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税理士

ジャンケンポン

1月も明日でお仕舞い、1年で一番寒い季節を迎えましたが寒い寒いなど言って居られず愈々顧客の医療費控除の計算に入り確定申告の前哨戦が始まりました。30年前は医療費の確定申告など稀なケースであり余程の入院でもなければ控除限度額に至りませんでしたが、今では薬代も診察費も篦棒に高くなり、年寄り夫婦の通院だけでも自己負担が10万円を超える時代となりました(;;)確か昔は通院しても診察代が薬代併せて一回80円とか120円だったのが現在では調剤薬局だけで3000円位取られますから敵いません(;;)。うちなど一家三人の通院で医療費総額が年間200万円を超えますからその内私の加入しているちっぽけな税理士会国保が潰れるのではないかと案じて(;;)居ましたが、昨年11月より後期高齢者となった私の医療費が市町村負担に変更されホットして居ります(^^)。
春は選抜からと言いますが、兵庫県代表に県立加古川北高校が選ばれましたね(^^)。昨秋近畿大会で強豪大阪桐蔭を完封したことが評価されたものですが県下で公立高校の出場は04年の社高校以来の快挙であり、08年夏の大会以来二度目の出場となりました。他県の中学校から金に倦かせて有名選手を漁る私学と違って加古北は文武両道の進学校でもあり地元加古川地区の子供達だけで固められたチームで私学との大きなハンディキャップを乗り越えた代表選抜は称賛に値します。きっと他の公立校の励みになることでしょう(^^)。前回は予算の都合で応援は全て個人負担だったそうですが、今回に限り商売敵が居ないため他所より料金の高い神姫バス辺りが普段の罪滅ぼしに無料送迎バス50台でも出して頂きたいなと思います。加古北エースの井上投手は70キロ台のスローカーブが武器であり“遅球”で有名です。70キロは小学生でも打てるスピードであり。豪打大阪桐蔭が戸惑った直球との60キロの緩急を見てみたいですね。
今年の初めに“何がバランス人事や!”と題して住友グループと三井グループ会社間の合併後の葛藤について評論しましたが、偶々日経新聞の今月“私の履歴書”執筆者は敵対グループ会社間合併の先魁である現商船三井の最高顧問である生田正治氏でありました。氏は郵政民営化を聲高に叫ぶ小泉竹中に請われて無理矢理日本郵政公社の総裁を押し付けられるも就任後は働かない役人に対して辣腕を振るい民営化を進めたため、後に菅義偉総務大臣に解任された人でありご存じの方も多いと思います。彼の履歴書の中で私の興味を惹いたのは、今から50年近く前、住友系の旗頭である大阪商船と三井物産の船舶部であった三井船舶の合併に至る軋轢でありました。当時、運行噸数100万重量噸以上でないとやって行けない日本海運の再建に関する法律が施行され、日本郵船を始め何処の船会社も適当な相手を見付けて合併しさっさと100万噸を達成して居ましたが、此の二社だけ“面食い”であったためなかなか伴侶に恵まれず、とどの詰まり最後に残ったのはこの会社二者だけとなってしまい、お互い一番嫌な相手と合併せざるを得なくなったのでした(;;)。
然し住友閥である大阪商船の岡田俊雄社長はあの住友銀行の元悪頭取と違って住友には珍しくまともな方で合併に際する重要事項について三井船舶の進藤孝二社長に2回のジャンケンを提案し快諾されたそうですが、皮肉にもジャンケンは2回とも三井船舶社長が勝ちました(^^)。一体何が目的のジャンケンだったのでしょうね?
一回目のジャンケンは会社の名をどちらを上にするかであり、二回目のジャンケンは合併存続会社をどちらにするかでありました。三井船舶が2回とも勝ったのにどうして“大阪商船三井船舶”の商号であり、本店まで大阪なんや?と何方もが訝しく思われますよね。
実は、始めのジャンケンの勝利は国際的な英文の社名を『Mitui.O.S.K.Lines』と三井を先にすることであり、その場合どうでも良い国内社名は負けた方を上にする約束だったそうです(^^)。又二回目のジャンケンは合併する際どちらかが生き残り、片方は解散する運命にありますから、三井が勝ったことで存続会社は三井船舶であり大阪商船は無念にも解散することとなったのでした(;;)。然し此処にもちゃんと折り合いが付けられ本店所在地はジャンケンに負けた解散会社の場所とすることだったのです。此のジャンケンの条件は迚(とて)もフェアで気持ちいいですよね(^^)。ジャンケン勝負は恐らく帝国ホテルの一室ででも行われたかと思いますが、一流上場企業のトップが社運を賭けて上着を脱いでののジャンケンポンなんて微笑ましいですね(^^)。若し大阪商船の岡田俊雄社長が2回共ジャンケンに勝っていたら日本での商号は“三井船舶大阪商船”であり本店は東京だったのですからこんな大きなジャンケン勝負は古今未曾有だったでしょう(^^)。きっとパーからスタートするかチョキにするかグーからかアイコデショは何から行くかきっと両社とも取締役会を開いて侃々諤々だったことでしょう。後出しのアイデアまで出て居たりして…(;;)。
因みにジャンケンでの勝率はパーが圧倒的に高くグーが最低とか…(;;)人間気合いが入れば入るほど拳を握りしめるので一番出し易いのはグーだからです。きっと人間の身体機能上咄嗟にチョキが一番出し難いからだと私は信じて居ります。
又ジャンケンに強い人は動体視力が抜群に高い人であり、ポンの声で相手の握りしめた手が緩みかけるのを察してチョキを出す処にあるそうですよ(^^)。
因みにこの会社“大阪商船三井船舶”は長すぎて誰もが“商船三井”と呼んでいたことから99年にナビックスを吸収合併する際商号を“商船三井”に変更されています。この合併のどさくさに紛れて本店まで東京に変更されましたから旧住友の連中は大阪を二つも値切られて地団駄踏んで悔しがったことでしょう(;;)。
この時の怨念をあの西川善文は憶えていたのかな?
今週の常用漢字表外読み問題
あの少女は(目映い)ほど美しい。
先週の答え
“努々”約束を違えてはならない。“ゆめゆめ“でした。

“カニだけは堪忍して…”

大寒に入り各地で積雪が激しく日本の経済同様凍える真冬の到来となっています(;;)。今年になって巷では日本人の悪しき付和雷同型人間の出現で彼方此方往年のタイガーマスク伊達直人の名を借りてランドセルや現金などが福祉施設の子供達に送られて居ますが、子供達には子供手当が貰えることだし、本来なら困窮した孤独な老人家庭に援助の手を差し伸べるべきであって、幾ら少子化と謂っても少し考え過ぎでしょう。先日M新聞万能川柳に『子供より手当必要高齢者』なんてのがありましたよ。伊達直人って菅直人を皮肉ったようですね(;;)。
少し前の話ですが今月8日『なんばグランド花月』で上演中の吉本新喜劇に鳥取県の平井知事が出演されたとか…(^^)演目は鳥取県の観光スポットや特産品を鏤(ちりば)めた人情喜劇で平井知事は特別出演され“カニだけは堪忍して…”と駄洒落を披露するなど堂々と舞台を務められたそうです(^^)。吉本興業と鳥取県の連携事業『行ったってえな鳥取県』の一環であり関西ならではの出来事でありました(^^)。世が世ならお殿様である東大法学部卒自治官僚であった天下の県知事が河原乞食如き連中と同席はおろか、まして対等で共演など先ず考えられないことでありましたから世の中も随分変わりました。県庁内部では県知事の変身振りを苦々しく思ったプライドばかり高くて能力のない局長など幹部職員が少なくなかったと思いますが、此の4月には知事選を控えて居ますから再選を目指す知事としては先ずは県民の心を射止めねばなりません。県民の目線に自らを貶めた彼の今回のパフォーマンスは究極の選挙活動であり大英断であったと思います。
鳥取県は梨と砂丘位しか特徴のない我が国指折りの貧しい地方自治体ですが、平井知事同様自治官僚であった先代の片山義博知事も異色の名君であり現在総務大臣です。此を以て平井知事と併せ“家貧しくして孝子顕る、世乱れて忠臣を識る”とでも謂うのでしょうか(^^)。ちょっと意味が違うかな?
何がどうなったのか誰にも分からぬ内に、ドタバタとNHK新会長に経営委員達の殆どが顔も知らぬJR東海の松本副会長が選ばれました。思案する間もなくたった半日で会長就任を承諾した松本氏は此まで既にJR東海で功成り名を遂げた隠居の身分ですから、名のある役職なら何でも良かったのでしょう:-):。明日24日が任期切れとなるNHKの会長選任を巡っての事件で図らずも経営委員会の無能が暴露されました(;;)。本来ならお飾りであってハンコを付くだけの傀儡であるべき福地会長が自身鉈を振るって大相撲中継中止を決断され、又視聴者を顧客と見做す風土を組織と職員に根付けた功績は大きく、その間会社なら経営全般を取り仕切る取締役会にも匹敵する経営委員会は何も機能せず、此のブタ共は高給と共にムダ飯を食うに懸命でありました(;;)。福地会長の辞意を固めさせたのはきっと無能な経営委員会の存在であったでしょう(;;)。地方の同族会社である福山通運の先代社長の甥っ子であるぼんぼんの現社長小丸氏が何故か経営委員会のトップになれたのは他に誰も候補者がなかったからであり、この委員会の組織そのものが形骸化したものであることをこの事件で我々は深く知らされました。こんな何も知らぬ小丸氏が天下のNHKの委員長では国民は皆コマルなあ(;;)コマるから早く辞めろ!
先週の卓球全日本選手権で小学4年生10歳の少女平野美宇、伊藤美誠両選手が1回戦を突破し福原愛ちゃんの持つ最年少勝利記録を破り卓球界に旋風を巻き起こしました(^^)。二人共に中学生を飛び越して高校生、大学生を相手にしての勝利ですから恐るべき少女の出現です。身長体重での体力差にリーチの長短からすれば1ゲーム8点くらいのハンディキャップがあって当然なのですが、対等の条件で勝つなんて凄いですね。スポーツは3歳からと言いますが、二人とも両親は卓球選手で伊藤美誠ちゃんは2歳から平野美宇ちゃんは3歳からラケットを握ったそうです。然し卓球は他のスポーツと少し条件が異なり卓球台やネットの高さが存在しますから、当初2-3年はきっと卓球台に背が届かなかった筈ですしどうして練習されたのか不思議でなりません。卓球台の足を切れば可能だったかと思いますがそれでは練習相手になるご両親が困ることになるし、守備範囲のことを考えると踏み台を置く訳にも行かぬし、矢張りあるが儘で教えられたことと思いましたが、そうなるとネットの見えない悪条件を踏み越えるには勘に頼りしかなく、その勘が本能となり身体に染みついての全日本選手権嬉しい初勝利であったろうかと思いました(^^)。世界8位の福原愛ちゃんもそろそろ年だし(;;)、若鮎二人此からの飛躍とその内チャンコ達をやっつけて呉れることに期待したいと思います。
それにしてもちびっ子に負けた高校生と大学生はどんな気持ちだったでしょうか。全日本に出場する位だからそれなりのキャリアの持主であり実力は10歳の少女よりずっと上だったと思いますが、一番勝負と謂うものは恐ろしいものです。10歳の平均身長は130cm位ですから普段の相手より30cm近くも背の低い相手では侮った訳ではないでしょうが、手加減すると積りはなくても心の何処かに生来の優しさから心を鬼にできず“幼(いとけな)い子供を相手に…”との戸惑いがあり、それが原因でペースが掴めず呼吸が合わぬ間に気付いたら一気に土俵際に追い込まれての敗北であったでしょうか。両選手共にきっと卓球を止めたくなったに違いありませんが、そんなことでへこたれるようでは一流選手になれません。今回の敗北をバネにして来年は是非捲土重来を期待しましょう。
先週の表外読みの答
“世の中の“目紛い”(めまぐるしい)変化“でした。
今週の問題
“努々”約束を違えてはならない。 ヒント 4文字です。

“跳ねるウサギ医者”


松の内もあっという間に終り、早くも22年度確定申告3月15日の跫音がヒタヒタと忍び寄って来たのが肌で感じられます(;;)。年中行事とは謂え月次の作業を熟しながらの急からしい日程ですから寒い時期でもあるし税理士なんてホンに因果な商売です(;;)。
久し振りに芦屋のNさんから送られてきた白梅を今年もご紹介しましょう。私は薔薇のような華やかな花は好まず、この手の清純な花が何よりの好みです(^^)

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早いもので明日は悪夢の阪神淡路大震災から16年目を迎えます。忘れもしませんがあの日、家の傍の道路が割れて都市ガスが噴き出したとき、走って5分の消防署に駆け付けて事態を急報したら、それは大阪瓦斯に言ってくれと取り合って貰えなかったことを今も良く憶えております:-):。まるで“火事になってから言ってきて呉れ”と言われて居るようでしたよ(;;)。お役所の横の連携の悪さは定評がありますが、緊急事態にも臨機応変できない彼等の態度には税金泥棒や!と業を煮やしたものです。もっと大昔のこと60年位前学生時代でしたが夕刻神戸駅前有馬道の近くを歩いていたとき、若者達が入り乱れてどつきあいの喧嘩をしているのを目撃し、偶々通りの向こうに居たお巡りさんに通報したら、“彼処は生田署の管轄や”と相手にして貰えなかったことまで思い出しました。交差点の西側は兵庫区でしたから兵庫警察署の縄張りなのでした(;;)。
殺人事件でもあれば、“他所の管轄や”などほざいていられなかったでしょうが、若者の喧嘩如きは彼等にとっては煩わしいだけで、この喧嘩を生田署へ伝達したらきっと“忙しいのにつまらぬことを言ってくるな!”とお小言を食うのがオチだと分かっていたことでしょう(;;)。阪神大震災もあれだけ大きい被害になった背景の一つにはこのようなお役人の縄張り意識があったことは否定できないでしょう。自分の仕事も満足にできない役人に他の仕事までせよと言っても聞いて貰える道理もなく“勤務中はできるだけ楽をする”役人の習性は何年経っても変わらないのでしょうね(;;)。
今年は卯年ですが、此処数年来マンションでも飼える数少ないペットとしてウサギを飼育される方が急に多くなったとか新春の紙面を賑わして居ました(^^)。ウサギを飼われた経験のある方はお分かりと思いますが、ウサギは飼ってみても犬や猫のように啼きもせず又容易に懐かないため、と謂っても、実際には兎は喜怒哀楽に対する表現力が乏しいので深い愛情を持って長く接して居ないと少し宛懐いてきていることが飼い主には分かり辛いのですが、急からしい今の若い方にはそれが牴牾(もど)かしくて直ぐに飽きられるのか、公園や河川敷に捨てられるウサギが結構多く、05年は10匹だったのが、昨年は関東地区で50匹、大阪で40匹も保護されたそうです(;;)。捨てられた多くの兎が野犬などに襲われて食べられるため保護される兎は氷山の一角ですから一体からどれ位の兎が捨てられていることやら、実(まこと)に痛ましい限りです。
その一方で我が国では現在推定で400万匹と謂われる兎が飼われながら、犬猫病院と謂われるペットクリニックでは兎のことはまるで分からず、連れて行っても多くの兎が病気の原因が不明の儘死んで行くそうです(;;)。
そんな気の毒なペットオーナーに福音が齎されました(^^)。それは此のお正月日経新聞文化欄に三段抜きタイトル『跳ねるウサギ医者』と題して紹介された現在さいたま市で“さいとうラビットクリニック”を開業されている斉藤久美子先生の登場でした(^^)。
先生が何故にウサギ専門になられたのか、その動機は動物病院を開業されて15年位した80年代に“うちのウサギを診て”と謂う電話が掛かり始めたそうです。ウサギのことは何も分からないので“診られません、すいません”と謝り続けて居られたそうですが、あるとき獣医学書の出版社の社長から、“最近本が売れなくて…(;;)”と零されて、ウサギを思い付かれて日本ではウサギの図書が皆無なためウサギの英語医学書を見付けて来て翻訳され“うさぎの臨床”と謂う医学書を発売すると、獣医さんが買うのでしょうが此の世界では異例の3000部超も売れたそうです(^^)。きっと何処の獣医さんもウサギの治療依頼に困って居られたようです。この本のお陰で“斉藤先生はウサギに詳しい”と謂う評判となり、他所の動物病院からウサギの紹介が相次ぎ(^^)講演依頼まであって何時の間にか“日本獣医界のウサギ係”にされ、終には大学院まで通って猛勉強の末遂に99年“さいとうラビットクリニック”を開業されたそうです(^^)。獣医学の専門誌では“斉藤先生の快(暴)挙”と書かれたそうですが、本人も“ウサギ”だけで食って行けるのかと半信半疑だったそうですよ(^^)。然し各地の動物病院の紹介やクチコミで遠方からも“うちのウサギを診て”と多数押し掛けられるようになり、今では平均一日50匹超も診察されようになられたとか…(^^)
下世話なことですが、ペットの治療費は健康保険も効かず高額ですから最低一匹5000円として一日25万円にもなりますから一月で600万円の水揚げは看護師も不要であり、ペット好きの女子アルバイトを時給800円で傭えば済み、そこいらの人間様相手の開業医が逆立ちしても到底敵わぬ稼ぎですよね(^^)。
そうそう、ウサギの飼育を放棄する原因の一つには“懐いてくれない”“愛嬌がない”“どんどん大きくなる”以外にも“治療費が高い”も入っているとか(;;)斉藤先生のクリニックには捨てウサギを保護したので飼いたいと連れてこられる方が結構多いそうです。
動物を飼育する場合は単にペットとしてではなく彼等を家族ぐるみで一家の一員として認めてやることなのですが、ウサギは犬や猫と違って存在感が稀薄であり、擦り寄って来るでなく内気な性格が、世話の代償として相手から何かを求めて止まない心の貧しいこの時代ですからシャイな兎が次第に気儘で気短な飼い主に疎まれるのでしょうが、ペットへの愛情に代償を求めるべきではありません。ペットの存在が自らの心の癒しとなればそれだけで充分なのです。うちにも昨夏ビオトープで孵った川エビ(1cm位)が玄関のミニ水槽に居ますが、警戒心ばかり強い彼等はお世辞にも可愛いと言えません。でも石塊に落ちた餌を両手?で懸命に抱え込んで食べている姿を見ていると仕事で疲れた心がホンワカと癒されます(^^)。ペットへの期待はその程度で充分なのではないでしょうか。
先週の表外読みの答
赤児が(憤る) “むずかる”でした。
今週の問題
世の中の“目紛い”変化 ヒント 送り仮名を入れて6文字です。

何がバランス人事や!

愈々本格的な冬がやって参りました。早朝うっすらと白く輝く庭の霜を見て身が引き締まる思いです(^^)。矢張り一月は寒くないと実感が湧きませんね。然し夜明けが遅く6時では未だ真っ暗で自宅から隣の事務所までの露地を辿る目の悪い小生を悩ませて居ます(;;)。

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お馴染みEさんから送られてきた零下3度菊水山の元日ご来光です。雲が出て日の出まで20分以上待たされたそうであり、下山道は大渋滞だったそうです(;;)
三井住友銀行が合併発足後10年目を迎え、本年年初より3代目の頭取交代となりましたが、不思議なことに未だ住友がトップの座を死守し天下の三井は後塵を拝しています。今回も持株会社三井住友フィナンシャルグループの社長が三井出身で傘下の三井住友銀行の頭取が住友出ですから、一見持株会社が上位に感じられますが、職種の実態から判断すれば、持株会社の社長が名誉職であることがミエミエであり、このグループの実質のトップが銀行頭取であることは余人の認める処でしょう。10年一昔と言いますが、この間幾多の勝れた人材が輩出し、更には落伍していった者も少なくないと思われます。然し斯くも秩序整然と住友と三井の序列が乱れないことは奇異な感を通り越して異様な思いが致します。恐らく嘗ての住銀頭取西川善文時代から予め作られた組織未来図に従って粛々と行われた硬直人事だと考えれば、この銀行の目標は利益追求でも株主のためでもなく、究極住友閥の体面の保持ではなかったでしょうか。世界に轟いた三井の名を銀行名の冠とせざるを得なかった住友の屈辱と怨念が為せる業かと考えますが、経営者の目線が外を向かずに内に向けられて居るセコイ根性ではこの銀行は到底世界に伍する金融機関になれないと思います。新聞ではトップ交代バランス人事踏襲と表記されましたが、これは皮肉な表現であって実はアンバランスなバランス人事が踏襲されたことを揶揄したものであって、真のバランス人事とはサントリーのように佐治、鳥井両家が交代に社長を継ぐことを謂うのです。兜町では、俗に“株価300円以下の会社は潰れかけた会社だ”と囁かれますが、一流銀行でありながら株価が未だ50円株に換算して300円に充たないのも宜なるかなでありました。この銀行が本当にコップの中の嵐から抜け出て一人前になるまでにはきっと合併後の入行者が育つ20年後になることでしょう(;;)。
処で旧神戸銀行の連中は一体どうなったのかな? 全員関係会社へ放り出されて居たりして…(;;) 旧太陽銀行の人達はどうなの…? 全員がリストラされて居たりして…(;;)
先日の新聞に書かれていましたが、昨年日本に到来した颱風は僅かに14個で、過去最少であった98年の16個を下回りました。昨年の異常な暑さの要因である太平洋高気圧が例年以上にフィリッピン近海まで張り出してきたのが原因だそうです。颱風による被害の減少は日本国民にとっては喜ばしいことですが、颱風が来ないなら来ないでマイナスも多いらしく、先ず颱風の到来が少なくなることによって、海水の攪拌量が少なくなり海底と海上の水の酸素量が均一化せず更に海水の温度も海面部分ばかり上がって魚達の生態系に重大な危機を齎し、魚達はより良き住環境を求めて何処かに去ってしまった結果、漁民達は漁獲不漁を嘆くことになったとか…(;;)。魚の値段が高くなるので此からは皆様も颱風を毛嫌いすることを止めましょうね。颱風だって自然の恵みだったのです。
自然の恵みと謂えば、有明海や諫早湾でも堤防工事をする以前に干潟があったときは干潟が恰もマングローブのような役割を果たして自然のバランスが上手く調和され魚達も海水もご機嫌だったことでしょう(^^)。自然の摂理と言ってしまえばそれまでですが、堤防工事は知らず知らずに人間が神の領域を冒したものであり、漁獲類の不漁は自然破壊に対する神の怒りではなかったでしょうか。人は皆自然を破壊しつつの恵まれた生活から傲慢になり、神を敬う謙虚な心を失って参りました(;;)。神の支配する自然の懐に生かされていることにもっと早く気付くべきだったのではなかったのでしょうか:-)。
自民党の野田聖子元消費者行政担当相がこの6日50歳にして無事初産され、見事男の子を儲けられました(^^)。10年掛かりの挑戦であり、アメリカで第三者からの卵子で体外受精し妊娠され、戸籍上は独身で事実婚の相手よりの精子との受精卵を子宮に移植されたとか…勿論法律的には問題はないのでしょうが、無学な小生にはややこしくて何がどうなっていったのか良く理解できない出生でありましたが、少子化時代でもあるし、先ずはお目出度いことでありました(^^)
余計なことだ!とお叱りを受けそうですが、私はこの赤ちゃんが成人し結婚されるとき、果たしてお母さんが幾歳になって居られるのか(30歳で結婚なら80歳)案じてしまいます。結婚式場で新婦から花束など贈呈されるときお祖母さんと間違えられたりして…(;;)
先週の表外読みの答
(瞬ぎ)もせず見詰めた。 “まじろぎ”でした。
今週の問題
赤児が(憤る) ヒント 送りがな共4字です。

故郷へ帰ってきた補助犬

明けましておめでとう御座います。寒くて冷たい御正月でしたが今年こそ吹き荒ぶ不景気の嵐が止んでくれることを切に願って居ります。拙きブログですが本年もご拝読の段宜敷お願い申し上げますm(_ _)m。
今日は新春に相応しい微笑ましい便りをお送りしましょう。昨年の暮も押し迫って頃、兵庫介助犬協会から“ハッピー通信”なるパンフが届けられました(^^)。10月の終りに垂水駅前の広場で介助犬のイベントがあった話題をブログに使わせて頂いたことがあり、そのとき“気は心”と僅かばかりの寄附を送金したのでそのお礼を兼ねての便りと思われます。
因みに介助犬とは車椅子を使う障碍者の日常生活を支える役目をする犬であり、視覚障碍者を助ける盲導犬、聴覚障碍者を助ける聴導犬と共に一般に補助犬と総称されています。
盲導犬は誰にもよく知られて居り全国に1000頭以上も居ますが介助犬と聴導犬はそれぞれ50頭以内とマイナーであり、我が国での普及が遅れ知らない人の方が多いそうです。
“ハッピー通信”には補助犬として活躍する介助犬の活躍振りが色々と記されて居り、或る介助犬使用者が自分の片腕である介助犬“かんちゃん”の驚くべき才能を紹介されて居ましたので皆様にお伝えしましょう。この方は吉田彗さんと仰有る方で趣味の絵が福井県の展覧会で入賞されたとか…(^^)、お目出度いことなので表彰式に出席され、会場で名前をフルネームで呼ばれたら、伏せていた介助犬の“かんちゃん”が、さっとに立ち上がって尻尾を振ったのです(^^)。それを見ていた来場者から“かんちゃん”に沢山の拍手が起こったそうですが、ワンちゃんの名前を呼ばれたなら兎も角、教えた訳でもないのに飼い主の姓名を覚えているワンちゃんも珍しく、会場の皆様は介助犬の頭脳明晰振りに唯々感服されたそうです。展覧会は奇しくも余り知られていない介助犬のPRには絶好の舞台であったかと思いますが、それにしてもどうして飼い主の名前を覚えたのでしょうか? 如何に賢くてもワンちゃんが飼い主のフルネームを憶えて居ることは訝しく、種々考えた挙げ句私の結論は“かんちゃん”は飼い主の名前を覚えていた訳ではなく、名前を呼ばれたことで吉田さんの身体の何処かが反応したことに気付きその異変に“かんちゃん”が立ち上がったものと推察しました。前回の介助犬のブログで述べましたが、私が感心したのは介助犬が携帯を咥えてくることではなく、命令を判断すべく、寝そべった介助犬が常に訓練員の視線を注視して居ることだと書きましたが、介助犬は視線を追うだけでなく飼い主の鼓動迄も聞き分けているのではないかと思いましたよ(^^)本当に凄いですね。然しこの“かんちゃん”も現在8歳であり、どの補助犬も10歳位で引退するそうです(平均寿命は13歳とか…)(;;)。そこで私は補助犬達が引退後の余生をどのようにして過ごすのかネットで調べてみました。
犬ならばどんな犬でも訓練すれば介助犬になれると謂うものではなく、頭と性格の良いレッドリバーなどごく一部の犬に限られ、生後二ヶ月位から1歳位の間に補助犬の候補犬としてパピーウオーカーと称されるボランティアの方々の自宅で訓練されるそうですが、犬の性格によっては多くは篩い落とされ、極めて僅かな犬だけが介助犬や盲導犬になれるそうです。そして10年間の勤務?を経て引退するのですが、引退後、数多くの犬は10年前に候補犬として訓練して頂いたボランティア(パピーウオーカー)の下に帰り労(ねぎら)われて余生を送り、最後を看取られるまで其処で過ごすそうです。10年間(人間に換算して50年位)も共に暮らしてきた飼い主や訓練員と別れ、幼犬の頃過ごした10年前のパピーウオーカーの顔や住環境を果たして憶えているのか訝しく思われますが、次の動画をご覧下さい。11年を経て育ての親の下に帰ってきたオリバーの様子を観て皆様はきっと愕かれ、そして感動の涙に咽ばれることでしょう。幼児体験の記憶力では人間が犬に比し圧倒的に劣ることを私は悟ったのでした。
“オリバーの帰還”

路上ライブから這い上がり“トイレの神様”で大ブレークした関西のフォークシンガー植村花奈が歌手であれば生涯一度の憧れである紅白出場を見事に射止めましたね(^^)。
紅白などここ何十年も見ていませんが、雑草の世界から紅白の頂点に辿り着いたシンデレラ娘を見てみたいと“トイレの神様”をビデオ撮りして昨日元日そこだけ見ましたよ。ユーチューブ600万人のアクセスも納得の絶唱振りでした。彼女の歌が特に上手い訳でもなく陳腐なメロディーでありましたが、ヒットの源は“歌の語り”にあったようで、高度成長以来何時の間にか日本中が核家族化し断絶した家族関係の中を遠い昔の郷愁を思い起こさせるそのストーリーが、幼い頃を回顧した若者達を始め中年の男女の琴線に触れた如くでありました。それにしてもストーリーともなれば途中3番をカットして…などできず9分52秒をしっかり歌いましたから、他の歌手への時間配分が大変であり、白組の歌手が一人減らされましたね(;;)他にも歌う時間を減らされた被害者が居たことでしょう(^^)。
最近は紅白も往年の栄光を失い少し宛裏番組に視聴者を奪われて居ますが、原因はNHKが出場歌手をその年のレコード売上や有線の順位を無視し、化石のような歌手をこれでもか!これでもか!と出場させる処に由来すると思います。
和田あき子や北島三郎のような連中を何とかせえ!
先週の表外読みの答
海辺で魚介を(漁る) “すなどる”でした。
今週の問題
(瞬ぎ)もせず見詰めた。 送り仮名は“き”ではなく“ぎ”ですからご注意!

情けないロシア大使


あれよあれよと言う間に色んなことがあった一年が瞬時に過ぎ去り寒い日曜日今年最後のブログ更新となりました(;;)。覚悟はできていたのですが、民主党が国民の反発を懼れて消費税に手を付けることなく、来年の税制改正で所得税や、こども手当の財源として相続税の増税に踏み切ることになりました。民主党もどうせこれ以上下がりようにない支持率ですから千載一遇のチャンスと消費税増税を決断して頂きたかったですね。悪役を逃れて自民党も渡りに船と喜んで賛同してくれたと思いますよ(^^)。
所得税は仕方がないとしても4月から相続税の基礎控除が標準家庭で3200万円も減らされて税率までアップすることになれば、多額な財産の所有者の家族で相続税納付の設計図までできている方々には寝耳に水に大打撃です。閣議決定が見込まれる来春3月には日本中の病院で主治医に頭を下げる家族の依頼で生命維持装置が外される年寄りが急増するものと思われます(;;)。一日10万円とも謂われる特別室での高い室料に固執して病院が嫌がったりして…(^^)。親子の情愛は何にも勝ると言われてきましたが、矢張りお金の力には勝てないようです。”金に親子は他人“などと言いますよね(;;)。ブルータスお前もか!悲しいことです(T_T)。
然し、土地を売って相続税を納付するつもりでも、相続税法では路線価が時価より高く又、売却するための家屋の多額な取壊し費用は全く控除して貰えない杜撰な仕組みですから、逆に我々世代で家族思いのお年寄りの中には税負担の増を憂いて改正前に自死される方も出るのではと案じております(;;)。
『私はあまりロシアに詳しくないので…(;;)』時期がもう少し早ければ今年の流行語に選ばれて居たことでしょう(^^)。駐ロシア大使の河野雅治がロシア大統領の北方領土訪問を巡って菅首相に対する官僚として信じられないような舌禍により23日更迭されました(;;)。
人間言って良いことと良くないことがありますが、ロシア大使の言葉は己が立場と矜恃に於いて決して口にすべきものではなく、自らの不明を愧じつつも“私の判断が誤って居りました”と深く頭(こうべ)を垂れそれ以上のことは武士の面目に掛けて無言を通すべきでありました。我が国を代表する大使とあろう者が気概のない腰抜け侍であったなど国民の恥であり情けなくて涙が出そうです(;;)。世が世ならばこの大使は黙して蟄居し切腹して贖罪すべきです。彼の言葉を正しく言うなら“ロシアも…”でありましたね(>_<)。外務省は我が国の官僚の中で唯一同族会社と謂われ閨閥による世襲制で堅められて居ることは世人の知るところであり、坊ちゃんとボンクラが棲みついて居る処として有名ですが、私物とするため高額なワインを公費で蒐集することには長けていても、情報の収集技術など嘗て一度も学んだこともなく、全て相手国の発言を疑いもせず受け入れて日本に送信し、自分の大使館の職員の半分以上が他国のスパイで占められていることも気付かず、まして赴任先の関係機関にスパイを送り込むことなど人道上の問題と考えている能天気な連中ばかりで、本来あるべき大使館として機能することが全くなく、毎年外交機密費とかほざいて私財を肥やし数十億円も無駄金を費消し、我が国の貧しい国家予算を徒に疲弊させる元兇です(>_<)。今回氷山の一角として顕れたものは役人の経歴を一切考慮せず唯単にその地位を盥回しする悪弊の見本と謂うべき不適材不適所の典型と謂うべきであり、此のロシア音痴である男を大使に任命したのは当時の総理大臣麻生太郎でありましたから彼からもこのバカを任命した経緯を聞きたいものですが、きっと河野大使の名前すら記憶して居ないことでしょう(;;) ロシアに限らず外国でパスポートの紛失や盗難により大使館に駆け込む我が国旅行者の人達への手助けを露骨に嫌うのが大使館の役人だとか…(;;)、諜報活動の不得手な彼等のすることがその国を訪れた日本人を助けること位しかないのにそれすら嫌がるとは職場放棄と言われても仕方がありません。 今から8年前北朝鮮のお母さんと子供4人の親子が駆け込んだ中国の日本総領事館でのビデオ映像をご記憶でしょうか。あの時泣いて縋る親子を突き放し中国官憲に連れ去られるのを黙視した我が国書記官の冷血な態度と親子を連れ去った中国官憲の横暴は嘗てリストニアで出国するユダヤ人にビザを発給し6000人に上る人達をナチスから護った杉原千畝に比較され世間から激しく糺弾されましたが、あのときの書記官が今度のロシア大使だったなんてことはないでしょうね(>_<)。彼奴がその後どうなったのかも知りたいですものです。 一昨日の金曜日午後3時頃でしたが、仕事上の都合で印鑑証明書の交付を受けに区役所へ行き、証明願を書いていると傍で若い女性と区役所の係員が何やら揉めているので、野次馬根性旺盛な小生は早速聞き耳を立てて居ると、何でも今から婚姻届を出して戸籍謄本を貰いたいとか女性が言い、係員が今日はムリだとか言っているので“未だ三時やのに何で?”と訝しく思いましたが、後の経緯(いきさつ)を聞いて成る程と納得したのでした。係員曰わく“クリスマスとバレンタインデーは婚姻届が一杯で大変なんですよ。4番の席を見て下さい”と言って指差すと各種届出④のカウンターは住基カード登録などに使用するカウンターで何時もはガラ空きなのにこの日に限ってパイプ椅子が8脚も出されて満員であり、立って待っている人まで居るではありませんか!今日結婚した訳でもなかろうに式場でウェディングドレスを着た手前、入籍日だけクリスチャンに肖(あやか)ろうとしたものと思われました(;;)。 そうだとすればバレンタインデーの方は女性の方からプロポーズしたカップルが多いのかも知れませんね(^^)。古来求婚は男からが決まりでありましたが、昨今は草食系の優柔不断な男が多く、三十路に掛かり痺れを切らした女の方から強引に迫って既成事実を作るできちゃった婚が多くなったためでしょう。バレンタインデーにはパイプ椅子が今日の二倍以上も出されて居たりして…(;;) 男に結婚への確固たる信念もなくずるずる引き摺られてのデキ婚では子ができたとて“バツ一、バツ二”が増えるのも当然でありましょう:-)。喝! 先週の表外読みの答 詩歌を(ながむる)  “ながむる”とは声を長く引いて詩歌を吟ずることです。百人一首の読み方が“ながむる”です。少し難しい問題でしたね 今週の問題 海辺で魚介を(漁る) ヒント 送りがなを入れて4文字です。 来春のブログは2日に更新予定です。それでは皆様良いお年を…(^^)

“コムトラックス”の効果

今年も残る処僅か2週間足らずとなって、年末調整が最盛期に入り慌ただしさが増して参りました。民主党政権は茨城県議選での惨敗を受けて年明けに解散などの噂が飛んで居ますが、そうなれば又総理の首の挿(すげ)替えとなります、一体から平成に入って何人総理が変わったことやら…(;;)数えてみれば22年間に13人も変わって居り、“石の上にも三年”と謂われますが、3年以上務めたのはあの無責任男の小泉純一郎一人だけ、在籍日数羽田孜64日、宇野宗佑69日なんてのもあり、一人平均1年半の任期とは総理の寿命の儚さに愕きを通り越して魂消てしまいますね(-_-)“花の命は短くて苦しきことのみ多かりき”とは“とは林芙美子の名言ですが、どの総理とて同じ思いではなかったでしょうか(;;)
先日の日経ビジネスに営業利益率12%と飛躍的な数字を弾き出した建設機械大手小松製作所の躍進が特輯されていました。日経平均が下がり気味だった初夏から秋に掛けて1000円も株価を上げた原因を追求されてのものですが、一風変わった特殊な方法で中国を始め後進国への油圧ショベル市場で20%強のシェアを握るトップ企業になったためだそうです。その秘密とは中国などでは建設業界が未成熟であって建設機械の需要者は未だ大手産業でなく個人事業主が殆どであり手持ち金がなく割賦販売が主流であるため、彼等特有の商道徳の悪しき習慣に対抗するため債権確保を目的に機械の稼働状況をGPS(全地球測位システム)を使って、売却した建設機械を遠隔監視する“コムトラックス”にありました(^^)。当初は盗難防止を目的にしたものでしたが、この装置により稼働していない機械が瞬時に分かり代金の回収が危ぶまれるため早期に機械の差し押さえなどでき、更に悪質な顧客には遠隔操作でエンジンを止めることさえ可能なため“コムトラックス”は狡(こす)いチャンコ達への商品販売に一番大切な回収リスクが激減できたことだそうです(^^)。
私はこの事業モデルで考え付いたのですが、市街地に定住する我が国の建設機械にも“コムトラックス”を常置し、所有者に予定使用時刻を入力して貰い、夜間突然機械が動いたとき警察のアラームが作動する体勢にしておけば三国人達による宝石店やATMの破壊による被害が未然に防げるのではないかと思いました。費用は少々高くても被害に対する保険金に悩む保険会社が喜んで全額負担してくれると思いますよ(^^)。
小松製作所で思い出したのですが、今から20数年位前、建材の販売と土木工事をされて居たお得意先F社の社長が小松製作所営業マンのパワーショベル売り込みに対し、1000万円の機械に対して冗談で“半分に負けてくれたら買うてもええ”と言ったところ、翌日彼が500万円の見積書を持って現れたため、武士に二言なし、今更冗談だったとも言えず引っ込みが付かなくなり、已むなく一台買われたことがありました(;;)。当時は小松もクボタや日立に押されてパッとせず、赤字での在庫処分に必死であったものと思われます。
この話には後日談があり、F社長は舌禍による思わぬ出費の埋め合わせに営業担当のO氏と相談し、三菱重工明石工場の工事入札に参加されることに決意されて工事金額を算出し、首尾良く入札できたのは良かったのですが、契約書をよく読んでみると“工事に使用する什器類は全て三菱製を条件とする”と書かれており、“小松製”ではどうにもならず無念にも折角の契約を断念されましたが、キャタピラ三菱製の建設機械など知名度も薄く余り使われて居らず、系列を重んずる三菱ならではの偏頗な遣り口でした(;;)。
三菱は電機に重工、自動車、と元々同じ会社であったものが分割されたためか仲間意識が極端に強く、神戸で三菱と謂えば神戸造船所ですが、取引先の会社がこの造船所を訪れるときは、三菱製の車だけ軽トラであっても正門が通過でき、他社の車はクラウンでもベンツでも裏口から肩身を狭くして…(;;)が不文律であり誰もが知る事実でありました。F社長もその辺りをついうっかりされたものと思われます。今は何故か製造中止となりましたが、当時三菱の下請けの社長さんは必要に迫られて全員“デボネア”の愛好者?でしたよね(^^)。この車は昭和39年に製造され、全て注文生産であってクラウン、セドリックに対抗する車だったのですが三菱を取引先とする安定した需要層のため以後22年間もモデルチェンジを全くせず“走るシーラカンス”と揶揄され、巷では下取りが安くて最も人気のない車として有名でしたが、三菱と取引される会社の社長さんにとっては三菱に対する忠誠心の証しとして絶対に必要な車でありました(;;)。
“スズキ”の下請け社長達は誰もがアルトの“ワゴンR”なんかに乗って居るのかな?(^^)
22年間もの長期間、派遣社員として三菱電機の子会社で派遣(派遣は専門業務に限定されている)には認められていない一般事務職を勤めていた大阪の女性が、11月末を持って解雇通告されました。“22年間もの派遣は違法”との大阪労働局の是正指導に対して会社はまるで従わず、これまで派遣社員に対する3ケ月毎の契約更新も全くしていなかったとか…(;;)それなのにナント!派遣先企業には改善命令を守る法律がなく、従って指導を無視しても罰則一つないそうです:-)。腹立たしいですね(>_<)。此は典型的なザル法と謂うべきであり、官民癒着で行政の規則はどんな場合でも企業に有利なように作られて居ますから、労働局は企業と一つ穴の狢であり、訴えを受けて已むなく会社に是正指導をした後知らん顔では企業とグルと思われても仕方がありません。この不幸な女性を救うには一般大衆の支えしかないと思われます。マスメディアに協力を呼び掛け、三菱の電機製品不買運動を始めれば、彼等は直ちに白旗を掲げて前言を撤回するのではないでしょうか。然し考えてみると22年間も何の労力も費やさずに1000万円以上も派遣のピンハネをして居たあくどい派遣会社も赦せませんね(>_<)。全ては施政者に人民への思い遣りが欠けていることに尽きるのではないでしょうか。我が国の政治家や官僚どもはエイブラハム.リンカーンの“人民の、人民による、人民のための政治”なる名言を知らんのか! 先週の表外読みの答 努々(ゆめゆめ)約束を違えてはならない。 今週の問題 詩歌を(詠むる) ヒント 送りがなを入れて4文字です

2500億円のむだ遣い!


年の瀬が迫り人通りの少ない商店街にジングルベルが寂しく聞こえる今日この頃ですが、ホンに神戸の街も不景気になりました。神戸市は少しでも商店街の活性化と消費者の購買欲恢復を願って今年も紆余曲折の末ルミナリエを継続させましたが、“笛吹けど踊らず”であって効果はサッパリです。今朝のM新聞“みんなの広場”に次のような投書が掲載されました。『イルミネーションを美しいと思っている人は、夜空の月や天の川の星達が見られる場所が年々減っていることに気付いて居ないのだろうか、環境省は夜間の屋外照明が野生の動食物に悪影響を与える様々な悪影響を“光害”と定義して”光害対策ガイドライン“を定め無秩序な屋外照明に制限を設け始めた』どうやら神戸市の行ったことは環境省のガイドラインに背き単に地球温暖化への協力をするに留まったのではないでしょうか(;;)。
お馴染みのEさんと北摂から初日の撮影に来られた学友のK君のルミナリエをご覧頂きましょう。Kさんはセミプロのカメラマンで各所のテーマが一画像に収められています(^^)

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誰もが忘れていた今頃になって諫早湾堤防工事の是非に対し福岡高裁による開門判決の断が下されました。この判決は高裁判事が己の世間体ばかりを考えて良い子振ったものであり大所高所に立って、ことの原点を理解することを怠ったために重大な過失を犯しして居ます。
今頃になってアカンと言う位なら30年前に司法が断固として堤防建設を拒否して居れば済んだものを、2500億円もの巨額な税金を使って堤防を造って置き乍ら“矢っ張り不具合だから今度は止めよう”なんて全く巫山戯た話です。此れ程建設業界に“利権優先ありき”で生産者や漁業関係者をバカにした事件は過去に例を見ないものです(;;)。
斯くして堤防建設に反対する多くの人々に逆らって出来上がった結果たるや、1550ヘクタール(4キロ四方)もの干潟を消滅させ干潟とともに共存して居た多くの貴重な生物を死に至らしめ、更にはそれに連鎖して有明海諫早湾の自然環境を潰滅させ、高級二枚貝“タイラギ”や養殖海苔に大きな打撃を与えたことは神をも恐れぬ行為への報復であり、今になって開門されたとて“覆水盆に返らず”であって、元の干潟が戻ってくる訳では全くありません。
当初米作りで計画された浚渫地もその後の米作り減反政策で見直され現在は畑作となり昨年漸く第一回の収穫期を迎えて人参ジャガイモなどの野菜が出荷されるようになったばかりですが、堤防開門の判決を受けて干拓地に入植された農業関係者は今後塩害によって農作物の栽培ができなくなり今度は補償問題が大変です(;;)。恐らく再び裁判によって和解金への道が開かれると思いますが、当初の2500億円を始め前回の漁業補償に続いて今度は農作物の補償と我々の税金が湯水の如く使われ国の財政は愈々1000兆円を超すことになりますが、相手が会社なら役員に対して株主代表訴訟など提起できるものを、国が相手と在っては始末が悪く、上げた拳骨の下ろす場所がなくハンコを付いた当事者達は全員安全圏である天下り法人で寛ぎ涼しい顔をしているのには全く腹立たしいですね。一方漁業関係者は開門の判決によって安堵の吐息をつくことになりましたが、此は浅墓な糠喜びと謂うべきであって、堤防が開門されたとて一度生態系が変化した有明海や諫早湾に魚介類豊富な元の自然が戻ってくることは不可能であり、万一恢復するとしてもそれまでに数百年、数千年の年月と漁民達の膨大な努力を要することでしょう(;;)。国会議員が介在し建設省と建設業界による隠謀だったこの事件も福岡高裁の愚かな判決により最悪の結論が出されました。“此方を立てれば彼方が立たず”と謂いますが、今回の司法の判断は正(まさ)しくそれであり、行政の指導の下に干拓地に入植した営農者達に一体からどうせよと云うのか!:-)。お金の問題ではなく信義の問題ではないのか!
倒産寸前の処を政府の梃子入れで奇跡的に復活しようとする米自動車大手ゼネラルモータースのアカーソンCEOが電気自動車“ボルト”の発売を前にトヨタのプリュースを“オタクの車だ、私だったら絶対に乗らない”とワシントンでの講演で発言したそうです:-)。日米の力関係をまざまざと見せつけられた思いですが、トヨタの社長がこのような発言をしてGMを貶めたらどんな結果が待ち受けているでしょうか。忽ち輸入関税倍増の洗礼に見舞われるに違いありません:-)。プリュースへの劣等感に苛まれて、語るに落ちるとはこのことであり、日本を見下すことで聴衆の共感を得ようとしたアカーソンCEOは自らの器量を下げ、心ある人達に彼がアカン人間であることを暴露しました(^^)。
一方彼はGMから年間7億5千万円の報酬を貰いながら役員報酬に対する制限を緩和するよう政府に求める意向を示したそうです:-)。政府から巨額な公的資金を受けているために自らの報酬が制限されていることを不満に思ってのことですが、7億5千万円の報酬の何処が少ないのか、このCEOあの世までお金が持って行けるとでも思っているのでしょう。報酬を増やしたいのなら公的資金を全額返済してから言え!
先週の解答
“赤児の(幼い)仕草”でした。(いとけない)でした
今週の表外読みの問題
(努々)約束を違えてはならない。

何故“彙”が常用漢字に?

12月を待っていたかのように玄関前の石蕗(つわぶき)が綻び始めました(^^)。この花が咲くと冬が実感されます。この花の名は“艶のある葉の蕗”から転じたと謂われており、何故か沖縄では “ちぃぱっぱ”と謂うそうですよ(^^)。
今日は芦屋のNさんから送られてきた此も代表的な冬の花、山茶花をご紹介しましょう。山茶花は武士と比べられ、散り際の違いから椿に比べて花の格が落ちると謂われて居ますが、此の山茶花は珍しく白い花で厚みがあって品が良く椿より“侘び”が感じられますね。山茶花は寒椿と花期が同じでありよく間違えられますが、椿の花は山茶花に比し花蕊がずっと多く、又散るときには花ごとポトリと落ちますが、山茶花は花弁の一枚宛散って行く処で区別できます。

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先々週公認会計士の話題でした。先週日経では早速コラムにてこの問題を取り上げ『公認会計士の就職難に考える』と題して国家試験に合格しながら不況のため監査法人の衰微で公認会計士になれない“就職難”が社会問題化し、毎年数百名の就職浪人が発生し今年だけで会計士浪人が合格者の半数近い1000人にも達すると書いて居ます。その理由の一つには弁護士や公認会計士が企業や官公庁で広く活躍している欧米に比して、我が国にはそのような雇用慣行がなく公認会計士が監査法人でしか“潰し”が利かない土壌のせいですが、その実、司法試験と公認会計士試験の間には大きな差別が横たわって居るのです。
それは司法試験に合格して弁護士や検事、判事になるための司法修習生が弁護士法人等での実務補習ではなく、準公務員として地方裁判所にて実務補習が行われ、更に給与も国家公務員一種試験合格者と同待遇で国費が支給されるため浪人になることが全くなく、生活も安定します。修習期間終了後司法修習生考試が行われることは会計士と変わりませんが、公認会計士の場合監査法人に就職することが会計士資格の土俵に上がるための絶対条件であると謂う制度上の欠陥がメチャ大きな差別です。そして誰かが司法修習生への特別待遇の矛盾を提起すると、必ず弁護士の多い政府閣僚から“金持ちしか法曹の世界を目指せなくなる!”と伝家の宝刀と謂うべきイチャモンが付き立ち消えになるとか…(;;)、弁護士には相手を言い包(くる)める“三百代言”なる蔑称がありますが、ホンに上手いこと言うものですね:-)。
公認会計士と謂えば、広州アジア大会のバスケットボール男子日本代表、岡田優介選手26歳が本年度の公認会計士の試験に合格しました(^^)。アスリート現役のトップ選手が合格とは異例のことであり、生活の大半を占めるハードな練習更には試合のハンディキャップを超えての合格は正(まさ)しく称賛に値し、16歳で合格の少年より遙かに凄いと思いました(^o^)。岡田選手バスケの現役を退いたら、是非特命担当大臣蓮舫率いる仕分けチームに参加して伏魔殿である陸連など公益法人の補助金の使途を追って頂きたいですね。“あれ?こんなお金僕貰ってないよ”なんてのが一杯出てきたりして…:-)。
紆余曲折がありましたが、先週遂に常用漢字が改正されその中に一級の配当漢字“彙”の字が選ばれることが決まりました。此の字の部首は“わかんむり”の上に居る三画の変な奴で“けいがしら”と言って、この部首には此の字と“彗星”の“彗”(部首は下半分)の二つしかなく、それも似て非なる部首字体なのに困りますね(;;)。昔は剥や緑の“ヨ”の部分の旧字体が“けいがしら”でしたが当用漢字に変わるどさくさに“ヨ”にされたもので“彙”も世が世なら上部が“ヨ”にされていたことでしょう(^^)。
こんな難しい異端児の字が準一級を通り越して何故選ばれたのか理解に苦しみますが、此の字が使われる熟語では“語彙”が知られている位で、訓読みの”彙(あつ)める“などパソコンでも検索できず、字画で謂えば29画と圧倒的に多い憂鬱の”鬱“の方が書き方は難しくても使用頻度が遙かに高くよく知られていますね。昨今日本語の英語化が進みカタカナ英単語を連発し、己が足りぬ教養を補って居る手合いが沢山居ますが、こんな奴に限って漢字の素養に乏しい連中が多く、これらに反発した国語学者が“語彙”の“彙”を常用漢字に入れたのではないかと推察します。ボキャブラリーなど日常よく使われる言葉であり、“語彙”と言っても相手に理解されぬことが多いせいですが、我々がよく使う“貧ボキャ”なんて言葉は今後“語彙”が大衆化されてもなくならぬと思います。
“けいがしら”に限らず漢字は難しいけど学んで居て興味深いものです。白川静先生は当用漢字が漢字をダメにしたと仰有いましたが、ド素人の私でも何処か分かるような気がします。例えば薔薇という字の薇には山の下に一本線がありますよね。微笑の微にも昔は一本線があったのを当用漢字に変わるとき省かれてしまったもので、その代わり薇の字の艸かんむりを除いた画数だけは“微”の13画と変わらないのが面白い処です。え?如何してなの…?きっと改正時に誰か一人抵抗分子が居て強硬に反対するので画数を等しくすることで懐柔したに違いありません(^^)。薇も微も山の下は三画なのがお分かりでしょうか、薇の几は二画で上の一を加えて三画、微の兀は三画ですよね。皆様の中には目からウロコの方も居られることでしょう(^^)。一だけでなく几と兀を書き間違っただけで漢検テストは×となります。因みに“兀”とは見慣れない字ですが、此の字は高く突き出たさまや、一心に努力するさまを意味し“兀兀(こつこつ)と努力する”などに使われますが、戦前の書物でないとお目に掛かれませんね(;;)。因みに几は“おしまずき”と読み脇息のことです。
今回新たに選ばれた常用漢字について文化審議会は“表の全ての字を手書きできる必要はないと”わざわざ断っていますが、語るに落ちる“とはこのことであり、“書く方はパソコンに任せておけば良い、読めれば入力できる”そんな発想がミエミエです。“薇と微”の微妙な違いはパソコン画面では識別し難く、手書きできてこそ漢字を味わえるのではないかと思うが、書けなくて良い字を常用漢字になどするな!
先週の問題の答
彼は何時も縦(ほしいまま)に行動する性格だ。
今週の表外読み問題
“赤児の(幼い)仕草” ヒント 送り仮名を入れて4文字です。 “おさない”は常用漢字の読みとなります。

外は木枯らし心は温(ぬく)し


11月も終りに近くなると街並みの樹木も枯れ果てて道路は落ち葉の絨毯を敷き詰めたようです。此が全て燃えるゴミとは芸がなく、お役所の資源再活用の建前論が泣きますね。市もこの時季には落ち葉ゴミの袋を用意して腐葉土に加工し、緑化地帯の土に混入する智慧位出して頂きたいと思いました。
今日は何時もお馴染みのEさんから送られて来た晩秋の中突堤をご紹介しましょう。モザイク側から見た幻想的な夜景ですが何となく異国情緒が漂い流石ミナト神戸の貫禄です。手前の潜水艦に似た遊覧船が印象的で全体の画面を引き締めていますね。

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先月のことですが、50年来の友人元囲碁アマ名人の西村修君が“40年前100万円で買った本柾榧の5.5寸盤と碁石のセットを40万円で買って貰えんやろか”と実物持参でひょっこり訪ねてきました。事情を聞けば彼の囲碁の知人が高齢のため身辺整理の際、この碁盤と碁石のセットを想いだして40年前に100万円で買った碁盤屋さんに連絡した処、“40万円なら引き取りましょう”と言われ、その頃トヨタのクラウンが100万円であったことから当時の貨幣価値の10分の1の値踏みに愕いて激怒し、それならばと西村君が10年来続けている各地小学校へ9路盤寄贈の資金に役立てて欲しいと無償の申し入れがあってのものとか…(^^)。
見たところ碁盤は色合いや光沢も抜群に良く石もメキシコ産の蛤でなく日向の本蛤でありどう見ても百万円以下とは思えず、うちには碁盤も沢山ありますが彼の侠気と囲碁普及に対する熱意に共鳴して40万円で買い受けることに致しました(^^)。
その西村君が先日16日神戸の文化の発展に貢献したとして2010年度神戸市文化賞5名の内に選ばれました(^^)。受賞理由は、県内囲碁愛好家の棋力向上と囲碁の普及を目的として各地小学校へ9路盤寄贈を続けていることを評価されたものですが、小生も微力乍らも彼の受賞に些か役立つたことをとても嬉しく思ったものです(^^)。
副賞として金一封10万円が頂けるとか…(^^)“文化勲章のようなもんやから税金掛からんのと違うかな?”と言って遣ったら、彼とっても喜んでいましたよ。
碁盤屋さんも昨今巷にはデフレの嵐が吹き荒れていますから碁盤など奢侈品は求める人が少ないことを危惧されたものと思いますが、せめて40年前の売り値である100万円で買って置いて好事家を捜せば、不景気とは謂え日本棋院や関西棋院の8段免状が100万円で売れる時代です。碁好きの金持ちなら世の中幾らでも居ますからきっと3倍位儲かったでしょう、碁盤屋さんも40万円とは欲を掻きましたね(;;)。
碁盤を買ったことを碁を知らぬ愚娘に話したら、少々ご機嫌が悪く私が死んだらネットオークションに掛けるように遺言でもして置きましょうか(^^)。
先日税理士会の須磨支部から22年度確定申告相談のお知らせが参りました。例年2月の確定申告時期に寒空の中を垂水漁港の水産会館で私と年格好の変わらぬ年金生活者の方々の還付申告指導に長い間精を出して来ましたが、今月で後期高齢者になったことだし75歳以上の者は申告応援を免除する定めがあることを知っていたので、ヤレヤレやっと助かったと思ったら免除申出書の提出が必要だと言われて用紙を見ると、本年4月1日現在で75歳に該当する者と書かれて居るではありませんか:-)アッとビックリ!、この10日75歳になったばかりで4月1日は74歳でしたから免除の対象から外れます(;;)。健康保険など今月から後期高齢者扱いで割高になり、片や労役は74歳扱いとはまるで不公平です。税理士会の会則によれば、“税理士業務の無償独占を背景に、税理士の社会公共的使命として、社会に対し自らの責任の当然の履行を保証する観点から会員は本会が実施する税務支援に従事しなければならない”と空虚な美辞麗句ばかり…(;;)試験に合格したのは私自身であり、税理士会に通して貰った訳ではありません。47年間も篦棒に高い会費を取り続け、自民党に年に10億円も寄付(無駄金だったか!)を払い乍ら、老齢者への労りの欠片もない時代錯誤で非情な規則とのアンバランスに“唯々溜息”でありました(;;)。何が4月1日じゃ!
『我が家の主、男の中の男なれど、おかしきは無類の芋好きにて、夜毎われに芋焼けとぞ命ずるなり…、5人兄姉の末っ子なれば、独占欲強く、三つ子の魂百までも、の言葉のごとき振る舞いに、われ、唯々驚き開いた口の塞がらぬ有様なりぬ…、今宵も老いの身を炬燵に暖めテレビジョンなるものに向きて苦言を呈しつつ、芋の焼き上がるを待つ。外は木枯らし、心は温(ぬく)し…』此の微笑ましい一文は先週M新聞コラム“女の気持ち”に“ひとり言”と題して77歳の主婦の方から投稿されたごく一部を抜粋したものですが、一読してその筆力の高さと諧謔に凡そ驚嘆したものでありました。言文一致が決まりとなって100年を経た現在、新聞の投書欄に一主婦から森鴎外、樋口一葉もかくやと思われる格調高い文語体の名文に見(まみ)えるとは思っても居ませんでした(^^)。恐らくこの女性若いときから文筆を生業(なりわい)にされて居たか、或いは国語(古文)を教職にされていたのではと察しましたが、77歳にしてこの筆力は半端ではなく“お主(ぬし)只者ではないな”と感じたのでした。韻律を踏む文語体の文章は、スルメのように噛めば噛むほど味が出るものです。今の学生達は古文などは大学受験に必須のため、厭々乍ら学んでいるようですが、是非この主婦を見習って頂きたいと思いました。
この女性“吾が君”と仰せしご主人に半世紀以上前の結婚に至る年月を“候(そうろう)文”での恋文など手渡されて居たのではないでしょうか(^^)。今から40年位前、由紀さおりの“恋文”がヒットしましたが、此の歌珍しく“候文”で〆られて居ましたよね。女性の内に秘めたる情感は文語体のフレーズによって昂められ、大和撫子の嫋(たお)やかさを浮き出させるものだと思いました(^^)。
“常用漢字の表外読み”先週の解答
“(斉しく)感嘆の声をあげた。読みは”(ひとしく)でした。
今週の問題
彼は何時も(縦)に行動する性格だ。 ヒント 5文字です(^^)