がメチャ高い、東京に無数にある大学の殆どが神奈川寄りだったり埼玉県のキャンパスが多いから東大は別にして青学と明治の偏差値が高いのは山手線からの近さだろうな。今年も箱根駅伝は年初のTV視聴率を攫い、国道一号線の沿道は大勢の応援で埋め尽くされた。

話の腰を折るようだが「箱根駅伝が大嫌いだ」で始まる年末の新聞評論玉木正之「時評・点描」は痛快だったな、私の気持ちがそっくり代弁されて居た。玉木先生曰く現在男子高校生の内優秀な中距離ランナーの大半が箱根を走るべくスポーツ特待生として関東の大学に吸収され地方の大学との格差を大きなものにして居るが、その格差を批判すべきメディアがジャーナリズムを放棄し箱根駅伝の主宰者となり関東にある大学のみの提灯持ちとなって居ることは笑止と謂うべきで愚かだ。どうして日本中の大学に門戸を広げようとしないのか?過度のメディア露出によるマイナス要因も少なくない、生島淳著「駅伝がマラソンをダメにした」に見られる如く沢山のTVカメラに晒され沿道の大応援に我を忘れ、「襷(たすき)を繋ぐことに懸命の余り「科学的なランニングを放棄し、この駅伝で燃え尽き再起できなかったランナーが少なくない」と言われる。全くその通りだろう。「山の神」と称讃され苛酷な箱根を走破する選手のその後の活躍をついぞ聞いたことがないし、日本選手が世界のマラソンで勝てないのは箱根駅伝によって選手生命が燃え尽き将来を絶たれた有望な若者が多いのが原因ではないかと私は思う。全てはTVカメラと応援旗を打ち振る群衆を意識して舞い上がりマイペースが守れないのは自己の精神力の欠如だろうが二十歳そこそこの若者には無私の境地になれと言うほうがムリだ、関東学連選抜とか予選突破できなかった学校のうち優秀な選手を掻き集めたチームまで走っているが、それなら関西選抜とか西日本選抜を出場させないのは何故か?きっと上位に来られ万一優勝でもされたら困るからだろうね^^、私は箱根駅伝が悪いとは言っていない、スポーツは機会均等が原則だから全国の大学生によって選ばれた学校によって公正に競うものであって欲しい。だから関西に生まれ関西に育ち関西の学校に通った私は関東偏重の箱根駅伝が大嫌いだ。ケニアの選手が学生として走っているのはもっとイヤだ(><)。経済界の拠点を東京から地方へ移転するよう呼び掛けている政府はこの箱根駅伝の抱える矛盾と毒素をどう考えているのか質したい(><)。

40年前私の事務所で7年間も朝7時発の電車で加古川から通って働いてくれた栗本文子さんから来た年賀状にこのブログを見ていると書いてあった^^。播磨町から通って来た藤岡優子さん(今は税理士として活躍している)からも出題の漢字が難しいと書いてあり、フェイスブックも好評らしい^^、少し宛ファンが殖えて居るのにお正月早々とても気をよくしている。今年も気合いを入れて頑張ろう!

先週の仮名付けの答え
向こうに灯(あかり)が見える マッチで火を灯(とも)す 灯影(ほかげ)が揺れている

今週から書けないけど読みたい漢字のコーナーに変わりました。
読みたい熟語は(檸檬) (薔薇) です。
書けたら凄いが、両方書ける人は100人に1人居るかな?

幸福の黄色いハンカチ

ランタナ (1)

年の瀬がそろそろと近づいて来た、一雨毎に寒さが募り冬が駆け足でやってくるようだ。大根畑の隣でランタナが満開です、この花は冬の寒いとき以外ずっと咲き続ける、昨秋垂水駅バス乗り場で咲いている奴を10cm程失敬してコップに差し、毎日水を替えて居たら10日で根を出し植え替えたものだ、たった1年でこうだから恐るべき繁殖力に愕いてしまう(゚ロ゚)。

ランタナ2

うちから少し南にある崖の下に溝の割れ目からうちと同じランタナが芽を出し頑張っている。夏に一度咲いたのが崖の上の住民に雑草抜きで駆除され上を刈られたがめげずに再び生えてきたから葉だけだ、もう一度冬に枯れるが此だけ枝が伸びれば春にはきっと花を付けるだろう^^、不屈の雑草魂だね。道路の割れ目からでも花を咲かす子鬼田平子(コオニタビラコ)とどっちが強いかな?ランタナは宿根草だし、綿毛を飛ばして蕃殖する子鬼田平子は1年草だから少し不利かも知れぬが、風で好きな処へ飛んで行けるから良い勝負だろう。

昨日何時もより早く目が覚め散歩に出掛けた。家を出たのは5時で外は真っ暗だった、最近朝が随分寒くなって来たが昨日は特別だった。散歩のコースはその日の気分で違うが、暗いときはできるだけ明るい道を選び商店街を通って垂水の駅前に出て川沿いを歩く40分だ。駅近くの商店街で24時間営業しているのはローソンとサンクスに和食の宮本むなし牛丼の松屋と吉野家だけだが、小雨の舞う早朝とあって客の姿は見当たらず、都心でない鄙びた街での終日営業は大変だ、「宮本むなし」は朝夕変わらずBGMにマントバーニー「魅惑の宵」や「南太平洋」、アルフレッドニューマン「慕情」などが流されている、聴いていると懐かしくて遠い青春時代の甘酸っぱい想い出を擽(くすぐ)られるが、きっとオーナーが私と同年配なんだろうね^^。
牛丼の松屋は客が1人も居ないときでも店員さんは厨房に立って居る、規則にされて居るのだろうが座って居たらいけないのかな?客に不遜な態度に見えるからだろうけど絶えず客の来るコンビニは仕方がないが、食事は時間が偏るから客も居ないのに立ちっ離しは辛いだろうと同情したよ。

トーホー

写真はスーパーのトーホーストア垂水駅前店だ、ジャスコ垂水店のまん前に面して居り、それはそれは小さい店で大きさはまるで象と蟻だが駅の直ぐ近くだし食品だけのトーホーは1階フロアであり、ジャスコの食品が地下のため帰宅を急ぐ客の時間差を利用して結構健闘している^^。開店は9時からだがそれ迄4時間近くあるのにこの時間にもう店が開いている、さっきゴミ収集の清掃車が帰って行き今日の商品の入荷が始まって居るんだ、広い商大筋の裏口から商品を直接搬入するジャスコ垂水店と違って小さいこの店は正面しか入口がないため客だけでなく商品のカートの出し入れも全て此処からされるが、入口に接する道が狭く一方通行のため商品配送の10トン車が入れず、大きい桃太郎便のトラックは50m離れた広い道に商大筋から100mをバックで入ってきて、其処からドライバーがコロの付いた5尺(1.5m)四方のカートを50m押して納品まで熟(こな)して居るが道程(みちのり)に幾らか下り勾配があり、ストッパーだけでブレーキがないので相当な背筋と腕力が要るだろうし、歩道を越えて店に入るための上り斜面がとてもきつそうだ、円安不景気の昨今燃料代の激増による経費削減でトラックの助手も廃止されて運転手さんもワッパ捌きだけの仕事でなくなり大変だろうね。
早番の従業員は5時半から三々五々入って行かれるが、その時間から開店まで納品された品を店頭に揃えるのに要する時間だと思う、誰もが寝ている時間に知らないとこではこんな息づいた仕事が行われて居るんだね、まるで白鳥の水掻きだな、販売のパートさんなんかより、配送陳列など裏方さんの仕事は遙かに重労働なんだと思ったものだ。この店は23時まで開いているが、それからでも片付けや廃棄物の処理などの残務仕事があるから実際にお店が暗くなるのはせいぜい4時間足らずなんだろうが、そうなるとお店の一寸した修理なんかも夜中仕事になりメチャ大変だろうね。「早起きは三文の徳」と謂うが、早起きして見ると普段見えない世の中の影の部分がよく見えて勉強になるよ^^。

先日何かの本を読んで居たら、(ひぐらし)の語源が書いてあって、蜩は「日暮れ惜しみ」から来た言葉だそうだ。又実際に蜩のことを「日暮れ惜しみ」と呼ぶ地方もあるとか…^^、夏の終わりに「カナカナカナ」と夕暮れに啼く蝉だが、暗くなると啼けなくなるので日の暮れを惜しんでいるんだって…、情緒があって味わいのある良い言葉だね^^。この蜩の字は今の人には正しく書けない字だ、旁(つくり)の周の中の縦棒が突き抜けているのにお気付きだろうか、昔使っていた旧字体は全て突き抜けて居たんだ。田舎の舎だって旧字体は「舍」と突き抜けて居たよね。準一級の問題で「鵠(まと)」など良く出されるが「告」のように縦棒を止めると×にされるからしっかり憶えて居る^^。そうそう、漢字と謂えば10月末に明石の明康殿で受けた漢字検定の結果が先週届き、辛うじて合格して居たが前回に3点及ばず前々回より10点も低い点数だった。最低目標である180点が採れないのは情けない(;;)、来春は20回目の検定になるがどうしたものだろう?

愈々選挙戦に突入したが気忙しい歳末に迷惑千万だ、私の住む兵庫三区では今春尖閣諸島に抗議上陸をした和田有一朗が県議を辞めて立候補したが自民党現職を何処まで追い詰めるのか興味津々だ。何せ市議選のとき駅立ちで1万票を獲得した垂水の星だもんな^^。

高倉健、菅原文太と任侠映画の星が相続いて永眠された。TV局も視聴率が見込めるため追悼番組に「網走番外地」や「仁義なき戦い」を放映したい処だろう、私も観たいと思うが昨今暴対法がメチャ厳しくてヤクザ映画は当局のお許しが全くでないそうな、誰かから聞いたが銀行で口座を開設しようとしたらお年寄りの女性でも窓口嬢から「暴力団関係者ではありません」と言う書類にサインをさせられると聞いて魂消た(;;)、暴力団排除は結構だが何か変な方に行き過ぎて堅気の人達には迷惑だよね。昔のヤクザは素人さんには絶対に手を出さなかった。仕方ないから「幸福の黄色いハンカチ」や「トラック野郎一番星」でも見ることにしよう。此等は何回見ても面白いよね、処でずっと気に懸かって居るのだが、50枚近いあの巨大な黄色いハンカチは強い針金のような金属でしっかりと固定されているのと違うかな、何度見ても風に戦(そよ)ぐ様子も垂れ下がる様子も全くないモンね。それにあの旗は到底女性1人でできるワザではないしレッカーを操れるプロの仕業でないのかな…、なんて野暮は言うまい^^。

先週の仮名付けの答え
包丁が鈍(なま)る  田舎の鈍(のろ)い電車  感覚が鈍(にぶ)る

今週の仮名付けの問題
彼は仕事に(熟)れている  よく(熟)れた果物  (熟々)身に沁みた

損保ジャパン日本興亜

有馬の紅葉

今日で11月も終わりだ、昔は11月を霜月と呼んだが、最近の温かい11月では霜を見ることがない、10月が神無月(神様が全員出雲に行って不在だから)だから11月も霜無月にしたらどうだろうね?
お馴染みEさんから送られた有馬温泉瑞宝寺公園の紅葉です、とても雅(みやび)だ。寒くもならないのに葉っぱ達が来訪客の期待に応えるべく必死で紅葉への努力は大変なものだろうね。

今回の解散総選挙は唐突で誰もが愕いた、何故選挙なの?その答えをNHKの記者を経て東京工業大学教授になられた池上彰さんが先週日経の大岡山通信(大岡山は東京工業大学がある地名)で明解にタネ明かしをされた。池上さん曰く、景気は此から悪くなる一方だし、そうなってからでは支持率の低下など国民の批判が高くなり、きっと野党の結束などが予想されるので野党がウロウロしている足許の明るいうちに解散しての総選挙が自民党の党利党略だそうだ。言われて見ればその通りだよね、一応不景気の株高で日経平均が17450円も付けて居るから企業の献金も充分期待できるしね、安倍さんも狡賢いね、今なら「みんなの党」もなくなったし我々は投票したい候補者が誰も居ないモンな。
今回は史上初めての低投票率になるのではないかと謂われているが、選挙では選ぶだけではなく「選ばないマイナスの選択肢」も投票できたら有権者の脚も伸びるのではないだろうか、安倍さんが全国区でマイナス票になったりして…^^。
「冗談ダロ」と言っていた選挙が本物になって困って居る自治体が結構多い、マラソン大会の更衣室が選挙会場になってマラソン選手が脱ぎ場を失ったり、年に一度の卓球大会が中止になったりとトラブル続出だが全ては選挙優先だし、会場が全て公的機関だから損害賠償だって要求できず誰もが泣き寝入りだ(;;)そんな下々(しもじも)の困惑など訴えても安倍さんには「蛙の面にしょんべん」だよな(>_<)。

先週日曜日エリエール主催の女子プロゴルフツアーで横峯さくら選手が1年振りに優勝した^^。獲得賞金も史上二人目の10億円を突破だ、28歳は最年少だ^^。でもトシだから来年アメリカで勝てるかな?
TVを見ていたらこの番組のスポンサーの一つが「損保ジャパン日本興亜」とコマーシャル画面に出てきた。何とも長たらしい名前なので前身を探ったら、ナント!大成火災を初め5社が次々に合併した損保ジャパンと日本火災以下7社が次々と合併した興亜損保が此の9月に再度引っ付いて「損保ジャパン日本興亜」になったそうだ。12社が合併しても三井住友グループと東京海上グループに敵わぬのには魂消たが例え三番目でもこの世界で生き残るためには三強の一隅に留まれないと潰される厳しい社会だそうだ、処で12社もの会社が合併して自社の異なる習慣を有する者同士が融和できるとはとは到底思えないが一定の枠を決めてはみ出す連中は容赦なく代理店へ出向させられ軈ては消えて行く運命なんだろうね、損保は昔から就職先の花形だったから成績の良い者は競って入社したが、バブル崩壊後生き残れた者は10人に1人居ないだろう(;;)。厳しい世の中よな、若し今後「損保ジャパン日本興亜」がトップを目指して「東京海上日動火災」とでも合併でもすれば一体からどんな名前になるんだろうね、何処も必死で自分トコの名前の欠片でも残したいもんな。

先日病院へ腰痛の治療に行った際、ついでにインフルエンザの予防接種を受けた。見知らぬ50歳位の太った女医さんだったが、私の問診表を見ながら念押しなのか「卵アレルギーとか…ない?」と聴かれた。私は咄嗟に「戦争中に育ったモンにそんなもんがあったらとっくに死んでますよ、バッタやタンポポまで食べてました」と言ったら、目を丸くされ、暫く間を置いて「そうやね、ウアッハッハ」と豪傑笑いをされてしまった^^。アレルギーって終戦後随分経ってからできた言葉で、それまで鯖(さば)など食べたらジンマシンが出る者は居たけど放って置けば何時の間にか治っていた。聴けば巷では卵、小麦、牛乳などのアレルギーが凄いらしいが、昔なかったものが出現した原因は石油製品に毒された農薬のせいだろうと思う。元兇はアメリカに違いない、中国産も韓国産も粗悪品ばかりだが一番悪いのはアメリカ産だ、日本を敵視しているのは実はアメリカであって、中国も韓国も悪い奴やけど本当に悪い奴はアメリカなんだそうだ。『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった』と謂う書物を読んだらそう書いてあった。
相変わらず腰が痛いと先生に零したら、帰りがけ「此を遣って見て…」と腰痛体操のパンフを頂戴した。帰宅してからパラパラ捲って見たら健康な人にも難しい柔軟体操だった(;;)。そんなモンできるか!整形外科の先生って腰痛の経験者でないと患者のことがまるで分からんのだろうな、困ったモンだね(>_<)。

京都向日市の結婚詐欺殺人鬼のお婆さんは果たして何人殺して居るのやら、遺言状を書かせて6人から10億円の財産を遺贈させたが、引っ掛かる年寄りも悪いが、きっと濃艶な色気を吹き付けられて正気を失ったんだろう(;;)、然し幾つになっても色気が使える女って枯れていない男には怖いよね、この殺人鬼には殺した男が夢に出ないんだろうか、男には到底できぬことだ。和歌山のカレー小母さんより遙かに上手(うわて)だな。拘置所ではご飯を残らず食べてぐっすり快眠しているそうだから余計腹が立つ (>_<)悪い奴ほどよく眠ると謂うからまるで鬼畜だね。口座が数えきれぬほど持っているそうだが財産はきっと仮名預金で隠匿しているに違いない。遺贈は相続税の縄張りだから免税点最低5000万円の関係などで此まで課税されて居ないが、事件の真相を探ると此は明らかに営利目的だから国税局は実質課税の原則に則り、事業所得或いは雑所得として所得税を課税すべきではないか、さすれば住民税から事業税まで付加されるから6億円以上追徴できる筈だが検察の刑事罰とは別に国税局の資料調査課(ミニマルサ)はもう動いてくれて居るんだろうね。仮名預金の解明には検察よりミニマルサの方が遙かに上手(うわて)だよ^^。

米ミズーリで丸腰の黒人青年を射殺した白人警官が不起訴だなんて全く信じられないね。大陪審が白人だからだろう、殺された青年が白人だったなら無条件に極刑だよな、人種不平等の怖ろしい国だ (><)、大陪審は取り敢えず起訴すべきだった。暴動が起こって当然だろう、同じアメリカ人なんだから黒人だけでなく心ある白人も怒るべきだが彼等は知らぬ顔だから訝しい(><)、あの世でキング牧師が啼いて居られると思う。
アメリカ南部で金属片が飛び散る事故が起こったエアバックの自動車部品大手タカタが米当局に全米のエアバッグ製品のリコールを要求され困惑しているが、タカタが米のメーカーならそんなムチャを言われる所以がないから矢張り有色人種って悲しいね(;;)。イエローもブラックも併せて蔑視するホワイトは傲慢だな、自分を何様と思っているんだろうね。オバマは何も言わないのか!

朴大統領への名誉毀損の罪で出国禁止命令を出され公判中の産経新聞前ソウル支局長は完全な冤罪だ、あっちの朴大統領が疚(やま)しいのに政府はどうして抗議しないのか、選挙などしてる場合じゃないだろ?

先週の仮名付けの答え
清く廉(いさぎよ)い心 泥棒の廉(かど)で捕まった 思ったより廉(やす)かった

今週の仮名付けの問題
包丁が(鈍)る 田舎の(鈍)い電車 感覚が(鈍)る

子育ての無免許運転

バーベナ
写真は春に植えたら咲かなかったバーベナが咲きました。周囲の雑草の開花に勇気づけられて先月咲き出したがとても可愛い花だ、宿根草だから心に懸けてやれば来年も咲いてくれるだろうな^^。

近年何故か子育てができない親が多すぎるようだ、できないどころか夜泣きすると子を叩いたり、泣く子の頭を揺さぶって重傷を負わし警察のご厄介になる罰当たりな事件が新聞に載らない日が珍しい位だ、私はその原因の多くが今の親達が子ども時代に経験しなかった生活環境にあると思う。
我々の子どもの頃は小学校(正確には国民学校だが…)から帰ると家の色々な用をするのが当たり前で、その一つに弟や妹の負んぶをする役割分担があったから嬰児(ややこ)の扱いにも襁褓(おむつ)の取替えや、泣く児をあやすのにも馴れていたし、嬰児が夜ぐっすり眠れるように砂遊びやら虫取りやら木登りで疲れさせるなど懸命の努力を惜しまなかったものだが、隣の小母さんとこの子を頼まれて背中のふたり子守もそれ程苦にならなかったし、弟妹のない友達に一人を押しつけたりして遊び競争のバランスを併せて居た。今にして思うに負荷付きの運動は子ども達にとって絶好の体力増強になったようだ^^。私には11歳も飛び離れた弟が居り学校から帰宅したら直ぐに弟を背中に括り付けられ(当時は宿題などなく時節柄紙がないので試験もなかった^^)寒いときは弟を「ねんねこ」に負ぶって外に放り出されて居たが、そんな子は他に沢山居たから普通だったし、風呂焚きなどの薪を山へ取りに行かされることと比べたら括り付けられた嬰児の一人や二人など自分の躰の一部と思えば何てことはなく、弟には迷惑だったろうが友達と駆けっこもして居たし、ベッタン(メンコ)もできたし全然ラクな用事だったんだ。
余談になるが、瓦斯風呂のないあの時代は焚き木を燃やして週に1回だけ風呂を沸かしていた。風呂も五右衛門風呂と謂う奴で焼け付く鉄板の上に丸い平板を置きそれを両足で踏んで入るので足を外すと鉄板地獄だから大袈裟なようだが命懸けだった(;;)、薪が貴重なのでお湯も踵(かかと)の上くらいしか入ってなくその少ない湯を躰に掛けるのが入浴だったんだ。貴重な薪を買うお金が勿体ないので私は親の言い付けで絶えず薪取りに行かされて居た、行きたくなかったが当時親の命令は絶対であり言いつけに背くとご飯も貰えず表に叩き出されるから服従するしかなかった。その薪取りとは裏山へ枯木を探しに入り、枝を2尺(60cm)位に折って薪(たきぎ)に整え二宮尊徳のような背負い薪を作って持ち帰る作業だが、生木は燃えないため枯木だけ捜すのは容易でなく、道のない山は歩くだけでも下草で膝が擦り剥け、木に登っては棘で手が血だらけになり、枯木と間違って木の枝で寝ている蛇は摑んで愕いて木から落ちたりと他人(ひと)には話したくない可成りの難行だった(;;)。
部屋に籠もってはゲーム機に余念がなく、塾では居眠りして居る今の無気力な子ども達には想像を絶することだが、当時は子どもであっても家事に携わるのは当然の義務であり、子守だけでなくしんどい井戸の水汲みや朝の練炭起こしから擂り鉢作業など目が回るほど仕事を言い付けられる毎日で、10燭(今の懐中電灯くらいの明るさ)の電灯では本も読めないし本もないし、柱にぶつからずにトイレに行ける程度だったから電気代が勿体ないと暗くなると家族全員が寝てしまう習慣だったので朝は鶏と変わらぬほど早起きだった。
処が高度成長下に育った子ども達には子沢山だった頃の私達と異なり、弟妹の世話をさせられた経験が先ずないから、親になっても自分の子の泣く理由が理解できないのだろう。答は簡単で嬰児(ややこ)は泣くのが仕事だし運動なんだ、嬰児を昼間寝かすから夜になって目を覚まして泣くので昼間一緒に転げ廻り、走り廻って泣かしたり笑わしたりして遊んでいたら嬰児は疲れ果てて夜起こしても起きないのは自然の理(ことわり)だろう。だから今の親達は子育てに無免許運転だと神戸大学の広木克行名誉教授は書いて居られる。そうか、子育ての免許は子どものうちに生活環境として身に付けて居れば自然に憶えるんだ^^。そうすれば嬰児が泣いても癇癪を起こすこともないよな、夜泣きは嬰児を昼間感(かま)ってやらなかった報いだもんね。今の堪(こら)え性のない親達には小さい頃にこうした貴重な体験の持ち合わせがないから夜嬰児に泣かれて途方に暮れるんだろうね、子育て免許は本で憶える学科なんかでなく実技だったんだ。兄弟姉妹の居ない子どもも近所の友達を介し其処の赤ちゃんと接しその子と触れながら子育てを憶えることが出来たのだが、何時の間にか近所付き合いなどなくなり更には核家族化し、お祖母ちゃんもお祖父ちゃんも子育て経験者として参加できない変な時代になってしまったが誰がそうさせてしまったんだろうね?悲しいよな。先日五木寛之さんがNHKでいみじくも語って居られた。「子どもは戸外で勝手に遊ばせるのが一番良い、子どもは欲しいと思ったら道端に落ちている糞の傍のものでも拾って食べるが放っとけばよく、雑草のように育てれば逞しい人間になれる、過保護は子どもをダメにする」良い言葉だったね^^。昔の親達は偉かった^^、子育て免許って子ども時代に戸外で嬰児と共に自然に学ぶものなんだ。

先週経営不振で廃業した小豆島バスの元役員達が遣い込んだわけでもないのに補助金詐取で逮捕された。この補助金は一定の運送収入がないと貰えない仕組らしく、役員達は補助金の基準を満たすために広告収入やテナントの家賃収入を運送収入だと偽って報告し補助金を得ていたとか…、常識で考えれば収入が少ないからバスの経営を維持するために貰えるのが補助金なのに路線収入が少ないから補助金が貰えないなんてこの法律は何処の誰が作ったのか随分バカげてるね、村落の過疎化が原因でバスの運行本数と収入の反比例に対し助けて貰うのがこの補助金の正しい理解だと誰も思うよね、どうして少ないといけないんだろうな。役人のすることって分からん (><)。弱い者苛めって言葉があるけどこの法律はまるでその言葉通りだ。
参考までに「生活交通路線維持費補助金」の交付要綱を下記に掲げます。
「路線バス等が住民にとって必要不可欠でありながら、過疎現象等による輸送人員の減少のため地域住民の生活に必要なバス路線の維持が困難となっている現状に鑑み、市町村との適切な役割分担を図りながら、生活交通路線として必要なバス路線等を確保・維持するため、予算の範囲内で補助金を交付することとする。」
至極真っ当なこと言ってるようだけど、何処かに役人の作った嫁いびりの落とし穴が隠されているんだろうな(>
<)。

先週の仮名付けの答え
目を擦(こす)る 罪を擦(なす)り付ける 文字が擦(かす)れる

今週の仮名付けの問題
お茶を(点)てる 明かりを(点)す ストーブを(点)ける